伊豆半島の南部にある下田市には、多くの綺麗な海水浴場が存在しています。
今回はその中の一つ、白い砂浜が長く続くことで有名な「白浜海岸」をゆっくり歩いてきました。
海岸線だけでは物足りないので、河津駅から海岸線を南下、尾ヶ崎ウイング、竜宮島と進んでくプランで歩き出しましたが、国道135号線は歩行者が歩く想定にはなっていないようで、路側帯が狭く行き交う車に戦々恐々とするシーンに何度が遭遇することとなりました。
それでも、尾ヶ崎ウイング以南は、素敵な海への眺望を楽しみながらお散歩ができましたので、白浜海岸に遊びにきた次いでに歩き回ってみると面白いかと思います。
是非、本記事を最後まで読んでもらって、ウォーキングプランに役立ててもらえたら幸いです。
基本情報
まずは、今回の山行についての基本情報です。
日付:2023/8/5
天候:晴れ
エリア:伊豆エリア
コース概要:伊豆急行線「河津駅」〜河津浜海水浴場〜菖蒲沢海岸〜縄地〜尾ヶ崎ウイング〜白浜板戸海岸〜竜宮島〜白浜中央海岸〜白浜神社〜白浜大浜海岸〜下田ビューホテル
難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆
交通機関:
(往)伊豆急行線「河津駅」からスタート
(帰)「弓ヶ浜温泉停留所」から、東海バスで伊豆急行線「下田駅」へ向かい、そこから帰路へ
概要
白浜海岸(しらはまかいがん)
「白浜海岸」は、静岡県下田市にある長く続く白い砂浜が特徴的な海岸です。
特徴の異なる3つの海岸に分かれていて、用途や嗜好により選ぶことができます。
- 白浜板戸海岸(一色海岸):白浜海岸の北部のエリア。竜宮島という島を中心に磯の広がる物静かな海岸。磯遊びや素潜り、スノーケリングに適している。なお、干渉時には竜宮島へ渡ることも可能。
- 白浜中央海岸:白浜海岸の真ん中のエリア。岩地と砂浜の混在した海岸で、海水浴しつつ磯遊びに適している。また、岩地が防波堤の役割をしてくれるため比較的波が穏やかで、子供連れの海水浴客で賑わうとなっている。
- 白浜大浜海岸:白浜海岸の南部のエリア。白浜海岸で最も大きい海水浴場を有した海岸で長さは700m超にもなる模様。沖からの高い波が届くことからサーフィンをするのにも適している。
いずれの海岸もコバルトブルーの綺麗な海を楽しめるので、自分の遊びたい内容でチョイスすると良いかと思います。
なお、南伊豆エリアにある他の海水浴場に比べると非常にアクセスがしやすい反面、混雑しやすい場所でしたので、妙なトラブルに巻き込まれないよう、ご注意くださいね。
関連リンク
伊豆白浜観光協会の公式HPがありました。周辺のお店情報やイベント情報が掲載されているので、遊びに行く前の参考にしてみてください。
今回の山行上でのポイント
地図上の位置と標高
今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。
「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。
ご自由にご活用ください。
最高点の標高: 93 m
最低点の標高: 1 m
累積標高(上り): 1004 m
累積標高(下り): -953 m
総所要時間: 06:09:19
歩いた軌跡
続いては、GPSデータを元にした軌跡です。
市販の地図
今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。
本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。
わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。
ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。
5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。
おすすめ展望ポイント
今回の山行ルート上の展望ポイントは、次の場所になります。
- アロエの里遊歩道入り口付近
- 白浜海岸停留所付近
アロエの里遊歩道入り口付近
今回の山行ルート上の展望ポイントの一つ目は「アロエの里遊歩道入り口付近」です。
伊豆諸島まで含めた180度の展望を望むのであれば、直ぐ横の「尾ヶ崎ウイング」の展望台から眺めるのが良いのですが、白浜海岸方面の眺めに特化するなら「尾ヶ崎ウイング」から南へ徒歩1分のこのポイントがおすすめです。
「尾ヶ崎ウイング」は、南国の雰囲気を出すためと思われる草花が植えられていて、少なからず視界を遮ってきます。
こちらのポイントは、落ちたらサヨナラな断崖絶壁の上から展望を望むことになるので、開放感マシマシに楽しむことができます。
なお、柵は頑丈につくってありましたが、乗り出したり、全身を預けたりするとどうなるかわかりません。その点は慎重に行動してくださいね。
ギャラリー
Instagramにアップしたプチ動画も貼っておきます。一緒に眺めていってくださいね。
ホテル伊豆急前付近
今回の山行ルート上の展望ポイントの二つ目は「白浜海岸停留所付近」です。
白浜海岸の砂浜から大海を望むのもとても綺麗なのですが、少し高い位置となるこの場所から見下ろした方が、東伊豆の海岸線まで見渡すことができて、更に綺麗です。
凄まじく交通量の多い国道135号沿いから見下ろすことになるので、車のエンジン音や排気ガスがキツいですが、白浜大浜海水浴場全体を見渡す眺めは一見の価値があります。
更に南へ数分歩くと見晴広場という別の展望スポットがあるので、そちらへと向かう途中に眺めていくと、どちらも満遍なく眺めていくことができておすすめです。
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Instagramにアップしたプチ動画も貼っておきます。一緒に眺めていってくださいね。
注意した方が良さそうな区間
今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は、次の区間となります。
- 菖蒲沢海岸から尾ヶ崎ウイングまでの区間
菖蒲沢海岸から尾ヶ崎ウイングまでの区間
今回の山行ルート上で注意した方がよさそうな区間は「菖蒲沢海岸から尾ヶ崎ウイングまでの区間」です。
むしろ、現在の状況では歩行者は立ち入らない方が良いだろう区間でした。
「河津浜海水浴場」から「菖蒲沢海岸」までの区間は、縁石などで路側帯がしっかりと確保されていたのですが、「菖蒲沢海岸」を過ぎたあたりからそんな配慮はなくなり、かなりギリギリのスペースを歩くことになりました。
加えて、連続して現れるトンネル内には路側帯が無いものもあり、追い抜き車両と一緒に通過した際は、戦々恐々とした雰囲気がありました。
多分、ドライバーの方々にも無用な緊張を強いてしまったかもしれません。
ロードバイク用ではありますが、現在路肩を広げる工事を進めているようなので、その工事が終わるまでは通過は見送っておいた方が良いかと思います。
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今回の山行での服装
今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。
同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。
山行中のコンディション
- 天候:晴れ
- 気温:30〜35℃
- 活動場所:標高0〜80m
行動時の組み合わせ
- ベースレイヤー:半袖Tシャツ
- ミドルレイヤー:無し
- アウター:無し
- ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
- その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋
停滞時の組み合わせ
- ベースレイヤー:半袖Tシャツ
- ミドルレイヤー:無し
- アウター:無し
- ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
- その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋
公共機関移動時の組み合わせ
- ベースレイヤー:半袖Tシャツ
- ミドルレイヤー:無し
- アウター:無し
- ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
- その他:無し
今回は、家から出るときから家に帰るまでずっと半袖Tシャツで過ごしました。
連日の暑さよりも一段下がったとは言え、この日の気温は30℃前半をキープしており、日陰にいないとじんわりと汗が滲む暑さ。
海岸線沿いを歩いたことで潮風による冷却効果も少なくはなかったですが、交通量の多い車道を歩くこととなり、車の排気熱による影響が大きかったようです。
始終、全身に汗がまとわりつく感じでちょっと不快でした。
電車やバスの移動時は、いずれも空調がよく効いており暑過ぎず寒過ぎず移動することができました。
以下の記事にわたしが里山登山やウォーキングに使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。
あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。
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山行の記録
ここからは、今回の山行について述べていきます。
アプローチ
今回は、伊豆急行線「河津駅」からの歩いてスタートすることとしましたので、「東京駅」からのアプローチは次の通りとなります。
- 「東京駅」から、JR東海道本線沼津行きに乗り込み、「熱海駅」へ
- 「熱海駅」から、JR伊東線伊東に乗り込み、終点の「伊東駅」へ
- 「伊東駅」から、伊豆急行線下田に乗り込み、「河津駅」へ
スタート地点が電車の駅なので、駅のおトイレや待合室を借りて、出立の準備を整えれば面倒が無いでしょう。
諸々、準備が整ったらスタートしていきます。
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伊豆急行線「河津駅」〜河津浜海水浴場
「河津駅」をスタートしたら、海へ向かった一直線です。
海岸線を走る国道135号に合流したら、そのまま横断歩道を渡って「河津浜海水浴場」を眺めていくことにします。
お天気はとても良いのですが、海は荒れ放題な感じで、テトラポットにぶつかった高波で、ダイナミックな波飛沫が上がっていました。
海岸線を眺めつつ南へ向かうと河津川とぶつかるので、浜橋の上へと戻り、そこから国道135号を南下していくこととなりました。
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河津浜海水浴場〜菖蒲沢海岸
荒ぶる海を眺めつつ、国道135号を南下します。
しばらく進むと、体験型動物園iZooなる施設が見えてきました。
イグアナや亀といった爬虫類に特化した動物園のようで、親子連れの観光客が多く訪れてしました。
iZooを通過したら、「菖蒲沢海岸」へ降りる分岐が見えてきますので、寄り道していきます。
5分ほど坂道を下ると、まずは下河津漁港に到着です。
そのまま奥に進むと「菖蒲沢海岸」がありました。
綺麗な石が流れ着く場所のようで、この日も何人かの子供たちが石ころ拾いをしていましたが、まだまだ行程は残っている身なので、今回はスルーして国道へ戻ります。
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菖蒲沢海岸〜尾ヶ崎ウイング
「菖蒲沢海岸」から国道135号に戻って、更に南下します。
この辺りから路側帯が更に狭くなり、歩きづらくなってきます。
数箇所のトンネルを抜けて縄地という集落を通過していくと、徐々に登り坂に転じていきます。
稲取の海岸線が見えてくる高さまで登れば、そこからは下田市です。
そして30分ほど歩くことで「尾ヶ崎ウイング」に到着です。
旺文社の山と高原地図にも、展望良しな場所として印が付いているとおり、伊豆諸島から白浜海岸の主要三海岸、白浜板戸、白浜中央、白浜大浜すべてを見通すことができました。
おトイレや自販機も設置されているので、冷たい飲み物でも飲みながら一息付くと良いかと思います。
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尾ヶ崎ウイング〜白浜板戸海岸〜竜宮島
「尾ヶ崎ウイング」を後にしたら、5分ほど歩道を進むと、アロエの里へ向かう遊歩道が見えてくるので、そちらへ入ります。
長い木の階段を降っていくと、正面に「竜宮島」がみえてきて、岩礁地帯の続く「白浜板戸海岸」に到着です。
ここは、素潜りやシュノーケリングに人気のスポットなのですが、これだけ高い波が出ていると流石に潜っている人はいませんでした。
代わりに竜宮島へと続く堤防の上を歩いているご家族が居たので、島へ渡れるかもしれないと向かってみることにしました。
沖に広がる岩礁に激しくぶつかる波にビビりながら島へ渡ってみましたが、後一歩というところで渡れるポイントを見失ってしまい、目の前で引き返すこととなりました。
早朝の時間帯であれば、完全に潮が引いてすんなりと渡れるみたいですね。
仕方が無いので、そのまま「白浜中央海岸」へと向かうことにしました。
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竜宮島〜白浜中央海岸
「竜宮島」を後にしたら、国道135号へ再合流すべく海岸線を進みます。
閉鎖されたプール設備や研究所を通過すると、国道135号に合流です。
そのまま南下していくと白浜漁港に到着です。
堤防から小島に上陸できそうだったのですが、漁港関係者以外立ち入り禁止のようだったので、撮影だけして先進むことにしました。
しばし車道を進んでいくと、進行方向左手にヘリポートが見えてきます。
ここの脇っちょから砂浜に出ていくことができ、そのまま「白浜中央海岸」にある白浜中央海水浴場まで向かうことができます。
もちろん、国道135号を進んでいくことでも到着できるので、好きな方で進むと良いかと思います。
白浜中央海水浴場は、岩礁で出来た自然の堤防が周囲を囲っており、それらが沖からの高波を防いでくれます。
このため、波が穏やかで小さい子供も安心して海に入れるということで、家族連れに人気のスポットです。
この日もたくさんのご家族で混雑していたので、砂浜には降りずに白浜神社へ進むこととにしました。
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白浜中央海岸〜白浜神社
このまま国道135号を通って白浜神社へと向かいます。
白浜神社は、白浜大浜海岸に隣接した神社で、主祭神の伊古奈比咩命は三嶋大明神のお后様なんだそうです。
縁結びや子授け、子育てに御利益のある神様ということで、なるほどカップルや夫婦がたくさん訪れる理由の一つなのでしょう。
その代わりなのか、心無い振る舞いをする訪問者も多いようで、海水浴場が開いている夏場の期間は、本殿参道が閉鎖されていたり、手水舎の水が止められていたりと対策を強いられているみたいでした。
拝殿や社務所は開いているようなので、参拝したり、お守りをいただいたりすることは可能のようです。
また、伊豆諸島を遥拝するために設置してある海岸鳥居は健在で、海水浴のついでに記念撮影に訪れる方々で溢れかえっていました。
人が疎になるタイミングに記念撮影をしたら、最後のポイント白浜大浜海水浴場へ向かうことにします。
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白浜神社〜白浜大浜海岸〜下田ビューホテル
白浜神社、海岸鳥居と訪問したので、最後に白浜大浜の海水浴場を眺めていくことにします。
一旦、国道135号まで戻り、更に10分ほど南下します。
白浜観光協会の建物を通過して、白浜海岸停留所前まで進むと、南端から白浜大浜の白い海岸線を眺めることができました。
その後、見晴広場、白浜漁港と通過して、それぞれで海への眺めを楽しんだ後、本日のゴール地点となる下田ビューホテルに続く急坂の細道を登ります。
おそらくここの坂道が今回のルート内では一番の勾配だったように思います。
坂道を登り切って、道なりに進めば下田ビューホテルの正面玄関に到着です。
たくさんの宿泊客に混じって、日帰りのお風呂をいただいていくことにします。
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おまけ
今回は、ゴール地点とした下田ビューホテルで提供している日帰り入浴サービスを使わせてもらい汗を流してから帰路に着くことにしました。
今まで、公営施設が続いて金銭感覚がマヒしていたので、一人1,500円という入浴価格にちょっと焦ってしまいましたが、この立地ならそれぐらいするだろうということで入浴していきました。
アメニティは普通に充実していて、ボディソープにシャンプーリンスは当たり前に据え置いてますし、歯ブラシやカミソリ、櫛なんかも無料で置いてありました。
浴槽は内風呂とジャグジー、露天風呂の3種で、いずれも高台から見下ろす外浦海岸への眺めが秀逸でした。
この眺めなら1,500円でも十分満足できるはずです。
時間制限も無しとのことだったので2時間ほどゆっくりと長湯してから帰路につきました。
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まとめ
伊豆河津駅から下田市の有名海水浴場、白浜海岸まで歩いた様子でした。
河津から尾ヶ崎ウイングまでの車道歩きは、正直辞めておいた方が良い交通状況でしたが、それより以南のルートは海への眺めが秀逸でウォーキングするのには面白いルートでした。
夏の期間は、海水浴に訪れる観光客が多いので、春や秋を狙って歩けば、ゆっくりと落ちついたお散歩となることでしょう。
アップダウンもきつい箇所はありませんので、白浜海岸の観光に合わせて散策してみると楽しいかと思います。
涼しくなってきたら、お試しくださいませ。
それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
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