山行の記録|紅葉見納めに伊豆三山から金冠山まで通して歩いてきました

山行

12月に入ると関東圏の低山たちは、紅葉も枯れ落ちて冬山の様相を呈してきます。

その中で、伊豆方面の低山については標高が低く気温も高めだからなのか、一部でまだ色づく山々を楽しめる場所が少なからず残っています。

今回は、数少ない12月上旬に紅葉が楽しめる伊豆三山の葛城山山頂公園と近隣の益山寺に足を運んでみました。

11月に紅葉を見逃して、今年の紅葉狩りは諦めてしまっているあなたでも、まだ間に合うかもしれません。

本記事を参考に、急ぎプランニングしてみてくださいね。

オマケとして金冠山まで繋げて歩けるかというのも試してみましたので、興味ありましたら、最後までお読みください。

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2021/12/04

天候:晴れ

エリア:伊豆エリア

コース概要:伊豆箱根鉄道「大仁駅」〜城山登山口〜城山〜葛城山〜益山寺〜発端丈山~東海バス「長浜停留所」~東海バス「木負農協停留所」~金冠山〜戸田峠~東海バス「達磨山高原レストハウス停留所」

難易度:体力☆☆、技術☆☆、危険☆

交通機関:

(往) 伊豆箱根鉄道駿豆線「大仁駅」 からスタート

(帰)東海バス「達磨山高原レストハウス」停留所から、 伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺駅」 へ

概要

伊豆三山

伊豆三山は静岡県伊豆の国市にある、葛城山を中心に東の城山、西の発端丈山を合わせた三山の総称です。

詳しい説明は、次の記事に書きましたので興味ありましたら合わせてお読みください。

ギャラリー

伊豆三山の一つ「城山(じょうやま)」です。クライミングのメッカでもあります。
城山の山頂です。手前まで進むと大仁の街並みとカーブを描く狩野川を見下ろせます。
伊豆三山主峰の葛城山です。山頂がパノラマパークという公園になっていて、ロープウェイを使って麓から山頂まで直接上がれます。
葛城山の山頂です。このお隣に更に高い展望台が立っていて、大人気のスポットになっています。
伊豆三山の発端城山です。海に近く、海と合わせた富士山への眺望が魅力的な山です。
発端丈山の山頂です。富士山をはじめ、360度のパノラマが楽しめます。

益山寺

益山寺は、静岡県伊豆市堀切にある真言宗のお寺です。

ここの境内にある大楓と大イチョウが12月初旬をピークに見事な紅葉を見せてくれます。

伊豆市観光ホームページに詳細な説明があるので以下に引用します。

境内にある大楓は県指定の天然記念物で、根回り5.46㍍、目通り4.05㍍、樹高27㍍、樹齢900年ほどで県下最大の楓です。木肌が美しく保存は良好で、瘤が多くあり盛り上がる力強さは、風雪に耐えた歴史を見せています。

市指定の大イチョウを従え、秋の紅葉は美しく、境内にある石仏群と調和してみごとな風物絵巻となります。

引用:伊豆市観光情報サイト「益山寺」

アクセス方法は以下の二つです。

  • 発端丈山と葛城山の縦走路中間の益山寺分岐より向かう方法
  • 東海バス「堀切新田」停留所から小山田川を遡って向かう方法

おすすめは、前者のアクセス方法で、この方法を使えば伊豆三山縦走の途中に寄り道すれば済むので、お手頃感があります。

楓もイチョウも高さも立派ですが、幹の太さのほうに目がいく巨木で、これなら多少のことには動じないだろうという安心感があります。ですが、台風をはじめとした自然のチカラを前にしたらどうなるかわかりません。どうか、末長くこの場で見事な紅葉を見せ続けてほしいなと思います。

ギャラリー

伊加摩志神社です。縦走路からだと、まず最初にこの神社の脇に出てきます。
こちらが、益山寺の本堂です。
大楓、大イチョウの全体像です。楓の腕がぶっといですね。
お寺正面から見た図。赤と黄のコラボが綺麗です。
大楓の幹。ゴツゴツでぶっといです。
綺麗に色づいた楓の葉っぱ。
こちらは大イチョウ。あまりに大きくてiPhoneのフレームには入りませんでした。
イチョウは葉っぱのアップを撮り忘れたので、こいつで勘弁してください。

今回の山行ルートと注意が必要と感じた区間

地図上の位置と標高

今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。

「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。

ご自由にご活用ください。

合計距離: 25218 m
最高点の標高: 817 m
最低点の標高: -1 m
累積標高(上り): 2203 m
累積標高(下り): -1619 m
総所要時間: 08:35:47
Download file: climbing-record-20211204.gpx

歩いた軌跡

続いては、GPSデータを元にした軌跡です。

市販の地図

今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。

本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。

わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。

ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。

5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。

注意した方が良さそうな区間

今回の注意したほうがよさそうな区間については次の点でした。

今回注意の必要を感じた区間

葛城山背面登山口からパラグライダーのテイクオフ場までの区間:伊豆三山を繋ぐ縦走路から葛城山へ向かうルートの一つ背面登山口からの区間です。この界隈で屈指の急坂で、体感的には鷲頭山の急坂に近い勾配や距離をもつ山道です。転ばないように足元に注意しつつじっくり進むようにしてください。

発端丈山山頂から長浜登山口までの区間:登りに使うのであれば問題無いですが、降りに使った場合、滑りやすい湿った地面が多く緊張を強いられます。ふとしたきっかけに緊張が途切れると足を滑らせて怪我する恐れがあるので、適宜、立ち止まって一息入れながら降りていくと良いでしょう。

今回の山行での服装

今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。

同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。

  • ベースレイヤー:薄手の長袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:厚手のフリース
  • アウター:ソフトシェル、レインウェア
  • ボトムス:中厚手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、手袋

今回は、午前中の伊豆三山縦走までは薄手の長袖Tシャツ、午後になって金冠山登山道に入ったところでソフトシェルを羽織り、金冠山山頂での停滞以降は、厚手のフリースも重ね着してバスに乗り込むまで過ごしました。

午前中はさほど気にならなかった海からの風も、午後に入ると強さを増して体温を奪いにかかってきたので、震えがくる前に対策しました。金冠山山頂以降は、ほぼ日没状態で日差しの暖かさも無くただただ寒かった状態です。

それでも、バスを待つ間は体が震えていたので、そろそろダウンジャケットを持ち出しても良い時期なのかもしれません。

今回のウェアの着合わせについて、具体的な製品名も含めて次の記事にまとめています。

あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

今回は、伊豆箱根鉄道「大仁駅」から城山に入り伊豆三山を縦走した後、長岡から海岸線に降って金冠山北側の登山路「大杉・堂山ルート」を辿って金冠山に登り詰めるプランとしました。

このため、東京からは沼津行きの東海道本線に乗車して「三島駅」から伊豆箱根鉄道に取り替える予定だったのですが、車両故障で乗車した便が「熱海駅」までとなってしまい、30分ほど遅れてのスタートとなりました。

以前に訪れたときには気が付かなかったのですが、大仁駅の自動改札の後ろに小さなおトイレがありましたので、三島駅で頑張ってトイレ待ちしなくても良いかもしれません。

また、城山の登山口には見繕いに使えそうなベンチや石などが無いので、可能なら駅から山の格好になって進んだ方が捗ります。

大仁駅の改札を出たら正面左手に曲がり、踏切を渡っていきます。

その後、大通りを左折して狩野川大橋を渡って城山方面に向かっていきますが、登山口までほぼ車道を歩くことになるので、車の行き来には注意してくださいね。

登山口には、大きな地図が掲げてあるので見落とすことはないでしょう。

特に止まる理由も無いので、そのまま登山開始してしまいましょう。

ギャラリー

東海道本線沼津行きで「三島駅」に向かいます。
三島駅南口にツキました。東京からSuicaで改札入った場合は自動改札を通れません。有人改札で精算必要なので注意です。熱海でJR東日本とJR東海道で管轄が分断されているので仕方ないみたいです。
南口を出たら右折して突き当りまで進みます。
伊豆箱根鉄道の三島駅があるので、切符買って改札の中へ。ちなみに、伊豆方面でよく走っている東海バスは現金精算になるので、もし小銭に不安があるなら、この段階で大きなお金で切符購入して両替しておくのもアリですよ。
今日はこの子に乗っていきます。よろしくお願いします。
車窓から城山、葛城山が見えました。発端丈山はどれかしらね。
大仁に到着です。
半年前に来たときは無人駅だった記憶があったのですが、本日は駅員さんがいました。
そして、前回気づかなかったのですが、構内にトイレありました。トイレが無い駅とかおかしいと思ってたんですよね。
大仁駅正面です。駅名強調ハンパ無いですね。
駅をでたら左手の道を進んでいきます。
住宅地を進んでいきます。
止まれを左に折れて
踏切をわたり、東芝テックの正面門を通過します。
道なりにすすんでいくと
交差点が見えてくるので、渡らずにそのまま左折します。
狩野大橋は片方にしか歩道が無いので、先の交差点を渡ると「詰み」ますので注意です。
橋を渡ったらすぐを右折します。このとき、車道を横切ることになるので注意して横断します。
川沿いの道を突き当たりまで進みます。
「きけん」を跨いで、左の土手をおりていきます。
土手を降りて、用水路を渡って、支流に沿ってすすみます。
用水路をわたるときの板。なかなか傷んでいるので、注意です。
支流の脇を進むと橋が見えてくるので渡ります。
渡って、右折したらあとは道なりに進みます。
だんだん迫ってくる城山がイカツイですね。
ロチューな車が多くなってきたら
登山口に到着です。ベンチなどは無いので、早々に出発してしまいましょう。
長島茂雄懐かしい。んーナイスですね。

城山登山口〜城山

城山登山口からは、竹林の間を進んでいきます。

10分も進むと、ハイキングルートとクライミングルートの分岐に出るので、ハイキングルートを進みます。

以降は、通過の難しい区間など無く穏やかな登り坂を淡々と登ることになります。

城山山頂への分岐に到着したら、折角なので山頂立ち寄っていきましょう。

山頂までの道は、粘土質の道と岩場が交互に現れるので、滑って転ばないようにそれなりに注意は必要です。

途中、クライミングルートからの合流地点を経て、さらに進むことで山頂に到着です。

山頂には、手作り感溢れる展望図が設置してあるので、天城山や箱根山への山座同定に活用すると良いでしょう。

ギャラリー

登山口を入ると、まずは竹林の合間を登っていきます。
徐々に登山道らしくなってくると
ハイキングルートとクライミングルートの分岐点が出てくるので、間違わないようにハイキングルートに進みます。
ここはロッククライムのメッカだそうで、この日も二組ほど登っていました。
ハイキングルートを進んでいきます。
途中にベンチがあったりしますが
特に急坂というわけでもないので、普通にあるいていれば山頂の分岐点まで30分程度で到着できます。
到着しました。山頂方面へ折れていきます。
ここから細い尾根道を進むことになるので、滑落しないように。と言っても、それほど高度感は感じないので変なことしなければ問題無いはずです。
クライミングルートからの合流地点につきました。
間違って入っていかないように、こちら側にはロープで通せんぼがされていました。時間あるとき下まで除きにいってみようかな。
本道に戻って岩っぽい道を進んでいくと
城山の山頂に到着です。
展望図がおいてあるので、前方の景色と見比べると面白いですよ。
富士山もしっかり顔だしてくれました。
木々で隠れ気味ですが、沼津や三島の町並みです。
こっちは、大仁の町並み。標高が低いので家々が近くに見えますね。いい眺めです。

城山〜葛城山

城山山頂からの眺めを十分楽しんだら、伊豆三山の主峰「葛城山」に向かいます。

一度、分岐まで戻り葛城山への縦走路を西方面に歩いて行くと一度車道に出るので、左折して直ぐの山道への入り口から入り直して更に登って行くことになります。

旺文社の地図では、葛城山分岐という地点まで進むことになっていますが、その途中に「葛城山背面登山口」という案内が立っていることに気付くことでしょう。

この登山道、かなりの急坂で体力の消耗激しいですが、登り切った後に到着するパラグライダーのテイクオフ場からの眺めが秀逸なので、苦労してでもこちらのルートから登ることをオススメします。

逆に降りには使わないほうが良いかもしれません。それぐらいの勾配があります。

テイクオフ場を超えたら、最後は葛城山山頂公園「パノラマパーク」の「さえずりの丘展望台」麓に飛び出ます。

観光客に割り込まないように注意しながら、展望台からの天城山の様子、幸せの鐘からの富士山の様子を楽しんだら、ボードウォークを通って山頂エリアに向かい山頂を踏んでおきましょう。

パノラマパークの敷地内は、普通に観光地なのですれ違う人の洋服に泥をつけたりしないような配慮があると良いでしょう。

いろいろ回って気が済んだら伊豆三山残りのピーク「発端丈山」に向かいます。

ボードウォークの付け根あたりに山道に降る道があります。

観光客が間違って降りないように細いロープが張ってあるので、跨いで降っていきましょう。

ギャラリー

城山から分岐点まで戻ってきたら、今度は葛城山方面へ向かいます。
この縦走路は、アップダウンが少なくとても歩きやすいです。
木々の合間から、葛城山の電波塔が見えました。
針葉樹林帯を歩いていくと
駐車場が見えてきます。奥に車道が走っているので左折します。
左折して直ぐのところに山道に戻る入り口があるので入ります。
ここを入ります。
山道に戻ってからも穏やかな道が続きます。
分かれ道は左へ。
どんどん進んでいくと
「神島小富士」という案内が見えてきます。
多分、このきれいな三角錐な子が神島小富士なのでしょう。
続いては「ふっとりば」だそうです。飛びます。飛びます。(昭和
名前負けもいいところな微風の中を、佇むこと無く通り過ぎていくと
背面登山口の案内がみえてきました。
真っ直ぐ進めば、もう少し楽な道に至るのですが、ここはあえて背面から登りましょう。
初っ端からなかなか勾配のキツイ急坂が続きます。
木々の根もガッツリなので、躓かないように登ります。
もちろん岩っぽい急坂もあります。バラエティに飛んでますね。
30分ほど急坂と格闘すると、前方が開けてきます。
パラグライダーのテイクオフ場に到着です。今さっき登ってきた城山がすぐ目の前に見えてますね。
南に目をやると、カーブする狩野川の先に天城山も見えました。
北側はあまり展望はないですが、少しだけ大仁の町並みがみえます。
この日、日中は風がほとんど無くて旗はシナシナしてました。
急坂のご褒美を堪能したので、山頂方面に進んでいきます。
10分ほど林間の道を進むと
ロープで遮られた場所に到着です。このロープ内が葛城山山頂公園「パノラマパーク」の敷地内になります。
敷地に入って最初に目につくのがボードウォーク。この日は紅葉が見頃を迎えていてとてもキレイでした。
すぐそこの「さえずりの丘展望台」に寄り道していきます。
こんな展望台がこしらえてあって
展望台からは、天城山を始め伊豆半島中心部の眺めが楽しめます。
道なりに進むと今度は恋人の聖地「幸せの鐘」に到着です。若いカップルさんがキャッキャウフフで鐘を鳴らしてたので、わたしも後ろに並んで鳴らしておきました。願いが叶うといいなー。
鐘を鳴らして満足したので、次はボードウォークに向かいます。
12月に入ってもこれだけの紅葉が見れるのは眼福ですね。
犬を連れたご夫婦も絵になってました。
この感じだと、雨さえ降らなければ、来週の週末もギリギリ楽しめそうですね。
ボードウォークの紅葉を楽しんだら、公園の中心部に寄り道です。まずは、城山から見えた電波塔の麓まで来てみました。足元の富士山は「花富士」だったかな。
富士山の方に目を向けると、目の前に浅いプールが設置されていて人工の逆さ富士を楽しめる塩梅になっていました。よく考えてますね。
富士山の方へ寄ってみるとこんな感じになってます。開放感があって気持ちの良い場所です。
山頂にある葛城神社。赤い鳥居と紅葉のコラボが素敵でした。
神社でお参りをしたら、山頂に向います。山頂の展望台も大盛況です。
展望台からの眺めです。残念ながら富士山に雲がかかってしまいましたが、ひっきりなしに人が登ってくるので、立ち止まるのも申し訳無く、すぐ降りることにしました。
展望台のすぐ脇に山頂の案内が立っているので、そこで雲が晴れるのを待って撮影です。まあまあよく撮れたのではないでしょうか。
三角点もありました。脱ぎっぱなしのコートで隠れていたので勝手にどかして撮影してたら、持ち主が戻ってきておこられちゃったのは内緒です。ごめんね。ごめんねー。

葛城山〜益山寺

それでは、発端丈山へ向かいます。

と思ったのですが、紅葉時期ということで途中にある益山寺分岐より益山寺に寄り道して、大楓と大イチョウを鑑賞していくことにします。

まずは、急坂の九十九坂を降り林道に出ます。

林道からは富士山の眺望が秀逸なので、富士山を眺めつつ歩くと飽きないで歩けます。

林道は長瀬バス停まで続いていきますが、途中に発端丈山への分岐が現れますので、見落とさずに分岐から山道に復帰します。

そのまま道なりに歩くと伊豆三山を繋ぐ縦走路に戻ってくるので、発端丈山方面へ折れて先に向かいます。

多少アップダウンを粉して発端丈山も近くになってきたあたりで十字路に到着します。

ここが益山寺分岐地点です。

益山寺は、この分岐から片道で10分と至近ですので、苦もなく到着できるでしょう。

お目当ての大楓と大イチョウはどちらも、お寺の本堂前に立っています。とても目立つ見事な巨木なので見落とすことはまず無いでしょう。あまり来る機会も無いでしょうから、十分に鑑賞しておくことにしましょう。

ギャラリー

ボードウォークまで戻ってきました。ここから右手に発端丈山へ向かう山道への入口があります。
ここですね。公園に来ている観光客が間違って降りないようにロープが張られているので跨いで降りていきます。
なかなか勾配のある降り坂を降ります。
砂利道なので、滑りやすいのがちょっと困ります。
そんな坂をトボトボ降りていくと、林道に降りることになります。ここからは林道を道なりに進みます。
折り返して先へ。
林道からも富士山がよく見えます。
紅葉に染まった木々を抜けていくと
三叉路に辿り着きます。ここは真っ直ぐ進みます。
まむし注意の案内がちょっと気になりますが、今の所出会ったことはありません。
いわゆる自然道を30分ほど進んでいくと
益山寺と発端丈山との分岐にぶつかります。今回は、益山寺に寄り道するので左へ折れていきます。
正面に益山寺の文字がチラッとみえてます。チラリズムというやつですね。
穏やかな縦走路という感じの道を進むと
こんどははっきりと見える位置に案内が立っていましたので、その方向へ降ります。
お寺の裏手を横目に降り坂を降っていくと
伊加摩志神社の横に出てきます。
正面の階段をおりて、鳥居をくぐると
益山寺に到着です。なお、神社では柏手を打ちますが、お寺では打ちませんので、ご挨拶のときには注意しましょう。
ここからは境内の紅葉の様子を載せていきます。
境内の様子その2です。
境内の様子その3です。
境内の様子その4です。
境内の様子その5です。
境内の様子その6です。いかがでしょうか。様子は伝わったでしょうか。

益山寺〜発端丈山

益山寺の楓、イチョウ、十分に楽しんだら、発端丈山への山道に復帰します。

分岐まで戻って、山頂への案内に沿ってアップダウンを繰り返していきます。

最後の登りを通過すると、正面を富士山に360度の展望が広がる山頂広場に到着します。

富士山への眺望はもちろん絶景なのですが、負けずとも劣らないのが、西伊豆の海岸線から駿河湾に向けての海への眺望です。かなりの解放感を得られるのでオススメです。

その他にも、先まで歩いていた葛城山、天城山など伊豆内陸の山々への眺望も素晴らしいので、時間に余裕があるだけ楽しんでいくと良いでしょう。

ギャラリー

大楓、大イチョウを堪能したら、三山縦走の本道に戻ります。
途中は端折って、発端丈山への分岐に戻ってきました。
標準タイムで40分の距離だそうです。
まずは、軽く坂を登ります。
その後、ガッと降って
ガッと登れば
発端丈山の山頂に到着です。山頂は広い広場になっているので一息入れるには適しています。一先ず目の前の富士山を堪能するのが良いでしょう。
西方面を見ると、西伊豆の海岸線に駿河湾への眺めが楽しめます。
東に目をやると、さっきまで居た葛城山が見えました。
南には天城山の山々も見えます。
360度の展望をじっくり楽しんだら、富士山方面にある長浜への下山路に向かいます。

発端丈山~東海バス「長浜停留所」

発端丈山での展望を十分楽しんだら、長浜方面へ降っていきます。

この降りですが、結構な急坂です。

標準タイム1時間程度の距離ですが、滑りやすくもあり、緊張を強いられます。

慣れていれば駆け降りることもできるかもしれませんが、転倒のリスクもあります。

途中には、富士山をバックに内浦湾や淡島への眺めが楽しめるポイントが数箇所ありますので、眼下に展望が広がったら一息入れて眺めを楽しむつもりで、じっくり降りると安全かなと思います。

山道を降り切って、民家を通過し、海岸線まで到着したら左折して直ぐに「長浜停留所」があります。

一般的な伊豆三山縦走は「長浜停留所」がゴール地点となりますので、第一部はこれで終了です。

続いては、第二部の「金冠山登山」に入ります。

ギャラリー

長浜への下山路です。最初は穏やかなのですが、徐々に急坂の降り坂に変わっていきます。
この特徴的な木の裏手が分かれ道になっています。
左が長浜方面、右が内浦小学校方面へ降る道になっています。今回は左へおりていきます。
この分岐から急坂の降りが始まります。焦らずに降りていきましょう。
途中のビューポイント。なかなかの眺めです。
途中に展望台がありますが
ここからの眺めは木々に囲まれてイマイチでした。
ここから下もなかなか急な降り坂が続きます。
30分ほど降っていくと
もう一度分岐に出るので、ここも左に進みます。
廃屋を通過して
トタン製のバタバタする橋を渡っていくと
舗道に出るのでそのまま降ります。
途中に見晴台という脚立が常設された展望所があります。
ここからの眺めもなかなか秀逸です。街が近い分、建物が多くて見栄えが良い感じがします。
見晴台を過ぎて10分も下れば車道に合流します。
あとは道なりに車道をおりていくだけです。
途中のみかん畑です。みかんいっぱいですね。
みかんアップです。食べごろはもう少し先でしょうかね。
お寺さまがみえてきました。
振り返ると、登山口の案内が立っていました。「長浜口」というのですね。覚えておきましょう。
そのまま海岸線まで降りてしまって左折していくと
バス停がみえてきます。
「長浜停留所」に到着です。伊豆三山縦走として見ればここがゴール地点になります。
バス停からは、富士山、淡島、鷲頭山なんかが確認できました。

東海バス「長浜停留所」~東海バス「木負農協停留所」~金冠山

長浜停留所から、金冠山に登るためには、「木負農協停留所」まで西に進み、山に向かって折れ進んでいく必要があります。

そこで、西伊豆の海岸線を走る沼津土肥線を西に向かって歩いていきます。

途中トンネルを通過し、道なりに進んでいくと1時間もかからずに木負農協停留所」には到着できると思います。

そして、ここから長い舗道歩きが続くことになります。

河内川の脇を遡って、河内の公民館を通過、禅長寺と思われるお寺様を通過していくと、車道の途中に林道への分岐があるので、分岐道に入ります。

そのまま、道なりに林道を進んでいくと、河内の大杉を経て、沼津市民の森キャンプ場まで向かうことができます。

途中に2箇所、木組の展望台があるのも変化に富んでいて楽しい道です。

旺文社の地図には、道が不明瞭との記載がありましたが、特に迷わずに金冠山まで登ることができました。

金冠山山頂に到着した時間は、16時を回っており、あまり長居すると日が沈んでしまうので、一通りの眺めを写真に収めたら、戸田峠まで降りてしまうこととしました。

ギャラリー

海岸線を西方向へ進んでいきます。
プレジャーボート置き場の前を通過します。
長浜城跡なる場所もありました。機会があったら訪れたいですね。
みかんの店頭販売やってました。大盛り500円とかそそられますが、これから山登るのでここは耐え忍びます。
展望台みたいな建物がありましたが、津波の避難場なんだそうです。
トンネルが見えてきました。ここを通過していきます。
長井崎トンネルというらしいです。
分岐路がみえてきますが、気にせずに真っ直ぐ進みます。
たくさんの水鳥が海面で休んでいました。ふと、インディージョーンズの水鳥で戦闘機を撃墜したシーンを思い出しました。
農協がみえてきたら、市民の森方向へ左折していきます。
バス停の先を左折です。
ここからしばらくは、民家の間を進んでいきます。
続いては「河内川」を併走していきます。
しばらく進むと、公民館が見えてきます。これも越えていきます。
また民家の中を進んで
山田橋という橋を渡り
配水池を通過します。
市民の森への分岐もスルーしてOKです。
右手にお寺さまの屋根がみえてきたら
続いて現れる分岐を右へ折れていきます。
案内も何も無いのですが、この分岐の先が林道になっていて近道らしいです。ヤマレコのGPS地図がヒントになります。
当分の間、このような舗道を進む形になります。
笹のアーチを通り抜けて先へ進んでいくと
T字路に突き当たるので右折します。
そのまま右側を進んでいきます。
山道に見えなくもないのですが、枯れ葉の下はアスファルトです。
道なりに進むと、車道と交差しますが
真っ直ぐ「河内の大スギ」の方に向かっていきます。
舗道をすすみ、階段を登ると
河内の大スギとご対面です。先に益山寺の巨木を見てなかったら、もっと感動してたかもしれません。
それでも、かなりの大きさであることには変わりないですけどね。
大スギを通過して先に進むと
展望台が建っていました。
登ってみると、富士山がキレイにみえました。
内浦湾もバッチリ見えます。
展望台を通り過ぎて、しばらく道なりに歩くと今度は十字路に出くわします。ここは真っ直ぐ突っ切ります。
暫し、アップダウンのほとんどない道を進みます。
いきなり視界がひらけました。車道との合流地点なのですが、ここにも展望台が建っていたので登ってみます。
ここからの眺めは、先程の場所よりも視界が狭い感じですが、富士山はよく見えました。
展望台を降りたら一度車道に出ます。
車道に出てすぐのところに金冠山への案内が出ているので右折していきます。
こんな案内がたってます。脱ぎっぱなしの長靴が気になりますね。
ここから、少し眺めの階段を登ります。
階段を登りきって、尾根道を進むと視界がひらけてきました。
頂上直下の広場に飛び出しました。金冠山は頂上からの眺めも良いですが、ここからの眺めも絶景ですね。
西に目を向けると戸田港と駿河湾がキレイに見えます。
東に目をむけると今まで歩いてきた伊豆三山や内浦湾が見えます。
沢道コースからの合流地点を通過して
最後の登り坂を登り切ると
金冠山頂上に到着です。時間は16時を回って、すっかり夕暮れ時になっちゃいました。
夕焼けで真っ赤ですね。これはこれでキレイかもしれません。
電波塔もまっかっかです。
もう少しで日没なので、暗闇になる前に戸田峠までは降りておくことにします。

金冠山〜戸田峠~東海バス「達磨山高原レストハウス停留所」

金冠山山頂に着いた時には、もう夕暮れ時で直ぐに暗くなる状況だったので、ひとまずはバス停のある戸田峠まで降ることにしました。

途中で、日没を迎えたものの、足元がまだ見えるうちに戸田峠までは降りることはできましたが、最終バスが到着するまで30分以上時間があります。

峠ということもあり、風も強くなってきたので体を動かしつつ風を避けようと、もう一つ低い位置にある「達磨山高原レストハウス」まで降ってバスを待つこととします。

もう一度山道に戻るのも面倒なので、車道を早足で降ってレストハウスに到着したのが17時。

これでも、20分近く余裕があったので、レストハウス脇の展望台から沼津の夜景を眺めて時間を潰します。結局、5分遅れの許容範囲内にバスが到着し、修繕寺駅まで戻ることができました。

ギャラリー

日没前に戸田峠まで降りてしまいます。
十字路を右へ折れて降っていくと
途中で日没を向かえてしまいました。折角なので、日が落ちるまで眺めてからにします。
薄暗くなっていく中をモリモリ降って峠まで降りられました。ここまでくれば一安心です。
バス停で最終時間を確認です。30分以上時間が余ってます。峠は風が強いので一段下の停留所まで降りてしまうことにしました。
先程降ってきた金冠山への分岐を通過して、車道に沿って降りていきます。
20分も降れば、達磨山高原レストハウスに到着できます。ここにバス停があるので、こっちでバス待ちすることにします。
時間をみると、それでも10分以上待ち時間がありますので、夜景でも眺めながら待つことにします。
レストハウスの奥にある展望場所に進むと
いい感じの夜景が見れました。
淡島、沼津アルプスの先に箱根の山も見えますね。ここはカップル向けな場所に感じましたが、この日はソロで撮影している人のほうが多かったです。意外ですね。
最終バスが来たので、そのまま修善寺駅へ。途中の修善寺温泉は混雑してそうだったので、今回はパスしました。
今日のお帰りはこの子でした。ありがとうございました。

おまけ

最初のうちは、修繕寺温泉に寄り道して筥の湯で温まってから帰ろうかと思っていたのですが、7、8人の登山客が降りて行くところを見て、混雑してそうだったので、熱海で途中下車して駅前温泉に立ち寄ることにしました。

建物は古いものの、源泉掛け流しの温泉に450円で入れるという破格の入浴施設です。

備え付けの石鹸やシャンプーが無いのでそれぞれ50円で購入しないといけないのが難点ですが、それを差し引いてもコスパは非常に高いです。

駅前なので、湯冷めする前に電車で帰れるのも助かるので、かなりの回数ご厄介になっています。

この日も、80度の熱湯に近い源泉を水で薄めて、それでも熱くて肌を真っ赤にしつつ温まってから帰路につきました。

ありがとうございます。

ギャラリー

熱海駅至近のお風呂。いつも、いいお湯をありがとうございます。

まとめ

伊豆三山縦走と益山寺の紅葉、おまけの金冠山の様子でした。

他の関東圏の山々の紅葉は11月中旬にはほぼ枯れ落ちてしまいます。

都内の主要な名所も12月に入ると見頃を過ぎてしまうところが多いので、今年紅葉を見逃したなと感じた時には、伊豆方面も視野に入れてプランニングすると、意外な穴場を見つけることができるかもしれません。

ひとまず、益山寺の大楓と大イチョウは規模は小さいですが満足度はかなりお高めだったので、この記事で興味が出てきたら、是非一度、足を運んでみてくださいね。

それでは、ここまでお読みくださりありがとうございます。

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