山行の記録|西伊豆の烏帽子山に行きたかったのですが色々あって敗退してきました

山行

伊豆のガイドブックを読んでいると、岬の突端がニョキっととんがっている「烏帽子山えぼしやま」が目につきます。

交通の便が悪く、公共機関での日帰りは厳しい場所と聞きますが、行けなくはないんじゃないかと足を運んでみました。

結果は、途中で色々あって気分が優れずに引き返してしまうことになりましたが、全然日帰り可能なことはわかりました。

また、ロールプレイングゲームのダンジョンみたいな石丁場跡「室岩洞むろいわどう」や、海への眺望に優れた遊歩道「岩地歩道いわちほどう」にも立ち寄ったので、そのときの様子を掲載しました。

それぞれ一時間程度で見て回れる小ぶりな観光ポイントでしたので、西伊豆で軽く遊ぶときに覚えておくと、空き時間を埋めるのに丁度良いと思います。

是非、最後まで読んでいってくださいね。

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2023/6/4

天候:晴れ

エリア:伊豆エリア

コース概要:

東海バス「松崎バスターミナル」〜牛原山〜室岩洞〜岩地歩道〜東海バス「子浦浜停留所」

難易度:体力☆、技術☆、危険☆

交通機関:

(往)伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺駅」から、東海バスで「松崎バスターミナル」に向かい、スタート

(帰)「子浦浜停留所」から、東海バスで「松崎バスターミナル」へ。その後下田駅行きに乗り換えて、「蓮台寺駅停留所」で下車、伊東線へ乗り換えて帰路へ

概要

烏帽子山(えぼしやま)

「烏帽子山」は、静岡県賀茂郡松崎町にある標高162mの海に突き出た突端で、遠目からもよくわかる鋭角なピークが特徴的な山です。

この急峻な地形は火山岩頸かざんがんけいや火山の根やと呼ばれるもので、火山が噴火する時にできた縦穴の中で、マグマが冷え固まり、その後、時間をかけて海からの侵食を受けて出来上がった特殊な地形です。

火山の土地「伊豆」にはよくある地形で、伊豆三山のひとつ「城山じょうやま」も、火山の根に当たるようです。

山頂には、雲見浅間神社があり、西伊豆の海岸線や富士山への眺めを楽しむことができるそうです。

聞いた話になってしまうのが大変口惜しいですが、今回は遠くから眺めるだけで終わってしまったので致し方ありません。

近い将来、リベンジして山頂からの眺めを紹介しますので、暫し、お待ちくださいね。

関連リンク

伊豆半島ジオパーク公共HPに詳細が掲載されていました。こちらも参考にしてみてくださいね。

室岩洞(むろいわどう)

「室岩洞」は、静岡県賀茂郡松崎町にある観光スポットの一つです。

昭和の初期まで活用されていた石材「伊豆石」を切り出していた石丁場跡で、人工的にくり抜かれたトンネル内を探検することができます。

内部は一定間隔で照明がついているので、探索するのに不便はないですが、至る所に海水が侵入しているので、探検するときには足元に注意する必要はあります。

また、降雨後には冠水により通過できないシーンに出くわす可能性もあります。

そのようなときには、無理せずに引き返すのが良いでしょう。

トンネルを抜けた先には展望所があり、松崎方面の海岸線を眺めることができるようです。

関連リンク

松崎町役場HPに案内図が掲載されていました。訪れる前に一度目を通しておくとよいでしょう。

岩地歩道(いわちほどう)

「岩地歩道」は、静岡県賀茂郡松崎町にある遊歩道の一つです。

荻谷トンネル手前の駐車場を起点に、萩谷崎はぎやざきの首根っこから萩谷海岸はぎやかいがんにかけてぐるっと周遊することができます。

そして、前者からは雲見方面の海岸線を、後者からは松崎方面の海岸線を眺めることができます。

概ね一時間で一周してこれる手頃な遊歩道ではありますが、海岸と展望地とを繋ぐ区間が意外と急斜面で滑りやすく、悪天候の後だと思った以上に手間取る恐れがあります。

散策する際は、少し時間に余裕を持たせて赴くようにしてくださいね。

関連リンク

松崎町役場HPに遊歩道の案内図が掲載されていました。こちらも、訪れる前にチェックしておくとよいでしょう。

今回の山行上でのポイント

地図上の位置と標高

今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。

「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。

ご自由にご活用ください。

合計距離: 10605 m
最高点の標高: 243 m
最低点の標高: 3 m
累積標高(上り): 952 m
累積標高(下り): -923 m
総所要時間: 04:07:09
Download file: climbing-record-20230604.gpx

歩いた軌跡

続いては、GPSデータを元にした軌跡です。

市販の地図

今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。

本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。

わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。

ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。

5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。

おすすめ展望ポイント

今回の山行ルート上の展望ポイントは、次の場所になります。

展望の楽しめたポイント
  • 牛原山(うしばらやま)展望台
  • 岩地歩道展望地
牛原山(うしばらやま)展望台

今回の山行ルート上の展望ポイントの一つ目は「牛原山うしばらやま展望台」です。

牛原山は松崎町のほぼ中央にある標高236mの山で、山頂直下にある芝生の広場からは松崎市街地を見下ろすことができます。

天候に恵まれれば、富士山や南アルプスの山並みも見えることがあるようです。

ドラマ関連には疎いのでどんなシーンで使われたのかはよくわかりませんが、平成16年(2004)にTBSで放送されたドラマ「世界の中心で愛をさけぶ」のロケ地となった場所らしく、ドラマの中で登場した「あじさいの丘」というのを再現すべく、放映当時はこの地に紫陽花を植栽していたのだそうです。

今回、6月初旬の紫陽花が咲く時期の時期に訪れましたが、周辺で開花している花を見かけることはなかったので、すでに取り除いてしまったのかもしれません。

それでも、市街地から距離が近く、ミニチュアのような建物やチョロQのように走る自動車達を眺めて楽しむことができました。

鋪道を登ってくるルートもあるようなので、松崎へ観光に訪れた際には是非、登ってみてくださいね。

ギャラリー

牛原山の展望台は、広場隅にある東家の向こうにあります。
展望台にあった展望図。こんな感じの位置関係に見えます。
これが実際の眺めです。松崎市街地はバッチリですが、富士山や南アルプスはガスの中でした。冬場だったらはっきりみえるのでしょう。
少し太平洋側に目線をずらしてみました。海が青くて綺麗です。
ガスで見えないかと思った富士山でしたが、ズームにしてみたところ、うっすらと浮き出ているのが確認できました。

Instagramに上げたショート動画です。こちらも眺めていってくださいね。

岩地歩道展望地

今回の山行ルート上の展望ポイントの二つ目は「岩地歩道展望地」です。

駐車場から右回りに20分ほど進むと見えてくる海への眺望に優れた場所で、雲見崎くもみざきから岩地海岸までの入り組んだ海岸線を眺めを楽しむことができます。

太平洋からの海風が吹き抜ける、潮の香りが心地よい場所でしたので、西伊豆に来て時間を弄ばしたときには、是非、歩いてみてくださいね。

ギャラリー

岩地歩道展望地です。ベンチがありましたが夏場は草に埋まってしまっていました。
正面に目を向けると、雲見方面のギザギザした海岸線がよく見えます。右端のとんがりが烏帽子山です。今回は登れませんでしたが、次回は絶対リベンジしてやります。
岩地の海岸前もよく見えます。あと一ヶ月過ぎればビーチで遊ぶ観光客も増えてくるのでしょうね。
ビーチから出てきたと思われるカヤックが眼下を通過していきましたが、とっても気持ちよさそうでした。

Instagramに上げたショート動画です。こちらも眺めていってくださいね。

注意した方が良さそうな区間

今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は、特にありませんでした。

注意した方が良さそうな区間
  • 特に無し

今回の山行での服装

今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。

同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。

山行中のコンディション

  • 天候晴れ
  • 気温:25〜30℃
  • 活動場所:標高0〜200m

行動時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

停滞時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

公共機関移動時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:薄手の手袋

今回は、スタートからゴールまで半袖Tシャツで活動しました。

歩き始めに気温を測ると30℃近くまで上がっていて、ザックを背負って立っているだけで汗が出てくる真夏日となりました。

市街地を離れて海岸沿いを歩くようになると、海からの強風でだいぶ涼しく感じるようになりましたが、一日通して暑い日となりました。

公共交通機関での移動の際も、半袖Tシャツだけで十分。周囲も半袖の割合の方が多い感じでした。

以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。

あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。

ギャラリー

歩き始めから30℃です。流石は初夏の西伊豆といった猛暑でした。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

今回は、東海バス「松崎バスターミナル」からのスタートとしましたので、「東京駅」からのアプローチは次の通りとなります。

  • 「東京駅」から、JR東海道線沼津行きに乗り込み、「三島駅」へ
  • 「三島駅」から、伊豆箱根鉄道駿豆線すんずせん修善寺行きに乗り込み、終点の「修善寺駅」へ
  • 「修善寺駅」から、東海バス松崎行きに乗り込み、終点の「松崎バスターミナル」へ

「三島駅」はJR東海道の管轄です。東京方面からSuicaで改札を通ってきた場合、自動改札から通り抜けることができません。

有人改札で一度清算する必要があるのでご注意ください。

また、同様の方が多く降りる駅なので、南口有人改札は混雑しやすいです。

スムーズに通過したい場合は、電車を降りたらすぐに南口改札にむかうようにしてください。

「修善寺駅」に着いたら、南口にあるバスターミナルに向かい松崎行きの路線バスに乗り込みます。

なお、東京から沼津行きの始発で向かった場合、乗り換えに10分ほど余裕がありますので、一旦、おトイレに立ち寄っておくことをお勧めします。

「松崎バスターミナル」に到着したら、待合ベンチをお借りして身支度を整えて出発です。

直接確認はしていませんが、隣接の待合所の裏手におトイレもあるようです。

必要により、お借りすると良いでしょう。

ギャラリー

東京駅から、JR東海道線沼津行きの始発に乗り込みます。
三島駅で乗り換え予定なので、乗り継ぎがスムーズに行くように最後部車両に乗っておきます。
この日は朝から夏空の広がる良いお天気。暑くなるなあって感じの空になってました。
三島駅に着いたら、足早に南口改札へ。
南口改札前のおトイレ。この先の修善寺駅でおトイレに入る時間がありそうだったので、今回はスルーして改札に急ぎます。
混み合う前に有人改札で清算を済ませて、伊豆箱根鉄道「三島駅」へ向かいます。
駅を出て右手のバスロータリーを進みます。
まっすぐ進むと
伊豆箱根鉄道「三島駅」に到着です。
Suicaは使えないので、切符を購入して入ります。
こっちはJR線からの乗り換え改札です。ここもSuicaは使えないのでご注意ください。
今回はどノーマルな車両で出発です。最近、ラッピング車両に乗り込む機会が多かったので、逆に新鮮かも。
終点の「修善寺駅」に到着です。まずは西口のおトイレへ向かいます。
おトイレです。駅舎が新しいからおトイレも綺麗なのは嬉しい点ですね。
手早く済ませて南口のバスターミナルへ向かいます。
タクシー乗り場を通過して
バスのりば案内で「松崎」行きを確認です。
4番のりばから路線バスに乗って行きます。
バスに揺られること1時間30分、ようやく「松崎バスターミナル」に到着です。堂ヶ島経由の便だったのでちょっと時間かかったかもしれません。
松崎ターミナルの案内図です。おトイレは待合所の裏手にあるみたいなので、必要によりお借りしてくださいね。

東海バス「松崎バスターミナル」〜牛原山

まずは、最初の目的地「牛原山」の展望台へ向かいます。

松崎の中心街を南へ直進し、宮の前橋の交差点を右折してしばらく進むと伊那上神社の鳥居が見えてきます。

この手前を左折するルートもあるようでしたが、今回は素通りして道なりに進みます。

伊那下神社が見えてきたら、少しだけ通過して駐車場奥にある山道から登っていきます。

石階段の続く急坂を30分ほど登っていくと、公衆トイレの併設された広場に到着します。

展望台はその奥にあります。

手前に建っている東家があるので目安になることでしょう。

なお、牛原山山頂へは道が通っていません。

試しに作業道らしい道を辿ってみましたが、山頂の表札も三角点も見つけることができませんでした。

展望台まで登ったら登頂としてしまって差し支えないかと思います。

ギャラリー

身支度整えたらスタートしていきます。
まずは、交差点を渡って、松崎市街の中心地を南へ進みます。
街灯の足元が、なまこ壁風なのが面白いですね。ちなみに、なまこってヌメヌメしてそうな見た目ですけど、触ってみると意外と表面がザラザラして掴みやすいんですよね。見た目可愛いし。どっかの海で友達と投げ合いっこしたのは古き良き思い出です。
遠き日に思いを馳せながら、宮の前橋の前を右折します。
しばらく進むと、神社が見えてきました。ここを左に進んでも良いのですが、今回はまっすぐ進んでみます。
その前に神社でご挨拶ですね。
祭神は積羽八重事代主命つみはやえことしろぬしのみこと。漁業の神様のようです。海の街らしい。
目の前にこんもりとした高台がみえてきました。方向的に牛原山なのでしょう。
学校が近いのか、標語が掲載されていました。こういうのなんか懐かしいですよね。おはこんばんちわー。
地元スーパー。どっかのサッカーチームみたいな店名より「ないものはない」って言葉のほうが気になっちゃいました。品揃えに自信アリのほうかしら。それとも、開き直りのほうかしら。後者だとしたら、お店としてどうなのってなっちゃうので、前者の意味が正解なのかな。
伊那下神社に到着です。伊那上神社に比べるとだいぶ鮮やかな門構えです。こちらにもご挨拶に伺おうと思ったのですが、何か催し物をする日のようで、かなりの混雑っぷりだったので遠慮しておきました。
神社を通過して、長八記念館前の無料駐車場から山道入口へ向かいます。
ここから山道に入ります。展望台まで650mなので大したことないと思いきや、意外と急坂が続くので覚悟して登りましょう。
苔むした石階段。雰囲気ありますね。
直射日光に晒されない分、涼しいのは助かりますが、階段続きで汗が吹き出します。
もりもり登って行くと
周辺地図が掲載されていました。
だいぶデフォルメされていて大味な地図です。位置関係を把握するのには、これぐらい情報が少ない方がいいのかもです。
森のボブスレー用の坂を登っていくと
車道の先に草原広場が見えてきました。
なんかの歌碑がありました。誰の歌か見当もつかず、教養のなさが身に沁みます。
反省しつつ展望台に到着です。潮風が心地よい素敵な場所でした。某ドラマでは、ここで誰々くんと誰々ちゃんが何か叫んだり、何かしたりだったのでしょうかね。知らんけど。
眺めを楽しんだら山頂探しにいってみます。おトイレ前を通過して、階段を登ります。
山のこみちってやつを進みます。
ベンチを通過して
あずまや方面へ向かいます。
左手に有刺鉄線があるので引っ掛けないように進みます。
山頂方面にズーッと有刺鉄線が貼ってあって入れないまま、あずまや付近まで到着しました。
これ山頂は侵入禁止なのかなと思っていたところ、登れそうな道があったので登ってみます。
アンテナ塔までの作業道だったようで、ここが行き止まりでしたが、GPS地図によるとピークはもっと先を示しています。
明確な道はなかったのですが、フェンス横を無理やりに登ってみることにしました。
道なき道をウロウロとしつつ、地図上のピークな位置まで登ってみました。標識も三角点も無く蜘蛛の巣だらけだったので、このまま戻ることにしました。残念。

牛原山〜室岩洞

「牛原山」への登頂を果たしたら、来た道を降って「室岩洞」へ向かいます。

長八記念館、長八美術館、岩科川と通過していくと、歩道の狭い車道になっていきます。

追い越しの車両に注意しつつ進んでいくと室岩洞トンネルが見えてきます。

トンネルを通過し20分ぐらい歩いていくと右手に室岩洞へ向かう道の入り口に到着です。

細い小道を降っていくと、岩を切り抜いた薄暗い洞窟の入り口が見えてきます。

午前8時30分から午後5時までの時間は洞窟内に灯りが点いているようですが、万が一停電になった場合、暗闇の中を手探りで進むことになります。

念の為、ヘッデン等の灯りを手元に準備してから侵入した方が安心でしょう。

洞窟の先は行き止まりの展望台になっているようです。

今回は、前日の大雨で冠水して進むことができませんでしたので、再訪して到達してやろうと思います。

ギャラリー

帰路は、展望台方面へ直進します。
こちらも道なき道を降りていくと、有刺鉄線に遮られた場所に到着しました。隙間を探して降りてみると
山のこみちルートに合流できました。これはアレだ。山頂はアンテナ塔の敷地内で入っちゃいけない場所だったのかもしれませんね。
そんなことを考えながらおトイレを通過して
さくらのこみちに入ります。
大味な地図版を後ろからスルーして
階段をモリモリ降りて行くと
山道入り口に戻ってきました。
すぐ横で、舞の奉納をしていました。先ほどの集会はこのためのようです。地元の方々でいっぱいになっていました。
チラ見しただけで通過し、大通りの長八記念館前を左折します。
まっすぐ大通りを進んでいくと。
でっかい樽がありました。松崎は櫻葉生産日本一なんだそうです。よく食べてる桜餅の葉っぱはここが産地なのかもしれませんね。
分岐がみえてきたら交差点を渡って右へ進みます。
道部なる停留所を通過して
岩科川を渡ると
海の見える車道に入って行きます。
松崎の街並みとサヨナラして
造船所停留所を通過すると
次の目的地、室岩洞まで500mの案内が見えてきました。
でっかい海を横目に進んでいくと
室岩洞トンネルがあり
トンネルを通過すると室岩洞窟の無料駐車場に到着です。
駐車場には案内図付きの説明板が立っていたのでよく読んでおきます。
気をつけながら道を横切ると
室岩洞への入り口がありました。
波の音を間近に聞きながら降っていくと
岩をくり抜いた洞窟の入り口が見えてきました。RPGのダンジョンみたいでワクワクです。
洞窟内は日中でも真っ暗なので、灯りの消える午後5時がタイムリミットのようです。まだまだ午前中だし、それほど広くは無いようなので大丈夫でしょう。
人工的に四角くくり抜かれた坑道、ウィザードリィを思い出します。
「フードをかぶったにんげんがたのおおきなちょうぞうがみえる・・・さがしますか?→さがす」「マーフィーズゴーストがあらわれた!」ってな感じに、工夫の人形がエンカウントしました。浮かび上がるように佇んでいたので、ちょービビって変な声が出ちゃいました。ちょっとやめてもらってもいいですか。
洞窟の中にも説明板があります。若干暗くて読みずらいので、スマホの灯りなどで照らして読むと良いです。
道標も出てますが、迷うほど入り組んではいないので安心。安心。
ただし、ここでいきなり灯りが消えたらピンチな感じです。万が一に備えて、ヘッデンは手元に寄せておきましょう。
ところどころに水溜りがありましたが、メチャメチャ澄んでいるのが印象的でした。
奥まで進んでみると、通路が水没しています。
ザブザブ行ってみたのですが、あと少しのところでハイカット登山靴でも浸水しそうな深さの場所が出てきてしまい、撤収となりました。すぐそこに出口が見えていたのだけどなあ。次回の楽しみに取っておきます。
なんと無く進めそうな隙間もあったのですが、38Lザックを背負った状態では通過できずに自重しました。ザックデポれば通過できたのですが、こんな暗闇で装備を手放すのはちょっと嫌なので辞めておきました。
ちょっと不完全燃焼でしたが、それでもちょー楽しい場所でした。次回は展望台まで到達してやります。やったります。

室岩洞〜岩地歩道

「室岩洞」から車道に戻って、南下を続けます。

このあたりから、海への視界が開けて、駿河湾を右手に眺めながらお散歩することができます。

ただし、歩行者用スペースは相変わらず狭いので、行き交う車両には気を付ける必要があります。

しばらく進んでいくと、眼下に東家のあるプライベートビーチのような海岸がみえてきますが、その場所がこれから向かう萩谷海岸となります。

さらに進んで駐車場から岩地歩道に入り、一周歩いていくことにします。

右回りに階段を登り、伸び放題となった草をかき分けて進むと、展望地に到着です。

ベンチが一基設置されていますが、草に埋もれてしまっていて夏の時期に座って休むには、少々難儀しそうでしたが、眺望は素晴らしいものでした。

続いては、先ほど車道から見下ろした萩谷海岸へと進みます。

途中、滑りやすい急坂を進むことになるので転倒に注意して進んでください。

海岸まで降りてみると、流れ着いた大小様々な石がゴロゴロしている浜辺で、泳ぐには適していないようです。

眺めは良いので、東家で腰掛けて波音を聞きながら一休みした後、歩道に戻ってもう少し先に進むことにしました。

ギャラリー

楽しい探検を終えて車道に戻ってきました。
一輪だけ紫陽花を見つけました。そういえば6月は下田の方で紫陽花祭りをやっているんでしたね。時間みつけて行ってみようかな。
新緑が映える車道を進んでいくと
雰囲気のよさそうな入江がみえました。もしかして、あそこが室岩洞のゴールなのかもしれません。
引き続き、綺麗な海を横目に進みます。
ちなみに、海への眺望はこんな感じです。見惚れてしまいますよね。
これは浦島太郎的な何かなんでしょうか。
しばらく、タラタラ歩いていくと、プライベートビーチっぽい入江が見えてきました。その先には烏帽子山も見えてますね。
そして、岩地歩道の入り口まで歩いてきました。
岩地歩道は周遊道なので右左どちらからでも歩けます。地図を眺めながら、どちらから回ろうか考えていると、地元のお父さんが現れます。なんでも、萩谷海岸から展望地へ登る坂が急勾配なので、右回りに降った方が楽というお話でした。折角の先達からの教え、初見でもありますし、右回りに回ってみることにしました。
トンネルの脇の階段を登ります。
お地蔵様たちの脇を通過していきます。
石垣の道を進んで
廃屋を通過すると
日当たりの良い高台に到着しました。
最初は、ここが展望地なのかと間違えましたが、GPSアプリを確認すると、もっと先がありそうです。
丸テーブルの先に道が続いているようだったので進んでいきます。
かなり草花が生い茂っていて、かきわけ、かきわけ進みます。
道を間違えたかなと思うくらいに草をかき分けて進んでいくと道標が立っていました。こっちで正解だったようでよかった。
このあたりから、木々の隙間から海がみえてきました。
近づいて覗き込んでみると、海面まで結構高さがありました。乗り出しすぎると危ないかもしれません。
しばし、木々の間を下って行くと、改めて視界が開けてきました。
蜘蛛の巣びっしりの草の間をかき分けていくと
ようやく展望地に到着です。とってもいい眺めで気分もアゲアゲです。
そんなゴキゲンな眺めを堪能したので、萩谷海岸に向けて降下していきます。
お父さんに脅されたほどには急坂ではなかったですが、泥濘続きで滑りやすく、別の意味で難儀しました。
多分、スニーカーだと浸水するだろう道を降っていくと
長い木道があらわれて
萩谷海岸に立つ東家の裏手に出てきました。これが、さっき車道で見下ろしていた場所になるわけですね。
東家から浜辺を見通すと、小石いっぱい、流木もいっぱいで、ここで海水浴というのはちょっと厳しいかあという感じでした。
眺めはとっても良いので、波音を聞きながらゆっくりするのには良いのかもしれません。
東家から反対側の通路に進む途中に鎖付きの岩場がありました。結構上の方に鎖が付いていたので、満潮時には結構な高さまで水没するみたいです。場合によっては、ここを通過できないタイミングもあるかもしれません。
反対側に進んでいくと、登り通路が見えたのでそちらへ進んでいきます。
セメントで固めた階段を登っていきます。
さらに階段を登っていくと
石垣が見えてきました。この石畳も苔むしていて良い雰囲気です。
海産物の違法採取を禁止する看板が出てました。最近は、農作物の盗難が相次いでますが、陸だけでなく海も物騒なんですね。昭和ののんびりとした時代が懐かしいです。
タンタンと階段を登っていくと、左回りの道標が見えてきて
駐車場に戻ってきました。

岩地歩道〜東海バス「子浦浜停留所」

「岩地歩道」から車道に戻り、南下を続けると、岩地の漁港が見えてきて、三浦歩道への入り口を発見しました。

ここから山道に入ると、2時間ほどで雲見崎の烏帽子山まで進める予定だったのですが、暑さにやられてしまい、足元がすこしフラフラしてきます。

しばし、歩きやすい鋪道を進んでみたのですが、復調しそうになかったので近くにあった「子浦浜停留所」から路線バスで帰路につくこととしました。

ギャラリー

トンネルをくぐって、さらに南下していくと
岩地の砂浜が見えてきました。
どんどん進むと
三浦歩道への入り口がありました。
本調子であれば、ここから高台を進んでいくのですが、この階段を登る気力すら湧かずに歩道を歩きます。
岩地温泉への分岐がありましたが、日帰りの温泉施設を探す気力も無くふらふらーっと先に進みます。
ちょっと限界に達してしまったので、最寄りのバス停で帰ることにしました。
バスを待つ間、岩地の漁港を眺めます。次に来る時は、ここの砂浜にも寄り道してみましょう。

おまけ

路線バスの中で涼んでいると、徐々に調子がもどってきたので「松崎バスターミナル」から下田行きのバスに乗り継いで「蓮台寺駅停留所」で下車。そこから伊東線で「伊東駅」まで向かい、温泉に入っていくことにしました。

今回は、伊東駅から徒歩2分の距離にある共同浴場「子持ち湯」に立ち寄ってみました。

以前に立ち寄ったことのある共同温泉「弁天の湯」と同じ源泉からお湯を引いており、温度が熱めの癖のないお湯でさらりと入ることができました。

難点は、施設が少々こじんまりとしているところで、駅前の好立地も手伝ってか、入浴客が途切れることなく、ちょっとゴミゴミとして落ち着かない感じでした。

その代わり、回転率はとても良く、脱衣所や洗い場で待たされる時間は長くはなく、サッと入ってサッと出てくることができ、汗を流してさっぱりとしてから帰宅の途につくことができました。

子持湯については、次の記事に詳しくまとめてます。合わせて読んでいってくださいね。

ギャラリー

路線バス、伊豆急線と乗り継いで伊東駅まできてみました。
あんまり歩きたくなかったので、駅チカの共同浴場「子持ち湯」に立ち寄ることにしました。
ここの施設は地下にあるので入り口がちょっとわかりづらいかもしれませんが、クセのない泉質で入りやすいお風呂でした。
帰り際に、夕暮れのオレンジビーチに立ち寄ってみました。いわゆるサンセットビーチってやつです。おわらないーさんせーっ♪
初島に手石島も見えてますね。
このビーチも来月には人がいっぱい訪れることでしょう。
伊東駅に戻ると、タイミングよく高崎線乗り入れの便が停まっていて、乗り換え無しで赤羽まで帰れました。調子悪かったので大変助かりました。お疲れ様でした。

まとめ

西伊豆の松崎から、烏帽子山に向けて途中まで歩いた様子でした。

電車、路線バスを乗り継いで行く必要のある西伊豆は、日帰りで赴くには不便なため、今まで敬遠していたのですが、実際に赴いてみたところ、思いの外活動時間が確保できて非マイカー組でも十分楽しめることがわかりました。

奇岩の多い海岸線や、彼方まで広がる太平洋への眺めは大変に素晴らしく魅力的なので、夏の海を眺めに、是非、訪れてみてくださいね。

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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