山行の記録|秀麗富嶽未踏の2座、笹子雁ヶ腹摺山とお伊勢山を歩いてきました

山行

毎年12月から翌年2月までの冬季期間の関東圏は、乾燥しつつも快晴が続くお天気のボーナス期間です。

この時期は、空気中の水分が飛んで遠方までしっかりはっきりと見通せるようになるので、展望優先の山行に最適なんです。

この展望に恵まれる期間を狙い、山梨県大月市選定の秀麗富嶽十二景の山々を巡ってステキな富士山を眺めて歩いているのですが、今週もその一環で未踏だった笹子雁ヶ腹摺山とお伊勢山の2座に足跡をつけつつ、それぞれの場所からの富士山を眺めてきました。

今回は、その時の様子となります。

あなたの山登りの目的が「高所からの綺麗な眺め」ということでしたら、今回の記録も満足してもらえる内容になっていると思います。

是非、最後まで読んでいって下さいね。

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2022/2/5

天候:晴れ

エリア:大月エリア

コース概要:JR中央線「笹子駅」〜笹子雁ヶ腹摺山〜米沢山〜お坊山〜大鹿山〜滝子山〜JR「初狩駅」〜お伊勢山〜富士急バス「上真木停留所」

難易度:体力☆☆、技術☆☆、危険☆

交通機関:

(往) JR中央線「笹子駅」 からスタート

(帰)富士急バス「上真木停留所」から、JR中央線「大月駅」へ

概要

秀麗富嶽十二景

秀麗富嶽十二景は、名前の通り「美しくすっきりと富嶽(富士山)が見える十二の場所」として、山梨県の大月市が選定した富士への眺望に優れた山々を指します。

詳しくは、別の山行記録にまとめてますので、そちらをお読みください。

今回の山行上でのポイント

地図上の位置と標高

まずは、今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高を示します。

合計距離: 25643 m
最高点の標高: 1616 m
最低点の標高: 422 m
累積標高(上り): 2405 m
累積標高(下り): -2501 m
総所要時間: 10:07:06
Download file: climbing-record-20220205.gpx

歩いた軌跡

続いては、GPSデータを元にした軌跡です。

市販の地図

今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。

本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。

わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。

ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。

5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。

おすすめ展望ポイント

今回の山行ルート上で、展望の楽しめたポイント5箇所についても述べておきます。

お伊勢山の山頂広場の一角からも富士山が綺麗に見えたのですが、どうも他人のお墓の敷地内だったみたいなので一旦、掲載は控えました。再訪したら改めて書きたいと思います。

展望の楽しめたポイント5箇所
  • 笹子雁ヶ腹摺山山頂直下の電波反射板裏
  • 笹子雁ヶ腹摺山山頂のベンチ前
  • 笹子雁ヶ腹摺山〜米沢山間の展望所
  • お坊山山頂
  • 滝子山山頂
笹子雁ヶ腹摺山山頂直下の電波反射板裏

展望がよかったポイント1つ目は「笹子雁ヶ腹摺山山頂直下の電波反射板裏」です。

笹子駅や笹子峠から登ってくると、山頂直下に電波反射板が立っているのが目に付くかと思います。

見えて直ぐの位置だと木々が邪魔になってしまうのですが、反射板の裏手にあたる場所まで登ってしまうと、木々の背の高さに邪魔されずに、南方面へ広がる眺望を楽しめます。

笹子雁ヶ腹摺山山頂では、木々の間からの眺めしかないので、開放感はこちらの方が上に感じました。

ギャラリー

山頂直下の電波反射板です。この場所だと、木々の背の高さに邪魔されて正直微妙な眺めになっちゃいます。
電波反射板の裏側が見えるぐらいまで登ってきました。ここから正面を見ると
こんな感じに富士山もバッチリですね。
笹子雁ヶ腹摺山山頂のベンチ前

展望がよかったポイント2つ目は「笹子雁ヶ腹摺山山頂のベンチ前」です。

先に述べた通り、木々の合間から富士山を眺める形となりますが、丁度ベンチの目の前が富士山への眺望が一番良い場所になります。

開放感はそれほど高くはないですが、座ってゆっくりと富士山の眺めを楽しめるのはポイント大きいかなと思います。

ギャラリー

笹子雁ヶ腹摺山の山頂付近です。秀麗富嶽を示す案内が出てますが、この場所からの眺望はほぼありません。
南方面はこんな感じに山頂の案内が立っているだけです。これだだったら「秀麗富嶽」の名前の程度も知れてしまいますが、ベンチの前に座ると状況が一変します。
狙ったかのように正面に富士山の眺望が飛び込んできました。木々が周囲を囲んで額縁に入った絵画みたいにみえますね。
笹子雁ヶ腹摺山〜米沢山間の展望所

展望がよかったポイント3つ目は「笹子雁ヶ腹摺山〜米沢山間の展望所」です。

より具体的な場所としては、米沢山山頂直下の鎖場に入る直前になります。

案内は何も出ていませんでしたが、本道から南方面に向かってかなりはっきりとした分岐が出てくるので、そちらに向かうことで辿りつくことができます。

道の行き止まりからは、南方面への眺望が広がっており、鶴ヶ鳥屋山から本社ヶ丸、清八山に向かって伸びる尾根筋の向こう側に冠雪した富士山を眺めることができました。横に目をやると今さっき通過した笹子雁ヶ腹摺山も確認できて、非常に解放感のある展望所になっています。

今回の山行内では、滝子山山頂からの眺めの次に解放感のある場所です。

分岐を見つけることができたら、そこからは1分で到着できます。

見かけたら、是非、寄り道をしていって下さいね。

ギャラリー

米沢山山頂直下の鎖場に向かう途中にある案内の奥に、その場所に到達する踏み跡が隠されています。実際には、全然隠されて無くて、くっきりはっきりなんですけどね。
こんな感じに南方面に向かう踏み跡に沿って進んでいくと
パアッと前方の視界が開けて、正面に富士山が飛び込んできます。尾根道とは言え、細かい枝で視界が遮られていた中を進んでいたので、ここでの解放感はかなりのものでした。
進んできた方向、西方面に目をやると、辛うじてですが電波反射板が確認できました。
南東方面に目をやると、正面に鶴ヶ鳥屋山から本社ヶ丸、清八山に続く尾根が確認できます。
これから進む東方面には、米沢山とその先に続くお坊山のピークが確認できました。
お坊山山頂

展望がよかったポイント4つ目は「お坊山山頂」です。

この場所からは、北方面の甲府盆地やその奥に広がる南アルプスへの眺望が楽しめます。

その他にも、直ぐ横を走る大菩薩連嶺や秩父の山並みも眺めることができるので、バラエティに富んだ眺望が得られます。

知名度の高いピークでは無いので、わたしも訪れるまではただの通過ポイントとの認識でいましたが、スルーしてしまうのは勿体無い眺めなので、是非、足を止めて楽しんでいってください。

ギャラリー

お坊山山頂です。ここからは北方面への眺望が楽しめます。
直ぐ正面には、甲府盆地の街並みや秩父、大菩薩の山並みが楽しめます。
西に目を向けると、南アルプスの山並みが見えています。残念ながらこの日は雲の中でした。
滝子山山頂

展望がよかったポイント最後となる5つ目は「滝子山山頂」です。

今回の山行で訪れた中では、一番の眺望を誇ります。

南方面からは、三つ峠を前座に従えた富士山への眺望が楽しめて、北方面からは、本ピークから北に伸びる大菩薩連嶺の山々を見通すことができます。

切り立った足元にはJR中央線沿線上の街並みも眺めることができて、そこからの高度感も楽しめます。

山頂は東西に長い広場になっていて、ここで昼食やティータイムをとる方も多く混雑しやすいのが難点ではありますが、それを補って余りある眺望を楽しめますので、もし、登ったことが無いようだったら、是非、機会を作って訪れてみてください。

ギャラリー

滝子山山頂です。秀麗富嶽の案内が映えます。
案内の奥から撮ってみました。麓の街並みが見えますね。
東方面に目を向けると、大月や都留の街並みが見えます。
北方面には、大菩薩の山並み。
西方面は木の枝が邪魔で、笹子雁ヶ腹摺山は見えずでした。残念。

注意した方が良さそうな区間

今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間については次の点でした。

注意した方が良さそうな区間
  • 笹子雁ヶ腹摺山〜米沢山間の米沢山寄りの鎖場区間
笹子雁ヶ腹摺山〜米沢山間の米沢山寄りの鎖場区間

今回、注意が必要と思われた区間は「笹子雁ヶ腹摺山〜米沢山間の米沢山寄りの鎖場」の区間です。

より具体的に示すと、米沢山山頂直下に差し掛かる前に出くわす細い鎖の垂れた短い鎖場です。

通過に掛かる時間は10分程度なので、距離的にも高度差的にも、難易度は高く無いですが、足を滑らせれば大怪我に繋がります。驕らずに丁寧に通過してくださいね。

そして、どちらかというと、技術的な難易度よりも鎖のコンディションの方に注意が必要と感じました。いますぐどうにかなるようなものでは無いですが、なかなか年季の入った鎖のようで、一部の鎖は巻き付けてある木に深く食い込んだ状態で錆びついていました。

万が一があるといけないので、なるべく自然に生えている木々や岩も併用して、負荷分散させつつ通過するようにしてみてください。

ギャラリー

鎖場の様子です。見た感じそれほど長く無いですし、難易度的には高く無いです。
岩場慣れてるようなら、鎖掴まないで登ってしまった方が速いだろうと思うレベルです。実際にわたしも、通過時にここの鎖は握らずに通過しています。
鎖の巻き付いていた木の様子です。がっちり食い込んではいますが、それほど太く無い木でしたので、同時に2人も3人も取り付いたらちょっと不安ありかもしれません。
鎖の付け根をアップにしてみます。結構、年季入ってるように見えますよね。
一本のビスだけで地面に固定している鎖もありました。これも実際には大丈夫なんだろうけれど、ちょっと考えてしまいますよね。せめて二本のビスで負担分散してれば安心感が違ったのですけど。あくまで2022年2月の状況ですので、大掛かりな修繕が入れば、また変わってくるかもしれません。

今回の山行での服装

今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。

同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。

  • ベースレイヤー:薄手の長袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:厚手のフリース
  • アウター:ソフトシェル、レインウェア、ダウンジャケット
  • ボトムス:中厚手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、毛糸の手袋

今回は、日が昇ってからのスタートということで、日差しが暖かくスタート地点「笹子駅」から長袖Tシャツ、ソフトシェルという登山スタイルに着替えてのスタートとしました。

稜線上では、風が冷たく風景を撮影している最中はしょっちゅうブルっとなりましたが、動いていれば体が温まり、丁度良いくらいの涼しさで快適に活動することができました。

この日は、全く空腹を感じることが無かったため、休憩の類は入れずに最終ポイント「お伊勢山」まで通しで歩いてしまったので、山中での休憩でどのような服装が良かったか実例を示せませんが、感覚的にソフトシェルの下には厚手のフリースも着込んでおかないと厳しい状況だったろうと思います。

交通機関利用時は、長袖Tシャツに厚手のフリース、ダウンジャケットのフル装備です。

窓全開の冬場の奥多摩線に比べれば、中央線車内は暖かく、これら組み合わせでも十分に耐えられるものでした。

以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。

あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

今回は、秀麗富嶽の山々の中でも、全く足を踏み入れていなかった山を巡ろうということで、笹子雁ヶ腹摺山とお伊勢山の2座を繋げて歩くプランとしました。

それぞれの山は中央線2駅分離れているようだったので、中間地点に滝子山を入れて秀麗富嶽3座縦走という風な体裁にして歩くことにしました。

まずは、出発地点JR東京駅より、中央線を乗り継いで笹子駅に向かいます。

笹子駅に到着したら、駅構内のおトイレで御用を済ませ、改札を出て直ぐに設置されている待合ベンチで身支度を整えます。

ここから笹子雁ヶ腹摺山方面に向かう人は少ないようで、この日も一人甲州街道を西へ歩いて行きます。

途中で清八山へ向かう分岐が見えてきますが、分岐は折れずにそのまま甲州街道を直進すると、新笹子トンネルに入る一歩手前に「笹子雁ヶ腹摺山登山口」が見えてきます。

登山口の案内には「笹子雁ヶ腹摺山」と山名しか記載されていません。

「登山口」と明確には書かれていないので、地図上でもしっかり確認した上で登り始めて下さいね。

ギャラリー

まずは、東京駅から中央線で高尾へ向かい、松本行きに乗り換えて「笹子駅」へ向かいます。高尾駅での乗り換えを考慮して、東京駅からは、3号車両より後ろに乗り込むと良いです。高尾から出る松本行きは同じホームに泊まっているのですが、車両が短く1号、2号車両の前に乗り換え車両がありません。乗り換え時間もシビアなので、ここで調整しておくと捗ります。ちなみに、4号車両前はエレベーター前に停車してしまうので4号車も避けてくださいね。
高尾駅から松本行きに乗り換えます。天気が良いと席取り合戦のダッシュ大会が催されるので巻き込まれないようにご注意ください。
笹子駅に到着です。実は、大月駅で笹子駅の改札は最後尾車両側にしか無いことを思い出して、移動中の車内大移動を敢行してしまいました。駅に到着してからホームを歩けば良いものを、せっかちな性格は何かと損のようです。
ここを降りて改札に向かいます。
改札前。左手におトイレがあります。今回は道中に公衆トイレは無いので、ここで必ず済ませてくださいね。
待合ベンチはこんな感じです。座席数が限られているので、一人で2席、3席と占有しないように。
駅を出てすぐの場所です。甲州なだけに、公衆電話が設置されていました。そういうことでは無いですか。そうですか。
駅を出たら甲州街道に向かって真っ直ぐ道を降ります。右折は本社ヶ丸方面なので行かないようにしてください。
Uターンして甲斐大和方面へ向かいます。
ここを真っ直ぐ進みます。登山口に到着するまで、この道を外れることは無いことは覚えておいてください。
北側上方、これから縦走する尾根が見えています。気持ちよさそうな尾根筋です。
笹子川が見えてきました。歩道用の橋が左手にあるので、そちらを渡ります。
橋を渡ったところに、東京からの距離が掲げてありました。東京から100km離れているみたいです。電車移動が長いのも頷けます。
道の駅「甲斐大和」の案内が見えてきました。甲斐大和の手前で登山口に入ってしまうので、あと5km圏内ということですね。
再度、笹子川を渡って
本社ヶ丸・清八山への分岐を真っ直ぐ通過します。
ガソリンスタンドを通り越して、
公民館前停留所をスルーします。
自販機ショップの跡地が見えてきました。これも通過です。
人の気配まったくありません。このあたりも過疎化が進んでいるのでしょうか。
ここで、GPS地図を確認したところ、反対側に渡るのが正解とのこと、対抗車両に注意しつつ反対側に渡って進みます。なんとかの杉は、また今度、時間が出来たときに。
坂道を登り切ると
笹子雁ヶ腹摺山の案内が見えてきます。「〜登山口」とは書いていないですが、実質ここが登山口みたいなものです。
少し登ると、山道への入り口が見えてきました。さて、改めて笹子雁ヶ腹摺山に向けて登って行きましょう。

笹子雁ヶ腹摺山登山口〜笹子雁ヶ腹摺山

登山口から少しだけ林間の薄暗い平地を進みますが、1つ目の案内を通過して直ぐから急坂の登りに変化します。

ここからは、登り一本調子の坂が山頂直下まで続きます。

展望もほぼ皆無なので、ちょっとした苦行です。

似たようなシチュエーションとして、丹沢塔の岳の大倉尾根が頭に浮かぶことでしょう。

しかし、大倉尾根の方は一定間隔に山小屋が立っていたり、お隣を並走する表尾根への展望が秀逸だったりと、実は歩いてみるとバカ尾根の異名に似つかわしくない変化に富んだ楽しい尾根道です。

翻って、この笹子雁ヶ腹摺山への道は、本当に申し訳程度の眺めしかない急坂なので、黙々と足をすすめる他にやることがありません。

こういった単調な登り坂は、先が見えないことから心が折れやすく、ある時点でがくっと歩みが止まることもありえます。

出来る限り一定ペース、ゆっくりペースを保って登るようにしてくださいね。

心折られずに山頂直下まで登りきると、麓からもみえていた電波反射板が見てきます。

この大きな銀色の板を通過したあたりで振り返ると、丁度良い感じに富士山が正面に見えてくれます。

実は、山頂からの眺めよりも、こちらの眺めのほうが良いので、電波反射版まで来たら是非振り返って確認してみてください。

電波反射板を通過して5分も登れば山頂に到着です。

山頂には長椅子が設置されていて、そこから富士山を眺めることができます。

急坂で酷使した足を休ませつつ、富士山の眺めを楽しむと良いでしょう。

一息付くことができたら、次のピーク米沢山へ向かうこととします。

ギャラリー

まずは平坦な林間の道を進みます。
この案内を過ぎて少し登ると急坂区間に突入です。
一度、尾根を回り込んでから
急坂スタートです。
道中に危険箇所は無く、ただただ登りがきついだけの坂が続きます。
この区間で、唯一目印になりそうな鉄塔が見えてきました。
6万6千ボルトだそうです。ピカチューは10万ボルトなので、ピカチューの発電量がすごいことがわかりますね。
ときたま傾斜が穏やかになることもありますが
ただちに急坂に取って代わります。
ある程度まで登れば陽の光も入るようになるんですが、だからといって展望が広がるわけでは無いところが難儀な点です。
そんな中でも、案内が多いところは評価できます。一本道なのですが、結構頻繁に案内が立っている場面に出くわします。これなら迷わないでしょう。
なんで足元にあるのかは謎ですが
もう一つの謎が、この標札。「水造」ってなんでしょうか。地名というわけでも無いみたいなのですが、頻繁に見かけます。
ここにも括り付けてあります。
こっちにも。笹子雁ヶ腹摺山界隈を離れると見かけなくなったので、このあたり特有の何かでしょうか。何かが、何なのかは、何だかわかりません。
小さな踊り場にでました。
少し方向転換して、改めて登っていきます。
若干ですが倒木もありましたが、歩みを妨げるほど大規模なものはありませんでした。
淡々と歩みを進めていくと、正面に電波反射板がみえてきました。
尾根道のような道を登っていきます。
だんだんと木々の背丈が低くなり、陽の光がいっぱい入るようになってきたあたりで
前方に人工物がみえてきました。
電波反射板の足元に到着です。麓から見上げたときは、陽の光を反射してピカピカにみえたものですが、近くで見ると結構年季が入っているのがわかります。
ここで振り返ると、キレイな富士山が目に止まりました。これだけでも元気になれますね。
電波反射板から、山頂まではとても近いです。10分も登れば長椅子が現れて、山頂の案内たちが見えてきます。
山頂に到着しました。秀麗富嶽の案内板は目立ちますね。
その他にも、いろいろと立ってました。
大和十二景なんてのもあるみたいですね。後日調べてみましょう。
三角点はど真ん中に立っています。
富士山への眺望は、長椅子の前で得られます。冬場はいい感じですが、夏場の木々が生い茂ったときにどうなるかちょっと気になりました。
折角なので、10倍アップにしてみました。
富士山以外には見るべき点は少ないので、先に進みます。次の目的地は米沢山です。

笹子雁ヶ腹摺山〜米沢山

米沢山へは尾根筋を歩いて向かいます。

木々の合間から少しだけ周囲の様子が見えますが、細かな枝が邪魔になって、あまりすっきりとは見通せません。

また、要所要所に現れる両側の切れ落ちた細尾根や、年季の入った鎖の垂れ下がった鎖場といった、少しスリルのある場所を通過することになるので、一つずつ丁寧にパスしていってください。

米沢山山頂は、展望にはあまり恵まれていません。

唯一の展望は、山頂碑の裏から見える甲府盆地方面への眺望ですが、正直、次のピークお坊山の山頂から眺めたほうが開放感があるので、ここでは停滞せずに、早めに次へ向かったほうがよいです。

そのようなわけで、ささっと次のピークお坊山へ進むことにします。

ギャラリー

ここから尾根筋を進みます。
笹子雁ヶ腹摺山を出て直ぐの区間であれば、木々の合間から周囲の山々を眺めることもできます。
枯れ葉が積もっている場所が多いので、足を取られないように進みます。
「水造」こちら側にもありますね。正体が気になりますね。
ここから、少し降り坂が続きます。右肩下がりに降りるから看板が斜めになっている。というわけでも無かったです。考えすぎでした。
この案内から降りがスタートです。
この降り坂も落ち葉が半端なく積もっています。
足元が見えないので、転ばないように注意して進みます。
こんなロープの補助が付いている区間もありました。滑りやすいのでロープ活用してサクサク降りてしまいましょう。
軽く登って
案内の前を通過して
前方の尾根を見上げながら、また降っていきます。
概ね底まで降ったら、今度は細尾根を登っていきます。
細尾根通過するときに、甲府盆地の様子がちらっと見えました。
更に登ると
逆側には富士山の頭が見えますね。
そのまま登り返していくと
展望所への分岐地点に到着です。
案内は出ていませんが、南側に向かって進んでいくと
正面に遮るもののない空間が見えてきます。
展望所に到着です。正面の富士山がやっぱりいいですね。
東方面に、視線を移していきます。
更に東への眺めです。
枝の間から、これから進む米沢山のピークも確認できます。
反対側には、電波反射板の目立つ笹子雁ヶ腹摺山もみえますね。
眼下の集落は、甲州街道沿いの民家たちでしょうか。
好きなだけ開放感を味わったら米沢山へ向かいます。
少し降って
登り返すと
鎖場が見えてきました。
難易度は高くないですが、油断せずに丁寧にパスしていきましょう。
鎖場を通過して、山頂までの最後の登りを処理していきます。
山頂が見えてきましたね。
米沢山山頂に到着です。
山頂碑の裏手からすこしだけ甲府の街並みが見えました。こちら方面の眺めは次のお坊山のほうが優れているので、ささっと向かってしまいましょう。

米沢山〜お坊山

米沢山からお坊山へ向かう区間も、細かなアップダウンと細尾根の続く、スリルある尾根道歩きとなります。

寧ろ、こちらの区間のほうが本番のようです。

まずは、枯れ葉の積もった急坂を降っていき、その後に現れる両側の切れ落ちた細尾根を通過し、降った分だけ登り返すとお坊山山頂にたどり着くことができます。

笹子雁ヶ腹摺山から米沢山へ向かう道のりよりも短い分、登って降りての高度差が大きいので、足腰への負担軽減のためにも、ゆっくりと一歩ずつ踏みしめながら進むと良いでしょう。

お坊山山頂からは、北方面への眺望が望めます。

南アルプスや秩父、大菩薩の山並みに加えて、甲府盆地の街並みを見渡すことができます。

残念ながら休憩するための設備はありませんので、一息つくにはそぐわない場所ですが、暫し佇んで、意外と大きな甲府の街並みを眺めてみるのも良いものですよ。

ギャラリー

一旦、大きく降ります。
どんどん降ります。
まだまだ降ります。
ここから登り返すのかとうんざりし始めたくらいのところで少し登りに転じます。
ちょっと平坦な踊り場を通って
このあたりから登り返しスタートです。
少しずつ登り坂が険しくなっていきますが
距離は短いので、一歩ずつしっかりと登っていきましょう。
細尾根区間に入ってきました。
細尾根といっても、通常の尾根道と交互に現れる感じなので緊張続きで気づかれすることは無いでしょう。
山頂っぽい踊り場がみえてきますが
一発目はニセ山頂です。
ここからもう一度降下して
登り返せば
本物の山頂がみえてきました。
お坊山山頂に到着です。今回始めての場所だったこともあり、北側に開けた眺望に思わず声が出ました。それぐらい、眺めが良い場所です。やっぱり大月の山は侮れないですね。
こっちが甲府盆地の様子です。iPhoneの映像だと対してすごく見えないので、ここは肉眼で見てほしいところですね。
西に目をやると、南アルプスの山々も確認できます。この日は、広く雲が掛かってますね。残念です。
甲府方面の街並みを10倍アップで撮してみました。正面奥の高台に、笛吹川フルーツ公園と隣接するなんとかホテルが確認できました。有名なほったらかし温泉も、そのあたりにあるのでしょうか。iPhoneみたいなちゃちな望遠じゃなければ確認できるかもしれませんね。あ、でも、ここから女風呂のぞきの撮影とかしちゃダメですよ。

お坊山〜大鹿山

お坊山で、甲府の街並みを楽しんだら、滝子山までの中継地点、大鹿山に向かいます。

ここの区間は、大鹿峠まで降ったあとに大鹿山へ登り返す手順です。

峠となっていますが、標高1,105mとなかなかの高台です。お坊山1,421mとの高低差は300m。高尾山の半分の高さと考えれば、身構えるほどではないでしょう。

ただ、足元のコンディションはあまり良くは無く、滑りやすい砂地の急坂区間や枯れ葉のラッセルが必要な区間もあるので、慎重さは求められます。

大鹿峠まで降りきってしまえば、大鹿山への道のりは容易いです。

100mくらい登るだけで山頂に到着できますが、展望無し、休む設備も無しな場所なので、通過点として通過してしまいましょう。

そして、ここからは沢伝いに滝子山へ向かって進んでいくことになります。

ギャラリー

まずは、大鹿峠まで降りきってしまいましょう。
少しだけ尾根筋を進み
この案内板から降りがスタートです。
その前に、前方に広がる大菩薩連嶺南部を眺めていきますか。丁度木が被ってしまってますが、赤い鉄塔の奥、南面の剥げた山容は白谷丸あたりでしょうか。
正面の南北に長い台形は、大蔵高丸・ハマイバ丸の稜線だと思います。
ぐっと南に目を向けると先の尖った特徴的なピークがみえました。おそらく、あいつがこれから向かう滝子山ですかね。
砂地の坂道を降り
回り込むように尾根筋から外れて行きます。
ここからは、片側が谷に落ちてる巻道を降っていきます。
谷側に傾斜が付いているのがいやらしいですね。
巻道区間が終わると、今度は落ち葉区間に入ります。
落ち葉嫌いな人だと帰りたくなるんだろうなあと思うくらい、深く積もった区間を降りていきます。そうは言っても、膝上まではこないので深さなのでさして負担にはなりません。足元が見えないのが困るといったところでしょうか。
ジワジワと枯れ葉区間を通過すると、よくあるロープの補助付きな降り坂に入ります。ここは足元がよく見えるので、大変歩きやすかったです。
少し補足なった道を降っていくと
大鹿峠が見えてきました。
大鹿峠に到着です。ベンチありますね。
ベンチ横に崩壊箇所がありました。ロープで通行止めしてるので入らないように。
案内板に沿って、今度は大鹿山まで登ります。
一旦、右手の巻道を進んで
途中で尾根道側に移ります。
あとは、正面のピーク目掛けて登り詰めるだけです。
緩やかに蛇行している尾根筋を登っていきます。
山頂の標札がみえてきました。
大鹿山に到着です。(雨沢ノ頭)となっているので、どこかの沢の頭なのでしょう。
北側に立つ山頂碑に標高が書いてありました。1,236mということですので、やはり峠からは100mほど登れば到着できる高さのようでした。この程度の高低差ならチョロいですね。
チョロい登り坂を攻略したところで、お次は、この山行では最高峰地点となる滝子山山頂へ向かっていきます。

大鹿山〜滝子山

大鹿山から滝子山へのルートは、曲り沢峠まで降ったら、すみ沢の沢筋を遡って滝子山まで登り詰める流れになります。

まず、曲り沢峠までの道ですが、明るくて歩きやすい尾根道を降ることになります。

この日のルートの中では一位、二位を争うほど、歩きやすい道ですんなりと峠まで到着できるはずです。

峠からは、滝子駅方面へ進むことになりますが、ここも非常に歩きやすくて高低差皆無の日当たり良好な木々の中をハイキング感覚で進むことができます。

暫くは、そんなハイキング道もどきを進みますが、あるタイミングから沢筋と合流し、遡っていくこととなります。

こちらの沢筋の道は、尾根の中腹に付いた巻道を進むので、沢に落ちないように少し慎重に進む必要がありますが、しっかりと整備されている人気の山道なので、普通に歩いていれば問題は無いでしょう。

沢の流れる水の音を楽しみつつ進んでみてください。

何度かの丸太橋を通過して高度を稼いでいくと、日影で積雪のある道に入っていきます。

登りであればチェーンアイゼンなどは不要かと思いますが、場所によっては凍りついているところもあります。不安に感じたらアイゼン装着して進んで下さい。

積雪区間を過ぎて、最後の尾根道を登りきれば、滝子山山頂に到着です。

本日一番高い場所ということで、南面も北面も絶景です。

時間の許す限り楽しんでいってくださいね。

ギャラリー

ここからは、曲り沢峠を経由して滝子山へ登り詰めていきます。
まずは、峠まで降ります。
日川渓谷の景徳院への分岐が見えてきますが、当然スルーです。
穏やかな降り坂をくだっていきます。
天気も良くてハイキング気分ですね。
巻道に入りますが、こちらも非常に歩きやすく心配事はありません。
淡々と歩いていくと、足元に曲り沢峠の案内が落ちてました。
落とし物の案内板を通過して直ぐに峠に到着です。
ここからは、笹子駅方面に進みます。
曲沢ルートはどちらでしょう。甲斐大和方面ということでしょうか。
それぞれの到達地点を見ると、甲斐大和駅方面が曲り沢ルートであってそうですね。いずれにせよ、今回進むルートは笹子駅方面なので、スルーしていきます。
それでは、笹子駅方面へ
ここからもハイキング道になります。アップダウンほぼ無しなので、ルンルンで歩けます。そうえば、昔、花の子ルンルンとかいう漫画ありましたね。本名が「ルンルン」とか、絶対にイヤだな。
穏やかに穏やかに進みます。
ここも穏やかにと思ったのですが、一箇所倒木がトウセンボしているところがありました。
迂回ルートもちゃんと設定されていて、上から回り込むようにパスしていきます。
あとは、本道に戻って進みます。
前方にみえるのが滝子山ですよね。だんだん近寄ってくる感じがワクワク感を募らせてくれます。
頭隠れちゃってますが、富士山もまだ辛うじてみえてますね。
順調に進んでいくと、笹子駅と滝子山との分岐に差し掛かります。
ここは滝子山方面ですね。
のんびりと歩いてきます。
南面に入ったので、非常に明るくて気持ちがいい道が続きます。
そうこうしているうちに、右手下方から水の音が聞こえてきて
暫く歩いていくと、沢と合流して、その脇道を進むことになります。
沢の水がとてもきれいなのが印象的でした。
脇道を進むにつれて、また沢との高低差が広がっていきます。
見下ろすくらいの位置まできましたね。
そのまま道沿いにすすんでいくと
剥げた丘が見えてきて
その手前に、渡るのにちょっと難儀思想な丸太橋が掛かっていました。
こんな感じの丸太橋です。右側の2本並べてある丸太を慎重に渡ります。
更に進むと、二本目の丸太橋に出くわします。
こちらは一本目よりは優しいですね。二本とも使って渡ります。
ここから沢筋を離れて、尾根道を上り詰めていきます。
非常に広い尾根で、奥多摩の石尾根を思い出しました。
日影に入っていくと、積雪が目立つようになりますが、このあたりはアイゼン無しでも問題無く登れました。
アモウ沢乗越でしょうか。大谷ヶ丸との分岐を、滝子山方面に向かいます。
ここから北面の日の入らない道を進みます。
日差しが入らないので、雪も溶けずに残ってますね。
暫く進むと小さなお社さまが見えてきました。
鎮西ヶ池山頂でした。以前の山行記録でも書きましたが、池で山頂ってなんだか不思議ですよね。
先程見えていたお社さま。白縫神社だそうです。ご挨拶してから山頂に向かいます。
ここから山頂までの道。雪が腐っててあるき辛い感じです。
登りに使うならわりとなんとかなりますが、降りに使うならアイゼンつけたほうがよいかもしれません。
尾根道が見えてきました。
山頂方面に折れて
最後の登りをこなしていきます。
山頂が見えてきました。最後の一登。
滝子山山頂に到着です。ちょっと雲が掛かってますが、まずまず合格というところでしょうか。これ以外にも、素敵な展望が開けてますので、是非、実際に足を運んで確かめて見て下さいね。
山頂の奥にも道が続いていて
寂しょう尾根と繋がってました。こっちは事故が怖いので今回は降りません。

滝子山〜JR「初狩駅」

滝子山山頂からの眺めを楽しんだら、この日ラストのピークお伊勢山に向かうことにします。

まずは、藤沢を経由して初狩駅まで下山してしまい、そこから甲州街道を東に進んでいくことにします。

もと来た道を戻って、その延長上にある檜平まで降ります。

その先も降り一辺倒に降っていき、沢と合流して藤沢まで降下します。

藤沢まで降下できれば、あとは車道を伝って甲州街道まで進めば「初狩駅」まで到達できますが、目的ちは初狩駅ではないので、ここから先は甲州街道を東に向かうことになります。

ギャラリー

初狩方面の街並みを眼下に眺めながら下山していきます。
このあたりは危なげなく降れるでしょう。
ロープの補助も出てますが、必要ないなら使わずにどんどん降ってしまいましょう。
途中に見えてきた男坂、女坂。今回は女坂を降ってみることにします。
これが大失敗でした。滑りやすい砂地の坂道で、傾斜を抑えるためなのか、無駄に歩行距離が長いので気疲れが半端ないです。
落ち葉も邪魔で、このルートは登りも降りも男坂のほうがよさそうですね。
なんとか檜平まで降りました。
案内板折れちゃってますね。確か新しいのが別に立っていた気がしたのですが、見落としてしまいました。
正面には、カラダだけになってしまった富士山が見えました。
ここからも、登り返すこと無く、どんどん降っていきます。
この尾根は始終幅広で、安全に降りられるでしょう。
尾根道を降りる案内が出てきました。
ここから沢まで、九十九折に降りていきます。
沢側が大きく落ち込んでいる中を降るので、高度感があります。慎重に降ります。
ベンチが見えてきたら、概ね降りは終了です。ここからは沢筋の道をくだります。
その前に「最後の水場」覗いていきましょう。
相変わらず飲料用がどの水なのか不明だったのですが、面白い形に凍っていました。

ベンチに戻って、先に進みます。
以前通過したときは、雨後だったので水カサがすごかったですが、この日はカラカラに干上がってました。
どっちが沢で、どっちが脇道なのかわからないような場所を降っていきます。
丸太の橋も危なげなくクリアして
鉄板の橋も、これまた危なげなく通過して
もう一丁、鉄製の橋を通過すると
渡渉地帯がでてきますが、すっかり干上がっているので、らくらくクリアしてきます。
あとは車道まで歩くのみです。
こんな針葉樹林帯を抜けて
廃業となった茶屋を抜けると
登山口に到着です。ここからは、車道歩きになります。
時間も15時を過ぎて、ちょっと影が長くなってきました。
藤沢神社への分岐を抜けて
案内の通り、初狩駅へ向かって進みます。
途中、富士山が見えるポイントを発見です。地元の方々は毎日こんな風景を見て暮らしているのですね。
高速道路を潜って、笹子橋を渡ります。
橋の上から初狩方面を眺めると、大月の山々が見えました。右手の尖っているのは高川山ですかね。左手のどっしりなのはちょっとわかりません。
道なりに進みます。
迷ったら、信号が見える方向へ進めば間違いないでしょう。
甲州街道が見えてきました。ここを左折します。
甲州街道を東へ進みます。
道なりに進んでいくと「初狩駅前」の交差点に到着しました。
この先に初狩駅がありますが、この日は前を通過してお伊勢山に向かいます。
念の為、大月方面に向かうバスが出てないか確認しましたが、30分近く時間が空いていたので、予定どおり歩いて向かうこととしました。

JR「初狩駅」〜お伊勢山〜富士急バス「上真木停留所」

それでは、この日最後のピーク「お伊勢山」に向かいます。

お伊勢山は、初狩駅と大月駅の間にある真木温泉街の小高い丘です。

山ではありません。

現地に三角点を見つけることはできず、旺文社の地図にも名前だけは掲載されていますが、そこに至るルートまでは記載されていません。

このため、アクセス方法については予め入念に調べておく必要があります。

ただ、これから調べるとなるとなかなか面倒臭いと思うので、正解をお話ししておくと、富士急バス「辻停留所」から現地に立っている「五福参り案内図」の順序で巡っていくことで、一番最後に到達できるようになっています。

そして「辻停留所」には、大月駅から富士急バス「ハマイバ前」行きに乗れば15分ほどで辿り着くことができます。

この方法なら、岩殿山を始めとする他の秀麗富嶽の山々を巡った後、大月駅に戻ってからバスを使って寄り道するという手段も取りやすいでしょう。

正直、このお伊勢山だけのために県外から大月まで赴くのはあまりに勿体無いので、どこかの山に登ったついでに訪れるのがおすすめです。

なお、この場所も秀麗富嶽の案内が立っている場所からは富士山が見えません。

そして、この日、わたしが富士山を撮影した場所は、他人のお墓の敷地内でしたので、ここに撮影した場所を掲載するのは控えさせていただきます。

桜の咲く時期に再訪して、改めて公に撮影してよさそうな場所を探した後に、改めてお知らせいたしますね。

最後となりますが、このサイトに訪れてもらえる機会は無いと思いますが、無断で入り込んでしまったお墓の持ち主に対して、心よりお詫び申し上げます。

関連リンク

辻停留所に向かうバスの時刻表は富士急バス公式HPより「大月駅~上真木~桑西~ハマイバ前」の項をご確認ください。

路線バス - 富士急バス
路線バスに関するページ。富士急山梨バスの最新情報をご覧いただけます。

ギャラリー

引き続き、甲州街道を大月方面に向かって歩きます。
年度末に近づいてきたからか、道路工事が頻繁に発生していました。
「つくりなおしています」がひらがな表記なのは、小学校向けなのかしらね。
時間も16時を回ってきて、夕方な雰囲気が出てきました。
異常気象時に規制が入るとか。どんな規制かわからないから、これだけじゃ厳しいですよね。
そう思って歩いていたら、改めて条件が書かれていました。相手は車に乗っているから、一度に読める量を少なくして、2度に分けて伝えているのでしょう。賢いですね。
高速道路への出入り口の案内を通過し、しばらく歩くと
真木川にかかる橋が見えてきました。
この橋を渡ってすぐを左折します。
ここを左折です。
左折して直ぐの坂を登ります。
道なりに進むと、高速道路にぶつかるので、ここは右折します。
右折してしばらく歩くと、高速道路を越えていく道が見えてきますので、今度は左折です。
この陸橋を渡って、あとは道なりに進んでいきます。
真木温泉の文字が見えてきました。ここから近いのかなと思いきや
ここから、徒歩だと30分近くかかります。
郵便局を通過して、さらに進むと
右手奥の方に、小高い丘のような地形が見えてきます。おそらく、あれがお目当てのお伊勢山のある丘です。
そのまま道なりに歩いていくと、真木温泉の入り口を示す看板が出てきます。
看板を通過して少し歩けば、「辻停留所」に到着です。本来であれば、ここから左折して「五福参り」のコースに乗っていくのですが、その辺りの事情がわからずに、この日は直進してしまいました。
直進していくと、飲む温泉水を販売しているお店が見えてきます。ここも通過すると
上真木大神社の立派な案内が見えてきます。今回は、ここから向かうこととなりました。
真木大神社に向かう道の脇に立っていた案内図。これを読んで、やっと事情が飲み込めましたが、スタート地点は既に通り過ぎてしまったので、このまま、真木大神社に向かうことにします。
消えかかってますが、お伊勢山の案内も出ていました。
上真木大神社の正面鳥居です。首を下げてから入ります。
灯籠の立つ階段を登って行きます。
この辺りは桜が綺麗なんだそうです。本堂が見えてきました。
上真木大神社の正面です。ここには天照大神が祀られているようです。ご挨拶して先に進みましょう。
ちゃんとした案内も立っていました。
案内の通りに進むと
小高い丘の上に墓地が見えてきました。
集落の方を眺めてみると、なかなかの高さがある丘のようです。
そして、ここがお伊勢山であることを示す案内板が立っていました。秀麗富嶽を選定した方の眠る場所ってことなんでしょうかね。
十二景それぞれの場所から撮影した写真が掲載されていました。
ガイドマップとして、それぞれのピークへのアクセス方法も書いてありますね。
そして、いつもの秀麗富嶽の案内板。その背後に、秀麗富嶽神社なるお社が立っていました。
このかたが秀麗富嶽を選定したカメラマンのようです。
富士山への眺望だけは掲載しておきます。さすが秀麗富嶽の地です。
17時を過ぎて、徐々に家の灯りが灯ってきたところで、下山です。
もと来た道を少し戻ると、丘の下に降りられそうな道がありました。
そのまま降っていくと
村内に降りられたので、道なりに更に降りて行きます。
大通りと合流しました。
大きな石碑が立っているなと、正面に回ったところでバスが到着しました。
丁度バス停の前とは思わなかったので、面食らってしまいましたが、そのまま乗り込んで大月駅へ向かうこととします。ツいてるねー。乗ってるねー(昭和)
大月駅に到着です。すっかり、日も落ちて薄暗くなってました。このあとは、寄り道せずに中央線で帰宅の途につきました。お疲れ様でした。

まとめ

秀麗富嶽十二景のうち、未踏だった笹子雁ヶ腹摺山、お伊勢山に登った様子でした。

いずれも秀麗富嶽に選ばれるだけあって、富士山への眺望は見事でした。

しかし、これら名前の通った山以外にも、お坊山からの眺めや、名も無き展望台からの眺めなど、実際にその場所に立ってみて初めて見えた風景もありました。

今回の記録を通じて、これら里山に少しでも興味を持たれましたら、是非、実際に自分の足で赴いて、自分の目で確かめてみて下さいね。

あなたにしか見えてこない新しい風景、新しい発見があるかもしれませんよ。

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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