散策の記録|今年最後の花吹雪、河口湖湖畔を一周してきました

山行

2022年も4月中旬を過ぎて、関東圏の大部分の桜は葉桜となってしまいました。

しかし、富士五湖の一つ「河口湖畔」の桜は散り始めたばかりということで、今年最後の花吹雪を楽しむために河口湖湖畔に足を運んでみました。

このように書くと最初から湖畔でお花見の計画で赴いたように見えますが、実は大々的にやらかした結果のプラン変更なのでした。

そのような訳なので、今回はカケラも山行をしていません。

さて、どんなことをやらかしたか気になった方は、本文の方を読み進めてもらえたら嬉しいです。

特典として、散り際の素敵な桜たちの様子も楽しむことができるので、あなたが桜好きであれば時間の無駄とはならないはずです。

それでは、最後まで読んでいってくださいね。

基本情報

まずは、今回の散策についての基本情報です。

散策の基本情報

日付:2022/4/16

天候:曇りのち晴れ

エリア:河口湖エリア

コース概要:富士急行線「河口湖駅」〜船津浜〜八木崎公園〜冨士御室浅間神社〜さくらの里公園〜留守ヶ岩〜大石公園〜産屋ヶ崎〜船津浜〜富士急行線「河口湖駅」

難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆

交通機関:

(往)富士急行線「河口湖駅」から、スタート

(帰)富士急行線「河口湖駅」から、帰路へ

概要

河口湖(かわぐちこ)

河口湖は、山梨県河口湖町にある富士五湖の一つです。

面積こそ山中湖に次ぐ、富士五湖2番目の大きさとなりますが、湖畔一周の長さは19kmにも及び、こちらは富士五湖最長となっています。

その他にも、他の4つの湖には無い特徴として、河口湖大橋という車の通れる規模の大きな橋が架かっている点、うの島という無人島が湖面に浮かんでいる点などが挙げられます。

周囲を囲む山々は、一番有名な「三つ峠」を筆頭に、「御坂山」「黒岳」「破風山」「天井山」「足和田山」と御坂山地の山々が名を連ねます。

また、早くから観光地として開発されたことで、湖畔にはさまざまな観光施設が軒を並べていて、一年を通して非常に多くのイベントが開催されており、大勢の観光者が訪れる場所となっています。

四季別に挙げると、春の桜祭りに、秋の紅葉祭り、そして夏と冬にそれぞれ開催されている花火大会などがあります。

近年は、海外観光者の訪れる機会も大きく増え、日本語よりも海外の言葉を聞くタイミングの方が多いのではと錯覚するような土地柄に変化してきています。

その他の特徴としては、古くから富士山信仰の拠点として北岸に「河口浅間神社」、南岸には「冨士御室浅間神社」という重要な神社が建てられています。

特に「冨士御室浅間神社」の本宮は富士山山中に残る最古の社とされていて非常に重要な信仰の拠点となっているようです。

公共交通機関によるアクセスにも恵まれており、富士急行線や富士急行バスと多彩なアクセス方法を持つ交通の便がとても良い場所となっています。

ギャラリー

河口湖の看板。湖だけでなく看板もなかなか大きいんです。
北岸から富士山を眺めた図。河口湖は北岸からの眺めが秀逸です。
富士五湖通じて、唯一の島「うの島」。無人島ですが船で上陸できるようです。
遊歩道には、むき出しの溶岩石が覗く場所もあります。河口湖を始め、西湖、精進湖、本栖湖は元々は剗の海(せのうみ)という大きな湖だったのですが、西暦864年に起こった富士山の貞観大噴火により流れ出た溶岩で4つに分たれたと言われています。これら溶岩石はその時に流れ出て固まった溶岩なのでしょう。ドラマを感じます。
交通の要所「河口湖駅」。都内からは、直通の特急電車だけでなく、直通の高速バスも沢山出ています。お天気に恵まれていれば、背後に大きな富士山を仰ぎ見ることができます。

今回の散策上でのポイント

地図上の位置と標高

まずは、今回の歩いた場所について、地図上の位置、標高を示します。

合計距離: 23145 m
最高点の標高: 869 m
最低点の標高: 827 m
累積標高(上り): 1552 m
累積標高(下り): -1554 m
総所要時間: 07:34:15
Download file: climbing-record-20220416.gpx

歩いた軌跡

続いては、GPSデータを元にした軌跡です。

市販の地図

今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。

本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。

わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。

ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。

5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。

昭文社
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おすすめお花見ポイント

今回の歩いたルート上でお花見に適したポイントは、次の場所になります。

お花見を楽しめたポイント
  • 冨士御室浅間神社
  • 河口湖ウォーキングトレイル(北岸)
  • 河口湖ウォーキングトレイル(東岸)

冨士御室浅間神社

お花見を楽しめたポイントの一つ目は「冨士御室浅間神社」です。

河口湖南岸にある富士山信仰の重要な拠点の一つとなる神社ですが、南面に建つ黒い鳥居から拝殿に続く参道の両脇に植えられた桜たちがとてもきれいでした。

残念ながら、境内の桜は散ってしまっており、一週間ほど早く訪れたら満開の桜に彩られた参拝となったかもしれません。

ギャラリー

正面の黒い鳥居。ここから中央の宮里まで美しい桜並木が続きます。
脇を固める狛犬さんもお花見を楽しんでいる様子。満面の笑みなのが、ちょーかわいいですよね。
拝殿の周辺は残念ながらお花は散ってしまったようで、ちょっと寂しげでした。
本堂に目を向けると、こちらは一部散らずに残った桜たちが目を楽しませてくれました。
そして、裏門が一番華やいでいたのが面白かったです。
河口湖ウォーキングトレイル(北岸)

お花見を楽しめたポイントの一つ目は「河口湖ウォーキングトレイル(北岸)」です。

河口湖の湖畔にはさまざまな散策路が設置されています。

その中でも広範囲をカバーしている「ウォーキングトレイル」の北岸側に当たる区間の桜並木がとてもきれいに咲き誇っていました。

具体的には、「秀峰閣湖月」という宿泊施設から「河口湖美術館」の芝生広場までの区間となります。

ソメイヨシノをメインに、芝桜やチューリップ、ヤマブキにユキヤナギなどの春のお花も一緒に楽しみながら散策ができるとても魅力的な散策路になっています。

そして、ここからは対岸の先に大きく富士山が見えるため、桜と富士山を合わせて撮影する観光客で賑わいを見せていました。

できれば逆光になる夕方よりも早朝に訪れた方が良い場所ではありますので、きれいな写真を狙って訪れるつもりだとしたら、頑張って早起きしてみてくださいね。

河口湖湖畔でのお花見といったら、この区間は定番中の定番。抑えておけばまず間違いは無いでしょう。

ギャラリー

北岸は、遊歩道に沿って長い桜並木が続いていて見応え抜群です。
富士山もバッチリ見える位置なので、富士山をバックに桜を楽しむ観光客がいっぱい訪れていました。
何気なくシャッターを切ってもそれなりに綺麗に見えてしまうのは、富士山と桜のカップリングの力ですよね。
来年は、順光となる早朝に訪れてみたいです。
河口湖ウォーキングトレイル(東岸)

お花見を楽しめたポイントの一つ目は「河口湖ウォーキングトレイル(東岸)」です。

具体的には「産屋ヶ崎」から東に向かい「ホテル湖龍」付近までの湖畔に設置された散策路です。

こちらは、より発色の強い八重桜、枝垂れ桜の割合が多く、北岸よりも目に鮮やかな印象のあるお花見が楽しめます。

桜の他に、桃の木が植えられた区間もあり、さらにお花の主張が増した風景を楽しめます。

富士山もかろうじて見える範囲となりますので、富士山と春のお花をセットに楽しむことができます。

北岸と異なり、富士山が真南に当たらないことから、訪れるのが午後遅くなったとしても逆光となる機会が少なく、その点でおすすめの区間です。

少し歩く距離は伸びますが、北岸から産屋ヶ崎を通って東岸まで繋げて歩ければ、桜、富士山だけでなく、運が良ければ湖面に映る逆さ富士も目にすることができるかもしれません。

是非、お天気の良い日を狙って試してみてくださいね。

ギャラリー

東岸も遊歩道沿いに桜並木が続いています。こちらは八重桜や枝垂れ桜がメインで、ピンク色が鮮やかです。
白い富士山に青い空、そしてピンクの桜と楽しい風景です。
富士山の位置が真南というわけではないので、夕方でも逆光で眩しいということにならないのが助かります。
桃の花も満開で、更に色艶やかな印象の楽しい散策路でした。

注意した方が良さそうな区間

今回の歩いたルート上で、注意したほうがよさそうな区間は、特にありません。

だたただ、湖畔を歩いていただけなので当然といえば、当然ですね。

注意した方が良さそうな区間
  • 特にありません

今回の散策での服装

今回の散策では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。

同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:薄手の長袖Tシャツ
  • アウター:薄手のフリース、ソフトシェル、レインウェア
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

今回の活動中は、半袖Tシャツにソフトシェルという出立で歩きました。

この日は気温17度付近と春の陽気ではあったのですが、湖畔は風が強く日陰に入る度に体力を持っていかれる感覚があったため、歩き始め5分ほどでソフトシェルを羽織っていくこととしました。

午前中こそ暑さを感じたものの、正午を周り夕方に近づくにつれて程よい感じとなってくれました。

交通機関での移動中は、半袖Tシャツと薄手の長袖Tシャツ、薄手のフリースでちょうど良い感じでした。

以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。

あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。

散策の記録

ここからは、今回の散策について述べていきます。

今回のやらかした点

まずは、今回やらかした内容からです。

ざっくり言ってしまうと、思考停止が招いたお粗末な撤退劇といったところでしょうか。

当初のプランは「笹子駅」から沢筋を遡って「本社ヶ丸」まで登り、そこから「三つ峠」を経由して「河口湖北岸」に降下し、お花見を楽しむつもりでいました。

しかし、この日の前日は、日中から夜半にかけて長い時間雨が続いた日。

予定していた沢筋を遡るルートはスタート地点から水嵩が増していて、この先を進むのに不安を感じる状態となっていました。

雨の降った翌日です。ちょっと考えれば沢の水が増すのは当たり前のことで、最初のプランを固持したまま現地まで来てしまったのは、思考停止の何者でもありません。

この状態のまま沢筋を進んでも、臨機応変に判断できるか自信が無くなってしまったので、この日の山行は諦めて、湖畔散策に気持ちを切り替えることしたのが、今回のやらかした内容でした。

ギャラリー

東京駅から中央線に乗って笹子駅へ。
途中の高尾駅で松本駅行きに乗り換えです。
笹子駅は、東京駅から訪れた場合は最後尾車両側に出口があります。
改札前におトイレに立ち寄ると効率的かもです。無人駅なので、また入れてしまいますが。
改札出てすぐに待合席があるので、ここで身支度を整えます。
駅を出た時点で、あちこち水溜りができてましたが、全く気にせず登山口に向かいます。
ここを右折して
真っ直ぐ進んで
沢沿いの道は左折です。ここで、右折すると尾根沿いの道に出れるのですが思考停止のまま左へ行ってしまいました。
普通に道路も濡れ濡れですね。
道端の桃の花が満開です。
しばし、桃のお花見を楽しみます。
桜とか梅とか桃とか、似たようなお花ですが、花びらの形状と軸の長さで見分けるのだそうです。
花びらの先っちょが、割れているのが桜、丸いのが梅、尖っているのが桃なんだそうです。
軸の長さで見ると、長いのが桜、枝から直接咲いているのが梅、軸が短いのが桃になるようです。
お花見を楽しんだ後はノーテンキに先に進みます。
この辺りから、ちょっと沢の水多いなーなんて、ちょっと不安になってきました。
ここまできちゃったので、登山口までは行くことにします。
登山口を越えて
最初の渡渉ポイントに到着です。普段は気にせずに渡っていた場所なのですが、この日はどこから渡るか悩む水量になっていました。
比較的浅そうな岩の上に足を置いてみました。このポイントだけ考えれば全然通れるのですが、先々の渡渉ポイントを思い浮かべて、やめておこうとの判断になりました。
ひとまず、桃のお花の前まで戻って考えます。
尾根側の道に切り替えて進むというのもありましたが
出鼻を挫かれてモチベーションも下がってしまったので、この日は山に入るのはやめて、湖畔をぶらぶらして行く事にしました。

改めてアプローチから

そんなわけで、山にも登らないのにガチ装備一式を担いで湖畔をお散歩することなりました。

改めてのスタート地点は、富士急行線の終点駅「河口湖駅」としました。

今回は「笹子駅」の無駄な往復というのがありましたが、通常の流れでいくと「東京駅」から中央線で「高尾駅」へ向かい、そこで松本行に乗り換えて「大月駅」へ。さらに富士急行線に乗り換えて「河口湖駅」へというルートになります。

「河口湖駅」は観光の要所ということもあり、とても大きく綺麗な駅なので、おトイレまで少し歩きますが、おトイレは入れる時に入っておくのは鉄板ですので、面倒がらずに立ち寄ってからスタートを切るようにしてください。

身支度は、駅の至る所に設置されている長椅子で行えば良いでしょう。

駅前は人通りだけでなく、自家用車や大型バスの往来も激しいので信号無視などせずに交通ルールを守って歩き出してくださいね。

ギャラリー

そんな訳で、河口湖駅までワープです。
乗ってきたのはガスパールさんとリサさんの電車。かわいいでしょー。
フジサン特急が泊まっていました。変顔の富士山がいっぱい描かれていました。
一時期ネットで炎上した「温泉むすめ」がいました。一部の女性の方には気に入らないシリーズのようで、仮定の話と前置きした上で「温泉に毒を流してやる」的な発言があったとかなかったとか。なかなか香ばしいネタの宝庫だったみたいですよ。フツーにかわいいのに、どの辺が癪に触ったのでしょうね。
河口湖駅を出た正面口です。赤ポストが懐かしいですね。
ここを真っ直ぐにおトイレがあります。忘れずに立ち寄っておいてくださいね。過保護な母親みたいにおトイレ連呼ですみません。いや、ほんと。大事なことなんで仕方無いんですよ。

富士急行線「河口湖駅」〜船津浜〜冨士御室浅間神社

河口湖駅をスタートしたら、一番近い湖畔「船津浜」へ向かいます。

途中、桜の名所「円通寺」に寄り道して、お寺の前に立つ大きな桜の木を楽しんでから先に進みます。

「船津浜」からは時計回りに西へ進むか、反対周りに北に進むか悩ましいところですが、この日のお天気は午後から晴れ模様とのこと。

それなら、午後遅めの時間に北岸に到着できれば晴れた空のした富士山と桜のコラボが楽しめるかもという期待から、時計回りに進むこととしました。

湖の南岸をたどり「大池公園」「八木崎公園」と公園をたどり、「冨士御室浅間神社」の裏門に到着します。

裏門から礼拝場所となる里宮へ向かってみると、境内の桜はほぼ散り落ちてしまい少々寂しい状態でしたが、中央の黒い鳥居まで向かうと満開の桜たちから花吹雪の大歓迎を受けることができました。

その後、本宮まで戻りご挨拶してから、西岸へ向かって進むこととしました。

ギャラリー

河口湖駅正面の図。それでは河口湖へ向かいましょう。
横断歩道を渡ったら駅正面の道を進みます。
行き止まりまで来たら左折します。
道なりに降っていって
大きな交差点に出たら右方面へ
あとは道なりに進みます。
途中に桜の名所「円通寺」があるので寄り道です。
残念ながら境内での撮影はNGになってしまったようなので、正面からの撮影で我慢です。
アップの図。満開ですね。
案内板です。
正面の門をバックにもう一枚。
所々、散り始めていましたが、寧ろ、桜吹雪を浴びることができていいタイミングだったみたい。
近隣の八王子神社。
正面鳥居の桜だけチラ見して先に進みます。
旅館街を進んでいくと
船津浜に到着しました。室町時代には、富士山の船津登山口へと向かう登山客たちが立ち寄る主要な船着場として栄えたようですが、江戸時代に入り吉田登山口が開かれると、そっちに登山客を取られてしまい、急激に衰退していったんだそうです。
現在は、河口湖駅に程近い立地が幸いしてか、遊覧船やボート乗り場として賑わいが戻ってきているみたいですね。良いことです。
快速遊覧船の料金表が立ってました。パッと見高い印象ですが、5人分なので妥当なお値段でしょうか。
ここから北か西に向かう事になるのですが、北岸の桜並木は最後の楽しみに取っておくことにしたので、西へ進む事にします。
でっかい河口湖の看板の脇には
大きくて綺麗なおトイレがありました。駅で逃した時はここをお借りしましょう。
山梨ロマン街道を進みます。モダンな道ですね。
少し浜から離れているので、湖が遠いですがこれはこれで良い風景です。
観光地らしい風貌の「河口湖ホテル」を通過します。
西湖への分岐が見えてきますが、スルーして直進です。
宝石博物館、開運の湯と通過すると
大池公園の入り口が見えてくるのでそちらへ入ります。
散り始めてはいましたが、満開の桜が出迎えてくれました。
女神像の周りも桜でいっぱいです。
女神像の説明文も載せておきます。読んでみると、この美女たちは磐長姫命と木花咲耶姫命の姉妹像みたいです。一般的に磐長姫命は醜いとされていますが、本当は姉妹ともに美しかったが、光に照らされて眩しい様を「見えにくい」と表現したところ「醜い」と聞き間違ったまま後世に伝わってしまった、なんて逸話を聞いたことがあります。この作者も同じ逸話を聞いたのかしらね。
河津桜っぽいやつと河口湖大橋を重ねてみました。どうでしょうか。綺麗に見えてるでしょうか。
陽射しに照らされて、鮮やかなピンク色の花びらを見せてくれていました。
他にもいろんなお花が咲いてました。真っ白な花びらなのは大島桜かな。
足元にはタンポポや
オオイヌフグリも咲いていました。
公園を出て河口湖大橋の方向へ進んでみると
のぼりがいっぱい立っているのが見えてきました。
黄金の七福神だそうです。
黄金の恵比寿さま。成金ですね。
河口湖七福めぐりなるものがあるみたいです。残りの神様は全て北岸のようですね。歩きがら全て訪れてみましょう。
大橋の足元を潜って
がっぽがっぽなニューリッチキャンプ場を通過します。
遊歩道「ウォーキングトレイル」の案内が立っていたのでそちらを歩きます。
徐々に青空が広がってきました。
釣り人たちの様子を眺めながらのんびり歩きます。
湖面に浮かぶ六角堂が見えてきました。冬場になると歩いて渡れるとか聞くので、いつかチャレンジしてみたいですね。
散りつもる桜の花びらの上を進んで一旦車道へ。
八木崎公園の案内に沿って進んでいきます。
途中、マメサクラを見つけました。小さくて可愛らしい花です。
駐車場の脇を折れて公園に向かいます。
公園の中央には小高い丘があり富士山がよく見えるみたいです。残念ながら、この日この場所では富士山は雲の中でした。
先ほど湖面に見えた六角堂。ここからもよく見えます。
水が少なければここから六角堂に渡れそうですね。
湖畔に立って湖を見渡してみます。
こうしてみると、北岸も結構栄えているように見えますね。
十二ヶ岳から鬼ケ岳に向かうギザギザの稜線が見えました。あのあたりは特徴的なので、一眼でわかりますね。
日陰になって暗い感じですが、綺麗なグラデーションの花弁だったので撮ってみました。
次いでのもう一枚。
マイペースに進んでいきます。
桜の舞い散る中歩いていくと
ブラックスワンがいました。シュールですね。
そして、冨士御室浅間神社に到着です。裏門から失礼します。
拝殿は桜少なめでしたが
鮮やかな色の八重桜が一房残っていました。
桜吹雪に包まれながら正面鳥居に向かいます。
ここは赤くない鳥居なんですよね。不思議な感じです。
境内に戻って、本殿にてご挨拶。
タマっころがありました。
龍宝珠だそうです。別に撫でなくても大丈夫みたいです。
牛が寝そべっていました。こっちは撫でるといいみたいです。
馬がぼんやり立っていました。この子はなんだろう。よくわからないのでツンツンしておきました。
神社を出たらさらに西へ向かいます。

冨士御室浅間神社〜小海公園

「冨士御室浅間神社」を後にしたら、そのすぐ隣の「シッコゴ公園」に入ります。

「シッコゴ」とは聞きなれない名前ですが、アイヌ語で「湿原」を指す名前とのことです。

実際には湿原地帯では無いですが、富士山から流れ込んできた溶岩により湿原のように見えるとのことから、そのように命名されたようです。

「シッコゴ公園」からは湖畔の遊歩道を通って道の駅「かつやま」に接続する「小海公園」まで向かうことができます。

どちらの公園も芝生が綺麗で、レジャーシートを敷いて寛ぐには最適な場所です。

ここを越えると、河口湖西端「長浜」に至り、そこから北岸に回り込んで東方面に進んでいくこととなります。

ギャラリー

冨士御室浅間神社を出たらすぐにシッコゴ公園に入ります。ここは、神社主催の流鏑馬祭りの会場になっているようで
馬が走れる広い芝生が広がっていてました。
野鳥の観察地にもなっているようで、カラフルな野鳥が目につきました。
公園を越えて、遊歩道を歩いて行きます。
正午近くになってきて、明るく見える桜の花が増えてきていい感じです。
よく整備された遊歩道を歩いていくと
鐘が見えてきました。
木花咲耶姫命の鐘だそうです。合計3回ならせばどっちも叶うということですね。ラジャーです。
1回鳴らして、2回鳴らします。これでどっちも叶いますね。ちょー楽しみ。
期待に胸を膨らませながら西へ歩きます。
足元にヒヤシンス。
ムスカリ。
チューリップが咲いていました。足元も春の装いですね。
芝生の広がる公園に出てきました。
大量の車が止まっています。
小海公園だそうです。あの車の群れは隣接する道の駅「かつやま」の駐車場だったみたいです。ここからさらに西へ、その後北へ向かう事になります。

小海公園〜留守ヶ岩〜大石公園

「小海公園」からは車道に出たり、遊歩道に戻ったりを繰り返しつつ「河口湖西岸」に向かいます。

そして、西湖に向かう分岐を横目に北上し「河口湖北岸」の湖畔に伸びる遊歩道を東に向かって進んでいきます。

途中、「さくらの丘公園」という大きな枝垂れ桜の立つ公園を通過しましたが、残念ながら、葉桜となっていました。

その後も、湖畔の遊歩道を進み続けると、「河口湖自然生活環館」という施設が見えてきます。

ここは、河口湖周遊バスの北側終点となります。

ここから東岸に向かう遊歩道に入ると「大石公園」の敷地となり、桜の名所として有名な「河口湖北岸の桜並木」に入ります。

ここからの眺めは、流石といったところで、湖畔に並ぶ桜並木のバックに冠雪した白富士が大きく映える素晴らしい眺めを楽しめます。

未だ経験はしていませんが、風の静かなタイミングに訪れることができたら、湖面に移る逆さ富士や桜並木なんかも楽しめるかもしれません。

この桜並木だけを目的に訪れるなら、「河口湖自然生活環館停留所」まで周遊バスで赴いてしまうのも良いプランかと思います。

ギャラリー

ここから一旦車道に出ます。
そしてすぐに遊歩道へ
西岸へ向かって進みます。
午後に入ってきてだんだん雲が晴れてきました。
天神下停留所あたりから、再度、車道を進むようになります。
懐かしい公衆電話がありました。梅干し食べて、すっぱまんですね。
河口湖の西端です。ここから西湖、精進湖に向かうことができますが、今回はスルーして北へ進みます。
横断歩道を待つ間に座る長椅子。ここもさりげなく富士山仕様になってました。
北岸のトンネルが見えてきましたが
トンネルには入らずに遊歩道を進みます。
この辺りはさくらの里公園というところのようです。
公園の目印となる枝垂れ桜は、すでに半分以上の花が散ってしまっていました。
ここを登ると展望だに到着できるようですが、今日は時間が押しているのでスルーです。
公園内のさくらもほとんど散ってしまってますね。
葉桜の目立つ桜並木を進んでいきます。
トンネルを潜って
湖北ビューラインを歩いていくと
中央分離帯のある区間に入ります。
ここも桜並木になっていて、満開のタイミングに訪れていたらなかなか良いシーンが撮れたんじゃないかと思います。
中央分離帯区間を過ぎると、悲しい物語の舞台となった「留守ヶ岩」に到着します。
恋人のために灯し続けた火が嵐で消えてしまった事に気が付かなかったばかりに、お相手の船が転覆。その顛末を知らないまま彼を待ち続けたものの、現れるはずもなく、最後は失意により自ら命を絶ってしまう。そんな女の子が火を灯し続けた場所が、ここ「留守ヶ岩」の上なんだそうです。
そんな悲しい舞台を通過すると、河口湖唯一の島「うの島」が見えてきました。
続いて林間学校を通過して、道なりに歩いていくと
河口湖周遊バスの北側の終点「河口湖自然生活館停留所」が見えてきました。更に道なりに進み
ここから湖畔の遊歩道に向かいます。
遊歩道を進むと
こんな景色や
こんな景色
さらにこんな景色
そしてそして、こんな景色を見ることができます。
そんな景色の中でのキャンプとか最高ですね。
キャンプいいなーと思いながら車道に戻り、先に進むとホテル「湖月」が見えてきました。
ホテルを少し越えると、秋のもみじ祭り会場が見えてきたあたりに
北岸の桜並木への道が空いているので、そこから湖畔に向かいます。

大石公園〜産屋ヶ崎

「大石公園」の桜並木は、有名どころということもあり、かなり混雑します。

記念撮影でいきなり立ち止まる方も多くいらっしゃいますので、ぶつかったりしないように、少し間隔をあけて散策すると良いでしょう。

そして、ちょっと気になる点としては、記念撮影のために、桜の枝を掴んでグッと自分に引き寄せて撮影する方がなかなかの人数いらっしゃいました。

個人的に、これはマナー違反のように感じます。

桜のお花はデリケートです。乱雑に扱えばすぐに散り落ちてしまいます。

風に煽られて舞い散る様は、儚げで上品な趣を演出してくれますが、人が揺すったり触ったりで散り落ちてしまう花びらからは、痛々しさしか感じません。

枝を折って持ち帰っている訳では無いからセーフという意見もあるのかもしれませんが、あるがままの姿から奇跡の一枚を撮るという方がカッコいいとも思いますし、極力おさわりは少なく楽しんでいただければ幸いです。

さて、年を取ると説教じみてしまうのは悪い傾向ですね。

話を散策の内容に戻します。

「大石公園」その先の「長崎公園」と湖畔の桜並木を進んでいくと、最後は河口湖大橋に向かう車道に合流します。

この橋は両脇に歩道が設置されているので歩いて渡ることも可能ですが、今回は一周する目的もあったので、橋の下を潜って「産屋ヶ崎」へ抜けていきます。

「産屋ヶ崎」には岬があり、その上に「産屋ヶ崎神社」があります。結婚、育児、家内安全をご利益としているので、そのあたりに悩みを持っているようならご挨拶しておくと今後素敵な展開が待っているかもしれません。

そうでなかった場合でも、あまり訪れる機会のある場所ではありませんので、近くまで赴いたらご挨拶しておきましょう。

ギャラリー

桜並木に入ってすぐに黄金の七福神が立っていました。
黄金の七福神シリーズの最初がここだったみたいです。
福禄寿は、幸福、封禄、長寿の三徳から名付けられたとか。ひとまずご挨拶してお花見にいきましょう。
ここからは湖畔からの眺めです。
桜吹雪も一緒に浴びることができるので、散り始めぐらいのタイミングならまだまだ楽しめます。
富士山の笠もそろそろ外れそう。
そして続いての七福神は寿老人。
この神様は、長寿を司っているみたいですね。
段々と日が傾いてきて逆光になってきました。
薄暗さを感じるものの、まだ楽しめそうです。
残念な点は風が強くて、湖面に映る逆さ富士を見ることは出来なさそうな点。早朝狙いで見に来たいですね。
そして弁財天です。
弁財、福知の神様だそうで、他にも天災地変を無くして、戦勝をもたらすとかいう完璧超人のようです。
遊歩道の様子も少しだけ
16時を過ぎているので、人も減ってきてます。以前訪れた時はこの程度では済まない混雑っぷりでした。
逆光で富士山が眩しく見えてしまうのが玉に瑕ですが、このくらいの時間の方が人が少なくて、ゆっくりお花見できるかもしれません。
滑り台と合わせて一枚。子供はお花より遊戯が好きみたいでした。
黄金の七福神も残るところ二柱です。まずは毘沙門天。
この神様は四天王の一人で、財宝、福徳を司っているようです。
そして最後が大黒天。
この神様は厨房の神様だそうで、祀っておけば食べる事には困らないとか。マシュマロボディは伊達じゃないという事でしょうか。
漕艇場が見えてきたあたりで、一旦、車道に出ます。
ここを真っ直ぐ、ぶつかった車道を右へ。
道沿いに進んで大橋の手前で、橋の下を潜ります。
橋の下を反対側に出るとすぐに
細い階段があるので登ります。
産屋ヶ先神社がありました。
こちらが説明文です。やっとここまできました。あとは東岸を辿ってゴールの河口湖駅へ向かいます。

産屋ヶ崎〜船津浜〜富士急行線「河口湖駅」

「産屋ヶ崎」を過ぎたら、後は「河口湖東岸」をなぞって「船津浜」に戻り、そこから「河口湖駅」へ向かってゴールとなります。

この東岸の散策路にも、素敵な桜並木があって素敵なお散歩の場として賑わいを見せています。

「北岸」に比べると、富士山が手前の丘に隠れてしまう位置関係なので眺めが一段落ちてしまいますが、色味の鮮やかな八重桜や枝垂れ桜、桃の花が咲き乱れていて、こちらの方が華やかさが強い印象があります。

夕方でも逆光に負けずに鮮やかな濃いピンク色を見せてくれるので、日が落ちてきたら東岸に徐々に移って楽しむと良いでしょう。

そして、「船津浜」まで進んでしまうと、以降は観光地街です。

見るべき桜も極一部となりますので、速やかに「河口湖駅」まで進みゴールしてしまうと良いでしょう。

ギャラリー

産屋ヶ崎神社から降りたら、遊歩道を進みます。
湖面が静かだと、ここから綺麗な逆さ富士が見えるようです。一度も見れてないのでいつか眺めてみたい場所です。
東岸は、主に八重桜、枝垂れ桜がメインみたいで、よりピンク色の鮮やかなお花見が楽しめました。
ピンクの桜と白い富士山はいつみても良いですね。
途中から桃の花も混ざって更に彩りが良くなりました。
桃の花もアップにしてみましたが、少し暗かったですね。
桜並木を南へ進んでいきます。
南に進むにつれて、富士山が手前の丘に隠れてきました。
この辺りから枝垂れ桜メインの区間になります。
こちらも満開ですね。
そろそろ、桜並木も終わりに近づいてきました。
最後に桜と富士山のアップを一枚。これ以降は富士山も隠れてしまいます。
小曲トンネルの脇を抜けて
大きな駐車場を南に突っ切っていきます。
17時を回ったので、カチカチ山へ登るロープウェイもそろそろ最終便でしょうか。
駐車場の南端まで来れば
朝通った船津浜に戻ってきました。これで河口湖一周できました。次は湖を囲む山々を周回してみたいところですね。
朝きた道を反対方向に河口湖駅へ向かいます。というか、ここから富士山見えたんですね。夕日が眩しくて肉眼では確認できませんでした。
登り道を登って、駅へ向かう枝道に入ります。
なんで忍者なんだろうと戸惑ううどん屋さんを横目に進みます。
そして、河口湖駅に到着です。バックが富士山の駅とか、立地条件良すぎますよね。
実際には、もっと赤く染まった富士山だったのですが、謎補正で白肌になっちゃいました。
高速バスが空いていたので、この日はバスで帰る事にしました。待つ間に、もう少し富士山を眺めていきます。
新宿行きのバスが到着です。二階建てバスは眺めが良いので好きなんですよね。のんびり夕暮れ時を眺めながら帰る事にします。お疲れ様でした。

まとめ

富士五湖中2番目に大きい湖「河口湖」での今年最後のお花見の様子でした。

実は富士五湖の標高は1,000m近い高さがあります。一番低い位置にあるとされる「河口湖」でも830mと、高尾山山頂の599mよりも200m以上高地に当たります。

このため、都内では散ってしまった桜たちもまだ楽しめる余地があったということです。

桜の花は、見頃の時期が非常に短いこともあり、気が付いたら都内は葉桜だらけということもあるかと思います。

そんな時は、河口湖界隈の高所で見逃してしまった桜の花々を楽しんでもらえたら幸いです。

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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