山行の記録|富士山プリンスルートから浅間大社奥宮にお参りに行ってきました

山行

7月も最終週となり、富士山の登山シーズンも本番に入って来ました。

昨年は、外出自粛の影響で客足は少なかったようですが、2022年の登山客はコロナ禍以前の水準に戻って来ているという報道もあります。

実際、7月中旬からの富士山はかなり混雑しており、ちょっと辟易してきた気持ちもあります。

そこで、今週は混雑を避けられそうな少しマイナーなルート「プリンスルート」を辿って山頂にある浅間大社奥宮まで歩いてみました。

標高2,400mの富士宮口五合目からスタートということで歩行距離が短いものの、後半は御殿場ルートに乗り入れるのでキツいんだろうと思っていたのですが、想像以上に軽快に登れてしまいました。

富士山登りたいけど、渋滞の中を歩くのは嫌だなと考えているなら最適解の一つになり得るかなと思います。

是非、最後まで読んでいってくださいね。

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2022/7/30

天候:晴れのち曇り

エリア:富士山エリア

コース概要:富士急バス「富士宮口五合目停留所」〜富士宮口六合目〜宝永山第一火口〜宝永山馬の背〜鉄のワラジ〜御殿場口七合五勺〜銀明水〜浅間大社奥宮〜銀明水〜宝永山馬の背〜宝永山〜富士宮口六合目〜富士急バス「富士宮口五合目停留所」

難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆

交通機関:

(往)JR東海道線「三島駅」から富士急バスで、「富士宮口五合目停留所」へ

(帰)「富士宮口五合目停留所」から富士急バスで、JR身延線線「富士宮駅」へ

概要

プリンスルート(ぷりんするーと)

プリンスルートは、今上陛下が皇太子だった平成20年8月に富士登山された際に辿ったルートです。

概要は次のとおりです。

登山ルート

  • 富士宮口五合目よりスタート
  • 富士宮口六合目まで登り、宝永山方面へトラバース
  • 「宝永山馬の背」まで登り、御殿場口登山道までトラバース
  • 以降、御殿場口登山道を辿って登頂

下山ルート

  • 「銀明水」から御殿場口下山道に入り、「大砂走り」を降って御殿場口新五合目へ下山

標高2,400mの富士宮口五合目からスタートするので山頂までの標高差が短く済みます。加えて、途中から御殿場ルートにトラバースするので、富士宮ルート山頂直下の渋滞区間を避けられます。

御殿場ルートに移った後は、六合目から登り始めることになるので、キツい五合目付近のザレ場区間も避けられます。

まさに、いいとこ取りのルートですね。

唯一の難所、「宝永山第一火口」から「宝永山馬の背」への登り坂さえ無事にクリアできれば、特殊な技術は不要でマイペースに登ることができるので、初心者向けにも良いルートと言えるでしょう。

展望の面でも、なかなかおすすめです。

富士宮ルートと御殿場ルートのいいとこ取りができてお得感がありますし、宝永山に寄り道して360度の展望を楽しむこともできるので、富士山登頂主要4ルートと比べても遜色ない良いルートかと思います。

富士山登頂主要4ルートについては、次の記事に詳しくまとめてます。興味あったらこちらもご覧ください。

今回の山行上でのポイント

地図上の位置と標高

今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。

「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。

ご自由にご活用ください。

Download file: climbing-record-20220730.gpx

歩いた軌跡

続いては、GPSデータを元にした軌跡です。

注意した方が良さそうな区間

今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は、以下の通りです。

注意した方が良さそうな区間
  • 「宝永山第一火口」から「宝永山馬の背」への登り区間
「宝永山第一火口」から「宝永山馬の背」への登り区間

今回の山行ルート上で、注意すべき区間は「宝永山第一火口」から「宝永山馬の背」への登り区間です。

火口の底から縁まで登るジグザグの坂なのですが、不安定な火口の中を進むことになるので常に落石のリスクが生じます。

周囲の音に気をつけて進むようにしてください。

加えて、区間内は火山石が深く降り積もっていて踏ん張りの効かない坂道を登ることになるので、体力の消耗が激しい区間にもなります。

一気に登り切ろうとするのではなく、なるべく石が盛り上がっていない地点に足を下ろすようにして進むと体力温存になるでしょう。

雪山登山を経験しているようでしたら、キックステップで登るのも一つの手です。

私も、あまりにズルズル滑る場所については、つま先で石を蹴り上げて足場を作って登ったりしています。

それ以外では、できるだけ大きな岩を見つけて足を置くように進むと足場が安定してスムーズに進めるかと思います。

ここでどれだけ体力温存できるかが、後半の登りに大きく影響してきます。

可能な限りペースを落として、通過してみてください。

ギャラリー

「宝永山馬の背」へ向けての登り坂です。2度折れて登っていく感じです。
火口縁の上方から見下ろすとこんな感じです。落石があったら遮るものない場所です。なるべく速やかに通過できるといいですね。
所々に大きな岩が埋まっている砂と小石の道です。ズルズルと滑って歩きづらいので体力を削られます。速やかに通過したいところですが、無理は厳禁です。ハイペースに登りすぎてバテバテにならないようご注意ください。
ここは登下道共通なので、下山者とのすれ違いも多いです。相手はスピードに乗っている時もあるので、慎重に交差してください。

おすすめ展望ポイント

今回の山行ルート上の展望ポイントは、次の通りです。

展望の楽しめたポイント
  • 宝永山遊歩道
  • 宝永山第一火口縁
  • 宝永山山頂
宝永遊歩道

今回の山行ルート上での展望ポイント一つ目は「宝永山遊歩道」です。

富士宮口六合目の山小屋から宝永山方面へトラバースする道なのですが、南面へ大きく開けた区間になっていて、駿河湾や西伊豆の海岸線からどこまでも広がる太平洋の様子を楽しむことができます。

空気が澄んでいれば伊豆稜線歩道に連なる山々や天城山を眺望できることもあります。

この日は、雲海と半々な眺めになりましたが、夏らしい白と青の風景を楽しめました。

ギャラリー

宝永山遊歩道は、片道10分ほどのアップダウンの少ないハイキングコースです。
見上げると、微かに山頂も見えます。
ウリは遮るものの無い南面への眺望です。標高2,490mの高さは伊達じゃ無いですよ。
富士宮の街並みは雲の中ですが、駿河湾湾岸線が確認できました。
西伊豆の凸凹した海岸線も見えますね。
手前は愛鷹山塊。奥の一段高い山々は天城山ですね。
御殿場の街並みも雲の中でした。正面奥に伊豆大島が浮かんでいるのですが、写真だと厳しいかもですね。
宝永山第一火口縁

今回の山行ルート上での展望ポイント二つ目は「宝永山第一火口縁」です。

私のブログでは何度か取り上げているポイントです。

赤茶けた海坊主のような風態の宝永山山頂を眺めることができます。

ここで見ることのできる剥き出しの岩肌は、普段生活している中ではほぼ見ることは無い、異様な雰囲気を醸し出しています。

富士宮口五合目から1時間程度でくることが出来るので、普段着のまま訪れる方もいらっしゃって、その点も異質に感じる面白い場所です。

天候に恵まれた日に訪れてみてくださいね。

ギャラリー

人だかりができているところが「宝永山第一火口縁」です。「富士宮五合目」から30分くらいで来れるので、普段着の観光客が居たりしてなかなかカオスな状況です。サンダルのお父さんを見かけたこともあるのですが、流石にNGです。転んで滑落したら目も当てられないので、せめてスニーカーとかにしておきましょう。
宝永山第一火口と宝永山山頂の様子。異景という言葉がしっくりきます。
意外と案内の後ろも絶景なので、見忘れないように。
宝永山山頂

今回の山行ルート上での展望ポイント三つ目は「宝永山山頂」です。

富士山登頂の記事なのに、宝永山ばかりになってしまいましたが、それだけ展望に恵まれた場所だということです。

ここからは、剥き出しの岩肌の合間から富士山山頂を除いた全方位の展望を楽しむことができます。

代表的なものとしては

  • 御殿場、小田原、三島、沼津、富士宮それぞれの市街地の様子
  • 箱根、愛鷹、伊豆方面それぞれの山々
  • 相模湾、駿河湾それぞれの海岸線

これだけのものを一度に眺めることができる、とても欲張りな場所です。

今回は半分以上雲海に覆われてしまいましたが、それでも絶景を楽しむことができました。

「宝永山馬の背」からでしたら、ザックをデポって身軽に行き来することもできるので、近場まで来たら是非、立ち寄ってみてくださいね。

ギャラリー

宝永山山頂碑です。方位盤になっているのが面白いところです。
丁度ガスが出てきてしまいましたが、南面はこんな感じです。雲がなければ伊豆全域が見えます。
南西方面。下界は雲の中ですが、夕日に照らされた雲海がきれいでした。
岩肌の合間から見えた双子山。双子山は側火山なので、山頂にはお鉢がありますね。
相模湾方面。箱根の山々が見えたりするのですが、今回は雲に隠されてしまいました。

今回の山行での服装

今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。

同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:薄手の長袖Tシャツ
  • アウター:ソフトシェル、レインウェア
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

この日、下界は猛暑な1日となりました。

公共機関の移動中も、山中での活動中も半袖Tシャツをメインに過ごすことになりました。

始終、汗が止まらない状態でしたが、直ぐに乾いてしまい汗冷えする事態にならなかったのは良かったです。長年、老舗アウトドアメーカーのウェアを使っているので、この辺りはとても信頼しています。

山頂のお鉢に到着した時に、一時的な豪雨に見舞われましたが撥水性のあるソフトシェルで対応できました。

雨脚の強さを考えるとレインウェアを羽織っておいた方がよかったかも知れませんが、すぐに降り止んでくれたので大事には至りませんでした。

以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。

あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

今回の富士登山は、「富士宮五合目停留所」からのアプローチです。

関東圏より向かうのには、JR東海道線「三島駅」南口から「富士宮口五合目」行きの路線バスに乗るのが一番早いです。

今回もそのルートで向かうことにしました。

「東京駅」よりJR東海道線沼津行きの始発に乗って「三島駅」まで向かいます。

「三島駅」に到着したら、南口改札を出てまっすぐ進んだところにある「2番のりば」がお目当ての乗り場です。

しかし今回は、先に富士急バスの有人窓口へ向かうことにします。

富士山開山中は富士急バスから「富士山フリーきっぷ」というお得なきっぷが発売されていて、このチケットを購入するのが目的です。

この「富士山フリーきっぷ」なるものは、3,400円で各五合目までの特定ルートが乗り放題になるというもので、登山口と下山口が異なるプランの時に効果を発揮します。3日間の有効期間があるので山中泊にも対応できます。

「三島駅」から「富士宮五合目」までは片道2,500円なので、往復すると5,000円にもなります。

なるべく安く富士登山を済ませたいという場合には、必須のチケットになるのでバス乗車前に忘れずに購入しておきましょう。

そして「三島駅」でのおトイレは、構内は南口改札手前、構外はバスのチケット売り場の反対方向にあります。

「三島駅」に降りたら可能な限り素早くバスのチケット売り場に向かいたいので、東海道線車両内で済ませておくのがベストです。

おトイレ省略してバスに乗っても良いですが、あんまりおすすめはしません。

理由は「富士宮五合目」までのバス乗車時間です。

2時間の長旅になるので、乗車前に一度済ませておいた方が安心です。

途中の「遊園地ぐりんぱ」でおトイレ休憩を入れてくれますが、そこまででも1時間は乗りっぱなしになります。

バスの振動に耐えながらおトイレ我慢するのは、かなりしんどいので素直におトイレ済ませてから乗車してくださいね。

関連リンク

富士急バス公式サイトの富士山フリーきっぷ紹介ページです。詳しくはこちらのページをご確認ください。

https://bus.fujikyu.co.jp/news/detail/id/738

ギャラリー

「東京駅」から沼津行き始発で向かいます。「三島駅」の改札への階段は後部車両の方が近いので最後尾車両に乗り込んでおきます。正確には、最後尾から一つ手前の車両の方が近いのですが、物覚えが悪いので最後尾車両に乗ることにしてます。
今回は、この子で向かいます。このタイプの車両、ちょっと丸みを帯びててかわいいんですよね。
「三島駅」に到着です。階段を降りて南口改札へ向かいます。モザイクだらけでえっちビデオみたいになってますが、この時期は客数ハンパないんでご容赦ください。
南口改札手前におトイレあります。到着後に直ぐ向かえば空いてます。が、今回はバスの切符売り場に急ぎます。
おトイレ正面です。こんな写真撮っていないで、切符売り場に急いでください。
南口改札です。東京駅から直接来ると自動改札使えません。有人改札で精算してください。そして気になる右側「クロスボウ所持禁止」のポスター。使ってないクロスボウが「おうち」にあったら交番で無料引取りしてくれるのだそうです。クロスボウって普通のお家に置いてあるものなのかな。カワイイ学生さんが多い華やかな印象の三島市ですが、実態は修羅の国らしいですね。お気をつけください。ゆーわーしょっく。
南口改札を出てまっすぐ進むと「富士宮口五合目」行きバスの発着場「2番のりば」があります。今回はここを右折して切符売り場へ。
先に「2番のりば」みておきましょうか。歩いて1分。直ぐそこです。
「2番のりば」は河口湖行きの高速バスの乗り場にもなっています。間違って乗らないように注意です。
切符売り場方面。こっちもそんなに離れてはいません。往復3分くらいでしょうか。
バスの切符売り場です。自販機は無いみたいなので、有人窓口に並んでください。
これが「富士山フリーきっぷ」です。「御殿場駅」や「富士山駅」からだと専用の往復チケットの方が安いんですけど、「三島駅」からの専用往復チケットは無いので、こいつで代替することになります。それでも、往復5,000円が3,400円になるのでウハウハです。
注意点は、2枚目についている「下山確認券」。帰路でドライバーに渡さないといけないものなので、無くさないように。これが無いと、帰路の運賃をあたらめて払わないといけなくなるので大損です。
念の為、駅郊外の公衆トイレも見ておきます。こちらは駅を出て左に折れます。
実際には行ってないので、遠目から見た写真だけ載せておきます。往復5分くらいでしょうか。緊急時に活用ください。
バスが来ました。2時間立ち乗りは嫌なので、なるべく早くチケット買って列に並んでおくことをお勧めします。
今年からだと思うのですが、途中「遊園地ぐりんぱ」でトイレ休憩してくれます。そんな訳で、ぐりんぱ郊外のおトイレの場所も載せておきます。数分しか止まらないので活用するときは早足で向かいましょう。
この日の富士山です。早朝はピーカンだったみたいですが、9時ごろにはすでに雲が出てました。
水ヶ塚公園まできました。手前の駐車場は見事に満車ですね。
公園内の駐車場の様子です。こっちもエラいことになってました。
「水ヶ塚公園」から先は検温が必要になります。パスすると、こんなリストバンドを着けるように促されます。このバンド、一度パチっと閉じてしまうとハサミやカッターで切らないと外せないので、手首を通る位ゆるーく着けるのがコツです。因みに、今回のドライバーは腕ではなくてザックの見える位置につけておくだけでも良いとも言ってたので、その方が良いのかもしれませんね。
「富士宮五合目」への道に入ると、トレランの方が目立つようになってきました。アレですかね。ゼロ富士挑戦者でしょうか。わたしも3泊ぐらいして、ゆっくり歩いてみたいものです。
富士宮口五合目バス停の様子です。人いっぱいで、またモザイクだらけになりそうだったので、上からの写真載せておきます。
身支度できたら、ここからスタートです。

富士急バス「富士宮口五合目停留所」〜富士宮口六合目

バスを降りると、仮設のレストハウスとおトイレがあります。

必要によりお借りして身支度を整えたら、一段上にある富士宮登山口に向かいます。

登山口前に協力金収集のテントがありますので、直ぐわかると思います。

階段を上り、撮影スポットになっている「富士山表口五合目標高2400m」の案内前を通過したら、溶岩石のゴツゴツとした足場の悪い山道を登っていきます。

これは六合目まで続きますのが高地順応のつもりで、ゆっくり登って行ってください。

六合目の二つの小屋を通過すると、山頂方面と宝永山方面への分岐が現れますので宝永山方面へまっすぐ進みましょう。

ギャラリー

一段上がったアスファルトの道を進みます。
炎上してしまった急レストハウスの解体作業中なのか、作業車が頻繁に通過します。危ないですので仮設歩道を進みましょう。
協力金受付のテントの脇を登っていきます。
ここを登ると登山道に入ります。
有名な案内板です。スタートするときの撮影スポットでいつも混雑しているので、興味無いなら素通りしてしまいましょう。
そしてスタートから混み混みな予感です。
途中のおトイレをパスして
ゴツゴツの岩場を登ります。
下界は良いお天気。
歩き始めから、すでに絶景です。
ぼーっと眺めていると、下から続々と登ってきました。さっさと御殿場ルートに抜けてしまいましょう。
岩場も落ち着いてきて登るペースも徐々に上げていきます。
六合目の山小屋まで登ってきました。
ここのベンチも大盛況です。
雲海荘を通過して
宝永山荘を通過すると
富士宮ルートの山頂方面への道に出ました。今回はこちらではなく
こちらの宝永山方面へ進んでいきます。

富士宮口六合目〜宝永山第一火口〜宝永山馬の背

宝永山方面へ向かう道は「宝永山遊歩道」と呼ばれる独立したハイキングコースになっています。

アップダウンのほとんどない道且つ、南面への眺望がすこぶる良い道なので、眺めを楽しみながら進むと良いでしょう。

10分も歩けば「宝永山第一火口縁」で佇む人だかりが見えてきます。

ここは「宝永山」絶好のビュースポットになりますので、少し立ち止まってその異景を楽しんでみてください。

その後は、宝永山第一火口へ向けて降下し、反対側の縁を登っていくことになります。

この縁を登る坂ですが、細かい火山石の降り積もった不安定な道となります。

加えて、下山者とのすれ違いも結構ありますので、転んだりしないよう足元注意しつつ進んでください。

坂を登り切れば「宝永山馬の背」に到着です。

雲の通り道で強風が吹くことのある場所ですので、物を飛ばされないように注意しつつ通過するようにしてください。

ギャラリー

ここからは、赤茶けた海坊主みたいな宝永山に向かって進みます。
気持ち良いトラバースなんですけど、足踏み外すと転げ落ちると思うのでそれなりに気をつけて進みます。
下界に見える住宅街は「十里木別荘地」でしょうか。良い場所よね。
案内板、年季が入ってます。
森林限界を越えていないのか、ちょいちょい緑の中を進みます。
そして人だかりが見えてきて
宝永山第一火口縁に到着です。ここから火口の底へ向かいます。
落石多発。怖いですよね。
ありがたくも何事も無く底に到着できました。
ベンチもあります。ちょっとここでは休みたく無いですけどね。落石怖いので。
見上げると白い山小屋が見えました。御殿場ルートの山小屋かなと思ってたのですが、あの白い特徴的な建物は富士宮八合目の診療所ですね。
「十二薬師」の岩塔たちも元気に突っ立ってました。
底から見上げると果てしないですが、ここを登っていきます。
実は途中で右折して宝永山山頂経由で向かうつもりだったのですが、無心に登ってたら通り過ぎてしまいました。
仕方無いので、帰りに寄ることにしてこのまま山頂に向かいます。
「宝永山馬の背」で記念撮影です。ガス被ってしまったですが、ここからの富士山もカッコいいんですよね。

宝永山馬の背〜鉄のワラジ〜御殿場口七合五勺

「宝永山馬の背」を通過したら、御殿場ルート下山道「大砂走り」に入ります。

逆走するように登っていくと、向かって右手に登山口方面へのトラバースルートが見えてくるので、そちらの分岐に入ります。

このトラバースルートですが、歩いている人はほとんど居ないため、しっかりと踏み固められてはいません。

踏み跡が不明瞭な場所もあるので、変なルートに迷い込まないようご注意ください。

15分から20分ほど進むと、「御殿場六合目」を示す案内が見えてきて御殿場ルート登山道に合流できます。

丁度合流する地点からは「鉄のワラジ」を繋ぐ鉄棒が見えるかと思います。

少し斜面を登りはしますが、大した労力にはならないはずなので、是非、寄り道してみてくださいね。

「鉄のワラジ」を確認したら、登山道に戻って普通通りに登っていきます。

ここから七合目「日の出館」(休館)、七合四勺「わらじ館」、七合五勺「砂走館」と山小屋ラッシュが続きます。

人との接触機会が増えるので、トラブルなど起こさないように気をつけて通過してください。

ギャラリー

御殿場六合目へ向かう前に、宝永山を振り返ってみたのですが見るんじゃなかった。展望すこぶる良くて、めちゃめちゃ戻りたくなりました。が、意を決して先に進みます。
新たにプリンスルートの案内が増えていました。今後このルートは黄色にするのかしらね。でも、そうすると吉田ルートと色が被りますね。どうすんだべね。
ここで山頂から宝永山第一火口まで見下ろします。
本当滑らかな斜面です。
そして火口の底。雲の影がまたおどろおどろしくて良いですね。
宝永山山頂方面。西伊豆が見えますね。良い天気でよかった。
翻って山頂方面は蜘蛛の中でした。めげずに進みます。
まずは「大砂走り」までトラバースしていきます。
「大砂走り」に合流です。午前中に降る人たちは宿泊組が大半なので駆け降りる人が少なくてちょっと安心です。
少しだけ「大砂走り」を逆走すると「富士山頂」への案内が立っていました。こんなの前はなかった気がするのですが、整備進んでいますね。
御殿場ルートの登山道にトラバースしていきます。
道を外しやすい溶岩流の横断地点まできました。
ここにも案内が立っていました。良きことです。
どんどん進むと、登山道との合流地点「御殿場六合目」の案内が見えてきました。そして、その少し上に「鉄のワラジ」の鉄棒も見えてます。
今回は全然疲れていないので「鉄のワラジ」まで寄り道していきます。
残念ながら下界は雲の中でしたが、数ヶ月ぶりに「鉄のワラジ」見ることが出来ました。健在で何よりです。
慎重に横移動して、正規ルートに戻ります。
ここからは歩きやすい浅い砂地の山道になります。
宝永山を見下ろします。まだ少しガスがかかってますね。
御殿場新五合目から上がってくると、この辺りで休憩入れたくなるのですが、プリンスルートからだとまだまだ余裕で歩けます。
そして3,000mに到着しちゃいました。プリンスルート楽だわー。
七合目の日の出館前から下界を見下ろしてみます。
相模湾がかろうじて見えますね。他はモクモクしていました。
ここから山小屋ラッシュです。
七合四勺「わらじ館」に到着です。スイカ食べている人がいっぱい居てちょっと羨ましかったです。
相変わらず日の丸はバタバタと元気でした。
先に進みましょう。
七合五勺「砂走館」に到着です。
この辺りから、御殿場ルートからも南西の駿河湾沿岸が見えるようになります。
眼下の宝永山の赤黒いのがおどろおどろしいですが、富士宮市街地がとてもよく見えました。

御殿場口七合五勺〜銀明水〜浅間大社奥宮

七合五芍「砂走館」から先は、赤茶けた火山石や溶岩石が特徴のガレ場区間に入ります。

先ほどまでとは足元の状況が変わるので、転ばないように注意して進んでください。

途中「気象庁観測所跡」、「赤岩八合館」、八合目「見晴館」(休館)と通過していくと、山頂に続く九十九坂が見えてきます。

永遠と続く坂の様子を眺めていると心が折れそうになるので、チラ見程度でささっと先に進む方が良いです。

坂を折れ折れ進んでいくと、鳥居が見えてきて「銀明水」に到着です。

これで富士山山頂のお鉢に乗ることができました。ひとまず富士登頂達成です。

せっかくなので最高峰「剣ヶ峰」まで進むこととし、「浅間大社奥宮」の方に向かいます。

しかし、神社に到着しご挨拶を済ませると、前触れなく大粒の雨が降り出してしまいました。

神社に戻り10分ほど雨宿りさせてもらいましたが、雨脚が衰える気配がしなかったので今回はここまでで下山することとしました。

ギャラリー

ここからは岩場区間に突入です。
そして雲の中にも突入です。

30分ほど登っていくと、雲の上に抜けてくれたようで、山頂が見えてきました。
旧鳥居だったと思われる2本の柱を通過します。
旧観測所も通過です。
下界はもう見えなくなっちゃいましたね。
黙々と登っていると御殿場ルートの開いている山小屋では一番高いところにある「赤岩八合館」が見えてきました。
開いている山小屋の前は安心しますね。少し水を含んで先に進みます。
鐘の横を通過して
更に上へ向かいます。
ここから1時間30分。妥当な時間です。
この辺り、石がゴロゴロで歩きづらいので転ばないように進みます。
頑張って歩いていくと八合目「見晴館」(休業)まで到着しました。
足下は雲の中でしたが、遠くの方はいい感じによく見えました。
と思ったらガスが出てきちゃいました。
ちょっと邪魔。邪魔。雲がどいてくれないのでさっさと登っちゃいます。
それでも山頂が見えてきたので、やる気アップです。
ここまでこれば、後少しです。
そして鳥居が見えてきました。
御殿場口の十合目「銀明水」に到着です。富士山登頂到達です。おめでとー。ありがとー。
お鉢を眺めてみましたがガスがかかって見通しが悪いですね。
火口は見えてそうなので「剣ヶ峰」から見下ろすことにしました。
そんな訳で「浅間大社奥宮」の方へ向かいます。
「浅間大社奥宮」は富士宮口の十合目に当たるので人がわんさか居ました。そして、奥に「剣ヶ峰」が見えてますね。あそこまで行って帰ろうと、この時は思っていました。
まずは「浅間大社奥宮」でご挨拶です。ヒメさま、また来たよー。
郵便局は閉まってました。14時閉館はやっぱり早いです。日帰りだと間に合わない。間に合わない。
そして「剣ヶ峰」へ向かおうとした矢先に大粒の雨が降り出します。なかなか激しいので、一旦、神社に雨宿りさせてもらうことにしました。
いつもは買うことのないお守りなんか買っちゃったりして、ご厄介になっていたのですが雨の上がる気配がなかったので、このまま帰ることにしました。ヒメさま、また来るねー。

浅間大社奥宮〜銀明水〜宝永山馬の背

夕立のような雨の中、周囲はレインウェアを装着していましたが、ザックカバーを取り付けてソフトシェルを羽織っただけで急ぎ下山行動に入ります。

急すぎる雨だったので、直ぐに上がるだろうという考えでしたが、うまくハマってくれたようで30分程度で止んでくれました。

(改めて読み返してみての反省です。これ、危ない判断でした。あのまま土砂降りが続いたら、低体温症まっしぐらだったかもしれません。本降りの雨に遭遇したら面倒がらずにレインウェア着ないとですね。)

「赤岩八合館」まで降ってくると陽の光も出てきて暑くなってきたので、足元にスパッツを装着するついでにソフトシェルもザックに仕舞います。

富士山では雨は全て地面の中に吸収されてしまうので、水溜りなどに足を取られることはほとんどありません。

軽快に「大砂走り」の分岐まで降っていくことができました。

そして、「大砂走り」をそのまま降って「御殿場新五合目」にてゴールというのがプリンスルートの正規行程になりますが、ここで勘違いです。

元きたルートを戻るのが正しいルートと思い違いをしてしまい「宝永山」への分岐に入ってしまいました。

それでも、「宝永山」方面の眺めがとてもよく、これはこれで楽しい山行にできました。

ギャラリー

皆レインウェアを着込んでいる中、薄手のソフトウェアを羽織っただけで下山することにしました。
この辺、ザーザーぶりでズボン濡れまくってましたが、気にせずに降ります。
富士山は雨が降っても、すぐに地面に吸い込まれるので山道が濡れて滑ることが少ないのがとても助かります。
雲の中に入りました。おそらくここを通過してしまえば、また暑くなるだろうと期待しつつ駆け降ります。
どんどん降ります。
八合目を通過して
七合九勺「赤岩八合館」が見えてきたらすっかり雨も上がって気温もぐんぐん上昇してきました。
ベンチをお借りしてソフトシェルを仕舞い込んで、下山に備えてスパッツを装着します。
変な雲を眺めながら降下していきます。
時刻は15時30分。陽の光が傾いてきましたが
逆に雲海全体に陽が当たってとても綺麗でした。
ワクワク、モクモクな雰囲気の中を降っていきます。
七合五勺「砂走館」まで降ってきました。どうもこの辺りおトイレの匂いが気になりますが仕方がありません。足速に通過します。
すぐ下の「わらび館」がもう見えてますね。
宿泊組と思しき方々が談笑している中を通してもらい、更に降ります。
淡々と降って
六合目「日の出館」(休業)を通過すると
「大砂走り」への分岐が見えてきました。迷わずに「大砂走り」に向かいます。
横っ腹が痛くならない程度の速度を維持して降ります。「大砂走り」の降りでは砂がこんもり盛り上がっているところに足を下ろすと、良きクッションになってくれます。
途中で山頂を振り返ってみました。まだ雲の中ですね。雨は止んだのかな。
サクサクと降っていくと宝永山が見えてきました。
正規のプリンスルートならここの分岐はスルーなんですが、勘違いして宝永山方面へ進んでしまいました。安定のうっかり八兵衛でした。

宝永山馬の背〜宝永山〜富士宮口六合目

そのようなわけで、「宝永山馬の背」に向い降下したらそのまま直進して「宝永山山頂」へ向かいます。

「宝永山山頂」へ移動するまでに雲が増えてしまいましたが、逆に広大な雲海への眺めを楽しむことができ満足した足取りで「宝永山第一火口」へ降ります。

その後の登り返しがなかなか難儀でしたが、問題なく「宝永山第一火口縁」まで向かい「宝永山遊歩道」を辿って「富士宮口六合目」まで到着することができました。

ギャラリー

まずは「宝永馬の背」まで降ります。
サクッと到着です。雲海が凄いです。
山頂を振り返ると雲から顔を出してました。雨は上がってそうでよかった。
ここから、午前中に素通りしてしまった「宝永山山頂」に進みます。
時刻は17時になりましたが、すごく天気が良くて気持ちが良いです。
御殿場方面はこんな感じ。
富士宮方面はこんな感じでした。
足元には双子山の山頂が見えます。こうして見ると、宝永山も結構高い山なんですよね。
山頂の巨大方位盤が見えてきました。
山頂に到着です。時間が時間なので余韻に浸ることなく、速やかに降ります。
火口に向かう分岐まで戻り
駆け降ります。
更に駆け降ります。
火口の底に到着です。ここでも休まずに先に進みます。
火口の縁までの登り返し。ここが地味にキツイんですよね。
ゼーゼー言いながら「宝永第一火口縁」まで戻ってきました。この日の雲海、ほんとすごかった。
遊歩道を六合目に向けてどんどん進みます。
と思ったのですがダメですね。雲海の眺めに足止めされちゃいます。
もくもくがきれいで見入ってしまいます。
ぼんやりと雲を眺めて、ハッとして進み出して、またぼんやりと雲を眺めてと、繰り返し進んでいくと
六合目の小屋が見えてきました。
この時点で17時30分。結構時間がかかりました。バスの席確保のため、更にスピードアップして降ります。

富士宮口六合目〜富士急バス「富士宮口五合目停留所」

六合目で時計を確認すると丁度17時30分となっていまいした。

これなら18時の富士宮駅行きのバスに間に合いそうです。

あとはのんびり進んでもよかったのですが、バスの混雑具合がどれほどになるかわからない状況だったので、なるべく早く駆け降りて座席確保することにしました。

今回は「剣ヶ峰」まで登っていないので、体力は有り余っています。

スルスルと駆け降りてバス乗り場まで到着してみると、「水ヶ塚公園」行きのバスには長蛇の列ができていましたが「富士宮」行きのバスは比較的空いている状態で、相席する事なく駅まで快適に下山することができました。

ギャラリー

ラムネ飲みたかったですが、バスの席確保の方が大事なので、スルーして降ります。
雲海を眺めつつ足速に降ります。
こんな時間に空身の人が登ってきましたが、六合目小屋の宿泊者だと思いたい。
案外滑りやすい道なので、転ばないように急いで降ります。
おトイレの脇を通過
時間が無いといいつつ、看板もしっかり撮影して降ります。
登山口を通過して
アスファルトを早足で通過します。
でも、雲海はきれいなので観てからにします。
夕日に照らされていい感じですね。
山頂もすっかり晴れてました。今日の山頂からの夕暮れはきれいなことでしょう。
そしてバス停の見える位置まできました。奥にエラい長い行列ができていてちょっと怖いです。
バス停まで降ってみると、「水ヶ塚公園行き」と「富士宮行き」の2台が停まっており、長い行列は「水ヶ塚公園行き」でした。お目当ての「富士宮行き」は空いていてしっかり座って帰路に着くことができました。よかった。よかった。お疲れ様でした。

まとめ

富士山プリンスルート登頂の様子でした。

このルートは、知名度がそれほど高く無いからか利用している方がとても少ない印象です。

別段、難易度が高いというわけでも無いので、ゆっくり落ち着いて富士登山を楽しみたいのであれば十分満足できるルートと思います。

コロナ禍からの全面解放で、混雑極まりない今年の富士山ですが、ルート取りにも工夫して快適に楽しんでもらえたら幸いです。

それでは、ここまでお読みくださりありがとうございます。

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