JR東海道線の熱海駅は、熱海温泉の温泉街入り口で観光スポットとして有名な駅です。
そんな立地だと、日帰り温泉施設もリゾート価格に跳ね上がるものなのですが、今回紹介する「熱海駅前温泉浴場」は近所の公衆浴場と同じ価格帯で源泉掛け流しの温泉に入れる、めちゃめちゃコスパの良い温泉施設です。
駅から徒歩1分と立地も抜群なので、三島、沼津方面の山から下山した時には、途中下車して寄り道していくことの多い温泉施設なんです。
今回は、そんなお気に入りの大衆浴場「熱海駅前温泉浴場」を紹介します。
JR東海道線を使った山行の帰りにはばっちりオススメなので、是非、最後まで読んでいってくださいね。
- 最寄駅から歩きたくない人
- 天然温泉に安く入りたい人
- 源泉掛け流しの贅沢なお風呂に入りたい人
- 大きなザックを背負ってきた人
- 綺麗なお風呂に入りたい人
- 大きな湯船で足を伸ばして入りたい人
基本情報
まずは、基本情報です。
施設名:熱海駅前温泉浴場
住所:〒413-0011 静岡県熱海市田原本町8-16
電話:0557-81-3417
営業時間:14:00~21:00(最終20:30)
定休日:毎週水曜日
湯船の種類:内風呂
湯船の種類:内風呂
無料設備:ドライヤー
有料設備:石鹸、シャンプー+リンスセット、タオル+石鹸セット
登山者向設備:大きなロッカー✖️、ザック置き場✖️、大きな靴入れ○、靴洗い場✖️
駐車場:×(近くに有料駐車場あり)
客層:単独、グループ
泉質情報
そして、一番知りたい泉質情報です。
源泉名:熱海温泉 熱海389号
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(低張性中性高温泉)
水素イオン濃度(pH):7.09
湧出量(リットル/分):-
泉温(℃):74.3
飲用:×
泉質別適応症:きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
泉質の特徴
「熱海駅前温泉浴場」は、見た目はこじんまりとした町の銭湯ですが、歴とした天然温泉です。
410本もあるという熱海の源泉の中の一つからお湯を得ており、この源泉は熱海駅前にある足湯「家康の足湯」と同じ源泉になるようです。
掲載されている分析表による泉質名は「ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉」となっていて、含有成分の効果によって、まるっと以下のような特徴を持つ温泉とみることができます。
「熱海駅前温泉浴場」の特徴
- 傷の湯
- 脳卒中の湯
- 温まりの湯
各成分の主な効果
- 硫酸塩:傷・火傷の治癒効果(傷の湯、脳卒中の湯)
- 塩化物:殺菌効果(温まりの湯、傷の湯)
また、硫酸塩の治癒効果は、肌の蘇生といった面にも有効でお肌の美容にも良いとされています。
湯船
泉質の特徴がわかったところで、ここでは湯船毎の特徴についてを述べていきます。
「熱海駅前温泉浴場」の湯船は、小さな内風呂がひとつのみです。
収容人数は足を伸ばして入ったら2名がいいところで、体育座りをすれば6名入れるかどうかといった大きさになります。
このため、混雑しているときは、長湯は控えた方がよいかもしれません。
そして、この湯船の面白いところは、源泉を流し込む量を客側で自由に調整可能な点にあります。
鉄パイプを通って流れてくる源泉には、昔ながらの太い蛇口が付いていて、それを捻ることで調整します。
盛大にドバドバ垂れ流すこともできるので、なかなかに贅沢な仕様といえます。
ただし、熱海の源泉はそのままだと70℃近い高温です。
調子に乗って垂れ流しにすると、のぼせるレベルでは無い熱湯風呂が出来上がってしまうのでご注意ください。
もし、そんな高温な状態になっていたら、水道水のでる蛇口があるので、こちらで薄めてから入浴してくださいね。
料金
続いて、料金表です。
天然温泉、しかも源泉掛け流しでこのお値段は破格です。
ありがたいことです。
大人:500円
子供:200円
幼児(小学生以下):100円
アメニティ:石鹸50円、シャンプー・リンス50円、タオル+石鹸セット100円
※この料金表は2022/7/17時点のものとなります。最新情報は直接お電話にてご確認ください。
ちなみに、温泉施設を利用する客には入湯税というのが課せられることがあります。
このため、天然温泉を謳う施設ではこの入湯税分を加算した価格になるので、一般的には沸かし湯の銭湯よりも割高になってしまいます。
しかし、熱海市では料金1,000円未満の施設を利用する時には入湯税を免除にしてくれているようなので、この施設のような格安の料金も可能なんだと思います。
熱海市に感謝、感謝ですね。
関連リンク
お得クーポン(なし)
お得なクーポン情報は見つけることできませんでした。
ご存じの方いらっしゃいましたら、わたしも使いたいので、是非、情報提供お願いします。
アクセス方法
「熱海駅前温泉浴場」へのアクセス方法です。
最寄の駅やバス停から公共交通機関を使ったアクセス方法、クルマでのアクセス方法の順に説明します。
最寄駅からのアクセス方法
「熱海駅前温泉浴場」の最寄駅は施設名から分かる通りJR東海道線の熱海駅となります。
そして熱海駅からのアクセス方法は、徒歩となります。
徒歩で向かう方法
徒歩で向かう場合は、熱海駅改札を出て真っ直ぐ進み、T字路を右折すると目的地となります。
アクセス方法
熱海駅からのアクセスマップ
関連リンク
最寄駅「熱海駅」へのルート検索用に「駅探」サイトを載せておきます。
それと、通り道にある格安チケット店「ABCチケット」の公式サイトも掲載しておきます。
この辺りのお店もうまく活用してみてくださいね。
ギャラリー
高速バスを使ったアクセス方法
意外ですが、熱海から都内に向けての高速バスは出ていません。
東名高速道路から外れているので、利便性がすこぶる悪く、仕方無いのかもしれません。
このため、この項は情報なしです。
クルマを使ったアクセス方法
「熱海駅前温泉浴場」へクルマでアクセスする場合、最寄インターチェンジは東名高速道路の「厚木IC(インターチェンジ)」となります。
その後、有料自動車道の真鶴街道を通って約1時間で目的となります。
アクセス方法
厚木ICからのアクセスマップ
関連リンク
交通状況の確認用に役立ちそうな各種サイトを載せておきます。
「熱海駅前温泉浴場」を利用してよかった点3つ
- 駅から徒歩2分の立地
- 天然温泉なのに安い
- 源泉掛け流しの湯船
駅から徒歩2分の立地
「熱海駅前温泉浴場」を利用してよかった点の一つ目は「駅から徒歩2分の立地」という点です。
熱海はアップダウンの多い街です。
駅から海岸線まで往復すると、それだけで汗が滲んできます。
そんな中を下山後の疲れた足腰で歩き回るのはなかなか難儀です。
登山で疲れた足腰で歩き回るのはなかなかキツイものがあります。
そこいくと、この「熱海駅前温泉浴場」は名前の通り熱海駅から徒歩2分の好立地です。
この「熱海駅前温泉浴場」は駅から2分の好立地。駅を出たらゆるい坂を一つ下るだけで到着することができます。
下手をすると、熱海駅内のホーム移動の方が長く感じるくらい短い距離なので、その点はいつも重宝しています。
天然温泉なのに安い
「熱海駅前温泉浴場」を利用してよかった点の二つ目は「天然温泉なのに安い」という点です。
今の世の中、天然温泉となると入浴料が1,000円を越えるのはザラです。
それがリゾート地ともなると1,800円とか2,000円超えてくる施設もあります。
そんな中、狭くて古ぼけてはいるものの、ワンコインで時間制限なしにお風呂に入れるのは、大変に魅了です。
山遊びは、お金がかからないように見えて、実は交通費などが結構かかります。
お風呂代を安く済ませて、その分いっぱい山に登っちゃいましょう。
源泉掛け流しの湯船
「熱海駅前温泉浴場」を利用してよかった点の三つ目は「源泉掛け流しの湯船」です。
昔ながらの太い蛇口から流しっぱなしの源泉というのはとても贅沢に感じますし、水道水をドボドボ入れて薄めて入るというのも、昔ながらの銭湯という感じで結構楽しいです。
誰も入っていない時は、火傷する熱さのお湯が湯船に溜まっているので注意が必要ですが、たまにはこういった不便を楽しむのも良いと思いますよ。
「熱海駅前温泉浴場」を利用してイマイチだった点3つ
- 中型ザックの置き場所に困る
- 設備が古い
- 湯船が小さい
中型ザックの置き場所に困る
「熱海駅前温泉浴場」を利用してイマイチだった点の一つ目は「中型ザックの置き場所に困る」という点です。
地元の人が着替えだけ持ってくるような施設なので、中型のザックは想定外なのはわかります。
実際に、脱衣所のロッカーには街で使うようなバックは普通に収納できる大きさがあります。
それでも、置き場が無いのはちょっと不便でした。
設備が古い
「熱海駅前温泉浴場」を利用してイマイチだった点の二つ目は「設備が古い」という点です。
脱衣所とかおトイレは綺麗にお掃除しているようで、汚いことは全然ありませんが、風呂場の天井とかを見上げると、タイルのヒビとか黒ずみなんかは目に入ってしまいます。
お掃除できない場所なので仕方ないんですけど、その辺りはどうしてもイマイチに感じてしまうところでした。
湯船が小さい
「熱海駅前温泉浴場」を利用してイマイチだった点の三つ目は「湯船が小さい」という点です。
多分、大人3人が定員ギリギリな大きさです。
一人で入れば足を伸ばしてゆっくりできるんですが、二人になるとちょっと他者との距離が気になる感じです。
そのため、混み合っている時には、しばらく洗い場で待たないと湯船に浸かれないこともままあります。
昼間、時間に余裕があるタイミングに訪れることができれば気にならないですが、夜間の閉店間際に訪れた時にこの状態だと、全然ゆっくりできないかもしれません。
この点は、どうしてもマイナス要因に感じてしまいました。
「熱海駅前温泉浴場」とセットで楽しめる山
最後に、この施設とセットで楽しめる山を紹介します。
- 愛鷹山塊
- 沼津アルプス
- 富士山
愛鷹山塊
「熱海駅前温泉浴場」とセットで楽しめる山の一つ目は「愛鷹山塊」です。
愛鷹山塊は、富士山の南方にある山々の集合体で、最高峰の越前岳を筆頭に、位牌岳、黒岳といった魅力的な山が名を連ねる山地です。
これら山々の登山口は、ほとんどの場合「三島駅」発着の路線バスでの移動となります。
当然、下山時の最寄駅は「三島駅」がほとんどとなりますが、この駅の周辺には目ぼしい入浴施設がありません。
そこで、おうちに直行せずに「熱海駅」で途中下車して、この施設で汗を流してから帰るというプランがおすすめです。
そして、「熱海駅」はJR東日本とJR東海の管轄が重なるので、SUICA用とTOICA用の自動改札がそれぞれ設置されている珍しい駅になります。
本来は、管轄が異なる区間を跨ぐと自動改札での精算ができなくなるのですが、この駅に寄り道しておくことで、それ以降はどちらの方向に進んでもスムーズに自動改札を通れるようになりますので、移動の面でも寄り道しておくことをお勧めします。
アクセス方法
熱海駅からのアクセスマップ
沼津アルプス
「熱海駅前温泉浴場」とセットで楽しめる山の二つ目は「沼津アルプス」です。
沼津アルプスは、沼津駅から見える低山の連なりを指します。
最高峰となる鷲頭山でも標高392mと高さは無いですが、ロープ場、鎖場の連続する骨太な縦走を楽しめる大変魅力的なコースです。
そして最寄駅「沼津駅」の周辺も目ぼしい入浴施設がありません。
そこで、「沼津駅」から電車でおおよそ30分の「熱海駅」に寄り道して、この施設で汗を流してから帰るというプランをおすすめします。
東海道線であれば、ほぼ10分おきに電車が来るので、寄り道したからといって大きく帰る時間が遅れるという心配もありません。
汗でベタベタの体のまま我慢して帰るくらいなら、寄り道してさっぱりしてから帰路に着くことをお勧めします。
アクセス方法
熱海駅からのアクセスマップ
富士山
「熱海駅前温泉浴場」とセットで楽しめる山の三つ目は「富士山」です。
富士山の主要な登山口「富士宮口」への最寄駅は、JR見延線「富士宮駅」もしくはJR東海道線「三島駅」のいずれかになります。
関東方面から赴く場合は、十中八九「三島駅」から発着する路線バスを使うことになるので、下山後は「三島駅」から帰ることになります。
従って、富士山富士宮口を行き来するなら、帰りに「熱海駅」に寄り道して、この施設で汗を流してから帰るというプランをお勧めします。
アクセス方法
熱海駅からのアクセスマップ
まとめ
- 最寄駅から歩きたくない人
- 天然温泉に安く入りたい人
- 源泉掛け流しの贅沢なお風呂に入りたい人
- 大きなザックを背負ってきた人
- 綺麗なお風呂に入りたい人
- 大きな湯船で足を伸ばして入りたい人
- 愛鷹山塊
- 沼津アルプス
- 富士山
JR東海道線「熱海駅」から徒歩2分、格安の温泉浴場「熱海駅前温泉浴場」の紹介でした。
昭和初期から続く温泉施設ということで、建物や設備は古びた感じがしていますが、逆にレトロな雰囲気が良い味を出してくれています。
駅チカなのも大変助かります。
特に、「沼津駅」「三島駅」周辺は徒歩圏内で立ち寄れる入浴施設は少ないので、「熱海駅」で途中下車して、この施設で汗を流してさっぱりしてからお帰りいただくのが良いかと思います。
是非、活用してみてくださいね。
それでは、ここまでお読みくださりありがとうございます。
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