山行の記録|富士山須走ルートから剣ヶ峰、白山岳と縦走して見ました

山行

富士山行きのバスを眺めていたら、須走五合目行きのバスが7月9日から運行開始になっていることに気がつきました。

静岡県側の富士山開山は7月10日からと思っていたのですが、勘違いだったのかなと、早速出向いて登ってみることにしました。

結果としては、7月10日からの開山が正解で、1日フライングになってしまいましたが、無事に今年最初の剣ヶ峰登頂を果たせました。

ついでに、前々から興味のあった富士山2番目のピーク「白山岳」にも寄り道してみましたので、あなたも前々から気になっていたということだったら、どんな場所かわかると思いますので、最後まで読んでいってくださいね。

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2022/7/9

天候:曇り

エリア:富士山エリア

コース概要:富士急バス「須走五合目停留所」〜本八合目〜久須志神社〜白山岳〜剣ヶ峰〜下山道〜富士急バス「須走五合目停留所」

難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆

交通機関:

(往)JR御殿場線「御殿場駅」から富士急バスで、「須走五合目停留所」へ

(帰)「須走五合目停留所」から富士急バスで、JR御殿場線「御殿場駅」へ

概要

須走ルート(すばしりるーと)

須走ルートは、4つある富士山の主要登頂ルートの中で静岡県側にある登山口の一つです。

他のルートに比べて、森林限界を越えるまでの区間が長く、歩き始めは富士山っぽくない印象がありますが、時折見える、山頂や下界の様子は富士山からの眺めそのものなので、十分に楽しめるかと思います。

また、富士講最盛期だった江戸時代には多くの登拝者が登った道で、五合目に至るまでの登山道には信仰の面影が色濃く残るルートでもあります。

機会を作って、昔の富士講行者の足跡を辿ってみるのも面白いかもしれませんね。

詳しくは、主要4ルートをまとめた記事に書きましたので、以下リンクよりご確認ください。

剣ヶ峰(けんがみね)

剣ヶ峰は、富士山山頂にある峰の中でも最高峰となる場所で、標高3,776mと日本国内で一番高い場所となります。

見た目が、剣の刃のように尖って突き出ていることからそのように呼ばれ始めたとの由来があります。

富士山登頂というと各登山道の十合目に当たるお鉢のいずれかに到着すれば良いわけですが、どうせなら、日本最高峰「剣ヶ峰」まで登り切ってやろうという豪の者達で賑わう場所となっており、山頂碑の前には記念撮影のための行列が出来る人気の観光スポットにもなっています。

また、旧気象観測所の廃屋が隣に立っていて良い風除けになってくれています。座って休むのにいい塩梅な岩場もあるので、一息入れている方も多いです。

しかし、何分にも混雑しやすい場所ですので、長時間陣取って、談笑や宴会を始めちゃうのはトラブルの元になりそうなので、避けた方が無難でしょう。

また、定かな情報ではありませんが、最近聞いた気になるウワサに、山頂碑の立つ場所は一番高い場所ではないというものがありました。

なんでも、碑の奥にある岩場の先端に赤く印がされているところが実は一番高い場所なんだとか。

確かに言われている岩場の上から眺めると碑を見下ろす形になるので、あながち間違いで無いお話なのかもしれません。

ただ、測量上の条件などもあると思いますので、あくまでもウワサ話ということでご承知おきください。

ギャラリー

「馬の背」から振り返ってみた「剣ヶ峰」の様子です。近場からなのであんまり尖って見えませんが、少し遠目に見ると周囲の峰たちと違い、天を衝く鋭さがあってとても格好の良い峰です。
山頂直下の石階段。ここまでの疲労蓄積でなかなかキツい階段です。
めちゃめちゃ立派な山頂碑です。この日は天候が悪いこともあって行列にはなってませんでした。奥に見えるセメントに固められた四角い白い石が二頭三角点です。三角点に足を乗せることで踏破したアピールをする方もいらっしゃいますが、わたし的にはこういうのを足で踏みつけるのにちょっと抵抗があるタイプなので手でタッチすることが多いです。ぶっ壊すと罰金ものですしねー。ビビって踏めないです。

白山岳(はくさんだけ)

江戸の時代、富士講が盛んだった頃、富士山山頂を仏の世界「胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)」に見立てて、中央の火口に大日如来、周囲の八つの峰に仏様、菩薩様を配置して「八葉九尊(はちようくそん)」と称して登拝していました。

明治時代の廃仏毀釈により、仏教的な名前は廃され「八神峰(はっしんぽう)」と呼ばれるようになりましたが、この八峰を巡る行為が富士山お鉢巡りの原型になるそうです。

白山岳は、この八葉に示される峰の一つで、標高3,756mと剣ヶ峰の次に高いピークとなっていますので、日本で2番目に高い場所と言って良いかと思います。

峰の形はお椀型で、鋭く天を突くような剣ヶ峰とは正反対。位置も火口を挟んで正反対にあります。この対比、面白いですね。

山頂に至る道は、いわゆるバリエーションルートで、特に整備されてはおらず、滑りやすいザレ場の続く歩きづらい道となりますので、行き来するときには時間的余裕を持って臨むのが良いでしょう。

頂上には、朽ちた鳥居と三角点がある程度で見るべきものは少ないですが、同じ目線の高さから剣ヶ峰を眺めることができ、他ではあまり見ることのない面白い眺望を楽しむことができます。

ギャラリー

久須志神社から左回りに進んで見えてくる「白山岳」の山容です。ここから眺めるとまんまるお椀型で可愛いんです。
山頂はこんな感じ。鳥居の残骸にソーラーパネルと、目ぼしいものは何もない空間です。
足元には三角点はあるので、どこがピークか分からないということは無かったです。

今回の山行上でのポイント

地図上の位置と標高

まずは、今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高を示します。

また、「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。

ご自由にご活用ください。

合計距離: 16257 m
最高点の標高: 3772 m
最低点の標高: 1964 m
累積標高(上り): 2072 m
累積標高(下り): -2080 m
総所要時間: 09:04:20
Download file: climbing-record-20220709.gpx

歩いた軌跡

続いては、GPSデータを元にした軌跡です。

市販の地図

今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。

本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。

わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。

ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。

5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。

おすすめ展望ポイント

今回の山行ルート上の展望ポイントは、次の通りです。

展望の楽しめたポイント
  • 剣ヶ峰山頂
  • 白山岳山頂
剣ヶ峰山頂

今回の山行ルート上での展望ポイント一つ目は「剣ヶ峰山頂」です。

今回は曇り空で下界の様子は見ることができませんでしたが、八合目までの深さがあると言われる火口への眺めは健在でした。

この巨大な火口を眺めているときに感じる非日常感は、他では体験できないだろうと思います。

また、最高峰「剣ヶ峰」から見下ろしているからか、火口底までしっかり見えるのもポイントが高い点かなと思います。

富士山登頂を果たしたら、お鉢までで満足せずに是非、国内最高峰「剣ヶ峰」登頂にチャレンジして見てくださいね。

ギャラリー

下界の様子は見えませんでしたが、迫力ある火口への眺めは健在でした。ちなみに、左手前の岩場縁に見える赤い印が一番高い場所を示しているみたいです。崖の上になるので、その場所に立つのはおすすめしません。手でタッチするくらいにしておきましょう。
白山岳山頂

今回の山行ルート上での展望ポイント二つ目は「白山岳山頂」です。

こちらも残念ながら下界の様子は見ることができませんでしたが、富士山お鉢の様子が良く見えました。

特に、剣ヶ峰を同じ目線の高さから見ることが出来る場所はあまり無いので、珍しい視点の風景を楽しめると思います。

ただ、そうですね。下界方面が気象観測所で隠れてしまう剣ヶ峰よりも、周囲を遮るもののない白山岳山頂からの方が下界の様子はとてもよく見えそうだったので、天気が良い時にリベンジして見たいと思います。

ギャラリー

剣ヶ峰のように突き抜けた鋭さが無い分、山体に邪魔されて火口の底は見えません。それでも、お鉢の様子はバッチリ楽しめました。順繰り載せていきますね。まずは登ってきた「久須志神社」方面です。
「久須志神社」の建物群の直ぐ右隣に「成就岳」へ向かう山道が薄く見えてますね。ずっと右にいくと菱餅が乗ってるみたいな特徴的な峰「伊豆岳」が見えました。
真ん中の平べったい「朝日岳」の右手、窪んだところに「銀明水」があって、更に右には赤い屋根がとても目立っている「浅間大社奥宮」が確認できます。
そして「浅間大社奥宮」右隣の「三島岳」から「馬の背」の急勾配を経て「剣ヶ峰」へ至るといった眺めです。「剣ヶ峰」は普段見上げることが多いので、ちょっと変わった雰囲気なんですよね。鋭さが足りないというかなんというか。よくわかんないや。
山頂に立っていたであろう鳥居の残骸かな。ちょっと物悲しい感じ。ご挨拶をしてからオイトマしました。

注意した方が良さそうな区間

今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は、次の通りです。

注意した方が良さそうな区間
  • 砂走り
砂走り

今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は「砂走り」の区間です。

須走ルートにある有名な下山道ですが、御殿場ルートの「大砂走り」と比べると以下の点で難易度が高いと感じています。

  • 大砂走りに比べて、砂地の盛り具合が浅い
  • 大砂走りに比べて、大きな石や岩の混じる割合が高い
  • 大砂走りに比べて、勾配が急

上記の点から、「大砂走り」と同じつもりで駆け降りようとすると、足を取られやすい感覚がありました。

これは、わたしの感覚なのであなたも全く同じく感じるかはっきりとは言えませんが、少し毛色が違うものとして、最初は慎重に進んだほうが良いでしょう。

また、堆積している石も大型のものが多く登山靴に入り込むと大怪我に繋がりやすいため、「大砂走り」にも増してスパッツなどの砂利避けが必須な区間となります。足回りをしっかりと固めてから挑むようにしてくださいね。

ギャラリー

砂走りの区間は、ブルドーザー道と合流したり、離れたりしつつ進んでいきます。
この大きくカーブを描きながら降った先が核心部です。見た目よりも急勾配なので降りる時はスピード出し過ぎないようにご注意下さい。
どうも、乾いた部分よりも黒く湿った部分の方が砂利が深い傾向にあるみたいです。降りやすいルートをお採りください。わたしの場合、深い砂利にわざと踵から突っ込んでブレーキ代わりに使うことが多いので、湿ったところに足を落とすシーンが多かったです。
この辺りまで降りてくると、普通の坂道と同じ砂利の浅さになってきます。足を落とした時の衝撃がそのまま膝に来るようになるので、中腰、べた足で降ると良いでしょう。
写真撮り忘れてしまいましたが、途中抜ける必要のある短い樹林帯もなかなかの曲者で、滑りやすい砂利の急斜面が続く区間となっていました。
山小屋が見えてきたら「砂走り」も終了です。ここから、ブルドーザー道を経て、登ってきた時の樹林帯に入り下山していくことになります。

今回の山行での服装

今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。

同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:薄手の長袖Tシャツ
  • アウター:ソフトシェル、レインウェア
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

この日は前日の雨で気温は抑え気味。早朝だと都内でも長袖を着ている人がいらっしゃる状況でしたが、移動中は半袖Tシャツで済ませてしまいました。

実際には、お鉢巡りの時にソフトシェルを着ておけばよかったと後悔した場面もありましたが、行動再開すると直ぐに体も温まって、そんなことも忘れてしまいました。

また、この日は涼しい外気に合わせて交通機関の空調も控えめで、移動中も半袖Tシャツで問題無しでした。

以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。

あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

今回は「須走五合目停留所」からのアクセスです。

「富士急バス、運行開始してんじゃん」と喜び勇んで赴いてみたら、山頂への山道は「絶賛閉鎖中」で悶絶してしまいましたが、バスは「御殿場駅」からしっかりと運行していましたので全然大丈夫です。

そのような訳で「御殿場駅」まで向かうのですが、「東京駅」からは東海線沼津行き5時20分始発に乗り込みます。

いつも読み方を忘れる「国府津駅(こうず)」で御殿場線に乗り換えて「御殿場駅」で下車、富士山口側のバス乗り場へ急ぎ向かいます。

東京からの始発移動だと

  • 「御殿場駅」着時刻:7時23分
  • 「須走五合目停留所」行きバス発車時刻:7時35分

と、12分のインターバルがあり、結構余裕ありそうに感じます。

普通の移動でしたらそうなのですが、今回は次のような事象が重なるのでそれほど余裕はありません。

  • 「東京駅」と「御殿場駅」はJRの管轄が違うので有人改札で精算の必要がある。
  • 須走五合目行きのバスは、片道運賃1,570円だけど、最初から往復チケットで買うと2,100円。1,000円以上お得になるので、バスに乗る前に往復チケットを購入しておく必要がある。

おトイレは御殿場線車両内で済ませるか、「須走五合目」まで我慢して、まずはバスの切符売り場まで急行して往復券購入してしまった方が安心です。

「須走五合目」に到着したら、二つある山小屋のベンチをお借りして身支度を整えて出発しましょう。

ギャラリー

「東京駅」から東海道線の沼津方面行きへ乗り込みます。「国府津駅」での乗り換えを考えて先頭車両に乗っておきましょう。
「国府津駅」についたら足早に隣の3番ホームへ向かいます。
ここを登って
停車している左側の車両に乗り込みます。乗り換え時間とても短いので、先に乗り込んでから席探ししましょう。
「御殿場駅」では有人改札で精算が必要です。「東京駅」がJR東日本、「御殿場駅」がJR東海と管轄が違うので自動改札で弾かれてしまうんですよね。この不便はいつか解消されると信じてますよJRさん。
改札を出たら左に折れて富士山口へ。この階段は右に降りると向かうとおトイレがありますが、今回はバスへの乗り換え時間がタイトなので、左のバス停方面へ降りることにします。
のりばを確認して、自販機に並びます。
開山したら、有人窓口も開くのかな。この日は自販機だけがやってましたので、自販機に並びます。しかし、この自販機反応がすこぶる重いんですよね。急いでいるとタッチパネル連打してしまいそうになります。我慢です。我慢。
往復切符を購入して直ぐに、バスが到着したので乗り込みます。乗車時間1時間あるので、諸々の準備はバスの中で。
須走五合目に到着です。ここを真っ直ぐ進むと登山口になります。
おトイレはこちら。二百円です。
山小屋前の石畳を進みます。右横のベンチを借りて身支度する方多いです。開山したらお借りしちゃいましょう。
更に先へ進みます。
協力金回収場所は、まだ閉まっていました。
明日開山なので、準備は万端ですね。
フライングになっちゃいましたが、折角なので登ってしまいます。怒られたら、もちろん自己責任で謝るつもりで登ります。

富士急バス「須走五合目停留所」〜本八合目

準備ができたら山頂への山道を登っていきます。

登山口から直ぐにある「古御嶽神社」でご挨拶をして、右横から樹林帯を進みます。

山道の状態は、火山石と火山岩がミックスされているゴツゴツとした地面なので歩きづらいです。

風も入らないので、蒸し暑く、できるだけ早期に通過したいところです。

本六合目「瀬戸館」まで登れば森林限界を突破できますので、そこまで頑張って登りましょう。

以降は、他の登頂ルートと同じく細かな火山石の堆積したザレ道が続きます。

途中、下山道と合流したり離れたりを繰り返すので、ズルズルと足場が滑って更に歩きづらさを感じるかもしれません。

もしあなたが雪山経験しているようなら、そういう区間はキックステップ気味に登ると足場が安定して少しは楽に登れるかと思います。

本八合目「江戸屋」の看板を通過したら、人口密集地帯となる吉田ルートとの合流ポイントに到着です。

ここからは、登山者が格段に増加して勾配も急になっていくので渋滞になりやすいです。

無理な追い抜きなどでトラブルなど起こさないように注意しつつ進んでください。

ギャラリー

いい感じの石階段を登ると
霧の中から神社が浮き出てきました。
古御嶽神社です。主祭神は「大山祇神(おおやまつみのかみ」。大きな括りでの「山」の神様なので、登山者ならばご挨拶しておきましょう。ちなみに木花咲耶姫命のお父さんでもあります。
冬は閉まってましたが、明日の開山に備えてか、この日は開いていました。フライングを詫びつつご挨拶しておきます。
登山道は脇にあります。
樹林帯を進むのですが、足元はゴツゴツと不安定なので注意して進みます。
直ぐに標高2,000mの案内が立ってます。この時点で都内最高峰「雲取山」に近い高さがある訳ですね。
所々に立っている手作りの案内板も味があります。
いや、歩きづらい道です。下山時は更に思い知らされます。
ザレた道になってきました。
案内を通過して進むと
少し開けた場所に出ます。晴れていると山頂が見えて気持ちが良いのですが、この日はほぼ真っ白でした。
上の方に、旗が見えます。あれが新六合目でしょう。
しばらく登ると、新六合目「長田山荘」に到着しました。旗に見えたのは鯉のぼりでした。
山小屋はまだやっていません。明日からでしょう。
新六合目を通過しても樹林帯は続きます。
足元ゴツゴツな道を登ります。
ブルドーザーのキャタピラ跡が見える道を登ってしばらく進むと
今度は本六合目「瀬戸館」に到着です。ここもまだ開店はしていませんでした。
なぜかアヒルが乗っているベンチから下界を眺めます。真っ白ですね。
この辺りから森林限界を超えてきます。
見晴らしのよくなった登山道を登っていきます。
小さな鳥居が立っていました。会釈をして先に進みます。
ガレた道を登っていくと山小屋が見えてきました。
七合目「太陽館」に到着です。
下界はまだ真っ白。
上の方も真っ白です。今回はこのまま進むのかな。
ガレた道を辿っていくと
次の山小屋が見えてきました。
本七合目「見晴館」だそうです。ここもまだ開店前でした。皆、明日7/10からなんでしょうね。
石畳の道を進んでいくと
ブルドーザー道とぶつかりました。今度はこのブルドーザー道と登山道とを交互に登っていくことになります。
こんな感じに案内は頻繁に出ているので迷うことはないのですが
雲の中だとそうも言えないかもしれません。
今回は行き過ぎてしまい、吉田ルートの下山道に出てしまった箇所がありました。
うまい具合に方向修正して、正規ルートに戻ってから改めて進みます。
鳥居の立つ道を潜っていくと
本八合目「江戸屋」前に到着しました。閉鎖中を示すロープがもどかしいです。
真っ直ぐ進むと、吉田ルートとの合流地点にたどり着きます。ここから混雑区間、焦らず騒がず、じっくり攻略していきましょう。

本八合目〜久須志神社

ここからもザレた滑りやすい道が続きます。

登山者も増えて、様々なペースで登る人たちに囲まれることになります。

また、空気が薄くなってくるので、バテやすくもなっていきます。

焦らずに、一歩ずつ確実に進むようにしてください。

そして、九合目にある「迎久須志神社」という廃神社を通過したあたりから岩場の急坂が始まります。

非常に多くの方が、息を弾ませながら足元に集中して登っていきます。

全く余裕が無く、誤ってストックをこちらに突き出してくる方も極少数ですがいらっしゃいましたので、自分だけでなく周囲への注意も怠らないようにしてくださいね。

狛犬と鳥居を通過すれば、富士山山頂浅間大社奥宮「久須志神社」に到着です。

登頂の喜びを噛み締めましょう。

ギャラリー

山頂まで50分の案内があります。いや、ここから山頂まで50分はトレランペースですよ。何かと間違っていると思うんですがどうでしょう。
吉田ルートは開山していることもあって、ここからグッと登山者が増えました。
このルート最後の山小屋が見えてきました。
八合五芍「御来光館」に到着です。いっぱい人が休んでいます。そして、看板に注目してもらうと分かるのですが、ここから山頂までの所要時間は60分になってますね。やっぱりさっきの案内は何かの間違いなのでしょう。
ザレザレな道を登ります。疲れている足には堪えます。
元気付けてくれるかのように、一部の雲が空けてきました。青空が見えるとテンション上がります。
山頂方面も少しずつですが雲の隙間から青空が覗くようになってきました。
9合目の鳥居まできました。ここの鳥居、大量の小銭が刺さってて見た目キモいんですよね。キモいのでアップでは映しませんでした。
「迎久須志神社」の廃屋に到着です。昔は、ここにも神様が祀られていたようですが、今はもう居ないみたいです。
神社裏地の広場が絶好の休憩場所になっていました。しかし、人いっぱいですね。明日からはどうなってしまうのだろうか。
最後の岩場を登っていきます。
ゴロゴロの大石の上を登って
更に登って
鳥居前まで来たら山頂は目の前です。ちなみに、ここで記念撮影する人が多いので、他の人のカメラに写りたくない時は気をつけて通過しましょう。
そして山頂「冨士山頂浅間大社奥宮・久須志神社」に到着です。登頂おめでとー。ありがとー。

久須志神社〜白山岳

「久須志神社」からは左回りにお鉢巡りをしていきます。

神社正面から右に折れて進んでいくと、お椀を逆さにしたようなピークが見えてきます。

それが「白山岳」になります。

神社の脇などに立っているお鉢巡りの道順からは外れており、旺文社の山と高原地図「富士山」にも記載が無いのでバリエーションルートになるのでしょう。

たまに一人二人登っているのを見ることがありますが、この日はわたし以外登る方はいらっしゃいませんでした。

お鉢巡りのガイドロープを跨いで、うっすら見える山道を登っていきます。

直登というわけではなく、大きく蛇行しながら登っていく感じになるのでそれほど足には来ないはずです。

来ないはずですが、50歳を超えてくると体力激減するようで、やっとのことで登り切る体たらくでした。

登ってみると、何も無い代わりにとても見晴らしが良い場所で、天気に恵まれたらのんびりと下界の様子や雲の流れる様子を眺めていたいと思わせるような場所でした。

わたし的には「剣ヶ峰」よりも好きになれる場所かもしれません。

登りにかなり時間を取られたので、滞在はせずに「剣ヶ峰」へ向かうことにします。

ギャラリー

「久須志神社」から右手に進みます。
お鉢巡りもまだ解禁ではないようですね。ロープが張られていました。失礼して跨いじゃいます。
「白山岳」が見えてきました。
「金明水」との分岐地点です。今回はここから「白山岳」に取り付きます。
このガイドロープを跨いで登っていきます。
大した距離ではないのですが、ザラザラと崩れやすいザレ場で結構消耗する道です。
ジグザグに登っていくと、山頂と思しき場所が見えてきました。
ソーラーパネルの残骸でしょうか。その脇には
コンクリートで守られた三角点がありました。
こんな感じにガッチリガードされています。そして、バックには剣ヶ峰。面白い景色です。
その他は、ほぼ何もない空間が広がっています。休憩するには良いかもしれません。
雷岩方面。ここを真っ直ぐ降りるルートもあるみたいですが、お鉢の外縁を辿るようなので今回は辞めておきました。よく調べてからにしますね。
火口の底は見えない位置のようです。
一通り確認できたので、お鉢巡りの正規ルートに戻ります。
ここから「剣ヶ峰」へ向かいます。

白山岳〜剣ヶ峰

「剣ヶ峰」へは、きた道を降りお鉢巡りの正規ルートに乗って進むことにします。

「雷岩」の方へ降ってお鉢の外側から向かうこともできる様なのですが、見下ろしてみた感じ難路のように見えたので大事を取って正規ルートを進むことにしました。

「白山岳」の足元を進んで「雷岩」を仰ぎながら「大沢崩れ」の上部に向けて高度を上げていきます。

しかし、ここでも足が上がらずにかなりの時間をロスしてしまいました。

昨年はここまで消耗しなかったのに、一年で随分と衰えたなあとショックでしたが、山では自分の足で歩かなければ、先に行けもしなければ、後ろに戻ることもできません。

数分歩いて休憩してを繰り返しつつ、なんとか「剣ヶ峰」まで到着できました。

静岡県側がまだ開山していないからか、天気が悪いからか、記念撮影の行列も無く写真撮り放題に撮ったら15時を回ってしまったので、急ぎ、下山することとしました。

ギャラリー

お鉢巡り正規ルートに戻ってきました。ここから「剣ヶ峰」へと向かいます。
足元に「金明水」が見えます。昔は、あそこから湧水が汲み取れたようです。下のルートを通ると近くまでいくことができます。
今回は消耗激しかったので、なるべく高低差の少ない上ルートから進みました。
合流地点を通過します。
山頂にあるもう一つの小さな火口「小内裏」とその外縁にある「雷岩」です。この「小内裏」も禁足地のようなので立ち入らない方が無難です。
雷岩のアップです。この岩の方向から雷が来るので、そのような名前になったんですって。
ここから「大沢崩れ上部」まで上り坂が続きます。今回はバテバテになってしまい、ここが登れずに苦労しました。
雲の通り道を通過します。ここを通過するとき気温が一段階下がったので、天候不良で通過する際はご注意ください。
そんな震える坂道を登っていくと
壊れた鳥居の残骸がある場所に到着しました。おそらく、ここが「大沢崩れ」のテッペンだと思います。そして「剣ヶ峰」まであとひと登りといったところでしょうか。
最後の登り坂を登ります。太ももをモミモミしながら登ります。無で登ります。六根清浄というやつですね。
山頂直下まできました。あとは、この階段を登るだけです。
観測所の看板を通過すると
「剣ヶ峰」到着です。やったーやったーヤッターマン。です。
山頂碑の脇っちょには三角点もあります。
三角点の説明文。標高3775.63mというのが測量上の正式な高さのようですね。それでも国内で一番高い場所には変わりません。
下界が雲で見えないので、火口の様子を映してきました。右から順繰り載せていきます。
正面がこれです。崖の上から覗き込む形になるので、「白山岳」からの眺めよりもより深い感じに見えます。
反対側がこれです。
皆思い思いに撮影を楽しんでいました。

剣ヶ峰〜下山道

「剣ヶ峰」からは「馬の背」の急坂を降って須走ルートの下山道へ向かいます。

滑りやすい急坂なので、初回は手間取りましたが、二度三度とこなして行くとコツも掴めてきます。

混み合っていなければ、外縁に立つ鉄塔を掴みながら降り、そちらが混んでいるようだったら内縁の砂利の深い箇所を探りながら足を下ろしていきます。

この辺りは「大砂走り」「砂走り」の要領です。

砂利を踏みつけてブレーキに使う感じでしょうか。

真ん中の踏み固められた箇所は極力避けた方が降りやすい印象です。

真ん中を降りるしか無い場合は、

  • 足はベタあし
  • 腰は落として
  • 重心は後ろのザックへ

この三点に気をつけて降りると転びづらいかなと思います。

最近の靴は性能が良いので、グリップ力が高いです。

靴底を斜めにしてしまい接地面積を狭めるよりもベタッと足を下ろして靴底全体のグリップ力を活かした方がむしろ滑りません。

また、腰を落として、重心を後ろに置けば、万が一転んでもザックが守ってくれます。

わたしの相方も、いつもわたしの背中を守ってくれます。転んで汚れちゃった時は感謝しながらきれいにしてあげれば良いんじゃないかな。

「馬の背」を通過したら、あとは淡々と山道を辿ります。

「浅間大社奥宮」を通過し、「銀明水」まで降ったら、「朝日岳」「伊豆岳」と登り返して、「久須志神社」付近の山小屋達が見えてきたら「下山道」に到着です。

このまますぐに「下山道」を降りたくなりますが、先に砂利避けのスパッツを装着してから入った方が効率的なので、休憩がてら、ここで装備してしまいましょう。

ギャラリー

残り半分のお鉢を巡るのに「馬の背」方面へ降ります。
ここの降りは、慣れないと怖いので、外縁にある鉄の柵を掴んで降りると少し楽です。横棒は高い位置にあるので、立ってる鉄棒たちを順番に握る要領です。
正面も降りられなくはないですけど、滑りやすいので慎重に。
降り切ると、分岐があります。右に向かうと「三島岳」に登れるみたいですが、そういえば行ったことないな。
振り返って「剣ヶ峰」を見上げます。やっぱり高いですね。
反対側の「白山岳」は雲に隠れちゃいました。
赤い屋根が鮮やかな「浅間大社奥宮」が見えてきました。
正面が開いていたのですが、準備中だそうで外からご挨拶だけしておきました。
「浅間大社奥宮」を抜けると、今度は「銀明水」です。御殿場ルートはここに通じています。
「銀明水」正面です。昔は、ここも湧水が出ていて、富士講行者に分け与えていたんだとか。
今は枯れているみたいですね。
立派な石碑が立っていました。
時間もおしているので先を進みます。
「朝日岳」の脇を通り過ぎて
「荒巻」と呼ばれている吹きっさらしの広場を通過します。ホワイトアウトしたら迷いそうな場所です。
「荒巻」を通過すると赤土の地面になり
今度は「伊豆岳」の右横を通過していきます。この「伊豆岳」は危ないから登れないみたいです。
「成就岳」が見えてきました。ここは登れるみたいですね。バックの「白山岳」も雲が晴れたみたいです。
「成就岳」を通過すると、「久須志神社」周辺が見えてきました。なんとか一周できたようです。右にある鳥居が下山道入り口ですが、そちらに向かう前に
最後に「剣ヶ峰」を眺めていきます。やっぱり高いなあ。
目線を横にずらして「大沢崩れ」の天辺あたりです。
更にずらして「白山岳」。ここから見ても可愛いですね。それじゃまた来るねー。
下山道もロープで閉鎖されていました。コソコソと潜って降りることにします。

下山道〜富士急バス「須走五合目停留所」

スパッツを取り出している時に気がついたことがありました。

昼食用に握ってきたおにぎりが手付かずのままでした。

そう言えば、ここまで何も飲み食いしてなかったなということで、お鉢に出てから全然足が動かなかったのは、シャリバテの様です。

山では意識的に食べるようにしているのですが、初歩的なミスですね。お恥ずかしい限りです。

それでも、ここからは降り一辺倒。このままでも大丈夫と判断して、ササっと降っていきます。

吉田ルートとの分岐に差し掛かるまでは、良くあるザレた下山道を進みます。

ここでも、「ベタあし」「腰を落として」「重心は後ろへ」を意識して降りていくと良いです。

八合目あたりからは、一旦、登りルートと合流しガレ気味の道を降りますが、七合目を過ぎたあたりから、ブルドーザー道と兼用となる下山道に戻って降りることになります。

そして、須走ルートの核心部となる「砂走り」区間に入っていきます。

勾配がいきなり急になり、岩まじりの深い砂利道を下ることになります。

転ばないように注意しつつ1時間ほど下ると山小屋の前に立つ鳥居が見えてきます。

ここまで降れば、ゴールも近いと思うかもしれませんが、ここからも長い、長い。

ブルドーザー道を降って、樹林帯に入り、疲れた足には堪える火山岩でゴツゴツとした山道を20〜30分ほど下る必要があります。

ガクガクする膝を騙しつつ降っていき「古御岳神社」の後ろ姿が見えたら、ゴールも間近です。

石階段を降って、二つある山小屋の前を通過すればバス停に到着です。

このバス停からは、「御殿場駅」行きの他に「道の駅すばしり」に向かうシャトルバスも発着するようなので、間違えないように乗り込んでくださいね。

ギャラリー

須走ルートの下山道は、最初のうちはザレた普通の山道です。しかも降り専用というわけではなくて、ちょいちょい登りルートと被る部分もあるので、ぶつからない様に注意しながら降りる必要があります。
上から見るとこんな感じで、ブルドーザー道も合流したりして、なかなか入り組んでいます。
ブル道禁止の案内が立っている場所からは、登りと共用のルートを降っていきます。
山小屋が見えてきました。
朝に通過した本七合目「見晴館」でした。団体さんがいらっしゃいましたが、今日はお泊まりなのかな。
山小屋前の石階段を下ると
下山道への分岐がありました。
ここから、またブルドーザー道と合流して
またブルドーザー道から外れます。ホント入り組んでますよ。これ、ガイドロープなかったら迷ってますね。
どんどん降っていくと
須走七合目の看板まで降りてきました。段々と下界も晴れてきたみたいです。
今度は七合目「太陽館」が見えてきました。
山小屋前から、夕方の下界の様子を見ておきます。
ちょっと雲が多くて、どこに何があるかわかりませんね。
雲海を楽しむにはいいのかもしれません。
海の方は雲だらけですね。
下山再開です。
さっき分離したブルドーザー道と少しだけ合流したら
再度別れて「砂走り」区間に入ってきます。
ここからは目に見えて勾配が急になり、気をつけていないと猛ダッシュで降りていく様になります。適度にブレーキを掛けながら降りていきましょう。
半分ぐらいまで降りてくると、今度は砂利が浅く積もった地面に変わります。スピードは出ない反面、クッション性皆無なので、膝をやっちゃわないように慎重におります。
短い区間ですが樹林帯に入って進みます。ここも滑りやすい急な砂地なんですよね。須走の下山道は難易度高いです。
山小屋が見えてきました。「砂走り」はここまで、あとはブルドーザー道を辿って樹林帯に入っていく流れです。
湖のみちを降っていくと
樹林帯に入って、朝通過してきた案内板まで降りてこれます。
ここからは、樹林帯の山道を降っていきます。
登ってきた時も難儀しましたが、降りで通過する時には更に難儀します。靴底薄い靴だと足ツボマッサージしてる感じになるんじゃないかな。
樹林帯を抜けると、階段があり
「古御嶽神社」の裏手に戻ってこれます。
ここまでこれば下山したも同然です。神社に無事下山のご挨拶をしたらバス停へ向けて最後のひと降りです。
石階段を降って
山小屋前の石畳を進めば
バス停に到着です。丁度、最終便ひとつ手前のバスが到着していました。
出発まで10分ほど余裕があったので、山頂を最後に眺めておきます。少し雲がかかってますが、全く見えない訳では無いので、良しとしましょう。

おまけ

今回は、最終バスでの下山になるだろうと覚悟していたのですが、一本前のバスに間に合ったので、1時間ほどできた時間で汗を洗い流してから帰ることにしました。

御殿場駅でのお風呂というと、わたしの中では「人参湯」になります。

据え置きの石鹸やシャンプーは無いですが、御銭払えば購入できますし、諸々含めても600円ぐらいなので満足しています。

頭と体を洗って、足の伸ばせる湯船でゆっくりとした後に、「バスタ新宿」行き高速バスで、ぐっすり寝ながら帰りました。

ギャラリー

お風呂屋さんの写真撮り忘れちゃったので、早乙女口の様子を載せておきます。真ん中のは富士山をかたどった時計の様です。
バスがぐるっと回ってきました。あの子で帰ることにします。お疲れ様でした。

まとめ

富士山須走ルートから剣ヶ峰登頂までの様子でした。

一年ぶりの「剣ヶ峰」は、まだまだ興奮します。

あの大きな火口を見下ろしていると、自然の凄さを再確認できます。

体が動く限り、毎年訪れたいと思わせる場所でした。

そして、「白山岳」も物静かで良き場所でした。

今度は天候に恵まれた日に再訪してみようと思います。

最後に、山ではちゃんと食べないとダメです。ゼッタイ。

それでは、ここまでお読みくださりありがとうございます。