剣山~三嶺縦走|笹原の稜線を歩いて、静かなテント場へ(2026/5/6~8)

ゴールデンウィーク後半、徳島行きの夜行バスのチケットが取れたので、四国の剣山から三嶺を歩いてきました。

笹原の稜線をたどりながら、最後は二重かずら橋のキャンプ場で、静かな一晩を過ごしました。

本記事では、歩いた流れと注意点を整理しています。

あわせて、イラスト地図と当日の様子も掲載しています。

【山の小さな物語地図】長い稜線のあと、静かな夜へ|剣山から三嶺へ(ChatGPT5.5)

当日の空気感は、短い映像にして残します。

目次

山行概要

今回の山行の概要をまとめておきます。

全体の流れを、はじめに軽く確認できます。

基本情報

  • 歩いた日:2026/5/6(水)〜8 (金)
  • 空模様:曇り時々晴れ。山中での朝夕はかなり冷え込みましたが、日中であれば稜線上でも半袖で過ごせる温かさでした。
  • ルート(一日目):前夜移動で徳島駅 → 貞光駅 → 見ノ越バス停 → 西島リフト山頂駅 → 剣山ヒュッテ → 剣山山頂 → 次郎笈山頂 → 剣山ヒュッテ(小屋泊)
  • ルート(二日目):剣山ヒュッテ → 丸石山頂 → 高ノ瀬山頂 → 白髪避難小屋 → カヤハゲ山頂 → 三嶺山頂 → 三嶺ヒュッテ → 名頃 → 二重かずら橋キャンプ場(小屋泊)
  • ルート(三日目):二重かずら橋キャンプ場 → 名頃バス停
  • 歩いた時間:17時間くらい(休憩込み)
  • 歩いた距離:29kmほど
  • 登り下り:2,500mくらい

シーンごとの格好

  • 乗り物移動中:半袖シャツ、薄手長袖シャツ(夜行バスでの移動中も、肌寒さは感じませんでした)
  • 活動中:半袖シャツ
  • 休憩中:半袖シャツ
  • 宿泊中:半袖シャツ、薄手シャツ、フリース、薄手ダウンジャケット

アクセス

  • 行き:剣山登山バス「見ノ越バス停」(季節運行)
  • 帰り:三好市営バス名頃線「名頃バス停」

おトイレ

  • 見ノ越バス停:あり
  • 西島リフト山頂駅:あり
  • 剣山ヒュッテ:あり(宿泊者限定)
  • 剣山山頂:あり
  • 白髪避難小屋:なし
  • 三嶺山頂:なし
  • 三嶺ヒュッテ:あり(中に入っていないので、使えるのか不明)
  • 名頃登山口:あり
  • 二重かずら橋キャンプ場:あり(敷地内外)
  • 名頃バス停:なし

コースの特徴

  • 難易度:中級者向け
  • 危険箇所:三嶺の天狗岩付近の鎖場。笹原の稜線各所(笹で足元が見えづらい)
  • 見どころ:剣山山頂、次郎笈山頂他、各ピークからの眺め。二重かずら橋。
  • 向いている人:稜線歩きが好きな人。笹原を眺めるのが好きな人。ひとり静かに一晩を過ごしたい人。

コース詳細

スタートからゴールまでの流れを、区間ごとにまとめます。  

分岐や道の様子も含めて、実際に歩いた順に沿って記録していきます。

スタート〜前半(見ノ越から剣山山頂、次郎笈山頂と散策して、剣山ヒュッテで小屋泊)

夜行バスで徳島へ入り、JR四国徳島線で「貞光駅」へ。そこから季節運行の剣山登山バスに乗り継いで、「見ノ越バス停」にて下車。リフトを使って「剣山山頂」に向かいます。

リフトの途中から雲の中に入ってしまい、小雨がぱらぱらと降ってきたので、リフトを降りたらすぐ、この日の宿泊先となる剣山ヒュッテへと向かいます。

しばらく、ヒュッテの中で外の様子を眺めていると、徐々に雲が晴れてきたので、空身で「剣山山頂」に向かいます。

「剣山山頂」に向かっている最中も、どんどんと雲が晴れていき、山頂に到着するころにはすっかり青空になっていました。

「次郎笈山頂」まで続く笹原の稜線がみえてきたので、そのまま「次郎笈山頂」へと向かいます。

「次郎笈山頂」に到着すると、今まで歩いてきた「剣山」からの稜線、これから歩く予定の「三嶺」へ向かう稜線のそれぞれを眺めることができました。

その後、ヒュッテでの夕食をすませて、夕日を眺めに、もう一度、剣山山頂へ。

夕日に照らされた笹原の奥に雲海に包まれた「三嶺山頂」が一際目立っていました。

ヒュッテまで戻り、明日の早立ちに備えてお願いしていたおにぎりを受け取ってから、床に入ります。

中盤(剣山ヒュッテから次郎笈山頂を巻いて、白髪避難小屋、三嶺山頂へ)

この日は日が明ける前に起床。おにぎりを食べ終えてから、「剣山山頂」へと一旦登ります。

徐々に開けていく夜。「剣山山頂」での日の出を眺める時間を惜しんで先へと進みます。

「次郎笈山頂」を巻いていく巻き道をすすみ、稜線へと合流した後は、笹原の稜線を黙々と進んでいきます。

途中、笹穂に残る朝露で、ズボンや靴下が濡れてしまいましたが、歩いているうちに乾いてくれました。

その後も足を止めずに、「丸石山頂」「高ノ瀬山頂」と通過していくと、中東山への分岐地点あたりで、遥か遠くに海が見えました。

進んでいる方角が西で、左手奥の方にみえたので、おそらく土佐湾のどこかなのかなと、小休止のついでにゆっくりと眺めます。

そのまま先へと進むと、「白髪避難小屋」へ到着しました。

避難小屋自体は小さいですが、周辺の笹原の至る所にテント設営できそうなくぼみがありました。

ここでテント泊するのも気持ちよさそうと思いはしたものの、実際にはまだ午前10時。

疲労もまだ感じなかったので「三嶺山頂」まで進んでしまうことにしました。

ここからの小刻みなアップダウンが、徐々に体力を奪っていきます。

「カヤハゲ山頂」で、軽く昼食を済ませてからも止まらずに先へ進み、南側の尾根から「三嶺山頂」に登っていきます。

途中、天狗岩のくさり場でのルートファインディングで頭を使い、最後の急坂で体力を使い、ようやく「三嶺山頂」に到着したものの、

タイミング悪く、雲の中に入ってしまいました。

全方向、視界が白い雲に覆われてしまったので、潔く、下山して山麓のどこかでテント泊することにしました。

後半~ゴール(三嶺山頂から三嶺ヒュッテの様子見をして、名頃に下山)

今後、宿泊するかもしれないので、途中に建っている三嶺ヒュッテの様子見をした後は、淡々と「名頃」へと下りていきます。

山頂付近こそ、片側がスパッと切れ落ちた細い急坂を慎重に下ることとなりましたが、森林地帯に入った後は、滑落の心配をするような箇所は見当たらず、

無事に「名頃」の登山口まで下山することができました。

その後は、エスケープルートとして事前に調べていた「二重かずら橋」のキャンプ場に泊まることとし、そちらへと向かいます。

入り口で入場料とキャンプ料を支払って、キャンプ場へと到着すると、おトイレや炊飯場、大きめの東屋まで完備されていました。

設備からあまり遠くならないところにテントを設営。夕食を済ませた後は、周囲から聞こえる渓流の音を聞きながら、ゆったりと過ごします。

そして、いつの間にか、テントの中で熟睡することになりました。

翌朝は、男女のかずら橋を渡り比べてみたり、キャンプ場奥に続く遊歩道を1時間ほど探索したところで、

団体客がどんどん入場してきたので撤収。帰宅の途につきました。

見どころ

この日歩いていて印象に残った風景や草花をまとめます。
その日の天候や季節によって印象は変わると思いますが、ひとつの参考として残します。

風景・展望

  • 「剣山山頂」:360度視界を遮るものが無く、四国の山々を一望できます。特に「次郎笈山頂」へ向かう稜線が美しく、記念撮影に足を止める人の姿をちらほら見かけました。
  • 「次郎笈山頂」:こちらからの展望も素晴らしく、特に「三嶺山頂」方面に広がる笹原の稜線、細く長く続く山道を歩く登山者の様子を眺めることができました。
  • 「三嶺山頂」:今回は雲の中だったので、この目で見ることはできませんでしたが、「剣山山頂」「次郎笈山頂」そして、その先の稜線まで、一望できるようです。
「剣山」から「次郎笈」への稜線を望む。
「次郎笈」から「三嶺」への稜線を望む。
「三嶺」からの眺め。残念ながら雲の中でした。晴れている時に訪れてみたいです。

季節の要素

  • 「名頃登山口」から名頃ダムまでの川辺に、山藤と思われる紫色の花々が群生していました。とても良い香りがしていました。
  • 「三嶺」へと向かう道々に、紅紫色のツツジの花が咲いていました。おそらく、ツルギミツバツツジなんだと思います。
名頃の川辺に咲いていた鮮やかな紫色の花。おそらく山藤と思います。
「三嶺」へ向かう稜線のところどころで目にした紅桜色のツツジ。ツルギミツバツツジと思います。

地元の名所・観光地

二重かずら橋:渓流に架けられた木材と木の蔦で作られた橋で、足元の木材の隙間から、数メートル下を流れる渓流が見えて、橋を渡ること自体が楽しみになっていました。

同じ敷地内にキャンプ場もあり、入場料にキャンプ料をプラスすることで道具持ち込みでテント泊可能です。

かずら橋が目的の観光客が多く、キャンプ地利用者は少ない様で、静かな一晩を過ごすことができました。

二重かずら橋のうち、女橋。
女橋の真下から見上げた様子。足場の隙間が広いので、踏み外さないように。
テント場の様子。細かい砂利で水捌けが良さそうでした。
キャンプ場隣接の東屋。奥に見えるのが炊事場になります。

この日一番のひととき

歩き疲れてテント場で横になって、渓流の音に耳を澄ましてウトウトしているひととき。静かに体がほどけていくような時間でした。

注意点と装備

歩く前に気をつけておきたい点と、この日の装備を整理します。

季節や天候によって変わる部分もありますが、参考のひとつになればと思います。

注意点

  • 「三嶺」から南へ延びる尾根のまんなかに天狗岩という大岩が立っています。その脇をクサリを使ってよじ登る箇所が、少し難易度が高く感じました。ただ、長さは短めで体感で5〜10mぐらい。そうは言っても、腕力に頼ってクサリを手繰り寄せるように登ると、途中で息切れするかもしれません。岩の割れ目を足場に、三点支持を守って登れば、問題ないように思います。
  • 意外なところで、笹原の稜線歩きに危なかった箇所がありました。ピンポイントでは無いのですが、膝までの高さがある笹が多く、トラバース気味に斜面を横切る際に、笹の下が谷側に切れ落ちていることが多かったです。笹と思って足を置いたら、地面が無くて、しゃがみ込んだことが数回あったので、その事を念頭に足を置く場所や、歩く時のバランスに注意するのが良いと思います。加えて、朝露で濡れた笹の中を歩くときは、スパッツかレインウェアをつけておくと、快適だったと思います。結局は乾くのですが、思った以上にズボンがびしょ濡れで、靴下まで濡れて、途中から結構不快でした。
「三嶺」の南側の尾根。真ん中に大きな岩が、天狗岩です。
天狗岩の脇のクサリ場。三点支持を守って登れば、問題なく登れるはずです。

装備

  • 靴:登山靴
  • 主な服装:
    • 肌着:半袖シャツ
    • 中着:薄手長袖シャツ
    • 外着:薄手フリース
    • その他:ウィンドブレーカー、雨具、薄手手袋、薄手ズボン、厚手靴下、ネックゲイター
  • 飲食料:水(3リットル)、昼食(おにぎり2つ)、行動食(のど飴、ナッツ一袋、シリアルバー4本)、サラスパ2食分、アルファ米2食分
  • 主な持ち物:ヘッドライト、クマスプレー、スマートフォン(用途:緊急連絡、GPS記録、撮影)
  • テント装備:1人用テント、テントマット、3シーズン用シェラフ、ガスバーナー、クッカー、虫除け剤
  • 総重量:19kgぐらい

まとめ

このコースが合いそうな人

  • 稜線歩きが好きな人。
  • 笹原を眺めるのが好きな人。
  • ひとり静かに一晩を過ごしたい人

今回の山行のひとこと

少し歩きすぎた気がしますが、その分、静かなテント場を見つけることができました。

今回のルートは、イラスト地図としても残しています。

note(ノート)
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イラスト地図の作り方については、別にまとめています。

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