伊豆半島のほぼ真ん中にある修善寺。
11月も下旬に入って紅葉が見頃になったということで、祝日を使って紅葉狩りと洒落込んでみました。
朝イチのもみじ林を楽しんだ後に、隣接する虹の郷でライトアップされた紅葉も一緒にみようとプランニングしたものの、一日中、紅葉鑑賞だけでは物足りなくなるのが解っていたので、日中に達磨山や金冠山にも次いでに登っておきました。
11月下旬といえば、高尾山や丹沢大山といった人気の山も紅葉が見頃な時期ですが、大人気のスポットらしく、通勤電車のような寿司詰め状態になるようです。
それに比べたら、確かに混雑はしますが伊豆半島の紅葉スポットの方が絶対数は少ないので、比較的ゆっくり楽しめるのでおすすめです。
興味出てきたら、是非、最後までお読みいただいて、休日のお出かけの参考に役立ててもらえたら幸いです。
基本情報
まずは、今回の山行についての基本情報です。
日付:2021/11/23
天候:晴れ
エリア:伊豆エリア
コース概要:伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺駅」〜もみじ林〜達磨山高原キャンプ場~達磨山高原レストハウス~金冠山~戸田峠〜達磨山~戸田峠~達磨山高原レストハウス~東海バス「修善寺虹の郷」停留所
難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆
交通機関:
(往) 伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺駅」 からスタート
(帰)東海バス「修善寺虹の郷」停留所から、 伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺駅」 へ
概要
修善寺もみじ林
修善寺のもみじ林は、静岡県伊豆市修善寺にある自然公園の一区画です。
敷地内には、約1,000本の植樹された紅葉の群生林があり、毎年11月下旬から12月上旬にかけての期間、見応えたっぷりな紅葉散策が楽しめます。
また、天候に恵まれれば、公園の奥まったところにある展望台から富士山への眺望も楽しむことができます。
入園は無料なので、手軽に立ち寄れるのも嬉しい点です。
近くに訪れた際に、軽く立ち寄ってみると綺麗な景色を楽しめるかもしれません。
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修善寺虹の郷
修善寺の虹の郷は、静岡県伊豆市修善寺にある有料の観光施設です。
大人一人の入園料が1,220円とお高めなのですが、ライトアップされた紅葉だけを鑑賞するなら910円で入園できるようで、実際に16時過ぎに入園した際には910円で入ることができました。
施設内はさまざまなアトラクションがあって、ご家族連れには良い場所かもしれません。
紅葉鑑賞できる区間は、「伊豆の村」「匠の村」、それと「日本庭園」内にある「菖蒲ヶ池」周辺となっています。特に「菖蒲ヶ池」周辺がおすすめで、ライトアップされた紅葉とそれを移した池面が幻想的です。
また、ライトアップ期間はバスが増発されるようなので事前に確認してプランニングしておくと、修善寺駅まで歩かなくても済むようになって、更に捗りますよ。
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今回の山行ルートと注意が必要と感じた区間
地図上の位置と標高
今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。
「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。
ご自由にご活用ください。
最高点の標高: 976 m
最低点の標高: 48 m
累積標高(上り): 2366 m
累積標高(下り): -2159 m
総所要時間: 07:49:36
歩いた軌跡
続いては、GPSデータを元にした軌跡です。
市販の地図
今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。
本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。
わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。
ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。
5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。
注意した方が良さそうな区間
今回の注意したほうがよさそうな区間については次の点でした。
- もみじ林~だるま山高原レストハウスまでの区間:技術的にも体力的にも危険なところは皆無なのですが、ところどころ車道を歩く箇所があるので車の往来に注意する必要があります。この区間は、修善寺と戸田を繋ぐメインストリートで交通量が多いので不注意にフラフラせずに、道の端を歩くようにしてください。
今回の山行での服装
今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。
同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。
- ベースレイヤー:薄手の長袖Tシャツ
- ミドルレイヤー:厚手のフリース
- アウター:ソフトシェル、レインウェア
- ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
- その他:手ぬぐい、ネックゲーター、手袋
今回は、歩きはじめから日暮れまでの間、薄手の長袖Tシャツで過ごしました。
山行というよりは、公園や車道を歩く割合の方が多かったため暑くて汗だくになることはありませんでした。
寧ろ、太平洋から拭き上げてくる強風で肌寒さを感じたくらいでしたので、12月に入ったら行動着も厚手の長袖Tシャツに切り替えたほうがよいのかもしれません。
日が落ちてからは、流石にTシャツだけでは寒すぎたので、厚手のフリースにソフトシェルのフル装備に変えて、ライトアップされた紅葉鑑賞に臨みました。
こちらは、強い風にあたらない限りは寒くは感じなかったので、12月上旬くらいまではこの着合わせで通せるかもしれません。
乗物移動のときも、同じくフル装備で快適に移動できました。
今回のウェアの着合わせについて、具体的な製品名も含めて次の記事にまとめています。
あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。
山行の記録
ここからは、今回の山行について述べていきます。
アプローチ
今回は、 伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺駅」 から路線バスを使わずに、直接スタートです。
自分の足で歩けること実感しておくと、今後、この界隈の山を歩くときに下山が多少遅くなっても安心感が違うので、いい機会なので全ルート歩いてみることにしました。
まず、東京駅からは東海道本線を使って三島駅まで向かいます。
そして三島駅にて伊豆箱根鉄道に乗換えて、終点の「修善寺駅」まで向かう流れとなります。
修善寺駅からは、修善寺橋を通って修善寺温泉方面へ向かうこととなるので、西口もしくは南口から出発するのが何かと捗るかと思います。
今回のルートだと、途中途中に公衆トイレのあるルートとなりますが、出発間際には一度立ち寄っておくのが良いでしょう。
諸々、見繕いが終わったら出発します。
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伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺駅」〜もみじ林
駅からは、出てすぐにある修善寺橋を渡って、修善寺温泉方面へ歩きます。
修善寺橋は大きな赤いアーチが特徴の橋で、この界隈ではとても目立つ橋なので間違い無いとは思います。
向かう方向は、車道に掲げてある標識で「戸田峠」もしくは「修善寺温泉」を目印に進むと間違いないでしょう。
伊豆中央道へのインターチェンジを通り過ぎて、10分から15分ほど歩いていくと戸田峠と西伊豆スカイラインの分岐地点に差し掛かるので、西伊豆スカイラインの方に右折します。
ここから集落を抜けて、丘を登る感じに坂道を登っていき、「きのこ総合センター」が見えてきたら修善寺自然公園「もみじ林」に到着です。
もみじ林という名前で分かる通り、一区画すべてがもみじの木なので、見頃の時期に訪れると赤い空間に圧倒されます。
敷地内を歩くだけなら1時間かからずに一周できる広さですが、折角なので紅葉を楽しみながらゆっくりと周遊することをオススメします。
一番奥には、富士山への展望台もありますので天気の良いときには是非立ち寄ってみて下さいね。
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もみじ林〜達磨山高原キャンプ場~達磨山高原レストハウス
もみじ林で紅葉を楽しんだら、戸田峠へ向かい、まずは金冠山へ登ることにします。
もみじ林の一番奥まったところにある忠魂碑の更に奥へ続く道を歩いて行くと、虹の郷有料エリアを示す柵が見えてきます。一見すると行き止まりなのですが、柵の右手に通れる道が続いていますので、そちらに折れて進んでいくこととなります。
ここから、本格的な山道になると思いきや、少し進むと林道に入って面食らいますが、正しいルートです。
そのまま進んでいくと、今度は車道にぶつかります。
この車道を修善寺方面に降っていくと、虹の郷入り口に到達できるのですが、それは夕方過ぎまで残しておくことにして、ここでは戸田峠方面へ登っていきます。
案内通りに、車道と併走している登山道を登っていくと、キャンプ場の一画に辿り着きます。
ここが達磨山高原キャンプ場の最奥地点となります。No18、No19の看板の立った区間から富士山がよく見えていたので、このキャンプ場でテント泊するのなら参考にしてみてください。
キャンプ場を通過した後は、しばらく車道を歩くことになります。
この車道は、交通量が多いので追い越し車両には注意が必要です。
そうこうしていると、右手に山道への入り口が見えてくるので、そちらに向かって10分ほど歩くと達磨高原レストハウスに到着です。
ここから、富士山や駿河湾の眺めが秀逸なので、天気が良いようだったら立ち寄っても良いでしょう。
また、公衆トイレが設置されているので、緊張時にはお借りしましょう。
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達磨山高原レストハウス〜金冠山
達磨山高原レストハウスから金冠山への道は、気持ちの良い芝生道が続きます。
まるで、ゴルフ場の一画のような大きな道幅となっているところも多く、かなり気持ちよく歩ける道になっています。
そして、戸田峠からの合流点を経て、階段道を上がっていくと金冠山に到着です。
山頂からは、南方面を覗いた三方向への眺望が楽しめます。
北側正面の富士山を筆頭に、愛鷹山や沼津アルプス、伊豆三山といった山々への眺望、沼津湾や戸田港、淡島といった海への眺望、どちらも欲張ることができます。
このような場所なので、滞在している方が多いのが玉に瑕ですが、そこは富士山と同じようにおおらかに構えて、この秀逸な展望を楽しめると良いですね。
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金冠山~戸田峠〜達磨山
金冠山からの眺めを十分に楽しんだら、今回のルートでの最高峰となる達磨山に向かいます。
もと来た道を少し降って、戸田峠への分岐を右に折れていきます。
ここから戸田峠までは、舗道となるので容易に通過できるでしょう。
戸田峠に降りると、道を挟んで駐車場が見えるのでそちらへ向かいます。
そして、駐車場の端っこから伊豆稜線歩道に入っていくことになります。
達磨山は、伊豆稜線歩道の稜線上に存在しているので、この歩道を道なりに進む流れになります。
稜線というから平坦な道が続くイメージですが、多少のアップダウンする区間も存在しています。
達磨山界隈もその区間の一画で、短い間に小達磨山、達磨山、更に先には古稀山とピークが続く区間となります。
今回の山行では、達磨山まで行って戻ってきましたが、相応にアップダウンを繰り返して進みました。
まずは、小達磨山までの登りです。
平坦な道と、勾配の在る階段道が交互に続きます。向かって右手に海への眺望が開けて居るのですが、今回はこちらの方向から強烈な潮風が吹き上がってきて、ちょいちょいバランスを崩されます。
山頂での突風は大丈夫かなと少し不安になりましたが、何組かトレランの方々が通り過ぎていったので、人は通れるレベルだということがわかったので進むことにしました。
展望0の小達磨山山頂を通過して、ササの間を抜ける稜線を登りつめると、達磨山山頂に到着します。
強風のためか、まだ13時台にも関わらず山頂には人っ子一人いなくて、目の前を遮るものが無い360度の絶景を独り占めに楽しむことが出来ました。
ここでご飯でも食べようと思っては居たのですが、止まらない強風で寒すぎたので、一通り写真を撮って撤収することにしました。
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達磨山~戸田峠~達磨山高原レストハウス~東海バス「修善寺虹の郷」停留所
達磨山山頂から降りたら、来た道を逆走して行きます。
戸田峠までは、海からの強風が止まずにブルブル震えながら駆け降りていくことになりましたが、通常であれば、富士山を正面に見ながらの降り道なので、ゆっくり眺望を楽しみながら降ることをおススメします。
戸田峠からもみじ林付近までは、山道と車道が並走していてどちらのルートからも同じ場所に降りることができるのですが、前回、山道を使ってみたところ、踏み固められたツルツルの急坂を下ることとなって、少々難儀したので、今回は車道を試してみることとしました。
因みに、山道を降った時の様子は次の記事に書いてあります。併せて読んでいただいて、どちらがどう違うのか把握いただけると幸いです。
話を本筋に戻します。
まずは、達磨山高原レストハウスまでの区間ですが、南斜面を通る真っ直ぐな道となっていて、山道側を降った時と同様に日差しが当たって暖かな道でした。
どちらを通っても差し支え無さそうな印象ですが、山道側は芝生道で足腰への負担が軽いです。
この区間に限っては、山道を進んだほうが良さそうに感じます。
翻って、達磨山高原レストハウスより下の区間については、車道を降ったほうが楽な印象でした。
確かに車道の方が、無駄に蛇行していて歩行距離は長いのですが、ツルツル滑ることが無く、なんなら駆け降りてもしっかりグリップする車道の方が結果的に時間を掛けずに降り切ることができる印象でした。実際に、車道の方が速かったですしね。
追い越しを掛けていく車やバイク、自転車勢には邪魔に移るかもしれませんが、歩行者立ち入り禁止の道では無いので、なるべく端っこに寄りながら歩かせてもらうのも悪くはないと思います。
虹の郷に着いたら、ライトアップまでに少し時間が余ったので、早めに入園してブラブラしつつ徐々にライトで強調されていく紅葉の様子を楽しませてもらいました。
流石、伊豆で有名な紅葉の名所です。強風で震えながらではありましたが、十分に堪能させてもらいました。ありがとうございました。
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おまけ
今回は、久々に温泉に寄り道できました。
立ち寄った施設は、修善寺温泉街では定番中の定番「筥湯」です。
内風呂一つに、洗い場は三つだけ、シャンプーやボディソープの据え置きも無い公衆銭湯スタイルの入浴施設ですが、源泉掛け流しの立派な温泉施設です。しかも大人一人の入浴料は350円で時間制限無し。石鹸やシャンプーは各50円で購入もできるので、実質450円で温泉に入り放題というすこぶるコスパの良いお風呂になっています。
唯一の欠点は、脱衣場が小さくて混雑しやすい点でしょうか。
たまたまかもしれませんが16時〜17時あたりに立ち寄った時に、結構混み合っているように思えました。
なるべく日中の早い時間に訪れると、ゆっくりできるのかもしれませんね。
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まとめ
11月23日勤労感謝の日、伊豆修善寺の紅葉とご近所の山々の様子でした。
修善寺は、伊豆界隈では有名な紅葉スポットなので混み混み、蜜蜜な状態を予想していたのですが、今回立ち寄った「もみじ林」「虹の郷」ともに、前後の方々との間隔を十分に確保できるくらいの余裕は作れて、思ったよりもゆっくり紅葉を楽しむことができました。
最寄りのピーク「金冠山」「達磨山」に関しては、路線バスを使って「戸田峠」まで登ってしまえば、3時間ぐらいで双方のピークを行き来してくることが可能で、お手軽でご機嫌な登山にすることもできますので、11月下旬から12月上旬にかけて予定の空いた週末があったら、是非一度、お立ち寄り下さいね。
それでは、ここまでお読みくださりありがとうございます。
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