富士山が見えるところに温泉はないって言葉を聞いたことはありますか?
わたしも最近知ったのですが、伊豆や箱根で言われていた古い諺で、温泉を探す時の目安にしていたそうです。
実際に、何度か富士山には登っていますが、下山後のひと風呂には苦労することが多くて、吉田ルートを下山した際は、ほぼほぼ「ふじやま温泉」に立ち寄らせてもらっていました。
難点は、最寄りのバス停「富士山世界遺産センター停留所」から徒歩20分とマイカー持ちじゃないとアクセスが非常に悪い点だったのですが、よくよく調べてみたら「河口湖駅」からの無料巡回バスで施設の目の前まで行けることを今頃になって知った次第です。
そんな訳で、富士山だけに限らず、河口湖駅へ下山する山であれば結構おすすめな、富士急ハイランド隣接「ふじやま温泉」について紹介します。
是非。最後まで読んでいってくださいね。
- お風呂を出てから、あまり歩きたくない人
- 大きな湯船で足を投げ出して寛ぎたい人
- 普段から中型、大型のザックで行動している人
- 末広がりな富士山を眺めながらお風呂に入りたい人
- お風呂にお金をかけたく無い人
- 静かにゆっくり湯船に浸かって寛ぎたい人
基本情報
![](https://yamanoblog.com/wp-content/uploads/2022/09/climbing-spa-fujiyamaonsen_head1-768x1024.jpeg)
まずは、基本情報です。
施設名:ふじやま温泉
住所:〒403-0017 山梨県富士吉田市新西原四丁目17番1号
電話:0555-22-1126
営業時間:10:00~22:00(最終受付21:00)
定休日:不定休。
湯船の種類:内風呂、露天風呂、ジェットバス、炭酸泉、バナジウム風呂、サウナ、水風呂
無料設備:シャンプー、リンス、ボディソープ、ドライヤー、バスタオル、フェイスタオル
有料設備:館内着
登山者向設備:大きなロッカー○、ザック置き場✖️、大きな靴入れ○、靴洗い場✖️
宿泊設備:✖️
駐車場:○(無料)
客層:単独、グループ、ファミリー
※最新情報は、公式HPにてご確認ください。
泉質情報
そして、一番知りたい泉質情報です。
源泉名:ふじやま温泉
泉質:カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉
水素イオン濃度(pH):7.3
湧出量(リットル/分):193.1
泉温(℃):30
飲用:✖️
泉質別適応症:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、慢性婦人病など
泉質の特徴
「ふじやま温泉」の更衣室に掲載されている分析表による泉質名は「マグネシウム・カルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉」となっており、多くの成分がブレンドされた天然温泉を示しています。
これら泉質を、まるっとまとめると以下のような特徴を持った温泉とみることができます。
「ふじやま温泉」の特徴
- 温まりの湯
- 傷の湯
- 美肌の湯
- 清涼の湯
- 脳卒中の湯
各成分の主な効果
- 炭酸水素塩:美肌効果(美肌の湯、清涼の湯)
- 硫酸塩:傷・火傷の治癒効果(傷の湯、脳卒中の湯)
- 塩化物:殺菌効果(温まりの湯、傷の湯)
これ以外にも、肌の水分保持に効果があると言われるメタケイ酸という成分も含んでおり、美肌効果を更に高めてくれることを期待できる温泉になっています。
湯船毎の特徴
泉質の特徴がわかったところで、ここでは湯船毎の特徴についてを述べていきます。
「ふじやま温泉」は4階建のとても大きな温泉施設です。
入浴エリアも広くて、その中に多数の湯船があります。
以下、一種類ずつ見ていきます。
内風呂
まず最初は、基本となる内風呂についてです。
施設の中、窓に近い位置に御影石大浴場という名前の巨大な湯船があります。
目視での感覚だと、20人くらいの人数が足を伸ばして入れるくらいの広さがあり、子供であれば泳ぐこともできるでしょう。
ただし、できることとやっていいことは別物なので、くれぐれも泳いだりしないようお願いします。
露天風呂
続いては、露天風呂です。
地元を流れる富士川からとれる、早川石という石材を使って組んだ浴槽は天然の露天風呂を模したつくりとなっていて、それなりに趣があります。
広さは10名ほどが足を伸ばして入れるくらいの大きさがあり、こちらの収容人数もなかなかのものです。
ただ、残念なことに高い塀や屋根により、富士山を眺めながら露天に入るという楽しみはできません。
玄関で振り返ると富士山がばっちり見える位置関係なので、かなり期待していただけにこの点は本当に残念でした。
ジェットバス
ジェットバスは、施設の中にある湯船で、寝そべりながらチェット噴射によるマッサージを受けられる仕様となっています。噴射口は4つなので、一度に利用できるのは4名となります。
他の湯船に比べると利用できる人数に限りありますが、他に珍しい湯船が多数あるからか、満員で使えない状況に出くわすことはほとんど無いので、安心して利用してくださいね。
炭酸泉
炭酸泉も、施設の中にある湯船の一つで、人工の炭酸ガスを溶け込ませて血行促進効果を高めたお湯を提供してくれています。ここも湯船は小さくて足を伸ばした状態だと4名がギリギリといったサイズです。
唯一、この湯船だけは満員で入れないタイミングがある、人気のお風呂になっていましたので、もし、空いているようだったら、混み合う前に入ってしまったほうがよいでしょう。
バナジウム風呂
バナジウム風呂は、富士山の天然水バナジウム水を使った湯船です。
バナジウム水は新陳代謝をよくして、血糖値を下げる効果があるそうで、成人病予防に良い結果をもたらしてくれそうです。
日によっては、ゆずや薬草を浮かべたイベント湯を開催していることもあるので、一度は確認していくと良いかと思います。
広さは、炭酸泉と同じく足を伸ばした4名の大人がギリギリ入れる大きさでした。
サウナ
「ふじやま温泉」のサウナは、三段の雛壇になった腰掛けに座って汗を流す一般的なドライサウナです。収納人数は15名ほどでしょうか。
満員状態になることは少なく、いつも待たされることなく使わせてもらっています。
水風呂
サウナ近くには、当然水風呂もあります。
3名ほど入れる広さの湯船には、サウナで熱ったからだをしっかりと冷やしてくれるだけの水量が張ってあります。
サウナと交互に入って、体を整わせることに活用くださいね。
料金
続いて、料金表です。
大人:
入館料 平日1,500円、土日祝1,800円
子供(小学生以下、3歳以上):
入館料 平日750円、土日祝900円
その他:
岩盤浴680円、館内着300円
※この料金表は2023/1/14時点のものとなります。最新情報は公式HPをご覧いただくか、直接お電話にてご確認ください。
お得クーポン
お得なクーポン情報です。
以下URLにクーポン情報が載っていましたので、ご活用ください。
![](https://onsen.nifty.com/cms_image/onsen/255-elizabeth/onsen007430/onsen007430_1.jpg)
![](/hcw/sns_thumbnail.gif)
アクセス方法
「ふじやま温泉」へのアクセス方法です。
最寄の駅やバス停から公共交通機関を使ったアクセス方法、クルマでのアクセス方法の順に説明します。
最寄駅からのアクセス方法
「ふじやま温泉」の最寄駅は富士急行線の河口湖駅もしくは富士山駅となります。
河口湖駅、富士山駅ともに、アクセス方法は無料巡回バスとなります。
河口湖駅から無料巡回バスで向かう方法
河口湖駅から無料巡回バスで向かう場合は、駅前バスロータリーにある4番のりばから乗車します。
その後、「ふじやま温泉前停留所」で下車すれば、目の前が目的地となります。
アクセス方法
![](https://yamanoblog.com/wp-content/uploads/2022/09/climbing-spa-fujiyamaonsen_route006-1024x96.jpg)
河口湖駅の4番のりばへのアクセスマップ
ふじやま温泉前停留所からのアクセスマップ
富士山駅から無料巡回バスで向かう方法
富士山駅から無料巡回バスで向かう場合は、富士山ステーションホテル前にあるバスのりばから乗車します。
その後、「ふじやま温泉前停留所」で下車すれば、目の前が目的地となります。
アクセス方法
![](https://yamanoblog.com/wp-content/uploads/2022/09/climbing-spa-fujiyamaonsen_route004-1024x98.jpg)
富士山ステーションホテル前のりばへのアクセスマップ
ふじやま温泉前停留所からのアクセスマップ
関連リンク
無料巡回バスの時刻及び、停留所マップの確認用に「富士急グループ」サイトを載せておきます。
最寄駅「河口湖駅」や「富士山駅」へのルート検索用に「駅探」サイトを載せておきます。
高速バスを使ったアクセス方法
「ふじやま温泉」へ高速バスでアクセスする場合は、「富士急ハイランド停留所」で下車。
そこからは歩いて向かうことになります。
アクセス方法
![](https://yamanoblog.com/wp-content/uploads/2022/09/climbing-spa-fujiyamaonsen_route001-1024x98.jpg)
富士急ハイランド停留所からのアクセスマップ
関連リンク
高速バスの予約用に「ハイウェイバス」サイトを載せておきます。
クルマを使ったアクセス方法
中央自動車道「河口湖IC」より2分
「ふじやま温泉」へクルマでアクセスする場合、最寄インターチェンジは中央自動車道「河口湖IC(インターチェンジ)」となります。
「河口湖IC」を降りた後、約2分ほど走ると目的地となります。
アクセス方法
![](https://yamanoblog.com/wp-content/uploads/2022/09/climbing-spa-fujiyamaonsen_route003-1024x98.jpg)
河口湖ICからのアクセスマップ
関連リンク
交通状況の確認用に「山梨県道路規制情報」サイトを載せておきます。
「ふじやま温泉」を利用してよかった点3つ
![](https://yamanoblog.com/wp-content/uploads/2022/09/climbing-spa-fujiyamaonsen_head2-1024x768.jpeg)
- 高速バスの停留所が近い
- 湯船がみんな大きい
- 大きなロッカーを借りられる
高速バスの停留所が近い
「ふじやま温泉」を利用してよかった点の一つ目は「高速バスの停留所が近い」という点です。
これは本当に助かる点で、歩いて6分で「新宿」行きの高速バスが発着する「富士急ハイランド停留所」に向かうことができます。
最終便は20時台までやっているので、お風呂入る前に予約サイトでバスを抑えて、あとは時間までゆっくりお風呂を楽しむという使い方ができます。
なお、バス停の前にもチケット売り場あるので、飛び込みで乗れるかもしれませんが、予約はしておいた方が無難です。
もし、最終便まで満席だったら、タクシーとかで「河口湖駅」まで戻らないといけなくなりますので、ご注意くださいね。
湯船がみんな大きい
「ふじやま温泉」を利用してよかった点の二つ目は「湯船がみんな大きい」という点です。
温泉では、足を伸ばして入りたいですよね。
特に、登山の後は足が強張っているので、大きな湯船で揉みほぐしたいところです。
この施設では、そんな思いも十分に叶う広さの湯船が用意されています。
しかも、内風呂、外風呂どちらも泳げるぐらい広いので、ゆっくり足を投げ出して入れます。
ちなみに、最近の子供は湯船で泳いだりしないんですね。
この施設で見かける子供たちは騒ぎはするけど、泳いだりするのを見かけたことが無いのが意外でした。
大きなロッカーを借りられる
「ふじやま温泉」を利用してよかった点の三つ目は「大きなロッカーを借りられる」という点です。
おそらく、富士ハイランドパークにお泊まりで遊びに来ている客層にも対応するためなんだろうと思うのですが、受付にお願いすれば、大きなロッカーを借りることができます。
流石に、70リットル級の大型ザックは入らなそうでしたが、40リットル級の中型ザックなら十分に入る大きさのロッカーなので、脱衣所に持ち込んで置き場所に困るようなこともありません。
しかも無料で借りられます。
この点は、とても助かりました。
「ふじやま温泉」を利用してイマイチだった点3つ
![](https://yamanoblog.com/wp-content/uploads/2022/09/climbing-spa-fujiyamaonsen_head3-768x1024.jpeg)
- 湯船から富士山が見えない
- お値段がリゾート価格
- ちょいちょいうるさい
湯船から富士山が見えない
「ふじやま温泉」を利用してイマイチだった点の一つ目は「湯船から富士山が見えない」という点です。
これちょっと絶望的なんです。
「ふじやま」とか名前に入っているので、末広がりな富士山を眺めながら湯船に浸かって、「うえー」ってできると思うじゃないですか。
全然見えないんです。
チラとも見えないんです。
場所を探せばあるのかもしれませんが、探さないといけない時点でアウトです。
しかも、帰りに正面玄関を抜けると、正面にバッチリ富士山が見えるんですよね。
そうなんです、立地的にはバッチリ見える場所なんです。
おそらく、周囲からマッパのお客さんが見えないように配慮した結果がこれなんだろうと思います。
仕方ないことではありますが、この点はホントにホントに残念でした。
ギャラリー
![](https://yamanoblog.com/wp-content/uploads/2022/09/climbing-spa-fujiyamaonsen_001-1024x702.jpeg)
お値段がリゾート価格
「ふじやま温泉」を利用してイマイチだった点の二つ目は「お値段がリゾート価格」という点です。
登山の帰りに汗を流す目的だと、ゆっくりのんびり入っても1時間くらいだと思います。
従って、入浴料が1,000円を越えてくるとちょっと割高に感じてしまいますよね。
この施設、土日祝日だと1,800円になるんです。
クーポン使って1,500円にはなりますが、なかなか敷居の高いお値段です。
富士ハイランドパークのお隣ということで、観光客相手の価格設定になっているんだろうと思いますが、ここの点は厳しいなあと感じました。
ちょいちょいうるさい
「ふじやま温泉」を利用してイマイチだった点の三つ目は「ちょいちょいうるさい」という点です。
客層が、富士ハイランドパーク帰りの家族や学生グループ、団体客なんかが多いので、どうしても賑やかになってしまいます。
それでも、ほとんどの場合は皆口数少なめに自分達だけに聞こえるような声で穏やかにお風呂を楽しんでいるのですが、ごくたまに、大きな声で談笑というか叫んでいるような学生さんたちやお父さんたちに出くわすことがあります。
こうなると、ちょっと厳しいです。
対象の団体がお風呂から出るか、自分から出るかしないとゆっくり寛ぐのは難しいです。
運の要素が強いですが、この点残念に感じてしまいました。
「ふじやま温泉」とセットで楽しめる山
![](https://yamanoblog.com/wp-content/uploads/2022/09/climbing-spa-fujiyamaonsen_head4-1024x955.jpeg)
最後に、この施設とセットで楽しめる山を紹介します。
- 富士山
- 三つ峠
富士山
「ふじやま温泉」とセットで楽しめる山の一つ目は「富士山」です。
名前が「ふじやま」だからというのもありますが、吉田ルートの登下山口となるスバルライン五合目から一番近い大型温泉施設となっている点が一番の理由です。
ちょっと歩くことになりますが、「富士山遺産センター停留所」で途中下車すれば、「河口駅」から無料巡回バスに乗って戻ってくるよりも若干早く辿り着くことができます。
そして帰りは、お隣の「富士ハイランドパーク停留所」から高速バスで乗り継ぎの心配無く居眠りしながら帰れます。
とても楽ちんなので、一度お試しください。
アクセス方法
![](https://yamanoblog.com/wp-content/uploads/2022/09/climbing-spa-fujiyamaonsen_route005-1024x98.jpg)
富士山遺産センター停留所からのアクセスマップ
関連リンク
路線バスの時刻及び、停留所マップの確認用に「富士急バス」サイトを載せておきます。
三つ峠
「ふじやま温泉」とセットで楽しめる山の二つ目は「三つ峠」です。
「三つ峠」は、山梨県の都留市、西桂町、河口湖町の三つの行政区間を跨る山です。
山と言い切るとちょっと語弊がありますね。
正確には、開運山、御巣鷹山、木無山の3つの山をまとめた総称になります。
このため、「三つ峠」への登山口はさまざまな場所に存在していますが、この施設とセットにしたいのは、「天上山」との縦走を経て「河口湖駅」へ降るルートを取った時となります。
実は、河口湖駅周辺は、目ぼしい日帰り温泉施設がありません。
河口湖湖畔に「河口湖温泉郷」がありますが、ほぼ宿泊が前提のところで、お風呂だけを提供してくれるところは思ったほど多くはないです。
立ち寄り湯サービスを実施していても、宿泊客メインとなるため、時間制限があったりと自由が利かないケースも見受けられます。
そこで「河口湖駅」から出ている無料巡回バスで「ふじやま温泉」まで移動してしまうプランを推したいと思います。
この施設なら、閉館時間22時まで気にせずに長湯できますし、帰りはお隣の「富士ハイランドパーク」から高速バスで帰ることができます。
唯一の難点は、この高速バスが日によって混雑することがある点でしょうか。
バスに乗れないと大惨事になるので、事前の予約は忘れないようお願い致します。
アクセス方法
![](https://yamanoblog.com/wp-content/uploads/2022/09/climbing-spa-fujiyamaonsen_route002-1024x119.jpg)
ふじやま温泉前停留所からのアクセスマップ
まとめ
- お風呂を出てから、あまり歩きたくない人
- 大きな湯船で足を投げ出して寛ぎたい人
- 普段から中型、大型のザックで行動している人
- 末広がりな富士山を眺めながらお風呂に入りたい人
- お風呂にお金をかけたく無い人
- 静かにゆっくり湯船に浸かって寛ぎたい人
- 富士山
- 三つ峠
富士ハイランドパーク隣接の「ふじやま温泉」の紹介でした。
お値段がお高めなので、ちょっと評価が辛口になってしまいましたが、登山後に立ち寄る温泉としては及第点な施設です。
やっぱり、広い浴槽で足を投げ出してゆっくりするのは気持ちが良いですからね。
「河口湖駅」、「富士山駅」に下山することがありましたら、無料巡回バスを使って赴いてみてくださいね。
それでは、ここまでお読みくださりありがとうございます。
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