2022年の富士山開山は、吉田ルートが7月1日、その他のルートが7月10日からとなりました。
あと数週間もすれば山頂までの道が開かれて、五合目から続くそれぞれの登山道に多くの登山客が訪れ登頂を目指すことになるでしょう。
わたしも、昨年に引き続き、登頂を目指す列に加わる予定なので、2021年の山行を思い返しつつ、富士山登頂への主要4ルートについておさらいしておこうと思います。
もしあたなが、私と同じく、今年富士山への登頂をお考えであれば、良い見直しの機会になるかと思いますので、是非、最後まで読んでいってくださいね。
富士山登頂における主要4ルートの比較
まずは、富士山登頂における主要4ルートについて、2021年の情報をもとに、難易度、人気度、アクセスの容易さをランキングにしてみました。
加えて、登山口まで運行しているバスの運行時間や便数なども記載してみましたので、どのルートに登るか検討するときの参考にしてみてくださいね。
富士山登頂における主要4ルート比較表
まずは、生データです。これら情報をもとに難易度、人気度、アクセスの容易さという切り口でランキングしていきます。
吉田 | 須走 | 御殿場 | 富士宮 | |
---|---|---|---|---|
歩行距離 | 全:17,023m 登:7,850m 降:9,173m | 全:16,288m 登:8,350m 降:7,938m | 全:18,161m 登:9,291m 降:8,870m | 全:10,384m 登:5,132m 降:5,252m |
標高差 | 差:1,471m 始:2,305m | 差:1,806m 始:1,970m | 差:2,336m 始:1,440m | 差:1,396m 始:2,380m |
標準時間 | 全:11時間40分 登:6時間45分 降:4時間55分 | 全:11時間30分 登:7時間45分 降:3時間45分 | 全:12時間35分 登:8時間45分 降:3時間50分 | 全:10時間15分 登:5時間30分 降:4時間45分 |
山小屋 | 9 | 7 | 7 | 7 |
訪問者 (2022年) | 54,392人 | 6,411人 | 6,336人 | 11,409人 |
主要最寄駅 | 富士山駅 | 御殿場駅 | 御殿場駅 | 富士宮駅 |
便数/日 | 11便 | 6便 (休祝7便) | 4便 | 6便 |
始発バス | 6:20 | 7:35 | 7:35 | 6:35 |
最終バス | 17:40 | 17:45 (休祝18:35) | 17:40 | 19:00 |
運行期間 | 7/16〜8/31 | 7/9〜9/11 | 7/9〜9/11 | 7/9〜9/11 |
往復運賃 | 2,300円 | 2,100円 | 1,570円 | 2,060円 |
難易度ランキング
最初に難易度ランキングです。以下のような結果となりました。
難易度ランキング一位は「御殿場ルート」となりました。
踏破しなければならない歩行距離、高低差ともに最長で、道中の8割はザレ場歩きとなるタフなルートなので、この結果は当然と感じることでしょう。
なお、歩行距離や歩行時間だけを見れば「吉田ルート」の方が「須走ルート」よりも長く、体力が必要に見えますが、登らなければならない標高差という視点で見ると「吉田ルート」の方が小さい点、万が一の時に避難できる山小屋の数は「吉田ルート」の方が多い点から、「須走ルート」の方が難易度が高いと判断し、二位「須走ルート」、三位「吉田ルート」としました。
そして、一番難易度が低いのは「富士宮コース」となりました。
人気度ランキング
続いて、人気度ランキングです。以下のような結果となりました。
単純に昨年の訪問者数から割り出した順位ですが、訪問者数五万人を誇る「吉田ルート」がぶっちぎりの一位となりました。
続く、「富士宮ルート」と比べて約五倍の違いがあったのは意外でした。
ただ、過去の富士講全盛の時代も、最終的には吉田口の一人勝ちで、大宮・村山口、須走口、須山口、船津口といった他の登山口は衰退の一途を辿っていたことを考えると、歴史が示す当然の数値なのかもしれません。
そして、ドンけつは「御殿場ルート」でした。
わたし的には、展望がすこぶる良くてチョッパヤで降って行ける大好きなルートなんですが、砂丘を永遠と登るような「ど根性の道」なので、巨人の星世代じゃないとウケないのかもしれませんね。
アクセスの容易さランキング
最後に、アクセスの容易さランキングです。以下のような結果となりました。
アクセスの容易さは、登山口まで運行している1日のバスの便数と、始発バス、最終バスの時間から割り出した順位で、一位は1日の運行便数11を誇る「吉田ルート」となりました。
最終バスの時間は他のルートと同等ですが、毎時間バスの発着があるのは時間の調整がしやすくとても便利です。
バス停のある「富士スバルライン」は観光地でもあるのでお土産屋さんも多く、待ち時間を過ごすのにも適していますので、妥当な結果かなと思います。
二位は「富士宮ルート」で、最終バスの時間がダントツに遅いところからこの位置にしました。
19時までに下山できれば、とりあえず文明圏までは戻れるというのはかなり安心できますよね。
ただ、細かく言ってしまうと「富士宮ルート」は「水ヶ塚公園」からの乗り継ぎとなるので「三島駅」や「御殿場駅」からのアクセスも容易なのですよね。これら考慮すると、アクセスのし易さという点からすると「吉田ルート」と大差ないのかもしれません。
そして、三位「須走ルート」、四位「御殿場ルート」と続く結果となりました。
ここでも「御殿場ルート」不遇ですね。まあ、便数4では致し方無いですが、わたしの大好きなルートなので、今後の増便に期待したいところです。
参照先情報
歩行距離
歩行距離は、わたしが実際に歩いた時に計測したGPSデータから割り出しました。以下の記事に掲載されているGPSデータから確認できます。
標高差、標準時間、山小屋数
標高差、標準時間、山小屋の数は旺文社「山と高原地図 富士山 御坂・愛鷹山 (山と高原地図 32)」から割り出しました。以下の地図より確認できます。
2022年訪問者数
訪問者数は、環境省・関東地方環境事務所発表の「2021年夏期の富士山登山者数について(お知らせ)」から割り出しました。以下のリンクより確認できます。
バス運行情報(始発、最終、運行期間、往復運賃等)
バスの運行情報は、富士急バスの「富士山を発着するバス」から割り出しました。以下のリンクより確認できます。
富士山登頂における主要4ルートの解説
それでは、本題の富士山登頂における主要4ルートを、以下の順番で一つずつ解説していきます。
吉田ルート
基本情報
「吉田ルート」の基本情報は以下となります。
ルートマップ
続いて「吉田ルート」のルートマップです。
「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできますので、ご自由にご活用ください。
最高点の標高: 3738 m
最低点の標高: 2278 m
累積標高(上り): 1637 m
累積標高(下り): -1637 m
総所要時間: 11:16:00
ルート概要
ここからは「吉田ルート」のルート概要となります。
「吉田ルート」は、富士山頂に続く主要4ルートの中で唯一、山梨県側に存在する登頂ルートとなります。
スタート地点となる「富士スバルライン五合目」までは、富士急バスの運行している登山バスで向かうことになります。
このバスは、富士急行線「富士山駅」から乗車できます。「河口湖駅」にも停車するので、そちらから乗車することも可能ですが、座って行きたいのなら「富士山駅」からの乗車した方が座れる確率は高くなります。
それでも、ほぼ立ち乗りになることは覚悟しておいてください。
「富士スバルライン五合目」に到着したら、まずはおトイレを済ませましょう。
「吉田ルート」は途中の山小屋が豊富で、道中のおトイレには困りませんが一回あたり数百円の使用料が掛かりますのでご注意ください。
身支度は、道端に多数設置されているベンチの一つをお借りして済ませると良いでしょう。
「富士スバルライン五合目」からのスタートを切ったら、まずは「吉田口六合目」に向かい、そこから本格的に登頂ルートに乗って登っていきます。
登山道の状況は、七合目付近まではスコリアと呼ばれる軽石状の火山石が積もったザレ場が続き、以降は火山岩でできたガレ場を登っていきます。
なお、「吉田ルート」は主要4ルート中の一番人気のようで、かなり混み合います。
本八合目からは「須走ルート」からの合流組が加わってくるので、更に混み合います。
トラブルに巻き込まれないように、道中は一定の間隔を空けつつ、焦らず無理無く登るようにしてください。
そして、十合目にあたる「久須志神社」まで到着したら、お鉢巡りをしつつ最高峰「剣ヶ峰」へと向かいます。
ちなみに、今回紹介するルートで進むと復路は「久須志神社」に立ち寄らないことになりますので、お守りやお札、御朱印などが欲しい場合は、このタイミング入手しておいてください。
お鉢巡りは、時計回り、反時計回りどちらから進んでも問題は無いですが、ここは反時計回りで進むことをお勧めします。
こうすることで「剣ヶ峰」直下にある最後の難所「馬の背」急坂を降り方向に通過することができるので、時計回りで攻略するよりも多少ラクになるはずです。
国内最高峰「剣ヶ峰」に登頂したら、記念写真を撮って「馬の背」の急坂を慎重に降り、「富士浅間大社奥宮」まで降ります。
その後は、「久須志神社」手前の「吉田ルート下山道」に入り降っていくことになります。
この下山道は、プチ砂走りといった体で、ザレ場を降っていくことになります。
結構スピードが出やすい道なので、周囲にぶつからないようにブレーキを掛けつつ降りるのが良いでしょう。
ブレーキの掛け方は、砂の盛り上がってそうなところ目掛けて足を落とすと、膝への負担を軽くしつつ無理無くブレーキを掛けることができるはずです。ただし、滑りやすい降り方になるので転倒しないようご注意ください。加えて、靴底がすり減りやすい降り方でもあるので、新品の登山靴を履いてきた場合は、この歩き方はやめておいた方が良いです。下山後、泣きを見ることになりますので、普通に降ってくださいね。
「富士スバルライン五合目」まで無事に下山できたら、バスの時間を確認してから、おトイレやお土産を見て帰路に着くと良いでしょう。なんだかんだで復路のバスも混み合いますので、余裕を持って乗り込むようにしてください。
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過去の山行記録
過去、吉田ルートを登った時の記事も掲載しておきます。こちらも参考にしてみてください。
須走ルート
基本情報
「須走ルート」の基本情報は以下となります。
ルートマップ
続いて「須走ルート」のルートマップです。
「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできますので、ご自由にご活用ください。
最高点の標高: 3738 m
最低点の標高: 1963 m
累積標高(上り): 1879 m
累積標高(下り): -1879 m
総所要時間: 09:36:00
ルート概要
ここからは「須走ルート」のルート概要となります。
「須走ルート」は、静岡県側にある登頂ルートの一つです。
富士山登頂主要4ルートの中で、2番目に長い距離を歩くことになるルートです。
他のルートに無い特徴としては、森林限界を抜ける「新六合目」までは樹林帯を歩くことになる点です。
夏の樹林帯というと蒸し暑いイメージがあるかもしれませんが、寧ろ逆で、直射日光が当たらないので思ったよりも涼しい山行を楽しめる区間となります。
「新六合目」からは、他のルートと同じくザレた見晴らしの良い登山道を登ってい区ことになりるので、途端に暑さが増します。日焼け、熱中症に注意して進んでください。
そして、「本八合目」まで登り「吉田ルート」に合流すると、途端に人口密度が増加して渋滞気味のガレ場となっていきます。
ここからは、無理な追い越しでトラブルなど起こさないように、焦らず無理無く登りましょう。
以降は「吉田ルート」のルート概要で説明した内容と同じです。
十合目「久須志神社」から反時計回りにお鉢巡りを楽しみ最高峰「剣ヶ峰」に到達したら、「浅間大社奥宮」「下山道」と進んでいくことになります。
そして、「八合目」の分岐から「須走ルート」の下山道に乗って、「砂走り」を降っていきます。
ここは、「御殿場ルート」の「大砂走り」よりも火山石の盛り具合が深く、大きめの石の混入率が高いので、思っているよりもスピードは出ないかもしれません。
また、足を取られて転倒しやすくもあるので、注意しつつ降るようにしてください。
「砂走り」を降りきって「樹林帯」を通り抜ければ「須走口五合目」へ到着です。
バスが到着するまでの間は、五合目にある二つの山小屋「菊屋」「東富士山荘」何かでお土産物色しながら過ごすと良いでしょう。特に、この山荘たちで飲める「しいたけ茶」がめちゃめちゃ美味いのでお勧めです。
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過去の山行記録
過去、須走ルートを登った時の記事も掲載しておきます。こちらも参考にしてみてください。
御殿場ルート
基本情報
「御殿場ルート」の基本情報は以下となります。
ルートマップ
続いて「御殿場ルート」のルートマップです。
「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできますので、ご自由にご活用ください。
最高点の標高: 3738 m
最低点の標高: 1441 m
累積標高(上り): 2349 m
累積標高(下り): -2349 m
総所要時間: 11:06:00
ルート概要
ここからは「御殿場ルート」のルート概要について解説していきます。
「御殿場ルート」も、静岡県側にある登頂ルートの一つで、富士山登頂主要4ルートの中で、最も歩行距離の長いルートとなります。
また、九合目付近に至るまで九十九折のザレ場が続くために、かなり体力を消耗するタフなルートとなっています。
このため、歩く登山者の数は少なく、山頂直下まで落ち着いたマイペースでの山行を楽しむことができます。
そんな物静かな登り坂を十合目まで登り詰めると、「銀明水」と呼ばれる名所に到着します。ここは、かつては湧水が溢れる水場だったようですが、現在は枯れてしまっていて囲いがあるだけとなっています。
ここからは、時計回りに火口縁をたどり「浅間大社奥宮」「剣ヶ峰」と国内最高地点へと登り詰めていくこととなります。
途中に、難所「馬の背」の登りがあり、ここまでの登りで消耗し切った足腰にはかなり堪えることになりますが、最後の試練として気合を入れて乗り切っていきましょう。
「剣ヶ峰」で日本のてっぺんを勝ち取ったら、来た道を逆ルートに降っていきます。
「七合目」まで降ると、富士山屈指のアトラクションコース「大砂走り」への分岐が待っています。
「大砂走り」は、深く降り積もった細かい火山石の急坂となっていて、この火山石達がクッションとなり、勢いよく降っても足腰への負担が少なく、かなりスピードの出せる区間となります。
ただし、調子に乗って駆け降りすぎると横っ腹が痛くなって途中でバテてしまうので、ある程度のスピードに抑えながら降っていくことをお勧めします。
そして、登山靴のソールを激しく削りにくるルートなので、間違っても下ろし立ての登山靴なんかで来ないようにしてくださいね。もうね。泣きを見るとかそんな甘っちょろいうことを言っていられるレベルでは無いくらいの状況に陥りますからね。本当に本当にご注意下さい。
また、見落としがちではありますが「大砂走り」から下界に向けての展望がかなり良いので、たまに立ち止まって周囲に目を向けてみるのも悪くありません。
長く続く降り坂を降り切れば「御殿場新五合目」に到着です。
ここから、発着するバスは「御殿場駅行き」と「水ヶ塚公園行き」の二方向があるので、くれぐれも間違わないように乗車してください。
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過去の山行記録
過去、御殿場ルートを登った時の記事も掲載しておきます。こちらも参考にしてみてください。
富士宮ルート
基本情報
「富士宮ルート」の基本情報は以下となります。
ルートマップ
続いて「富士宮ルート」のルートマップです。
「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできますので、ご自由にご活用ください。
最高点の標高: 3738 m
最低点の標高: 2388 m
累積標高(上り): 1388 m
累積標高(下り): -1388 m
総所要時間: 07:00:00
ルート概要
ここからは「富士宮ルート」のルート概要について解説していきます。
「富士宮ルート」も、静岡県側にある登頂ルートの一つで、富士山登頂主要4ルートの中で、最も歩行距離の短いルートとなります。
そして、唯一「登り」「降り」同じ道を行き来する、ピストン登山となるルートです。
このため、道中でのすれ違いが頻繁に発生します。
特に山小屋前では顕著となるので、譲り合ってスムーズに通過できるようにしましょう。
また、標高2,600mという高い位置からのスタートとなりますので、空気の薄い状態での歩き始めになります。
体を慣らすためにも、いつもよりもゆっくり目にスタートして徐々にペースアップを図るような歩き方が良いかもしれません。
道中は、ザレ場が少なく石階段状の火山岩を登っていくことになります。
踏ん張りがそのまま足に帰ってきてくれる安定した道が続くので、他のルートよりも比較的楽に登頂まで進むことができるかと思います。
そのため、最高峰「剣ヶ峰」まで登頂しても、まだまだ足に余裕があるかもしれません。そのような場合は「お鉢巡り」にもチャレンジしてみてください。
プラス1時間ほどの行程追加となりますが、巨大で赤茶けた大迫力の火口の様子や、四方遮るもののない下界への展望は、日本で一番高いこの場所でしか楽しめません。十分に堪能してから下山してくださいね。
富士宮ルートの下山道は、もと来た道を引き返す形に降っていくことになります。
「砂走り」や「大砂走り」のように駆け降りていけるような道では無いので、足を挫かぬようになるべく段差の小さくなるよう降って行くようにしてください。
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過去の山行記録
過去、富士宮ルートを登った時の記事も掲載しておきます。こちらも参考にしてみてください。
お役立ち情報
最後に、今回解説した主要4ルートに関してのお役立ち情報をおまけに掲載しておきます。「現地情報」「公共交通機関」「入浴施設」の3つのカテゴリで役立つサイトを載せておきますのでプランニングの参考にしていただければ幸いです。
現地情報
最初に現地情報についてです。
富士山に限らず山は状況が刻一刻と変わります。特に台風、大雨の後は、土砂崩れで通行止めなんて事態が起きたりすることもあります。現地に到着してから頭を抱えたりしないように、事前に必ずチェックしておきましょう。
富士登山オフィシャルサイト
富士登山に関する情報を網羅的に掲載しているサイトです。
環境省をはじめ、山梨県、静岡県、地元自治体と公の組織から構成されたサイトなので、掲載されている情報の信頼性や速報性が高く、登山シーズンに富士山に赴くときには必ずチェックしておいた方が良いかと思います。
静岡県公式ホームページ「ふじのくに」
静岡県公式のホームページです。道路情報がメインにはなってますが、静岡側の登山道「須走」「御殿場」「富士宮」の五合目から山頂までの登山道の状況が掲載されています。
現地の状況を把握するのに役立つはずです。
富士有料道路スバルライン
山梨県の富士山五合目まで続く有料道路「スバルライン」の公式ページです。
こちらも、道路状況だけでなく、五合目からのライブカメラ情報や天気予報も掲載されていて、現地の状況を把握するのに結構役立ちます。
公共交通機関
続いては、それぞれの登山口に向かうための公共交通機関の情報です。
JR東海
JR東海では、御殿場線や東海道線についての運行状況が確認できます。
五合目登山口へ向かう登山バスは、「三島駅」や「御殿場駅」から発着しますので、各々の駅まで向かう電車に遅延などが発生していないかもしっかりチェックしておくと良いでしょう。
富士急行線
富士急行線では、「富士山駅」に向かう富士急行線の運行状況が確認できます。
「富士スバルライン五合目」へ向かうバスは富士急行線「富士山駅」もしくは「河口湖駅」から発着します。
山梨県側から登頂を目指すなら、これら駅に向かうまでの電車の運行状況にも注意しておいた方が良いでしょう。
富士急行バス
富士急行バスは、各五合目へ向かう富士登山バスを一手に担うバス会社です。
ここ以外で登山口に向かうバスは出ていないので、必ず運行状況は確認してください。
また、富士山までの運賃はかなり高額になりますので、往復チケットを購入しておいた方がお得です。
購入場所や、購入条件などの注意事項も記載されていたはずなので、この辺りも含めて確認しておくと良いでしょう。
こちらが、お得な往復登山チケットのお知らせページです。
登りと下りが違うルートでも使えるチケットというのも存在していますので、うまく活用してお得に富士登頂を目指してくださいね。
入浴施設
最後は、下山後のおたのしみ。入浴施設についての情報です。
下山先ごとにまとめてみますので、行き先によりご確認ください。
富士山駅周辺
山梨側の富士山駅に下山したときにおすすめの立ち寄り湯です。
少々お値段がお高めですが「ふじやま温泉」が、安定して便利です。
富士山駅や河口湖駅から1時間ごとに無料巡回バスも出ているので登山後疲労が溜まっているときには使わせてもらうと良いでしょう。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
御殿場駅周辺
静岡側の御殿場駅に下山したときにおすすめの立ち寄り湯です。
温泉ではなく、大衆浴場となりますが「人参湯」が割とおすすめです。
小さな内風呂のみですが、低価格で駅から徒歩で行ける距離にあるお手軽さが高ポイントです。
常連さんと番頭さんのほのぼのしたやりとりも、わたしは大好きでちょいちょい使わせてもらっていますが、そういうのが苦手な方は、リゾート感バッチリな「茶目湯殿」がお勧めです。
「時の栖」という、御殿場早乙女口から無料送迎バスの出ているリゾート施設内の温泉施設ですが、客層が落ち着いていて騒がしくなく、露天風呂の真正面に見える大きな富士山を眺めつつ、ゆっくりと湯船に浸かるって寛ぐことができます。
少々お値段が張りますが、相応の満足感は得られます。
ちょっと贅沢したい時には、足を運んでみてください。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
三島駅周辺
静岡側の御殿場駅に下山したときにおすすめの立ち寄り湯は、残念ながら探し出せていません。
このため、熱海駅で乗り換えるときに途中下車して「熱海駅前温泉浴場」に立ち寄って汗を流して帰ることが多いです。
ここも、内風呂ひとつだけの大衆浴場なのですが、ちゃんと源泉掛け流しの温泉施設になっています。
鉄パイプから80度の熱湯がドバドバ出てるので、同じくドバドバ水道水を入れて好みの温度に薄めてから入るという、ちょっと懐かしい下町銭湯風な運用になっているのも悪くありません。
さっと入って、さっと帰れる便利な施設なので、覚えておくと何かと重宝しますよ。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
登頂前に最適なリハーサルルート
いきなり登頂を目指すのはちょっと不安かなときに最適なリハーサル登山に最適なルートをまとめた記事も掲載しています。興味ありましたら、こちらも活用いただければ幸いです。
まとめ
富士山登頂への主要4ルートについて解説していきました。
昨年登った時の記憶を思い起こしながらの解説でしたので、結構、信憑性は高い内容になっているかと思います。
ただ、あくまでも概要として端折って記載しましたので、より詳しく確認したい場合は、それぞれの章最後に掲載した、去年の山行記録をご確認いただければ幸いです。
念の為、ここにも掲載しておきますね。
それでは、開山まであと僅かですが、しっかりと事前調査を済ませて、今年も日本のてっぺんをバッチリ勝ち取りましょうね。
なお、ラスボス的なルートとして「富士登山ルート3776」通称ゼロ富士というのもあります。
海抜0mの田子の浦から標高37776mの富士山山頂まで登り切るルートで、推奨日程3泊4日とかなりのロングルートとなっています。
同ルートを踏破した時の様子も記事に書いてますので、興味ありましたら読んでいってくださいね。
それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
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