奥多摩は都内からアクセスできる登山スポットとして人気が高いですが、中でも三頭山、御前山、大岳山は「奥多摩三山」と個別のカテゴリに分けられているほど人気の山々です。
この三山ですが、お隣さん同士ということもあって繋げて縦走される方もたくさんいらっしゃいます。
なかなかのロングコースですが、最近調子が良いのでイケるだろうとチャレンジしてみたんですが、見事に敗退して帰ってきました。
今回は、そんな消化不良な山行の様子になります。
基本情報
まずは、今回の山行についての基本情報です。
日付:2021/05/22
天候:曇り
エリア:奥多摩エリア
コース概要:JR奥多摩線「御嶽駅」~大岳山~御前山~鞘口峠~西東京バス停「都民の森」
難易度:体力☆☆☆、技術☆☆、危険☆
交通機関:
(往)JR奥多摩線「御嶽駅」から
(帰)西東京バス停「都民の森」からJR五日市線「武蔵五日市駅」へ
概要
奥多摩三山縦走コース
奥多摩三山は、東京都奥多摩エリアでも人気の高い次の三山をまとめた総称です。
- 三頭山(標高1,531m)
- 御前山(標高1,405m)
- 大岳山(標高1,267m)
各山、奥多摩湖の南面の外縁に位置しており、一筆書きに繋げて縦走することが可能ですが、20kmを超えるロングコースとなります。
なるべく楽に行きたい場合は、ケーブルカーで御岳山に登ってしまい、そこからスタートする手も使えます。これは体力温存という点にメリットの他に、時間短縮という効果も期待できます。
西東京バスの「都民の森」最終便は16時45分(2021年5月現在)なので、それまでに下山する必要があり時間的にもシビアなコースになっています。
ここで1~2時間自由になる時間が増えるのは、以降のペース配分にもプラスに働きますのでおすすめです。
道中の危険箇所は、大岳山の鎖場が一番危険を感じる場所になりますが、それ以外は体力勝負です。
日頃から体力維持に励んでいれば、無事に走破できるでしょう。
山行の記録
ここからは、今回の山行について述べていきます。
アプローチ
今回の奥多摩三山縦走は、大岳山~御前山~三頭山と登り詰める方向で計画しました。
これは、登山口までの移動時間を考慮してのものです。
三頭山から大岳山へと降っていく方向だと
- 奥多摩方面からの登山口「深山橋バス停」への到着時間:7時55分
- 武蔵五日市方面からの登山口「都民の森バス停」への到着時間:8時10分
これに対して、逆方向だと
- 一番早く入山できる「御嶽駅」への到着時間:6時56分
となり、1時間近く早く動き始めることができます。
初めてのコースということで、行動時間はできるだけ長く確保したくて、こちらからのスタートとしてみました。
ただ今思えば、奥多摩駅や武蔵五日市駅に近づくにつれてバスの最終時間も伸びていくことになるし、御岳山ケーブルカー下り最終は18時30分まであるので、三頭山から降りてくるコースでも問題無かったかなと思います。
さて、御嶽駅ですが、奥多摩エリアで大人気の山「御岳山」への最寄り駅ということで建物自体がかなり洒落てます。待合室もあるので見繕いするのにとても適しています。
ですが、トイレは旧型の建屋で小さくて、混み合っている時には不便を感じるかもしれません。
駅をでて目の前の交差点を左折すると直ぐにバス停があるので、ケーブルカー駅までバスで行く場合にはそちらを使うのが良いですが、今回は歩いて向うことにします。
交差点を渡ったら右折して道沿いに進んでいきます。そして、郵便局を過ぎたあたりで御岳山方面への分岐が見えてくるので、そちらへ向かいます。
橋を渡り、鳥居を潜って1時間ほど歩いていくとバスの待合場と大きな周辺案内の看板が見えてきます。ここまでくれば、ケーブルカーの麓側の駅「滝本駅」までは目と鼻の先です。
数分歩くことで駅入り口がみえてきます。
ギャラリー
ケーブルカー「滝本駅」~御岳山集落~大岳山
今回は、ケーブルカーを使わずに御岳山まで登って、そこから大岳山への縦走路に入っていくことにします。
駅を越えていくと、左手に鳥居が見えてきます。そちらをくぐると徒歩で御岳山へ向う道に入ります。
この道は、細いですが車道となっていて、御岳山山頂付近にいらっしゃる方々の車やバイクが頻繁に行き来しますので、注意して登っていくことになります。
途中に、地名に関する表札がいっぱい建っているので、読みながら歩くのも面白いかもしれません。
1時間ほど九十九折に続く車道を登っていくと村落エリアに入ります。ここからはより勾配がよりキツくなっていくので、住人たちの足腰の強さに関心しつつ案内に沿って御嶽神社まで向かいます。
今回は、先が長いこともあり神社の参拝はスルーして大岳山への縦走路に入ります。
ハセツネの碑を過ぎて、ロックガーデンへの分岐をスルーして進んでいきます。
途中から、岩場に入っていくので雨の日などには滑らないように注意しながら進むことになります。鎖は掴まないほうが寧ろ安全です。
岩場エリアを過ぎて、大岳神社を越えていくと30分ほどで大岳山山頂です。
いつも登山客が多くて手狭に感じる山頂ですが、今回はガラガラで結構広いんだなと再確認できました。
山頂からの展望も無く、先もあるのでここでは停滞せずに先に進むことにします。
ギャラリー
この日の山頂の様子です。珍しく人っ子一人居ません。
大岳山~御前山
大岳山から御前山へ向うには、鋸山尾根を降って行くことになります。
途中に、今回のコースでの核心部となる急坂の岩場を通過します。
滑りやすい上に、滑落したら大事故となる箇所ですので慎重に行きます。
核心部を過ぎてしまえば、アップダウンの少ないなだらかな山道に入ってきますので、少しペースをあげて距離を稼いでしまいましょう。
鋸山付近までくれば、御前山への分岐がみえてきます。
ここから、御前山山頂までが案外にキツいです。
御前山は奥多摩湖から登るルートが急坂で有名ですが、こっちから登るルートもなかなか脚にきます。
こんなにキツいルートの多い御前山ですが山頂は登山客が賑わっています。
時計をみると丁度12時、ここで昼食を取ってから先に進むことにします。
ギャラリー
御前山~鞘口峠~西東京バス停「都民の森」
腹ごしらえも終わったので、最後の一座、三頭山へ向かいます。
実は御前山から三頭山へ向う区間は今まで歩いたことが無く、今回とても楽しみにしていた区間です。
歩いてみた感想は「静かでとても良い」です。
特に月夜見駐車場に向うまで区間は、展望は無いものの広くて傾斜も厳しくない歩きやすい山道がつづきます。加えて、人通りもほとんど無くとても静か。このような雰囲気の山道が大好物な性分なので、始終、ニヤニヤしながら歩いてました。
しかし、月夜見駐車場からは、状況が一変します。
峠攻めの賑やかな車や単車がたくさん往来する車道を歩くことになります。
前から後ろから、なかなかのスピードですれ違うクルマ達にビクビクしながら歩くことになりました。
ただ、後から確認してみたら、どうも道を間違えていたようです。
ここは、月夜見山山頂に向う山道への脇道があるはずで、そちらに進んでいたら印象も変わったのかもしれません。
その後、山道に戻って風張峠を越えて順調に進んできたのですが、鞘口峠に着いたときに時計を確認すると15時30分になっていました。
標準タイムで計算すると、鞘口峠から三頭山山頂までは1時間の行程、そこから「都民の森バス停」まで下山するとなるとプラス55分で合計1時間55分の行程になります。
わたしの脚力だと1時間30分ぐらいになるだろうと想定すると、最終バス逃しそうな時間なので、今回はここまでで下山することとしました。
体力的には全然イケるコースなのが判ったので、次回はもう少しギアをあげてチャレンジしてみたいと思います。
ギャラリー
まとめ
奥多摩三山縦走の様子でした。
はじめて歩いたコースということもあって、勝手がわからず残念な結果となってしまいました。
ひとり反省会したら、次回完走に向けて対策を講じることにします。
こんな風に、敗退しても逆に楽しみが増えるというのも、登山の魅力の一つなのかもしれませんね。
それでは、ここまでお読みくださりありがとうございます。
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