暑い夏場の関東圏低山へ登るときに着ていく服装を紹介します

服装

一般的に山の上は涼しいというイメージがあります。

気温減率と呼ばれる現象により、高度が100m上がる度に気温が0.5度下がっていくのが主な要因ですが、それでも夏場の関東圏の低山は猛暑です。

近年、夏場の都心は気温30度をラクラク超えてきます。

標高2,017m都内最高峰の雲取山での気温減率による効果はマイナス10度なので、概ね20度ぐらいということになりますが、それぐらいの気温だと、半袖でいても苦じゃない気温ですよね。

そんなぽかぽか陽気の中で、登山なんて激しい運動をしたら暑くて汗だくになるのは目に見えています。

しかし、登山初心者向けノウハウ本や、インターネットで名の通った大手キュレーションサイトでは、夏場でも長袖の衣類を推奨しているところもあり、正直、どんな格好が快適なのか分かりづらいですよね。

実際に、わたしも初心者のころは、「こんな厚着していったら、初心者丸出しで恥ずかしいのでは?」とか「こんな薄着では、寒くて途中で帰る羽目になるのでは?」なんて、出発間際まで不安になっていたものでした。

そこで、この記事では実際にわたしが夏場に関東圏の山々を歩き回るときに持っていく服装リストと、行動時、停滞時にどんな組み合わせで着回しているかについて紹介していきます。

猛暑の頃、登山で涼みたいと考えているあなたが、どんな格好で赴くのが良いか参考になるかと思います。是非、最後まで読んでいってくださいね。

この記事でわかること
  • 暑い夏場に関東近隣の低山に登るときに適切な服装の組み合わせを具体的にイメージできる

基本情報

夏場の関東圏の低山といっても色々な山域が在るかと思います。

対象となる時期や標高、山域など前提となる基本情報について述べていきます。

基本情報
  • 対象の時期:6月~9月
  • 対象の標高:200~2,000mあたりまで
  • 対象の山域:埼玉(奥武蔵)、東京(奥多摩、高尾界隈)、神奈川(丹沢、箱根)、山梨(奥秩父、富士五湖界隈)、静岡(伊豆、愛鷹)

対象の時期

まずは、対象となる期間についてです。

今回定める期間は、梅雨の時期となる6月あたりから、初秋の頃9月までとなります。

対象の山域が、関東圏の中で南部から西部にかけてという比較的温暖な地域なため、適応時期が広くなっています。

日光や那須といった関東北部の高地を含めると、もう少し狭まるかもしれません。

対象の標高

続いては、対象となる標高についてです。

これは、標高200mから2,000mあたりまでの山々となります。

200mとなると、東京タワーやスカイツリーよりも低いことになりますが、伊豆の沼津アルプスに連なる香貫山が標高193mなので、だいたいこのあたりからということにしました。

上限の2,000mは、冒頭に述べた雲取山の2,017mを想定しての高さです。

200mから2,000mだと、いい塩梅に10倍の数値で覚えやすいことですし、細かいところには目をつぶってもらえたら嬉しいです。

対象の山域

対象となる山域は、北は埼玉、南は静岡までとなります。

これは、マイカーの無いわたしが公共交通機関と自分の足で赴ける範囲でして、具体的な山域としてあげると、次のような山々となります。

  • 埼玉:奥武蔵
  • 東京:奥多摩、高尾界隈
  • 神奈川:丹沢、箱根
  • 山梨:奥秩父、富士五湖界隈
  • 静岡:伊豆、愛鷹

これら山域に夏場に出向くとしたら、今回の内容はとても参考になるかと思います。

わたしが夏場の関東圏低山に登るときの服装の組み合わせ

それでは、ここからが本番です。

わたしが暑い夏場の関東圏の低山に登る時に持っていく服装リストと、それぞれのシーンでの服装の組み合わせについて製品名も含めて述べていきます。

まずは、持っていく服装のリストを述べた後に、シーン別の服装の組み合わせについて紹介していきます。

わたしが夏場の関東圏低山に持っていく服装リスト

ベース:半袖Tシャツ(パタゴニア・キャプリーンクールデイリー)

ミドル:長袖Tシャツ(パタゴニア・キャプリーンミドルウェイト)

アウター:防風着(パタゴニア・フーディニジャケット)、レインウェア(モンベル・ストームクルーザー上下)

ボトムス:薄手長ズボン(モンベル・ストレッチライトパンツ)、靴下(スマートウール・PhDアウトドアヘビークルー)

その他アイテム:手ぬぐい(もってこタオル)、ネックゲーター(Buff)、手袋

夏場の関東圏低山で行動するときの服装

まずは、山で行動するときの格好についてです。

異常気象が起こらない限り、いつも、次の組み合わせで夏場の低山を歩いています。

夏場の関東圏低山で行動するときの服装

上半身:半袖Tシャツ(パタゴニア・キャプリーンクールデイリー)

下半身:薄手長ズボン(モンベル・ストレッチライトパンツ)、靴下(スマートウール・PhDアウトドアヘビークルー)

その他アイテム:手ぬぐい(もってこタオル)、ネックゲーター(Buff)、手袋

藪こぎや虫刺され、日焼けなどを考慮すると薄手の長袖Tシャツを進めている媒体が多いですが、わたしの場合は、15年間いつでも夏場の行動着は半袖Tシャツです。

長袖はやっぱり暑いですし、薄手の生地だと言うほど肌の守りになりません。山に居る蚊は長袖の上から平気で刺してくるし、藪こぎするときも両手で掻き分けることが多いのであまり違いを感じることもなくこのスタイルとなりました。

注意点としては、日焼け止め必須である点です。塗り忘れたまま山行に出てしまうと、二の腕までツートンカラーになってしまい、会社で恥ずかしい思いをすることになります。そして、日焼け防止は老化の防止にもつながるので、しっかりたっぷり塗ってからスタートするようにしましょう。

日焼けについてもう少し突っ込んで知りたいときは、次の記事がおすすめです。読んでみて下さいね。

なお、手ぬぐいは汗が目に入らないように頭に巻いて使ってます。ネックゲーターはマスクの代わりとして、人とすれ違いのときに口元まで引き上げられるように首に巻いて使ってます。

レインウェアは、激しい雨のときに適宜、脱着して使うようにしています。

夏場の関東圏低山で休憩するときの服装

次に、 山で休憩するときの格好です。

こちらは状況に合わせての服装になります。

夏場の関東圏低山で休憩するときの服装

上半身:半袖Tシャツ(パタゴニア・キャプリーンクールデイリー)、 防風着(パタゴニア・フーディニジャケット)

下半身:薄手長ズボン(モンベル・ストレッチライトパンツ)、靴下(スマートウール・PhDアウトドアヘビークルー)

その他: 手ぬぐい(もってこタオル)、 ネックゲーター(Buff)、手袋

移動の際との違いは、防風着を羽織っているかどうかだけです。

これも、9割は半袖のままで停滞しているので、防風着は予備着の扱いです。

近年は、低体温症のことばかりがピックアップされますが、夏場の関東圏低山は蒸し暑さのほうが強烈です。

個人的には、熱中症のほうをもっと気にすべきだと思っています。

したがって、直射日光と水分補給には常に気を配るのと合わせて、セオリーを固辞しての厚着は避けるようにしてください。

夏場の関東圏低山で乗物移動するときの服装

あとは、山までの乗物移動のときの格好についてです。

電車やバスで移動しているときは、概ね次の組み合わせで過ごしています。

夏場の関東圏低山で乗物移動するときの服装

上半身:半袖Tシャツ(パタゴニア・キャプリーンクールデイリー)

下半身:薄手長ズボン(モンベル・ストレッチライトパンツ)、靴下(スマートウール・PhDアウトドアヘビークルー)

移動の際との違いは、手ぬぐいやネックゲーター、手袋などの小物を外している点となります。

高速バスなどでの帰路に冷房が効きすぎて、長袖Tシャツを羽織ることもありますが、ほとんどは半袖Tシャツのみで移動しています。

また、乗り物に乗るときはネックゲーターでは無く不織布マスクに付け替えて乗るようにしています。

ネックゲーターのままだと、乗車を断られる交通機関もあるので、 不織布マスクは忘れずに持参ください。

まとめ

わたしが夏場の関東圏低山に持っていく服装リスト

ベース:半袖Tシャツ(パタゴニア・キャプリーンクールデイリー)

ミドル:長袖Tシャツ(パタゴニア・キャプリーンミドルウェイト)

アウター:防風着(パタゴニア・フーディニジャケット)、レインウェア(モンベル・ストームクルーザー上下)

ボトムス:薄手長ズボン(モンベル・ストレッチライトパンツ)、靴下(スマートウール・PhDアウトドアヘビークルー)

その他アイテム:手ぬぐい(もってこタオル)、ネックゲーター(Buff)、手袋

夏場の関東圏低山で行動するときの服装

上半身:半袖Tシャツ(パタゴニア・キャプリーンクールデイリー)

下半身:薄手長ズボン(モンベル・ストレッチライトパンツ)、靴下(スマートウール・PhDアウトドアヘビークルー)

その他アイテム:手ぬぐい(もってこタオル)、ネックゲーター(Buff)、手袋

夏場の関東圏低山で休憩するときの服装

上半身:半袖Tシャツ(パタゴニア・キャプリーンクールデイリー)、 防風着(パタゴニア・フーディニジャケット)

下半身:薄手長ズボン(モンベル・ストレッチライトパンツ)、靴下(スマートウール・PhDアウトドアヘビークルー)

その他: 手ぬぐい(もってこタオル)、 ネックゲーター(Buff)、手袋

夏場の関東圏低山で乗物移動するときの服装

上半身:半袖Tシャツ(パタゴニア・キャプリーンクールデイリー)

下半身:薄手長ズボン(モンベル・ストレッチライトパンツ)、靴下(スマートウール・PhDアウトドアヘビークルー)

夏場に関東近隣の低山に登るときの適切な服装の組み合わせを、シーン別に紹介してきました。

本文でも述べてきたとおり、夏場の関東近辺の山は思った以上に蒸し暑いので、半袖Tシャツがおすすめです。

ケガや虫刺され、日焼け防止に長袖Tシャツというパターンも否定はしませんが、暑さにやられないことの方が大事かなと考えます。

日焼け止めや虫よけなどのケアが追加で必要にはなりますが、極力涼しい恰好で赴くようにしてくださいね。

最後に、今回紹介した服装たちについて個別に紹介している記事を掲載しておきます。

興味ありましたら、併せて読んでいってくださいね。

ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

コメント

  1. やたろう より:

    すごい参考になります。
    ありがとうございます。
    私もマイカーを持っていないので、公共交通機関で登山しています。
    免許すら持っていません。
    車なくても登山できるんですね。参考になります。
    レイヤリングもとても参考になりました。
    確かに猛暑の日に長袖着るのは非現実的かなと思いました。
    ではこれからも記事を楽しみにしています。

    • しょういち より:

      やたろうさま

      コメントありがとうございます。
      とても、励みになります。

      マイカー無し登山、なかなか不便ですよね。
      山の中は、バスの便も少なくて、下山の際には、よく駆け足になってます。
      レイヤリング、参考になりましたら嬉しいです。

      今後も楽しい情報、役立つ情報を増やしていけるようがんばります。
      ありがとうございます。

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