11月最初の祭日は「文化の日」です。
文化を進める日とのことですが、なにそのプロトカルチャーって感じでよくわからないですよね。
祝日の意味はわからなかったですが、山梨方面は快晴なことはわかっていたので紅葉見頃を迎えた山中湖周辺を歩いてみました。
この日は湖畔を歩くことが多かったですが、富士山への眺望が素晴らしい鉄砲木ノ頭(てっぽうぎのあたま)や石割山(いしわりやま)にも足を運んできましたので、11月に山中湖でアウトドアレジャーを楽しみたいと計画しているようなら、なかなか参考になる内容のはずです。
是非、最後まで読んでいってくださいね。
基本情報
まずは、今回の山行についての基本情報です。
日付:2022/11/3
天候:晴れ
エリア:山中湖エリア
コース概要:山中湖旭日丘停留所〜旭日丘湖畔緑地公園〜鉄砲木ノ頭〜山中湖平野停留所〜石割神社〜石割山〜平尾山〜太平山〜飯盛山〜長池山〜紅富士の湯
難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆
交通機関:
(往)富士急行線「富士山駅」から富士急バスで「山中湖旭日丘停留所」に向かい、そこからスタート
(帰)「山中湖旭日丘停留所」から富士急バスで富士急行線「富士山駅」に向かい、そこから帰路へ
概要
鉄砲木ノ頭
鉄砲木ノ頭は、神奈川県足柄上郡山北町と山梨県南都留郡山中湖村の県境にある低山で、標高は1,290mになります。
富士山側の山半分がススキの群生地になっていて、標高が低い割には富士山や山中湖への抜群の眺望を得られるということで、一般の観光客もよく登ってくる山です。
なお、この不思議な名前ですが神奈川県での呼び方なんだそうです。
昔は、良質な木材が取れる場所だったようで、一度沢の水を堰き止めて、堰きを切ることで擬似的な鉄砲水を作って木材を一気に流し落とす運び方をしていたことから、鉄砲水と木材を由来に名づけられたのだとか。
ちなみに、山梨県では明神山(みょうじんやま)と呼ばれるようです。
石割山
石割山は、山梨県の南都留郡山中湖村と同忍野、都留市の3つの行政区間の境となる標高1,412mの低山です。
この山の山頂も、標高が低い割に富士山への眺望が抜群で多くの登山客が賑わう場所となっています。
その割に、山頂にはベンチなどの設備は無いのでレジャーシートや簡易座布団を持参すると良いかと思います。
石割山の特徴としては、山腹に山の名前を持った石割神社があることでしょう。
御神体となる割れた大岩の隙間を時計回りに3回まわると運が開けるという言い伝えがあるそうです。
一般的な成人男性だと、横向きにならないと通れない狭さなので、ザックやポーチはおろしてからチャレンジしてくださいね。
山中湖
山中湖は、富士五湖の中で広さと標高が共に一番な、山梨県南都留郡山中湖村にある湖です。
湖畔にはさまざまなアクティビティ施設が存在しており、河口湖と共に富士五湖を代表する観光スポットとしていつも賑わっています。
山中湖の詳しい概要は、過去の記事に記載していますので、参考にしてみてください。
関連リンク
この日立ち寄った「夕焼けの渚 紅葉まつり」の公式HPを記載しておきます。
詳しくはこちらをご確認ください。
今回の山行上でのポイント
地図上の位置と標高
今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。
「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。
ご自由にご活用ください。
最高点の標高: 1416 m
最低点の標高: 963 m
累積標高(上り): 1595 m
累積標高(下り): -1596 m
総所要時間: 07:34:32
歩いた軌跡
続いては、GPSデータを元にした軌跡です。
市販の地図
今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。
本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。
わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。
ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。
5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。
おすすめ展望ポイント
今回の山行ルート上の展望ポイントは、次の通りです。
- 鉄砲木ノ頭山頂
- 大平山山頂
鉄砲木ノ頭山頂
今回の山行ルート上の展望ポイントの一つ目は「鉄砲木ノ頭山頂」です。
山中湖周辺の山を登るというと一番に挙がるのは石割山ですが、富士山や山中湖への眺望としては、鉄砲木ノ頭からの眺めの方が秀逸です。
北西方面に背の低いススキの群生地帯が広がっているので、非常に開放感のある眺めを堪能できます。
特に空気の澄んでくる晩秋から冬にかけては、真っ白に冠雪したくっきりはっきりな南アルプスの眺望も一緒に楽しめます。
吹きっさらしな場所なので防風着が必須ですが、眺めはとても良いので是非、一度、訪れてみてくださいね。
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大平山山頂
今回の山行ルート上の展望ポイントの二つ目は「大平山山頂」です。
石割山と同じ山中湖の北面に走る尾根筋に存在する標高1,295mの低山です。
山中湖で登山というと石割山が代表的ですが、眺めの面からすると大平山の方が秀逸です。
山頂は、非常に大きい広場になっていて、富士山への眺望はもちろん、その裾野から広がる山中湖全域や、鉄砲木ノ頭のある湖南面の山々も眺めることができます。
各方向に豊富に長ベンチが設置されているので、たくさんの人が一度に休憩できるのも嬉しいですね。
とても開放感のあるピークとなっているので、石割山に登る機会があったら、是非、大平山まで繋げたプチ縦走を楽しんでみてくださいね。
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注意した方が良さそうな区間
今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は特にありません。
- 特になし
今回の山行での服装
今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。
同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。
- ベースレイヤー:半袖Tシャツ
- ミドルレイヤー:薄手の長袖Tシャツ
- アウター:ソフトシェル、レインウェア、薄手フリース
- ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
- その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋
今回の山行のコンディションは次の通りでした。
- 天候:晴れのち曇り
- 気温:歩き始め8時30分ごろで16℃前後、昼頃ごろは20℃前後、夜間は8℃前後
- 活動場所:標高1,000m前後
11月初旬、この日の山中湖方面は始終日差し入る暖かい日となりました。
このため、山行中、登り坂を登っていると半袖Tシャツでも背中にしっとりと汗をかくような状況でした。
下山後、日が落ちてからは風も出てきて寒さが増してしまったので、半袖Tシャツに薄手長袖Tシャツ、薄手フリースを重ね着して過ごしました。
帰宅は電車を利用しましたが、常時窓が空いた状態は外気温とあまり変わらず、ここでも半袖Tシャツ+薄手長袖Tシャツ+薄手フリースで過ごすことになりました。
以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。
あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。
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山行の記録
ここからは、今回の山行について述べていきます。
アプローチ
山中湖へのアプローチですが、都内からの日帰りルートは次の2つです。
- JR東京駅からJR中央線、富士急行線と乗り継いで、富士山駅から富士急バスで向かうルート
- JR東京駅からJR東海道線、JR御殿場線と乗り継いで、JR御殿場駅から富士急バスで向かうルート
早朝移動だと、前者の方が現地に早く着くので、今回は富士山駅経由で向かうこととしました。
JR高尾駅、JR大月駅でそれぞれ電車を乗り継ぎ、富士山駅からは富士急バスの御殿場行き路線バスに乗って「山中湖旭日丘停留所」に向かいます。
途中のおトイレは、JR大月駅、富士山駅それぞれの構内の他に、富士山駅のバスきっぷ販売所にもあります。適宜、お借りすると良いでしょう。
30分ほどバスに揺られると「山中湖旭日丘停留所」に到着です。
バス停のベンチをお借りして身支度を整えたら、朝のうちに近場で紅葉と湖畔からの富士山を楽しんでいくとよいでしょう。
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山中湖旭日丘停留所〜旭日丘湖畔緑地公園
「山中湖旭日丘停留所」から大通りを渡って、「旭日丘湖畔緑地公園」敷地内をお散歩します。
まだ、午前8時と早朝のため、出店もやってないし、係の方もいらっしゃらないですが、観光客は結構いらっしゃって、人気の高さが伺えます。
朝日に照らされた紅葉は綺麗なもので、会場の端から端まで1時間ほどかけて紅葉見物をさせてもらいました。
会場の広さは河口湖の紅葉回廊とは段違いに広く、紅葉のトンネルを進んでいるようなワクワク感がありました。
ただ、富士山と紅葉を一緒に見れるポイントはそんなに多くは無い様に感じました。
富士山と紅葉のコラボを撮るなら、河口湖北岸の遊歩道の方が良い絵が撮れそうです。
早朝の紅葉見物を終えたら、次の目的地「鉄砲木ノ頭」に向かいます。
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旭日丘湖畔緑地公園〜鉄砲木ノ頭
「旭日丘湖畔緑地公園」を出て、車道脇の歩道を進みます。
歩道脇の木々も紅葉に色づいて、この時期なら車道歩きも飽きることはないでしょう。
「三国山ハイキングコース入口停留所」が見えてきたら登山口は目前です。
曲がり角に立っている「三国山・パノラマ台ハイキングコース」の案内を見落とさない様にそちらへ折れます。
少しだけ車道を歩くと山道に通じる道が見えてくるので、そこから登山開始となります。
最初は緩やかな坂道が続き、ススキの量が増えてきたところで徐々に勾配が上がっていきます。
その状態で30分ほど登ると、駐車場のあるパノラマ台に到着です。
ここからも素晴らしい富士山の眺めを堪能できますが、車で到着できることからいつも混雑しています。
ゴミゴミしているのが嫌な場合、速やかに山頂に向かって進んでしまいましょう。
ここからは、背丈ほどの高さを持つススキの群生地を抜けていきます。
ここは踏み跡が多数あって、迷ってしまうところではありますが、どれも山頂に繋がってます。
歩きやすい地面をチョイスして進んでください。
「鉄砲木ノ頭」山頂は、非常に開けた広場になっています。
ただし、地面は冷たい粘土質な表面です。レジャーシートや簡易座布団など持参しておくと腰を冷やさないですむかもしれません。
富士山や山中湖を眺めてゆっくりしたら、下山して、今度は反対側にある「石割山」へ向かいます。
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鉄砲木ノ頭〜山中湖平野停留所
「鉄砲木ノ頭」山頂から来た道を戻って「三国・パノラマ台停留所」まで戻ってきたら、少し湖畔に出て「逆さ富士」が見えるポイントに寄り道していきます。
この日は風が強くて、残念ながら湖面に映るだろう「逆さ富士」は見ることができませんでしたので、そのまま「山中湖平野停留所」へ向けて進みます。
細い車道を対向車に気をつけながら向かうと「山中湖平野停留所」に到着です。
ここから「石割山登山口」に向かって歩いていきます。
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山中湖平野停留所〜石割神社
「山中湖平野停留所」を出たら、交通量のとても多い車道を進みます。
本当にひっきりなしに車が行き来するので、通過にはご注意ください。
途中に、「石割神社」と書かれた石柱が立っている分岐が見てくるのでそちらへ入って、登り坂を登っていきます。
路上駐車している車が増えてきたところで、右手に鳥居が見えてきたら、そこが「石割神社」の入り口且つ、登山口となります。
長い石階段を登り切って、30分ほど山道を登ると「石割神社」に到着です。
2つの大きめなテーブル席が並んでいるので、休憩するにも良い場所です。
ここから山頂までは30分の急坂が続きます。
一気に上り詰めることができるよう、ここで一息入れることをお勧めします。
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石割神社〜石割山
「石割神社」を過ぎると、急坂の登りが続きます。
ガイドロープも頻繁に出てきますが、ロープを使うよりも、気の根っこなどを掴んで登った方が安定すると思います。
また、登り降り共用の道になるので、すれ違いの際には譲り合ってトラブルの無い様通過できるといいですね。
急坂を登り切ると、いきなり視界が開けて山頂に到着です。
富士山と山中湖の眺めを楽しみながら達成感を味わいましょう。
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石割山〜平尾山
「石割山」山頂からは、今度は長いガイドロープの張られた粘土質の急坂を降ります。
とても滑りやすので、ここでは大いにロープを活用して降ってください。
急坂を降ったら、尾根道を進んでいくことになりますが、標高が低いので木々の合間を進むことになります。
展望はほぼ無いので覚悟して降っていきましょう。
しばらく進むと、ススキが増えていき「平尾山」山頂に到着します。
ここからも、富士山への眺めは得られます。
加えて、大きめの長ベンチが2基設置されているので、「石割山」よりもこちらの方が休憩するには良いのかもしれませんね。
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平尾山〜太平山
「平尾山」山頂からは、長い降り階段が続きます。
段差もそれなりにあるので、膝を痛めない様にご注意ください。
ここから、山中湖湖畔に降る分岐がいくつか見えてきます。
そのときのコンディションによってエスケープルートに活用するのも良いでしょう。
三度ほど長めの階段を登れば「大平山」山頂に到着です。
非常に広く開放感抜群な場所で、ここでお昼寝している方もいらっしゃるほどです。
そんな居心地抜群な山頂を後にしたら、下山まではあと1時間程度です。
ラストスパート頑張っていきましょう。
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太平山〜飯盛山〜長池山〜紅富士の湯
「大平山」からは、枯れ葉の敷き詰められた降り坂を降っていきます。
途中で、段差ある階段の登りとなりますが、それほど長さはありません。
登り切ることで「飯盛山」山頂に到着することができます。
その後、数回のアップダウンを繰り返すと今度は「長池山」山頂に到着です。
どちらの山頂もあまり展望はよろしく無いので、基本スルーで良いでしょう。
「長池山」を越えてしばらく進むと、車道に出ることができます。
あとは道なりに降っていくことで、湖畔側にある「大出山入口」もしくは、忍野側にある「花の都公園入り口」のいずれかに降ることができます。
今回は、後者のルートを取って降っていきます。
大きく蛇行する車道を降っていくと、フローラルドームぷららが見えてきます。
大きな温室なソレの横を通過して、県道717号山中湖忍野富士吉田線に出たら山中湖方面に30分ほど引き返すと、今回のゴール「紅富士の湯」に到着です。
あまり汗はかいていませんが、折角目の前まで来たので、お風呂で綺麗な体になってから、夜の部、ライトアップされた「旭日丘湖畔緑地公園」に再訪することにします。
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おまけ
お風呂にも入って、後は帰るだけの状態になりましたが、今回はその前に山中湖のライトアップされた紅葉の様子を楽しんでから帰ることとしました。
お風呂を済ませてから、もう一度、富士急バス御殿場線に乗って「湖畔緑地公園」に向かいます。
早朝は静かだった会場ですが、夜間はかなりの人が入っていて、お店やイベントはほぼ満席、歩く際も立ち止まることは無いものの、ゆっくり目の移動となりました。
その分、ライトアップされた紅葉をのんびり楽しめたものの、一周回って帰ってくるのに1時間30分ほどかかり、路線バス最終便ギリギリのタイミングとなっていました。
最終バスには間に合ったので結果オーライでしたが、次回訪れる機会があったら、もう少し余裕をみて楽しむことにしようと思います。
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まとめ
紅葉ピークの山中湖で紅葉を楽しんできた様子でした。
実は、山中湖の紅葉は昨年も見に来ていたのですが、会場の規模を把握していなかったため、バス停近くの小さなひと区間だけを鑑賞して帰ってきてしまいました。
今回、端から端まで歩いて見た結果、紅葉に染まった森の中を歩くような大規模な会場だったことが判り、大人気であること納得がいきました。
もし、山中湖の紅葉を見たことが無いなら、一度は訪れてみることをご提案します。
なかなかの規模にびっくりするかと思いますよ。
それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
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