山行の記録|愛鷹山塊・海と山とアセビの花々!春の池ノ平界隈を散策

登山情報

愛鷹山塊の南東部、長泉町管轄の地域に池ノ平という公園があります。

駿河湾や沼津湾への眺望に優れているだけでなく、春には群生しているアセビの花も楽しめる魅力的な公園ですが、訪れる機会が無く今まで未踏となっていました。

今回、雨上がり休日を狙って訪れることができましたので、そのときの様子をお伝えしていきます。

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2021/03/14

天候:晴れ

エリア:愛鷹山エリア

コース概要:JR三島駅~バス停「須山」~前岳~位牌岳~つるべ落としの滝~池ノ平~水神社~バス停「桃沢郷」

難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆

交通機関:

(往)JR「三島駅」から富士急シティバスで45分、バス停「須山」からアプローチ

(帰)バス停「桃沢郷」から富士急シティバスで三島駅方面行へ乗車

概要

位牌岳については別の山行の記録で概要を述べているので、今回は池ノ平とつるべ落としの滝についての概要を述べていきます。

池ノ平(池ノ平展望公園)

池の平は、位牌岳から南東に伸びる尾根の中腹に位置しています。

標高にすると846mで同じ山塊内の他のピークに比べると一段低い高さではありますが、南と西に視界が開けていて天候に恵まれれば駿河湾や沼津湾を一望にできる、とても眺望に優れたビュースポットとなっています。

加えて、アセビの群生地ともなっていて3月にはたくさんのアセビの花が咲き、眺望以外の面でも楽しむことができます。

また、この場所は池ノ平展望公園という名前の公園となっており、望遠鏡や展望台の他、多数の椅子や机が設置されており、眺望を楽しみつつゆっくりと過ごせる場所となっています。

アプローチには3つのルートあり、位牌岳から南東方面に尾根道を降ってくるルート、つるべ落としの滝から東方面へほぼ平行に山腹をたどってくるルート、南に位置する長泉町森林公園から登ってくるルートがあります。一番ラクなのは長泉森林公園から登ってくるルートで、自家用車で来ることができれば長泉森林公園駐車場に車を止めて徒歩1時間程度で訪れることができます。

つるべ落としの滝

つるべ落としの滝は位牌岳から長泉町市街地まで流れる桃沢川の源流部にある落差20mほどの大滝です。

つるべ落としというユニークな名前の由来は、水が真っ直ぐに落ちる様が、井戸底につるべ(井戸から水を汲み上げる桶)がまっすぐ落ちていく様に似ているからということらしいです。

また、渇水期には水が無くなるようで、幻の滝と呼ばれることもあるようです。

わたしが出向いたときはちょうど雨上がりだったこともあり水量豊富でとてもこの水が枯れるとは思えない感じでした。今度は渇水期に訪れて見たいものです。

アプローチには3つのルートがあり、位牌岳から南東方面へ沢沿いを降ってくるルート、東に位置する池ノ平より西方面へ山腹をたどってくるルート、南に位置する桃沢橋から北上して登ってくるルートがあります。一番ラクなのは桃沢橋から登ってくるルートのようですが、まだ歩いていないルートのため詳細は省かせていただきます。

今回の山行ルート

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

今回の目的地「池ノ平」への一番ラクなアプローチは、前述したとおり長泉森林公園から登ってくるコースとなりますが、わたしは自家用車は持っていません。

このため、南方面から向かうには更に1時間南に降りたところにある「桃沢野外活動センター」というバス停からのアプローチとなるのですが、そうなると工程のほとんどが車道歩きとなり興を削がれてしまいます。

そこで、今回は登山口に使っていなかった「田向登山口」から位牌岳まで登り、そこから南下して向かうコースを取ることとしました。

「田向登山口」へのアプローチには、JR三島駅南口から富士急シティバス・準急イエティ線を使います。車窓から見える富士山や愛鷹の山々を眺めながら45分ほどで到着する「須山」バス停から歩いて向かうことになります。

普通便であれば「田向」というバス停の方が最寄りとなるようなのですが、早朝の時間帯は準急便しか出ていないので「須山」が最寄りとなるようです。

注意事項は、「田向登山口」「須山」バス停、どちらの周辺にもトイレが無い点です。この記事を書いている2021年3月時点では、周囲にコンビニもないので三島駅で済ませてこないと、山中でお籠りする羽目にもなりかねないので、ちゃんと済ませてからバスに乗るようにしましょう。

ギャラリー

東海道線沼津行の始発に乗り込みます。今回は乗客多めでした。
ホットレモンっていろんなメーカーのありますよね。違いはわかりませんけど。
ほっとレモン飲んでウトウトしてたら三島駅に到着です。バス停のある南口改札方面へ向かいます。
東京からだと自動改札通れませんので有人改札にいきましょう。手前のトイレでご用を済ませておくこと忘れずに。
改札でたら、2番のりばへ。
1分で着きます。
ここで待ちます。
真っ青な空が気持ちいです。
10分程度でバスが到着です。このバスで「須山」バス停まで向かいます。
バスの中からの景色もなかなかです。
40~50分ほどで「須山」バス停に到着です。登山口へは写真とは逆方向、学校正面を横切っていきます。
学校正門を横切って、T字路を右へ進みます。
ここは意外と箱根に近いんですね。50歳の老眼にも駒ケ岳山頂駅が肉眼で見えました。
ルートは道なりなので迷わないと思います。
「田向橋上」バス停を過ぎて
田向橋も過ぎて
山神社を過ぎた頃に
登山口への入り口がみえてきます。
コイツが目印です。コイツなんだべ?
逆から見るとこんな感じです。それでは、本番スタートです。

田向登山口~前岳~位牌岳

田向登山口からは、長い森林歩きです。

日差しが入らず展望にも恵まれずで、出足から面白みのない山道歩きとなります。

前岳を過ぎれば、眺望にも恵まれてくるので、それを励みに進みましょう。

前岳から位牌岳の尾根道に入ると、富士山や越前岳、鋸岳への眺望も増えてきて楽しい気分になってきますが、尾根道も細くなってきます。よそ見しすぎて滑落などしないよう注意が必要です。

位牌岳山頂は開けた広場となっており、レジャーシートなどを広げて休憩するには適しています。

今回の山行でも、ご年配の夫婦がシートを広げて昼食の準備をしながら寛いだ様子で休憩していました。

ただ、山頂での展望は期待できません。唯一、鋸岳コースに続く北方面への山道から富士山を覗き見ることができますが、どうせならば南方面に10分ほど降ったところにある南西方面に開けた場所まで降りてしまうことをおすすめします。

天候に恵まれれば、富士市市街地だけでなく、遠く御前崎の先端まで見渡すことができ山頂よりも満足感が高いと思います。

ギャラリー

まずは川越え。からの入山です。
しょっぱなは暗め。人通り少ないので蜘蛛の巣が顔にかからないように注意です。
安全祈願してから行きましょう。
30分ほど登ると、左手に下和田分岐の表札がでてきますが
更に10分ほど行くと真新しい看板がもう一つでてきます。こっちが正しいのかしらね。
更に30分くらい進んでいくと、先住民からの警告文が立ってます。怖いですね。このあたりから山道も明るくなってきます。
木々の間から富士山が見えました。前の雲がジャマーです。
反対側からは三島市街地が見えます。
正面方向に観えるのは越前岳です。
ひっそりな前岳山頂に到着。ひっそり過ぎるので素通りです。
前岳過ぎると、越前岳と富士山のコラボ撮影もできるようになります。
南アルプスと鋸岳のコラボとかでもOKですね。
そんな感じに1時間ほどちまちま進むと
位牌岳山頂です。天気は良いけど展望はイマイチです。
鋸岳コース入り口まで降りていけば富士山が見えますが、見どころはそれぐらいでしょうか。
山頂は広場になってるので、腰おろして休むには良いですね。

位牌岳~つるべ落としの滝

位牌岳から池ノ平へは、尾根筋を降っていくルート、沢伝いに降った後、山腹を並行に移動するルートという2つが存在しています。

後者の方が、コースタイムが1時間ほど長くよりハードになりますが、途中につるべ落としの滝というりっぱな滝に立ち寄ることができるので、今回は沢伝いのルートを取ることにします。

このルート、沢と並走したり交差したりと、道を見失いそうになる場所もちらほらあります。

しかし、要所要所には目印となるロープやテープが張り巡らされているので深刻な自体に陥ることはほぼない印象でした。

もし、目印を見失ったまま10分以上経過しているようだと道を外している可能性があります。

誤った沢筋を降ってしまうと、身動きの取れない場所に降りてしまい大事に発展してしまう可能性もあるので、よく周囲を観察して、場合によっては来た道を戻って目印を見つけてから歩き始めるといった対処をしたほうが良いでしょう。

つるべ落としの滝付近までくると、傾斜の急な木の階段が増えてきます。これら階段は濡れていると滑りやすいので、ここも慎重に降っていくようにしましょう。

階段を降りきって、表札に沿って向かうと2から3分で滝壺に到着です。

滝壺の周辺は4~5名程度が滞在して鑑賞できるくらいスペースはあるので、岩などに腰掛けてつつ一休みするのも良いかもしれません。

ギャラリー

それでは南方面へ降ります。
5分も降ると眺望の開けた空間が右手に現れます。位牌岳頂上よりこっちのほうが断然オススメです。
手前に富士市市街地、遠くは御前崎まで見通せます。
南アルプスの南部もハッキリです。
広場を過ぎてから10分ぐらいで、つるべ落としの滝への分岐が見えてきます。
分岐の先。最初は日当たりの良い山道ですが。
そのうち、沢と合流。渡河を繰り返しつつ標高を下げていきます。
途中には、目印やロープが張ってあるので迷わないはず。
途中にミツマタの群生地がありますが、3月初旬はまだつぼみでした。
早咲きのもありましたが、こんな感じです。
30~40分も降ると、木の階段が増えてきます。
階段を降りきると、滝への分岐となりますので奥へ向かいます。
近道らしいです。他に道なんてあったかしらね。
つるべ落としの滝に到着です。結構デカいので迫力あります。
撮影準備中のオトーサンと比較。結構デカイですよね。ちなみに無断撮影です。こめんなさいオトーサン。

滝壺の様子。雨降った次の日でしたが、すごく水が澄んでいました。
説明の看板です。
寒くなってきたので次の目的へ。

つるべ落としの滝~池ノ平

つるべ落としの滝から池ノ平までの道は、東方面へ沢を横切りつつ山腹を並行に歩いていくルートとなります。

多少のアップダウンは発生しますが、ほぼ並行に進む道なので体力的にはさほどレベルは高くありません。ただし、濡れてすべりやすい区間や落石注意の区間などがあるので慎重さは必要です。

分岐もほとんど無く、あったとしてもしっかりと表札が立っているので迷うこともないでしょう。

池ノ平は、南西に視界の開けた気持ちのよい公園となっています。

道中に眺望がなかったこともあり、開放感は抜群です。

休憩用の椅子や机も沢山設置されているので、ゆっくりと眼下に広がる駿河湾、沼津湾の様子を楽しみつつ休憩すると良いでしょう。

また、この公園はアセビの群衆地にもなっていますので、3月ごろに立ち寄れば満開のアセビも一緒に楽しめるかもしれません。

展望台も設置されていますが、こちらはあまりおすすめしません。直近の木々に視界を遮られてむしろ眺望はよろしくありません。なぜ、この位置に立てたのか疑問が残るほどですが、当初は木々もそれほど育っていなかったのかもしれませんね。

ギャラリー

それでは、今回の目的地「池ノ平」に向かいます。
道はアップダウンはあまりなく、整備は整っています。
危なそうなところには、このような木道が設置されているので安心です。
ただ、赤土のすべる箇所もあるのでそこは注意ですね。
こんな感じに、見た目にも滑りそうなところがチラホラとありました。
その分、注意の看板が多いです。
これでもかと出てきます。
注意を促され続けながら40~50分も進むと
位牌岳への分岐が見えてきます。ここまでくればあとは直進するのみ。
もう見えてきましたね。
到着です。
望遠鏡の正面が一番眺めが良いです。
ズームにするとこんな感じ。
も一つ。ズーム画。
振り返ると愛鷹山も見えます。
3月初旬はいい感じにアセビの花が満開でした。
こっちは赤いのです。
今回は天候に恵まれて大満足でした。

池ノ平~水神社~「桃沢郷」バス停

池ノ平を出てからは、少し南にある長泉町森林公園を経由して、水神社に寄り道してから帰ることにします。

森林公園までの道は、正面に沼津の町並みが観える明るく気持ちの良い道です。傾斜もそれほどきつく無いので、お散歩気分で降っていくことができます。

森林公園につくと、ここにも展望台が設置されています。

池ノ平にあった展望台と比べるとこちらは非常に眺めが良いので登っておくことをおすすめします。

森林公園を過ぎてからは林道を水神社方面へ降りていけば、1時間ぐらいで神社に到着します。

パワースポットとしても有名らしいので、お参りしておくとご利益があるかもしれません。

水神社から「桃沢郷」バス停までは1時間の車道歩きです。

交通量も増えてくるので、車に注意しつつ端っこを歩くようにしましょう。

そして、非常に注意しておかないといけない点として、このバス停は休日専用で月~金に発着するバスの便が無いことが挙げられます。

このため、人の居ない平日を狙ってきてしまうと、帰りはタクシーを使うことになりますので、事前に懐具合と相談した上で予定を決めるようにしてくださいね。

ギャラリー

それでは長泉町森林公園に向けて南下していきます。
この区間は、正面に沼津港を観ながら進めるので良い感じにテンションが上がります。
途中に水神社への分岐がありますが、今回は森林公園へ。
森林公園に到着。真新しい展望台がありましたので登ってみることにします。
こんな感じの眺望です。ステキですね。
沼津方面を眺めていると、頂上になにか建物がある山がありました。多分、頂上までロープウェイの通っている伊豆三山の葛城山でしょう。
薄っすらと粟島も見えました。この日はほんとに天気が良くて幸せいっぱいでした。
展望台からの眺望も満喫したので、先に進んでいきます。
こんな感じの森林地帯を降っていくと
林道とぶつかるので、水神社方面となる右方向に進んでいきます。
単調な林道かとおもっていたら、愛鷹山が顔を見せてくれました。
道なりに進んでいくと、桃沢橋へのゲートが出てくるので、その前を左方向に進んでいきます。
無人の小屋がみえてきたら
水神社の駐車場に到着です。鎖をまたいで左方向に向います。
水神社正面。入っていきます。
由来が立ってました。長いので読むのは各自にお任せです。
こちらが本堂です。お参りしてパワーをいただいて行きましょう。
左に少し行くと、滝がありました。水神様が現れた場所でしょうか。
この情勢下、お地蔵さま達もマスク姿に。
神社全貌です。α波の溢れるステキな場所でした。
さて、あとはバス停まで歩くだけです。
ここからは最後まで車道歩きです。車に注意していきます。
途中にこんな場所があったり
こんな場所を通過したりします。後で知ったのですが、この「桃沢野外活動センター」までバスは上がってきてくれるみたいです。
ここまで来たら、ほぼ到着です。小さく観える看板の直ぐ先が「桃沢郷」バス停です。
バス停に到着です。最終便発の20分前到着でした。間に合ってよかった。

立ち寄り湯(閉館)

今回は、「桃沢郷」バス停の近隣に経つ「長泉山荘」で日帰り湯をいただこうと思っていたのですが、既に閉館していて、もぬけの殻状態。

仕方がないので、今回はお風呂には立ち寄らずに三島駅経由で帰路につきました。

ギャラリー

閉鎖中の山荘の様子です。
正面もひっそりです。
山荘近くに昔のバス停と思われる場所がありました。
乗り合いタクシーの到着場所のようですね。バスの最終便に乗り遅れたら保険に使えそうですね。
バスが来ました。今回はこのまま三島経由で帰宅です。おつかれさまでした。

まとめ

今回は、愛鷹山塊の南東に位置する、池ノ平とその周辺の様子についてお話してきました。

最寄りの「桃沢郷」バス停を行き来するバスの本数が少なく、土日と祝日には一本も無い状況で、アクセスするには不便ですが、近隣の長泉町森林公園と合わせて、海への眺めは抜群です。

また、3月前半を狙って赴けば群生地となっているアセビの花も満開で、一粒で二度美味しい結果になると思います。

春先を狙って、是非、足を運んでみてくださいね。

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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