山行の記録|三頭山から越境して奈良倉山、小菅の湯まで歩いてきました

山行

なにかを越えるときって、なんであんなにワクワクするんでしょうね。

山は地形的に市区町村の境界線になっていることが多いので、境界線を跨ぐ機会も頻繁に出てきます。

その度に、新しい領域に思いを馳せながらワクワクな一歩を踏み出しているのですが、今回もそんな安上がりな探検気分を味わおうと、東京都奥多摩三山の一つ「三頭山」から、ここ最近マイブームになっている山梨県大月市の秀麗富嶽の一つ「奈良倉山」へと繋がるルートを辿っての越境登山を楽しんできました。

ここ最近、マンネリな日常が続いているあなた。

お金をかけずにワクワクできる冒険プランに興味ありましたら、是非、最後まで読んでいってくださいね。

一点だけ、相応の体力は必要になります。そこのところはご考慮ください。

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2022/1/29

天候:晴れのち曇り

エリア:奥多摩エリア

コース概要:西東京バス「数馬停留所」〜槇寄山〜大沢山〜三頭山(西峰)〜鶴峠〜奈良倉山〜松姫峠〜鶴寝山〜西東京バス「小菅の湯停留所」

難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆

交通機関:

(往) JR五日市線「武蔵五日市駅」 から、西東京バス「数馬停留所」へ

(帰)西東京バス「小菅の湯」から、JR奥多摩線「奥多摩駅」へ

概要

奥多摩三山

奥多摩三山は、東京都の奥多摩地区にある人気の三山、三頭山、御前山、大岳山の3座に対する呼び名です。詳しくは、以前の山行記録にまとめていますので、そちらをお読みください。

秀麗富嶽十二景

秀麗富嶽十二景は、名前の通り「美しくすっきりと富嶽(富士山)が見える十二の場所」として、山梨県の大月市が選定した富士への眺望に優れた山々を指します。

詳しくは、別の山行記録にまとめてますので、そちらをお読みください。

今回の山行ルートと注意が必要と感じた区間

地図上での位置や標高は次のとおりです。

Download file: climbing-record-20220129.gpx

実際に歩いた軌跡は次のとおりです。

今回の注意したほうがよさそうな区間については次の点でした。

今回注意の必要を感じた区間

山沢入りのヌタ〜トチノキの巨樹の区間:鶴寝山から沢沿いルートに降下する起点「山沢入りのヌタ」から「トチノキの巨樹」までは、尾根を巻く細い巻道を降っていくことになります。枯れ葉の少ない時期であれば問題にならない区間だと思うのですが、今回降った時には大量の枯れ葉が巻道を多い隠してしまい、足元が全くわからない中で進むこととなりました。

場所によっては、脛まで隠れるほどの枯れ葉が積もっており、枯れ葉の下に埋まった石や枝に足を取られないように、枯れ葉自体に滑らないように、細い巻道を進むのには相応の緊張を伴います。

区間としては30分程度のとても短い区間ではありますが、谷側に滑落してしまうと自力下山の道も極めて厳しくなると思われますので、緊張を切らすことなく通過するようにしてください。

今回の山行での服装

今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。

同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。

  • ベースレイヤー:薄手の長袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:厚手のフリース
  • アウター:ソフトシェル、レインウェア、ダウンジャケット
  • ボトムス:中厚手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、毛糸の手袋

スタート地点「数馬停留所」のある集落は、笹尾根、浅間尾根に囲まれた風の無い山麓ということもあり、停留所に到着してすぐ、長袖Tシャツ、ソフトシェルという登山スタイルに着替えてのスタートとしました。

この日は、降雪や降雨もなく、穏やかな気候だったこともあり、下山までこのスタイルで快適に活動することができました。

鶴寝山の山頂で昼食を摂るため休憩した時には、流石に風が冷たくて、厚手のフリースを合わせました。

交通機関利用時は、長袖Tシャツに厚手のフリース、ダウンジャケットのフル装備です。

日が落ちて気温が氷点下になった奥多摩線の窓全開車両では、フル装備でも少し肌寒い感じでした。

そろそろ2月になりますが、まだまだ寒さは続きそうですね。

以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。

あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

今回は数馬停留所からのスタートということで、数馬行きのバスの出ているJR武蔵五日市駅へ向かいます。

東京からだと中央線で立川駅に向かい、そこから奥多摩線に乗り換えて拝島駅で下車します。

拝島駅からは五日市線に乗り継いで終点まで向かえば、武蔵五日市駅に到着です。

数馬行きのバスが出る「のりば1番」は、南口を出てすぐのローターリーを左手に向かうと直ぐです。

数馬までのバス乗車時間は概ね1時間になるので、スタートから消耗しないように座席に座っての移動が理想ですが、この路線は三頭山に向かう登山客で混雑しやすいです。

電車を降りたら寄り道は必要最低限にして、速やかに待ち行列に並んでしまった方が良いでしょう。

なお、駅のおトイレは改札の内側にあります。構外にもあるようですが、少し離れた場所になるようです。駅内のトイレは新しくて綺麗でもありますので、改札出る前に忘れずに立ち寄るようにしてくださいね。

ギャラリー

まず、東京駅から中央線高尾行きに乗って立川駅に向かいます。立川駅での乗り換えを考慮すると、3号車両に乗り込むとスムーズです。同車両の前より2番目のドアがエスカレーター前ドンピシャの位置に停車するはずです。
立川駅に着いたら、今度は青梅線に乗り換えて拝島駅に向かいます。この時は5号車両に乗っておくと拝島駅での乗り換えで捗ります。
拝島駅に着いたら、最後は五日市線に乗り換えて終点の武蔵五日市駅へ向かいます。ここは先頭から3両目の車両が良かったはずです。改札へ降りるエスカレーターの近くに到着するので、時間のロスが少ないはずです。
武蔵五日市駅に到着したら、一階に降ります。そのまま改札出てしまっても良いですが、駅構外の公衆トイレはちょっと離れているので、構内のおトイレをお借りしておきましょう。
駅構内のおトイレ。ちょっとびっくりするほど綺麗です。汚すのも悪いので綺麗に使いましょうね。
改札には駅前の概要図が貼ってあります。初見の時は確認しておくと良いでしょう。
南口を出て振り返ったところです。奥に進んで「のりば1番」に数馬行きのバスが停車します。
「1番のりば」でしたね。失礼しました。ここで並んで大人しく待ちます。
続々とザックを背負った人々が現れ、いつの間にかの大行列です。さっさと並んでおいて良かった。
暫く待つと数馬行きのバスが到着です。今回は座ることができましたので、外の景色を眺めながら終点の数馬停留所まで向かいます。
うとうとしながら1時間。終点の数馬停留所に到着です。待合所で身支度整えたら出発しましょう。

西東京バス「数馬停留所」〜槇寄山

バスの遅延もなく「数馬停留所」まで到着したら、停留所の待合所のベンチをお借りして身支度を整えます。

少し年季の入った待合所なので、ベンチの端っこの方、結構埃が溜まってますのでご注意ください。

諸々支度が整ったら、三頭山登山口のある都民の森方面に向かって車道脇の歩道を歩いて進みます。

今回は、富士山への眺望に秀でていると定評のスポット「槇寄山」に立ち寄って笹尾根伝いに「三頭山」へ登り詰めて行くルートを取ります。

都民の森方面へ歩き、九頭龍神社を通過して、暫く進んだ位置に槇寄山への登山口があります。

この登山口からの取り付きですが、短いながらも結構な急坂になっています。

砂地で滑りやすいので、転げ落ちないよう気をつけながら登ってください。

取り付き部分を通過したら、笹尾根に乗っかり30分ほどすすめば「槙寄山」に到着です。

「槇寄山」の山頂は東西に長く広がっていて、南方面への視界が開けています。ここから、富士山への素敵な眺望が得られます。

ベンチも3組ほどあるので、座りながら富士山の素敵な眺めを楽しむのも良いでしょう。

今回は最初のピーク、まだまだ元気なので休憩挟まずに次に向かうことにします。

ギャラリー

都民の森方面に向かって車道を歩いて行きます。
飛天御剣流的ネーミングな、九頭龍神社を通過します。
三頭山荘の大きな看板が見えてきたら、分岐を左へ向かいます。看板を読むと山荘で立ち寄り湯やっているみたいでした。機会あったら立ち寄ってみましょう。
看板の奥に三頭山が見えました。結構、歩くことになりそうですね。
分岐を左折してすぐの橋を渡ると、登山口が見えてきます。
この横道から登って行きます。
九十九折りの坂ですが、勾配はなかなかのものです。
申し訳程度のロープが垂れている先に鉄柵の坂が続きます。
ここがなかなかにキツいです。足止めると動きたく無くなるので力技で乗り切ります。力はパワーです。パワーと言えば、なかやまきんにくんが無事に独立を果たしましたね。おめでとうございます。
この案内が出てきたら、急坂も一旦落ち着いてくれます。
振り返ると、登り始めの車道が見えます。一登目から結構登りました。
ここからは、少し落ち着いて針葉樹林帯を歩きます。
植林地帯を抜けて行きます。
案内が見えてきました。
仲の平からの登山道との合流地点でしょう。
西原峠に向かって行きます。
平坦な道を進むと
手作り感満載の案内がたってます。奥に進んでみましょう。
木々に囲まれていて、とても遠見した場所とも思えませんけど、真偽のほどはどうなんでしょうね。
本道に戻って先に進みます。
今度は電柱みたいなのが見えてきました。
ここから少しだけ東方面に展望が広がっています。
大岳山の特徴的な山容が確認できました。大岳山は奥多摩のランドマークという説は正しいと思います。
大岳山から左手に目線を移すと、今度は御前山を辛うじて確認することができました。奥多摩三山はどれも山容が特徴的でわかりやすいですね。
その後も引き続き、穏やかな山道を進むと
何故か、ポストが転がっていました。
そして西原峠に到着です。さっきのポストは、かつては西原峠に立っていたんでしょうね。
ここからは、尾根沿いに三頭山方面に進みます。
尾根筋歩きは明るいから好きなんですよね。
なんて思っていたら、わりと呆気なく槇寄山の山頂に着いてしまいました。結構、名前の通った山のはずですが、山頂碑は油性マジックでの殴り書き。なんか、色々新鮮な場所です。
山頂からは南方面への展望が開けています。うっすらですが富士山も見えました。眼福、眼福。
アップにしてみました。足元が雲で隠れちゃってまずが、それもまた味があって良いです。
山頂の机とベンチです。こんな自動雀卓みたいなのが3組ほどありました。

槇寄山〜大沢山〜三頭山(西峰)

「槇寄山」山頂を通過したら、ここからは笹尾根の尾根道を辿って三頭山まで登り詰めていきます。

1時間ほどは、アップダウンも穏やかな林間の道を進みますが、三頭山エリアに入ってくると、徐々に勾配も厳しくなっていきます。

三頭大滝からの登山道と合流して、深山の路に入ると、更に勾配が激しくなりますので、なるべく小さいステップで足への負担を減らしながら登っていきましょう。

途中にあるピーク「大沢山」から見える富士山を横目に、岩混じりの急坂を登り詰めていくと「三頭山」の西峰に到着します。

道中は疎らだった登山客も山頂に着くと一気に増えて、沢山あるベンチもほぼ全て埋まった状態になっていました。

富士山や山頂碑の写真を撮るにも待たされるような混雑ぶりで、ちょっと目がまわってきたので、中央峰や東峰には立ち寄らずに、鶴峠方面へ向かうこととしました。

ギャラリー

槇原山を後にして、笹尾根の尾根筋を三頭山へ向かって進みます。
少し進むと、痛々しい感じの案内で上野原への下山路が示されていました。
この辺りは平地に近い道です。順調に距離を稼ぎます。
急坂に入る前。案内が立っています。
クメケタワだそうです。漢字だとどう書くのかな。
このクメケタワを起点に急坂に転じて行きます。
岩混じりの急坂を登ると
ベンチが見えてきました。
案内板がえらいことになって居ました。情報量多すぎですね。
ベンチ正面には富士山が見えていました。
アップにするとこんな感じ。時間の経過とともに足元の雲が迫り上がってくる感じがしてきました。
この時点で標高1,400mまで登りました。最近、1,000mを越える山に登ってないので、ちょっと脳みそがバグって、高いんだか低いんだかわかんなくなってます。
続く急坂を登り切って少し進むと
また南面が開けて、富士山が飛び込んできました。さっきのベンチよりも視界良好です。富士山中腹に掛かる雲の層も、ここからだとしっかりと見通せます。
ここにもベンチがありました。三頭山付近は登山者に優しいですね。
そして大沢山に到着です。ここからの眺めもいいですね。
一度、大きく降ると
大きめの小屋が見えてきました。
三頭山避難小屋だそうです。
誰もいないみたいだったので、ちょっとお邪魔してみました。とても綺麗な小屋でした。
伝言帳なんかも置いてありました。中身までは見ていません。泊まる機会があったらパラパラ読んでみますか。
奥多摩小屋閉鎖の案内も掲載されたままになってました。50人平のテント場、抜群な立地だったのにな。もし再開するような機会があったら絶対にテント泊に行かなくては。
ここにも標高の案内がありました。先ほどの大沢山より50mくらい下がった感じですね。
さらに降って、階段責めに突入します。
ここから山頂まで15分だそうです。近い。近い。
近いんですが、ここから膝にくる階段地帯に突入です。まあ、丹沢バカ尾根出身だったら楽勝なんですけどね。
嘘でした。この階段地帯、ちょっとキツめでした。木の階段が終わると、石の階段に突入です。ゼエゼエ言いながら登ります。
石階段を登り切ったら、三藤山頂に到着です。ちょっと座りたい気分だったのですがベンチは全て埋まってました。
富士山への眺望はこんな感じです。もうそろそろ雲で隠れちゃいそうですね。
正面石尾根方面は、バッチリでした。雲取山も鷹取山もいい感じに見えてます。
ベンチ空きそうに無いので、さっさと鶴峠に降ることにします。

三頭山(西峰)〜鶴峠

三頭山から鶴峠に向かうルートに入ると、途端に無人の快適な空間になります。

展望には恵まれていない細尾根ですが、危険箇所は少なく立ち往生してしまうようなことはありません。

万が一、そのような状況に陥った場合は道を間違っているので、GPSを小まめに確認しつつ、元来た道を引き返し本道に戻ることをお勧めします。

また、鶴峠までの尾根道には「神楽入ノ峰」「小焼山」という2つの小ピークがありますが、「小焼山」のピークは巻道が存在しています。

今回は初めて通るルートなのでピークを全て踏んで行きましたが、体力温存したい場合は、巻道を進んでみるのが良いかもしれません。

そして、向山への分岐を過ぎて直ぐから、枯れ葉の積もった巻道降りが始まります。

枯れ葉で足元が見えづらくなり、滑りやすくもなるので、駆け降りたりせずに丁寧に降りるようにしてください。

鶴峠は、国道18号との交差地点です。

上野原から小菅の湯に向かうバスの路線にもなっていて、「鶴峠停留所」も存在しています。

万が一の場合は、ここからエスケープするようプランニングしておくと良いでしょう。むしろ、JR上野原駅から「鶴峠停留所」までバスで向かってしまうというのでも良いかもしれません。

バス停の一段下には、公衆トイレもあったので催してしまったらお借りすると良いかもしれません。

関連リンク

鶴峠バス停留所の発着時刻情報は以下のリンクをご確認ください。

「上野原・藤野地区」の「松姫峠~小菅の湯~鶴峠~飯尾~新井~本町三丁目~上野原駅」線です。

路線バス - 富士急バス
路線バスに関するページ。富士急山梨バスの最新情報をご覧いただけます。

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鶴峠に向けて降って行きます。
この先は「都民の森」では無いこと強調してますね。
対面でも主張してますね。間違う人が多いのかな。
ここからしばらくの間、降り坂を降って行きます。
結構急な坂を降ることになるので、膝や腰にダメージが行かないように丁寧に降りてくださいね。
降り坂を降りていくと、南面に開けた場所に出くわしました。残念ながら、富士山は頭のてっぺんが少しだけ見える状況になっちゃいました。
大菩薩連嶺への眺めは健在でした。なかなか良い眺めです。
本道に目を戻すとまだまだ降り坂が続きます。標高1,531の三頭山から標高870mの鶴峠まで661mの標高差があると考えると、妥当な線でしょうか。
長い降り坂を下っていくと、進む先に小ピークが見えてきました。
坂も徐々に登りに転じていきます。
ふと、北方面に目をやると、木々の合間から東裾の長い特徴的なピークが見えました。雲取山でしょうか。
そんな眺めの中、結構な坂を登りきったところに「神楽入ノ峰」山頂の案内が掲げてありました。特に展望もなかったので通貨してしまいます。
登った分だけ、降り坂を降ります。
今度は木々のあいだから奥多摩の一部が見えてきました。
隣接した2つの橋。ひとつはアーチ型となると、深山橋あたりですかね。
どんどん下っていくと
尾根筋を向かうルートと巻道ルートとの分岐に差し掛かりました。
今回は所見のルートということで、尾根筋を向かってみます。
結構な登り坂を登りきると「小焼山」の表札が掲げてありました。ここも何も無いところだったので通貨していきます。
先程と同様に登った分だけ降ると
巻道ルートと合流しました。
そして向山方面との三叉路に到着です。ここまでで、鶴峠までの半分の工程を消化したことになりますね。先は長いです。
振り返ると向山への案内もちゃんと書いてありました。
ここからは尾根筋を外れて、細い巻道を降ります。枯れ葉が積もって足元見えづらいので注意です。そしてすれ違いにも注意です。そして、そして、登り優先ということで登ってくるお母さんを待って棒立ちしていたら、至近までわたしの存在に気が付かなかったようで、文字通り飛び上がってびっくりされていました。挨拶の方は、降り優先でお声がけした方が良さそうですね。また一つ、勉強になりました。
一度尾根を跨いで、反対側へ。
反対側となる南斜面は針葉樹林帯なので、枯れ葉も少なく歩きやすい感じです。
このあたりから目立ってくるトレイルランコースの案内。上から詠んでも、下から詠んでも「トレイルランコース」ってやつですかね。なんか見た目がシュールですね。
更に尾根筋を跨いで、下っていきます。
段々と高度が下がるにつれて、針葉樹林の背丈も高くなってきました。
見上げるとこんな感じです。
無心に降っていくと林道っぽい道になってきました。
やっと車道が見えてきましたね。峠ま間近といったところでしょう。
駐車している車を発見。あそこまで降りたら一息いれますかね。
と思ったのですが、休憩入れるような場所でも無くちょっと戸惑います。バス停があるはずとGPSをチェックしたら、出る場所がちょっと下すぎたようなので、少し上方向に登ることにします。
車道に出て、少し登ると
三頭山方面への登山口が現れました。どっかで道を間違ったみたいです。どこで間違えたんだろう。
三頭山登山口の対面に「鶴峠」のバス停がありました。ベンチでもあるかと思ったら何もなかった。残念です。
小菅の村営バスなんていうのもあるみたいですね。予約制なのが少々面倒そうです。
こちらは富士急バスの時刻表。季節運行しかしてないみたいに見えますが、1月末のこの時期でも定期運行しています。詳しくは、前述リンク「富士急バスHP」の「松姫峠~小菅の湯~鶴峠~飯尾~新井~本町三丁目~上野原駅」時刻表でご確認下さいね。
ここからJTの森の一角を通るとの案内の脇に奈良倉山登山口の案内も出てました。
足元のリスの置物。よく出来てますね。

鶴峠〜奈良倉山

鶴峠から奈良倉山に向かう一角は、小菅村がJT(日本たばこ産業株式会社)と連携して、森林保全を行う区画「JTの森小菅」という活動域に指定されています。

このため、鹿や猪避けのネットが張り巡らされていたり、イベント会場への分岐が入り組んでいたりと、普段歩いている山道とは少々毛色の違った道を進むことになります。

案内は豊富に立っているので、迷うことは無いはずですが、初見で訪れた時にはGPSなどで小まめにチェックしておいた方が良いかもしれません。

また、奈良倉山へ向かう山道は途中で南側に大回りに回り込んでから山頂に向かって登り詰めて行くルートとなっています。

途中まで山頂に向かって直登してたのに、いきなり山頂から外れて行くような違和感に苛まれますが、それは正しい感覚なので、踏み跡に沿って登り詰めてください。

奈良倉山の山頂に着くと、山梨県大月市選定の秀麗富嶽十二景5番目の山頂を示す案内が立っていますが、その場からは富士山への眺望はありません。

「松姫峠」方面に1分ほどズレたところに「富士山展望所」があります。

天候に恵まれれば、ここから秀逸な富士山への展望が得られることでしょう。

今回、この場所での富士山には見事にフラれてしまいましたので、また次回、想いを伝えに足を運びたいと思います。

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それでは、秀麗富嶽5番目山頂に指定されている奈良倉山へ向かうことにしましょう。
「JTの森小菅」の一角ということで、林間学校的な案内が出てました。
山道は良く整備されていますが、代わり映えしない感じです。
イベント会場との分岐を山頂方面に向かいます。結果的には、あとから合流するので、どっちを進んでも良かったみたいです。
そして、分岐前の案内です。左側の記載が気になりました。
ツキノワグマの歯形についての記載です。書き方はかわいいんですけど、写真が普通に怖いんですよね。寧ろ、この場所にツキノワグマが出没することに対する警戒感が募りました。
1月末なので流石のツキノワグマも冬眠中だと思いましたが、念のために、ベアスプレーと獣避けの電子ホイッスルをサコッシュに移して、いつでも取り出せるようにしてから再スタートです。
この辺りは「JTの森小菅」の敷地内のようで、獣除けのネットが張られていました。
ネット越しに北方面への展望が広がってます。
一番奥の高い尾根が石尾根でしょう。
流石に南アルプスまでは見えませんでした。
気を取り直して本道を進みます。
途中のショートカット。折角なので、活用しましょう。
少しだけの短縮ですが、こういう積み重ねが消耗を抑えるのに一役も二役も買うことになります。
広い本道を進んでいくと
奈良倉山への分岐が見えてくるので、そちらへ進みます。
途中に気になる案内が落ちてました。消毒用石灰なんてあったかな。
周囲に石灰で白くなっている場所も無いので、ひとまずは先に進むことにします。
鶴峠への分岐を通過します。ここから山頂方面から少し外れて行きます。
どんどん進んでいくと、山頂へ向かう分岐が現れますので、そちらへ折れて進みます。
ここから幅広の穏やかな尾根道を登り詰めていくと
山頂の看板が見えてきました。
奈良倉山山頂に到着です。秀麗富嶽と読めますが、この場所から富士山は見えません。別の場所に展望所があるのでそちらに移ります。
松姫峠方面に1分ほど向って
こんな案内が立っているあたりを奥に向かいます。
富士山天望所に到着です。本当であれば、この中央に富士山が見えるはずなのですが、この日は完全にフラれてしましました。
足元だけでも見えないかとアップにしてみましたが、全く形跡を見出すことできません。またくる口実が出来たと前向きに捉えておくことにしましょうか。

奈良倉山〜松姫峠〜鶴寝山

奈良倉山から松姫峠へ向かう区間は、この山行で一番気持ちの良かった林道歩きの区間となりました。

この区間は、陽の光が沢山入る背の高い針葉樹林帯を抜けるルートで、南側眼下には松姫湖が微かに見えて、飽きのこない素敵なハイキングを楽しめることでしょう。

松姫峠では、大菩薩連嶺の南部の山並みを確認することができます。

近くに案内板も立っているので、どのピークがどの山か山座同定を楽しむ場としても優れています。

注意点としては、ここのバス停は降車専用だということ。

この場所からバスでのエスケープ下山はできませんので、プランニングの際には別の場所からのエスケープルートを確認しておいてください。

ここから鶴寝山まで30分程度です。

勾配も急では無いので、それほど苦もなく山頂に立つことができるでしょう。

山頂には、ベンチが2つあり、松姫峠で眺めた大菩薩連嶺への眺めをもっと高い位置から楽しむことができます。

峠で見た時との違いを楽しみつつ、一息入れるのも良いかもしれませんね。

ギャラリー

富士山は残念でしたが、気を取り直して本日最後のピーク「鶴寝山」に向かいます。
しばらく進むと林道と合流して、以降は林道を進むことになります。
傾斜が穏やかで、非常に歩きやすい道が続きます。自然と鼻歌なんかも出てきたり。この日は「ゆけ、ゆけ、川口浩」でした。かわぐちーひろしがー。
途中には、鶴峠へ巻いていく道もあります。
作業道となっていますが、奈良倉山の山頂を巻いていけるみたいです。
また、分岐が見えてきました。
林道と歩道に分かれるみたいです。どっちがいいものか。
気分的に林道側を進むことにしました。歩道側は次回のお楽しみに取っておきます。
お散歩感覚で歩いていたら、南側斜面下に水溜りが見えてきました。
アップにするとダムの放流ゲートらしきものが見えます。地図で確認してみたところ「松姫湖」というやつみたいですね。
「松姫湖」の様子をチラチラ見ながら先を進んでいきます。
見上げると山中ではなく、街中の少し大きめな公園を散歩しているような、とても穏やかな林道です。
のんびりと歩いていくと、ゲートが見えてきました。
おそらく松姫峠ってやつです。
ゲートを潜ると「小菅村」への境界線が立っていました。
逆を向くと大月市の看板が見えますね。冬季なのでゲートは閉鎖されています。
松姫峠は西方面に展望が開けていて、大菩薩の山並みが至近に確認できました。
この正面あたりに富士山が見えるはずですが、やっぱり雲に隠れてますね。
南の方面はこんな感じでした。
おトイレの前には、バス停が立ってますが
降車しかできないみたい。ここからバスで下山はできないので注意ですね。
冬季はおトイレも閉鎖なのでしょうか。板が張られていて使えないようになってました。
そして、鶴寝山方面への登山路はおトイレの先にあります。
この界隈の案内は文字が達筆ですね。
ここから鶴寝山までの登りは、今までに比べると穏やかで登りやすいです。
ニリンソウ群生を回るコースもあるみたいですが、ピークを巻いてしまうようなので、今回はパスして行きます。
穏やかな登り坂を30分弱登ると、もう山頂が見えてきました。
鶴寝山山頂に到着です。
ここの正面からも富士山が見えるみたいですね。「関東の富士見百景」なる案内が立っていました。秀麗富嶽十二景の次は、富士見百景巡りでもしますか。
アップにしてみましたが富士山見えませんね。
少し南にずらしてみましたが、やっぱり見えません。また次回ですね。
富士山は見えないものの、眺めはとても良いので、ここで遅い昼食タイムです。風も止んでくれて気持ち良く休憩できました。

鶴寝山〜西東京バス「小菅の湯停留所」

鶴寝山からは1時間ほどで「牛ノ寝通り」に乗り上げることもできますが、今回は通ったことの無かった「山沢川」のわさび田を抜けてみようと、途中から沢筋に向かって降下してみました。

分岐地点となる「山沢入りのヌタ」まで進みますが、冬季で凍っているからなのか、沼という感じではなくとても乾いた感じの下山路を進み、尾根を巻く細い巻道に入っていくことになります。

最初の方こそ、足元確認しながら降っていけましたが、旺文社の地図の示す「トチノキの巨樹」の辺りまで来ると、降り積もった落ち葉の量が半端ない量となっていて、場所によって膝下までのラッセル状態で進む状態となました。

落ち葉のラッセルなんて、そうそう経験できるものでも無いので楽しい気持ちにもなりましたが、足元が全く確認できないまま進むこととなり、足元の枝や石に足を取られて谷側に滑落しないよう緊張を強いられもしました。

落ち葉の増える冬季だったからかもしれませんが、通過する場合は時間を掛けて丁寧に進むようにした方が良さそうです。

落ち葉地帯を過ぎてしまえば、その後はスムーズです。

沢筋まで降下して、わさび田の脇を歩いていけば、1時間ほどで鋪道に出ることができます。

途中、1箇所だけ分岐を枝道の方に入る箇所がありますが、基本は一本道です。GPSを確認しながら進めば難無く、「小菅の湯」に到着できることでしょう。

「小菅の湯」の玄関前は小さなロータリーとなっており、施設玄関に向かって右手に、大月や上野原に向かう富士急バスの停留所と、奥多摩に向かう西東京バスの停留所が並んで立っています。

それぞれの到着時間を確認してから、お風呂に入って汗を流すと良いでしょう。

ギャラリー

腹ごしらえも終わったので、あとは下山してお風呂に入ることにします。
謎の丸太道を通過していくと
「日向のみち」と「巨樹のみち」の二つの道への分岐が現れました。気分で「巨樹のみち」を進むことにします。
道を進むといきなりでっかい木が現れました。「巨樹のみち」に間違いないみたいですね。
途中、踏み跡が不明瞭なところもありますが、西方面に進んで行けば間違い無いでしょう。
木々の間を進んでいくと
「日向のみち」と合体して、さらに西方面に進むことになります。
二股の特徴的な大木を通過して、しばらく進むと
尾根道の真ん中に案内が立っています。
「大マテイ山」と「トチノキの巨樹」への分岐地点でした。ということは、ここが地図で言うところの「山沢入りのヌタ」と呼ばれる場所になるんでしょうか。「ヌタ」というと沼っぽい暗く湿った場所を想像していたのですが、全然逆な場所でした。
ここからは「トチノキの巨樹」方面に向かい、沢筋から「小菅の湯」に向かうルートを取ります。
こちらの道は日差しが入らないので、少し雪が残ってましたが、チェーンスパイクつけるほどの量では無いので、素の登山靴で進みます。
しばらく進むと、周囲の木とは雰囲気の違う巨木が見えてきました。このあたりから落ち葉がハンパ無い量になってきます。
足元を映すとこんな感じです。脛まで埋まってしまいました。
場所によっては膝にかかるくらいまで積もった落ち葉をラッセルしながら進みますが、道幅の細い巻道で、足元が見えないまま歩くのはちょっと怖いですね。
足元を探りながらゆっくりと足をすすめて、巨樹の麓まで到着しました。近くで見ると更に変わっているのが見て取れます。
巨樹を通過しても、しばらくは枯れ葉の道を進みますが、徐々に足元が明瞭になって行きます。
すっかり普通の山道に戻って、歩くスピードもいつもと変わらなくなってきたあたりで
更に沢筋へ降下するための分岐地点が見えてきました。
ここからは降り一辺倒、危険箇所も無く、淡々と沢まで降下して行きます。
こんな感じの道を降って行きます。
沢まで降り切ると、獣よけのネットが見えてきました。
段々に組まれた沢の脇を通過していきます。
何度か木橋を渡って進むと
ビニールで保護されたわさびの葉っぱ達が生えていました。
そんなわさび田を抜けていくと、林道に合流です。
ここからしばらく、砂利道を進んでいくと
アスファルトの道に出ることができました。
この入り口にも、石灰散布の案内が掲げてありましたが、白い石灰粉は撒かれていなくて、仕方ないのでそのまま降ってしまいました。
しばらくは、沢と並行して降って行きます。
途中からは獣よけの柵脇を通り抜けて行きます。
柵を通過したあたり、T字路に差しかかりますが、ここを右に折れて進むのが近道です。
こんな民家の前を歩いていくと
上の方に駐車場みたいなものが見えてきました。
駐車場の前を通過すると
「小菅の湯」正面に到着です。
正面向かって右側に、バス停が立ってます。バスの時間を確認したら、お風呂で汗を流してさっぱりしましょう。

おまけ

今回は、小菅の湯に立ち寄ってお風呂いただいてきました。

こちらの温泉施設は、地元民以外では大人一人750円で時間無制限にお風呂を楽しめます。

お風呂の種類は、内風呂、外風呂はもちろん、ジャグジーに打たせ湯、寝湯にサウナとスーパー銭湯並みに充実しています。

しかも、休憩室が多数準備されていて、椅子に座ってくつろぐ部屋があったり、雑魚寝できる部屋があったり、コタツに入ってぬくぬくできる部屋があったりと、こちらも変化に富んでいます。

この値段設定で、これだけ設備が充実している温泉施設はそうそう見ることは無いので、周辺の山に登ることになったら下山場所はここ「小菅の湯」に設定して、お風呂を楽しんでから帰路に着くことおすすめします。

難点は、玄関前から出るバスの最終便が17時40分と早くに終わってしまう点でしょうか。

プランニングするときには、この点も留意してくださいね。

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山梨県 多摩源流の温泉です。山梨県、小菅村、山梨の観光には、お湯が自慢の小菅の湯でご宿泊。雪解けの春、緑いっぱいの夏、紅葉の秋、銀世界の冬、四季折々の小菅の湯をご堪能ください。

ギャラリー

2022年1月現在の入館料は大人700円になっています。時間制限無しと考えるとリーズナブルですよね。
最終バスの時間ギリギリまでお風呂を楽しんできました。すっかり、外は暗くなってます。
いい塩梅にバスが到着しました。これで奥多摩駅に向かって電車で帰ります。
夜の奥多摩湖を眺めながら1時間ほどで奥多摩駅に到着しました。この後、おトイレ前で靴を洗って奥多摩線で帰宅しました。お疲れ様でした。

まとめ

東京都の三頭山から山梨県の奈良倉山に向けての越境登山の様子でした。

山の中では、市区町村の境を越えてから山道の様子や登っている方々の雰囲気など、さまざまな面で違いを感じるシーンが出てくるかと思います。

一番わかりやすいところでは、道中に掲げてある案内板でしょうか。

地方に行くほど、手作り感の強いユニークなものが増えてきて、その地独特の法則性みたいなものも見えてくることあったりもします。

そんな自分だけ発見を楽しむ、搦手からの探索行ができる越境登山。

たまには、そんな登山も楽しんでみてくださいね。

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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