山行の記録|ピーカンの三つ峠登山の後に、桜満開の河口湖の北岸を歩いてきました

山行

4月に入ってぐんぐんと気温が上がったことで、河口湖北岸の桜並木もピークを迎え、SNS各種で桜色の画像で賑わうようになりました。

そこで、桜と富士山と河口湖の素敵なコラボを楽しむために、三つ峠から河口湖方面へ下山してお花見散策を楽しんでくることにしました。

今回は、まだ足を踏み入れていなかった下吉田から山神社前を通過する登りルートと、湖畔下山道の分岐から浅川方面へ降るルートを歩いてみました。

どちらも、あまり歩かれていないからか、微妙にわかりづらい箇所があって脳みそのトレーニングにも最適でした。

どちらのルートもあまり詳しい情報が出回っていないので、これから歩いてみようと思っているとしたら結構、参考になるかと思います。

後半の桜三昧の写真と合わせて、最後まで読んでいってもらえたら幸いです。

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2023/4/9

天候:晴れ

エリア:河口湖エリア

コース概要:

富士急行線「下吉田駅」〜新倉山浅間公園〜山神社〜府戸尾根合流地点〜三つ峠山頂〜湖畔下山道分岐〜浅川〜産屋ヶ崎〜富士急バス「久保田一竹美術館停留所」

難易度:体力☆☆、技術☆☆、危険☆☆

交通機関:

(往)富士急行線「下吉田駅」からスタート

(帰)「久保田一竹美術館停留所」から富士急バスで富士急行線「河口湖駅」へ向かって、帰路へ

概要

三つ峠(みつとうげ)

「三つ峠」は、山梨県の都留市と西桂町と富士河口湖町の境目にある開運山と御巣鷹山、木無山の三つのピークを総称した山名です。

それぞれの標高は

  • 開運山1,785m(最高峰)
  • 御巣鷹山1,775m
  • 木無山1,732m

となっていて、三つ峠山頂と言った場合は開運山の山頂を指すことがほとんどです。

この記事でも、以降は開運山山頂を三つ峠山頂と表現していきます。

三つ峠山頂からは、正面の大きく見える富士山をメインに、自身も含まれる御坂山地の山々、その奥に南アルプスや八ヶ岳まで眺めることができます。

登山ルートも多数整備されていて、主なものとしては

  • 富士急行線「三つ峠駅」から達磨石、屏風岩を経由するルート
  • カチカチ山のモデルとなった天上山から府戸尾根を辿るルート
  • 三つ峠登山口から四季楽園の前を経由するルート
  • 河口浅間神社から母の白滝を経由するルート
  • 本社が丸、清八山から御巣鷹山を経由するルート

と言ったものがあり、初級者向けから健脚者向けまでバラエティに富んでいるので、様々なレベルの登山客が訪れています。

今回は、春季の三つ峠や河口湖の様子を述べていきますが、秋季の三つ峠もなかなかいい感じなので、その時の様子をまとめた以下の記事も合わせて読んでいってみてくださいね。

河口湖(かわぐちこ)

「河口湖」は、山梨県河口湖町にある富士五湖中ナンバー2の広さを持つ湖です。

観光地として発展しており、一年を通じて様々なイベントが開催されている活気ある場所となっています。

春には北岸にある大石公園を中心に広がる桜並木を会場とした桜まつりが開催されて、桜と富士山と湖の素敵なコラボレーションを楽しもうと国内だけでなく海外からも多くの観光客が訪れ、かなり賑わう場所となっています。

「河口湖」については、過去に湖畔を一周したときの記事にもう少し詳しくまとめてます。

興味ありましたら、こちらの記事も読んでいってくださいね。

関連リンク

「河口湖」の各種イベントについては、公式サイトが参考になります。リンクを載せておくのでこちらもご確認ください。

新倉山浅間公園(あらくらやませんげんこうえん)

「新倉山浅間公園」は、山梨県富士吉田市にある新倉富士浅間神社に隣接する、富士山と忠霊塔のコラボレーションがとても写真映えする、有名な絶景スポットです。

富士急行線下吉田駅から徒歩10分と交通の便もとても良いため、多くの観光客の訪れる場所となっています。

特に桜の時期や紅葉の時期は、展望デッキからの眺めを楽しもうと行列ができることがあり、場合によっては2時間待ちといった一時期のディスニーランドみたいな状況になることもあります。

また、「新倉山浅間公園」は三つ峠への登山口の一つともなっており、数は多く無いものの登山装備を背負って訪れている人もポツポツと見ることが出来ます。

秋の時期となりますが、次の記事に展望デッキの様子を記載しています。

興味ありましたら、合わせて読んでいってくださいね。

今回の山行上でのポイント

地図上の位置と標高

今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。

「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。

ご自由にご活用ください。

合計距離: 21713 m
最高点の標高: 1788 m
最低点の標高: 755 m
累積標高(上り): 1842 m
累積標高(下り): -1759 m
総所要時間: 08:31:29
Download file: climbing-record-2023040109.gpx

歩いた軌跡

続いては、GPSデータを元にした軌跡です。

市販の地図

今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。

本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。

わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。

ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。

5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。

注意した方が良さそうな区間

今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は、次の区間になります。

注意した方が良さそうな区間
  • 山神社から府戸尾根へ合流するまでの区間
山神社から府戸尾根へ合流するまでの区間

今回の山行ルート上の注意した方が良さそうな区間は「山神社から府戸尾根へ合流するまでの区間」です。

旺文社の「山と高原」地図では実線ルートとなっていますが、登っている登山者が少ないからか、少し道が荒れている感じでぼんやりしていると枝道に入り込んでしまう恐れがありました。

また、一箇所だけ渡渉箇所があるのですが、そこから対岸の登山道まで乗り上げる箇所が、かなりの傾斜があり、ガイドロープ使わないと登り降りが難しい感じでした。

降雨や降雪の後は、このルートは諦めて、素直に新倉山浅間公園側を登り降りする方が安全かと思います。

ギャラリー

沢沿いの道を進むと
下方に滝の上流部が見えてきたら渡渉ポイントがあり、その先が核心部になります。
この梯子が目安です。この梯子も登れなくはなかったですが、ひしゃげていて嫌な感じだったので左隣のズルズル滑る急坂を登りました。
結構な傾斜に砂と枯葉でズルズル滑ってしまい、ガイドロープを掴んで登る形になりました。
距離はとても短く2、3分で登れる程度なので、大事には至りませんでしたが、これが30分も続くようなら結構な難所になっていたかなと思います。
こんな案内が見えてきたら、あとは急なだけの坂道なので普通に登っていけば大丈夫です。

おすすめ展望ポイント

今回の山行ルート上の展望ポイントは、次の場所になります。

展望の楽しめたポイント
  • 府戸尾根合流地点
  • 三つ峠山頂
  • 河口湖北岸
府戸尾根合流地点(ふとおね合流地点)

今回の山行ルート上の展望ポイントの一つ目は「府戸尾根合流地点」です。

新倉山浅間公園や山神社から三つ峠へ向かう場合、一旦、府戸尾根に乗り上げてから尾根筋を伝って登っていくことになります。

その際、急坂を登り切って府戸尾根にちょうど合流する地点で振り返ると、真正面に大きく富士山が見えるポイントがあります。

ここからは、富士山を中心に富士急行線の沿線や富士山麓の街並みを俯瞰することができ、急坂を登り切った達成感をより増してくれるのです。

該当の急坂を登り切ったら、是非振り返って、ご褒美をいただいてくださいね。

ギャラリー

新倉山方面からの急登を登り切ると
府戸尾根に合流でき、その場で振り返ることでこんな感じに富士山からのご褒美がいただけます。
アップにするとこんな感じ。この日の富士山はいつもにも増して別嬪さんに見えました。早く富士山の山開きが来ないかなあ。今年はてっぺんでご来光が見たいなあ。
三つ峠山頂(みつとうげさんちょう)

今回の山行ルート上の展望ポイントの二つ目は「三つ峠山頂」です。

山頂碑の立っている場所からも富士山がよく見えますが、この場所からは富士山方面の眺望しか得られません。

従いまして、山頂碑の前では記念撮影だけ速やかに済ませてしまい、降り階段の手前の視界が開けた場所で眺めを楽しむのが良いでしょう。

こちらからであれば、富士山の見える南方面の他に、御坂山地や南アルプスの見える西方面、甲府盆地や八ヶ岳連峰、奥秩父の山々の見える北方面にも眺望が広がって、山頂に登ったという達成感、充実感を得られると思います。

ただ、あまり長居するのは得策ではありません。三つ峠の山頂自体がそれほど広くは無いので、長期滞在しているとどんどん人が出入りして落ち着けません。

長期に滞在するなら、四季楽園や三つ峠山荘のあるあたり降って一息入れた方が良いでしょう。

ギャラリー

三つ峠山頂からの眺めです。この山頂碑の周りは座れる場所がいっぱいあるので、休憩には適していますが、眺めはイマイチです。
そんな風に感じた時は、階段付近まで降ってみると東を除く三方への眺めが楽しめます。
富士山から時計回りに眺めていくと
今登ってきた三つ峠山荘や四季楽園の辺りを一番手前に、その奥に御坂山地
さらに奥に南アルプスの白い山々を眺めることができます。
更に北の方へ目を向けると甲府盆地を隔てて八ヶ岳連峰。もっと先にうっすら見えるのがおそらく北アルプスの山並みになるかと思います。
御巣鷹山のアンテナ群の先には奥秩父と大菩薩連嶺が見えました。
河口湖北岸(かわぐちこほくがん)

今回の山行ルート上の展望ポイントの三つ目は「河口湖北岸」です。

河口湖大橋から大石公園に至るまでの河口湖湖畔を指していて、ここにある桜並木が富士山と相まって絶好のお花見ポイントとなっています。

ここから撮影された映像はとても有名で、湖畔の先に大きく見える白富士に満開の桜が覆い被さる様は、いつまでも眺めていたくなる絶景を作り出してくれています。

早朝の湖面が静かなタイミングに訪れることができれば、この景色に逆さ富士も加わるため、桜の時期に入ると夜明け前から三脚を担いだカメラマン達が各々ここだというポイントに待機しているそうです。

ただ、そこまで本格的にならなくても、十分に素晴らしい眺めですし、スマホでパシャパシャとるだけでも、かなり映える写真が撮れるので、是非、桜の時期には一度訪れてみると楽しいかと思います。

ギャラリー

河口湖北岸はウォーキングコースにもなっているので、普段はジョギングする方やお散歩する方が多い感じです。
また、風の少ない早朝などには逆さ富士がみえるのだとか。私は普段から電車組かつ日帰り組なので、日の出前に訪れることができず確認はできていません。
河口湖は釣船が盛んで、船の上から釣り糸を垂らす人が多いのも特徴的かもしれません。
肝心の桜はこんな感じです。
桜越しに富士山を撮ってみました。桜の木がたくさんあるので、いろんなシーンが楽しめます。
満開の桜に芝桜のコラボも楽しめました。いい時期に来れてよかった。よかった。

今回の山行での服装

今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。

同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。

山行中のコンディション

  • 天候晴れ
  • 気温:10〜18℃
  • 活動場所:標高800〜1,800m

行動時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

停滞時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

公共機関移動時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:薄手の長袖Tシャツ
  • アウター:薄手フリース
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:薄手の手袋

今回は、スタートからゴールまで半袖Tシャツで活動しましたが、背中に汗が滲む一日となりました。

流石に、下山後に河口湖湖畔を歩いている時には肌寒い感じはしましたが、それ以外は停滞していても風が涼しく心地の良い1日となりました。

因みに、半袖登山者は私含めて数人しかいなかったので、世間一般ではもう一枚羽織っての活動が適温なのかもしれません。

公共機関での移動の際は、気温がググッと下がったため長袖Tシャツに薄手のフリースまで着込んでの移動となりました。

4月前半は、日差しの有無による気温差が、まだ大きいので注意が必要です。

以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。

あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。

ギャラリー

スタート時の気温は12℃ぐらい。この後、気温はさほど上がらなかったのですが、動いているからとても暑かったんです。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

今回は、富士急行線「下吉田駅」から新倉山公園に寄り道した後、山神社方面から登り始めることとしました。「東京駅」からのアプローチは次の通りとなります。

  • 「東京駅」から、JR中央線高尾行きに乗り込み、終点「高尾駅」へ
  • 「高尾駅」から、JR中央線松本行きに乗り込み、「大月駅」へ
  • 「大月駅」から、富士急行線河口湖行きに乗り込み、「下吉田駅」へ

桜の時期の「下吉田駅」は、かなりの人数が降車します。そして海外の方が多いためか、改札口が大変混み合うので、スタート時間には30分程度幅を持たせたプランニングをしておくと良いでしょう。

改札を出た先の駅内の休憩所にはベンチが多数あって、おトイレもお借りできるので、ここで身支度してしまうのが一番面倒が無いかと思います。

駅前のタクシー用の小ぶりなロータリーから、富士山がチラ見しているので、それをながめんがらスタートが良いかなと思います。

ギャラリー

東京駅からJR中央線高尾行きに乗っていきます。
4月の中旬にもなると、5時で空がうっすら明るんできてました。
高尾駅で、松本行きに乗り換えです。この日もなかなかの混雑っぷりでしたが、無事、席が確保できたので、正面の写真を一枚。
進行方向を見るととってもいいお天気でした。
次の大塚駅では、1、2番ホームにある富士急行線へ乗り換えます。
おトイレの前を通過して、乗り換え改札へ向かいます。
この日の富士急行線はこの子で運んでもらいました。
すっかり緑大き山となった岩殿山を振り返りながら「下吉田駅」へ向かいます。
海外観光客が車窓越しの富士山を熱写している様を眺めつつ「下吉田駅」に到着です。
普段はまあまあ人がいるかなー程度なんですが、なんですかねこの渋滞は。人がまばらになるまでしばし待機です。
改札前の長蛇の列が捌けたので、構内の待合区間で身支度です。おトイレはこの写真でいうと右奥になります。
身支度を整えて駅から出てみると、民家の隙間から富士山が見えました。
駅ロータリーに立っていたウォーキングコースの案内図。尾垂山ってどこを指しているかな。
最後に「下吉田駅」を写して出発です。駅奥の高台に桜の塊がみえますが、あそこが最初の目的地「新倉山浅間公園」になります。

富士急行線「下吉田駅」〜新倉山浅間公園

「下田駅」をスタートしたら、駅前に立つ案内で「新倉山浅間公園」までの道順を把握しましょう。

公園の入り口にあたる、新倉富士浅間神社の赤い鳥居まで10分ほどの距離ですが、初めての場合は少々わかりづらいかもしれません。

対抗車両に気をつけつつ赤鳥居まで到着したら、階段を淡々登っていくと、まずは、新倉富士浅間神社前の広場に到着します。

混雑度合いが凄いときには、会釈だけして先に進んでしまいましょう。忠霊塔の立つ上段の広場へは、長い階段を登ることになります。

途中で展望デッキへの分岐があり九十九坂を登ることになりますが、この日の展望デッキは待ち時間2時間超。

諦めて、そのまま忠霊塔まで登って赤い五重塔を写真に収めたらその場を後にします。

ギャラリー

駅を出たら右側の道を進みます。
踏切を渡って
歩行者用通路を歩きます。
民家の間を進むと
ソフトクリームが気になるお店があり
自動車道の高架下に出ます。
ここからも富士山みえてますね。
高架下を進んで
案内に沿って右折します。
「新倉山浅間公園」の入り口が見えてきました。
入り口到着です。この辺りはもう葉桜が目立ってきてました。
あと1週間早く来ていれば、桜越しの赤鳥居が見れたのですが、来年に持ち越しです。
せっかくなので、鳥居越しの富士山を眺めておきます。
「新倉山浅間公園」は新倉富士浅間神社の境内を進むことになります。咲くや姫階段を登ります。
山屋には大したことない短い階段ですが、普通の観光客には堪えるみたいです。若い子たちはえ〜って感じに登ってました。
ここからの振り返るとなかなか見事な富士山が見れます。
途中の九十九坂方面に展望デッキへの行列がありました。最後尾のプラカードを持つ係の方が言うには、待ち時間2時間ということだったので、諦めて忠霊塔まで行って帰ることにしました。桜の時期は平日に来ないとダメそーですね。
振り返り、振り返り、階段を登っていきます。
青空に白富士に桜に、日本っぽくて良いですよね。
チラッと行列をチェックです。確かに2時間かかりそうな列です。途中、途中で富士山が見えるものの、ここで2時間立ちっぱなしはきついかもしれません。
忠霊塔に到着です。両脇の枝垂れ桜は散り始めてしまってました。
忠霊塔の裏手に回って、展望デッキをチェックです。以前に比べてかなり広いスペースになっているはずですが、ぎゅうぎゅう詰めで大変なことになっていました。そして、日本人かなあどうかなあと思われる東洋系観光客の一団が出口側から展望デッキに入ろうとして止められてました。係員の皆様、ほんとにお疲れ様です。
忠霊塔の前から一枚撮って先に進むことにします。来年は有給取ってきてみようかしらね。

新倉山浅間公園〜山神社

続いて、如来寺の枝垂れ桜を確認した後、山神社へ向けて集落を抜けていきます。

村落を通過する道は特に迷うことはありません。

不安がある場合は、地図アプリを確認しつつ進んでみてください。

山神社は、小ぢんまりとした無人の神社です。

しかし、金運アップにご利益のあるパワースポットなんだそうで、赤い鳥居は真新しく綺麗でした。

折角なので、ご挨拶してから進むのが良いでしょう。

山神社から先は、10分ほど林道を進んで堤堰を超えたら登山道に入っていくこととなります。

ギャラリー

忠霊塔を見上げつつ、帰路から入り口へ降りていきます。
九十九折りに降っていくと
新倉富士浅間神社の拝殿が見えてきます。
参拝客もかなりの数になっていたので、今回は会釈だけで済ませて次にむかうこととします。次回はちゃんとご挨拶しますねー。
手水舎の脇の階段から境内から外へ出ます。
売店越しの富士山を眺めながら
入り口まで戻ったら、手前の端を渡って右へ向かいます。
この道は、駐車場へ向かう道でもあるので、結構人通りが多いです。
脇を流れる小川が桜並木になっているので、ここでもお花見が楽しめました。
道の突き当たりまで来たら右折します。左は駐車場へ向かう道になります。
枝垂れ桜で有名な大原山如来寺に到着です。肝心のすだれ桜はほぼ散ってしまっていました。残念すぎる。
アップにするとかろうじて1割ぐらいは花びらが残っている感じでしょうか。
来年は見頃に来ることを堅く誓いながら山神社へ向かいます。
途中の小川の脇をショートカットして
山麓に向かって登っていきます。
年季の入った団地を抜けて
どんどん山麓へ向かっていくと
白と赤の鳥居が見えてきました。
「山神社」に到着です。金運にご利益がある神社のようなので、いっぱいお祈りしておきましょう。

山神社〜府戸尾根合流地点

「山神社」側から入る登山道は、少々入り口が不明瞭です。

踏み跡は薄いですが、渡渉などはせずに沢沿いを進んでいくと、徐々に明瞭になってきますので安心して進んでください。

その後、向かって右下方に見えてくる小降りな滝を通過したら、今回の山行では核心部となるガイドロープの貼られた急坂箇所に到着です。

並行するようにアルミ製の梯子が掛かっていますが、ところどころ変形していて不安定に見えたので、素直に急坂を使った方が安全だと思います。

5分ほどで通過できる急坂を通過したら、後は踏み跡に沿って進んでいくのみです。

15分ほどで、新倉山公園側から続く尾根筋に合流して、府戸尾根に乗り上げる急坂を無事にパスしたら、その場で振り返って、大きな富士山を眺めながら、しばし達成感に浸ると良いでしょう。

ギャラリー

お参りを済ませたら、もっと先へ進みます。
林道を少し進むと
堰堤堰堤が見えてきて
それを乗り越えるように設置されている階段を登ります。
ここが少しわかりづらいのですが、沢に降りずにそのまま直進します。
そうすると5分くらいで踏み跡がしっかりしてきます。
進んでいくと、右下方に小さな滝がみえてきます。
滝を通過したら、渡渉ポイントです。沢へ降りて対岸の梯子の脇から急坂を登ります。梯子も登れなくは無いと思いますが、わたしはやめておきました。
しばらく、落ち葉と砂利で滑りやすいトラバース道を進んでいくと三叉路に到着します。ここは三つ峠方面へ向かいます。
こんな感じの落ち葉が降り積もった山道を進むと
ガイドロープ付きの急坂に到着です。
もりもり登っていくと
新倉山から府戸尾根に向かう尾根に乗り上げます。
以前、新倉山から登った時に、この空白の道案内の先はどこにつながっているのだろうと疑問に思っていたのですが、ようやく答えがわかりました。めちゃめちゃスッキリしました。
しばし、穏やかな尾根道を辿ると
ガイドロープ付きの急坂に到着です。
一度でも止まるとキツくなるので、一気に登り切ってしまいましょう。
府戸尾根に乗り上げると、富士山がお出迎えしてくれます。混雑しやすい場所ですけれど、ちょっとだけ眺めてから先へ進みます。

府戸尾根合流地点〜三つ峠

富士山と吉田市街地を堪能したら、三つ峠へ向かって登っていきます。

少し進むと見えてくる見晴らしの良い鉄塔を抜けたら、あとは淡々と穏やかな傾斜を進んでいきます。

木々の隙間から見える、富士急行線沿線の街並みや河口湖を横目に2時間ほど歩くと三つ峠の一角である毛無山山頂に到着します。

この山頂は三叉路の中心となっていて、それぞれ次のようなルートに通じています。

  • 三つ峠山頂に至るルート
  • 府戸尾根を経て河口湖南岸へ抜けるルート
  • 白滝林道を経て河口湖北岸に至るルート

白滝林道へのルートへ1分ほど進んだところからは草原の先に富士山を眺めることもできます。

毛無山山頂を通過したら、三つ峠山頂までは1時間もかかりません。

二つある山荘、三つ峠山荘と四季楽園を通過して、最後の階段区間を登り切ったら三つ峠山頂に到着です。

大きく見える富士山を中心に、御坂山地、南アルプス、八ヶ岳連峰と気持ちの良い眺めを堪能しつつ達成感を味わってくださいね。

ギャラリー

ご褒美の富士山を楽しんだら尾根筋を三つ峠に向かって登ります。
細かい分岐はすべてスルーして進みます。
しばらく進むと鉄塔下に飛び出ます。
ここからは、鉄塔越しの富士山や
吉田市の街並みを楽しめます。
その先に進むと、テレビのアンテナっぽい設備が見えてきて
ここから大月方面の街並みを確認できます。
倒木の脇をすり抜けて
更に進みます。
時々、南アルプスの白い峰や
河口湖を眺めつつ
穏やかな尾根を登っていきます。
茅の広場に出てしばらく進むと
三叉路に到着します。
ここが木無山になります。
少しズレたところから富士山を眺めることができました。
三つ峠方面へ泥濘んだ道を歩いていくと
休憩所がみえてきました。
ここは、長椅子があって長期滞在に向いています。よく、バーナーで調理している方を見かけるので、ここで富士山見ながら昼ごはんをとるのも良いでしょう。
休憩所の先にある三つ峠山頂の脇を登ると
山荘客優先の休憩所があります。撮影してもいいけど、三脚もって長期滞在はNGだそうです。昔は撮影もダメだった記憶ありましたが、緩和されたのかな。
三つ峠山荘正面です。こじんまりした小屋に見えて、結構内部は広んですよ。
山荘に停車してある四駆車。ここまで車で上がって来れるのがびっくりですよね。
三つ峠山荘を過ぎると、広い空間から三つ峠山頂がよく見えます。
そして、三つ峠にある二つ目の山荘、四季楽園まで到着しました。ここの山荘は、各部屋にコタツ付きで、冬場はとてもありがたい施設です。
有料休憩場です。確か、宿泊客は無料だったかな。ここからの眺めもわるくないので、四季楽園に泊まったら、ここで寛ぐのも良いでしょう。
四季楽園を通過したら三つ峠への分岐を登って
更に最後の階段地帯を通過したら
でっかい富士山と再会してから
山頂に到着です。比較的広い山頂なんですが、混雑しやすい場所なので長期滞在は別の場所がいいかもしれません。

三つ峠〜湖畔下山道分岐

「三つ峠」の山頂で眺めを楽しんだら、河口湖の北岸に降りて桜並木を楽しむことにします。

ここの山頂から北岸への王道ルートは毛無山山頂から白滝林道方面へ降るルートとなりますが、今回はいつもとは違ったルートということで、府戸尾根を降った後に浅川方面へ分岐して産屋ヶ崎へ向かうプランで進みます。

来た道を辿って「湖畔下山道分岐」まで進みます。

鉄塔を通過して、登りでは素通りした霜山の山頂を踏んだら、湖畔下山道への分岐地点に到着です。

案内板の文字が掠れて読み取れないので、湖畔下山道へ降りたい場合は見落とさないようにご注意くださいね。

ギャラリー

山頂で記念撮影をしたら、次は河口湖まで下山して湖畔の桜を楽しむことにします。
甲府盆地を眺めながら階段を降って
富士山を眺めながら階段をまた降ります。
おトイレへの分岐を通過すると
四季楽園の前まで戻ってきました。
見晴らしの良い広場を通過する時には
南アルプスを一望できました。ここもいい眺めなのでチラ見していくと良いですよ。
三つ峠山荘前のベンチから富士山をチラ見して先に進みます。
ここを右に進むと御坂黒岳方面へ進めますが、今回は、来た道を戻ります。
木無山の分岐も元来た道の左へ進みます。
天井山までは向かわないので1時間30分くらいで下山できそうです。
ここからは、キツすぎず緩すぎずのいい塩梅の坂道を降ります。
かなり高速に降れるので面白いんですよ。
タタっと進んで、鉄塔下に到着です。チラッと見える河口湖の先に西湖も見えますね。
鉄塔と富士山のコラボです。ここの鉄塔デカいんですよね。
ササっと降って
今度は、新倉山分岐地点まで戻ってきました。ここまで大体1時間ぐらいでしょうか。なかなかいいペースです。
少しだけ進んで
うっすら見える踏み跡を登ると
霜山の山頂がありました。ここは展望ナッシングです。
もりもりとジョギングペースで降りていくと
10名ほどのツアー組に追いついてしまいました。おい抜けるところまでは、大人しく最後尾を進みます。
少し道幅に余裕ができたところで、大声で声を上げて追い抜きします。この時の方々はちゃんと山側に避けてくれたので助かりました。たまに谷側に棒立ちになる方を見かけるときがあって、そんな時は、接触しないように追い抜く必要があって、かなり緊張するんですよね。
追い抜き後は、またペースが戻っていいペースで分岐地点まで降りて来れました。ここから尾根筋を辿れば天上山まで行けますが、今回はここで右へ折れていくことにします。

湖畔下山道分岐〜浅川

「湖畔下山道分岐」から尾根道を外れたら林道を跨いで九十九折りの山道を降ります。

こちらの道は人通りが少ないので、少々踏み跡が薄い感じではありますが、迷ってしまうほどではありません。

もし、不安に感じた場合は山道脇を通っている河口湖ケーブルテレビの配管を目印に降っていくと間違いないかと思います。

1箇所だけアルミっぽい不安定な橋を渡るところがありますは、他はすんなり降ることができるでしょう。

登山口まで到着したら、浅川の集落に到着です。ここから湖を目安に降って、枝垂れ桜が見頃な河口湖東岸の遊歩道を辿って「産屋ヶ崎」へ向かうこととします。

ギャラリー

林道を跨いで
湖畔への下山道へ入ります。
ここからの山道は少し踏み跡が薄いので、おおむね横を走っている、河口湖ケーブルテレビの配管がすごく良い目印になりました。
九十九坂を降り
枯れた沢を渡ります。
トタンでできた橋を慎重に渡ったら
時々見かける、案内と足元のケーブルテレビのチューブを目印に降ります。
ちょっと開けた感じのところまで降りてきたら
どうぞどうぞしている三つ峠登山口の案内がありました。
更に降ると
民家の脇に下山です。こちらの道は天上山を経由するよりも早く降れるのでいいかもしれません。
眼下に見える湖畔を目安に鋪道を降ります。
真っ直ぐ、真っ直ぐ降っていくと
路線バスの走る大通りに合流です。
北を見ると、河口温泉郷の宿泊施設達がみえました。
南は富士山ですね。
ここからは、湖畔まで突っ切って「産屋ヶ崎」へ向かいます。

浅川〜産屋ヶ崎

湖畔の遊歩道を通過します。

このあたりは枝垂れ桜に桃の花がとても綺麗に開花しています。

北岸ほどではありませんが、記念撮影をする方が多いので周囲に気を遣ってあげると良いかなと思います。

特に、頻繁に来れないだろう海外からの旅行客と思しき方には配慮してあげるのが良いのかなと感じます。

加えて、いいアングルを探すのに夢中になって足元のお花を踏み荒らさないようご注意ください。

この日見かけたのですが、デカい望遠レンズをつけた方がスイセンのお花畑に踏み込んで撮影をしていて、見ていて痛々しく感じてしまいました。

河口湖温泉郷の温泉旅館達の前を通過すると、「産屋ヶ崎」に到着です。

石階段の上にある産屋ヶ崎神社で手を合わせたら、本日最後の目的地となる河口湖北岸の桜並木へ向かいます。

ギャラリー

このあたりの湖畔は枝垂れ桜区間です。河口湖美術館付近のソメイヨシノに比べて、開花のタイミングが早かったようで、この日は散り始めていました。
それでも、まだまだ見頃だったのでそれなりに楽しめました。
足元には黄色いスイセンのお花がちょいちょい植えられていて、良いアクセントになってました。
河口湖北岸の宿泊街まで来ると、見頃の桃の花が咲いていて、これも見事でした。
桃の花は、桜の花より色が濃いので青空と白富士に映えますね。
こちらはソメイヨシノです。桃に比べて白っぽいですが、これはこれで優しい感じで良いんです。
春のお花を見上げながら湖畔を進んでいくと
産屋ヶ崎トンネルが見えてくるので左へ
高台の上にあるお社に向かいます。
産屋ヶ崎神社に到着です。ご挨拶していきます。
お隣には由緒案内も立っていました。

産屋ヶ崎〜富士急バス「久保田一竹美術館停留所」

産屋ヶ崎神社を降りて、河口湖大橋の高架下を潜ったら、大通りに沿って北岸へと向かいます。

河口湖美術館の案内に沿って、湖畔の遊歩道に入って早々からソメイヨシノの大群が待ち構えています。

合わせて、観光客の大群も待ち構えています。

人酔いしやすい方は、ここで一旦呼吸を整えておくと良いでしょう。

ここからは、満開桜越しに富士山を眺めつつのんびりと進みます。

桜の時期のこの区間は非常に見応えがあるので、長時間滞在してしまうと思いますが、風が強い場所でもあるので体が冷えやすいです。

防風着があるなら予め羽織っておくとよいでしょう。

観光客にぶつからないように桜並木でのお花見を楽しんだら、湖畔から引き上げて路線バスの通りにある「久保田一竹美術館停留所」へ向かいゴールとなります。

ここへの路線バスは概ね30分に一本ペースです。

ただし、混雑する時期は30分遅れもザラにありますし、満員で乗れないパターンも出てきます。

もし、体力に余裕があるなら歩いて河口湖まで歩いて戻ってしまうのも十分にアリです。

河口湖大橋を渡るルートで進めば1時間かからずに河口湖駅まで戻れるので、状況により判断してみてくださいね。

ギャラリー

産屋ヶ崎神社を後にしたら、河口湖大橋を潜ります。
反対側から河口湖美術館の方へ向かいます。
真っ直ぐ進んで、湖畔の枝道を左折すると
桜並木が見えてきて
まずは、河口湖美術館に到着です。
ここから桜並木に入っていきます。
富士山をバックに満開の桜が華やかです。
チョイチョイでてくる小橋を渡っていきます。
橋は富士山の形になっていて、こういうところがよくできてます。
橋を渡ったあたりから、ソメイヨシノの桜並木に入ります。
満開の桜がいっぱい、観光客もいっぱいな中をゆっくりと進みます。
どうも半袖はわたし一人だけで、ちょっと目立ってきたので、長袖のTシャツを一枚着込んでおきました。
このあたりで時間は16時となりましたが、まだまだ空は明るくて、富士山も桜も鮮やかです。
少し花びらが落ちてるのもありますが、ほぼほぼ満開なのが気持ち良いです。
こういう絶景を眺めていると、来年は早朝の逆さ富士と合わせて眺めたくなってきました。
30分ほどお花見散策をしていくと、桜並木も終着点に近づいてきました。
最後に岸に降りて富士山単独を移します。
桜並木を後にしたら、秋まつり会場となる紅葉回廊前を通過して
久保田一竹美術館停留所に到着です。10分ほど遅れてきたバスは満車でしたが、なんとか乗車はできて帰路に着くことができました。
河口湖駅から大月駅まで富士急線で戻ってきてみると、丁度、東京行きの快速なんてのが泊まっててくれて助かりました。ありがとうございました。

まとめ

三つ峠登頂の後、河口湖北岸で満開の桜並木を楽しんできた時の様子でした。

富士山と桜、日本を代表する二大アイコンを一緒に楽しめる場所は全国各地に存在しますが、これだけ大きく富士山が見える場所となると場所が限られてきます。

富士山の麓、河口湖は大きな白富士と満開の桜という素敵なコラボを楽しめる貴重な場所なので、この時期は最寄りの山々と繋げて訪れてみると楽しさ倍増するかもしれません。

是非、桜の見頃を狙って訪れてみてくださいね。

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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