富士山登山道に、村山口登山道というのがあります。
平安時代に主要な登山道として機能していましたが、一度、江戸時代に衰退し、平成に入り地元有志により再度歩けるように整備された破線ルートです。
今回は、その極一部だけを切り取って、水ヶ塚公園から宝永山まで歩いてきてみました。
もし、今夏富士山登頂を目指しているようだったらシーズン前の足慣らしに向いているルートかと思います。
是非、最後まで読んで行ってくださいね。
基本情報
まずは、今回の山行についての基本情報です。
日付:2022/5/28
天候:曇りのち晴れ
エリア:富士山エリア
コース概要:富士急バス「水ヶ塚公園停留所」〜村山登山道〜富士宮六合目「宝永山荘」〜宝永第一火口〜宝永山〜馬の背〜大砂走り〜富士急バス「御殿場五合目停留所」
難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆
交通機関:
(往)JR東海道線「三島駅」から富士急バスで、「水ヶ塚公園停留所」へ
(帰)「御殿場五合目停留所」から富士急バスで、JR御殿場線「御殿場駅」へ
概要
村山口登山道(むらやまくちとざんどう)
「村山口登山道」は、静岡県富士宮市にある「村山浅間神社」を起点とした富士山登山ルートの一つです。
富士宮六合目までは、独自のルートを進み、六合目からは富士宮ルートを山頂まで登る流れとなります。
ただし、このルートはいわゆる破線ルートと呼ばれるバリエーションルートで正規ルートではありません。
とても整備されてはいますが、道迷いの可能性もありますので、十分に下調べを行った上で、GPS地図アプリなども準備の上で望むのが良いでしょう。
「村山口登山道」の歴史は古く、平安時代末期にまで遡ります。
それまで、富士山信仰というのは「遥拝(ようはい)」という、遠くより富士山を拝する形が主流でした。
これは、富士山の火山活動が活発で、おいそれとは近寄れなかったためと言われています。
平安時代末期に入り、富士山の火山活動が治まってくると、最初は修験僧の間で「登拝(とはい)」と呼ばれる、富士山に登り修行をしながら拝するという行為に変わっていきます。
そのような中で、富士山に数百回登頂し、山頂に大日堂という信仰施設を建てたといわれている「末代上人」という修行僧が、「村山浅間神社」の前身となる「冨士山興法寺」を、村山に建てて修行場としたことが「村山口登山道」のはしりと言われています。
その後、上方(京都、大阪)から流れてくる一般登拝者の登山口として発展しましたが、江戸時代の富士講ブームにより吉田口に登拝者の大部分が流れてしまい、宝永4年(1707年)の宝永大噴火により登山道に壊滅的なダメージを受け、その後、衰退の途を辿ることになります。
決定打は、明治時代の廃仏毀釈で「冨士山興法寺」が廃されて「村山浅間神社」となりましたが、これをきっかけに「村山口登山道」を利用する人は居なくなり、荒廃することとなりました。
平成に入り、「村山口登山道」を復活させようと地元有志による「富士山村山口登山道保存会」が作られ、整備が進んだことで一般登山者も歩くことができるよう復活し、現在に至っています。
関連リンク
富士宮市公式HPに、村山口登山道や村山浅間神社について書かれています。もっと詳しいことが知りたいようでしたらこちらを参考にしてみてください。
また、カラー地図の掲載されたガイドブックも発売されています。
Amazon Kindle unlimitedの読み放題対象書籍なので、同契約残っているようだったら、さっと眺めてみるとイメージがつきやすいでしょう。
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宝永山(ほうえいさん)
宝永山は、宝永4年(1707年)の宝永大噴火により出来上がった富士山最大の側火山です。
富士山を南側から眺めると、山腹に見える巨大な穴がそれに当たります。
宝永山山頂へ至る道は、次の3つがあります。
- 富士宮口六合目より続く「宝永遊歩道」を辿る
- 御殿場口降り六合目より「馬の背」経由で稜線を辿る
- 水ヶ塚公園より須山登山道を辿る
一番難易度が低いのは「富士宮口六合目より続く宝永遊歩道を辿る」ルートで、標準タイム1時間20分で山頂に到着できます。
道中は、スコリアと呼ばれる軽石状の火山噴火物が降り積もった道を辿ることになるため、相応の体力が必要です。
歩いてみるとわかりますが、砂浜を歩くようにズブズブと足を取られて思うように進みません。特に、登り坂は足を踏み締める度にズルズルと足が後退してしまい、思いのほか消耗することでしょう。
そして、火口という地形的に不安定な場所を通過するということで、落石のリスクが伴います。
過去にも、人よりも大きな火山岩が至近を通過して転がり落ちていったという事例も多数ありますので、周囲の音に気を配りながら通過する必要もあるでしょう。
また、稜線上は突風も気をつけないといけません。
富士山は周りを遮るもののない独立峰なため、海から噴き上がってくる風や山頂から降ってくる風をモロに受けます。
物理的に体を流されないよう防風姿勢を取ったり、体温維持のため防風着を羽織ったりといった対策も必要となる場合があります。
それでも、山頂からの眺めは格別で、聳え立つ富士山頂上は元より、下界に広がる山中湖や箱根の様子。愛鷹の山々とその奥に見える伊豆半島や駿河湾沿岸の様子など、いつまで診ていても飽きません。
富士山登頂のリハーサルとして登ってみると、意外な満足感や、手応えを感じることができるでしょう。おすすめです。
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今回の山行上でのポイント
地図上の位置と標高
まずは、今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高を示します。
また、「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。
ご自由にご活用ください。
最高点の標高: 2711 m
最低点の標高: 1352 m
累積標高(上り): 1815 m
累積標高(下り): -1823 m
総所要時間: 07:07:53
歩いた軌跡
続いては、GPSデータを元にした軌跡です。
市販の地図
今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。
本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。
わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。
ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。
5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。
おすすめ展望ポイント
今回の山行ルート上の展望ポイントは、次の通りです。
- 富士宮口六合目の宝永山荘前
- 宝永第一火口縁
- 宝永山山頂
- 馬の背
- 大砂走り
富士宮口六合目の宝永山荘前
今回の山行ルート上の展望ポイントの一つ目は「富士宮口六合目の宝永山荘前」です。
六合目と聞くと「なんだ、まだ道半ばじゃん」というイメージですが、標高だけ見れば2,400mに達します。
この標高を持つ山は、ここから見える関東や伊豆にはありません。
全て、眼下に広がることになります。
展望が良くなるのは当たり前ですね。
具体的に見えるものを挙げていくと、正面となる南方面には、愛鷹山塊や西伊豆の山並みや海岸線。
右に目を向けると西方面に、駿河湾の湾岸線と富士・富士宮の街並み。
左に目を向けると東方面に、箱根山とその外輪山。足元には御殿場の街並みを楽しむことができます。
シーズンオフということで、ベンチの類は取り除かれていますが、眺めには変わりありません。
暫し、佇んで下界の様子を楽しむと良いでしょう。
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宝永第一火口縁
今回の山行ルート上の展望ポイントの二つ目は「宝永第一火口縁」です。
個人的に、宝永第一火口から宝永山の稜線を眺めるには、ここが一番のビュースポットだと思っています。
赤茶けて歪んだ山肌が、宝永火山の規模の大きさを想像させてくれます。
盛り上がった山頂や、山頂直下に見える赤岩なんかを見ているとスケール感がバグってくるのも面白い現象です。
第一火口まで進んでしまうと全体像が見えづらくなるので、宝永山登山の記念写真を撮るならここがおすすめです。
なお、この赤岩ですが、以前は地中深くに埋もれた古い山体の一部が宝永の大噴火によって剥き出しになった説が有力だったのですが、2018年の台風で色々吹き飛ばされて隠れていた地表の状態がわかった結果、ただ噴火に焼かれて変色しただけの地表だったのがわかったみたいです。古い山体とかロマンを感じてたのですが、ちょっと残念です。
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宝永山山頂
今回の山行ルート上の展望ポイントの三つ目は「宝永山山頂」です。
ここからは、とても大きな富士山山頂を眺めることができます。
それだけだと、富士山山中のビュースポットと大差無いのですが、ここから宝永第一火口の上部縁に生成された十二薬師岩と呼ばれるウネウネ脈打つ細かい岩の筋を見ることができます。
マグマが地表の弱い場所を上ってきて滲み出てきてできた跡なのだとか。
なるほど、良くわからないですね。
良くわからないですが、他では見ることのない奇景であることに変わりないので、山頂を見上げた時に一緒に目を細めながら確認してみてくださいね。
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馬の背
今回の山行ルート上の展望ポイントの四つ目は「馬の背」です。
この場所から見上げる富士山山頂もなかなか秀逸です。
宝永山山頂よりも近い位置となるので、より圧巻の大きさを感じることができます。
山頂へ向かうプリンスルートと合わせて見上げて楽しんでください。
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大砂走り
今回の山行ルート上の展望ポイントの最後は「大砂走り」です。
ここは駆け降りる爽快感を楽しむ場所ではありますが、あえて立ち止まって周囲を見回してみて欲しいです。
山頂から裾野まで広がるスコリアの砂丘は、眩暈がする広大さです。
雲の影が作るマダラ模様もとても綺麗で、長い間眺めていても飽きることはないでしょう。
こういう場所に佇んでいると、普段、色々悩んでいることが、どうでも良い瑣末なことに感じてくるから面白いものです。
悩んだら、誰も居ない大砂走りを大声で歌でも歌いながら降ってみてください。
それだけで、大概の悩みは晴れてくれるのでは無いでしょうか。
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注意した方が良さそうな区間
今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は、次の通りです。
- 宝永第一火口から山頂へ登る区間
- 宝永山山頂から馬の背までの稜線の区間
宝永第一火口から山頂へ登る区間
今回の山行ルート上で、注意した方がよさそうな区間の一つ目は「宝永第一火口から山頂へ登る区間」です。
この場所は地場が不安定で、毎年、無数の落石が発生しています。
人よりも大きな火山岩が転がり落ちてくることもあるようで、常に周囲の音には敏感になっておいた方が良さそうです。
また、スコリアが厚く積もった道はとても歩きづらく体力の消耗も激しいので、焦らずに一歩ずつ小股に進んでいくと良いでしょう。
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宝永山山頂から馬の背までの稜線の区間
今回の山行ルート上で、注意した方がよさそうな区間の二つ目は「宝永山山頂から馬の背までの稜線の区間」です。
ここは、気流の通り道なんでしょう。訪れる度に、強風に晒されています。
特に北から南へ火口に落ちて流れる風が強くて、たまに横からの突風に体が流されることがありました。
体温を奪われるスピードも速いので、可能なら火口底に居る段階で防風着を着ておいた方が良いかもしれません。
風が強いその場所で防風着を羽織ろうとすると、風に飛ばされるリスクがあります
現地で羽織ろうとして飛ばされたら、取り戻すことはまず無理かと思います。
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今回の山行での服装
今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。
同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。
- ベースレイヤー:半袖Tシャツ
- ミドルレイヤー:薄手の長袖Tシャツ
- アウター:ソフトシェル、レインウェア
- ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
- その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋
今回より、薄手フリースを外した夏装備に変更です。
行動着は、半袖Tシャツでの活動となりました。
この日は、予報通りの夏日で半袖Tシャツでも汗が滲む日となりました。
しかし、宝永山山頂の強風は相変わらずで、ここだけ防風のためにソフトシェルを羽織って凌ぐこととなりました。
交通機関での移動中も、半袖Tシャツが快適で洗濯物が少なくて済みました。
以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。
あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。
山行の記録
ここからは、今回の山行について述べていきます。
アプローチ
今回は、一旦「水ヶ塚公園」まで登ってから富士スカイラインを降って、村山道登山口から登山道に入るルートとしました。
「村山口登山道」を歩くというなら、「村山浅間神社」からスタートするのが筋ではあるのですが、公共交通機関でのアクセスが容易では無いようなので、アクセスしやすそうなところから数回に分けて歩いてみる事にしました。
そのような訳で、「東京駅」からは東海道線で「三島駅」へ向かい、「水ヶ塚公園」行きのバスで移動しました。
今回は上記のルートで向かいました。
途中に立ち寄れるおトイレは「三島駅」南口改札手前と、南口を出てすぐを右折した先にあります。
「水ヶ塚公園」にも複数ありますが、バスの乗車時間が1時間ほどあるので、三島駅で済ませておいた方が安心です。
身支度は「水ヶ塚公園」内の数あるベンチのいずれかをお借りすると捗るでしょう。
諸々準備ができたら、富士スカイラインを「富士宮口五合目」方面へ降っていきます。
関連リンク
今回移動に利用した、富士急バスの公式HPを載せておきます。バスの発着時間、運行状況のチェックにお役立てください。
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富士急バス「水ヶ塚公園停留所」〜村山登山道
富士スカイラインを「富士宮口五合目」のある西方向へ進んでいきます。
車道歩きとなるので、追い越していく車両やバイクには気をつけて進んでください。
まだ、夏季登山バスが運行していないのでバスの往来はありませんが、運送トラックや工事用車両などの大型車両も頻繁に行き来するので、後ろからのエンジン音には注意しておいた方が良いです。
暫く進むと、富士市に入る案内が出てきて、更に進むと富士宮口への分岐点に到着します。
ここまでで、車道歩きの半分を消化した事になります。
あと半分は分岐も無く降っていく事になります。
30分ほど進んでいくと、対向車線右側の道外に目印の白いリボンがぶら下がっている場所が見つかるはずです。
そこが「村山道」への入り口となります。
目の前までいくと「村山道」と書いてある案内板が立っているので、それを目印にすると間違いないはずです。
ここから、ようやく登山道に入ることとなります。
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村山登山道〜富士宮六合目「宝永山荘」
村山登山道に入ると、苔むした木々が続く樹林帯をゆるく登っていく事になります。
しっかり目についた踏み跡と、適宜貼ってある目印のテープで、まず迷わないと思いますが、破線ルートなので常に自分の居場所は確認しながら進むようにしてください。
不安に感じる箇所に出たら、もときた道に戻ってこれるように、頻繁に振り返りながら、後ろを確認しつつ進むようにすると良いでしょう。
車道と交差する位置まで来たら、ここから登り本番となります。
一般的な登山道のそれと同等の傾斜になっていきます。
途中で「高鉢コース」の正規ルートと交差しますが、そのまま北上していきます。
石仏のある広場を越えて、日沢という涸れた沢を渡渉したら、獣道程度の細い道に変わって勾配もキツくなります。
そのまま1時間から1時間30分ほど黙々と登って、富士宮五合目に向かう正規ルートを越えて更に登ると森林限界を越えて富士山頂方面の視界がパッと広がります。
そこまで来れば、富士宮六合目は目の前です。
実際に、目の前に山荘の姿が見えるので、そちらに向かって登り切れば到着です。
山荘前で、眼下の眺めを楽しみながら一息付くと良いでしょう。
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富士宮六合目「宝永山荘」〜宝永第一火口
富士宮六合目からは「宝永遊歩道」を歩いて「宝永第一火口縁」へ向かいます。
この道は、遊歩道という名前の通りお散歩に適した道で、アップダウンのほとんど無い道となります。
森林限界を越えていて視界を遮る木々も無く、下界の眺めを楽しみながら楽しく進んでください。
10分も歩けば「宝永第一火口縁」に到着します。
ここからの眺めも絶景で、特に巨大で赤茶けた第一火口への眺めは、かなり特徴的で印象に残る眺めとなることでしょう。
そんな奇景を一時楽しんだら、「宝永第一火口」の底に向けて歩きます。
ここも平行道なのですが、さすが火口と言った感じに火山岩とスコリアの降り積もったザレた道を歩く事になるので、なかなか体力を消耗します。
焦らずに火口底まで進むと、複数のベンチにひと組のテーブルが置いてあります。
ここで休んで昼食などを取る方が多いですが、わたし的には落石のリスクがあるので、停滞したい場所ではありません。
出来るだけ速やかに、山頂に向かう登り坂に取り掛かることをおすすめします。
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宝永第一火口〜宝永山〜馬の背
「宝永第一火口」からの登り坂は、今回の山行ルートでは核心部にあたります。
距離的には非常に短いのですが、スコリアの敷き詰められたズルズルと滑り易いザレ道で、かなり体力を消耗します。
見晴らしの良さもここでは仇となって、いつまでも近寄ってこない山頂方面の様子に焦らされる心境になり易いです。
ただ、ここで焦っても仕方ないことなので、足元に注意を向けつつ地道に登ってください。
登り坂を二度ほど折り返すと、稜線の風が強く体に吹き付けてきて「宝永山山頂」の大きな方位板に到着します。
ここも絶景ポイントで、富士山山頂や眼下の街並みや山並みを楽しむことができます。
あまり長時間滞在すると、強風に煽られて体温を急激に奪われるので、いい塩梅なところで「馬の背」方面へ向かう稜線を進んでしまいましょう。
「馬の背」からは、更に迫力の増した富士山山頂と、まるで砂丘のように広大な「大砂走り」方面の眺めを楽しめます。
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馬の背〜大砂走り〜富士急バス「御殿場五合目停留所」
「馬の背」を越えたら、お楽しみの「大砂走り」へ入っていきます。
慣れないとスピードが出過ぎてしまって、まるで短距離走をしているように横っ腹が痛くなってくるので、心持ちゆっくりめに降りていくようにすると良いです。
コツとしては、スコリア上の小石が積もって盛り上がってそうなところ目掛けて足を下ろしていくようにすると、都度ブレーキが掛かって、適度なスピードで降りられるはずです。
ただし、小石が靴に入りやすくなるので足元にスパッツを装着しておくと尚良いでしょう。
それと、どんなに慎重に降りても靴底がかなりすり減るので、おろしたての靴、お気に入りの靴で降りるのは考えものです。
可能ならば使い古した靴で赴くようにしてみてください。
「大砂走り」を降り切ると「御殿場五合目」に到着です。
4月末からは、春季ハイキングバスが「御殿場五合目」まで登ってくるので、ここからバスに乗って「御殿場駅」まで下山可能です。
本数は少ないので、時間帯によっては「幕石」経由で「水ヶ塚公園」まで戻った方が早く下山できることもありますので、都度、柔軟に対応してくださいね。
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まとめ
「村山登山道」の一部を使って「宝永山」まで登った様子でした。
「村山登山道」は歴史ある道で、非常に興味があったのですが破線ルートということで、今まで敬遠してきました。
今回、一部なりとも歩いてみたところ、かなり整備された道だということが分かりました。
このレベルまで整備されているのであれば、富士山開山に向けての訓練に使うこともできるかと思います。
整備に携わっている地元有志の方々には感謝、感謝ですね。
次回は「村山浅間神社」から歩き始めてみて、残りの道中がどのようになっているかも確かめてみたいと思います。
その時には、また記事にまとめますので、また楽しんでいってもらえたら幸いです。
楽しんでもらえれば幸いです。
それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
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