日本には、近隣の3つのピークをまとめて○○三山と読ませることが多いですよね。
伊豆にも存在していて、一般的に葛城山を中心に南北にある発端丈山と城山を加えた3つのピークを伊豆三山と総称しているようです。
三山ともに標高500mにも満たない里山ですが、これら山々から眺める富士山は、駿河湾の眺望とも相まって絶景だと聞きます。
今回は、この絶景を確かめるべく城山、葛城山、発端丈山の順に富士山に向かって縦走してみたときの記録です。
基本情報
まずは、今回の山行の基本情報です。
概要
伊豆三山は、静岡県北部に位置する伊豆の国市に存在している、葛城山を中心に周囲の発端丈山と城山を合わせた三山の総称です。
最高峰は葛城山の452.3mで、とても高いとは言えない里山ですが、周囲に遮る山が少ないため展望に優れていて、特に駿河湾と一緒に観る富士山の眺めが秀逸です。
走行距離も全行程10kmぐらいと登山を始めたばかりというタイミングで登るのに適しているかと思います。
唯一の難点としては、葛城山頂にロープウェイが通ってことで山頂界隈が観光地化していることでしょうか。観光客目当ての施設やお店も多数立っているので、少しストレスを感じるかもしれません。
ただし、この界隈以外ではほとんど人とすれ違うことはなく、全体を通してみれば静かで落ち着いた山行を楽しむことができます。
山行の記録
ここからは、山行の様子になります。
アプローチ
今回のスタート地点、城山登山口の最寄り駅は伊豆箱根鉄道駿豆線「大仁駅」となります。
都内からですと、東海道本線で三島駅まで行き、そこから伊豆箱根鉄道駿豆線の下り方面へ向かうと到着します。
駅前は長嶋茂雄関連の看板が一杯立っていて、前調査無しで降り立つと「何事?」と思うかもしれません。
なんでも長嶋元選手が現役のときに、城山の登山道を冬の自主トレに使っていたというので観光地化させているようです。地域活性化というのはなかなか大変ですね。
城山登山口までの道順についてもこれら看板に明記されているので、しっかりと活用させてもらいましょう。
注意点として、大仁駅構内および城山登山口付近にはトイレが無いという点です。
登山口までの途中にコンビニがあるので、そちらでトイレをお借りするでもいいですが、万が一、臨時休業とかになっていると葛城山山頂まで我慢するか、キジ撃ち、お花摘みすることになるかもしれません。乗り換え前の三島駅で忘れずに済ませておきましょう。
城山登山口~城山
城山登山口からは、登りが30分ほど続きます。
スタート間際ということで、足も慣れておらず少しキツく感じるかもしれませんが10分も歩けば慣れてきます。展望が期待できるのもまだ先ですので、この区間は登ることに意識を集中して通過してしまいましょう。
城山は、岩場の露出した特徴的な見た目からも分かるようにロッククライミングが有名な場所です。
山頂までの山道の至る所に岩場への看板が出てきますので、そちらへ向かわないように注意しつつ登りましょう。
山頂は東側に展望が開けて、置いてある立体地図を見ながら大仁町の眺望が楽しめます。富士山の眺望は北側の隅っこにかろうじて見えている感じになりますので、こっちの眺望は次の葛城山まで楽しみにとっておきましょう。
城山~葛城山
続いて、今回の山行最高峰となる葛城山まで行きます。
城山山頂から一旦、分岐点まで戻って北上していきます。
始終ながらかではっきりとした山道を進むことになるので迷うことはないかと思います。
途中で車道を横断することになります。場所がら通行量はほぼ0ですが、万が一があるといけませんので注意しつつ渡りましょう。
車道をこえた後も起伏の少ない山道を進みますが、途中に出てきた背面登山口という分岐を登り始めたところから結構キツめの急坂続きとなりました。多分、直進してしまったほうが楽に山頂に到着できるかと思います。
山頂付近に入ると、ロープウェイで登ってきた観光客で賑わう界隈に入っていきます。出入りする際に通り抜け注意の看板を掲げるロープを跨ぐことになります。観光客が誤って登山道に踏み入れない処置だと思うので気にせずに跨いで侵入しましょう。
この界隈には、眺望のよいカフェや足湯、簡易なアスレチックなどのほかに、葛城神社や百体地蔵といった場所もあります。ついでにお参りしていくのも良いかもしれません。
展望は前評判どおりの絶景です。休憩するための椅子や机も沢山ありますのでじっくり堪能していくとよいでしょう。
ただ、人の通りが多いのでこの界隈でお昼を取るのはちょっと適してません。次のピーク発端丈山山頂も展望に優れているのでそちらで取るほうが良いでしょう。
葛城山~発端丈山~バス停「長浜」
絶景を楽しんだら最後のピーク発端丈山に向かいます。
この区間も起伏が少なくしっかりとしているので、迷ったり滑落することはないでしょう。
発端丈山山頂直下にすこしキツめの階段道がありますが、距離が短いのでゆっくりと登れば問題ありません。
発端丈山山頂は、東西と北に開けたとても気持ち場所です。丸太の椅子が備え付けられているのでここで眼下の駿河湾や富士山、葛城山の眺望を楽しみつつお昼の休憩を取るとシアワセな気持ちになれます。
発端丈山山頂から下山口となる長浜のバス停までの区間は、今までと雰囲気が変わって通過には少し慎重さが必要になります。ロープ続きの急坂を下る場所も何か所か出てきます。
降りている道中も、富士山の眺望が楽しめるポイントが何か所も点在していますので、都度立ち止まって眺望を楽しみつつ休みを入れながらゆっくりと降ると、膝を痛めたり、足にマメを作ったりすることもなく降りられるので良いかもしれません。
立ち寄り湯
本当は沼津まで戻ってお風呂に入って帰ることを考えていたのですが、葛城山ロープウェイ駅付近まで戻ると富士山眺望をウリにしている日帰り温泉があるという情報があったので、急遽、東海バスではなく、伊豆箱根バスに切り替えて向かうこととしました。
伊豆箱根バスは「長岡」には止まらず、一つ北に向かった「シーパラダイス駐車場」というところからとなるのでそのまま歩いて向かってみましたが、丁度、バスが出てしまった直後で1時間待ちだったので、結局歩いて施設に向かうことにしました。
山行の距離が短くて物足りなかったので丁度良かったかもしれません。
お風呂は1,600円とお高めの値段設定ででしたが、8階の最上階にある露天風呂から見た富士山がとてもよかったので元は取れたかなと思っています。
その後は、伊豆箱根バス停留所「伊豆の国市役所」から伊豆箱根鉄道駿豆線「伊豆長岡駅」まで行き、三島駅でJR東海道本線に乗り換えて帰路につきました。
まとめ
伊豆方面は海が近くて、奥多摩や秩父、丹沢といった山岳地帯とはまた違った素敵な展望が楽しめます。
今回の伊豆三山の縦走コースは、最高峰でも500m未満、走行距離も10kmに満たないかなり小ぶりなコースとなりますので、登山を始めたばかりのころには良い塩梅かと思います。
天気の良い日に赴いてみるのも良いのではないでしょうか。
また、秋口の様子も別記事にアップしていますので、こちらも是非、参考に詠んでいって下さいね。
それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
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