山行の記録|一泊二日で富士山登山ルート3776を楽しんできました

富士山登山ルート3776というのをご存知でしょうか。

2015年富士山山開きに合わせて静岡県富士市にて設定された、海抜0メートル地点から富士山山頂まで歩く、全長約42km、標高差3776mという、ちょっと頭のオカシイ登山ルートです。

界隈ではゼロ富士とも呼ばれています。

公式ホームページには、超カッコいいプロモ動画が掲載されていたり、達成者には記念品を授与したりと官民共にかなり力を入れているようで、富士山好きなわたしも足腰の動くうちに一度はチャレンジしておきたいと常々考えていました。

そんな中、7月連休の中日に富士宮新七合目「御来光山荘」の宿泊予約を偶然ゲットできたので、ご来光を拝むついでに歩いてみることにしました。

本ルートに興味があって、これから歩いてみる予定であれば、少しは参考になるかと思います。

是非、最後まで読んでいってくださいね。

目次

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2023/7/16〜7/17

天候:7/16曇りのち晴れ、7/17晴れ

エリア:富士山エリア

コース概要:

(一日目)鈴川の冨士塚〜よもぎの湯〜PICA表冨士〜旧料金所ゲート〜富士宮六合目「宝永山荘」〜富士宮新七合目「御来光山荘」

(二日目)富士宮新七合目「御来光山荘」〜浅間大社奥社〜朝日岳〜剣ヶ峰〜富士急シティバス「富士宮口五合目停留所」

難易度:体力☆☆☆、技術☆、危険☆

交通機関:

(往)JR東海道本線「吉原駅」から徒歩5分、鈴川の冨士塚からスタート

(帰)「富士宮口五合目停留所」から、富士急シティバスでJR東海道本線「三島駅」へ向かい、そこから帰路へ

概要

富士山

「富士山」は、静岡県、山梨県の県境に位置する標高3776mの日本最高峰の山です。

主なルートとして以下の4つがあります。

  • 吉田口ルート
  • 須走口ルート
  • 御殿場口ルート
  • 富士宮口ルート

今回はルート3776を踏破のため富士宮ルートを歩いてきました。

それぞれのルートの詳細は、次の記事にまとめてますので、こちらをご覧ください。

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富士山登山ルート3776

「富士山登山ルート3776」は、静岡県富士市の交流観光課企画の登山ルートです。

田子の浦港近郊に設定されたスタート地点より出発して、3つの中継地点を経由し富士山山頂へ至るルートとなります。

具体的には次のような道順になります。

  1. スタート地点:「ふじのくに田子の浦みなと公園」or「鈴川の富士塚」
  2. 第一中継地点:「やまぼうし」or「よもぎ湯」
  3. 第二中継地点:「PICA表冨士」
  4. 第三中継地点:「宝永山荘」or「雲海荘」
  5. ゴール地点:「富士山山頂」

スタート地点から第三中継地点までは、現地設置のスタンプを押下することで通過証明とし、ゴール地点のみは現地写真で達成証明の形になります。

全長約42km、標高差3776mと数値だけ見ると国内最大級の超ロングルートに見えますが、そもそもが3泊4日想定のルートなので、それほど無理のある設定ではありません。

週末だけ里山歩きしているわたしレベルの登山者でも、1泊2日で踏破可能な距離でしたので、2泊もしくは3泊でプランニングしておけば、余裕ある道中を楽しめることでしょう。

逆に、0泊の強行軍はやめておきましょう。高山病を発症して、途中敗退するリスクが高まります。

以下に、実際にチャレンジしてみて気づいた点7つをピックアップしてみます。

参考にしてみてくださいね。

富士山登山ルート3776で気づいた点7つ
  • ガイドマップやスタンプラリーシートは事前に公式HPより郵送申し込みしておく(スタート地点に設置してあるガイドマップやスタンプラリーシートはすぐに在庫切れする模様。この日もスタンプラリーシートは品切れだった)
  • 可能ならCOCOARを使った電子版スタンプラリーも活用(スタンプボックスは雨晒しな場所に設置されており、悪天候時に紙面へスタンプを押すのは困難になりそう。電子版スタンプラリーを使えば、この点が解消されるだけでなく、スマホで撮った山頂写真も印刷せずに直接アップロードできる利点もあるので積極的に活用したい)
  • スタート地点最寄駅「吉原駅」は終電前に有人改札が閉まる(22時で閉まるが、後日、別駅有人改札で自己申告により精算可能。)
  • 24時間営業ではないコンビニあり(夜間営業してないコンビニが何店舗かあった。今後人手不足が進むと更に夜間営業を取りやめる店舗が増えることが予想される。夜間スタートの際は特に飲食物の確保を事前にしておくほうが安心)
  • ゴミ箱の無い自動販売機あり(ゴミ箱を併設していない自販機が数台あった。確認せずに購入すると持ち歩くゴミが増えるので注意)
  • ヘッドライトの予備電池に注意(よもぎ湯以降は、街灯が非常に少なくなる。夜間スタート時は点灯時間が伸びることになるので予備電池があると安心)
  • 熊鈴や熊スプレーも忘れずに(富士山麓のハイキングコースで熊目撃情報が多発している模様。事前に対策を講じておくと安心)

関連リンク

富士山登山ルート3776公式HPのリンクを載せておきます。ガイドマップの郵送受付や電子版スタンプラリーのアプリ、現地情報などはここよりご確認ください。

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今回の山行上でのポイント

地図上の位置と標高

今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。

「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。

ご自由にご活用ください。

合計距離: 52463 m
最高点の標高: 3777 m
最低点の標高: 0 m
累積標高(上り): 5313 m
累積標高(下り): -2959 m
総所要時間: 12:32:49
Download file: climbing-record-20230716.gpx

歩いた軌跡

続いては、GPSデータを元にした軌跡です。

市販の地図

今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。

本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。

わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。

ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。

5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。

おすすめ展望ポイント

今回の山行ルート上の展望ポイントは、次の場所になります。

富士山の場合、お鉢巡りをすれば全方位に展望が望めますので、その中でも今回特に楽しめたポイント3つをピックアップしていきます。

展望の楽しめたポイント
  • 朝日岳
  • 大沢崩れ源頭部
  • 剣ヶ峰
朝日岳(あさひだけ)

今回の山行ルート上の展望ポイントの一つ目は「朝日岳」です。

富士山山頂にある8つの峰の一つで、標高3733mの南東に位置したピークとなります。

東面に視界の開けた平坦な場所なので、御来光を待つにはとても適しています。

このため、日の出の時間になると多くの登山者が訪れて待機している場所となります。

夏の時期は、ナスの形をした山中湖の先から日が登ってくるので、山中湖が見える位置で待機していると良いでしょう。

無事に御来光を拝めた後も、振り返ることで朝焼けに染まった剣ヶ峰を眺めることもできます。

折角なので、反対側も楽しんでおくと良いかと思います。

ここの他にも、最高峰の剣ヶ峰や吉田口ルートからほど近い成就岳も御来光スポットとして人気がありますが、富士宮口ルートから登って来た場合、「朝日岳」が一番近く、そして広いので安心感があります。

どこで御来光を拝もうか迷った時には「朝日を見るなら朝日岳」ということで、この場所に向かうのが良いでしょう。

ギャラリー

夜明け間際の朝日岳です。御来光を迎えるためにスタンばってる人々で賑わってます。
御来光の様子はこんな感じです。7月16日は山中湖の先に顔を出してくれました。
御来光を無事に迎えて人々が解散した後に下界を撮ってみました。南東方面なので、相模湾や箱根方向になります。
こちらは、南方面なので伊豆半島や愛鷹山塊が見える方向です。
振り返って剣ヶ峰の様子です。お天気が良いからか真っ赤に染まってました。
噴火口の先に白山岳が見えてます。
この変な形のピークは伊豆岳。ここのてっぺんは危ないので登ることはできません。

Instagramにアップしたこの場所のプチ動画です。一緒に眺めていってくださいね。

大沢崩れ源頭部(おおさわくずれげんとうぶ)

今回の山行ルート上の展望ポイントの二つ目は「大沢崩れ源頭部」です。

先ほどご紹介した朝日岳の反対側、富士山最大の崩壊地となる大沢崩れの最上流となる部分で、天子山地や田貫湖を見下ろす位置となります。

ここからは、朝日に照らされてできる大きな影富士を見下ろすことができます。

日が登った直後だと、天子山地まで届くほどの巨大な影になるようで、いつかそのような巨大な影を見てみたいなと思います。

ギャラリー

反時計回りにお鉢巡りしていくと、剣ヶ峰が見えてきたあたりに大きな溶岩の塊がゴロゴロしている区間に到着します。この辺りが、大沢崩れの源頭部にあたる区間で、西側への眺めがとても良い場所になっています。
この道標が目印なるかと思います。以前は、ここに鳥居が立っていたようですが、風化して無くなってしまっているようです。
肝心の眺めはこんな感じです。西方面の正面に小さく田貫湖が見えてますね。そして、そのすぐ奥の山の連なりが天子山地になります。更に奥には、南アルプス南部の山々を見ることができます。
こちらは南西方向です。雲が被ってますが、駿河湾の弓形の海岸線が見て取れますね。
こちらは、北西方向。眼下に朝霧高原や毛無山、その奥には南アルプスの北部が見える感じです。

Instagramにアップしたこの場所のプチ動画です。一緒に眺めていってくださいね。

剣ヶ峰

今回の山行ルート上の展望ポイントの三つ目は「剣ヶ峰」です。

言わずとしれた国内最高峰3776mの標高を誇る場所です。

日本最高峰を示す大きくて立派な山頂碑が立っており、記念撮影の定番スポットとして大変に賑わいます。

この日も、馬の背の途中まで記念撮影の待ち行列が出来ていました。

肝心の展望は、眼下に広がる巨大な噴火口が強烈に印象的で他では見ることのできない眺めを楽しむことができます。

もし、お鉢までたどり着くことができたら、もう一踏ん張りに登り切って、ここからの絶景を眺めてから下山してくださいね。

ギャラリー

剣ヶ峰です。剣が天に突き立つようにそそり立っているからその名が付いたのだそうです。かっこいいですよね。
直下から見上げてみました。完全に切れ落ちてるので、落ちると怪我するかもしれません。
剣ヶ峰からの眺めはこんな感じです。完全に噴火口の底まで見える場所は貴重なので良く観察しておきましょう。なお、手前の岩に赤い印が付いてますが、ここが実際に富士山で一番高い場所とのことです。到達してみるとわかるのですが、ここから山頂碑をみると見下ろす形になるので、確かにここが一番高い場所になるんだろうと思います。
人工物も含めて良いとなると、この旧気象台の上になりますが、ここは立ち入り禁止なので登らないように。
剣ヶ峰からの眺めの続きです。北方向に目を向けると、噴火口の縁に久須志神社と山小屋たちが見えます。
南方向には、浅間大社奥宮の建物たちがみえます。こんなところに良く建てたものですよね。

Instagramにアップしたこの場所のプチ動画です。一緒に眺めていってくださいね。

注意した方が良さそうな区間

今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は、次の区間になります。

注意した方が良さそうな区間
  • 馬の背
  • 八合目直下の岩場区間
馬の背

今回の山行ルート上で注意した方がよい区間の一つ目は「馬の背」です。

浅間大社奥宮と剣ヶ峰の間にある難所で、急勾配な上に固い溶岩の上に砂が散りばめられた素晴らしく滑りやすい坂道となっています。

登り方面で使うと、登り切るまでにかなり体力を持っていかれます。

降り方面で使うと、その滑りやすさから転倒リスクを常に負うことになります。

どちらから通過するにも、難所となりますが、今回は降り方向で通過したので降り方について、我流ですが、わたしがやっている方法を述べてみます。

まずは、外界側に設置されている鉄柵が空いているようだったら、それを手繰りながらゆっくりと降りていくのが一番確実です。

ただし、登り降り双方向での難所となるため、登ってくる登山者と交差しやすい場所になっており、鉄柵は利用中なシーンが多いです。

そのような場合は、噴火口側の砂が深く盛られている部分を狙って足を垂直に降ろしていくことで砂をブレーキに使って降りていくと、スピードが落ちてだいぶ降りやすくなるはずです。

これに加えて、足はガニ股気味に、膝は落としつつも、姿勢はまっすぐに起こしておくことで、滑ったときに後ろ向きに転びやすくなり、ザックをクッションに転倒の衝撃を逃すことができるようになります。

イメージとしてはカトちゃんケンちゃんの髭ダンスのイメージでしょうか。

あのBGMを思い浮かべてリズミカルに降りてみて下さいね。

ギャラリー

剣ヶ峰から浅間大社奥宮へ向かって降る急坂が馬の背です。急勾配の上に砂混じりの岩場なので滑りやすくて危険なんです。
慣れてる方や若い方は、真ん中を駆け降りていきますが、ビビりなわたしはどちらかの端っこからノロノロと降りるようにしています。
鉄柵の向こう側は、富士市市街地と駿河湾が見えるので、鉄柵に掴まってちょっとだけ眺めていくと良いかもしれません。
八合目直下の岩場区間

今回の山行ルート上で注意した方がよい区間の二つ目は「八合目直下の岩場区間」です。

富士宮口ルートの特徴として、主要四ルート中一番高い位置から登り始めるため山頂までの距離が最短であることが挙げられますが、それ以外に岩が露出している区間が多く転倒時に大怪我につながりやすいリスクを孕んでいます。

特に、八合目直下の岩場は岩の露出が多く転倒した時に大怪我につながるリスクがあります。

道幅も狭いので、行き交う登山者通し接触する可能性もあるので、常に周囲に気を配りつつ通過するようにしてくださいね。

ギャラリー

八合目に降りる直前にある鉄壁です。ここから八合目の山小屋池田屋に降りて、その先からが注意した方が良い岩場区間になります。
山小屋直下の急階段です。登ってくる時はキツい石壁でしたが、降るときは、転げ落ちそうな角度があってちょっと怖いです。
ゆっくり慎重に急坂を降った後も岩場の間を縫うように伸びている急階段を降りていく形になります。富士宮口は登り降り同じルートなので、ここは特に混雑しやすいです。対向者との接触にはくれぐれもご注意くださいね。

今回の山行での服装

今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。

同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。

山行中のコンディション

  • 天候晴れのち曇り
  • 気温:14〜28℃
  • 活動場所:標高0〜3,776m

日中行動時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

早朝行動時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:薄手フリーズ
  • アウター:防風着
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

山小屋停滞時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:薄手フリーズ
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

公共機関移動時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:薄手の手袋

今回は、七合目の御来光山荘に到着するまでは半袖Tシャツで過ごせました。

その後、山荘での滞在で薄手フリースを追加し、翌朝の御来光を迎えるまでの早朝行動時に更に防風着を追加する形で寒さを凌ぐこととなりました。

無事に御来光を迎えて、日差しが差し込んでからは急激に気温があがり、すぐに半袖Tシャツ状態に戻さなければ汗だくになる状況でした。

標高差3,776mありましたが、レイヤーごとに適切なウェアを準備しておけば、大きな問題にはならずに対応可能なことを改めて確認できた山行となりました。

以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。

あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。

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ギャラリー

スタート時の気温は26℃ほど。深夜0時なので少し涼しく感じましたが、歩いているうちに半袖Tシャツでも汗が滲んできました。
二日目の深夜0時の気温は15℃。標高2,800m付近では、この気温でした。この後も標高が上がるにつれてぐんぐん寒くなっていったので、フリースに防風着を重ね着して凌ぎました。周囲にはインナーダウンを羽織っているお母さんも居て、流石は深夜の富士山といった様相でした。
二日目午前7時の気温は9℃。無事に御来光を迎えてお鉢巡り途中に計測した温度です。国内最高峰は日が登ってもとても涼しく、35Lザックを担いで歩いていると丁度良い気候でした。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

今回は、二つあるスタート地点のうち、最寄駅から近い「細川の冨士塚」からのスタートとしましたので、「東京駅」からのアプローチは次の通りとなります。

  • 「東京駅」から、JR東海道本線小田原行きに乗り込み、終点の「小田原駅」へ
  • 「小田原駅」から、JR東海道本線熱海行きに乗り込み、終点の「熱海駅」へ
  • 「熱海駅」から、JR東海道本線静岡行きに乗り込み、「吉原駅」へ
  • 「吉原駅」から徒歩で、「細川の冨士塚」へ

今回は涼しい夜間のうちに市街地を抜けてしまおうと終電での移動としましたが、これが裏目に出てしまい、「吉原駅」の有人改札が営業しているうちに通過するとこができませんでした。呼び出し電話もコール音はするもの誰かが出る気配もないので、後日別の駅で支払うことにしてそのままスタート地点へ向かうこととしました。

なお、「吉原駅」周辺のおトイレは駅構内か、「細川の冨士塚」へ向かう途中にある鈴川港公園のものをお借りするとよいでしょう。

ギャラリー

まずはJR東海道本線で小田原駅まで向かいます。
小田原駅からは、熱海行きに乗り換えて、更に静岡行きに乗り継いで行きます。
スタート地点「鈴川の冨士塚」の最寄駅「吉原駅」に到着です。
22時を過ぎて営業時間を終了してしまっていたので、後日支払うことにして、そのまま有人改札側を抜けて南口方向に進みます。
吉原駅の構内案内図があったので載せておきます。ちなみにおトイレの位置は構内にあるので、必要なら立ち寄ってから改札を出ると良いです。
南口の階段を降りて
奥の交差点を渡ってまっすぐ進みます。
鈴川港公園が見えてくるので通過していきます。
住宅街に掲げてある黄色い道標を目安に進みます。
3分ほど進むと少し開けた場所が見えてきて
富士山登山ルート3776の起点となる青いスタンプボックスまで到着しました。
開けてみると、スタンプとガイドマップはありましたが、スタンプラリーカードと挑戦計画書は品切れになっていました。
事前に郵送で送ってもらっておいてよかったなあと思いながら、起点のスタンプをぺったんします。
折角なので、冨士塚から遥拝してスタートすることにしました。
残念ながら、富士山はお休み中のようだったので、ご挨拶だけしてスタートすることにしました。ひめさま行ってきますね。

一日目

鈴川の冨士塚〜よもぎの湯

「鈴川の冨士塚」で富士山方向へ遥拝し、スタート地点のスタンプを押したら、「吉原駅」まで一度戻り、駅の反対側に渡ります。

駅前のロータリーを抜けたら、地図に沿って、まずは吉原商店街まで歩いていきます。

この辺りは普通に市街地なので、多少、道を間違えたとしても方向さえ合っていれば問題ありません。

左富士や平家越の碑といった名所を通過して1時間も歩けば、長いアーケードの続く吉原商店街に到着します。

遅い時間まで営業しているお店もあり、明るいアーケード街の中を歩くのは安心感がありますが、それも30分程度。また暗い車道歩きとなっていきます。

途中で大渕街道と呼ばれる大通りに合流できそたら、そこからは富士山方面へ歩きます。

足元には「富士山登山ルート3776」の案内が張られているので、見落とさないように進んでいきましょう。

東名高速道路、新東名高速道路と二つの高架橋下を通過して、ルート上最後のコンビニとされているセブンイレブンまで到着したら、そこから30分ほどで第一中継地点「よもぎの湯」に到着です。

「よもぎの湯」付近は民家の多い住宅地ではありますが、街灯が極端に少ないため、夜間に歩くにはヘッドライト必須です。

スタンプを押すにも手元が見えないではどうしようもないので、登山で使うしっかりとした明るさを持ったヘッドライトを用意しておいた方が良いでしょう。

無事にスタンプを押すことができたら、第二中継地点「PICA表冨士」へ向かうことにします。

ギャラリー

午前0時スタートとかにこだわりは無いので、日付が変わる前にスタートしちゃいます。
まずは、来た道を戻って「吉原駅」へ
鈴川港公園を通過して
「吉原駅」の北口へ向かいます。
北口のローターリーには、帰宅してくるご家族を待つ車でいっぱいでした。
邪魔にならないように端っこをパスしていきます。
行き止まりまでまっすぐ進んで
左折すると
河合橋が見えてくるので渡ります。
道なりにカーブして
新幹線の高架橋を目指します。
高架橋を潜ったら
右折して、吉原商店街へと進んで行きます。
途中に、左冨士なる名所がありました。江戸から上方へ進む際に、ここだけ左側に富士山が見えたということで名勝となったんだとか。
チラッと眺めてみましたが、煙突の先にうっすら富士山の裾野がチラチラしてるように感じました。
更に進むと、こんどは平家越の碑がありました。源平合戦の際に、水鳥の羽音にビビった平家が敗走した場所なんだとか。
東木戸跡なる道標を通過すると
岳南電車の吉原本町駅が見えてきました。
このあたりから吉原商店街のアーケードに入ります。
さすがに深夜1時だとお店は軒並み閉まってますが、街灯が明るく照らしてくれて、ホッとします。
富士山登山ルート3776ののぼりがたくさん立っていたのが印象的です。地域ぐるみで盛り上げようとしているのがなんかイイですね。
バスターミナルの吉原中央駅の前を通過。ここ本当は左折して市役所へと進むのが正解なんですが、間違って直進してしまいました。
無心に直進していくと
富士宮へ向かう大通りが見えてくるので右折します。迷ったら足元の道標を確認すると良いでしょう。
富士宮方面へ向かってどんどん進みます。
東名高速道路を通過して
街灯の少なくなってきた道を進んでいくと
法蔵寺というお寺様がありました。
目の前のコンビニは、灯りは点いているものの営業は終了していました。人手不足の影響かな。こういうお店増えそうですよね。
お寺様を通過して北上していきます。
今度は新東名高速道路を通過。夜間でも車がビュンビュン走ってました。
だんだんと住宅も減ってきて田畑が増えてきました。
ルート上、ラストコンビニと言われるコンビニが見えてきました。折角なので、飲み物を買っておトイレを借りて、少し休憩を入れます。
一息ついたところで更に北へと向かいます。
分岐を暗い方へ進んでいくと
よもぎ湯の道標が出ているので、見落とさないように右折します。
この辺りは灯りがほとんどないので、ヘッデン必須です。つか、時々ガサつく周囲がちょー怖いです。
いちいち、音に反応しつつ進んでいくと、スタンプボックスを発見しました。
ようやく一つ目の中継地点です。
スタンプゲッツ。立ち止まっていると怖いので、ささっと次へ移動します。

よもぎの湯〜PICA表冨士

このあたりから、坂道が増えてきて徐々に息が上がりはじめます。

ショートカット出来そうな枝道が見えて来ますが、泥濘で歩きづらく、寧ろ時間がかかってしまうので車道を素直に歩いた方が良いでしょう。

林間の見通しの聞かない車道を登っていくと、ふじひのきパークと呼ばれる休憩ポイントに到着です。

中継地点のスタンプボックスは設置されていますが、中には何も入っていません。

それほど疲れが溜まっていないなら、そのまま歩きを続行してしまうと良いでしょう。

ふじひのきパークからは1時間ほどなだらかな車道を歩き、富士山スカイラインに合流して更に30分ほど歩くことで、第二中継地点「PICA表富士」へ到着します。

この地点のスタンプボックスは、グリーンキャンプ場前停留所の真横にあります。

停留所には待合ベンチが設置されているので、ここで少し休憩させてもらうのも良いかもしれません。

十分に休憩が取れたら、富士山麓に広がるハイキングルートへの入り口の一つ「旧料金所ゲート」へ向かいます。

ギャラリー

よもぎ湯を後にして、次のスタンプポイントに向かいます。
お墓の横を下を向きながらダッシュ通過します。
本道に戻ってきたので右折して北上していきます。
ここから、霧も出てきてめちゃめちゃ怖かったので、意味なく熊鈴を鳴らして進むことにしました。
色々分岐がありますが、ガイドマップの道順に沿って黙々と進みます。
国道469号、富士南麓道路と交差するあたりでようやく空が明るくなってきました。
怖くなくなったので熊鈴を外して進みます。
のぼりの立っている施設を通過して
林間の道を登っていきます。途中、ショートカットできそうな道がありましたが、少し進んでみたところ泥濘んで歩きづらそうだったので、車道を進むことにしました。
朝霧の中を進んでいくと
ふじひのきパーク中継点がありました。ここのボックスにはスタンプは無いので、そのまま通過します。
大通りに合流したので、ガイドマップ通りに左折します。
まっすぐに続く道を歩きます。霧が晴れるとイイ感じなのですが、致し方ないですね。
ボコボコした広場に到着しました。
天理教社への入り口のようでした。特に立ち寄らずに先に進みます。
村山口登山道の入り口もありましたが、こちらも泥々だったのでスルーして車道を進みます。
だんだんと霧も晴れていて、朝日が入ってくるようになりました。
ようやく気持ち良い青空が顔を出してくれました。
道端に咲いていたへの字に曲がったお花達
この子達は何て名前のお花なのかな。ちょっと気になりましたが、先に進んでしまいます。
そして、富士山スカイラインに合流です。ようやく富士山領域に入ってきました。
足元の道標を確認しつつ進みます。
ここは大型車両がバンバン通過するので、後ろに目を付けつつ進みます。
テントマークが見えてきました。
そしてPICA表富士の案内も見えてきました。
分岐を登っていくと
廃屋の先に
第二中継地点のスタンプボックスを発見です。
ここにゴミをぶっ込む輩がいるんでしょうね。使用感バリバリなこのガイドマップも多分捨ててったものなんだろうなあ。
ちょっとモヤモヤしましたが、無事にスタンプゲッツ。ちょっとだけベンチで休憩していくことにします。

PICA表富士〜旧料金所ゲート

「旧料金所ゲート」は、富士スカイラインを御殿場方面へ向けて歩いていくことになります。

車道の脇にある細い歩行者用エリアを歩くことになるので行き来する車両、特に大型バスや作業トラックには注意して歩いてください。

1時間ほど歩き続けると、富士宮口五合目への分岐がみえてきます。

分岐を曲がるとすぐの場所に「旧料金所ゲート」があります。マイカー規制中は、警備の方々が詰めてます。邪魔にならないところを通って、山道入り口に向かいましょう。

また、簡易トイレ1基が置いてあるので、緊急時にはこちらをお借りしましょう。

ギャラリー

少し休んだので、歩き再開です。富士スカイラインに戻って御殿場方面へ進みます。
車道脇の歩行者用エリアを進んでいくと
西臼塚にしうすずか駐車場への入り口があったのでちょっと寄り道します。
雲が晴れてきて宝永山が見えてきました。
おトイレを見つけたので、念の為、済ませておきます。
もう一度、富士スカイランに戻って進みます。
淡々と車道を歩く感じですが、木漏れ日が綺麗で飽きないのが嬉しいです。
タラタラと歩いていくと富士市へ富士宮市から富士市への境界がありました。
すんなり跨いで、更に進むと、今度は村山道の入り口を見つけました。以前歩きましたが、破線ルートなのに踏み跡がしっかりしていて歩きやすかったです。
富士宮口五合目へ向かう分岐が見えてきたので左折します。
旧料金ゲートが見えてきました。夏の時期はマイカー規制中なので、警備のお兄さんが詰めて間違って入ろうとする方々を警備していました。
邪魔になるといけないので、端っこで少し休んだら山道に入って先に進むことにします。

旧料金所ゲート〜富士宮六合目「宝永山荘」

「旧料金所ゲート」に到着したら、ゲートの手前に山道への入り口があります。

ここから、富士山自然休暇林ハイキングコースという山道に入ります。

今年に入り熊の目撃情報が増えている区間のようですので、熊鈴など持参していたら、鳴らしながら進んでください。

山道自体は、傾斜緩やかで踏み跡も明瞭なので歩きやすいかと思います。

ガラン沢、御殿庭下、御殿庭中と登っていくと、スコリアの降り積もった急坂が見えてきます。

登り切ることで宝永第二火口縁に到着です。

ここからは赤茶けた威圧感のある宝永山の奇抜な眺めを楽しむことができます。

そのまま宝永火口の縁を登り、宝永第一火口縁まで登ったら、富士宮口六合目へ向かうトラバースルートに入ります。

愛鷹山地を見下ろす形で進んでいくことで富士宮六合目に到着です。

ここが第三中継地点となっていますが、スタンプボックスの設置はありません。

「宝永山荘」もしくは「雲海荘」いずれかの小屋内にスタンプが設置されているので、山小屋スタッフに声をかけて使わせてもらいましょう。

なお、営業時間外の場合は、スタンプラリーシートに「営業時間外」と記載することで通過証明になるみたいです。

ギャラリー

まずは、須山口登山道に合流するため御殿庭ごてんにわへ向かいます。
ようやく本格的な登山道に入ってちょっとホッとしましたが、ここ最近、熊の目撃情報が多発しているようなので、再度熊鈴を付けて進みます。
平坦で歩きやすい山道を進みます。
短い感覚で道標が立っているので、ほぼ迷わない感じです。
苔むした足元の倒木に癒されつつ進みます。
枯れた沢がみえてきました。
道は反対側に伸びているようなので、滑らないように対岸に渡ります。
ゴツゴツした道を登ると
見晴らしの良い場所に出てきました。
しばらく進むと、ガラン沢の道標が立っていました。ここまで1時間弱といったところでしょうか。引き続き御殿庭へ向かいます。
徐々に勾配が大きくなってきて
植物が高山っぽくなってきたところで
須山口登山道に合流です。ここから人口密度がグッと高くなります。
その分、踏み固められてしっかりとした山道を進みます。
御殿庭中を通過して
宝永山方向へ登っていくと
スコリアの降り積もったザレた急坂に飛び寝ました。
急坂を上り詰めると、宝永第三火口縁に到着です。
火口を除いてみましたが、タイミング悪くガスが出てきてしまいました。
仕方ないので、宝永第二火口縁へと進みます。
歩行時間15時間を超えてきて流石に、足元がフラフラしてきました。
そうこうしているうちに、富士宮口六合目の山小屋たちが見えてきました。
そして、宝永第二火口縁に到着です。ここではタイミングよく宝永山の全体を眺めることができました。でっかいかさぶたみたい。
更に、ザレた急坂を登っていくと
宝永第一火口縁まで到着です。この時点で午後16時。少しずつ日が傾いてきました。
ちょっと雲が被ってしまいましたが、宝永山をもう一度眺めてからトラバース道へ向かいます。
トラバース道といっても、若干のアップダウンはあるので、気をつけつつ進みます。
道の途中で下界を眺めてみましたが、雲海の下に隠れてしまいました。
雲がなければ愛鷹山塊や十里木のゴルフ場が見えたはずです。
でも、これはこれで味があるかなと思い直して、先へと進みます。
10分ほど歩くと、おトイレ小屋が見えてきて
六合目に到着です。山小屋付近は、人がひしめき合っていたので、ちょっと撮影は控えましたが、スタッフにお断りして、第三中継地点のスタンプも無事にゲットできました。あとは、明日山頂の写真を撮れればミッションコンプリートです。

富士宮六合目「宝永山荘」〜富士宮新七合目「御来光山荘」

富士宮六合目でスタンプを押したら、富士宮ルートを登ります。

ここからは森林限界を超えており、非常に眺めの良い中を登っていくことができますが、砂と小石が多い滑りやすいコンディションとなります。

滑るたびに体力を消耗するので、じんわりと地面を踏みしめるように、一歩ずつゆっくり進んで下さい。

1時間ほど登っていくと、富士宮新七合目「御来光山荘」に到着です。

今晩はこちらでご厄介になり、明晩0時にスタートして山頂で御来光を迎えることにします。

ギャラリー

宿泊はもう一段上の新七合目の御来光山荘なので、もう少しだけ登ります。
とは言っても、かれこれ10時間以上歩いてるので、なかなかに手強い坂道です。
半歩ずつよちよち歩きで進んでいくと
ようやく、この日のゴールが見えてきました。
ラスト階段を気合いで登り切ると
ようやくゴール地点に到着です。
時間は午後17時30分。すっかり夕暮れどきの下界を見下ろします。
雲海が赤く染まって綺麗です。
宝永山の奥に、富士山の影も少しだけみえてます。山頂からだとでっかい影富士になってそうですね。
六合目を見下ろすと、奥に愛鷹山塊が顔を出してくれました。
受付を済ませたら、すぐにご飯です。普通はカレーなんだそうですが、クレジット決済を選ぶと、カルビ弁当か塩鮭弁当を選べるみたいなので、カルビにしてもらいました。たんぱく質の塊がお腹にカツンと美味しかったです。
朝のお弁当もお願いしました。パンにカフェオレにチョコレートバーといった内容。御来光を迎えながら食べることにします。

二日目

富士宮新七合目「御来光山荘」〜浅間大社奥社

午前0時にセットしたアラームに起こしてもらって、おトイレと軽い食事を済ませたら山頂に向けて出発です。

非常に見晴らしの良い山道を九十九折に進んでいくことになるので、迷う心配はないものの、足元は砂や砂利で滑りやすいことには変わりはないので、気をつけながら登ります。

元祖七合目を過ぎたところで、大きな溶岩の塊が目につく岩場に入りますので、ここも慎重に通過していきます。

八合目、九合目と淡々と登っていくと、徐々に前が詰まっていくのがわかります。

九合五芍の胸突山荘を通過した後は、夏の富士山名物、御来光渋滞に突入です。

この日は、コースタイム30分のところを1時間かけてゆっくりと登ることとなりました。

逆に捉えれば、高地順応に役立ったかもしれません。

徐々に赤くなる空を見上げて進んでいくと、ようやく山頂を示す鳥居が見えてきて、浅間大社奥宮前に到着できました。

日が登り始める前に急いで、御来光スポットに向かうことにします。

ギャラリー

午前0時。時間になったので出発です。すでに、かなりの人が登り始めていますので、少々、足早に進むことにします。
その前に、下界の様子を少し眺めておきます。左奥が関東平野でしょう。かなり明るいです。
こちらは雲がかかってますが、駿河湾方面です。海岸線に沿って明るくなっているのがわかります。
さて、改めて出発です。
道中は真っ暗なので、ポイントだけ載せていきます。まずは、元祖七合目の山口山荘です。
店の看板越しに、山頂に向かう人々のライトが見えます。
暗闇の中、こんな感じのゴツゴツな道を進みます。
数珠繋ぎになっていますが、この辺りは、まだまだ通常ペースで進んでいきます。
八合目はすごく混み合ってたのですっ飛ばして、鳥居と星空を写してみました。iPhoneだとこんなもんでしょうか。
九合目の道標が見えてきました。
硬貨がいっぱい差し込まれた柱を通過します。
少し立ち止まって、星空を眺めます。
関東方面は明るすぎてちょっとぼんやりです。
九合目に近づくにつれて、強烈なライトで眩しくなってきました。
ちょっと強烈すぎるライトの下を進むと
九合目の萬年雪山荘に到着です。ここは、万年雪の雪解け水を飲み水にしているんだそうです。
このあたりから、ペースがゆったりとしてきました。
九合五勺の道標を超えると
すぐに胸山荘に到着です。
そして、ここから御来光渋滞の本番です。牛歩ペースで進まない、進まない。
富士山山頂まで200mの時点で、徐々に東側の空が明るんできました。
全く止まっていないのが救いですが、夜明けまでに山頂に到着できるのかちょっと不安になってきました。
ジリジリと進んでいくと、とうとう山頂の鳥居がみえてきました。
東の空を見直すと、もうあとちょっとで火が昇りそうです。
そして、ようやく浅間大社奥宮前に到着です。この時点で午前4時。流石にここから剣ヶ峰へ向かうと間に合わないだろうということで、ここから10分の朝日岳へ向かうことにします。
んー間に合うかな。ちょっと急ぎましょうか。

浅間大社奥社〜朝日岳

新七合目から浅間大社奥宮まで、4時間で登ってくることができましたが、すでに空は赤く染まってきています。

剣ヶ峰まで登ると日の出の瞬間には間に合わなくなる恐れがあったので、一番近い御来光スポット「朝日岳」へと向かいます。

剣ヶ峰とは逆方向に10分ほど歩くと、平坦なピークにたくさんの登山客が座って御来光を待っていました。

適当なところに座り、待つこと10分。山中湖を正面にして無事御来光を迎えることができました。

ついでに振り向いて、噴火口縁の峰々が赤く染まるシーンも楽しんだら、お鉢巡りに移っていきます。

ギャラリー

朝日岳に向かう列に混じって進みます。
銀明水を通過して
ちょびっとだけ坂を登ると
朝日岳が見えてきました。すでに、大賑わいになっていて、適当なところに座って御来光を待ちます。
前情報だと、山中湖方向に出てくるそうで、こんな感じに見えるところで待機してみました。
ドンピシャで太陽が昇ってきました。なかなか感動的です。
雲を割って完全にお日様が顔を出してくれました。御来光を無事に迎えることができたので噴火口縁も眺めておきます。
富士山の山頂でモルゲンロートまで眺めることができるとは思ってもみませんでした。ちょっと得した気分です。
ぐるっと一周眺めてから
改めてお日様を拝みます。というか、5分もしないうちにほぼ無人になるのウケる。
この機会ということで、下界の様子も撮っておきます。
あとは、最高峰の剣ヶ峰で登頂証明となる写真を撮って下山することにします。

朝日岳〜剣ヶ峰

「朝日岳」まで進んできていることもあり、今回のお鉢巡りは反時計回りに進みます。

伊豆岳、成就岳と通過すると人口密度が一気に増えて、吉田口、須走口の登頂口となる久須志神社前に到着です。

ご挨拶を済ませ、更に進んでいくと北東方面への視界が開けて、稜線歩きのような開放感ある空中散歩を楽しむことができました。

白山岳の足元まで向かうと、ここからしばらく降り坂が続くことになりますが、今回は時間があるので、更に降って金明水に寄り道することにします。

大きくカーブする坂道を降り切ると、平地の真ん中に石碑が立っていて金明水に到着しです。

かつては、銀明水と同じく湧水の湧いていた地だったそうですが、今は枯れていて完全に乾いた井戸のようでした。

そのまま、大沢崩れの源頭部まで登り切って剣ヶ峰へ向かいます。

日の出から1時間ほど経過していることもあり、馬の背の中腹まで続く記念撮影行列が出来上がっていました。

その場で小耳に挟んだ感じだと、待ち時間は1時間ほどのようでした。

自撮りの記念写真には興味ない派なので、横を通過させてもらって、約一年振りの国内最高峰の地に到着です。

富士山噴火口の底を見下ろせる貴重な場所でもあるので、10分ほどじっくりと楽しんで、下山することにしました。

ギャラリー

剣ヶ峰に向かって反時計回りにお鉢巡りしていきます。
伊豆岳の横っちょを通ります。
足元に目を向けると宝永山が見えました。昨日と違って、今日はくっきりはっきりです。
天空の道を進みます。
なせか放置自転車がありました。困ったものです。
天空繁華街が見えてきました。
標高3,000mとは思えない混雑ぶりです。
富士山山頂にあるもう一つの神社、久須志神社に到着しました。ご挨拶してから先に進みます。
ぽこんとした白山岳に向かって進んだら
久須志岳の方位盤にもタッチしておきます。
ここからは、北から東にかけてとても良い眺望が得られます。まずは、河口湖を眼下に、秩父の山々、八ヶ岳もみえます。
まだ午前6時台、ガスも少なくていい眺めです。
残念ながら伊豆半島までは見通せませんでした。こちらは、またの機会ですね。
金明水へ降る分岐についたので、降ってみることにします。
カーブするように踊り場状の平地へ降りると
これが金明水です。井戸というか湧水というかそんな感じだったと思います。残念ながら枯れていました。
お鉢巡りの本道に戻ります。
ここから、しばらく登り坂が続きます。このあたりで、強烈な眠気に襲われます。高山病にかかったかな。
昇ってる途中で、二度ほど意識が飛んだので、一旦、ザックを下ろして水分補給です。後々思ったのですが、道のど真ん中でザックを下ろすとか、普通しないことしてたので、ちょっとヤバい状態だったかもしれません。通行の邪魔になることしてすみません。
ちまちまと坂を登って、踊り場で改めて休みます。特に頭痛がするわけではないので、キツくは無いのですが、歩くと転びそうなので、下界を眺めながらぼーっとしてみます。
山座同定を楽しむ余裕が出てきたので、再出発です。
大沢崩れ付近の登り坂を登っていくと
大沢崩れの源頭部に到着です。
ちょっと小さいサイズですが、影富士を眺めることができました。
ラストのひと登りをクリアしていくと
剣ヶ峰直下の踊り場に到着です。
見上げると、記念撮影待ちの行列が出来てました。記念写真は撮らないので隣を失礼して進みます。
そして、今年も日本のてっぺんに立てました。ありがとうございます。
去り際に、富士山登山ルート3776用に山頂碑を撮っておきました。これでミッションコンプリートです。よかった。よかった。

剣ヶ峰〜富士急シティバス「富士宮口五合目停留所」

「剣ヶ峰」を降りたら、難所の馬の背を降ります。

鉄柵側は、撮影待ちの行列で埋まっていたので噴火口側に寄ってなるべく砂の盛ってあるポイントを踏みながらゆっくりと降りることにします。

このとき、鉄柵の向こう側に駿河湾の湾曲した海岸線が見えるので余裕あったら眺めてみて下さい。

海のある風景は、なかなか感動するものです。

無事に馬の背を降り切ることができたら浅間大社奥宮にて改めてご挨拶をして山頂を後にします。

富士宮口ルートは、登山路と下山路が分かれていないので、登ってくる登山者と接触しないように降りるスピードは少し抑え気味が良いでしょう。

砂で足が滑らないように、土にしっかり埋まって安定した石を探して足を載せていきます。

そういった石が無いようだったら、なるべく砂の盛ってあるポイントを探して、ブレーキにしながら降っていくと良いでしょう。

また、山小屋を休憩ポイントとしてこまめに立ち止まるようにしておくと、膝や足の裏を痛めるリスクを回避できます。

山小屋から見下ろす景色は、どれも抜群なので、眺めていかないのはもったいないですし、折角なので、下山ギリギリまで楽しんでいくのが良いでしょう。

渋滞しやすい八合目直下からの岩場を通過し、六合目「宝永山荘」まで降りてこれれば、バス停のある五合目までは20分もあれば到着できます。

ここでは携帯の電波もしっかり入るので、バスの時間を確認しつつペースを調整して降りていきましょう。

賑わいを見せる富士宮登山口を通過したら、バス停に到着です。

乗車時間が長くなるので、必ずおトイレに立ち寄ってから帰路について下さいね。

ギャラリー

剣ヶ峰での御用を済ませたので、速やかに下山します。
馬の背をひげダンスしつつ降って、まずは浅間大社奥宮へ向かいます。
噴火口の虎岩を眺めたり
外界の駿河湾を眺めたり
伊豆半島を眺めたりして進んでいくと
石組みの建物が見えてきて
浅間大社奥宮に到着です。ここでもご挨拶は欠かさずしていきます。
郵便局にも立ち寄って、記念切手なんかを購入してから、最後に剣ヶ峰を眺めて下山です。
天空の鳥居的な鳥居を潜って
岩がゴロゴロの山道を降ります。
九合五勺、胸突山荘に到着です。先を急ぐので、そのままスルーです。
岩場の続く山道を降ると
万年雪が見えました。九合目の山荘はここの雪解け水を使っているということかな。
九合目到着です。まだまだ先は長いので、ちょっと一息入れてから進みます。
ガイドロープの間を進んで
浅間大社の境内を示すであろう、鉄門を通過します。
八合目を通過したあとは、岩場と急階段が続きます。
前が団体客で詰まっているので後をついていくことにします。
元祖七合目に到着です。
さらに九十九坂を降りていくと
新七合目、御来光山荘に到着です。さらに1時間降ると
六合目宝永山荘が見えてきました。
正面に回って
お隣の雲海荘も通過します。
ここからは15分ほどで五合目バス停に到着できます。
おトイレを通過して
階段を降ると
富士宮口五合目の案内がありました。
登山道はここまでで、あとは車道になります。
平坦な道を進むと
バス停が見てきて
富士宮口五合目に到着です。仮設棟の中に休憩スペースがあるので、バスを待つ間利用するのも良いでしょう。
この日は、エンジンがかかってスタンバってる路線バスが止まっていたので、おトイレを済ませて急ぎ乗り込みます。
三島駅行きの急行便だそうで、水ヶ塚公園での乗り換えなく三島駅まで戻ることができました。おつかれさまでした。

おまけ

今回は運良く三島駅行きの特急バスに乗れたので、そのまま熱海駅まで向かって、久しぶりに熱海駅前温泉浴場に寄り道していくことにしました。

施設まで到着してみると、入り口にあった古いランプが撤去されてしまっていました。

受付のおねえさんにお聞きしたところ、老朽化が進んで危険なので取り除いたんだそうです。

レトロな感じで好きだったので大変に残念です。

ただし、内装やお風呂は変わらずで、大人3名入ればいっぱいの小ぶりな浴槽に蛇口からドンドンとかけ流される熱くて新鮮な温泉を存分に楽しむことができました。お値段は少し上がって大人500円になっていましたが、時代の流れには逆らえないといったところでしょうか。

それでも、まだまだお安いお値段なのでまた立ち寄らせてもらおうと思います。

ギャラリー

熱海駅前温泉浴場へついてみるとびっくり。目印だったレトロなランプが撤去されてしまっていました。残念無念。でも、お風呂は変わらずちょー熱くて、熱海温泉そのものでした。
そんなわけで、富士山登山ルート3776初回チャレンジは、無事に達成です。ありがとうございました。

まとめ

一泊二日で富士山登山ルート3776を歩いた時の様子でした。

踏破してみての感想は、思ったよりもキツく無いといったところでしょうか。

距離だけ見てしまうとかなり長いですが、道中の半分以上は平坦な街中を歩くことになるので、よほど急いで歩かない限り、足への負担はそれほどでもありません。

しかも登り方面だけなので、適宜、休憩を入れながらマイペースに歩いていけば危険な箇所も無く達成できるかと思います。

ポイントとしては、自分の体力を見誤らずにしっかりと日程を確保して臨むことでしょうか。

流石に、富士山初挑戦でこのルートに挑むのは厳しいと思いますが、普段から体を動かしていて、富士山や3,000m級の山々へ登った経験があるのなら十分達成できるんじゃないかなと思います。

日程を確保できるようだったら、一度はチャレンジしてみてくださいね。

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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