山行の記録|伊豆下田の白浜海岸で白い砂浜を歩いてきました

伊豆半島の南部にある下田市には、多くの綺麗な海水浴場が存在しています。

今回はその中の一つ、白い砂浜が長く続くことで有名な「白浜海岸」をゆっくり歩いてきました。

海岸線だけでは物足りないので、河津駅から海岸線を南下、尾ヶ崎ウイング、竜宮島りゅうぐうじまと進んでくプランで歩き出しましたが、国道135号線は歩行者が歩く想定にはなっていないようで、路側帯が狭く行き交う車に戦々恐々とするシーンに何度が遭遇することとなりました。

それでも、尾ヶ崎ウイング以南は、素敵な海への眺望を楽しみながらお散歩ができましたので、白浜海岸に遊びにきた次いでに歩き回ってみると面白いかと思います。

是非、本記事を最後まで読んでもらって、ウォーキングプランに役立ててもらえたら幸いです。

https://twitter.com/syo1_yamanoblog/status/1689938345957511169

目次

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2023/8/5

天候:晴れ

エリア:伊豆エリア

コース概要:伊豆急行線「河津駅」〜河津浜海水浴場〜菖蒲沢海岸〜縄地〜尾ヶ崎ウイング〜白浜板戸海岸〜竜宮島〜白浜中央海岸〜白浜神社〜白浜大浜海岸〜下田ビューホテル

難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆

交通機関:

(往)伊豆急行線「河津駅」からスタート

(帰)「弓ヶ浜温泉停留所」から、東海バスで伊豆急行線「下田駅」へ向かい、そこから帰路へ

概要

白浜海岸(しらはまかいがん)

「白浜海岸」は、静岡県下田市にある長く続く白い砂浜が特徴的な海岸です。

特徴の異なる3つの海岸に分かれていて、用途や嗜好により選ぶことができます。

  • 白浜板戸しらはまいたど海岸(一色いちき海岸):白浜海岸の北部のエリア。竜宮島という島を中心に磯の広がる物静かな海岸。磯遊びや素潜り、スノーケリングに適している。なお、干渉時には竜宮島へ渡ることも可能。
  • 白浜中央海岸:白浜海岸の真ん中のエリア。岩地と砂浜の混在した海岸で、海水浴しつつ磯遊びに適している。また、岩地が防波堤の役割をしてくれるため比較的波が穏やかで、子供連れの海水浴客で賑わうとなっている。
  • 白浜大浜海岸:白浜海岸の南部のエリア。白浜海岸で最も大きい海水浴場を有した海岸で長さは700m超にもなる模様。沖からの高い波が届くことからサーフィンをするのにも適している。

いずれの海岸もコバルトブルーの綺麗な海を楽しめるので、自分の遊びたい内容でチョイスすると良いかと思います。

なお、南伊豆エリアにある他の海水浴場に比べると非常にアクセスがしやすい反面、混雑しやすい場所でしたので、妙なトラブルに巻き込まれないよう、ご注意くださいね。

関連リンク

伊豆白浜観光協会の公式HPがありました。周辺のお店情報やイベント情報が掲載されているので、遊びに行く前の参考にしてみてください。

今回の山行上でのポイント

地図上の位置と標高

今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。

「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。

ご自由にご活用ください。

合計距離: 15501 m
最高点の標高: 93 m
最低点の標高: 1 m
累積標高(上り): 1004 m
累積標高(下り): -953 m
総所要時間: 06:09:19
Download file: climbing-record-20230811.gpx

歩いた軌跡

続いては、GPSデータを元にした軌跡です。

市販の地図

今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。

本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。

わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。

ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。

5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。

おすすめ展望ポイント

今回の山行ルート上の展望ポイントは、次の場所になります。

展望の楽しめたポイント
  • アロエの里遊歩道入り口付近
  • 白浜海岸停留所付近
アロエの里遊歩道入り口付近

今回の山行ルート上の展望ポイントの一つ目は「アロエの里遊歩道入り口付近」です。

伊豆諸島まで含めた180度の展望を望むのであれば、直ぐ横の「尾ヶ崎ウイング」の展望台から眺めるのが良いのですが、白浜海岸方面の眺めに特化するなら「尾ヶ崎ウイング」から南へ徒歩1分のこのポイントがおすすめです。

「尾ヶ崎ウイング」は、南国の雰囲気を出すためと思われる草花が植えられていて、少なからず視界を遮ってきます。

こちらのポイントは、落ちたらサヨナラな断崖絶壁の上から展望を望むことになるので、開放感マシマシに楽しむことができます。

なお、柵は頑丈につくってありましたが、乗り出したり、全身を預けたりするとどうなるかわかりません。その点は慎重に行動してくださいね。

ギャラリー

「尾ヶ崎ウイング」からの眺めも良いのですが、少し歩いた先にもっと良い展望ポイントがありました。
こちら側は草木が視界を遮らないので、白浜板戸海岸から白浜中央海水浴場、白浜大浜海水浴場と白浜海岸全域を見通すことができます。
空気が澄んでいる日であれば、爪木崎の灯台も確認できたりします。
伊豆諸島も南部のものは見通せますが
伊豆大島までは岬に阻まれて見通せませんでした。この点はちょっと残念です。
柵の下を覗き込んだ図。まっさかさーまーにおちてDESIREって感じでした。どんな感じだ。

Instagramにアップしたプチ動画も貼っておきます。一緒に眺めていってくださいね。

ホテル伊豆急前付近

今回の山行ルート上の展望ポイントの二つ目は「白浜海岸停留所付近」です。

白浜海岸の砂浜から大海を望むのもとても綺麗なのですが、少し高い位置となるこの場所から見下ろした方が、東伊豆の海岸線まで見渡すことができて、更に綺麗です。

凄まじく交通量の多い国道135号沿いから見下ろすことになるので、車のエンジン音や排気ガスがキツいですが、白浜大浜海水浴場全体を見渡す眺めは一見の価値があります。

更に南へ数分歩くと見晴広場という別の展望スポットがあるので、そちらへと向かう途中に眺めていくと、どちらも満遍なく眺めていくことができておすすめです。

ギャラリー

白浜海岸停留所です。有名観光スポットの停留所だからか、ちょっとおしゃれです。え。おしゃれですよね。
この辺りは、ちょっと高台になるので白い海岸線を見通すことができます。
砂浜の様子はもちろん
遠くは稲取の海岸線まで見通すことができます。
水平線の向こうには、伊豆諸島の島々も見えることがあるようですが、この日は残念ながら見ることはできませんでした。

Instagramにアップしたプチ動画も貼っておきます。一緒に眺めていってくださいね。

注意した方が良さそうな区間

今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は、次の区間となります。

注意した方が良さそうな区間
  • 菖蒲沢しょうぶざわ海岸から尾ヶ崎ウイングまでの区間
菖蒲沢しょうぶざわ海岸から尾ヶ崎ウイングまでの区間

今回の山行ルート上で注意した方がよさそうな区間は「菖蒲沢しょうぶざわ海岸から尾ヶ崎ウイングまでの区間」です。

むしろ、現在の状況では歩行者は立ち入らない方が良いだろう区間でした。

「河津浜海水浴場」から「菖蒲沢海岸」までの区間は、縁石などで路側帯がしっかりと確保されていたのですが、「菖蒲沢海岸」を過ぎたあたりからそんな配慮はなくなり、かなりギリギリのスペースを歩くことになりました。

加えて、連続して現れるトンネル内には路側帯が無いものもあり、追い抜き車両と一緒に通過した際は、戦々恐々とした雰囲気がありました。

多分、ドライバーの方々にも無用な緊張を強いてしまったかもしれません。

ロードバイク用ではありますが、現在路肩を広げる工事を進めているようなので、その工事が終わるまでは通過は見送っておいた方が良いかと思います。

ギャラリー

「菖蒲沢海岸」への分岐までは、人が歩けるだけのスペースがあり、順調に歩いていたのですが
徐々に先細りになっていって
最終的には、ギリギリ一人が通過できるかどうかの狭きスペースになりました。どうも、ロードバイクは車道をかっ飛ばしていく想定のようです。
何度もあらわれるトンネルもほぼスペースが無く、薄暗いため、追い越し車両が途切れたところを見計らってダッシュ通過しました。
極端なところだと、こんな感じに路側帯の全く無いトンネルもありました。運悪く大型トラックや路線バスと行き違ったら、色々面倒を掛けてしまったかもしれません。
側溝を新設してくれているようです。これで歩けるスペースも確保されるといいなあ。

今回の山行での服装

今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。

同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。

山行中のコンディション

  • 天候晴れ
  • 気温:30〜35℃
  • 活動場所:標高0〜80m

行動時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

停滞時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

公共機関移動時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:無し

今回は、家から出るときから家に帰るまでずっと半袖Tシャツで過ごしました。

連日の暑さよりも一段下がったとは言え、この日の気温は30℃前半をキープしており、日陰にいないとじんわりと汗が滲む暑さ。

海岸線沿いを歩いたことで潮風による冷却効果も少なくはなかったですが、交通量の多い車道を歩くこととなり、車の排気熱による影響が大きかったようです。

始終、全身に汗がまとわりつく感じでちょっと不快でした。

電車やバスの移動時は、いずれも空調がよく効いており暑過ぎず寒過ぎず移動することができました。

以下の記事にわたしが里山登山やウォーキングに使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。

あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。

ギャラリー

歩き始め午前9時ごろの気温は31℃。猛暑というわけでは無いですが、じんわりと暑さを感じます。
ゴール地点に着いた午後15時ごろの気温は34℃。潮風が強く吹いていましたが、湿気も高くあまり涼しい感じにはなりませんでした。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

今回は、伊豆急行線「河津駅」からの歩いてスタートすることとしましたので、「東京駅」からのアプローチは次の通りとなります。

  • 「東京駅」から、JR東海道本線沼津行きに乗り込み、「熱海駅」へ
  • 「熱海駅」から、JR伊東線伊東行きに乗り込み、終点の「伊東駅」へ
  • 「伊東駅」から、伊豆急行線下田行きに乗り込み、「河津駅」へ

スタート地点が電車の駅なので、駅のおトイレや待合室を借りて、出立の準備を整えれば面倒が無いでしょう。

諸々、準備が整ったらスタートしていきます。

ギャラリー

東京駅から東海道本線沼津行きの始発に乗り込みます。
熱海駅のホームの階段は8号車両付近になるはずなので、後ろ側の車両に乗っておきます。
熱海駅到着したら1番のりばの伊東線へ向かいます。ここでおトイレに立ち寄っても良いですが、夏休みシーズンの伊東線は混雑しますので、先に座席確保した方が良いでしょう。
というわけで、無事に座席確保して、出発までフリータイムを写真撮影などして過ごします。
途中の宇佐美駅でリゾート21の通過待ちがありました。リゾート21は、伊豆急行線沿線を走る企画車両で、現在は私が知っている限りで、赤いキンメトレインと、黒い黒船電車があります。今回はキンメトレインを見ることができました。車両一つ一つの内装が市区町村の観光案内を兼ねているので、乗っているだけで楽しいです。追加料金も不要なので、機会あったら乗ってみてくださいね。
30分ほど電車に揺られて、終点の伊東駅に到着です。ここでお隣に泊まっている伊豆急行線に乗り換えです。
伊東駅からの座席も無事に確保できてのんびりしていたのですが、急遽、伊豆高原駅で乗り換えが発生しました。折角、座って終点まで行くつもりだったのになあ。ここから立ち乗りで河津駅まで向かいます。
先頭車両だったので、正面の窓から景色を眺めながら進みます。
ようやく「河津駅」に到着しました。9時前は駅の精算窓口が空いていないとのことで、電車から出てきてくれた車掌さんに精算してもらいます。
確かに精算所は空いてませんね。これだけ大きい駅なのにな。
改札を出たら、待合室で身支度を整えます。
改札は営業開始前でしたが、待合室の空調はONにしてくれていたので快適でした。
おトイレは海側のロータリーにあります。出発前に必ず立ち寄っていきましょう。海で済ませちゃダメですよ。

伊豆急行線「河津駅」〜河津浜海水浴場

「河津駅」をスタートしたら、海へ向かった一直線です。

海岸線を走る国道135号に合流したら、そのまま横断歩道を渡って「河津浜海水浴場」を眺めていくことにします。

お天気はとても良いのですが、海は荒れ放題な感じで、テトラポットにぶつかった高波で、ダイナミックな波飛沫が上がっていました。

海岸線を眺めつつ南へ向かうと河津川とぶつかるので、浜橋の上へと戻り、そこから国道135号を南下していくこととなりました。

ギャラリー

伊豆の踊り子ちゃんと青年くんの脇を通過していきます。この子達もようやくマスクが外れて晴れ晴れしていました。そうそう、小説「伊豆の踊り子」、50代に入って読み直してみました。20代のころはただただ焦ったいだけの内容でしたが、今読むと、踊り子ちゃんと青年くんの初々しさが心に響く名著といったイメージに変わってました。歳食ったということですかねえ。
駅前のロータリー脇を海へ向かって進みます。
道案内を通過すると
海岸線がみえてきました。横断歩道を渡って海岸線に出てみます。つか「浜」って地名、そのまんまでちょっとウケる。
なんかもう、この段階で、打ち寄せる波の音がすごいです。
かなり荒れていたので、波打ち際までは行かずに遠目に眺めます。
テトラポット群にぶつかる波音が、バーンという感じでかなりびっくりしました。台風上陸したらどうなっちゃうんでしょうね。
海岸線を遠巻きに南へ進みます。
河津川の河口に到着です。登山靴では渡河できそうにもなかったので、近くに掛かる浜橋へと進みます。
ちょびっとだけ戻って
国道135号を潜ります。
ぐぐっとUターンしたら
遊歩道を横切って
国道135号に合流してから改めて南下していきます。

河津浜海水浴場〜菖蒲沢海岸

荒ぶる海を眺めつつ、国道135号を南下します。

しばらく進むと、体験型動物園iZooイズーなる施設が見えてきました。

イグアナや亀といった爬虫類に特化した動物園のようで、親子連れの観光客が多く訪れてしました。

iZooを通過したら、「菖蒲沢海岸」へ降りる分岐が見えてきますので、寄り道していきます。

5分ほど坂道を下ると、まずは下河津漁港に到着です。

そのまま奥に進むと「菖蒲沢海岸」がありました。

綺麗な石が流れ着く場所のようで、この日も何人かの子供たちが石ころ拾いをしていましたが、まだまだ行程は残っている身なので、今回はスルーして国道へ戻ります。

ギャラリー

海を横目に車道を進みます。
下田まで14km大して距離はなさそうです。
路側帯がなくなっちゃいましたが、めげずに進みます。
追い越し車両との間隔が狭まってきて、後ろを気にしつつ通過します。
釣具屋さんを後に進んでいくと
iZooなる動物園が見えてきました。
午前9時台ですが、もうすでに満車に近い混雑度です。さすがは夏休みといったところでしょうか。
菖蒲沢のバス停を通過して
3分ほど進むと
菖蒲沢に降りる分岐があるので、降りてみます。
優しい木漏れ日の中、なだらかな降り坂を降っていくと
漁船がみえてきました。
まずは手前の下河津漁港に到着です。土曜日なので船は出てません。あ、いや、台風接近中だからかもですね。
奥にもう一つ入江のような地形が見えたので進んでみると
菖蒲沢海岸でした。ここの海岸線は珍しい石が落ちてるそうですが、今回は遠目で眺めるだけで退散します。
沖に目を向けると、岩礁の先っちょで釣りをしている人がいました。
おトイレがあることを確認して先へ進みます。

菖蒲沢海岸〜尾ヶ崎ウイング

「菖蒲沢海岸」から国道135号に戻って、更に南下します。

この辺りから路側帯が更に狭くなり、歩きづらくなってきます。

数箇所のトンネルを抜けて縄地という集落を通過していくと、徐々に登り坂に転じていきます。

稲取の海岸線が見えてくる高さまで登れば、そこからは下田市です。

そして30分ほど歩くことで「尾ヶ崎ウイング」に到着です。

旺文社の山と高原地図にも、展望良しな場所として印が付いているとおり、伊豆諸島から白浜海岸の主要三海岸、白浜板戸、白浜中央、白浜大浜すべてを見通すことができました。

おトイレや自販機も設置されているので、冷たい飲み物でも飲みながら一息付くと良いかと思います。

ギャラリー

国道135号に戻って南下を再開です。
ここはロードバイクの道になっているようで、自転車に対する案内は豊富に出ていました。
ちょっとした休憩所があったので立ち寄ってみると
先ほど寄り道した「菖蒲沢海岸」の反対側の入江が見えました。
15倍ズームにすると、釣り師が何人か佇んでました。
危険の看板を合図に、更に路側帯が狭くなっていきます。
そんな中、チラッと海をみると、穴ボコの開いた岩礁が見えました。一つ目入道みたいだけど、なんか名前あるのかな。
そして二連続のトンネルを潜ります。
一つ目のトンネルはググッとカーブしているので、対抗車両や追い越し車両を見通すことができなくてかなり怖いです。車が途切れたタイミングにBダッシュしましょう。
二つ目はとても短いので、ちょっと安心です。車両が来る前にささっと通過します。
相変わらず歩行スペースの激狭な区間を歩きます。
Uターンするようなカーブを通過して
今度は長いトンネルを進みます。
このトンネルは長さはあるのに路側帯が全く無かったので、車が途切れだ瞬間に猛ダッシュで通過します。
登山靴ダッシュを終えたら、河津町縄地という地区に入りました。
ここは小さな集落地になっていて、子安海岸というところへの分岐があるのですが、トンネル通過の連続で疲れてしまったので、スルーしました。
白浜神社の案内が現れ始めました。車なら10分ぐらいの距離なのでしょう。徒歩だとまだまだ2時間はかかりそうです。
ちっこいトンネルをもう一つ通過すると
先ほどの分岐から行ける子安海岸が見えてきました。
チラ見して坂道を登っていくと
もっと見通しの効く場所に到着です。遠くに見える出っ張った海岸が稲取になるはずです。
沖に目を向けると海面がツートンカラーになっています。これは、海水の温度差によるものなんだとか。海も不思議がいっぱいですね。
最初の目的地としていた尾ヶ崎ウイングの案内がようやく見えました。
そして下田市へ突入です。
白浜海岸と思われる、白い浜がみえてきたところで
尾ヶ崎ウイングに到着です。お天気が良いので、眺めを楽しむために寄り道していく観光客が多くいらっしゃいました。
先鋭的な屋根の下には
おトイレがあります。おトイレの方は特に未来を感じさせてくれるようなものでは無く、至って現代なおトイレでした。
駐車スペース隣接の展望スペースです。ベンチが設置されているのが嬉しいところです。
ここからは、伊豆諸島を一望できるようです。
ぐるっと眺めてみましたが、湿気でぼんやりでした。それでも、なんとなく伊豆大島みえている気がします。
こっちもぼんやりですが、真正面に三角のシルエットが見えてますね。あれが利島かな。
白浜海岸の方向は、南国ちっくな草花が邪魔で見通し悪い感じでした。冬場だともう少しマシかもしれません。
目に着くポイントをズームしてみます。これは竜宮島ですね。多分、読み方は「りゅうぐうじま」です。「たつみやじま」だとファフナーになっちゃいますし。これで合っているはずだ。
「白浜中央海岸」です。遠目でも大賑わいなのがわかりますね。
更に奥には、「白浜大浜海岸」も見えてます。
ずっと海岸線を移動していくと、爪木崎の灯台も肉眼で確認できました。こちらから見えたということは、あちらからも見えているということですよね。爪木崎に再訪することあったら改めて確認してみます。

尾ヶ崎ウイング〜白浜板戸海岸〜竜宮島

「尾ヶ崎ウイング」を後にしたら、5分ほど歩道を進むと、アロエの里へ向かう遊歩道が見えてくるので、そちらへ入ります。

長い木の階段を降っていくと、正面に「竜宮島」がみえてきて、岩礁地帯の続く「白浜板戸海岸」に到着です。

ここは、素潜りやシュノーケリングに人気のスポットなのですが、これだけ高い波が出ていると流石に潜っている人はいませんでした。

代わりに竜宮島へと続く堤防の上を歩いているご家族が居たので、島へ渡れるかもしれないと向かってみることにしました。

沖に広がる岩礁に激しくぶつかる波にビビりながら島へ渡ってみましたが、後一歩というところで渡れるポイントを見失ってしまい、目の前で引き返すこととなりました。

早朝の時間帯であれば、完全に潮が引いてすんなりと渡れるみたいですね。

仕方が無いので、そのまま「白浜中央海岸」へと向かうことにしました。

ギャラリー

「尾ヶ崎ウイング」を後にして南下します。
施工記録を横目に進むと
断崖絶壁の展望ポイントに到着です。下を覗くとヒュンヒュンするのでご注意ください。
遊歩道入り口の案内に沿って
階段を降りていきます。
この階段の途中からの眺めも秀逸ですね。
階段を降り切ると、白浜板戸海岸の岩礁地帯に降りられます。波がバンバン岩礁にぶつかって大迫力です。
波が穏やかな日なら磯遊びとかできそうですが、流石にこの状態だと誰も海には出ていませんでした。
竜宮島へ向かって進みます。
海岸沿いに敷かれている遊歩道を進みます。
島に渡るための堤防は水没してなさそうだったのでそちらへ向かいます。
親子連れと思われるシルエットが帰ってきていたので、期待できそー。
振り返ると岬の中腹に「尾ヶ崎ウイング」が見えますね。
アロエの里の看板を見つけました。冬場はアロエ祭とかやっているそうです。
漁港を横切ります。
竜宮島を見ると、赤い鳥居が目立ってます。岩礁をよじ登ると小さな社があるそうです。
堤防に出て
島へ向かいます。
潮の引いた磯を進みます。
あと数歩というところで、深い溝に阻まれました。登山靴を脱いで裸足になれば渡れましたが、面倒だったので辞めちゃいました。また来ればいいですし。おすし。
潮の引いた磯はこんな感じです。意外と乾いていて藻も少なめです。
海水はとても綺麗。これは素潜りしたくなりますね。
島の前にあった岩礁。石廊崎の抉られた岩を思い出します。
なんとなく、海面が上がってきた気がしたので、早々にその場を後にしました。

竜宮島〜白浜中央海岸

「竜宮島」を後にしたら、国道135号へ再合流すべく海岸線を進みます。

閉鎖されたプール設備や研究所を通過すると、国道135号に合流です。

そのまま南下していくと白浜漁港に到着です。

堤防から小島に上陸できそうだったのですが、漁港関係者以外立ち入り禁止のようだったので、撮影だけして先進むことにしました。

しばし車道を進んでいくと、進行方向左手にヘリポートが見えてきます。

ここの脇っちょから砂浜に出ていくことができ、そのまま「白浜中央海岸」にある白浜中央海水浴場まで向かうことができます。

もちろん、国道135号を進んでいくことでも到着できるので、好きな方で進むと良いかと思います。

白浜中央海水浴場は、岩礁で出来た自然の堤防が周囲を囲っており、それらが沖からの高波を防いでくれます。

このため、波が穏やかで小さい子供も安心して海に入れるということで、家族連れに人気のスポットです。

この日もたくさんのご家族で混雑していたので、砂浜には降りずに白浜神社へ進むこととにしました。

ギャラリー

竜宮島を振り返ってから先に進みます。
堤防を渡り、閉鎖されたプール施設の横をすり抜けます。
民宿が立ち並ぶエリアを抜けると
研究施設があり
国道135号に再合流しました。
そのまま国道沿いに進むと、白浜漁港の看板のある漁港に到着です。
堤防の先にある小島に渡ってみたかったのですが、途中に通行止めのロープが張られていたので諦めて先へと進みます。
10分ほどすすんでいくと、左手にヘリポートが見えてきて
脇にあった坂道から砂浜へ降りることができました。
白浜中央海岸の北端にあたる場所で砂に石の混じる浜辺でしたが
少し南に歩くことで、完全に白い砂だけの浜辺になってました。
このまま歩いて南へ進むことで、白浜中央海水浴場へ向かうことができそうでしたが、遠目に見てもかなりの混雑っぷりだったので、一旦、国道に戻ってから向かうことにしました。
渋滞する国道を進んでいくと
白浜中央海水浴場の案内の出ている階段があり、ここから海水浴場の中心部に向かうことができるみたいでした。
自然の堤防に囲まれた中心部は、こんな感じに人がひしめき合ってます。
この中を登山靴のまま分け入っていくのはちょっと気が引けたので、白浜神社に向かうことにしました。

白浜中央海岸〜白浜神社

このまま国道135号を通って白浜神社へと向かいます。

白浜神社は、白浜大浜海岸に隣接した神社で、主祭神の伊古奈比咩命いこなひめのみことは三嶋大明神のお后様なんだそうです。

縁結びや子授け、子育てに御利益のある神様ということで、なるほどカップルや夫婦がたくさん訪れる理由の一つなのでしょう。

その代わりなのか、心無い振る舞いをする訪問者も多いようで、海水浴場が開いている夏場の期間は、本殿参道が閉鎖されていたり、手水舎の水が止められていたりと対策を強いられているみたいでした。

拝殿や社務所は開いているようなので、参拝したり、お守りをいただいたりすることは可能のようです。

また、伊豆諸島を遥拝するために設置してある海岸鳥居は健在で、海水浴のついでに記念撮影に訪れる方々で溢れかえっていました。

人が疎になるタイミングに記念撮影をしたら、最後のポイント白浜大浜海水浴場へ向かうことにします。

ギャラリー

白浜中央海水浴場を出て国道135号を進みます。
プリンスホテルを通過
神明橋も通過
白浜神社の案内が見えてきたら
白浜神社停留所がありました。
すぐ後ろが白浜神社です。伊豆最古の宮というのが目立ってます。
境内に伊豆ジオパークの案内板もありました。
手水舎が利用禁止になってました。神社でイタズラとか、おねしょするから辞めておきましょう。
本殿の参拝もできないようです。かなりひどい状態だったのでしょうね。ホント、おねしょしたくなければ辞めておけばいいのに。
仕方ないので拝殿でのご挨拶だけに留めておきます。良きご縁がありますよーに。
横っちょにあった縁結び神社にもご挨拶しておきます。
神社前に立っていた案内です。祀られている見目の神様、結婚仲介してたみたいですね。
わたしの仲介もお願いしたところで、次は御神木にご挨拶です。まずは薬師のビャクシン。中に薬師如来像がありました。そういえばビャクシンというと、吉田白鳥神社のねじれまくったビャクシンを思い出しました。あちらは樹齢800年なので、その二倍は生きているということですね。
こちらは枯れてしまったビャクシン。1300年前に枯れてからずっと立ち続けているそうです。お前はもう死んでいるのかなり極端なバージョンですね。
御神木にご挨拶したので、砂浜に立つ海岸鳥居に向かいます。
出口の鳥居を出て海岸に向かうと
伊豆諸島に点在する神社を遥拝するために立てられたらしい海岸鳥居が見えてきました。
こんな感じに小高い岩礁の上に立っています。
ここから島々に向かって遥拝するのかな。ひとまずご挨拶しておきました。
横を見上げると不思議な形の岩場が見えました。火逹山というらしいです。この足元には干潮のときに入れる洞窟があるそうですが、潮が満ちてしまってて確認することはできませんでした。
砂浜の反対側を眺めると海水浴場が見えます。途中まで歩いてみたのですが、小川の河口が遮っていて膝まで濡れないと渡れない感じだったので、また国道135号に戻って南下することにしました。

白浜神社〜白浜大浜海岸〜下田ビューホテル

白浜神社、海岸鳥居と訪問したので、最後に白浜大浜の海水浴場を眺めていくことにします。

一旦、国道135号まで戻り、更に10分ほど南下します。

白浜観光協会の建物を通過して、白浜海岸停留所前まで進むと、南端から白浜大浜の白い海岸線を眺めることができました。

その後、見晴広場、白浜漁港と通過して、それぞれで海への眺めを楽しんだ後、本日のゴール地点となる下田ビューホテルに続く急坂の細道を登ります。

おそらくここの坂道が今回のルート内では一番の勾配だったように思います。

坂道を登り切って、道なりに進めば下田ビューホテルの正面玄関に到着です。

たくさんの宿泊客に混じって、日帰りのお風呂をいただいていくことにします。

ギャラリー

海岸鳥居を後にしたら、砂浜から海を眺めておきます。
稲取方面から
正面にうっすらと伊豆大島が見えて
これまたうっすらと利島が見えて
モリモリ発生する迫力ある高波を眺めつつ
白浜大浜の海水浴場を眺めます。このまま砂浜を歩きたかったのですが、途中で河口に遮られてしまったので、一旦、国道に戻ることしました。
プチ砂丘な砂浜を登って
大渋滞の国道を南下します。
途中に観光協会の建物があり
離岸流りがんりゅうなる危険な流れに関する注意喚起が書かれていました。
そのまま国道135号を進みます。
遊泳禁止の残念なのぼりの奥に、ホテル伊豆急が見えてきたところで
白浜海岸停留所に到着です。
しばし、浜辺を眺めて佇みます。
排気ガスの匂いに閉口しつつ、綺麗な白い砂浜を眺めておきます。
停留所の前から移動して、見晴広場にも寄っていきます。
ちょうど、岬に邪魔されてしまって白浜大浜が見えませんが、白浜中央や白浜板戸の各海岸は確認することができました。そして、爆発するように岩礁に打ち寄せる波が豪快でした。
内陸をズームにすると、稲取細野高原の風力発電機たちを確認できました。かなり激しく回ってたので、高原地帯は暴風域だったかもしれません。
こちらは稲取の港方向。しっかりと眺めることができました。
更に南へと移動すると
白浜漁港がありました。ここの漁港には、小さい砂浜があるみたいですが右端のやつがそうかしらね。
どんどん南下していくと
進行方向右手に、下田ビューホテルへ登る分岐がみえてくるので、ここを登ります。
なかなかキツめの坂を登り切り
閑静な小道を進んでいくと
下田ビューホテルに到着です。ビューホテルという名前に恥じない高台からの眺めが秀逸なホテルでした。

おまけ

今回は、ゴール地点とした下田ビューホテルで提供している日帰り入浴サービスを使わせてもらい汗を流してから帰路に着くことにしました。

今まで、公営施設が続いて金銭感覚がマヒしていたので、一人1,500円という入浴価格にちょっと焦ってしまいましたが、この立地ならそれぐらいするだろうということで入浴していきました。

アメニティは普通に充実していて、ボディソープにシャンプーリンスは当たり前に据え置いてますし、歯ブラシやカミソリ、櫛なんかも無料で置いてありました。

浴槽は内風呂とジャグジー、露天風呂の3種で、いずれも高台から見下ろす外浦海岸への眺めが秀逸でした。

この眺めなら1,500円でも十分満足できるはずです。

時間制限も無しとのことだったので2時間ほどゆっくりと長湯してから帰路につきました。

ギャラリー

高級ホテル然としたフロントにちょっとビクビクしつつ日帰りのお風呂をお願いすると、とても丁寧に対応してもらえました。
最寄りのバス停は、3階から外浦海岸に降りていくと近いとのことでしたので、海岸を眺めながら裏道を降りていきます。
この道も結構な勾配があったので、登ってくるときは大変かもしれませんね。
国道135号が見えてきました。あの道沿いにバス停があるようです。それを証明するように路線バスが見えてます。というか、バス行っちゃったじゃんね。
気を取り直して、坂道を降りバス停へ向かって右折します。
横断歩道を渡って少し進むと
最寄りバス停の外浦口停留所に到着しました。30分に一本出ているので、次のバスもすぐ来るでしょう。
すっかり汗まみれになってしまいましたが、次のバスが来てくれたので素早く乗り込んで空調にあたります。冷えてて助かります。
十分体が冷めたところで、下田駅に到着しました。
ここの乗り継ぎもいい感じで10分後に出発の電車が泊まっててくれました。これで伊東駅へと向かいます。
途中の今井浜海岸駅で夕暮れを迎えたので、キラキラ光る夏雲を撮影しておきました。
伊東駅に着いたら、これまたラッキーなことに高崎線直通の東海道本線に乗り換えることができました。この後はトラブルなくお家まで居眠りしながら帰ることができました。ありがとうございました。

まとめ

伊豆河津駅から下田市の有名海水浴場、白浜海岸まで歩いた様子でした。

河津から尾ヶ崎ウイングまでの車道歩きは、正直辞めておいた方が良い交通状況でしたが、それより以南のルートは海への眺めが秀逸でウォーキングするのには面白いルートでした。

夏の期間は、海水浴に訪れる観光客が多いので、春や秋を狙って歩けば、ゆっくりと落ちついたお散歩となることでしょう。

アップダウンもきつい箇所はありませんので、白浜海岸の観光に合わせて散策してみると楽しいかと思います。

涼しくなってきたら、お試しくださいませ。

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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