道志山塊にある高座山と杓子山を縦走してきました。
猛暑の中、茅の草原の中にある急坂を歩いて高座山へ登頂を果たした後、藪だらけの尾根道を辿って杓子山山頂へと繋げてきました。
草原を歩いている最中には見えていた富士山ですが、高座山、杓子山それぞれの山頂では雲に隠れてしまい、期待していた眺めは見ることができず、人気のない杓子山山頂で天空の鐘を控えめに鳴らしたら、不動湯方面に下って帰ってきました。
この記事では、当日の道の様子、暑さへの注意点、服装や装備、トイレなど、実際に歩く際に役立つ情報を中心にまとめます。
あわせて、歩いた道をたどれるイラスト地図を掲載します。

当日の空気感は、短い映像にして残しています。
山行概要
今回の山行の概要をまとめておきます。
全体の流れを、はじめに軽く確認できます。
基本情報
- 歩いた日:2026/8/1(土)
- 空模様:晴れ。風が少なく、歩き始めから汗が背中を流れ落ちる厳しい暑さの一日でした。
- ルート(登り):忍野村役場前バス停 → 鳥居地峠 → 高座山 → 大権首峠 → 杓子山
- ルート(下り):杓子山 → 大権首峠 → 不動湯 → 小室浅間神社 → 下吉田駅
- 行動時間:約5時間(休憩を含む)
- 歩いた距離:約14.7km
- 累積標高差:登り約751m/下り約936m
この日の服装
- 乗り物移動中
- トップス:半袖シャツ
- ボトムス:薄手のズボン、厚手の靴下
- その他:なし
- 活動中
- トップス:半袖シャツ
- ボトムス:薄手のズボン、厚手の靴下
- その他:薄手の手袋、ネックゲイター、てぬぐい
- 休憩中
- 活動中と同じ服装でした
この日の装備・食料の使用状況
- 持参した2Lの水のうち1.5L飲みました。山頂や峠など主要ポイントでの休憩の際に少しずつ飲みました。
- 暑さで食欲がなく、おにぎりは食べませんでした。
- 予備で持参した防寒着の類は使いませんでした。
アクセス
- 行き:富士急バス「忍野村役場前バス停」(富士山駅から山中湖・御殿場駅方面行き路線バスで約25分)
- 帰り:富士急行線「下吉田駅」
トイレ
以下は、2026年8月1日に現地で確認した内容です。利用状況が変わる可能性があるため、出発前にも確認してください。
- 忍野村役場前バス停:なし
- 鳥居地峠:なし
- 高座山:なし
- 大権首峠:なし
- 杓子山:なし
- 不動湯:あり(不動尊の鳥居をくぐった先にありました)
- 小室浅間神社:あり
- 下吉田駅:あり(構外にありました)
コースの特徴
- 難易度:低山登山の経験者向けです。歩行距離約14.7kmの約半分が車道歩きとなるルートです。日陰が少なく、夏場歩くと消耗します。長時間歩き続けることに慣れていない場合は、不動湯からタクシーを使うなどした方が良いと思います。
- 危険箇所:高座山山頂付近の急坂区間。不動湯から下吉田駅へ向かう車道歩き。
- 見どころ:高座山の茅の草原からの眺め。杓子山山頂からの眺め。
- 向いている人:長い車道歩きが苦にならない人、富士山が好きな人、草原の中を歩くのが好きな人
コース詳細
スタートからゴールまでの流れを、区間ごとにまとめます。
分岐や道の様子も含めて、実際に歩いた順に沿って記録していきます。
スタート〜前半(忍野村役場前バス停〜鳥居地峠〜高座山)
富士急行線の富士山駅に到着した時刻が午前7時50分でした。
山中湖方面へ向かう路線バスの発車時刻は午前7時53分で、乗り換え時間は3分しかありませんでした。
しかし、今回のルートは途中にトイレが無く、富士山駅でのトイレを逃すと何かと不安です。
大急ぎでトイレを済ませて、走ってバスのりばへ向かうと、少し遅れてバスが入ってきて、なんとか乗り込むことができました。
クーラーの効いた車内で、弾んだ息を整え、今回のスタート地点となる「忍野村役場前バス停」で下車。
立ち込める熱気を避けるように日陰に入り、身支度を整えて、ゆっくりと歩き始めます。
田んぼの間を縫うように進み、中学校のグランドから聞こえる部活動の声を遠くに聞きながら1時間ほど車道を歩くと鳥居地峠に到着しました。
高座山の道案内が示す方向に林道を進んでいくと、視界が開けて、茅の草原へと到着。
タイヤの跡のような深い轍に沿って進んでいくと、徐々に傾斜が激しくなっていきます。
一息入れながら登っていく途中、振り返ると雲をまとった富士山が見えました。
当初は高座山に登ったら忍野八海に下って観光してから帰る予定でしたが、ここから富士山が見えるならと杓子山まで縦走することにしました。
滑りやすい山頂直下の急坂を登り切ると、富士山は雲の中に隠れていました。
小休止の後、杓子山へ続く尾根道を下ることにしました。
中盤(高座山〜大権首峠〜杓子山)
滑りやすい急坂を下り、鉄塔を越えると、生い茂った草木が尾根道を覆い隠していました。
ネックゲイターで口元を隠しながら、木々や葉を掻き分けて進んでいくと、1時間ほどで大権首峠に到着することができました。
両手も使った全身運動で、ズボンまでずぶ濡れになるくらい汗をかいたので、ザックを下ろして、水分を補給します。
一気飲みしないように少しずつ回数を分けて口に含んでいくと、だんだんと呼吸も落ち着いてきて、体温が下がっていく感覚になってきます。十分と思えるところまで休んだところで、登りを再開しました。
途中で、登山者二組とすれ違い、階段の急登を経て杓子山山頂に到着しましたが、お目当てにしていた富士山は雲の中に隠れてしまっていました。
人の気配のない山頂で、控えめに一回、鐘を鳴らしてベンチで一息ついていると、登山者が一名登ってきました。
おにぎりを食べる気分にもなれなかったので、長居はせずに不動湯方面へと降りることにしました。
後半〜ゴール(杓子山〜大権首峠〜不動湯〜小室浅間神社〜下吉田駅へ下山)
車が通れるくらい広い道を30分ほど下るとゲートが見えてきました。
ベンチがあり、休憩することができそうでしたが、特に立ち止まることはせずに不動湯近道の案内が示す方向へと下ります。
少し道がわかりづらいところがありましたが、こまめに設置されているルート地図や、案内板を念入りに確認しながら進んでいくと、不動湯の裏手に出ることができました。
一度、正面にまわり、硯水不動尊にお参りをしたら、備え付けの蛇口から霊水と呼ばれている不動尊の水を一口いただきます。
入浴用にも使っている湧水とのことでしたが、無味無臭のクセのない水でした。
日帰り温泉の案内に気持ちが揺らぎましたが、このあとの長い車道歩きで汗をかくことを考えて、寄り道せずに先へと進みます。
道は平坦になったものの、路側帯の狭い車道で、大型車が通過するたびに車道外へと退避する必要があります。
何度か、立ち止まることを繰り返して歩いた結果、1時間ほどかかって小室浅間神社前へ到着しました。
下山のご報告を兼ねた参拝と神馬見学をしてから下吉田駅へと向かい、ちょうどよく到着した大月行きの電車に乗って帰路につきました。
見どころ
この日歩いていて印象に残った風景や草花をまとめます。
その日の天候や季節によって印象は変わると思いますが、ひとつの参考として残します。
風景・展望
高座山の南面に広がる茅の草原から、山中湖や富士山への開けた眺望が得られます。
杓子山山頂では、富士山を中心に四方に向けての眺望が得られます。
今回は、杓子山山頂からの富士山は見ることはできませんでしたが、代わりに、富士吉田や河口湖周辺、山中湖周辺の街並みや山並みを眺めることができました。



季節の要素
高座山の茅の草原で急登に喘ぎながら足元に目を向けると赤い小さな実がたくさん落ちているようにみえました。
キイチゴみたいだなと写真に収めて、帰宅後、生成AIに調べてもらうとナワシロイチゴの可能性ありとの回答でした。
また、杓子山山頂には、白い小花を枝先いっぱいに集めたイタドリがたくさん生えていました。
念の為、生成AIに調べてもらうと、こちらもイタドリが有力候補との回答でした。
花々の名前を調べたときの手順は、以前、「作り方の記録」としてまとめた、以下の記事に残しています。



名所・史跡・観光地
今回は見送った、杓子山麓にあった不動湯。
公式ホームページを拝見すると、湯治場として宿泊も可能のようです。
のどかで落ち着いた雰囲気の場所だったので、機会を見つけて泊まってみたいなと思いました。


この日一番のひととき
高座山の茅の草原を見上げた時、夏休みに裏山で遊んでいるような、不思議な懐かしさを感じました。
注意点と装備
歩く前に気をつけておきたい点と、この日の装備を整理します。
季節や天候によって変わる部分もありますが、参考のひとつになればと思います。
注意点
今回のルートは約14.7km。後半、不動湯からは車道歩きが5km以上続きます。
不動湯以降、小室浅間神社まで足を休めるベンチを見かけることがなかったので、疲労が溜まってきたときに備えて、地元タクシーの連絡先や、付近を走る巡回バスの時刻表などを調べておくと安心です。
高座山中腹に広がる茅の草原を通過する山道は、最初のうちは穏やかな斜面ですが、途中から傾斜の強い急坂に変わります。補助のロープも張られていない区間もあるので転倒しないように半歩ずつしっかりと踏み締めながら登るよう注意が必要です。
高座山山頂から大権首峠へと向かう尾根道は、道自体はしっかり踏まれていて明瞭ですが、夏場は生い茂った草木がゆく手を遮ってきます。不用意に頭から突っ込むと蓑虫やその糸、羽虫が全身にまとわりついてくるので、慣れない人は不快に感じるかもしれません。
虫除けのネットや大きめのつばの付いた帽子、ネックゲイターなどを装着しておくと煩わしさを軽減できると思います。
装備
- 靴:登山靴
- 持参した服装:
- 肌着:半袖シャツ
- 中間着:薄手の長袖シャツ
- 外着:ウィンドブレーカー
- その他:防寒具(薄手のフリース)、雨具、薄手の手袋、薄手のズボン、厚手の靴下、ネックゲイター、スパッツ、てぬぐい
- 飲食料:水(2リットル)、昼食(おにぎり2つ)、行動食(のど飴)
- 主な持ち物:ヘッドライト、熊鈴、熊スプレー、スマートフォン(用途:緊急連絡、GPS記録、撮影)
- 重さ:8kgぐらい
まとめ
このコースが合いそうな人
- 長い車道歩きが苦にならない人
- 富士山が好きな人
- 草原の中を歩くのが好きな人
今回の山行のひとこと
先日、暑さに対する耐性が、若い頃とは違ってきたのかもしれないと書きました。
しかし、熱中症警戒アラートが連日のように発表される現在の日本の気候も、だいぶ変わってきているのではと感じます。
いずれにしても、暑さへの対策は今後必要になっていくので、それらへの対策も含めて記録に残していきたいと思います。
当日の雰囲気を残したnoteの記事も置いていきます。
{ここにnote記事へのリンクを掲載}
イラスト地図の作り方は、別の記事で手順として整理しています。
{ここにイラスト地図作成シリーズのトップ記事へのリンクを掲載}

また、イラスト地図の作り方は、別の記事で手順として整理しています。


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