日本の春を彩る優しい色合いの国花「桜」。
その桜の中でも早咲きで有名な河津桜ですが、名前の由来ともなっている伊豆河津町の桜たちが見頃になったとのことだったので、少し遠出して眺めてきました。
河津川の河川敷を、のんびりと桜を眺めて歩くだけも十分楽しめますが、「ナントカとヤマヤは高いところが好き」とよく言われるように、わたしも高所からの眺めがないと物足りなく感じる西壁の持ち主なので、今回は河津駅近郊の「城山」と、桜並木の上流の「涅槃堂・見晴台」の二つの高台に登りつつ、河川敷でお花見を楽しむプランを考えてみました。
そして、考えを進めていくうちに、河津川の上流には河津七滝があることに思い至り、どうせなら滝のあるところまで遡行してしまおうというプランに変更して実行に移すことにしました。
「お花見も楽しみたいけれど、やっぱり高いところからの眺めが無いとね」という山屋な性格をお持ちのあなたにもバッチリ対応できる内容になってます。
是非、最後まで読んでいってくださいね。
基本情報
まずは、今回の山行についての基本情報です。
日付:2022/3/5
天候:晴れ
エリア:伊豆エリア
コース概要:伊豆急行線「河津駅」~城山〜河津駅〜河津川河川敷〜涅槃堂〜河津七滝ループ橋〜河津七滝〜猿田淵〜東海バス「二階滝停留所」
難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆
交通機関:
(往) 伊豆急行線「河津駅」からスタート
(帰)西日本バス「二階滝停留所」から、伊豆急行線「河津駅」へ
概要
河津桜
河津桜(かわづさくら)は、大島桜(おおしまさくら)と寒緋桜(かんひさくら)が自然に異種交配して生まれた日本原産の桜と言われています。
由来は、1955年に河津町の飯田勝美さんという方が河津川の川沿いに生えていた原木を偶然見つけ、自宅に持ち帰って庭先に植えて育てたのが最初なんだそうです。その後、学術調査を経て1974年に現在の名前「河津桜」として命名されたそうです。
特徴は、ピンク色が鮮やかな大輪の花を咲かせる点、とても早咲きな点が挙げられます。
発祥の地で且つ本場となっている伊豆の河津町では、全国の桜シーズンに先駆けて2月初旬から大規模なイベントを開催していて、多くのお花見客が訪れる観光スポットになっています。
関連リンク
河津桜まつりの公式HPを載せておきます。最新の現地の様子はこちらにてご確認ください。
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城山
伊豆急行線「河津駅」から歩いて5分ほどの位置に登山口のある、河津の街並みを見下ろす標高161mの展望豊かな高台です。
戦国時代初期には、この場所に河津城が建てられていたようですが、北条早雲の伊豆攻略の際に、火攻めにより陥落してしまいました。
その際に、麓から迫る火の手を消すために大量に備蓄していた兵糧米を流して鎮火しようとしたようです。すごい発想ですよね。
残念ながら消し止めることはできなかったようですが、その名残なのか、山頂には米俵を模したギミックが置いてありました。
山頂は小さな公園となっていて、海側に突き出た位置に展望台が備え付けられており、そこからの眺めが絶景です。
天城峠から続く河津川沿線の様子が海に注ぐところまで通して眺めることができます。
特に桜の時期には、河川敷に沿って広がる鮮やかなピンク色の帯が見事な眺めを楽しませてくれます。
山頂まで30分ほどの登り一辺倒な山道を登る必要がありますが、その苦労に見合った眺望を楽しむことができるでしょう。
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河津七滝
河津七滝(かわづななだる)は、伊豆河津町にある河津川上流の渓谷の中にある名の通っている七つの滝を合わせた名前です。
それぞれの滝の名前やスペックが河津町公式HPの観光案内ページに掲載されていたので引用しておきます。
1.釜滝(落差22m・幅2m)
河津町役場HP「河津七滝観光ページ」
2.エビ滝(落差5m・幅3m)
3.蛇滝(落差3m・幅2m)
4.初景滝(落差10m・幅7m)
5.カニ滝(落差2m・幅1m)
6.出合滝(落差2m・幅2m)
7.大滝(落差30m・幅7m)
敷地内は長さ850mの遊歩道になっていて、それぞれ特徴的な滝壺の様子を楽しむことができます。
七滝以外にも、大きな吊り橋が2本あったり、長い木組みの階段があったりと、ちょっと体を動かすのにも最適です。
最奥の釜滝の先にも遊歩道は続き、猿田淵を越えて踊り子歩道に入り、天城峠まで登っていくこともできますが、かなりの長丁場となるので軽い気持ちで先に進むのは、猿田淵までにしておいた方が無難でしょう。
敷地内は舗装されていない道を進むことになるので、登山靴とまでは行かないまでも、厚底のスニーカーなどで赴くようにしてくださいね。
関連リンク
改めて、河津町役場公式の観光HPを掲載しておきます。詳細はこちらをご確認ください。
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今回の山行上でのポイント
地図上の位置と標高
まずは、今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高を示します。
最高点の標高: 620 m
最低点の標高: -3 m
累積標高(上り): 2031 m
累積標高(下り): -1452 m
総所要時間: 07:09:06
歩いた軌跡
続いては、GPSデータを元にした軌跡です。
市販の地図
今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。
本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。
わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。
ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。
5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。
おすすめ展望ポイント
今回の山行ルート上の展望ポイントは2箇所です。
- 城山山頂
- 涅槃堂見晴台
城山山頂
今回の山行ルート上の展望ポイント1つ目は「城山山頂」です。
前出の内容と被りますが、山頂に設置された展望台からの眺めが秀逸です。
天城峠から続く、河津川の様子を上流から海に注がれる河口まで通して眺めることができるので、桜の時期に訪れると河津桜のピンクに染まった河川敷を辿り見ることができます。
海への眺望にも優れているので、河津駅近くに来たら、是非登ってみてください。
30分で登頂できるお手軽さの割に、素敵な眺めが楽しめますよ。
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涅槃堂見晴台
今回の山行ルート上の展望ポイント2つ目は「涅槃堂見晴台」です。
河津川河口から続く、お花見ウォーキングコースも上流の端っこ近く「峰小橋」から徒歩5分ほどの位置にある「涅槃堂」。
お釈迦様が涅槃に入る際の横になった姿を模した像が祀られているお寺様ですが、ここの敷地内に河津川河川敷を見下ろす丘があり、桜の様子を眺める絶好の見晴台となっています。
「城山山頂」よりも高さは低いですが、その分、街や川に近くて鮮明に様子を眺めることができます。多くのベンチが設置されていますので、河口から遡って歩いてきて疲れた脚を休めるには最適です。
歩いてきた河川敷の桜達を遠目に見ながら、一息入れるには最適な場所になっていますよ
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注意した方が良さそうな区間
今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間はありません。
敷いてあげれば、交通量の多い車道を歩くので行き交う車に注意するといったところでしょうか。
- 今回はありません。
今回の山行での服装
今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。
同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。
- ベースレイヤー:薄手の長袖Tシャツ
- ミドルレイヤー:厚手のフリース
- アウター:ソフトシェル、レインウェア、ダウンジャケット
- ボトムス:中厚手の長ズボン、厚手のソックス
- その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋
今回、活動中には薄手の長袖Tシャツとソフトシェルの組み合わせで歩きました。初っ端の城山の登り坂以外、急坂と呼ばれるような道は皆無で汗をかくほどの運動量ではなかったのに加えて、風が激しかったので、いい感じの風除けになってました。
交通機関利用時は、長袖Tシャツに厚手のフリース、ダウンジャケットのフル装備にしたところ、こっちは大失敗。
日の出前や夜間では適切でしたが、日が上がってからは暑くて、暑くてダウンは早々に脱いでしまいました。
嵩張ることも考えると、ダウンジャケットを止めるか、フリースを薄手に切り替えた方が良い時期に入ってきたようです。
以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。
あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。
山行の記録
ここからは、今回の山行について述べていきます。
アプローチ
今回の山行は伊豆急行線「河津駅」からスタートして、城山に登った後、河津川を桜見しながら遡行して、七滝で滝を見て帰ってくるプランとしました。
東京駅からは、JR東海道線で熱海駅へ、熱海駅からはJR伊東線に乗り換えて終点伊東駅に向かいます。
伊東駅からは、私鉄伊豆急行線に乗り込んで河津駅で下車する流れになります。
特急踊り子号を使えば、東京から直通で向かうこともできますが、庶民の山遊びには贅沢品なので使わない方法で向かうことにしています。
河津駅は広い割には無人改札のようで、カードリーダーでの精算が基本となりますが、駅員さんも詰所にはいらっしゃいますので、直接精算が必要な時には呼び出してあげてください。
おトイレは、駅南口を出て直ぐにありますが、桜のシーズン中は電車が到着する度に行列ができます。
並びたくない場合は、電車内のおトイレも活用してください。2号車側についているはずです。
また、駅構内に待合用の椅子がたくさん設置されています。身支度は、これらをお借りると良いでしょう。
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伊豆急行線「河津駅」~城山
身支度ができたら最初の目的地「城山」に登っていきます。
南口改札を出て、おトイレを通り過ぎて、更に東に向かって歩きます。
十字路が見えてきたら左折して、高架下を通過、河津駅で一番高い建物と思われるマンション前の十字路に案内が出ているので、そちらへ入っていきます。
しばらく、車道を進んでいくと行き止まりの住宅の先に登山口につながる道が通じているので進んでいきます。
穏やかな登り斜面を少し進むと、登山口を示しているだろう案内が出ています。
登山口を抜けてから暫く日陰の道を登っていくと、開けた場所に到着します。
この場所から山頂まで、急な登り坂、階段と続きますが、普段から山遊びしているようなら距離も少ないし大したことはないでしょう。
山頂手前には小さな広場があり、海側の開けたところに木組みの展望台が備え付けられています。
ここからの下界への眺めは抜群なので、是非、その場に立ってみてください。
山頂は、もう一段高い位置にある広場です。
こちらには展望は無く、真ん中に山頂碑の代わりなのか米俵のギミックが置いてありました。
今一度、下段に戻り、眼下の様子を一瞥したら、一旦、河津駅へ戻ることにします。
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城山〜河津駅
一旦、城山から河津駅に降って、改めて河津川に向かいます。
海への眺めに気を取られて転ばないように注意しながら、階段を降り、坂を降っていきます。
途中に分岐路のようなところもありますが。作業道に通じているだけのようで、暫く進むと行き止まりになっていました。
登ってきた道を淡々と降るのが正解のようです。
山道から車道に出て、大きなマンションの前を左折、今度は北口方面からのルートを探るつもりで、直ぐに駅方面へ右折します。
小規模な桜並木を抜けると駐車場が見えてきますので、通り抜けてしまいます。
そのまま駅方面に向かうと、河川敷に向かう案内が立っていることがわかるはずです。
信号が切り替わるのを待って交差点を渡って、そちらへ向かっていくことにしましょう。
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河津駅〜河津川河川敷
河津駅の南口から交差点を渡ったら、線路沿いに河津川へ向かいます。
線路沿いから既に、尋常じゃない本数の河津桜が植えてあって足元の菜の花のとの対比が抜群です。
ここだけでも、小規模な桜スポットと言われても納得してしまう規模です。
伊豆急行線とのコラボ撮影にも最適なようで、撮影ポイントとなっている場所には、カメラを構えた沢山の人だかりができていました。
時刻表を見て、時間帯が合いそうだったらコラボ撮影狙ってみるのも良いでしょう。
暫く線路沿いを進むとT字路に差し掛かります。
どちらに進んでも河川敷には出られますが、一旦、左に折れて河口側に向かってみます。
河口に向かっての河川敷は、ライトアップ場所に選ばれるくらい見事な桜のアーチが出来上がっていて、その下を歩いて鑑賞することができます。
ただし、駅近でもあることから半端無い人混みとなります。入り口を覗いてみて、色々厳しいようだったらスルーして別の場所に向かった方が安全かもしれません。
この日も入り込むのは遠慮させてもらい、上流に向かって遡行を始めます。
沢山の観光客の中をのんびりと進んでいきます。
途中、菜の花とのコラボ区間や河辺に降りられる区間、ちょっとした休憩に適している階段区間など、様々なシーンで、様々な人たちが思い思いに桜を楽しんでいました。
屋台も沢山出ていましたが、利用されている方は半分にも満たない感じでしょうか。
情勢的に致し方ないところなのでしょう。わたしも手出しはしませんでした。お金落とさずにすみません。
そして、1時間ほど上流に向かって歩いていくと、涅槃堂へ通じる分岐が見えてきたので、そちらへ向かい見晴台の様子を確かめることとしました。
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河津川河川敷〜涅槃堂
河川敷から車道側へ出て、次の目的地「涅槃堂見晴台」へ向かいます。
少しだけ、河口方面に戻ることになりますが、大した距離ではありません。
車の往来に気をつけつつ反対側に渡り、入り口から敷地内に入ります。
まずは、涅槃像の祀られている本堂に向かいます。
丁度タイミングよく本堂の扉を開けてくれていたので、寝姿を拝見させてもらい見晴台へ向かいます。
見晴台へは、5分も掛からずに向かうことができます。竹林の中の階段を登っていくとすぐに視界が開けて長椅子が沢山設置されている斜面にたどり着きます。
この場所が見晴台となっています。
いつもなのかわかりませんが、強風の中、鯉のぼりが全力疾走で旗めいていました。
ここでご飯と撮っている方も結構いらっしゃったので、良い昼食ポイントかもしれませんね。
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涅槃堂〜河津七滝ループ橋
涅槃堂からは、一旦、遊歩道に戻り上流の折り返し地点まで進みます。
峰小橋の赤い橋までは、多くの観光客が歩いていますが、それよりも上流に向かうと、地元民と思しき人かランニングしている人ぐらいしか通らなくなります。
それでも、桜の木や菜の花は健在で、まだまだその素敵な色合いで楽しませてくれます。
車道とぶつかってからは楽しかった桜の遊歩道も終了です。
ここからは天城街道を通って、特徴的な見た目の橋「河津七滝ループ橋」まで向かいます。
天城街道は、交通量かなり多くて、ひっきりなしに車が走っていきますので、フラついて接触を起こすようなことがないように進んでいきます。
途中に「鉢の山」登山口へ向かう林道であるとか、「観音山」登山道へ向かう車道であるとかの分岐を通過していくと、河津七滝入口を示す大きな看板が出てきます。
看板に従って入り口を入っていくと、河津七滝ループ橋の根元に出ます。
ここは無料の駐車場になっていて、ループ橋を見上げながら散策するちょっとした遊歩道が設置されており、河津桜の木も沢山生えていますので、絶好のお花見スポットになっています。
ループ橋に河津桜という組み合わせも、他では見ることも無いので、素通りするのはあまりに勿体無いです。
十分に楽しんだ後、七滝巡りに向かうようにしましょう。
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河津七滝ループ橋〜河津七滝
河津七滝ループ橋を過ぎると、河津七滝の観光地に入ってきます。
一気に人口密度が上がりますが、桜まつり会場ほどではありません。
そんな中、まずは七滝最大の落差を持つ大滝へ向かいます。
ここは「天城荘」という温泉旅館の敷地内で、滝つぼ周辺は露天風呂区間になっていて旅館客以外は立ち入り禁止です。少し遠目に設置されている展望台から眺める形になります。
遠くからでも大きさは伝わるもので、なかなかの迫力があるので見ておいて損はありません。
続いては、出合滝。
本流と支流が出合場所で、支流側の滝がそうみたいです。その名前に見立てて「出会い」運を上げてくれるとかなんとか書いてありました。
遊歩道から外れているのは、この二つの滝までで、ここからは猿田淵まで続く遊歩道の中を歩いていくことになります。
流石は観光地と言えるほど、道は整備されていて歩きやすくすいすいとすすめます。
その中を、カニ滝、初景滝、蛇滝、エビ滝、そして最後の釜滝と、それぞれに特徴的な滝の様子を楽しみながら散策できます。
なかでも初景滝は、伊豆の踊子の像が立っている人気の撮影スポットになっているので、写真待ちの行列ができていることがあります。
記念撮影にこだわりが無いようだったら、うまくすり抜けてしまってください。
また、道中に2カ所ほど吊り橋が架かっているところがあります。確か搭乗数は最大5人だったはずなので、通過の際は行き交う人々に注意を向けて重量オーバーにならないように通過するようにしてくださいね。
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河津七滝〜猿田淵〜東海バス「二階滝停留所」
河津七滝巡りも終えて、観光客も目減りした中を猿田淵に向かって歩きます。
まずは、木組みの長い階段を登っていきます。
釜滝を見下ろしながら徐々に高度を上げていくと猿田淵を見下ろすテラスに到着です。
椅子の設置は無いので立ち見となります。
暫し佇んだ後、ここからは川の流れから離れます。
登山等というよりも林道と言った方がよさそうな幅広な道を進んでいくと、巨木の並ぶ区間に到着します。「宗太郎杉林道」という場所のようです。昔、ここを開発した方の名前を取って命名されたとか。
杉並木を通り過ぎてしばらく歩くと、天城街道との交差地点にさしかかることになります。
ある意味、今回のルートで一番危険な場所だったかもしれません。
途絶えることなく行き交う車を縫って渡るには、少々危険を伴います。
手を上げても気づくことなく止まって貰えない状況が続きましたが、5分ほど経過した後になんとか車の途切れ目を見つけて駆け足で渡ることができました。
ここを渡ってしまえば、後は勝手知ったる踊子ハイキングコースに乗り入れます。
ここからも林道チックな道が続いて行きます。
予定では、このまま天城峠まで登りきってしまおうと考えていたのですが、時間ギリギリになってきたので、この日は手前の「二階滝停留所」に降ってバスで戻ることにしました。
渋滞で送れること10分、無事にバスに乗り込むことができ「踊り子温泉会館前」まで戻ることができました。
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おまけ
この日は、前に来たことのある「踊り子温泉会館」に再訪してお風呂をいただきます。
河津川隣接という立地から、桜まつりの時期は混みあうようで時間設定3時間とされてしました。前は違った気がしたのでシーズン特有かもしれません。
入浴施設は、内風呂、外風呂、ジャグジーにサウナ風呂と、よく見るスーパー銭湯に似た構成です。
お値段は大人一人1,000円という設定。観光地であること、お風呂では無く温泉であることを考えると普通な設定でしょうか。
外風呂からは、隣接する河川敷の桜が少しだけ見えて、得した気分で入浴を楽しむことができました。
そして、入浴後暗くなった頃、ライトアップ対象となっている温泉前の桜の風景を楽しみます。
流石に19時を回ってくると人通りもまばらでゆっくりと桜鑑賞を楽しむことができました。
その後は、暗やみの中となりましたが河川敷を歩いて駅まで向かい、伊豆急行線に乗ってギリギリその日中には帰ることができました。
ちなみに、河津駅から東京駅まで向かう最終便は20時40分。これを逃すと御前様どころではなく、その日は伊豆にお泊りするしか無くなります。
24時間開いている漫画喫茶とかも無い場所なので、下手すれば街中遭難になりますので、夜桜鑑賞を狙う場合は、電車時間にはくれぐれもご注意くださいね。
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まとめ
伊豆河津の桜と七滝の様子でした。
早咲きの河津の桜は全国的に人気で、例年2月から3月にかけては河津川河川敷に観光客が溢れてごった返しになります。
そんな時は、城山や涅槃堂見晴台など高所からの眺めを楽しむのも悪くありません。
一般の方々は、登り坂を嫌って河川敷に向かうので、人の往来も限定的な静かなお花見を楽しめることでしょう。
眺めに飽きたら、人が空いてくるだろう昼時を見計らって河川敷に降りていくという手段も取れます。
唯一の難点は、標高が低すぎて登り足りないところでしょうか。
そこは、歩行距離を稼いで気持ちを満足させる方向でプランニングしてみてくださいね。
それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
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