年始に新屋山神社へ参拝したときは、時間の都合がつかずに立ち寄れなかった奥宮。
今回はそこから富士山五合目までつなげてみようと歩いてきました。
ただ、実際に歩いてみると思っていた以上に距離が長く、今回は二合目近くの富士山遥拝所・女人天上までで折り返すことにしました。
結果として、富士山の裾野に点在する史跡や神社をめぐる色合いの強い一日になりました。この記事では、富士山駅から新屋山神社奥宮、女人天上を経て吉田口登山道を戻るまでの流れを、歩いた距離や注意点とあわせて整理します。

当日の空気感は、短い映像にして残します。
当日の空気感は、短い映像にも残しています。
山行概要
今回の山行の概要をまとめておきます。
全体の流れを、はじめに軽く確認できます。
基本情報
- 歩いた日:2026/6/13(土)
- 空模様:曇り。梅雨に入って湿気が高くなり、少し蒸し暑さを感じる一日でした。
- ルート(登り):富士山駅 → 北口本宮浅間神社 → 大塚丘 → 中の茶屋 → 新屋山神社奥宮 → 富士山遥拝所・女人天上
- ルート(下り):富士山遥拝所・女人天上 → 御室浅間神社奥宮(二合目) → 鈴原社跡(一合目) → 中の茶屋 → 北口本宮浅間神社 → 富士山駅
- 歩いた時間:7時間くらい
- 歩いた距離:29kmほど
- 累積標高差:登り約1,000m/下り約1,000m
この日の服装
- 乗り物移動中
- トップス:半袖シャツ
- ボトムス:薄手のズボン、厚手の靴下
- その他:なし
- 活動中
- トップス:半袖シャツ
- ボトムス:薄手のズボン、厚手の靴下
- その他:薄手の手袋、ネックゲイター、てぬぐい
- 休憩中
- 活動中と同じ
アクセス
- 行き:富士急行線「富士山駅」
- 帰り:富士急行線「富士山駅」
トイレ
- 富士山駅:あり(構内外にあり。ただし、構外のものはバス案内所内にあり、営業時間外は利用不可)
- 北口本宮浅間神社:あり
- 中の茶屋:あり(茶屋内以外にも簡易トイレの設置あり)
- 新屋山神社奥宮:訪問時は利用できるトイレなし(簡易トイレを見かけましたが、故障中でした)
- 女人天上:なし
- 吉田口登山道二合目:あり(林道との交差地点に簡易トイレ設置あり)
- 御室浅間神社奥宮:なし
- 鈴原社跡:なし
- 馬返し:あり(駐車場奥に簡易トイレの設置あり)
コースの特徴
- 難易度:道そのものは大きく迷う場所や危険箇所は少なめですが、歩行距離が約29kmと長いため、体力面では中級者以上向けに感じました。富士山駅〜中の茶屋、馬返し間は路線バスもあるため、利用できる区間を組み合わせると歩行距離を短くできます。利用する場合は、事前に時刻を確認しておくと安心です。
- 危険箇所:特にありませんでしたが、車の往来が多い場所では、すれ違いに注意が必要です。
- 見どころ:女人天上、小室浅間神社奥宮、鈴原社跡など、吉田口登山道やその周辺に点在する史跡。
- 向いている人:富士登山の歴史に興味がある人、長い車道歩きが苦にならない人
コース詳細
スタートからゴールまでの流れを、区間ごとにまとめます。
分岐や道の様子も含めて、実際に歩いた順に沿って記録していきます。
スタート〜前半(富士山駅から吉田口登山道、滝川林道と進み、新屋山神社奥宮へ)
富士急行線富士山駅で下車。
まずは、道中の安全祈願に、北口本宮浅間神社へ向かいます。
静かな境内でお参りをすませて、登山道の案内に沿って進みます。
大塚丘にも立ち寄ってお参りをしたら、延々と続く長い車道を歩いていきます。
登山道も並走していますが、以前歩いたとき、蜘蛛の巣が多かったので、以降は車道を歩くようになりました。
そのまま、まっすぐ1時間ほど歩いていくと、中の茶屋に到着です。
北口本宮浅間神社の吉田登山口と馬返しのほぼ中間地点にあることが、名前の由来のようです。
ここから、馬返しへと続く吉田登山道と、滝川林道が分岐していて、今回は、滝川林道側へ折れて進みます。
林道とはなっていますが、一般道と同等に整備されていて、車の往来も多めでした。
単調な景色が続くなか、無心に歩くこと1時間。
新屋山神社奥宮へ続く小道の分岐があるので、そちらへ折れると目的地です。
小さな社と祠が2、3集まっているので、ひとまわりお参りをすませて、隣接する授与所で御朱印をいただいたら、
吉田口登山道へと進んでいきます。
中盤(新屋山神社奥宮から女人天上、吉田口登山道へ合流))
滝川林道をさらに登り、細尾野林道から吉田口登山道二合目へと向かいます。
轍の残る穏やかな林道を30分ほど進むと、「富士山遥拝所・女人天上」と掲げられた分岐地点がみえてきます。
以前、通過したときは素通りしてしまったので、今回は立ち寄ってから先に進むことにしました。
分岐の入り口だけ、少し崩れやすかったですが、以降は整備されたわかりやすい道が続き、
15分ほど登ると、大きな黒い史跡碑が建っている場所にたどり着きました。
碑には女人天上と大きく彫られていて、近くには説明文も立っています。
説明文には、富士山が女人禁制だったころ、山頂まで行けなかった女性たちが、ここから遥拝したことが記されていました。
碑の奥には木々が開けた場所があり、晴れていれば富士山を眺められるのかもしれません。
ただ、この日は曇りで確認することはできませんでした。
林道へと戻り、吉田口登山道へと合流できた時点で時間を確認したところ13時を少し回ったところでした。
累積歩行距離も確認すると18kmとなっていて、思っている以上に行動していたことに気がつきました。
数値を見たことで、「こんなに歩いていたのか」と疲労を感じてしまい、今回は五合目は見送って、このまま引き返すことにしました。
後半~ゴール(吉田口登山道から富士山駅へ下山)
引き返すと決めてからは、気が楽になったのか、ペースも上がり、二合目の御室浅間神社奥宮まで下ります。
フェンスに区切られた奥宮にお参りをして、同じペースで一合目まで下ったところで、以前あった鈴原社の建物がなくなっていることに気がつきました。
すぐにでも倒壊しそうなほど傾いていたので、いつかは解体されるだろうとは思っていましたが、実際に更地となった様子を見ると、少し寂しく感じました。
その後、歩くペースのほうも若干落ちてしまいました。
それでも、馬返し以降は、気持ちを切り替えて比較的早いペースで中の茶屋、北口本宮浅間神社と下っていきます。
そして、下山の報告の後、富士山駅まで戻り、電車に乗って帰宅の途につきました。
見どころ
この日歩いていて印象に残った風景や草花をまとめます。
その日の天候や季節によって印象は変わると思いますが、ひとつの参考として残します。
風景・展望
富士山駅ホームに降り立った時には、裾野まで見えていた富士山でしたが、歩き始めてからはすっかり雲の中に隠れてしまいました。
今回は展望を楽しむというより、森の道や史跡をたどる印象の強い一日でした。

季節の要素
二合目付近では、足元に白い小さな花がいくつも咲いていました。
写真をもとに生成AIで確認したところ、「シロバナノヘビイチゴ」の可能性が高いようでした。
花の同定は確定ではありませんが、初夏の時期とも重なるため、この日の記録として残しておきます。
花々の名前を調べたときの手順は、「作り方の記録」記事に残しています。



地元の名所・観光地
吉田口登山道の周辺には、富士登山の歴史を感じられる史跡や案内が点在しています。
残っていない建物もありますが、跡地に立つ案内を読むことで、かつての道の気配を少し感じられました。は、名所や史跡として立ち寄った場所はありませんでした。



この日一番のひととき
山頂は雲の中で眺めることはできませんでした。
それでも、史跡や神社をひとつずつたどっていくうちに、富士山の裾野に残る道の記憶に、少し触れられたように感じました。
注意点と装備
歩く前に気をつけておきたい点と、この日の装備を整理します。
季節や天候によって変わる部分もありますが、参考のひとつになればと思います。
注意点
滑落の危険を強く感じる場所はありませんでした。
ただし、滝川林道は車の往来が多いだけでなく、路側帯が狭い区間もあるので、すれ違いや追い越しのときに注意が必要です。

装備
- 靴:登山靴
- 持参した服装:
- 肌着:半袖シャツ
- 中間着:薄手の長袖シャツ
- 外着:ウィンドブレーカー
- その他:防寒具(薄手のフリース)、雨具、薄手の手袋、薄手のズボン、厚手の靴下、ネックゲイター、てぬぐい
- 飲食料:水(2リットル)、昼食(おにぎり2つ)、行動食(のど飴)
- 主な持ち物:ヘッドライト、熊鈴、スマートフォン(用途:緊急連絡、GPS記録、撮影)
- 重さ:8kgぐらい
まとめ
このコースが合いそうな人
- 富士登山の歴史に興味がある人
- 長い車道歩きが苦にならない人
今回の山行のひとこと
今回は五合目までは向かわず、女人天上で折り返す形になりました。
その分、新屋山神社奥宮や吉田口登山道沿いの史跡をたどり、富士山の裾野に残る歴史に静かに触れる一日になりました。
距離は長く、車道歩きも多いコースです。
富士登山の歴史に興味があり、長い道を自分のペースで歩きたい日に合いそうです。
静かな森を歩いた余韻は、note側にも短く残しました。

また、イラスト地図の作り方は、別の記事で手順として整理しています。


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