山行の記録|富士山御殿場ルート敗退の次いでに、道迷い遭難のあった宝永第二火口縁周辺を歩いてみました

山行

今季の富士山も閉山間際となってきたので、御殿場口新五合目からのロングルートにチャレンジしてきました。

結果はものの見事に途中敗退。七合五勺「砂走館」まで登ったもの疲労でモチベーションが維持できなくなったので、速やかに下山を決めて降ることにしました。

その際に、良い機会だったので未踏のまま放置していた宝永第二火口縁から富士宮五合目に続く区間を確認してから帰ることとしました。

この区間、2022年7月に道迷い遭難があった場所でもあり、少々気になっていたので、無事に踏破できて安心しました。

単純な道の多い富士山登山道の中で、珍しく道迷いが発生した区間、どのような感じなのか興味ありましたら、確認していってくださいね。

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2022/8/27

天候:晴れのち曇り

エリア:富士山エリア

コース概要:富士急バス「御殿場口新五合目停留所」〜御殿場新六合目〜御殿場七合五勺〜宝永山馬の背〜宝永第一火口〜宝永第一火口縁〜宝永第二火口縁〜富士宮五合目〜富士急バス「富士宮五合目停留所」

難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆

交通機関:

(往)JR東海道線「御殿場駅」から富士急バスで、「御殿場口新五合目停留所」へ

(帰)「富士宮口五合目停留所」から富士急バスで、JR東海道線「富士宮駅」へ

概要

御殿場ルート(ごてんばるーと)

御殿場ルートは、4つある富士山登頂ルートの中でも最長のルートで、その分難易度が高いです。

特に最初の山小屋「大石茶屋」から、新六合「半蔵坊」までの区間は、砂丘のような砂地が続き、体力の消耗が激しい区間となっています。

その後も、登り一辺倒の道が十合目まで永遠と続くため、健脚者以外は好んでは使わず、人の少ない静かな山行を楽しめるルートになっています。

興味ありましたら、一度チャレンジしてみてくださいね。

本ルートを含めて、主要登頂ルート4つについては、次の記事にまとめています。詳細はそちらをご覧ください。

宝永第二火口縁

宝永4年(1707)に富士山に起こった宝永大噴火では、大きな噴火口が3つできました。

その真ん中に当たる宝永第二火口の縁にあたる地点です。

この地点は三叉路となっていて、次の方向に進むことができます。

  • 宝永第一火口縁への登山ルート
  • 水ヶ塚公園への下山ルート
  • 富士宮五合目への下山ルート

見晴らしの良い場所である反面、霧や暗闇の中で通過すると、案内板を見落としやすい場所にもなっています。

宝永第一火口縁から宝永第二火口縁を経由して富士宮五合目に下山しようとした場合、視界が悪いと謝って水ヶ塚公園方面へ永遠と降っていってしまう恐れがありますので、慣れなうちは視界が良好な時に通過するようにしてみてください。

今回の山行上でのポイント

地図上の位置と標高

今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。

「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。

ご自由にご活用ください。

Download file: climbing-record-20220827.gpx

歩いた軌跡

続いては、GPSデータを元にした軌跡です。

注意した方が良さそうな区間

今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は次の通りです。

注意した方が良さそうな区間
  • 宝永第二火口縁
宝永第二火口縁

今回の山行ルート上の注意した方が良い区間は「宝永第二火口縁」になります。

お天気が良ければ、何も心配は無く、寧ろ、宝永山への絶好の展望スポットになるのですが、天候不順の中で通過する際は案内を見落とす可能性があり注意が必要です。

特に富士宮五合目へ向かうつもりのところを、誤って水ヶ塚公園へ降ってしまうと、樹林帯の中を2時間ほど降ることになってしまいます。

初見だと「一体どこまで降るんだろう」とかなり不安な状態になると思います。

視界が悪い時にはGPS地図などを活用して、道を間違えないように進んでくださいね。

ギャラリー

晴れた日の宝永第二火口縁の様子です。秀逸な展望スポットです。
ここから富士宮五合目へ向かうこともできます。
霧の中の様子。目印になるものが少ないので迷いやすいです。
近くまで降りてきました。ある程度近づくと案内が識別できるようになります。暗かったり、霧がかかっていると見落とすかもしれません。ご注意ください。
富士宮五合目に向かう山道の様子です。意外とアップダウンがあるので、山慣れしてないと通過に手間取るかもしれません。

おすすめ展望ポイント

今回の山行ルート上の展望ポイントは、次の通りです。

展望の楽しめたポイント
  • 御殿場口七合五勺・砂走館
御殿場口七合五勺・砂走館

今回の山行ルート上での展望ポイントは「御殿場口七合五勺・砂走館」です。

富士山は森林限界を越えてしまうと、どこからでも下界の絶景を見下ろすことができます。

このため、どこもかしこも展望ポイントになっちゃうんですが、標高が高い方が見渡せる範囲が広くなるので、同じ眺めでもパワーアップ感が強まります。

今回到着した最高地点は七合五勺でしたので、同地点からの眺めを特に展望の良い場所として紹介します。

この場所は、山小屋「砂走館」が設置してくれたベンチが多数あり、眺めを楽しみながら休憩するのにはもってこいの場所です。

特に海への眺望に優れていて、正面の相模湾を中心に、南に駿河湾、東に東京湾と広大な太平洋の広がりを堪能できます。

位置的に宝永山の真上に当たるので、宝永火口を見下ろす面白い構図も一緒に楽しめますので、山頂までの旅の休憩地点として是非、活用してみてくださいね。

なお、おトイレの前は少々匂いが気になりますので、この場でお食事を摂るなら、おトイレ前は避けておきましょう。

ギャラリー

七合五勺「砂走館」です。今回はここまで登れました。
南方面に目をやると、宝永山の先に愛鷹山地があり、その奥に西伊豆の海岸線と思しき線が見えます。
東に目を移していきます。正面の雲海の隙間から箱根の山々の頭だけ見えてますね。おくの海岸線は相模湾でしょう。
更に東へ。遠くに東京湾や房総半島が見える時もあるのですが、この日は雲海に隠れてしまってました。
更に更に東へ。ここまでくるともう雲の下でわからないですね。山中湖とか西丹沢とかその辺りが見えるはずです。

今回の山行での服装

今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。

同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:薄手の長袖Tシャツ
  • アウター:ソフトシェル、レインウェア
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス、スパッツ
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

今回の山行は、前半からお天気が良く気温も上がって、歩いていると汗が滲む暑さの中スタートしました。

標高3,000mまでは到達していましたが、気温がガラッと変わる八合目には至っておらず、始終、半袖Tシャツで快適に過ごすことができました。

以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。

あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

今回の富士登山は、「御殿場新五合目停留所」からのアプローチです。

最寄駅は「御殿場駅」で、「東京駅」からの乗り継ぎは次の流れになります。

  • 「東京駅」からJR東海道線沼津行きに乗り込んで「国府津駅(こうづえき)」で下車
  • 「国府津駅」から御殿場線に乗り換えて「御殿場駅」で下車

「東京駅」で沼津行きの始発に乗って向かうと、「国府津駅」での乗り換え時間がタイトです。

乗り換えホームも別になるので、階段の上り下り含め3分で移動するのは早足で向かってギリギリの線になります。

スムーズに乗り換えできるように、東京駅では先頭車両側に乗り込んでおくと良いでしょう。

「御殿場駅」に到着してからも、時間はシビアです。

バスの立ち乗りは避けたいので、速やかに富士山口にあるバス乗り場へ向かい、自動販売機で往復チケットを購入、御殿場行きバスのりばに並んでバスを待つのが良いでしょう。

おトイレは御殿場線車内で済ませておくと、よりスムーズに移動できるはずです。

たまに混み合ってることもありますが、苛ついてドア連打したりせずに、落ち着いて順番待ちしてくださいね。

バスでの移動は約40分です。

「御殿場新五合目停留所」についたら協力金の支払いを済ませ、鳥居を潜って出発しましょう。

関連リンク

富士急バスの公式サイトから、富士山を発着するバスの時刻表ページのURLを載せておきます。

山行計画を立てる際にお役立てください。

ちなみに、それぞれの登山口は往復チケットで購入しましょう。3割近く安くなるので、かなり幸せになれますよ。

https://bus.fujikyu.co.jp/rosen/fujitozan

ギャラリー

「東京駅」から東海道沼津行きに乗り込みます。ここでは先頭1号車に乗りましょう。「国府津駅」の乗り換えでシアワセになれます。
今日はこのコで出発です。
国府津駅に着いたら、改札手前の階段を降りて隣のホームに急ぎます。
ここを登って左に停車中の電車です。
「御殿場駅」で下車した時のことを考えると、後尾車両の方が良いのですが、時間がかなりタイトなので、ひとまず車内に乗り込んでしまってください。座席はそれから探しましょう。
「御殿場駅」に到着すると、改札への階段は最後尾車両の方になります。先頭車両に乗っちゃってたら、急ぎ階段に向かってください。
改札では有人改札を通るようにしてください。東京駅はJR東日本の管轄駅なのでJR東海管轄の御殿場駅の自動改札は通過できないんです。いつも思うんですが、同じグループ会社なわけだし、ここなんとか出来ませんかJRさん。
改札を通過したら左折して「富士山口」にあるバス停へ向かいます。
階段降りたら、ここも左折です。ちなみに、右に降りると公衆トイレがあります。
8月終盤ですが、まだまだ富士登山は人気です。
御殿場口行きは奥の1番のりばです。途中で往復チケットを購入していきましょう。2番のりばの前に自動販売機があるのでそこで購入です。シーズン中は、スタッフの方が横についてくれてるので安心ですね。
往復チケットは、往路、復路で券が違うので注意してください。下が往路、上が復路です。
1番のりばに並びます。乗車時間の比較的短い「御殿場新五合目停留所」までとしても、乗車時間が40分あります。立ちっぱなしでは行きたくないので、チケット買ったら速攻で行列に並んでしまいましょう。
バスに乗り込む、時に検温があります。検温をパスするとリストバンドを付けるように促されます。このバンド、一度装着すると素手で引きちぎるのは不可能です。装着したまま帰路に着くのも恥ずかしいので、装着する時には注意しましょう。輪っか作ってザックのどこかにぶら下げてもいいですし、手首通るぐらい緩い輪っかにして装着してもいいでしょう。わたしは後者で対応しています。
「御殿場新五合目」に到着です。続々と人が降りていきます。
大事なおトイレですが、ここを左折して降るとあります。
こんな窪みみたいなところにあります。落石対策なんでしょうかね。当たり前ですが綺麗に使いましょうね。
準備ができたら、鳥居をくぐって出発です。

富士急バス「御殿場口新五合目停留所」〜御殿場新六合目

御殿場口の鳥居を潜ったら、細かい小石が敷き詰められた砂丘のような道を進みます。

御殿場ルートは、ズルズルと足元が滑りやすく、慣れないと無駄に体力を消耗します。

なるべく、小石が盛られていない固い面か、大きな石の上に足を落とすようにすると多少、疲れも軽減されます。

最初の山小屋「大石茶屋」を過ぎると、登山道と下山道が別々に別れます。

下山道をまっすぐ登っても良いですが、相応に傾斜があるので登山道を辿った方が無難です。

ジグザクに続く砂丘の道を1時間ほど登っていくと、下山道との交差地点に到着します。

「次郎坊」と呼ばれる場所で、山頂への眺めが良いからかここで小休止する方が多い印象がありますが、まだまだ序盤ですので、足を止めずに先に進みましょう。

また、登山道と下山道が交差する場所でもあるので、下山道側に紛れ込まないようにご注意ください。

個人的に、ここから七合目までの長い九十九坂が御殿場ルートの核心部だと思っています。

単調な登り一辺倒な、滑りやすい山道がポキポキと心を折にきます。

なまじ到着地点にある山小屋たちが見えているのも困ったものです。

いつまでも近づかない山小屋達を見上げているだけでも、精神的に追い詰められていつも以上に疲れが溜まります。

なるべく、足元に意識を集中して淡々と登り切るように心がけてください。

2時間ほど登れば、二つ目の山小屋となる新六合目「半蔵坊」に到着です。

ここからも長いので、一度小休止して気持ちを入れ直すと良いでしょう。

ギャラリー

御殿場ルートスタートです。
山頂まで410分。大体7時間だそうです。弊社の1日の作業時間(お昼休憩除く)と同じですね。要らない情報ですか。そうですか。
砂丘のような道を進みます。
最初の山小屋「大石茶屋」に到着しました。
敷地内を通過させてもらって先に進みます。
ここを左へ。
地面はこんな感じです。ズルズルと滑って歩きづらいので、なるべく人の足跡を辿っていくと良いと思います。
視界良好な場所に出ました。ガス邪魔ですね。
左の双子山は綺麗に見えました。
記念撮影場所。雲がなければ、富士山と宝永山を望めたのですが残念です。
歩いていくと、徐々に雲が開けてきました。いい感じです。
下山路を降りてくる人々の中には後ろ向きに降りてくる人も。長い下り坂は、つま先が痛くなりますものね。
1時間ほどちまちま歩くと「次郎坊」の案内が見えてきました。
ここを右へ。左に入ると下山路のありえない急坂を登ることになります。
「次郎坊」に到着です。また山頂に雲がかかってしまいました。晴れていると、「富士山山頂」の矢印が本物の山頂を指していて面白い構図になるんですけど、残念です。
標高2,000m達成です。おめでとー。ありがとうー。
須走方面を眺めると、一昔前にSNSか何かで有名になった「放置ワゴニア」を肉眼で確認できました。今度、見にいかねば。
ここから修行の九十九坂が始まります。
途中のブルドーザー道との交差も、無心に直進です。
半蔵坊スタッフが設置したと思われる案内が立ってました。ホント修行です。六根清浄。六根清浄。
別の曲がり角に、また立ってました。冷えた飲み物、そそられますね。
お次は、御殿場音頭だそうです。こういう変化、助かりますね。
新六合目「半蔵坊」見えてきました。が、ここからが長い。長い。
黙々と歩を進めると、ようやくあと200mの案内が見えてきました。
そして「おとなのアイス」の案内です。「おとなの」という枕詞が付くと、えっちな感じがしてしまうのは、わたしの心が曇っているからでしょうか。六根清浄。六根清浄。
ようやく「半蔵坊」に到着です。まだ序盤なのに、かなり体力を消耗してます。ヤバいです。
下界を眺めて一息つくことにします。北方面です。雲がなければ山中湖が見えたはず。
正面です。雲がなければ御殿場市街地が見えたはず。
南方面です。雲がなければ「ぐりんぱ」とか「十里木」のゴルフ場とか見れたはず。
下界は雲の中でしたが、富士山山頂はくっきりはっきりでした。

御殿場新六合目〜御殿場七合五勺

御殿場新六合目「半蔵坊」を通過してからも、滑りやすい砂地の九十九坂が続きます。

ここから少し風景に変化が出てきて、大きな溶岩石が顔を出し始めます。

永遠と砂地を登っていた時と比べると、だいぶ精神的に救われるのですが、それでも山道自体のキツさは変わりません。

地道に高度を稼いでいきましょう。

途中、六合目跡地から「鉄のワラジ」のある高台に登れます。

座れる岩が近くにあり、眺めも良い場所なので、体力に余裕があれば寄り道してみてください。

正規ルートに戻って1時間ほど登っていくと、休業中の山小屋、七合目「日の出館」が見えてきます。

そして、ここから御殿場ルートのメインストリートに突入です。

七合四勺「わらじ館」、七合五勺「須走館」と山小屋が続き、そこから1時間ほど登ると、気象台中継所跡、七合九勺「赤岩八合館」と建物ラッシュが続きます。

残念ながら、今回は体力が続かずに七合五勺「須走館」まで下山することとしましたが、このあたりまで登れる体力があれば、他の登頂ルートなら普通に登頂を果たせることでしょう。

御殿場ルートを登ってみて、まだ厳しいなと感じたら、後日、別ルートを試してみると案外すんなり登頂できるかもしれません。お試しくださいね。

ギャラリー

引き続き砂の道を進みます。
表面こんな感じです。だいぶ浅い砂道になってきましたが、まだまだキツイです。
ブルドーザー道と交差して
黙々と登ります。
六合目の山小屋跡地に到着です。
小屋の残骸が落ちている場所の上方に「鉄のワラジ」を示す鉄塔が見えました。
裏手に回って
溶岩流の跡を登って「鉄のワラジ」に寄り道してみます。
登ったところです。「鉄のワラジ」の周囲は座るのに便利な岩があるので、一息入れる場所にも適しています。
宝永山をバックに一枚。この方向からの眺めがお気に入りです。
ワラジとわたしの足を比べてみました。わたしの靴24cmなので、このワラジ28cmぐらいありそう。
見上げると富士山山頂がくっきり見えました。
山道に復帰して、登ります。
だいぶ周りがゴツゴツしてきました。
再度ブルドーザー道と交差したら
標高3,000m到達です。おめでとー。ありがとー。
大砂走りの分岐から七合目「日の出館」が見えました。
お泊まり組と思われる団体さんとすれ違います。
七合目「日の出館」まで到着です。
下界をチェックします。南方面、うっすら雲がかかってますね。
東方面。雲海が厚い、厚い。
北方面。こちらも雲だらけですね。
既に見えている七合四勺「わらじ館」に向かいます。
スイカのビーチボールが目立っている「わらじ館」に到着です。
今日も日の丸が元気にはためいてました。
「わらじ館」前からの眺めです。南方面に相模湾沿岸が見えました。
東方面。心の目で東京湾を眺めます。
ここにきて、明らかにペースが落ちて、モチベーションも下がってきました。
全然足が上がらない状態でしたが、それでも「砂走館」前までは到達できました。
ひとまず、おにぎり食べて休憩入れたら元気戻るかなと試していたのですが、
どうにもダメなようだったので、今回はここまでで下山することとしました。

御殿場七合五勺〜宝永山馬の背〜宝永第一火口〜宝永第一火口縁

七合五勺「砂走館」で下山を決めた後、下界を眺めながら下山ルートについて見直します。

当初の予定は御殿場新五合目に下山するつもりでしたが、良い機会なので、歩きそびれていた「宝永第二火口縁」から「富士宮五合目」に抜けるルートを辿れないか検討してみます。

バスの往復料金を捨ててしまうのは勿体なかったですが、時間的には全然余裕あるようなので進路変更することにしました。

大砂走りを降り、「宝永山馬の背」方面に分岐したら、「宝永第一火口」へ向けて降下します。

お泊まり組と思われる団体三組とすれ違った後、火口に到着してみると、こちらにも団体が一組滞在していました。

8月も終盤というのに、今日の富士山も大盛況のようです。

談笑しつつ楽しそうに休んでいる一行の隣をそっと通過して「宝永第一火口縁」まで登り返すと、ガスが湧いてきたようで視界がボヤけています。

あんまり良いコンディションでは無いですが、時間的には全然余裕だったので、「宝永第二火口縁」に向けて降っていくこととしました。

ギャラリー

下山を決めたら即行動です。ささっと降っていきます。
「わらじ館」で山頂を見上げて再訪を誓います。また来るよー。
七合目「日の出館」を通過して
「大砂走り」に入ります。
ちょっとだけ駆け降りて
宝永山方面へ分岐します。
火口に出たので、見上げてみます。もう雲が出てきちゃいました。
下方も雲が出てきてますね。
火口底はかろうじて見えてるようですが、時間の問題のようです。
雲の中進むのもツマラナイので、晴れているうちに進んでしまいましょう。
「宝永山馬の背」に到着です。相変わらず風当たりの強い場所です。
気力いっぱいいっぱいなので、宝永山山頂も立ち寄らずに降ります。
火口底まで淡々と降ります。
立て続けに団体さんが登ってきてびっくりしました。まだまだ富士山の都山シーズンは終わって無いですね。
火口の底に到着です。残念ながら雲がガッツリかかってしまいました。雲で見えませんが、ここにもかなりの人が滞在していました。落石ありませんように。
「宝永山第一火口」です。記念に一枚撮って、すぐに移動します。
反対側の火口縁まで登り返していきます。
「宝永第一火口縁」に到着です。ホワイトアウト気味ですが、「宝永第二火口縁」まで降りて「富士宮口五合目」に向かいます。

宝永第一火口縁〜宝永第二火口縁〜富士宮五合目〜富士急バス「富士宮五合目停留所」

「宝永第一火口縁」から「宝永第二火口縁」へは、火山石が敷き詰められた急坂の下りとなります。火口の縁なので、背の高い植物は生えておらず一定区間目印になるようなものがありません。

広い河川敷の一角のように、特徴の無い道を降っていくと、うっすらと「宝永第二火口縁」の案内板が見えてきました。

お天気に恵まれていれば、この場所も絶景地なのですが雲の中とあって何も見えません。

仕方が無いので、そのまま「富士宮五合目」方面の分岐に入ります。

この分岐からは、樹林帯を進むこととなります。

この樹林帯の道ですが、歩いてみて改めて感じましたが、迷ってしまうような道ではありません。

ガイドロープや案内が至る所に設置されてますし、踏み跡も明瞭なので明るいうちであればまず間違えることは無いでしょう。

どうも、迷った方はここから「水ヶ塚公園」の方に降ってしまったと聞きました。

そうなると次のいずれかの方向に向かってしまったことが考えられます。

  • 「宝永第二火口縁」の案内を見落として、「水ヶ塚公園」に降る「須山登山道」に入ってしまった
  • 樹林帯の道と「村山古道」が交差する地点で、「村山古道」に入ってしまった
  • 道を外れて「富士宮口五合目」方面へ直進してしまった

最初のやつが一番ありえる話ですが、他のやつも絶対違うとは言い切れません。

いずれにおいても暗闇の中を手探りでテンパりながら進めば、遭難確率は跳ね上がります。

そうならないよう、以下の点を心がけるようにしましょう。

  • 身の丈にあった計画を立てる
  • ヘッドライトを忘れない
  • 不安に感じたらきた道を戻る

基礎的な内容ばかりになりましたが、わたしもやらかさないように、心に留めておこうと思います。

ギャラリー

視界悪いですが「宝永第二火口縁」に向かいます。
こんな感じの砂利道を降っていくと
案内が見えてきます。
この案内から「富士宮口五合目」への分岐に向かいます。結構大きな案内なのですが、暗かったりガスっていたりすると見落とすかもしれません。そして、この案内を見落として直進すると「水ヶ塚公園」に向かう「須山登山道」に入ってしまいます。ご注意ください。
すぐ隣に入り口あるので、ここから入ります。
道迷いのあったルートということで、ちょっと不安に感じながら足を踏み入れてみます。
「熊出没」の案内がありました。さらに不安を煽ってきます。
ドキドキしながら進みますが、いつまで立ってもまともな山道です。
ガイドロープもあって、しっかり整備されてますね。
小規模な九十九坂を下ると
かなりしっかり目な案内も立ってます。
んー。今のところ迷うようなポイントは出てきませんね。
さらに、歩道を示す小ぶりな案内も一定間隔に見つかります。親切すぎるくらい親切です。
ガスが出てくると、ちょっと不安度が増しますが
踏み跡はしっかりしているので、どこかに迷い込んでしまうようなものでもなさそうに感じますね。
唯一、間違いそうな場所。右を通過するのが正しいんですが、左に道があるようにも見えます。
これでもかというくらい、この案内が掲げてあるので、これを目安に進めばいいのかもしれませんね。
今までよりも大きな案内が出てきました。
A3サイズぐらいのデカさの板に書かれてます。よっぽどテンパってなければ見落とさない気がします。
少し進むと、「村山古道」との交差地点に到着しました。このガイドロープを跨いで下に向かうと「村山古道」となり、「水ヶ塚公園」方面へ降っていけます。ロープをわざわざ跨がないと行けないので、意識して向かわないと迷い込まないはずです。
ガイドロープを跨いだ先を上方から見下ろしてみました。ピンクのテープと張り紙で示された道を降っていくと「村山古道」に入る形になります。暗くてこの張り紙が読めなかったりすると、間違えて.降ってしまうかもしれません。ただ、そうだとしてもロープ跨がないといけないという前提条件があるので、早々迷い込まないと思いました。ちなみに「村山古道」は破線ルートです。過去に歩いたことがありますが、ルート不明瞭な箇所いくつかありますので、午後遅くになってからは、興味本位でも入り込むのはやめておきましょう。
こっちがガイドロープに沿った正しい道です。
この先も踏み跡はっきりで迷うことは無いと思います。
山道を抜けました。正味30分かからない距離ですね。この道で迷うとなると、暗くなって焦っちゃったぐらいしか思いつきません。まあ、それでも展望や難易度を考えたら、宝永遊歩道を辿って六合目経由で帰った方が数段捗りますけど。
地図の脇を通過して
舗装路に出ます。右側へ進むと富士宮口五合目に辿り着けます。
左は道が降っているので、違うところに出ちゃいそうでした。
駐車場を通過すると
見た事のある登山口に到着です。
いつも登っていく登山口です。ここまで来れば安心ですね。
更に、歩道を歩いてバス停へ向かいます。
なんだか沢山バスが停まってますね。
とりあえず、下まで降りて時刻表を確認します。
三島駅行きに乗るつもりだったのですが、一本早い「富士宮駅」行きの便に間に合ったのでそちらで街に戻ることにしました。次いでに、途中下車して「花の湯」という入浴施設に寄り道していくことにします。

おまけ

「富士宮五合目」に到着してみると、予定していた一本前の「富士宮駅」行きのバスが到着していました。

「富士宮駅」行きバスの途中に「花の湯」という温泉施設があることをインターネットで知ったので、今回はそちらに寄り道してから帰ることとしました。

「花の湯」というそのままズバリなネーミングの停留所で途中下車したら、大型バスの駐車場を横切り施設に向かいます。

同施設は、ちょっと年季の入ったスーパー銭湯で、内湯、外湯のほか、サウナや壺湯、炭酸風呂なんかもありました。

面白いところでは、外風呂の半数が入浴剤入りのお風呂で一昔前の入浴施設を思い起こさせてくれます。

代わりに天然温泉を謳った湯船が一つだけと少々寂しいですが、アメニティは充実しており、手拭い、歯ブラシ、髭剃り、櫛、ドライヤーが各無料で使えて、ボディーソープやシャンプーも普通に備え付けられており、至れり尽くせりな感じでした。

ただ、イマイチだった点もあって

  • 帰りの路線バスが早くに終わってしまう(土日祝は16時6分が最終、平日は17時46分が最終)
  • 1,000円の立ち寄りプランだと、滞在可能な時間が80分しかない

といったマイナス要因は、再訪を躊躇させてしまう一因になりそうです。

ただ、あくまでも2022年8月現在はこんな感じということで、今後大改善されるかもしれません。

期待しつつ待ってみようかと思います。

ギャラリー

「花の湯」というバス停で途中下車します。
少し道を戻ったところにある大型車用駐車場を突っ切ります。
「花の湯」に到着です。でかい建物なのですぐわかります。
付近にあった路線バスの停留所。
時間を確認したら、土日祝日は最終一本手前までで終わっちゃうみたいでした。
タクシーで帰るのはお金が勿体ないと思い、「富士宮駅」まで歩きました。30分ほどの距離なので良いお散歩になりました。また汗かいちゃいましたけど。
「富士駅」方面の電車がきたので乗り込みます。その後「富士駅」から東海道線に乗り換えて都内へ帰りました。お疲れ様でした。

まとめ

御殿場ルートを途中敗退して、道迷い遭難のあったルートを辿ってみたお話でした。

30代の頃、山の先輩たちに「50歳過ぎると、極端に体力が落ちる」と言われてました。

最近、あの人たちの言葉が身に染みてきています。

自分を過信して、ギリギリを攻めて疲労困憊してしまい、道迷い遭難や疲労遭難などを起こさないように、余裕ある山行を楽しみましょうね。

それでは、ここまでお読みくださりありがとうございます。

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