週末は晴れ。少し肌寒さの残る一日でした。
集中してしっかり歩きたくなり、天城峠から仁科峠を経て、船原峠までのルートを辿ってきました。
本記事では、実際に歩いたルートの流れと注意点を整理します。
あわせて、イラスト地図と当日の様子も掲載しています。

当日の空気感は、短い映像にして残します。
山行概要
今回の山行の概要をまとめておきます。
全体の流れを、はじめに軽く確認できます。
基本情報
- 歩いた日:2026/4/25(土)
- 空模様:曇りのち晴れ。気温は低く、止まっていると半袖では厳しい肌寒さでした。
- ルート(行き):天城峠バス停 → 旧天城トンネル北口園地 → 滑沢岳 → 猫越岳 → 猫越岳山頂の池 → 猫越岳展望台 → 仁科峠展望台
- ルート(帰り):仁科峠展望台 → 風早峠 → 宇久須峠 → 魂の山 → 土肥峠 → 棚場山 → 船原峠 → 船原峠口バス停
- 歩いた時間:7時間くらい(小休憩込み)
- 歩いた距離:25kmほど
- 登り下り:1,000mくらい
シーンごとの格好
- 乗り物移動中:半袖シャツ、薄手長袖シャツ、フリースを重ね着
- 活動中:半袖シャツ。(海風が直接あたるピークでは、少し肌寒かったです)
- 休憩中:半袖シャツ。薄手長袖シャツ。
アクセス
- 行き:東海バス「天城峠バス停」
- 帰り:東海バス「船原峠口バス停」
おトイレ
- 天城峠バス停:あり(バス停ではなく、10分ほど登った「旧天城トンネル北口園地」にあります)
- 猫越岳山頂:なし
- 仁科峠:なし
- 風早峠:なし
- 宇久須峠:なし
- 魂の山:なし
- 棚場山:なし
- 船原峠:なし
- 船原峠口:なし
コースの特徴
- 難易度:初級者向け
- 危険箇所:天城峠から猫越岳までの間に点在。
- 見どころ:仁科峠展望台から魂の山山頂まで続く笹原の稜線からの眺め。猫越岳山頂の池。
- 向いている人:開放感ある稜線歩きの好きな人。富士山を眺めて歩きたい人。しっかり歩きたい人。
コース詳細
スタートからゴールまでの流れを、区間ごとにまとめます。
分岐や道の様子も含めて、実際に歩いた順に沿って記録していきます。
スタート〜前半(天城峠バス停から滑沢峠、猫越岳を経て、仁科展望台へ)
伊豆箱根鉄道駿豆線の南端の駅「修善寺駅」から、急ぎおトイレを済ませて、出発間際の「河津駅」行きバスに滑り込みます。
まだ、天城石楠花が開花前とのことで、利用客はそれほどではありませんでしたが、座席はすべて埋まるくらいには混んでおり、8割はザックを抱えた登山客。下車するバス停も「天城峠バス停」だったようで、同じ駅に多くの方が下車します。
ひとまず、東屋やトイレが併設されている「旧天城トンネル北口園地」へと向かい、そこで身支度を整えてから、改めてスタートとしました。
トンネルの端から登山道が伸びており、つづら折りの山道を登ります。
分岐地点「天城峠」で、ほとんどの登山客が八丁池の方へと登っていき、伊豆稜線歩道を進む登山者はわたしを含めて3組程度となりました。トレラン組はグングンと歩を早め、すぐに見えなくなり、わたしともう一組が、同じくらいのペースで進んでいきました。わたしの歩みに合わせてくれたのか、道中にほとんど追い越しが発生せず、集中して歩くことができました。
天城峠から猫越岳までは、斜面を横切るトラバース道。前日の雨の影響で滑りやすく、足元に気を配りながら進みます。
流れ水や苔むした木橋、ザレた斜面を越えていくうちに、道は次第に粘土質の細道へと変わっていきます。
そして、長い木の階段を登りきったところで「猫越岳」山頂に到着です。山頂の展望は無く、体力にもまだ余裕があったので、停滞することなく先に進みます。
10分ほど進むと「猫越岳山頂の池」への枝道があるので、寄り道していきます。肌寒い日だったからか、羽虫も少なく、大量に泳いでいるおたまじゃくしを落ち着いて眺めることができました。
本道へと戻り、木の階段を下っていくと、以前歩いた時には見なかった「展望台」の案内が立っていることに気がつきました。寄り道してみると「猫越岳展望台」に至る道で、「仁科峠展望台」よりも高い位置から、これから歩く稜線と富士山、駿河湾と西伊豆の入り組んだ海岸線を眺めることができました。
そこから更に下ると、牧場が見えてきて、最後に少しだけ登り返すと「仁科峠展望台」に到着です。
周囲が背の低い笹原となっていて、360度開放的な眺めを楽しめる場所となっていて、また備え付けのベンチもあることから、大休憩をとるのに適した人気の展望台となっています。
ただ、すぐ下を西伊豆スカイラインが通っていて、無料駐車場も併設されており、一般の方々も気楽に登れる場所なので、一人落ち着いて過ごすといったニーズには適していないかもしれません。
この日は、普段着の旅行客と思われる人が、360度カメラを使って風景画を撮影をしていたので、邪魔にならないように風景写真を数枚撮って、すぐに立ち去りました。
中盤(雲取山荘でのテント泊)
「仁科峠展望台」からなだらかな1笹原の斜面を駆け降りて、西伊豆スカイラインを横断。開放的な稜線を歩いていきます。
ベンチとテーブルの備え付けがある「風早峠」、トイレは無いものの東屋のある「宇久須峠」と通過して、「魂の山」への登り坂に入ります。
「魂の山」に近づくにつれて、富士山が隠れてしまいましたが、振り返ると「仁科峠」から辿ってきた道を見返すことができました。
小ピークを登り、それと同じくらい下ったところで、本格的な登りが始まります。急斜面につけられた、段差の大きい木の階段を一歩一歩登っていきます。背の高い木々も増えてきて、登ることに集中できる区間でもあります。
黙々と足を動かして登り切ると、「魂の山」山頂に到着です。
駿河湾から噴き上げる海風が強いですが、北や西への展望に優れており、ベンチの備え付けもあるので、休憩するには良い場所だと思います。
この日は、ここで遅い昼食を摂ることにしました。
後半~ゴール(魂の山山頂から、棚場山山頂を経由して、船原峠口バス停に下山)
飛んでくる羽虫がくっつかないよう、手で払いながら、サッと昼食を済ませたら、活動再開です。
まずは、急な木の階段を降ります。
徐々に車の排気音が大きくなっていき、木々の間から、西伊豆スカイラインを走る車や単車が目につくようになったら、そこからは、比較的平坦な道を進むことになります。
細かなアップダウンはあるものの、息を切らせて登るような急坂は無く、森林の中を進むため展望も無く、本当に淡々と歩く行為だけを繰り返していきます。
途中、通過する「土肥峠」から持越方面へエスケープできるようですが、麓を通るバスの時間などは調べておいた方が良さそうです。場合によっては、無理にでも「船原峠」まで歩いてしまった方が、交通の便は良いと思います。
今回も、この辺りから脚に疲労が溜まってきて、極端に歩行速度が落ちましたが、疲れていることすら考えないようにして、最後のピーク「棚場山」山頂を通過して、「船原峠」までノンストップで歩きました。
東屋の前で、帰りのバスの時間を確認したところ、10分後に通過するダイヤとなっていたので、車道を早歩きで降りることにしました。
ゴール地点としていた「船原峠」に到着したことで、少し気が抜けたところもあったと思いますが、アスファルトの硬い地面から伝わる膝への衝撃がキツく、うまくスピードに乗れません。結局、10分オーバーでバス停に到着。次のバスが来るのを待って、帰宅の途につきました。
今回は、伊豆稜線歩道の南半分を歩きましたが、猫越岳までのトラバース区間こそ通過に注意が必要ですが、総じて危険な区間や、特別な技術の必要なポイントも無く、開放的な稜線をしっかり歩けるコースでした。
見どころ
この日歩いていて印象に残った風景や草花をまとめます。
その日の天候や季節によって印象は変わると思いますが、ひとつの参考として残します。
風景・展望
- 猫越岳展望台、仁科峠展望台のどちらからも、開けた景色を眺めることができます。南から北へと続く稜線の先に、富士山が静かに重なります。
- 「仁科峠」から「魂の山」へと至る稜線からは、広大な笹原とその中を細く伸びる山道を眺めることができます。振り返ることで、今まで通ってきた道のりを眺めることができます。




季節の要素
苦手では無い人限定となりますが、「猫越岳山頂の池」にて大きなおたまじゃくしの群れを眺めることができます。水面に顔を近づけると、ゆっくりと引いていく群れの様子や、短い尾をゆらゆらさせている一匹ずつの様子を、ぼんやり眺めることができました。

この日一番のひととき
ふと振り返って、今まで歩いてきた「仁科峠」からの道のりを目にしたとき。思わず、足が止まってしまいました。
注意点と装備
歩く前に気をつけておきたい点と、この日の装備を整理します。
季節や天候によって変わる部分もありますが、参考のひとつになればと思います。
注意点
- 「天城峠」から「滑沢峠」を越えたあたりから「猫越岳」まで続くトラバース道に、足元が不安定な場所が点在していて、通過の際には少し注意した方がよさそうでした。



装備
- 靴:登山靴
- 主な服装:
- 肌着:半袖シャツ
- 中着:薄手長袖シャツ
- 外着:薄手フリース
- その他:ウィンドブレーカー、雨具、薄手手袋、薄手ズボン、厚手靴下、ネックゲイター
- 飲食料:水2リットル、昼食のおにぎり2つ、行動食ののど飴
- 主な持ち物:ヘッドライト、クマスプレー、スマートフォン(緊急連絡、GPS記録、撮影)
まとめ
このコースが合いそうな人
- 開放感ある稜線歩きの好きな人。
- 富士山を眺めて歩きたい人。
- しっかり歩きたい人。
今回の山行のひとこと
頭の中を空っぽにして歩きたくなったとき、また訪れたくなるルートでした。
この記録は、イラスト地図としても静かに残しています。

イラスト地図の作り方については、別にまとめています。


コメント