登山に行く時に背負っていく登山用ザック。見た目もとても大事ですが、体合ったものを選ばないと、快適な登山を妨げてしまう場合があります。
この記事では、自分にぴったり合った登山用ザックの選び方のポイントを紹介します。
合わせて、背負い方や日々のメンテナンス方法についても紹介しますので参考にしてみて下さい。
登山用ザックの選び方
登山用ザックを選ぶときのポイントは、次の点です。
それでは、登山用ザックの特徴と一緒に説明していきます。
背中と背面の長さが合ったものを選ぶ
自分に合ったザックを選ぶのに一番重要なポイントです。
選び方は、首の後ろの一番飛び出ている骨から骨盤の上までの長さと、ザックの背面の長さが一致しているザックを選ぶようにしましょう。
最初のうちはよくわからないかもしれません。登山用ザックを取り扱っているショップには大抵、背中の長さを測るための機材が置いてありますので、店員さんにお願いして測ってもらうと安心でしょう。
ここが合わないザックを背負っていると、体とザックが離れやすくなり、体の向きを変えるときに遠心力の力でザックの重さに体が振り回されてしまいます。
また、アップダウンの激しい山行では、ザックが固定されずに上下に動いてしまい、疲労感を増すことに繋がります。
必ず実際に背負ってから決めてください。
ウェストベルトがついているものを選ぶ
ウェストベルトの有無もザックを選ぶときの重要なポイントです。必ずウェストベルトの有るザックを選ぶのが良いです。
そして実際にベルトを締めてみて、きつすぎたり緩すぎたりせず、しっかりフィットするものを選ぶと良いでしょう。
ウェストベルトがゆるいと、ザックの重さが肩に集中することとなって、肩の疲れや痛みがますので注意が必要です。
また、最近ベルトにポーチ的なポケットがついているものが増えていますが、大きさが微妙で、使ったことありません。ザック選びのときに重要視しなくても良いです。
用途に合った容量を選ぶ
ザック自体の容量(大きさ)も選ぶ上で重要です。
山頂までピストンしても1時間もかからない山行に50リットルを超えるザックを背負っていくのは重いだけで苦痛ですし、何日も縦走するときに10リットル程度のザックを背負っていくのは、必要な持ち物が入らずに途中敗退に繋がってしまう恐れがあります。
以下、用途別に適切な容量をまとめてみましたので、参考にしてください。
最近のザックは、背中の通気性をよくするため、反り返るような背面パッドを装着しているモデルが増えてますので、実際の容量に比べて収納性が低くなるパターンが多いので、その辺りも確認しながら選ぶようにすると良いです。
その他に見ておくべき装備や特徴
最近の登山用ザックは多機能です。上記の3つほどではないですが、次の点も確認しておくと良いでしょう。
ショルダーハーネス
肩から背中にかけて固定する肩パットです。登山用ザックと体が隙間なく装着できるものを選びましょう。また、ショルダーハーネスが薄すぎると、肩に食い込む形となり痛みが増します。少し厚めのものを選ぶようにしましょう。
ショルダーハーネスについてもしっかりと事前にフィッティングしてください。正しいものを選べば、肩への負担だけでなく、重心の固定、上半身の自由度なども改善されます。
サイドポケット
サイドポケットに水筒などを入れておくことで、わざわざ立ち止まって登山用ザックを開くことなく済むようになります。これもついているものを選んだ方が良いでしょう。
雨蓋
雨蓋(あまぶた)は、登山用ザックの上部の独立した収納部分のことです。これがあるとパッキングのときに小物だけ分別できて便利なので、ついているものを選びましょう。
登山用ザックの背負い方
自分に合った登山用ザックを選んでも、正しく背負えないと体への負担は減らせません。
次のポイントを注意しつつ正しく背負うようにしてください。
ウエストベルト
重い荷物を肩と腰に分散できるよう、ウエストベルトで登山用ザックを腰にしっかり固定するようにしましょう。
登山には様々な用具、ウェアを持っていくことになるので重量も嵩張ります。肩だけで背負おうとすれば、ショルダーハーネスが肩に食い込んで不快な思いをしてしまいますので注意が必要です。
チェストストラップ
チェストストラップとは、ショルダーハーネスの肩パット通しを結んで体へのフィット感を増すための紐のことです。チェストストラップを正しくセットすることで、体と登山用ザックがしっかりと固定されて安定した歩行ができるようになります。
登山用ザックのメンテナス方法
最後に登山用ザックのメンテナンス方法についてご説明します。登山用ザックは、頑丈な作りのものが多くこまめなメンテナンスは不要と考える方が多いですがそんなことはありません。
こまめにメンテナンスすることで、強度や機能性を保って長く使うことができるようになります。
気に入った登山用ザックは長く綺麗に使いたいものですので、山行から帰ったタイミングでこまめにメンテナンスしましょう。
表面についた汚れの除去
登山用ザックの表面についた泥や汚れを、水で絞った柔らかいタオルなどで拭き取ります。
水では落ちない頑固な汚れには、食器用洗剤を少しつけてこすり落とすと良いでしょう。このとき、洗剤を登山用ザックに直接塗るのは控えてください。表面の劣化やシミに繋がることがあります。
各種ジッパーの汚れの除去
さまざなな箇所にあるジッパーに砂などが詰まっていないか確認して払い落とします。
詰まったままにしておくと、そのうちジッパーの開閉ができなくなります。特に汗がつきやすい場所にあるジッパーは、汗が乾いた後に残った塩分で詰まってしまうことがあるので、特に念入りに取り除くようにしてください。
背面パットの汚れの除去
背面パットは、大量の汗を吸い込む場所なので、放置しておくと嫌な匂いの原因になります。
しっかりと汚れや汗を拭きとるようにしましょう。
まとめ
- 登山用ザックは、体に合ったもの、用途に合った容量のものを選ぶこと。
- しっかりと体に合った登山用ザックでも、背負い方を間違えると負担になるので、正しい背負い方で使うこと。
- 長く使えるように日々のメンテナンスは怠らないこと。
登山用ザックは、登山用品の三種の神器とも呼ばれます。自分に合った気に入ったものを選択して快適で楽しい山ライフを満喫してくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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