登山後温泉|さらりとしたお湯と木の温もり溢れる館内が魅力「さわらびの湯」の紹介です

登山を初めて十数年、東京都内在住の身でありながら、実は埼玉県界隈の里山にはあまり出向く機会がありません。

しかし、東京と埼玉の境に位置する「棒ノ折山」には、沢歩きが楽しい白谷沢ルートがあり、比較的足を運ぶ機会があります。

今回は、そんな「棒ノ折山」の麓にある名栗エリアの温泉施設「さわらびの湯」を紹介します。

硫黄成分のあるお湯は、メラニンを分解する効果があるので、紫外線を強烈に浴びる山歩きの後とかには良いのですが、成分が強すぎると湯あたりしてしまうこともあります。

「さわらびの湯」の源泉も硫黄成分を持ったお湯なのですが、成分濃度はそれほど高く無いようで、わずかな硫黄臭に、さらりとした肌触りで、とても入浴しやすいのが特徴的です。

また、地産品の西川材を使った木造の建物は優しい雰囲気を醸し出していて、とても寛げる空間を提供してくれます。

今週末は、名栗の大自然でリフレッシュしようとお考えでしたら、今回の記事はきっと参考になるかと思います。

是非、最後まで読んでいってくださいね。

「さわらびの湯」におすすめな人
  • 日焼けやシミが気になる人
  • お風呂上がりも、ゆっくりゆったり過ごしたい人
  • 山遊び、沢遊びで足元から泥んこになってきた人
「さわらびの湯」はイマイチな人
  • 露天風呂では、手足を広げて伸び伸びしたい人
  • 展望に優れた露天風呂に入りたい人
  • バス停まで歩きたくない人
目次

基本情報

まずは、基本情報です。

基本情報

施設名:さわらびの湯

住所:〒357-0112 埼玉県飯能市下名栗685

電話:042-979-1212

営業時間:10:00 ~ 18:00

定休日:毎月第1・3水曜定休(祝祭日は営業、翌週水曜日休み)

湯船の種類:内風呂、露天風呂、スチームサウナ

無料設備:ボディソープ、シャンプー、リンス、ドライヤー

有料設備:タオル、バスタオル、Tシャツ、下着、メイク落とし、洗顔、化粧水、乳液、歯ブラシセット

登山者向設備:大きなロッカー✖️、ザック置き場✖️、大きな靴入✖️、靴洗い場○

宿泊設備:✖️

駐車場:○(無料駐車場あり:約150台)

客層:単独、グループ、ファミリー、カップル

※最新情報、臨時休業については公式HPをご確認ください。

泉質情報

そして、一番気になるお湯情報です。

泉質情報

源泉名:名栗温泉

泉質:アルカリ性単純硫黄冷鉱泉(低張性アルカリ性冷鉱泉)

水素イオン濃度(pH):9.6

使用量(リットル/日):3.5

泉温(℃):16.8

飲用:×

泉質別適応症:アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症

泉質の特徴

「さわらび温泉」の泉質名は「アルカリ性単純硫黄冷鉱泉」となっており、硫黄成分は一定数含んでいますが、お湯に溶け込んでいる割合が、規定値には届いておらず、ちょっと薄いよといったものです。

源泉の使用量もあまり多くは無いので、加水加温をする必要があり、更に成分濃度が薄まっている状況なのが読み取れます。

このため、含有成分による効果もソフトになっていますが、その反面、お肌に優しいさらりとした入りやすいお湯となっています。

また、pH9.6とアルカリ性のお湯は、お肌の油分な皮脂や油分を落としてくれるという美肌効果が期待できます。

このことから、まるっと特徴を表すとしたら以下のような温泉とみることができます。

「さわらびの湯」の特徴

  • 美肌の湯
  • 生活習慣病の湯
  • 痰の湯

各成分の主な効果

  • 硫黄泉:メラニンを落とす効果、生活習慣病に効果あり(美肌の湯、生活習慣病の湯、痰の湯)
  • アルカリ性のお湯:クレンジング効果(美肌の湯)

湯船

「さわらびの湯」の湯船には、内風呂、露天風呂、スチームサウナがあります。

それぞれの特徴を見ていきます。

内風呂

まずは内風呂の特徴です。

広さは14、15名が足を伸ばして入れるくらいの大きさがあります。

湯船の中にはジェットバスの噴射口が3つほどと、中央でブクブクしているバイブラがありますので、マッサージ効果が期待できるでしょう。

地産品の西川材を使った木造の天井や壁は優しい雰囲気があって、気持ちをリラックスするのにも一役買ってくれます。

「さわらびの湯」は露天風呂が小ぶりなので、この内風呂に入るのがメインになることでしょう。

露天風呂

続いては露天風呂の特徴です。

足を伸ばして入れるのは3名程度、少々小ぶりなお風呂になっています。

このため、始終誰かは入っている感じなので、入りたい場合はチラチラ確認しておく必要があるのが、ちょっと面倒かもしれません。

露天風呂からの展望はあまり無いのですが、足下には入間川が流れているので、さらさらと川の流れる音を聞きながら、ゆっくりとした時間を過ごせます。

ただ、あんまり体を乗り出すと、川に沿って伸びる鋪道から丸見えになるので、ご注意くださいね。

スチームサウナ

「さわらびの湯」にはドライサウナが無く、スチームサウナだけが設置されています。

サウナマットなどは無いので、プラスチックの椅子に直接腰掛ける形となりますが、室内に椅子を洗い流す蛇口が無いので、そのまま座るのに抵抗あるようでしたら立って入るか、利用を控えるのが良いかもしれません。

わたしも、そのあたり気になるタイプなので、初回にちょっとだけ入ったっきりになっている施設です。

勝手な解釈ですが、「さわらびの湯」は優しい木材に囲まれた内風呂に入るのがメインでサウナ系はおまけってことなんだろうなと思っています。

関連リンク

「さわらびの湯」公式HPに、浴槽や館内の様子、泉質成分が掲載されていました。さらに詳しい情報が欲しい場合は、URLよりご確認ください。

料金

そして、次に気になる料金についてです。

料金表

大人:

入浴料(3時間)800円、回数券(12枚、有効期間1年)8,000円

子供(小中学校)

入浴料(3時間)400円

その他:

タオル220円、バスタオル630円、Tシャツ330円、下着220円、メイク落とし220円、洗顔220円、化粧水330円、乳液330円、歯ブラシセット220円

※この料金表は2023/2/3時点のものとなります。最新情報は公式HPや直接お電話にてご確認ください。

入浴料は、平日も祝祭日も変わらず同じ価格です。

特別なところで、障害者割引、65歳以上のシニア割引、飯能市民割引などがあるので、対象にあった割引を受けられるとなかなかお得かなと思います。

宿泊設備はありませんが、徒歩圏内にノーラ名栗というグランピング施設があります。そちらを予約、活用すればもっとゆっくり過ごすことはできそうです。

お得クーポン

万人が利用できるものではありませんが、以下の会員サービスに入会しているようでしたら、そちらを経由した優待割引があります。

概ね100円引きになるようですので、もし、ご自身が会員のサービスありましたら、是非、活用くださいね。

  • JAF優待割引(詳しくはこちらをご覧ください)

アクセス方法

「さわらびの湯」へのアクセス方法です。

最寄の駅やバス停から公共交通機関を使ったアクセス方法、クルマでのアクセス方法の順に説明します。

公共交通機関でのアクセス方法

まずは、電車、バスを使ったアクセス方法です。

最寄りのバス停、駅それぞれからのアクセス方法について載せていきます。

また、近隣まで高速バスが出ているようなら、そちらについても載せておきます。

最寄りバス停からのアクセス方法

「さわらびの湯」の最寄りのバス停は国際興業バス「ノーラ名栗・さわらびの湯停留所」となります。

バス停からの距離は、概ね徒歩5分といったところです。

バス発着のタイミングは平日で大体1時間毎、土日祭日は30分毎なので、予め帰りの便を確認してからお風呂に入ると良いでしょう。

万が一、乗り送れば場合は、徒歩圏内に地産品を取り扱っている「CAFE&SHOP YAMASEMI」というお店があるので、そこで時間潰すのも悪く無いです。

地産品の西川材を使ったであろう木材雑貨がいっぱいあって、結構楽しいんですよ。

最寄りバス停からのアクセス方法

最寄りバス停からのアクセスマップ

最寄り駅からのアクセス方法

「さわらびの湯」の最寄駅は西武池袋線「飯能駅」になります。

徒歩で向かうと4時間近くかかるので、ちょっと現実的では無いですね。

素直にバスを使うのが良いでしょう。

ちなみに、「ノーラ名栗・さわらびの湯停留所」から「飯能駅」行きの最終バスは18時44分です。

「さわらびの湯」閉館時間は18時なので、よほどのことがなければ乗り遅れることはないかと思います。(2023年2月3日時点の情報です。最新ダイヤは公式サイトをご確認ください。)

最寄り駅からのアクセス方法

最寄り駅からのアクセスマップ

高速バスでのアクセス方法

「さわらびの湯」に直行できるような高速バスはありませんでしたので、この項目は空欄です。

関連リンク

公共交通期間の時刻、運行状況、運賃の確認に役立つリンクを掲載しておきます。プランニングの際にご活用ください。

車でのアクセス方法

続いては、車を使ったアクセス方法です。

わたしは非マイカー組なので、実際に車でアクセスしたことはありませんが、需要があるかもしれませんので、調べた内容を載せておきます。

「さわらびの温」への最寄りインターチェンジは圏央道「狭山日高インターチェンジ(以降IC)」もしくは同道「青梅IC」とのことなので、以下のようなルートとなります。

最寄りICからのアクセス方法

最寄りICからのアクセスマップ

「さわらびの湯」を利用してよかった点3つ

「さわらびの湯」がどんな施設なのか大体わかったところで、実際に利用してみて、よかったなと感じた点3つを紹介します。

「さわらびの湯」を利用してよかった点3つ
  • 日焼け効果の期待出来る、さらりと入りやすいお湯
  • 木材をふんだんに使った、天井の高い休憩所
  • 靴洗い場完備で、登山者にも入りやすい施設

日焼け効果の期待出来る、さらりと入りやすいお湯

「さわらびの湯」を利用してよかった点の一つ目は「日焼け効果の期待出来る、さらりと入りやすいお湯」という点です。

泉質情報で述べた通り、「さわらびの湯」の源泉は硫黄成分を含んでいます。

この硫黄成分には、日焼けの原因となるメラニン色素を分解する効果があるので、登山後のケアには助かる温泉となっています。

その反面、硫黄成分は肌に浸透しやすく、刺激が強いので、湯あたりしやすいといった面があります。

しかし、「さわらびの湯」は幸か不幸か源泉の湧出量が少なく加水加温しているので、成分濃度が薄まって、さらりとしたとても入りやすいお湯になっていました。

これなら、ゆっくりゆったりお風呂を楽しみながら、お肌のケアもできて良いことだらけなんじゃないかなと思います。

木材をふんだんに使った、天井の高い休憩所

「さわらびの湯」を利用してよかった点の二つ目は「木材をふんだんに使った、天井の高い休憩室」があるという点です。

しかも、畳敷の大広間と天井高い板張りのラウンジの2箇所もあるんです。

純和風のわたしとしては、風呂上がりは畳に寝転んでうつらうつらするのが畳敷の大広間で寝転んでうつらうつらするのがお気に入りなので大広間が一押しなのですが、日差しがいっぱい入るラウンジもなかなか捨てがたいです。

要するに、どっちも良いということです。

お風呂上がりのんびりしたいという希望には、十分に答えてくれることでしょう。

靴洗い場完備で、登山者にも入りやすい施設

「さわらびの湯」を利用してよかった点の三つ目は「靴洗い場完備で、登山者にも入りやすい施設」という点です。

最近、登山口近くの入浴施設にポツポツと見かけるようになってきましたが、「さわらびの湯」は10年前から登山靴を洗うための洗い場を提供してくれています。

昔はビニールホースのついた蛇口と桶があるだけでしたが、現在はシャワーヘッドがついたホースに、柔らかいスポンジ系の靴磨きを設置してくれています。

亀の子タワシだと、革製の靴には少々刺激が強いので、このようなスポンジが置いてあるのは、なかなかポイント高いです。

これなら、白谷沢の渓谷コースから泥だらけで下山してきたとしても、気兼ねすることなくお風呂に立ち寄れることでしょう。

「さわらびの湯」を利用してイマイチだった点3つ

どんな施設でも、よかった点もあれば、悪かった点も存在します。

ここでは、「さわらびの湯」を実際に利用してみてイマイチだったなと感じた点3つを紹介します。

「さわらびの湯」はイマイチな人
  • 露天風呂が小さい
  • 露天風呂からの眺めが微妙
  • バス停まで意外と遠い

露天風呂が小さい

「さわらびの湯」を利用してイマイチだった点の一つ目は「露天風呂が小さい」という点です。

前出したとおり、広くて開放感のある内風呂に比べて、かなり小さいです。

大人三人が足を伸ばして入ったら、ほぼ満員になってしまいます。

各自が体育座りすれば6名ぐらいは入れますが、自宅のユニットバスと同じような入り方はできれば避けたいところなので、そんな窮屈に入るくらいだったら、内風呂だけ楽しんで上がってしまうだろうなと思ったので、イマイチな点に挙げてみました。

ただ、タイミングが良ければ誰も入っていないタイミングを狙えなくは無いので、時間に余裕があるようだったら、内風呂に入りながら待つというのでも良いのかもしれません。

露天風呂からの眺めが微妙

「さわらびの湯」を利用してイマイチだった点の二つ目は「露天風呂からの眺めが微妙」という点です。

露天風呂の足下に入間川はあるものの、対岸は林に囲まれているため、開放感を感じるほどの眺めは正直期待できません。

そのかわり、川のせせらぎや、木々のざわめきといった自然が奏でる音を楽しみながらお風呂でくつろぐことはできそうです。

音と眺めどちらを重視するかは、ひとそれぞれなので一概には言えないですが、前者に意識を向けられるなら、この点は大してマイナスにはならないかもしれませんね。

バス停まで意外と遠い

「さわらびの湯」を利用してイマイチだった点の三つ目は「バス停まで意外と遠い」という点です。

徒歩5分ぐらい大した距離じゃないと思いますよね。

確かに山行の途中なら一瞬の距離ですが、お風呂に入って十分に寛いだ後の5分は思いのほか長く感じます。

特に、夏場はバス停に向かうまでの間に、もう一度、汗まみれになることもザラです。

ここは「さわらびの湯」とは全く関係のない点ではありますが、ちょっと不快だったのでマイナスポイントに上げさせてもらいました。

「さわらびの湯」とセットで楽しめる山

最後に、この施設とセットで楽しめる山を紹介します。

「さわらびの湯」とセットで楽しめる山
  • 棒ノ折山

棒ノ折山

「さわらびの湯」とセットで楽しめる山は「棒ノ折山(ぼうのおれやま)」です。

「棒ノ折山」は、東京都の奥多摩町と、埼玉県の飯能市の境にある標高969mの里山で、奥多摩エリアと奥武蔵エリアを跨ぐ山でもあります。

山頂からは、武甲山をはじめとした奥武蔵の山々や、関東平野を見渡すことができます。

主な登山ルートとしては、

  • 有間ダムが作る人工湖・名栗湖からスタート、白谷沢を経由して登る渓谷ルート
  • JR奥多摩線「御嶽駅」「沢井駅」「軍畑駅」いずれかからスタート、高水三山を経由して登るルート
  • 川苔山から都県境を辿るロングルート

などが挙げられます。

この中で、一番最初の渓谷ルートの登下山口から徒歩25分で「さわらびの湯」に立ち寄ることができます。

下山口から入浴施設へのアクセス方法

下山口から入浴施設へのアクセスマップ

まとめ

「さわらびの湯」におすすめな人
  • 日焼けやシミが気になる人
  • お風呂上がりも、ゆっくりゆったり過ごしたい人
  • 山遊び、沢遊びで足元から泥んこになってきた人
「さわらびの湯」はイマイチな人
  • 露天風呂では、手足を広げて伸び伸びしたい人
  • 展望に優れた露天風呂に入りたい人
  • バス停まで歩きたくない人
「さわらびの湯」とセットで楽しめる山
  • 棒ノ折山

硫黄成分を含みつつさらりとしたお湯と、地産品の西川材をたっぷり使った木の温もりが魅力の「さわらびの湯」の紹介でした。

登山などのアウトドアアクティビティでは、常時、直射日光にお肌を晒しているため、日焼けによるお肌へのダメージが気になるところです。

そんな時は、「さわらびの湯」のメラニン分解効果で、お肌のケアを入念にしておくと良いのではと思います。

奥多摩、奥武蔵に遊びに来た際は、是非、お立ち寄りくださいね。

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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