南伊豆と聞くと、青い海に白い砂浜、地球の丸さを感じる絶景に荒々しい岩礁を巡る遊覧船と海のイメージがとても強いエリアですが、色々調べてみると、実はハイキングコースも充実しているのがわかってきました。
そこで今回は数ある南伊豆のハイキングコースの中から、妻良から入間までの区間を歩いてみました。
高台から眺める南伊豆の急峻な海岸線は秘境感抜群で、遊覧船の上から見上げる迫力ある岩肌にも負けない絶景だと思います。
道中では、背丈まで伸びた草木を掻き分けて進んだり、羽虫やトカゲの襲来があったりと、ちょっと人を選ぶコースではありますが、冒険心をくすぐるワクワクしたハイキングコースをお探しでしたら、ピッタリだと思います。
是非、今回の記事を最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
基本情報
まずは、今回の山行についての基本情報です。
日付:2023/6/24
天候:晴れのち曇り
エリア:伊豆エリア
コース概要:
東海バス「妻良停留所」〜吉田〜白鳥神社〜吉田の浜〜富戸の浜〜千畳敷〜入間〜東海バス「入間口停留所」
難易度:体力☆☆、技術☆☆、危険☆☆
交通機関:
(往)伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺駅」から、東海バスで「松崎バスターミナル」へ。そこから下田行きに乗り換えて「妻良停留所」からスタート
(帰)「入間口停留所」から、東海バスで「下賀茂停留所」へ。そこから下田駅行きに乗り換えて終点「下田駅停留所」から帰路へ
概要
南伊豆歩道(みなみいずほどう)
「南伊豆歩道」は、静岡県賀茂郡南伊豆町の海岸沿いを中木〜入間〜吉田〜妻良と繋ぐように整備された遊歩道です。
南伊豆町公式HP掲載のガイド情報にて確認すると、それぞれの区間は次のような長さとなります。
- 中木〜入間間(一般向け・家族向け):全長約3.0km、歩行時間約1時間20分
- 入間〜吉田間(一般向け):全長約5.4km、歩行時間約3時間30分
- 吉田〜妻良(一般向け):全長約4.0km、歩行時間約2時間25分
全行程12.4km、歩行時間にすると7時間15分と山ひとつ登るのと同じくらいの行程になります。
入間から妻良の間を歩いてみた感覚ですと、頻繁にアップダウンがあり低山縦走とほぼ変わらないコンディションでしたので、山装備で歩くのが良いでしょう。
展望は特に入間〜吉田間が大変に素晴らしく、海風香る中、西に雄大な太平洋、眼下に荒削りに削られた岩礁を眺めながらの散策を楽しめます。
なお、夏場は延びっぱなしの草花が腰まで覆い尽くして頻繁に藪漕ぎを強いられます。
そして、羽虫や蜘蛛、トカゲに蛇と、小動物の楽園になっていて足元や頭上もなかなかに賑やかです。
虫や爬虫類が苦手なタイプには相当に厳しい環境と思いますので、そのような場合は、涼しくなってから訪れるようご注意くださいね。
関連リンク
南伊豆町公式HPに掲載されている南伊豆歩道のリンクを掲載しておきます。合わせてご確認ください。
吉田の浜(よしだのはま)
「吉田の浜」は、静岡県加茂郡南伊豆町妻良にある石浜です。真新しい防波堤がある入江で、正面に太平洋の大海原、南面に南伊豆の険しい海岸線を眺めることができます。
海岸近くには、赤い屋根が目立つログハウスが立っていて、大自然の中の一軒家風な良い雰囲気を醸し出しています。
このログハウスですが、色々調べてみると、もともとは個人の別荘だったようですが、クラウドファウンディングで募った資金を使って、一日一組限定の宿泊施設にしようとしているみたいです。
料金がいくらになるのかわかりませんが、ロケーションとしては素晴らしいので、いつか人気宿泊所として話題にあがるかもしれませんね。
入江を内陸に向かい10分ほど歩くと、白鳥神社があります。
南伊豆町公式HPによると、祭神は日本武尊と弟橘媛命の夫婦神。航海安全と安産にご利益がある神社のようです。
そして、神社入り口には、樹齢800年といわれる県指定天然記念物「白鳥神社のビャクシン」が立っています。
各の枝が様々な方向に曲がりくねっている、とても見応えのある巨樹ですので、こちらも見落とさずにお立ち寄りください。
なお、ここから最寄りのバス停「吉田口停留所」までは2kmほど距離があります。
もし、吉田でエスケープするかの判断に迫られた場合、この車道歩き30分も考慮して、進退見極めるようにしてください。
ヘトヘトに疲れ切った後の車道歩きは、思いの外、足腰に響くので、撤収するなら余裕あるうちに決断するようご注意くださいね。
関連リンク
南伊豆町公式HPの白鳥神社と大ビャクシンの紹介ページを載せておきます。興味あったら、こちらもご確認ください。
富戸の浜(ふどのはま)
「富戸の浜」は、静岡県加茂郡南伊豆町入間にある石浜です。
車で直接来ることができない秘境感あふれる入江で、両サイドに聳り立つ荒々しい岩礁が人目を憚る隠された海岸といった雰囲気を醸し出していて、とても冒険心をくすぐられるスポットになっています。
非常に残念な点は、浜の大部分が流されてきたゴミで埋め尽くされている点でしょうか。
素晴らしい海への景観とのギャップが凄くて、わたしも到着した早々かなり凹んでしまいました。
それでも、波打ち際まで進めばどこまでも広がる太平洋にゆったりと浮かぶ釣船や遊覧船を眺めることができて、心癒されるひとときを満喫できるかと思います。
入間千畳敷(いるませんじょうじき)
「入間千畳敷」は、静岡県加茂郡南伊豆町入間にある、火山灰と軽石により作られた断層が特徴的な石畳の広場です。
わたし達ヤマヤが、千畳敷と聞くと真っ先に木曽駒ヶ岳の千畳敷カールに思いが馳せてしまいますが、この名称は様々なところで使われているようです。
入間の漁港から徒歩40分、海岸まで急降下する階段を下った先に広がる石畳の空間は、かなりの広さがあり、目測ではありますが隅々まで歩いたら30分ぐらいはかかるだろう大きさがありました。
時間の都合上、入り口をチョロっと眺めただけで帰ってきてしまいましたが、奥まで進むことで、目の前に三ツ石岬の聳り立つ岩礁を見上げる絶景を拝めるとのことです。
石畳には、石を切り出したと思われる人工的な切れ目が随所にあり、腰掛けにちょうど良い場所が何箇所かありました。
入間までは路線バスも入っていて、下加茂経由ですが伊豆下田駅までの交通機関が整っています。
仕事や人間関係で気分が凹んだときには、ここ入間千畳敷まで足を伸ばして、石のソファーに座って、太平洋の大海原をゆったりと眺めてみてください。
少し気持ちも晴れるんじゃないかなと思います。
今回の山行上でのポイント
地図上の位置と標高
今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。
「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。
ご自由にご活用ください。
最高点の標高: 235 m
最低点の標高: 2 m
累積標高(上り): 1389 m
累積標高(下り): -1299 m
総所要時間: 06:29:10
歩いた軌跡
続いては、GPSデータを元にした軌跡です。
市販の地図
今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。
本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。
わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。
ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。
5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。
おすすめ展望ポイント
今回の山行ルート上の展望ポイントは、次の場所になります。
- 吉田の浜
- 吉田の浜から富戸の浜までの区間
- 富戸の浜から南へ登った茅の原
- 入間千畳敷
吉田の浜
今回の山行ルート上の展望ポイントの一つ目は「吉田の浜」です。
広い石浜の正面には、水平線が永遠と続いていて、南面には海水で侵食された急峻な南伊豆の海岸線を仰ぎ見ることができます。
海岸線から少し視線を引いてみると、北面には、茅の原が広がり一棟だけ建っているログハウスの赤い屋根が映えていました。
秘境感は「富戸の浜」の方が強く感じたものの、あちらは大量のゴミで景観が台無しになっていたので、こちらの方が眺め的には優れているかなと感じました。
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Instagramにアップしたこの場所のプチ動画です。一緒に眺めていってくださいね。
吉田の浜から富戸の浜までの区間
今回の山行ルート上の展望ポイントの二つ目は「吉田の浜から富戸の浜までの区間」です。
今回歩いた行程の中で、景観随一の場所です。
断崖絶壁に設置されたトラバース道なので、足元に注意して進む必要はありますが、その分、常に西側に視界が開けて遠くまで続く太平洋を眺めながらの散策を楽しむことができます。
下手な低山よりもアップダウンがキツく感じたので、相応の体力をつけて訪れてみてください。
山からの景観とはまた違った絶景を楽しめることでしょう。
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富戸の浜から南へ登った茅の原
今回の山行ルート上の展望ポイントの三つ目は「富戸の浜から南へ登った茅の原」です。
「富戸の浜」自体、ゴミに埋もれた残念な浜でしたが、浜を取り巻く大自然は素晴らしいものがあります。
浜から少し南へ登って茅の原から振り向いてみることで、ゴミの山が隠れた富戸の浜と、吉田の浜まで続く切り立った海岸線を眺めることができます。
何にもない場所と思って振り向いた結果が、絶景だったりするとなかなか興奮しますよね。
南伊豆歩道には、そんな景観がいっぱいありましたので、是非、一度足を運んでみてくださいね。
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入間千畳敷
今回の山行ルート上の展望ポイントの四つ目は「入間千畳敷」です。
この界隈では、有名な観光スポットで、伊豆石として採掘された際に切り取られ幾何学模様となった足元や、火山岩と軽石の重ね合わせで作られたバームクーヘンを思わせる断層は、非常に珍しく、長い時間眺めて居ても飽きのこないスポットとなっています。
加えて、海上に目を向けることで、180度以上の視界を埋める水平線に、入間から中木にかけての断崖絶壁の海岸線を眺めることもできました。
これぞ、海の絶景という感じの景観でしたので、一生に一度は眺めに訪れてみてくださいね。
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注意した方が良さそうな区間
今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は、次の区間になります。
- 吉田の浜から富戸の浜までの区間
吉田の浜から富戸の浜までの区間
今回の山行ルート上で注意した方がよい区間は「吉田の浜から富戸の浜までの区間」です。
西側が海まで切れ落ちていて、転げ落ちたらドザエモン不可避な感じです。
運が良ければ、草木に引っかかってくれるかもですが、這い上がってくること自体が命懸けになると思いますので、通過の際はなるべく東側に体を寄せて進むのが良いでしょう。
特に夏場は生い茂る草花で足元が見えなくなりやすいので、木の階段につまづいて転倒するリスクが生じます。
もし、わたしと同じく真夏に赴くことがあれば、更に慎重に足元を探りながら進むようにしてくださいね。
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今回の山行での服装
今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。
同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。
山行中のコンディション
- 天候:曇り
- 気温:25〜32℃
- 活動場所:標高0〜200m
行動時の組み合わせ
- ベースレイヤー:半袖Tシャツ
- ミドルレイヤー:無し
- アウター:無し
- ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
- その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋
停滞時の組み合わせ
- ベースレイヤー:半袖Tシャツ
- ミドルレイヤー:無し
- アウター:無し
- ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
- その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋
公共機関移動時の組み合わせ
- ベースレイヤー:半袖Tシャツ
- ミドルレイヤー:無し
- アウター:無し
- ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
- その他:薄手の手袋
今回は、スタートからゴールまで半袖Tシャツで活動しました。
歩き始めに気温を測るすでに30℃の真夏日で、ちょっとした坂道でも汗が目に入ってくるほど汗をかく一日となりました。
途中、海岸の断崖の上を進むようになり、潮風が熱った体を冷やしてくれましたが、気温の高さには勝てずに、始終、汗まみれになっていました。
公共交通機関での移動も、半袖Tシャツで十分。
帰宅が午前様となってしまいましたが、そんな夜中でも半袖で気にならない一日でした。
以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。
あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。
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山行の記録
ここからは、今回の山行について述べていきます。
アプローチ
今回は、東海バス「妻良停留所」からのスタートとしましたので、「東京駅」からのアプローチは次の通りとなります。
- 「東京駅」から、JR東海道線沼津行きに乗り込み、「三島駅」へ
- 「三島駅」から、伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺行きに乗り込み、終点の「修善寺駅」へ
- 「修善寺駅」から、東海バス松崎行きに乗り込み、終点の「松崎バスターミナル」へ
- さらに「松崎バスターミナル」から、東海バス下田行きに乗り込み、「妻良停留所」へ
「三島駅」はJR東海道の管轄で、東京方面からSuicaで改札を通過してくると、すんなり自動改札を通り抜けることができません。
紙の切符で改札を通って居ないなら、有人改札で一度清算する必要があります。
混雑する前に清算を済ませることができるように、下車後はなるべく寄り道せずに南口改札に向かうようにすると良いでしょう。
駿豆線に乗り換えて終点「修善寺駅」まで到着したら、南口にあるバスターミナルに向かう前に、一旦、西口にあるおトイレに立ち寄っておくとよいです。
「松崎バスターミナル」まで90分ほどかかるので、ここまでノートイレだった場合、危険が危ないかもしれません。
暴発回避のために一度済ませておきましょう。
「松崎バスターミナル」まで爆発することなく到着したら、下車した6番のりばに入ってくる「下田駅行き」の路線バスを待ちます。
そして、「妻良停留所」までは50分の乗車時間です。
不安のある場合は、ここでもおトイレ済ませておくと良いでしょう。
待合室のある建物裏手にあります。
「妻良停留所」に到着したら、バスの待ち人用のベンチで身支度を整えて、内陸方面に向かってスタートしていきましょう。
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東海バス「妻良停留所」〜吉田〜白鳥神社〜吉田の浜
「妻良停留所」を後に、しばらく車道を進みます。
大きくカーブする車道を登っていくと、進行方向右手に南伊豆歩道への入り口が見えてくるので右折します。
しばらくは林道を進むと、夫婦岬への分岐が見えてきます。
岬という名前なので好展望を期待したいところですが、風の神と彫られた石像と方位盤があるだけでした。
本道に戻って吉田方面へ進んでいきますが、特に展望もなく林の中を永遠と進みます。
その後、木の階段やガイドロープ付きの急坂を降っていくと、今度は北谷川浜への分岐が見えてきます。
直前に下方に見えた海岸と思われますが、草木が生い茂って足元が全く見えず、足を踏み外しそうで怖かったので、今回はスルーしました。
おそらく、目の前に京ノ字島を仰ぎ見ることができる浜なんだろうと思います。
しばらく海岸沿いの断崖の上を進むと、階段が見えてきて森林地帯へ突入します。
ここからジャングル景観
コースと言われる、シダや蔦の多い林間の道となり、眺望皆無な山道を通過することとなります。
一箇所だけ展望地がありますが、それ以外は林間の日差しの少ない道を歩いていくと、車道が見えてきて、吉田の集落に到着です。
しばらく浜の方へ向かって進むと、白鳥神社とその前に立つビャクシンの巨樹がみえてきます。
「吉田の浜」はその先となります。
太平洋を見通せる浜辺なので、しばし、眺めを楽しみながら一息入れると良いでしょう。
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吉田の浜〜富戸の浜
「吉田の浜」からは、少し長い登り坂を進みます。
しばらく登ると、西側の開けた展望抜群のトラバース道に到着します。
ここからは、海を眺めながらの散策を楽しめますが、西側は断崖絶壁なので近づきすぎて落ちないようくれぐれも注意してください。
そうこうしているうちに、正面に三ツ石岬の急峻な海岸線が見えてきて、徐々に「富戸の浜」へ降下する降り坂に入っていきます。
本来であれば、木の階段が設置されて降りやすい坂なのでしょう。
しかし、夏場は草が生い茂って足場を隠してしまい、逆に歩きづらい状況になっていましたので、足元を探りながら慎重に降ってください。
「富戸の浜」はゴミの山が気になるものの、長い時間放置されているからか臭いは全くしません。
位置的にも吉田と入間のほぼ中間地点ということもあって、休憩するには良い場所ではあります。
なるべくゴミから遠くなるよう、浜に近い乾いた大石に腰掛けて、太平洋を眺めながら一息入れると良いでしょう。
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富戸の浜〜入間千畳敷
「富戸の浜」で一息入れたら、入間へ向かっての登り返しを登っていきます。
途中に小さな茅の原っぱがあるのですが、そこから振り向いたときに見える「吉田の浜」までの海岸線が絶景なので見落とすことなくご注意ください。
登り坂を登り切ったら、一気に降りに転じます。
ここからもなかなかに長い降り坂になるので、膝に負担がこないようゆっくり降りていくようにしてください。
降り坂を降り切れば、千畳敷入口の案内板が立って居ます。
ここから、ラストワンマイル、10分ほど降ると「入間千畳敷」に到着です。
到着して直ぐに、海岸まで降りられる階段がありますが、波飛沫を浴びるほど海の近くまで降りられます。
海が荒れているようだと波に攫われる危険があるので、海の状態を確認してから降りるようにしてください。
階段を通過すると広大な石畳の広がる空間に飛び出ます。
奥まで進むことで、三ツ石岬の聳り立つ岩礁を目の前に見上げることができるようなので、是非、眺められる距離まで進んでみてくださいね。
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入間千畳敷〜入間〜東海バス「入間口停留所」
「入間千畳敷」での観光に満足したら、来た道を戻って入間まで進みます。
林道を進んでいくと、途中から海岸線を直通する山道入る分岐が見えてくるのでそちらに入るルートのはずなのですが、なぜか見落としてしまい、そのまま林道を突っ切る形になりました。
20分ほど降っていくと入間港の見える駐車場に到着、駐車場を横切ることで、公衆トイレとその前に「入間停留所」を見つけることができました。
本来であればここでゴールだったのですが、思いの外早く降ってこれたので、ひと停留所先の「入間口停留所」まで歩いてしまうことにしました。
ただ、「入間口停留所」に来たバスは、一旦、「入間停留所」に立ち寄ってから下賀茂へ向かうルートになっていたので、素直に「入間停留所」で待っていれば無駄に歩かなくてもよかったかもしれません。
次回は、素直に入間港で待つことにします。
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おまけ
今回は、滝のような汗をかいてしまったので、シャワーだけでも浴びたいと思い、下田駅から徒歩12分の昭和湯という温泉施設に立ち寄りました。
本当は、もう少し近い位置にあったいづみ荘に向かったのですが、フロントで呼び鈴を鳴らし、その後に三度声を張り上げたのですがスタッフが出てくる気配がなかったため、仕方なく少し遠いこちらの施設を使わせてもらうこととしました。
仕組みは銭湯形式で、男湯と女湯の間に座る番頭さんに前金を支払うかたちで、大人一人450円、石鹸が30円でシャンプーが40円といったところでした。
貸しタオルなどは置いて居ないようでしたので、立ち寄るときには一式持って行ったほうがよさそうです。
4人はいれば満員な内風呂ひとつに洗い場が6つほどの銭湯としてみたら一般的な広さでしたが、シャワー施設が無く、その点は不便に感じましたが、ワンコイン以下で温泉に入れるなら良しといったところでしょうか。
少し駅から遠いですが、歩けない距離では無いので界隈に来たときには、また使わせてもらうかと思います。
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まとめ
南伊豆歩道を妻良から入間まで歩いた時の様子でした。
正直、行く前はあまり期待して居なかったのですが、わたし好みの探索行を楽しむことができました。
特に、吉田から入間までの断崖絶壁のトラバース道や、草をかき分け、かき分け降った富戸の浜は秘境感ばっちりで、一発でお気に入りの遊歩道となりました。
虫や爬虫類が苦手じゃなければ、むしろ夏の時期にこそ訪れて欲しいルートかもしれません。
気になりましたら、是非、一度足を運んでみてくださいね。
それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
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