こんにちは、しょういちです。
15年間、奥多摩や丹沢、秩父といった関東圏内の山々にほぼ毎週入って単独登山を楽しんでいるボッチノボラーです。
パタゴニアの傑作フリースにRシリーズがあります。
同シリーズは、デザイン性もよくタウンユースとして着用されている方も多く見かけますが、本来の使用目的となる登山で使う際にも、すばらしい性能を発揮してくれます。
ただし、1枚あたりの価格が高額となるため、われわれぐらいの収入だと、そうそう頻繁に購入するのが難しい品ではあります。
そこで、今回は同シリーズのなかでも人気を二分するR1とR2を対象に、もし最初に購入するのであればどちらを先に購入するのがよいかという点について解説していきます。
- パタゴニアのフリースR1とR2のうち、最初に買うならばどちらがよいかが解る
- パタゴニアのRシリーズを購入する際に、事前に気をつけておくべきことが解る
パタゴニアR1とR2徹底比較!最初に買うならどっち?
それでは早速、結論からです。
最初に買うなら断然、R1をオススメします。
以下、その理由について3つの点から解説していきます。
- 利用できる期間の幅が広い
- バリエーションが豊富
- 携帯性がより高い
利用できる期間の幅が広い
最初に購入するならR1をオススメする理由の1つ目は「利用できる期間の幅が広い」という点です。
R1はR2に比べてると保温性が抑えられています。これが適度な温度となっていて、春夏秋冬オールシーズンどのタイミングでも利用できるヘビロテ仕様となっています。
春秋の涼しい時期であれば、休憩の時のアウターとして利用できるし、夏場の暑い時期であっても、高山での小屋泊やテント泊で防寒具として利用できます。そして冬の寒い時期であれば、行動着としても利用でき、全ての季節で利用できるシーンがたくさんあります。
一方、R2はというと主に冬の防寒具としての利用に限定されてしまいます。R1と比べかなり保温性が高いので、冬場であっても、行動着としての利用には向いていません。
まずはR1を揃えて、必要によりR2にも手を出すという順番をオススメします。
バリエーションが豊富
最初に購入するならR1をオススメする理由の2つ目は「バリエーションが豊富」という点です。
R1には、胸元までジッパーで解放でき頭から被って着るプルオーバータイプと前面をジッパーで解放できるフルジップタイプがあり、それぞれフード付とフード無しのタイプがあります。
また、最近では撥水性能を加えたテックフェイスという新しいバリエーションも追加され、合計6パターンの中から選ぶことができます。
R2はフルジップとテックフェイスのみとなるので、1種類バリエーションが少ないです。
その分、利用するシーンが限定されてきます。
以下、タイプ別の特徴をあげていきます。
プルオーバー
胸元までジッパーで解放でき、多少の程度の温度調整が可能なタイプです。前面すべてが解放されるフルジップタイプと比べ保温性が高い特徴があります。
反面、着るときには頭から被る必要があり、脱着の容易さはフルジップタイプの方が良いです。
フルジップ
前面をジッパーで解放できるタイプです。脱着が容易で、アウターのように羽織るだけといった使い方もできるので取り回ししやすいのが売りです。
プルオーバータイプよりは保温性が落ちますが、それほど気にならないでしょう。
なお、このタイプはフード付きのフーディのみとなります。
テックフェイス
最近、新しくシリーズに追加されたタイプで、撥水機能を追加したタイプです。
これは利用したことが無いので、はっきりとしたことは言えませんが、フリースに撥水機能なんているのかな?という感想です。
このタイプについては、残念ながらわたしは情報を持っていないので、SNSから口コミ情報を調べてみました。
臭いが気になるといったマイナス表現もありましたが、総じて評判はよさそうですね。
次に、パタゴニア公式サイトのコメントをみてみます。
腕まくりが出来ない試着した感想です。手首にストレッチ素材を使っているのですが、生地もほとんど伸びません。腕まくりをした時に二の腕までたくし上げる事が出来ません。
引用:パタゴニア公式サイト
温度調節。顔を洗う、調理する時腕まくりが出来ないので購入を断念しました。
この製品のコンセンプトは脱いだり着たりを減らす事のはず。
顔を洗うだけで、腕回りの素材が濡れてしまいます
なんとか改良してください。
撥水機能をつけることでフリース特有の柔らかさが阻害されて腕まくりができないようですね。これは、少し使いづらいかもしれません。
携帯性がより高い
最初に購入するならR1をオススメする理由の3つ目は「携帯性がより高い」という点です。
R1、R2ともに柔らかい素材のフリースですので、丸めてザックに難なく収納できますが、R1のほうがよりコンパクトに畳むことができ携帯性が高いです。
これは、R1の素材がジャージ素材だからと思われます。
そして、コンパクトにできればできるほどザックの空間に余裕ができ、より多くのものを収納して持っていくことができるようになります。
いっぱいものが入るために重量が重くなってしまうという意見もあるかとは思いますが、様々なものを収納できるようになることは、メリットと言って良いでしょう。
パタゴニアのR1とR2の実物比較
ここでは、実際に私が使っているものをもとに実物の比較をしてみます。
R1もR2もヘビロテ使用なので、使用感が気になるかもしれませんがご容赦ください。
正面の比較
まずは正面から見た比較です。
R1はジャージ素材で、手触りはさらっとしています。ストレッチ性も十分で実際に使っていても窮屈に感じたことはありません。
R2は起毛素材で、手触りはモフっとしています。ただし、肘やわきの下から横腹にかけてはストレッチ性のあるジャージ素材となっています。
これにより動きやすさを確保していて、以前の全身起毛素材だった時代に比べると格段に動きやすい感じがします。
背面の比較
続いては背面からみた比較です。
R1は、正面と同じく背面も全面ジャージ素材。ザックを背負っていても引っかかることもなく安心して体を動かせます。
R2も、正面と同じく背面起毛素材。こちらは、ザックを背負ったときに腕回りから背面にかけて少々圧迫感を受けます。このため、ザックの紐を緩めにして背負うことが多いです。
そしてどちらも裾が長目で、背中がめくりあがるようなシーンには出くわしたことはないです。
ロゴマークの比較
ロゴマークは、どちらも胸部についています。
ロゴマークは、どちらも胸部についています。ただ、昔のようなタグを縫い付けるスタイルではなくなってしまいました。
解れやすかったからなのでしょうか。
あのタグ好きだっただけに残念です。
袖口の比較
袖については、いつのパージョンからかサムホールが付きました。
個人的には、これほど不要な機能は無いと思っています。
手の甲が寒い状態って、指の先のほうが早くに冷えていると思うんですよね。
そうなると手袋してしまうほうが断然温かいのでこの穴の意味はまったくなくなってしまいます。
女性が萌え袖用に使うというならわからないではないですが、おっさんが使うとなるとそういった面でも用無しですね。
側面の比較
側面部分の比較です。
R1は、全身ジャージ素材なので代り映えはしません。
R2は、ストレッチ性を確保するため、この部分だけジャージ素材に変えています。
以前のバージョンはこの部分も起毛素材で全身もこもこしてるイメージでしたが、現バージョンはこのジャージ部分で見た目がスリムに見えるようになりました。ストレッチ性も十分確保されててR1とまではいかないまでも十分動きやすい印象です。
裏面の比較
最後は裏面の比較です。
R1は、こまかいブロックが組み合わさったような感じになっていて、ここに空気を含んで保温性を上げているようです。
実際にはそれほど保温性は高くない印象です。
R2は、裏面も起毛素材で空気をいっぱい含んでくれるからか保温性が結構高いです。
ただし、脱着時に起毛がこすれるのでR1に比べると結構脱ぎづらいです。
特に下に着ている服の素材が同じような起毛タイプだとかなり苦労しますのでご注意ください。
パタゴニアのRシリーズを購入時する際に事前に把握しておくこと
ここまででR1とR2の違いがわかっていただけたかと思います。
ここからはRシリーズ全般を指して、購入する際に事前に把握しておいたほうがよい2つの点について説明します。
- 防風着が必要
- 腕まわりが細くて長い
防風着が必要
パタゴニアのRシリーズシリーズを購入する際に把握しておくべき1つ目は「防風着が必要」という点です。
Rシリーズは、フリースの例にもれず、保温性を高めるために空気をたくさん含むよう、ふんわりとした構造になっています。
このため、通気性も高くなり風の強い場所での停滞での着用には向いていません。場合によっては、風が直接身体に当たり低体温症を発症してしまう可能性もあります。
このため、防風着も一緒に揃えておくと良いかと思います。
もし、持参する衣類を抑えたいようでしたら、レインウェアが代用になりますので参考にしてみてください。
ただ、わたし的にはレインウェアだとゴワつくので、フーディニジャケットを合わせるようにしています。興味ある方は、次の記事を参考にしてみてください。このジャケットも秀逸ですよ。
腕まわりが細くて長い
パタゴニアのRシリーズシリーズを購入する際に把握しておくべき2つ目は「腕まわりが細くて長い」という点です。
Rシリーズは、ミドルウェアとしての利用を想定した作りになっています。どういうことかというと、上着となるアウターを重ね着したときに、着ぶくれをおこして動きを阻害しないよう、全体的にスリムな作りとなっています。
そして、海外の方をターゲットにしているため、腕まわりが細く袖が長めのつくりになっています。
このため、サイズだけで判断するとうまくフィットしない可能性があります。
パタゴニアの公式サイトで、数値でサイズ感を調べることもできますが、近くにアウトドアショップがあるのであれば直接出向いて試着しておくことをおすすめします。
まとめ
断然、R1がオススメ
- 利用できる期間の幅が広い
- バリエーションが豊富
- 携帯性がより高い
- 防風着が必要
- 腕まわりが細くて長い
Rシリーズは、非常に高性能で1枚あるだけで登山の快適度が格段にあがります。ただ、値段が高いので何枚も買うわけにもいきません。まずは、オールシーズン使えるR1を購入し、そのあと、必要になったらR2に手を伸ばすようにすると失敗しないでしょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
もっとパタゴニアのRシリーズについて知りたいときは、こちらの関連記事をご覧ください。
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