先週に引き続き、今週末も涸沢でテント泊をしてきました。
あんなに混雑したところによくもまあ、連続で行くものだと思うかもしれません。
でも実は、テント場での活動時間帯を変えて仕舞えば、言うほど混雑は気になりません。むしろ、人が多い方がテントの灯りが素晴らしく映える夜景を楽しめたりします。
涸沢といえば紅葉の名所として国内でも指折りの場所でもあります。
混雑を理由に、一生に一度も赴かないというのは勿体無いです。
平日に赴くのが快適だろうことは言うまでもありませんが、そうそうタイミング良く休みも取れないかと思いますので、今回の記事を参考に、秋の涸沢でも混雑を感じづらい過ごし方をプランニングしてみるのも面白いかもしれませんよ。
ぜひ、最後まで読んでいってくださいね。
合わせて、今回はザイテングラード経由で奥穂岳山荘へ往復した様子も載せてみました。
へなちょこなので奥穂高岳まで届きませんでしたが、山荘までの様子は少しはわかると思いますので、このルート狙っているようでしたら該当箇所だけでも読んでいってくださいね。
基本情報
まずは、今回の山行についての基本情報です。
日付:2022/10/8〜10/9
天候:曇りのち晴れ
エリア:上高地エリア
コース概要:
(一日目)上高地バスターミナル〜徳沢〜横尾〜本谷橋〜涸沢テント場〜奥穂岳山荘〜涸沢テント場
(二日目)涸沢テント場〜本谷橋〜横尾〜徳沢〜上高地バスターミナル
難易度:体力☆☆☆、技術☆☆、危険☆☆
交通機関:
(往)毎日アルペン号で「上高地バスターミナル」へ向い、そこからスタート
(帰)「上高地バスターミナル」からアルピコ交通路線バスで、「さわんどバスターミナル」へ向い、そこから帰路へ
概要
涸沢カール(からさわカール)
涸沢カールは槍・穂高連峰の最高峰「奥穂高岳」の中腹、標高2,000mあたりに位置する氷河に侵食された半円状の谷間です。
紅葉の名所として、全国レベルに有名な場所なので、シーズン中は1日のテント数が1,000幕に及ぶことも少なくないようです。
詳しくは、次の記事に概要を書いているので、こちらを参考にしてみてください。
ザイテングラード
ザイテングラード涸沢から奥穂高岳への直登ルートにある岩場です。
語源はドイツ語のようで、支稜線とか支尾根といった意味なんだそうです。
日本語で書くと、なんかそのまんまになってしまいますが、ドイツ語にするとカッコ良い響きになるのは確かのようです。
涸沢のテント場から見上げると、かなり勾配がキツいように感じますが、左右に九十九折りに登っていくので、それほど苦にならずに登れるかと思います。
また、鎖場が二箇所、短い梯子が一箇所ありますが、どちらも難易度は高くありません。
しかし、滑落すれば大怪我に繋がる高度感はありますので慎重に行動する必要はあります。
特に、降りで使う場合は目印も見えづらく、気が付いたら崖の一歩手前まで降ってしまい、登り返さないといけないシーンにハマるかもしれませんので、良く周囲を見渡してルート取りするようにしてください。
加えて、落石リスクもある場所ですので、周囲の音にも気をつけておいた方がよいでしょう。
その代わりと言ってはなんですが、運が良ければ雷鳥をはじめとした野生生物と出会えるかもしれません。
そういった生き物をびっくりさせない意味でも、周囲に気を配りつつ歩いてみてくださいね。
今回の山行上でのポイント
地図上の位置と標高
今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。
「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。
ご自由にご活用ください。
最高点の標高: 2975 m
最低点の標高: 1494 m
累積標高(上り): 3107 m
累積標高(下り): -3117 m
総所要時間: 05:57:06
歩いた軌跡
続いては、GPSデータを元にした軌跡です。
市販の地図
今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。
本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。
わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。
ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。
5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。
おすすめ展望ポイント
今回の山行ルート上の展望ポイントは、「すべて」と言いたいところですが厳選して次の通りです。
- 涸沢テント場
涸沢テント場
今回の山行ルート上での展望ポイントは「涸沢テント場」です。
以前にも述べているので、多くは語りません。
詳しくは、こちらの記事をご確認ください。
実は、今回の山行から「iPhone14 Pro」に買い換えました。
以前に使っていた「iPhone Xs」のバッテリーが半日持たないところまで劣化してしまったので、新製品が出たタイミングで、少し、いや、かなり奮発して購入してみました。
しかし、カメラの標準アプリに不具合があるみたいで、起動後1分経っても撮影ができないことが10回中6回の頻度で発生して、移動中立ち止まりが多発してしまいエラい疲れる山行になってしまいました。
「不意のシャッターチャンスなんて余裕で逃しちゃう、そうiPhoneならね」
この記事を書いている2022年10月10日現在もまだ修正プログラムは発表されていないようです。
早期改修を切に期待します。いや、ホントに、これじゃ使えないから。はやくしてね。
(この記事を書き終えて直ぐの10月10日遅くに修正プログラムが出てくれました。次回山行からはコレで安心かな)
それでも、カメラ機能自体はしっかり進化しているようで、夜景などはかなり綺麗に撮れるようになっています。画質は大丈夫みたいなので楽しんでいってくださいね。
ギャラリー
Instagramにアップした動画も載せておきます。一緒に見ていってください。
注意した方が良さそうな区間
今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は、次の通りです。
- ザイテングラード
ザイテングラード
今回の山行ルート上での注意区間は「ザイテングラード」です。
前述の通り「涸沢」から「奥穂高山荘」に直登するルートの途中にある岩稜地帯となります。
通過してみた正直な印象は、「難易度は高くは無い」です。
相応の高度感はありますが、踏破すべき距離も短いですし、危ない場所には鎖や梯子、足場となる金具が打ちつけられていたりするので、余程舐めて掛からなければすんなり行き来できてしまうかと思います。
それでも、少しの油断で滑落したり、落石を起こしたりするリスクは孕んでいます。
特に、後者は自分だけでは済まされない問題なので、100%避けなければダメです。
慎重すぎて遅くなったとしても事故を起こすよりはマシなので、足を置く場所が浮石になっていないか、なっていたとして落石させないかは常に気を配りながら通過してみてください。
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今回の山行での服装
今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。
同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。
- ベースレイヤー:半袖Tシャツ
- ミドルレイヤー:薄手の長袖Tシャツ、厚手の長袖Tシャツ
- アウター:ソフトシェル、レインウェア、ダウンジャケット
- ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス、ダウンズボン
- その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋
今回の山行のコンディションは次の通りでした。
- 天候:晴れ
- 気温:歩き始め6時前後で10℃前後、夜間撮影時で0℃前後、下山時で10℃前後
- 活動場所:標高2,000m前後
テント装備を担いでいたため、始終半袖Tシャツで活動していましたが快適な汗だくになるまでには至らず、快適に活動できました。
小屋泊っぽい団体組はレインウェアとか薄手のダウンを羽織って登っていたので、一般的には長袖Tシャツぐらいがいいのかもしれません。
午前3時から4時にかけてテント夜景を眺めにヒュッテのテラスに滞在してましたが、その時の気温は0℃前後で暖かく、上半身は半袖Tシャツ+厚手の長袖Tシャツ+ダウンジャケット、下半身は薄手の長ズボン+ダウンズボンというレイヤリングで全く震えることなく1時間ほど夜景を楽しむことができました。
多分、この時期の涸沢にしては暖かい日だったのでは無いでしょうか。
帰宅時、高速バスに乗り込む際に雨が本降りになって肌寒さを感じたので、長袖Tシャツ+ソフトシェルで過ごしましたが、都内に戻った後もこれで丁度良いくらいの気温になっていました。
以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。
それと、追加で持っていったパタゴニアのダウンジャケット「マイクロパフ」の記事も載せておきます。
あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。
山行の記録
ここからは、今回の山行について述べていきます。
アプローチ
今回は、人生初3列シートの高速バスに乗ってみました。
実は続きですが、8日はお誕生日でして自分プレゼントに奮発してみました。
会社からの帰宅が遅くなりそうだったので、出発地点は新宿都庁の大型バス駐車場からとしました。
JR新宿西口を出たら、地下一階を都庁に向かって進みます。
中間地点にコンビニ「ファミマ」、手前の「京王プラザホテル」の一階にもコンビニちっくな売店があるので、忘れ物があったらどちらかに立ち寄るとよいでしょう。
お値段や取り揃えは「ファミマ」の方が良いですが、日によって惣菜類は全滅なときもあるので、その時は「京王プラザホテル」の方を除いてみてくださいね。
なお、ホテル一階に綺麗なおトイレもあります。
ホテル利用者以外も使っているので、問題無いはずです。
わたしも、新宿からバスに乗る時はここを良くお借りしていて十年ぐらい何も言われたことが無いので大丈夫だと思います。
もし、部外者禁止というのを聞いたことがあるようだったらそっと教えてくださいね。
以降、使わないようにします。
バスの受付場所は、午後22時を過ぎたあたりにスタッフの方が来て長机で作り始めます。
それより先に到着すると誰も何も無い空間が広がっているので、ちょっと心配になるかもしれませんが、そのまま待っていてください。
しばらくして、準備が整ったら受付開始の声が掛かるので、向かう先の案内のある机の前で名前を伝えて受付を済ませましょう。
その時に、バスレーンの番号も伝えられます。
バス到着時には何も案内でませんので、伝えられたレーンの番号の場所に忘れずに向かってください。
なお、中型、大型のザックはトランクに積むことになるので、車内に持ち込む飲料やガジェット類はあらかじめ分別しておくと乗車がスムーズです。
そして、3列シートに初めて乗って心底驚いたのが、わたしの住むアパートのトイレよりも広い空間のトイレがあったことです。
いやー、3列シート凄いわー。
関連リンク
登山バスの定番「毎日アルペン号」HPです。空席確認に活用ください。
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一日目
上高地バスターミナル〜徳沢
上高地バスターミナルに到着したら、多数設置されているベンチの一角をお借りして身支度を整えます。
水場もあるので、重い思いをして家から大量の水を担いで来なくても良いのは助かります。
そして、3列シートのバスだと到着間際に車内でおトイレ済ませてしまえば、おトイレの長蛇の列を回避できてしまいます。やっぱり3列シートすごいわー。
4列シートの庶民は仕方ないので、バスターミナルのおトイレもしくは、少し進んで「河童橋」「小梨平」の有料トイレを活用すると時間短縮なりますし、混雑緩和の手助けにもなるので良いかと思います。
諸々準備をしたら、早速、涸沢に向かってスタートです。
「河童橋」までの10分は車道歩きみたいなものになります。
登山靴だと意外と歩きづらいので、準備運動を兼ねてゆっくり目に歩くと良いでしょう。
「河童橋」を通過すると、遊歩道となり水溜りなども増えてきます。
「小梨平」のキャンプ場を通過すると、アップダウンも出始めてペースも乗ってくるかと思います。
1時間ほど快調に歩くと「明神橋」への分岐が見えてきます。
「明神館」という旅館と売店が立っているので、休憩には適していますが、正直1時間程度の遊歩道歩きで休憩入れる必要は無いでしょう。
「明神館」を過ぎると、梓川との距離が近まって木々が開けたところから明神岳への眺めを楽しむことができます。
そうこうしていると、樹林帯の中に大きな建物がみえてきます。
これが「徳沢ロッヂ」でこの建物が見えてきたら「徳沢」までは10分程度です。
後少し頑張って、徳沢園前で色づき始めた木々を眺めながら、次の目的地「横尾」に向かって進みましょう。
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徳沢〜横尾
「徳沢」から「横尾」にかけての道中も、梓川と並行して進んでいくことになります。
ここからは明神岳、前穂高岳、屏風岩と気持ちの良い風景を眺めながら進んでいくことができるので、あまりストレスは感じないかもしれません。
逆に、これら展望以外には特筆すべき点は無いので、ささっと歩き切ってしまいましょう。
「横尾」は、今回向かう「涸沢」の他に、槍ヶ岳や常念岳への分岐地点になるため、非常に多くの方が、休憩場所として選択しています。
ここにも大きなトイレと水場があるので、予備水はここまで背負わずに体力温存しておくという手もあります。
大して変わらないので、わたしはここで補給するようなプランは立てたことはありませんが、水補給している方も数名居るので、有効なのでしょう。
それと、横尾大橋は記念撮影している方の多いオブジェです。
通過する時は、カメラ向けている方が居ないか配慮できる気持ちの余裕があるとこれからの道中も安心でしょう。
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横尾〜本谷橋
横尾大橋を渡ると、本格的な登山道に突入です。
そうは言っても、かなり整備されている道なので、道幅の狭まった遊歩道といったところでしょうか。
しばらく進んでいくと石階段や段差などが増えてきて、山道っぽくなってきます。
至近に聳える屏風岩、その背後にチラ見する前穂高岳などを眺めながら進んでいくと、吊り橋が見えてきます。
「本谷橋」に到着です。
ここは、「涸沢」から降ってきたときに、とても良いタイミングにある休憩場所になります。
意外と多くの方が滞在しているので、ぶつかったりしないように注意してください。
また、吊り橋は一人分の幅しかありません。
対面から渡ってくる人が見えたら渡り切るまで待ってからにするか、少し進んださきにある木橋から渡河するようにしてください。
川を渡ったら、「涸沢」まで続く登り坂に入っていきます。
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本谷橋〜涸沢テント場
「本谷橋」を越えると、滑りやすい石で組まれた急坂を登ります。
夜行バスで向かった場合、このあたりで「涸沢」のモルゲンロートを眺めてから下山してくる登山者と交差しやすくなります。
接触すると転げ落ちる可能性もあるので、特にすれ違いの際はご注意ください。
また、ここから「涸沢」までは一人しか通れない道幅の場所を何箇所か通過することになります。
都度、登り降りで待ち行列ができて渋滞を起こしやすい区間ともなります。
オレがワタシがで我を押し通すように強引に進むとトラブルに発展する恐れがあるので、譲り合いながらスムーズな通過を心がけるようにしてください。
時折みえてくる奥穂高岳の勇姿を眺めつつ1時間30分ほど進むと涸沢テント場に到着です。
午前中についておけば、幕営場所には困らないと思います。
なるべく、平坦で水捌けの良さそうな場所を探して幕営してみてください。
幕営が終わったら、おトイレや売店、テント受付の場所を把握するためにテント場の中央部分に進んでみましょう。
道順だけでなく目印になるようなポールや目立つ岩があったら覚えながら進むようにしてください。
目印を把握しておかないと、夜間におトイレに出たらテント場遭難してしまうかもしれません。
テント数1,000幕は、伊達では無いこと思い知られることなき様、準備は万全にしておいてくださいね。
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涸沢テント場〜奥穂岳山荘〜涸沢テント場
涸沢のテント受付は午後12時30分からとなります。
それより先に到着していたら、その時間まで待つ必要がありますが、受付用紙は先に書いておくことができます。
受付開始後、すみやかに支払いできるように、事前に用紙に必要事項を記入して持っておくようにしましょう。
なお、受付終了時間は17時です。
書いたから終了ではなく、書いた用紙を受付に提出してテント料を支払うまでが一連の流れになりますので、そこは間違えないでくださいね。
そのようなわけで、受付終了まで時間があるので、奥穂高岳に向かって登れるところまで登ってみることにしました。
ねんのため、レインウェアとヘッドライト、水だけもってお散歩スタートです。
涸沢小屋の脇にある登口から「奥穂岳山荘」に向かって登っていきます。
途中の紅葉を楽しみながらトラバース道を1時間ほど登ると今回の核心部となった「ザイテングラード」への取り憑き部分に到着します。
ここからは岩場が始まるので、靴紐が緩いようなら締め直しておきましょう。
岩場自体はそれほど難易度は高くありません。長さも1時間ほど登れば「奥穂高山荘」に到着できます。
すれ違いの際に注意しながら、ゆっくり慎重に登って行ってください。
鎖場や短い梯子を通過するとうっすらと「奥穂高山荘」のシルエットが見えてきます。
時間的には「奥穂高岳」の山頂までいけなくはなかったのですが、ちょっとパラついてきた感じだったので、大事を見てここまでで下山することとしました。
きた道を戻るだけのはずですが、下から見上げた風景と上から見下ろす風景は違います。
何度か、行ったりきたりを繰り返しつつテント受付終了までにはテント場まで戻ってくることができました。
次回こそは山頂まで登りたいところです。
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二日目
涸沢テント場〜本谷橋
前日、テント受付を済ませたら直ぐに寝てしまったので、午後22時ごろと午前3時ごろに目が覚めました。
どちらも、おトイレ行くついでにテント場の夜景を眺めることができましたが、午前3時から4時の方がテント場の明かりは多かったように感じました。
もし、テント場の写真を撮りたいようなら午前の早い時間をお勧めします。
テント場の夜景を一通り楽しんだら、朝食を取ってモルゲンロートの出現する午前6時前後までテントを畳んだり、乾かしたりしながら時間を過ごします。
無事にモルゲンロートを見ることができたら、雨が降り出すまえに上高地まで戻ってしまえる様にそのまま出立します。
足腰に昨日の疲れは残っていないようなので順調に進んで行って、まずは「本谷橋」で橋の上からの眺めを楽しんでから
足腰に昨日の疲れは残っていないようなので「本谷橋」までノンストップで降下し、そのまま、「横尾」まで進むこととしました。
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本谷橋〜横尾
「本谷橋」から「横尾」の区間では、前週よりも多くの下山者が追い抜いていきました。
おそらく、わたしと同様に午後雨の予報に備えてのことなのでしょう。
そこまで急ぐ下山では無いので、わたしの方は、徐々に降りてきつつある紅葉の色づきを楽しみながら降っていくこととしました。
見上げる屏風岩の足元も黄色く染まり、来週はこの横尾や上高地付近の紅葉が楽しめる様になる予兆が至る所にありました。
そんな感じで、のんびりと歩いて「横尾」まで戻ってきました。
「横尾」からは、登山者よりも一般の観光客の方が比率が多くなっていきます。
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横尾〜徳沢
「横尾」の次は、よりみち食堂のある「徳沢」です。
先週はソフトクリームだったし、今回はコーヒーソフトにしようかななどと考えながら進んでいきます。
途中顔をだしてくれる明神岳や水かさの増してきた梓川を眺めつつ、若干のアップダウンをクリアすると、紅葉に囲まれた徳沢園が見えてきました。
この日は10℃ぐらいだったので、カレーなどの暖かいものを注文している人が多かったですが、わたしの方はコーヒーソフトを頼んで食します。
一般的なコーヒーソフトはアイスコーヒーにソフトクリームを乗せる程度でそこの方は氷だけになっているものも少なく無いのですが、徳沢のはそこまでしっかりとソフトクリームが詰まっています。
この日も、頭をキーンとさせながら完食して最後の行程に進みます。
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徳沢〜上高地バスターミナル
「徳沢」をでたら、あとは幅広となった遊歩道をバスターミナルまで逆行していきます。
途中の明神館の脇から奥高穂神社に向かうこともできたのですが、また今度にしようと直進します。
その後、「小梨平」のキャンプ場を通過し「河童橋」まで降ってくると、すっかり観光地で登山者の格好の方が浮いてしまうようになりました。
流石に、何度も上高地に下山して慣れてしまったので橋の上から写真を撮るべくでかいザックでズカズカ進んでいけてますが、初回に到着したときには相手の洋服をザックで汚さないよう下山後なのに気疲れまでしていました。
そんな、観光客でごった返している「河童橋」を通過して「上高地バスターミナル」まで戻ってくると、今まさに「平湯温泉」行きのバスが出るところで、10分後に「さわんど」行きの路線バスが到着する状態でした。
良い機会なので、今回は「さわんどバスターミナル」から「白骨温泉」にでも向かってみようかと「さわんど」行きのバスに乗り込んで、上高地を後にしました。
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おまけ
今回は、「さわんどバスターミナル」経由で「白骨温泉」に向かってみることにしました。
しかし、「さわんどバスターミナル」についてみると、「白骨温泉」への路線バスは午後14時台まで無い様子。
しかも「白骨温泉」の日帰り温泉サービスは宿泊客の居ない隙間時間を活用しているところがほとんどなので14時30分と早い時間に受付が終了してしまいます。
タクシーを使えばいけなくも無いですが、そこまで費用をかけたくなかったので、「さわんどバスターミナル」から歩いて6分「さわんど温泉 梓湖畔の湯」というところに立ち寄ることにしました。
ここは、内風呂と外風呂の2種類の浴槽があり源泉掛け流しの日帰り専用の温泉で、一般駐車場が近いからか、意外と沢山の人が立ち寄るお風呂でした。
お値段は大人730円、ボディーソープやシャンプーも洗い場に常設してあり、施錠できるロッカーもありますが、これは返金タイプで100円戻ってきてくれます。
平湯バスターミナル隣接「ひらゆの森」はコインロッカーの100円が戻ってこないことを考えると、お値段的には釣り合います。
湯船のお湯は無色透明、温度が緩いのでいつまででも入っていられる良泉となっていました。
帰りに本降りの雨となってしまい「さわんどターミナル」までの歩きで多少濡れてしまいましたが、十分長湯して帰ってくることができました。
たまには「さわんど」で降りるもの面白い発見があって良いですね。
でも、次に「さわんど」に降りたら白濁色が特徴的な「白骨温泉」に入りたいものです。
それでは、お疲れ様でした。
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まとめ
2週連続となりましたが紅葉ピークを迎えた涸沢カールでのテント泊の様子でした。
日中の涸沢ヒュッテ、テント場は、どれだけ人が入っているんだというくらい混雑していましたが、活動時間を夜間や早朝にシフトすることで、目に入る人が減って多少、快適に過ごせるかと思います。
トイレについても、混み合いやすい夕食後の午後18〜19時や、出立前の午前6〜7時を外せば4人、5人並んでいる程度で済みました。
折角の紅葉の名所です。
混雑に毛嫌いせずに、活動時間を調整するなどして一度はチャレンジしてみてくださいね。
それでは、ここまでお読みくださりありがとうございます。
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