山行の記録|扇山〜百蔵山〜岩殿山(途中)と秀麗富嶽をハシゴしてきました

山梨県の大月市には、秀麗富嶽十二景と呼ばれる場所があります。

その名の通り、富士山への眺望に優れた高所のことを指しており、特に冬の時期は空気が澄んで抜群の眺めを楽しめるということで、今回はその中の3座、扇山、百蔵山、岩殿山の三座を繋げて歩いてみることにしました。

残念ながら、岩殿山に関しては勘違いしてしまって登頂途中に下山してしまったので、完全登頂は2座だけになってしまいましたが、それぞれの山頂から眺める富士山は流石の眺望で、それだけでも十分楽しめる山行となりました。

登山口が駅から少し離れているのが少々難儀しますが、道中は綺麗に整備されて道幅も十分に広く、危険箇所も少ないので登山初心者に向けてもおすすめできる山々となっています。

もしあなたが、澄んだ冬空の下に佇む雪を纏った綺麗な富士山を眺めたいと思っているとしたら、とてもおすすめの山々ですので、今回の記事を参考にプランニングしてみてくださいね。

目次

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2022/1/8

天候:晴れ

エリア:大月エリア

コース概要:JR「鳥沢駅」〜君恋温泉〜犬目丸〜扇山〜百蔵山〜福泉寺〜畑倉登山口〜岩殿城跡〜畑倉登山口〜JR「大月駅」

難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆☆

交通機関:

(往) JR中央線「鳥沢駅」 から、スタート

(帰)JR中央線「大月駅」から、帰路へ

概要

秀麗富嶽十二景

秀麗富嶽十二景は、名前の通り「美しくすっきりと富嶽(富士山)が見える十二の場所」として、山梨県の大月市が選定した富士への眺望に優れた山々を指します。

十二景となっては居ますが、2座合わせて一景としているものもあり、実際は12座以上あることになります。最近も1座増えたようで、2022年1月の時点で合計20座になるようです。

今後も増えていくのかもしれません。

標高としては、小金沢山の2,014mが最高峰で、一番低いお伊勢山の550mとの高低差は1,464mにもなります。このため、山々の難易度もまちまちになってるので、その点は注意が必要です。。

また、山頂によっては少し外れた場所からの眺望に優れていることもあり、山頂に到着して、秀麗富嶽の案内板を確認したものの、その場からは富士山が全く見えずに、少し降った場所から絶景を拝むことができたというシーンが何度かありましたので、富士山のビュースポットについては事前にしっかりと調べてから赴いた方が間違い無いでしょう。

以下、それぞれのピークと標高のリストです。

  • 1番山頂:雁ヶ腹摺山(1,874m)、姥子山(1,503m)
  • 2番山頂:牛奥ノ雁ヶ腹摺山(1,990m)、小金沢山(2,014m)
  • 3番山頂:大蔵高丸(1781m)、ハマイバ(1752m)
  • 4番山頂:滝子山(1610m)、笹子雁ヶ腹摺山(1,358m)
  • 5番山頂:奈良倉山(1,349m)
  • 6番山頂:扇山(1138m)
  • 7番山頂:百蔵山(1003m)
  • 8番山頂:岩殿山(634m)、お伊勢山(550m)
  • 9番山頂:高畑山(982m)、倉岳山(990m)
  • 10番山頂:九鬼山(970m)、御前山(730m)
  • 11番山頂:高川山(976m)
  • 12番山頂:本社ヶ丸(1,631m)、清八山(1,593m)

参考サイト

大月市の公式観光情報サイトの情報を掲載しておきますので、こちらもご確認いただくとより事前の情報収集が捗るかと思います。

ギャラリー

ここでは、わたしが登頂したことのある秀麗富嶽十二景のピークたちの紹介です。まずは2番山頂の牛奥ノ雁ヶ腹摺山からの富士山です。
次は同じく、2番山頂の小金沢山からの富士山です。牛奥ノ雁ヶ腹摺山から近いので似たような眺めになりますね。
3番山頂のハマイバからの富士山です。
同じく3番山頂の大蔵高丸からの富士山です。
4番山頂、滝子山からの富士山です。
6番山頂、扇山からの富士山です。
7番山頂、百蔵山からの富士山です。
11番山頂、高川山からの富士山です。晴天の日に改めて撮影しに行きたいところです。
12番山頂、清八山からの富士山です。松の木の間から撮ると額縁に入っているみたいでいい感じです。
12番山頂、本社ヶ丸からの富士山です。以上、今の所10座巡ってましたね。後半分というところですね。

今回の山行ルートと注意が必要と感じた区間

地図上の位置と標高

今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。

「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。

ご自由にご活用ください。

合計距離: 23396 m
最高点の標高: 1137 m
最低点の標高: 315 m
累積標高(上り): 2057 m
累積標高(下り): -2010 m
総所要時間: 08:17:05
Download file: climbing-record-20220108.gpx

歩いた軌跡

続いては、GPSデータを元にした軌跡です。

市販の地図

今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。

本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。

わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。

ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。

5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。

注意した方が良さそうな区間

今回の注意したほうがよさそうな区間については次の点でした。

今回注意の必要を感じた区間
  • 大同山〜金毘羅宮の区間:百蔵山から福泉寺方面に下山するときに大同山という小ピークを越えていくのですが、その後に控えている急坂の下り坂がなかなかの難敵でした。滑りやすい砂地の上、補助となる木々やロープなどが少なく、慎重に足を下ろしていく必要があり、結構なタイムロスとなりました。転倒即遭難には至らないだろうレベルですが、降りに使うときには慎重に通過してください。
  • 岩殿城跡〜畑倉登山口の区間:岩殿城跡から畑倉登山口方面に降るとき、城跡直下の降り坂も滑りやすい砂地の急坂で、結構、苦労しました。
  • ここも転倒即遭難というレベルでは無いものの、降りるときには慎重に通過するようにご注意ください。

今回の山行での服装

今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。

同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。

  • ベースレイヤー:薄手の長袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:厚手のフリース
  • アウター:ソフトシェル、レインウェア、ダウンジャケット
  • ボトムス:中厚手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、毛糸の手袋

今回は、登山道に入るまでの長い車道歩きの間は、登山スタイルにはならずに長袖Tシャツに厚手フリース、ダウンジャケットのフル装備のまま歩きました。

日が昇る前ということもあり、手袋をしていても指先が痛くなるほどの寒さの中、運動量の少ない車道歩きを行うには、長袖Tシャツとソフトシェルだけでは寒すぎたので、このような格好でスタートしましたが、特に汗をかくこともなく登山道まで到着できたので、この判断は間違ってなかったようです。

君恋温泉施設脇の登山道に入るときには、日も登って体感温度も高まってきたので、いつも通りに長袖Tシャツとソフトシェルという組み合わせに着替えて活動しました。

この日は、風が少なく長袖Tシャツだけでも十分だったかもしれませんが、特に大量の汗をかくような状況では無かったので、適切だったと思っています。

交通機関利用時は、先に示したフル装備での移動しましたが、太ももの辺りが少し寒いなと感じる状況でした。

次回からは、ズボンももう一つ厚手のものを使ってみようかなと思います。

以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。

あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

今回は鳥沢駅から、扇山、百蔵山、岩殿山と隣り合っている秀麗富嶽のピークたちを巡って、大月駅へ下山するプランとしました。

都内からだと中央線快速で終点の高尾駅まで向かい、そこから松本行きの電車に乗り換えて鳥沢駅へ向かうこととなります。

鳥沢駅は、無人駅で改札は自動改札のみです。

改札を抜けて直ぐに待合室があるので、ここで着替えてスタートするのが捗りそうでしたが、今回は日が昇る前だったからか刺すような寒さだったので、ダウンを着たままスタートとしました。

おトイレは、駅とは別建てで駅前の車止めの端っこにあります。正面に男性用1室、男女共用1室、裏に女性用があります。

登山道までの道のりは、駅正面から直ぐの甲州街道を右へ進み、中央自動車道への案内が出てきたら左折、中央自動車道を潜りゴルフ場の看板を目安に君恋温泉脇まで進む流れとなります。

なお、2022年1月の時点で君恋温泉施設は閉業になっているようです。

施設手前の広場で富士山も眺めることができたようですが、進行方向と反対だったようで気が付かずに立ち去ってしまいました。次回は眺めてみようかと思います。

ギャラリー

それでは東京から中央線快速高尾行きで移動します。
高尾駅からは、松本行きに乗り換えて行きます。
鳥沢駅到着です。この日降りたのはわたし含めて2名でした。
階段を登って改札へ向かいます。
鳥沢駅は無人改札です。目の前の待合室で準備すると良いかもしれません。話は全然関係ないのですが白ポストってまだあったのですね。
鳥沢駅の外観です。めちゃめちゃ綺麗ですね。
車止めエリアの端っこにあるおトイレ。誰かが言ってましたが「おトイレは入れる時に入っておく」のが良いです。出発前に必ず立ち寄っておきましょう。
登山口に向かうには、甲州街道に出て右折して行きます。
結構な交通量なので、車、バイクに注意しつつ向かいます。
このバス停が目印です。この少し先にある分岐を左へ。
ここですね。道を渡るときは、車に気をつけて渡ってください。
高速の下を潜って
ゴルフ場の看板を目安に右折して
さらにゴルフ場の看板を目安に再度右折します。
大月市から上野原市に移ってもどんどん道なりに進みます。
恋塚一里塚を通過していくと
高台に向かう坂が見えてくるので、そちらに向かって登って行きます。
この坂を登ります。
坂を登って道なりに行くとベンチがあって、さらに先には旧君恋温泉施設の建物が見えてます。
閉鎖されてはいるものの、まだまだ綺麗な建物の脇をすり抜けていけば登山道に入れます。

君恋温泉〜犬目丸

温泉施設の脇から登山道がスタートです。

穏やかな登り坂を進んでいくと、鉄パイプで組まれた降り階段が現れるので、そちらを降り進みます。

落差5mぐらいの滝を通過して、登り返しの階段を登り切ると大滝不動と思われる建屋があるので、その脇の小降りな坂道を上がっていくと尾根道に到達します。

そこからは左折して1時間も歩けば扇山山頂に到着できますが、片道5分程度のところにある犬目丸に寄り道してから進むことにします。

犬目丸は、扇山よりも標高が低いので、中央線沿線の街並みがよく見えます。大野貯水池なるダム湖もこの位置からなら見えるので、時間に余裕があったら是非、立ち寄ってもらいたい場所です。

ギャラリー

建物の脇に道があるので、登って行きます。
建物の裏手です。民宿みたいなところだったのでしょうかね。まだ人は住んでいる様に感じました。
看板は取り外されてました。ちょっぴり残念。再開するようなことがあったら、お風呂いただきに来てみましょう。
敷地の横を登って行きます。
しばらく進むと、鉄パイプで作られた階段が見えてきました。
なかなか旧な階段を降りて道なりに進みます。
トタンの橋を渡ると
小ぶりな滝が現れます。水量少ないですが凍ってはいない様です。
登り返しの階段を登っていくと
社とお地蔵様のいる三叉路に到着します。
山頂方面には神社っぽい建物が見えます。
旺文社の地図で言うところの、大滝不動ってやつでしょうか。ご挨拶をして反対側に伸びる登り坂を登って行きます。
こんな階段を登って1時間も歩くと
尾根道に到着します。
このまま扇山に向かっちゃっても良いのですが、折角なので、展望が良いと言われる犬目丸まで行ってみます。
マジックの落書きを信じるなら5分で着く様ですが、流石に5分はきつかったかな。それでも10分もしない内に前方の展望が開けてきて、犬目丸に到着します。
犬目丸からの眺めです。まだ8時台と言うこともあり、ガスの全く出ていないくっきりな富士山が拝めました。結局、この日はこの場所で眺めた富士山が一番キレイでした。
逆方向に目を向けると、ダムっぽい見た目の大野貯水池や、中央線や甲州街道と一緒に伸びる街の様子を眺めることができました。ベンチとかはないので、長期滞在には向いてないですが、訪れる人は少なく静かに風景を楽しむには格好の穴場でした。

犬目丸〜扇山

犬目丸からの眺めを楽しんだら、元きた道を戻って扇山まで登り詰めて行きます。

所々、勾配が急な坂もありますが、手を使って通過しないといけないような箇所は無く、純粋に体力勝負で登り切れます。

扇山の山頂は、広めの広場になっていて、丸太のベンチも多数設置されています。

富士山への眺めは、秀麗富嶽の名に恥じないものではありますが、犬目丸からの眺めの方がわたし的には秀逸に感じました。

これは、周囲が混雑していたからそのように感じてしまった面もあるかもしれません。

この日も9時台で、既に6名の方々が撮影を楽しんでいて、そこに8名パーティが加わって、賑やかさを増す状況となっていましたので、数枚写真を撮ったら急ぎ次のピークに向かうこととしました。

ギャラリー

犬目丸分岐まで戻って扇山へ向かいます。
少しキツめの登り坂を登っていくと
鳥沢駅への分岐が見えてくるので、山頂方面に向かいます。
年季の入った看板ですが、エコハウスちょっと興味深いですね。機会があったら行ってみましょう。
ここからは明るい尾根道です。傾斜も緩くなってきたのでモリモリ登ってしまいましょう。
賑やかな様子が聞こえてきました。山頂が近い様ですね。
扇山山頂に到着です。かなり広い広場になっています。
山頂碑の向かいには丸太のベンチがいっぱいです。休むのには良い場所です。
秀麗富嶽の案内と一緒に一枚。流石に映えますね。この横で運動会などでする扇のポーズで撮影していた仲良しグループなんかも居て、なかなか楽しそうでした。
少し離れたところからも一枚。満足したので、次のピークに向かいます。

扇山〜百蔵山

扇山を後にして、百蔵山方面へ向かうと長い降り坂が待っています。

所々にロープの補助が垂れているので、必要により利用すると良いです。

膝への負担をなるべくかけないようにゆっくりと降ったら、猿橋への分岐が現れるまで平坦な道を通過、分岐以降は登り坂へと転じて行きます。

この登り坂については、極々一般的な登山道の登りで印象が薄いのが特徴です。

そんな、淡々とした登り坂を登りきれば、この日二つ目の秀麗富嶽となる百蔵山へ到着です。

百蔵山の山頂は東西に広い広場になっていて、南方面への眺望が開けています。

そして、山頂碑の立っている場所よりも西に少しズレた位置の方が、眺望には優れています。

どうせなら、富士山をバックに山頂碑を撮りたいところですが、ここは仕方ないんでしょうね。

また、山頂には一組だけベンチがありますが、あまり眺めが良い場所では無いみたいです。皆、思い思いの場所にレジャーシートを敷いて、のんびりと寛いでいました。

百蔵山に赴くときにはレジャーシート持参が良いかもしれませんね。

ギャラリー

尾根道を百蔵山方面に進みます。
途中で鳥沢駅への分岐が出てきますが、スルーして先へ。
大久保山なる小ピークがありました。ここから長い降り坂に入ります。
尾根道の下りなので、転倒しても滑落につながる様なことはないのですが、如何せん、距離が長くて膝に負担がきます。ゆっくりソフトに足を落とすか、開き直って駆け降りてしまって辛い時間を短くするか悩みますが、前者で降りていくことにします。
1時間くらいかけてゆっくりと降ると、行き止まりっぽい丸太が見えてくるので、巻道の方へ向かいます。
ここから、しばらく穏やかな道を進むことになります。
10分、20分進むと、登り返しの坂道に突入です。
宮谷川を下って猿橋に降りる分岐が見えてきますが、ここもスルーして真っ直ぐ進みます。
高度が上がってきたからか、明るくなってきました。勾配も上がってきてちょっと暑いくらいの登り坂となりました。
改めて猿橋駅へ向かう下山路が見えてきました。旺文社の地図によると、個々の分岐は急坂注意だそうです。
下山路をスルーして尾根道を登っていくと、山頂でわちゃわちゃしている声が聞こえてきました。テッペンはもうすぐみたいです。
百蔵山山頂に到着です。この時点で11時になってましたが、まだ富士山はガスに隠れずに見えてますね。
山頂碑の隣に立っていた秀麗富嶽の案内板は、何か硬いもので削るように落書きされて痛々しい状態。こういうのやっちゃう人って、落書きしないと死んじゃう人なのかな。
百蔵大明神遺跡だそうです。小さな狛犬さんたちが可愛い感じでした。
ベンチが一組だけありましたが、なぜか誰も座っていませんでした。なんでしょうね、このトラップ感。座った瞬間に、孔明「今です!」みたいなノリでしょうか。
山頂から少し西にズレたところからの富士山です。こっちの方が綺麗に見えました。
目の前は、猿橋、鳥沢の市街地が広がってました。徐々に雲が出てきたので、急ぎ次のピークに向かうこととします。

百蔵山〜福泉寺〜畑倉登山口

続いては、岩殿山へ向かうことになるのですが、この2座は尾根では繋がっていません。

このため、福泉寺方面へ向かって下山してから、岩殿山登山口となる畑倉登山口まで車道歩きをすることとしました。

まずは、福泉寺までの降り道ですが、なかなかの難敵です。

お寺の奥の院や神社の奥宮と呼ばれる奥まった場所からピークに向けての登山道は、今までの経験上、急勾配であることが多かったのですが、ここも例に漏れずなかなかの勾配がありました。

合わせて、滑りやすい砂地ということで慎重にゆっくり降ることとなり、降り切るまでに標準タイムに近い時間がかかりました。

その後は、車道に出て集落の中を進み、畑倉登山口からこの日最後のピークに向けて登り始めることとしました。

ギャラリー

百蔵山と岩殿山は尾根で繋がってないので、一度、集落まで下山して行きます。
下山する方向は福泉寺方面です。
こちらを真っ直ぐに進みます。
大同山と言う小ピークがありました。展望は無いので通過地点ですね。
この辺りはロープの補助なんかもあってどんどん降っていけます。
道幅もあって、気持ちよく降っていったのですが
この案内を境に状況が変わりました。
砂地で滑りやすい、道幅も一人通れる程度の急坂の降りになってきました。
転んでしまうと、ゴロゴロ転がり落ちそうな勾配の坂を進んでいきます。
木の枝などを補助にして、社のあるところまで降りてきました。
味のある案内が立っている中、集落の方に降りて行きます。
ここからは、少し荒れては居ますが、普通の登山道となり、またどんどん降って行きます。
正面に滝小山から続く大菩薩連嶺の山々が見えます。一度歩いたことのある山ってなんでか目につきますよね。
車道まで降りてきました。ここからは民家の中を歩いて行きます。
しばらくは、枯れ葉でいっぱいの道を降って行きます。
ソーラーパネル越しに岩殿山が見えてきました。案外近いですね。
福泉寺の案内を目安に、路地を降ります。
どんどん降っていくと、バスの通る大通りにぶつかるので左折します。
大通りを道なりに進み
宮古橋と言うバス停が見えてきたら
橋のすぐ先を右へ
葛野川を渡って道なりに進んでいくと
まずは岩殿というところに到着します。
ここには大月桃太郎伝説なる名所巡りの一つがあります。鬼の盃だそうです。この日は凍って白くなり、にごり酒を注いだようになってました。
岩殿山の案内に沿って進みます。
一段上の岩殿上に到着です。
旺文社の地図では、ここから山頂につながるはずですが、通行止めになっちゃったみたいです。畑倉登山口まで迂回します。
30分ほど車道を歩いていくと
ようやく畑倉の登山口が見えてきました。
ここから改めて登って行きます。

畑倉登山口〜岩殿城跡

畑倉登山口からの登りは、それほどキツくなく長さも短いので、黙々と登っているといつの間にか城跡まで着いてしまいます。

途中に、鬼の岩屋と呼ばれる洞窟入り口への分岐がありますので、時間に余裕があれば立ち寄っても良いでしょう。5分もあれば辿り着けるのでさして苦にはならないと思います。

さて、城跡まで登ったら、後少しで岩殿山の山頂に到着できるようですが、この日は、この城跡となっている広場を山頂と勘違いしてしまい、ここまでで下山してしまいました。

確かに山頂碑が無いことを訝しいと思ったものの、GPSは山頂を指しているし、富士山も雲に隠れてしまったしで、ここまででいいやと思ってしまいました。

ギャラリー

それでは岩殿山に登って行きます。
登山者カウンターをポチッとな(昭和
最初はながらかな感じですが
小手調の階段が現れます。
最初の分岐です。ここは鬼の岩屋に寄り道しましょう。
5分も歩かずに洞窟が見えてきます。
鬼の岩屋に到着です。本来は滝の裏側になるっぽいですが、凍結していて流れ落ちてはきませんでした。なんだか、富士樹海の風穴を思い出しました。
それでは、本道に戻って登って行きます。
畑倉大神なるお社があったので、ご挨拶しておきます。
階段を登り
九十九折りの坂を登り
最後の急坂を登ると
岩殿山の本丸跡に到着します。
改めて見直すと、烽火台となってますね。山頂の高さと同じ634mとなっていたので、ここが山頂と勘違いしてしまいました。
本丸跡に建つ電波塔です。個々のフェンス右横から奥にいけました。
奥まったところから富士山を見ることができました。
残念ながら、肌の一部しか見えませんでしたので、山頂登頂含めてリベンジにきたいと思います。
こちらは猿橋方面の眺め。街から近いので逆に高度感がありますね。
切れ落ちた崖の手前までジワジワ寄ってみました。あーもーダメです。へっぴり腰で撤退です。

岩殿城跡畑倉登山口〜JR「大月駅」

岩殿城跡からは、稚児落としには向かわずに元きた道を下って畑倉登山口へ降ります。

ここで、稚児落としまで向かっていれば山頂にも立ち寄れたのですが、今更言っても詮の無いことなので、次回の楽しみということにしておきます。

畑倉登山口への降りですが、登りの時には気にならなかった、砂地の通過に少々手間取ります。

縦走で思ったよりも消耗していたのかもしれませんが、へっぴり越しになりつつ登ってきたのと同じくらい時間を使って登山口まで降りることとなりました。

登山口からは、大月駅までの車道歩きは底の固い登山靴には少々ツラい歩きでしたが、大月市街地への眺めや、周囲の山々への眺めを楽しめたので、退屈することはありませんでした。

ローカットな登山靴なんかだと、楽しいお散歩タイムになるんじゃ無いかなと思います。

大月駅に到着すると5分後に東京行きの快速が出ることがわかったので、寄り道はせずにそのまま直帰することとしました。

登山靴は汚れたままでしたが、汗もほとんどかいていなかったので、周囲の乗客への迷惑は最小限だったと思いたいですね。

ギャラリー

山頂踏んだ気になって、ここで下山です。
登りでは気がつきませんでしたが、鎖の補助なんかもあったのですね。ありがたく使わせてもらいながら砂地の急坂をジワジワ降ります。
木々の間からは大菩薩連嶺と思しき山々が見えました。
写真だと分かりづらいですが、乾いた砂地でちょいちょい滑ります。
百蔵山と思しき山容をバックに降って行きます。
先ほど眺めた鬼の岩屋に流れ込む滝。完全に凍っているのが確認できました。
最初の分岐を登山口方面に降れば
無事に下山できます。
下山したら、あとは大月駅まで向かって帰るだけです。
道なりに車道を進んでいきます。
先ほどの、岩殿上を通過して
道なりに車道を歩きます。
貯水場を横目に30分ほど歩くと
高速道路の上を跨いで、大月市街地へと向かう道に合流です。
見上げると岩殿山の山頂が見えてきました。右手の電波塔の立つところが今までいたところでしょうか。本物の山頂は左側の岩が露出している方だったんでしょうね。次は登ったります。
橋を渡って
歩道橋を渡って
東横INNの目立つ建物の手前を左へ
ここを入って行きます。
踏切を注意して渡ります。
すぐそこに大月駅のホームが見えますね。ゴールも近いです。
こんな路地裏っぽい道を進んでいくと
大月駅前が見えてきました。
駅に到着です。いつも思うのですが、大月駅前は入浴施設が無いのが痛いですね。ここにあったらすごい捗るのにな。
駅に着くと、5分後に東京行きの快速が出るようで、すでにホームに停車してました。
東京駅まで乗り換え無しだと道中ぐっすり寝れそうです。お疲れ様でした。

まとめ

山梨県大月市の秀麗富嶽2座縦走の様子でした。

大月周辺の山々は、標高も高くなくて1座ずつ登ってしまうと、例え登山初心者であっても物足りなさを感じるかもしれません。

そんな時には、複数の山を繋げて縦走スタイルで登頂していくと、満足感が上がります。

ただ、意外な難所を通過する必要が生じることもあるので、事前調査はしっかりとしておくようにしてくださいね。

そして、調査さえしっかりしておけば山頂を見誤ることも無く、満足感のある山行を楽しめることでしょう。

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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