ここ数週間、桜の花を追っかけていましたが、山の桜もひと段落ついてきました。
そこで、藪が生い茂る前に伊豆の気になる低山を巡っておこうと、今回は伊豆宇佐美からほど近い巣雲山(すくもやま)をメインに、宇佐美周辺の山々を散策してきました。
巣雲山は宇佐美の小中学校が遠足の目的地にしているくらい地元では有名な里山で、登山道の整備も行き届いて快適な山行を楽しめました。
引き続き、江戸城の石切場だったナコウ山にも歩を進めてみましたが、いつぞやの台風で荒れたままの箇所が点在しており、2度ほど正規ルートを見落としてしまい、ロスタイムの多い山行となってしまいました。
それでも、海に近いこともあり、潮風の気持ち良い山歩きにはなりましたので、高い位置から太平洋を一望するような山をお探しでしたら、かなりオススメな山々になりますので、是非、最後まで読んでいってくださいね。
基本情報
まずは、今回の山行についての基本情報です。
日付:2023/4/16
天候:晴れ
エリア:伊豆エリア
コース概要:
JR伊東線「宇佐美駅」〜大丸山〜巣雲山〜生仏の墓〜行者の滝〜比波預天神社〜ナコウ山〜離山展望台〜留田港〜留田浜辺公園〜宇佐美海水浴場〜JR伊東線「宇佐美駅」
難易度:体力☆☆、技術☆☆、危険☆☆
交通機関:
(往)JR伊東線「宇佐美駅」からスタート
(帰)JR伊東線「宇佐美駅」から帰路へ
概要
巣雲山(すくもやま)
「巣雲山」は、静岡県伊豆市にある標高581mの里山です。
13万1000年前に噴火した伊豆東部火山群のうち、一番北の火山列に連なる山で、スコリア丘と呼ばれる、無数の穴が空いた軽石状の火山岩が降り積もってできたピークです。
元々は火山を示すお鉢が山頂にあったようですが、伊豆東海岸からの侵食により地形を削られ、どこが火口だったのか不明なほど変形してしまったそうです。
そのためか、山頂は非常に穏やかな傾斜の広場となっており、地元の小中学校の遠足目的地として名の通った里山なんだそうです。
山頂からの眺めは、これがすこぶる秀逸で富士山への眺めは当然として、箱根山や天城山といった山への眺望、伊豆の東海岸の先に初島、伊豆大島といった海への眺望が楽しめます。
登山ルートは、直下を走る伊豆スカイラインから登るルートが一番短く、10分も登れば山頂に到着できるお手軽さを誇ります。
ただし、電車を使っての登山となると、巣雲山(阿原田)コースもしくは、巣雲山(峰)コースのどちらかを使うこととなり、往復5時間ほどの行程となってきます。
特に難所となる場所の無い割に、すこぶる展望の良い山なので、未踏なようでしたら、涼しい時期を狙って訪れてみてくださいね。
関連リンク
伊豆・伊東の観光ガイドサイトに、「巣雲山・みかんの花咲く丘・鎮守の森コース」ハイキングマップのPDFファイルが掲載されています。山行に赴く際には、こちらからダウンロードしてご持参いただくと良いでしょう。
大丸山(だいまるやま)
「大丸山」は、巣雲山(阿原田)コース途中にある標高503mの里山です。
このため、「巣雲山」登山と一緒に縦走しやすく、わたしも今回一緒にピークを踏んできました。
山頂からの眺めはほとんど無く、代わりに一段下にある富士見展望ひろばから、富士山や宇佐美の海岸線を眺めることができます。
正直、海への展望だけとれば「巣雲山」の山頂よりもこちらの方が優れていると感じます。
登山ルートとしては、巣雲山(阿原田)コースを登っていくのが主ですが、マイカー組であれば伊豆スカイライン上にある巣雲山阿原田登山口から10分ほどで登ってくることもできます。
そのようなわけで、「巣雲山」「大丸山」ともにマイカー組には優しいピークのようです。
関連リンク
「大丸山」のハイキングマップも、前出の「巣雲山・みかんの花咲く丘・鎮守の森コース」と同じです。山行に赴く際には、こちらからダウンロードしてご持参いただくと良いでしょう。
ナコウ山(なこうやま)
「ナコウ山」は静岡県伊豆市にある標高352.7mの里山です。
この後説明する「離山」と同じく、江戸城築城のための石丁場跡地で、ここから切り出された巨石が石船で江戸まで運ばれたそうです。
また、山頂には珍しい山名の由来について案内が出ていて、働いていた石工たちが、仕事の辛さに泣いた説、故郷を思って泣いた説があるといったことが書いてありました。
登山ルートは、台風の影響で荒れており場所によっては通行禁止となっているところもあるので、事前の情報収集は怠らないようにしておくと良いでしょう。
道中の展望は皆無に近く、唯一、山頂直下にある羽柴越中守の石切場跡から宇佐美の港町を眺めることができる程度でした。
このため、日本史に興味が無いようでしたら、あんまり面白みのある山では無いかもしれません。
関連リンク
「ナコウ山」のハイキングマップも、前出の伊豆・伊東の観光ガイドサイトからダウンロード可能です。
こちらは「石切場・旧街道コース」を選択ください。
離山(はなれやま)
「離山」も静岡県伊豆市にある標高154mの里山です。
「ナコウ山」と同様に江戸城築城の際の石切場となっており、山頂近くにその跡を残しています。
山中には、初島が正面に見える展望台があるとなっていますが、正直、とても展望台とは思えないほど見晴らしが悪いです。
木々の枝の隙間から辛うじて初島が見えますが、断崖絶壁のギリギリまで木々が生い茂っているので、崖ギリギリまで進んで木々をかき分けるのはビビりなわたしには敷居が高すぎました。
自撮り棒などで木々の間から、カメラやスマホを突き出してしまえば、もしかしたら凄い写真が撮れるのかもしれません。
登山ルートは、旧宇佐美トンネルの南側出口から向かうルート、海岸から津波緊急避難路を登るルートの2つありますが、どちらも台風の影響で倒木、倒竹が凄まじく、ぐいぐいと力を込めてかき分けないと進めない箇所が何箇所かありました。
「離山」も「ナコウ山」と同様に、歴史に好きで石に付けられた武家の刻印にロマンを感じないようでしたら、あんまり楽しいと感じる山では無いかもしれません。
関連リンク
「離山」のハイキングマップも、「ナコウ山」のそれと同じです。伊豆・伊東の観光ガイドサイトから「石切場・旧街道コース」を選択してダウンロードしてくださいね。
今回の山行上でのポイント
地図上の位置と標高
今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。
「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。
ご自由にご活用ください。
最高点の標高: 593 m
最低点の標高: 4 m
累積標高(上り): 1952 m
累積標高(下り): -1954 m
総所要時間: 09:05:06
歩いた軌跡
続いては、GPSデータを元にした軌跡です。
市販の地図
今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。
本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。
わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。
ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。
5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。
注意した方が良さそうな区間
今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は、次の区間になります。
- 石切場(洞入)コース
- 離山石切場から海岸線への下山路
石切場(洞入)コース
今回の山行ルート上の注意した方が良さそうな区間の一つ目は「石切場(洞入)コース」です。
多分、おそらく、8割ほどは自業自得なんですが、途中で正規ルートを見失って、枯れた沢を山頂直下まで直登していました。
ずり落ちたとしても、泥だらけになるだけで命の危険は無かったのが唯一の救いでしたが、足場がふわふわで踏み固められていない箇所が続くので、常に破線ルートを歩いているような不安定さから、いつしか沢筋を強引に攀じ登ってしまっていました。
正直、破線ルート初心者には厳しめの道かなと思うので、ルートファインディングに不安を感じるようだったら石切場(白波台)コースの方から登り降りした方がよいでしょう。
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離山石切場から海岸線への下山路
今回の山行ルート上の注意した方が良さそうな区間の二つ目は「離山石切場から海岸線への下山路」です。
こちらについては100%事前の情報収集不足が祟った形となりますが、台風被害で通行禁止の区間にあたること、降りきった後に気がつきました。
実際、通行禁止となるのは納得の悪路で、途中から倒木と倒竹のオンパレード。距離が短いのが幸いして、強引に突っ切ることができましたが、もう一回通過するのは勘弁したいレベルに荒れまくっていました。
離山に足を踏み入れる場合は、竹林側を行き来するに留めるようにしてください。
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おすすめ展望ポイント
今回の山行ルート上の展望ポイントは、次の場所になります。
- 大丸山富士見展望ひろば
- 巣雲山山頂展望台
大丸山富士見展望ひろば
今回の山行ルート上の展望ポイントの一つ目は「大丸山富士見展望ひろば」です。
富士見展望ひろばとなっていますが、富士山を眺めるよりも、宇佐美の海岸線を見下ろす場として秀逸です。
「巣雲山」の山頂からだと、山頂の広場が広すぎて、山頂の展望台から眺めても宇佐美の街並みはみえません。
その点、この場所からであれば、宇佐美の街並みや海岸線、留田港(とまたこう)の様子も見下ろすことができました。
木の丸太で作った椅子や机も設置されているので、海を眺めてのんびりするのにはとても適しています。
「巣雲山」に登る時には、必ず立ち寄っておいてくださいね。
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Instagramに掲載した「大丸山富士見ひろば」からの様子も合わせてみていってくださいね。
巣雲山山頂展望台
今回の山行ルート上の展望ポイントの二つ目は「巣雲山山頂展望台」です。
山頂の案内の横に建っている二階建てアパートくらいの高さを持った丸い展望台なのですが、遮るものがほとんど無い、360℃のパノラマを楽しめます。
非常に展望に恵まれた場所ではありますが、類似する眺めを持つ熱海の十国峠や玄岳に比べてしまうと、駿河湾や伊豆東海岸といった海岸線や市街地への眺めに数歩及ばず、惜しいなと感じてしまう眺めではありました。
反面、天城の山々への眺望は距離が近くなり、素晴らしくはっきりくっきり見えるようになっていました。
訪れる人が非常に少なく、他の人に気兼ねすることなくゆっくり眺めを楽しめるといった、大きなメリットと合わせて評価いただくのが良いかなと思います。
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Instagramに載せた「巣雲山」山頂の様子も一緒にみていってください。
今回の山行での服装
今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。
同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。
山行中のコンディション
- 天候:晴れ
- 気温:20〜26℃
- 活動場所:標高0〜600m
行動時の組み合わせ
- ベースレイヤー:半袖Tシャツ
- ミドルレイヤー:無し
- アウター:無し
- ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
- その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋
停滞時の組み合わせ
- ベースレイヤー:半袖Tシャツ
- ミドルレイヤー:無し
- アウター:無し
- ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
- その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋
公共機関移動時の組み合わせ
- ベースレイヤー:半袖Tシャツ
- ミドルレイヤー:薄手の長袖Tシャツ
- アウター:なし
- ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
- その他:薄手の手袋
今回は、スタートからゴールまで半袖Tシャツで活動しました。
気温は常に20℃を超えていて、いつもの山行だと汗が噴き出る状況でしたが、太平洋から噴き上がってくる強い潮風ですぐに汗が乾いてしまい、不快指数は低めな1日でした。
公共機関での移動の際も、気温は20℃越えをキープしていて、半袖Tシャツのままでも良かったのですが、季節感バクっている人として目立つのを避けるために、長袖の薄いTシャツを合わせて凌ぎました。
以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。
あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。
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山行の記録
ここからは、今回の山行について述べていきます。
アプローチ
今回は、JR伊東線「宇佐美駅」から直接スタートとしましたので、「東京駅」からのアプローチは次の通りとなります。
- 「東京駅」から、JR東海道線沼津行きに乗り込み、「熱海駅」へ
- 「熱海駅」から、JR伊東線伊東行きに乗り込み、「宇佐美駅」へ
「熱海駅」からJR伊東線への乗り換えは、時間的な余裕があっても早めにホームに向かってしまって座席確保を優先した方が良いです。
眺めの良い海側のボックス席から埋まっていくので、ゆっくり座って海を見ながら移動したい時は速やかに移動してください。
「宇佐美駅」に到着したら改札出てすぐに待合場がありベンチが設置されているので、身支度はここをお借りして行うのがよいでしょう。
おトイレは駅を出て左手に公共のものがありますので、出発前にここで済ませてからスタートすると良いでしょう。
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JR伊東線「宇佐美駅」〜大丸山
「宇佐美駅」をスタートしたら、駅前の小さなロータリーを抜けてすぐを左に進みます。
小学校、幼稚園が見えてきたところでもう一度左折して踏切を渡ったら、巣雲山ハイキングコースの道案内に沿って、街中を進んでいきます。
以降は、この巣雲山ハイキングコースの案内を目安に進んで行くことになります。
見失わないようご注意ください。
市街地を抜けて、みかんの畑を通過して、どんどん高度を上げていくと鋪道から山道に切り替わって、まずは大丸山の入り口となる、どっこい処に到着です。
ここから、宇佐美の街並みと海岸線を一望できますが、もう一段上にある富士見展望ひろばからの眺めの方が数段上なので、休憩は入れずに先に進みます。
ボランティアによって植えられた芝生シートを踏んづけないように明るい山道を登っていくと、富士見展望ひろばに到着です。
振り返って眺める宇佐美の海岸線は陽の光が反射して、とても綺麗に輝いていました。
南に目を向けると、小さな手石島の先に大きな伊豆大島もうっすらと確認できました。
ここの展望ひろばには、丸太をぶつ切りにして作った椅子が無秩序に20台ほど並んでいるので、好きな椅子に腰掛けて眺めると良いでしょう。
また、富士見と名付けられている通り、海を背に1分進んだ先で富士山を眺めることもできるので、そちらも忘れずに確認してみてください。
富士見展望ひろばを抜けたら、一度降って、登り返すと「大丸」の山頂に到着です。
残念ながらこちらからの展望は期待できないので、記念撮影したら先へ進むのが良さそうです。
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大丸山〜巣雲山
「大丸山」の山頂を通過して、5分ほど降り坂を降ると伊豆スカイラインとの合流地点に到着です。
2、3台の車が停車できそうなスペースがあるので、ここに車を停めて登るのが大丸山へ一番簡単に登るルートになるのだろうと思います。
ここからの道も整備されて歩きやすくなっているのですが、人通りはほとんど無く、その証拠に蜘蛛の巣や蓑虫の糸が頻繁に頭に絡みつく状態でした。
小さな枝で糸を払いながら進んで行くと、頭上を覆っていた木々が晴れて気持ちの良い空間に飛び出ます。
公園をお散歩するイメージで進んで行くと、高台の真ん中に二階建ての展望台と山頂の道標が見えてきて「巣雲山」の山頂に到着です。
展望台に上がらなくても360℃の大パノラマを楽しむことができますが、もちろん展望台に登った方が、更に視界が開けて絶景を楽しむことができます。
展望台の内側には、丸テーブルを囲む形に椅子が設置されているので、ここでお昼休憩を取るのも悪くありません。
のんびりゆっくり眺めを堪能してから、降るのが良いでしょう。
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巣雲山〜生仏の墓〜行者の滝〜比波預天神社
「巣雲山」での眺めを堪能したら、次の目的地「ナコウ山」に向かうべく、「宇佐美駅」方面へ降りていきます。
山頂の広場を抜けたら、登りに使った阿原田コースでは無く、峰コースを降りていくことにします。
チラッと伊豆スカイラインと触ったら、粘土質の滑りやすい坂を降って「生仏の墓」に到着です。
更に坂道を降ると、今度は「行者の滝」が見えてきます。
ここからしばらく沢沿いを進むことになり、羽虫が増えてくるので、春から夏にかけての時期は虫除けグッツを持っていくと快適に通過できるかもしれません。
少し湿った坂道を進んで行くと、鋪道に到着し、無人の家の並ぶ区間に入ります。
このあたりは別荘地のようなので、極力、枝道には入らない方が賢明です。
下手すると、他人の家の敷地に不法侵入してしまうかもしれません。
案内に沿って進んで行くと、登りで使った阿原田コースに合流して、「宇佐美駅」最寄りの踏切まで降ってくることができます。
そこから、駅とは逆方向に向かっていくと比波預天神社(ひはよてんじんじゃ)に到着です。
ご挨拶に立ち寄ってから先にすすむことにしましょう。
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比波預天神社〜ナコウ山
「比波預天神社」でご挨拶を終えたら、学園台別荘地の入り口をかすめて、江戸城石丁場遺跡ハイキングコースを進みます。
砂防ダムを通過すると石丁場遺跡を一周するコース図が掲載されていますが、そこを直進して「ナコウ山」へ向かいます。
この辺りから、足元がふわふわと踏み固められていない道に入ります。
沢沿いと思われる、湿って小石がゴロゴロとした道を進んで行くと、左手にガイドロープが見えてきます。
今回は、そのロープを行き止まりを示すものと勘違いしてしまって、沢をまっすぐに直登してしまいましたが、おそらく、このガイドロープに辿って左折していくのが正規ルートだったのだろうと思います。
靴が泥だらけにはなったものの、特に怪我することもなく、改めて正規ルートと合流し、石切場の標石の案内まで着いたら、山頂直下の急坂を上り詰めて「ナコウ山」山頂に到着です。
ここの山頂は、展望は限りなくゼロなのですが、立派な方位盤が設置されているので、下山する方向がどちらになるのかを把握した上で降ると良いかと思います。
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ナコウ山〜離山展望台
「ナコウ山」山頂を通過したら、「離山」への縦走路には進まずに、一旦、白波台別荘地に下山して車道から回り込むように進むことにします。
対象の縦走路は、台風で荒れ果てているという情報だけはネットで確認できたので、そのようにプランニングして進むようにしました。
白波台別荘地へ降るルートは全く問題なく通過することができ、旧宇佐美トンネルまで車道を進んでいきます。
トンネル手前に辿り着けたら、トンネルには入らずに右手に見える枝道からUターン気味に進むことで竹林区間に入ったあたりで、先ほど回避した離山への縦走路に合流し進んでいきます。
「離山展望台」と「離山石切り場」の分岐地点に立つ案内が見えてきたら展望台方面に5分ほど進むと、「離山展望台」に到着です。
正直、ここが展望台なのかと思ってしまうほど木々が生い茂った場所ではありますが、正面の断崖絶壁を覆う木々の隙間から、初島を確認することはできました。
もしかすると、ちゃんと整備されていた時期は、ここの木々も伐採してあったのかもしれません。
そうしたら、すごく眺めの良い場所なんだろうなあと思わせてくれる、そんな場所ではありました。
現実は展望台とは名ばかりの場所なので、数枚記念写真を撮ったら直ぐに下山することにします。
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離山展望台〜留田港
「離山展望台」と「離山石切り場」の分岐地点に一旦戻ってから、反対方向の石切場へ向かいます。
石切場自体は5分もすれば到着できるので問題はなかったのですが、その先の下山路が厄介でした。
いつのころかに発生した台風で荒れた状態のままになっていて、途中から倒れた木や竹で行手が見通せなくなる場所に出てしまい、色々と試行錯誤の上、強引に木々をかき分けながら、隙間を通過してなんとか漁村の一画に降ることができました。
その場所から留田港は目の前の距離だったので、堤防の先まで歩いてから、海岸沿いを「宇佐美駅」まで戻ることとしました。
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留田港〜留田浜辺公園〜宇佐美海水浴場〜JR伊東線「宇佐美駅」
堤防から戻って、海岸沿いを進みます。
ここからは、市街地の道なので、何も不安要素は無く、途中の留田浜辺公園や宇佐美海水浴場で海を眺めて、無事に「宇佐美駅」まで戻ってゴールとなりました。
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おまけ
本当だったら、宇佐美駅周辺の立ち寄り温泉を探して寄り道していくつもりだったのですが、道なき道を歩いたことで、なんだか疲れてしまったので、いつも通り、熱海駅で途中下車して、熱海駅前温泉浴場で体の汚れを落としていきました。
相変わらず、源泉掛け流しの名前に恥じない泉量で、ぶっとい蛇口からモリモリ注がれる熱湯を水道水で豪快に薄めながら入浴を楽しんでから帰宅しました。
この豪快さは泉量豊富な熱海温泉ならではといったところなんでしょうね。
熱海駅前温泉浴場については、次の記事に詳しくまとめてますので、こちらも読んでってもらえたら嬉しいです。
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まとめ
地元では有名な里山、伊豆宇佐美の「巣雲山」「ナコウ山」を縦走したときの様子でした。
海へ山へ展望の気持ち良い里山をお探しでしたら「巣雲山」やその途中に登れる「大丸山」は、まず間違いなく満足できる山だと思います。
反面、「ナコウ山」やその先にある「離山」は、苦労の割に実りの少ないドM仕様の山になっていたので、「巣雲山」に登ったら、宇佐美の海岸線をチラッと眺めて帰ってくるのが良いんだろうなと思いました。
あなたの里山登山の参考になれば幸いです。
それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
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