山行の記録|西伊豆の烏帽子山を登ったついでに近場の観光名所を巡ってきました

先日行きそびれてしまった西伊豆雲見崎くもみざきにある烏帽子山えぼしやまですが、梅雨の合間に無事に登ってくることができました。

都内から始発電車と路線バスを乗り継ぐこと五時間となかなかの長旅となりましたが、相応の眺めを楽しむことができました。

そのほか、思い出岬や千貫門せんかんもん、少し足を伸ばして石部棚田いしぶたなだと観光名所を巡ってみましたが、まだオフシーズンだからか釣り人以外ほとんど人が歩いておらず、ゆっくりのんびり巡ることができました。

夏場は甲信越の高山登山が定番ですが、たまには標高0mの海岸沿いを攻めてみるのも面白いものです。

そんな、穴場的なスポットをお探しでしたら、今回の記事は結構参考になるかと思いますので、是非、最後まで読んでいって下さい。

それでは、ゆっくりしてってね。

https://twitter.com/syo1_yamanoblog/status/1667485145761484800

目次

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

x-label block-box-label box-label”>山行の基本情報

日付:2023/6/10

天候:曇り

エリア:伊豆エリア

コース概要:

東海バス「雲見浜停留所」〜烏帽子山〜思い出岬〜千貫門ビーチ〜石部棚田展望台〜石部棚田〜石部海岸〜岩地海岸〜東海バス「一里塚停留所」

難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆

交通機関:

(往)伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺駅」から、東海バスで「松崎バスターミナル」へ。そこから下田行きに乗り換えて「雲見浜停留所」からスタート

(帰)「一里塚停留所」から、東海バスで「松崎バスターミナル」へ。そこから修善寺行きに乗り換えて終点「修善寺駅停留所」から帰路へ

概要

烏帽子山(えぼしやま)

「烏帽子山」は、静岡県賀茂郡松崎町の雲見崎にある標高162mの山です。

火山の根と呼ばれる地形で、海から聳り立つような断崖絶壁の上にあり、山頂から海面を覗き込むとその高さに眩暈がするくらい高度感を感じることのできる場所になっており、高所が好きな方には大好物な場所になっています。

加えて、遮るもののない海への展望は大変素晴らしく、西伊豆や南伊豆の入り組んだ海岸線や富士山への眺望など、いつまでも眺めていられる魅力的な展望を得ることができました。

なお、同山は雲見浅間神社の境内となっており、浅間神社には珍しく木花咲耶姫命このはなさくやひめのみことのお姉さん磐長姫命いわながひめのみことを祭神としています。

この姉妹、揃って天尊瓊瓊杵尊ににぎのみことに嫁入りしたものの、見た目がイマイチとの理由で石長姫命だけ親元に突き返されてしまいます。

その後、悲しみに暮れる石長姫命は、ここ雲見に隠れ住むようになり、徐々に妹に対する恨みを募らせ、いつの日からか、この地で富士山を褒めることが禁忌とされるようになったという逸話があるんだそうです。

このお話、私的にはイマイチ納得がいかなくて、話を聞く限り妹さんには落ち度は無く、お姉さんの恨みつらみは、妹じゃなくて、夫の方に向くような気がするんですけど違うのですかね。

色恋沙汰は理屈では語れないということなんでしょうか。難しいな。

関連リンク

これら逸話については、雲見浅間神社の公式HPに詳しく記載があります。興味あったら、こちらよりご確認くださいね。

雲見海岸(くもみかいがん)

「雲見海岸」は、静岡県賀茂郡松崎町の雲見崎北側に位置する小ぶりな砂浜です。

富士山への眺望に優れた景勝地で、海岸中央に位置する牛着岩うしつきいわ越しに美しい富士山を眺めることができます。

また、スキューバーダイビングが盛んな場所で、ライセンスを持たない初心者に対して体験ダイビングサービスを実施しているお店もあり、この日もたくさんのダイバーが船に乗って沖に向かう様子を見ることができました。

そのほかにも、海に突き出た思い出岬、ミンククジラの骨格が展示されているくじら館など、面白そいな観光スポットが揃っている割に、訪れる人は少なさそうなので、ゆっくり観光を楽しみたい場所をお探しでしたら、一度、遊びに訪れてみると良いかと思います。

関連リンク

松崎町役場HPに雲見海岸について詳しい記載がありました。興味あったらこちらもご確認くださいね。

千貫門(せんがんもん)

「千貫門」は、静岡県賀茂郡松崎町の雲見崎南側にある高さ30mの奇岩の一つです。

海から聳り立つ巨岩の真ん中に真ん中に、波によって削られた15mほどの大穴が空いており、その様子が門のように見えることから、「烏帽子山」山頂に建つ雲見浅間神社の門「浅間門」と呼ばれていた時期があったそうです。

それが、いつの頃からか、値千貫の眺めという意味の「千貫門」に変わり、今に至っているのだそうです。

なお、門を正面に眺めるには「千貫門ビーチ」まで足を伸ばす必要があります。

少々アップダウンのある道程になりますが、普段から登山慣れしているようなら余裕で行き来できるかと思います。

同ビーチからは「烏帽子山」もよく見えるので、落石にだけ注意しつつ、是非、赴いてみてくださいね。

関連リンク

松崎町役場HPに千貫門について詳しい記載がありました。興味あったらこちらもご確認くださいね。

石部棚田(いしぶたなだ)

「石部棚田」は、静岡県賀茂郡松崎町にある、石を積んで作られた棚田です。

駿河湾を見下ろす高台に作られた田んぼの枚数は約370枚、広さにすると4.2haに及ぶのだそうです。

天候に恵まれれば、富士山や南アルプスの山々を望むこともできる絶景地とのことですが、今回はあいにくの曇り空でそこまでの風景を眺めることはできませんでした。

それでも、水の張られたこの時期の田んぼは情緒があり、癒されるものがありましたので、日本の良き田舎風景を楽しみたいなら、一度、足を運んでみることをお勧めします。

なお、ここより高い位置に展望台も設置されていますが、棚田から離れすぎていて、眺めとしては正直イマイチでした。

石部棚田を正しく評価するには、棚田の間に設置されている散策路「石畳の道」を歩くようにしてくださいね。

関連リンク

石部棚田公式HPがありました。歴史や近況のニュースなどが掲載されていましたので、興味ありましたら、こちらもご確認くださいね。

今回の山行上でのポイント

地図上の位置と標高

今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。

「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。

ご自由にご活用ください。

合計距離: 13310 m
最高点の標高: 264 m
最低点の標高: 1 m
累積標高(上り): 924 m
累積標高(下り): -914 m
総所要時間: 05:23:39
Download file: climbing-record-20230610.gpx

歩いた軌跡

続いては、GPSデータを元にした軌跡です。

市販の地図

今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。

本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。

わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。

ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。

5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。

おすすめ展望ポイント

今回の山行ルート上の展望ポイントは、次の場所になります。

展望の楽しめたポイント
  • 烏帽子山山頂
  • 雲見海岸
  • 千貫門ビーチ
  • 岩部棚田
烏帽子山山頂

今回の山行ルート上の展望ポイントの一つ目は「烏帽子山山頂」です。

前出の通り、標高は162mと山とみなして良いのか迷う高さではありますが、数値で見る高さと実際にてっぺんに立った時の高さは別物です。

断崖絶壁、海面まで引っかかるものが無い状態の162mの高さは、腰が引ける迫力があります。

また、雲見崎から海に突き出た高台ということで、海への眺めを遮るものも無く、駿河湾を遠くまで見通すこともでき、加えて、この日曇っていたにもかかわらず、空に浮かぶような富士山を眺めることもできました。

山頂に至るには、急勾配の石階段をクリアする必要がありますが、それに見合った価値ある眺望を楽しむことができますので、是非、機会を見つけて一度は訪れてみてくださいね。

ギャラリー

山頂に立つ本殿の脇っちょから、ラストワンマイルを登ると
こんな感じの風景が広がります。ちなみにこれは北面で、富士山のほか、堂ヶ島、萩谷崎といった西伊豆の海岸線を眺めることができます。
アップの富士山。うっすらですが、だいぶ雪も溶けて開山待ったなしな状況ですね。手前の双子島は、おそらく田子島かな。
東面に目を向けると、先ほど通過してきた雲見の海岸線と雲見温泉郷を見下ろせます。
アップにするとこんな感じです。カラフルなトタン屋根に波の寄せる砂浜がちょこまかしてて可愛いです。
南面に目を向けると、巨大な千貫門に南伊豆の海岸線を楽しむことができます。
こちら側は断崖絶壁なので、見下ろすとかなりの高度感です。高いところが苦手のようならご注意ください。
そして、西面は駿河湾の広大な広がりを楽しめます。夕方はこの海の彼方に夕陽が沈む絶景を眺めることができるんだとか。
そして、こちら側も断崖絶壁のタマヒュン案件です。女性の方でもヒュンヒュンきちゃうと思うので、覗き込むときはご注意ください。

Instagramに上げたプチ動画も合わせて眺めていってくださいね。

雲見海岸

今回の山行ルート上の展望ポイントの二つ目は「雲見海岸」です。

西伊豆の侵食された入り組んだ海岸線や、牛着岩など海から生えている奇岩たちへの眺めを楽しめるスポットとなっています。

天候がよければ、駿河湾の対岸に富士山や南アルプスの山並みも見えるそうで、この日もかろうじてながら富士山を眺めることができました。

海岸の端には思い出岬という展望スポットがあり、海に向かっての眺め以外にも、砂浜や烏帽子山を見上げて楽しむこともできます。

ベンチがあるので、軽く休憩しつつ潮風を感じつつゆっくりと過ごすのには良い場所となるでしょう。

ギャラリー

くじら館駐車場から雲見海岸を眺めた図です。こちら側から見ると急峻な烏帽子山も大分平べったくみえます。
雲取大橋の中間からの眺めです。牛着岩の奥に富士山が見えました。
海岸の南端に設置されている思い出岬です。コンクリートで平地に整えられた展望台にベンチが3基設定されているので、休憩にはもってこいの場所です。
海への眺望も素晴らしく、目の前に牛着岩、その奥に西伊豆の海岸線と富士山が見えます。
ここから富士山をアップにするとこんな感じです。
振り返ると烏帽子山を見上げることができます。
もちろん、雲見海岸もバッチリです。コバルトブルーの海面が綺麗ですね。

Instagramに上げたプチ動画も合わせて眺めていってくださいね。

千貫門ビーチ

今回の山行ルート上の展望ポイントの三つ目は「千貫門ビーチ」です。

ここに至るまでには、落石注意の丘を越える必要があり少し難儀しますが、相応の価値があります。

なんといっても眺め千貫の価値がある千貫門を正面から眺めることができるわけですから、行かない手はないでしょう。

ビーチは大きな石で埋め尽くされて歩きづらいですが、5分も歩けば千貫門の正面の位置に向かうことができます。

千貫門をメインとした巨大な岩礁群に、海から聳り立つ烏帽子山、海からの侵食で削られて赤茶けた地肌を見せる海岸線と、荒々しくも美しい光景を眺めることができますので、是非、値千貫の価値を感じに足を伸ばしてみてくださいね。

ギャラリー

遊歩道を降っていくと、巨大な千貫門の側面が見えてきます。
振り返ると、海から直接そそり立っている烏帽子山の岩壁を見ることができます。
海岸線に降り立って、しばらく南に進むと
ようやく、千貫門の正面です。
高さ15mとも言われる穴。写真だとこじんまり見えますが、実物はかなり大きいんですよ。
烏帽子山もアップにしてみます。この岩壁をクライミングする人も居るのだとか。アタマおかしいですよね。

Instagramに上げたプチ動画も合わせて眺めていってくださいね。

岩部棚田

今回の山行ルート上の展望ポイントの四つ目は「石部棚田」です。

石部棚田には少し離れた位置に棚田全体を見通すために展望台が設置されていますが、駿河湾を眺めるのには適しているものの、棚田自体を眺めるには距離が遠すぎて正直イマイチでしたので、ここでは棚田に設置されている散策路「石畳の道」からの眺めを紹介していきます。

棚田の中を散策できるように、棚田の上部にある展望台から下部にある旧三浦小学校までの間に設置された片道30分の散策路で、石畳を敷き詰めた少々滑りやすい坂道となっています。

展望台、旧三浦小学校のどちらにも駐車場があるので、マイカー組にも訪れやすいかと思います。

今回は展望台から下部へ降るルートで訪れましたが、駿河湾まで続いて行く田園風景は、ゆったりとした時間の流れる、何か懐かしさを感じさせてくれる眺めに感じました。

都会の喧騒に疲れた時に、何も考えずにゆったりと歩いてみると良いかもしれません。

ギャラリー

まずは、石部棚田を見下ろす展望台からの眺めです。段々の水田が海岸線まで伸びている様子を眺めることができます。天気がよければ富士山をバックに眺めることができるようですが、残念ながら、雲の中に入ってしまいました。
ちょっと遠いので2倍ズームにして改めて撮影です。ズームにしてもあまり目立たないのは曇り空だからかなあ。
そして、こちらが棚田のど真ん中を走る遊歩道、石畳の道からの眺めです。
ここまで近づくと、流石に段々の水田が綺麗にみえますね。
見上げると、石積みされた段々の様子を眺めることができました。

Instagramに上げたプチ動画も合わせて眺めていってくださいね。

注意した方が良さそうな区間

今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は、次の区間になります。

注意した方が良さそうな区間
  • 烏帽子山山頂に至る石階段
  • 千貫門ビーチに向かうまでの区間
烏帽子山山頂に至る石階段

今回の山行ルート上で注意した方がよい区間の一つ目は「烏帽子山山頂に至る石階段」です。

山梨県山中湖の石割山にある石階段や、東京都奥多摩の大岳山にある石階段に比べると、長さも勾配も少々劣る印象ですが、成長して盛り上がった木の根で凸凹になった箇所や、苔が生えて滑りやすくなっている箇所があり、駆け降りるように降るのはちょっと危険なポイントとなっていました。

設置されている手すりは頑丈にできていたので、降りの際はしっかりと補助に使いつつ、ゆっくり慎重に降りてくるのようにしてくださいね。

ギャラリー

烏帽子山山頂に至る石階段は登る分には苦になりませんが、降りはちょっと注意が必要です。
こんな感じに、表面に苔が生えて、枯れ葉も大量に落ちてるので滑って転げ落ちそうになります。
ひとつひとつの段差も小さくて、間抜けの小足(24.5cm)な私の靴も1/4ほどはみ出る狭さでした。
特に降雨後は滑りやすいので、手すりをしっかり握って降りてきて下さいね。
烏千貫門ビーチに向かうまでの区間

今回の山行ルート上で注意した方がよい区間の二つ目は「烏千貫門ビーチに向かうまでの区間」です。

この区間、崩れやすい崖下に設置された遊歩道を通過することになるので、落石に注意しつつ進む必要があります。

実際に、昨年2022年7月まで崩落により通行禁止となっていた場所のようで、今回通過した際も一部泥濘で埋まっている箇所もありました。

通路自体は開通されて間も無いこともあり、よく整備されている印象でしたが、万が一があるといけませんので、頭の上に注意しつつ速やかに通過するようにしてください。

ギャラリー

千貫門遊歩道も注意が必要な区間です。
2022年まで土砂崩れにより閉鎖されていたのですが、2023年にようやく整備が終わって開通したんですけど、早速、倒木で道の半分が遮られていたり
崩れた土砂で、一部の道が塞がれていました。
ビーチに降り立ってしばらく進むと
海からの侵食によるものか、崩れて地肌が露出した崖が見えてきました。このあたりも、あまり近寄らない方が良いでしょう。

今回の山行での服装

今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。

同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。

山行中のコンディション

  • 天候曇り
  • 気温:25〜30℃
  • 活動場所:標高0〜200m

行動時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

停滞時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

公共機関移動時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:薄手の手袋

今回は、スタートからゴールまで半袖Tシャツで活動しました。

歩き始めに気温を測ると27℃で、この日も蒸し蒸しとした陽気の中のスタートとなりましたが、強めの潮風が体を冷やしてくれて、始終汗だくになるといった状況は回避できていました。

しかし、烏帽子山への石階段に入ったあたりからは額から汗が滴り落ちてきて、歩き終わる頃には全身汗でベタつく状態になってしまっていました。

この時期は、山行後のお風呂は必須な感じなので、そこまで事前にプランニングしておいた方が良いでしょう。

公共交通機関での移動の際も、半袖Tシャツだけで十分。周囲もほとんどの方が半袖に変わっていました。

以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。

あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。

ギャラリー

スタート時点の気温は30℃に迫る暑さ。さすがは夏の西伊豆といったところです。
烏帽子山山頂付近までくると25℃まで下りました。潮風が吹き付けるので、心地よい感じです。
これは一里塚停留所で帰りのバスを待っている時です。この日も一日暑い日が続きました。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

今回は、東海バス「雲見浜停留所」からのスタートとしましたので、「東京駅」からのアプローチは次の通りとなります。

  • 「東京駅」から、JR東海道線沼津行きに乗り込み、「三島駅」へ
  • 「三島駅」から、伊豆箱根鉄道駿豆線すんずせん修善寺行きに乗り込み、終点の「修善寺駅」へ
  • 「修善寺駅」から、東海バス松崎行きに乗り込み、終点の「松崎バスターミナル」へ
  • さらに「松崎バスターミナル」から、東海バス雲見入谷行きに乗り込み、スタート地点「雲見浜停留所」へ

「三島駅」はJR東海道の管轄で、東京方面からSuicaで改札を通過してくると、すんなり自動改札を通り抜けることができません。

有人改札で一度清算する必要があります。

混雑する前に清算を済ませることができるように、下車後はなるべく寄り道せずに南口改札に向かうようにすると良いでしょう。

駿豆線に乗り換えて終点「修善寺駅」まで到着したら、南口にあるバスターミナルに向かい松崎行きの路線バスに乗り込みます。

ここから「松崎バスターミナル」までの乗車時間は90分あります。

戸田峠を越えると西伊豆の海岸線が見えてくるので、景色を楽しんで行きたいときは、進行方向右側の窓際座席を確保しておくと良いでしょう。

「松崎バスターミナル」からは、概ね一時間毎に出ている雲見入谷行きに乗り込みます。

ここでも海岸線を眺めていきたい場合は、進行方向右側窓際に座ってください。

なお、「雲見浜停留所」周辺にはおトイレがありません。

砂浜まで降りるか、雲見神社まで向かう必要があるので、ご注意下さい。

加えて、バス停にベンチなどもないので、身支度整えるには地面に荷物を下ろして行いましょう。

ギャラリー

東京駅からJR東海道線沼津行き始発に乗り込みます。
三島駅のホーム階段は東京方面にあるので、後ろよりの車両に乗って向かうことにします。
三島駅に到着です。この日も乗り換えの方々がいっぱい下車しました。
南口の有人窓口が混雑する前に、足早に向かいます。今回は、南口改札手前のおトイレはスルーです。
混雑する前に精算できそう。よかった。よかった。改札を出たら、そのまま駅構外へ出て右手に進みます。
伊豆箱根鉄道の三島駅はバスロータリーの先です。
ここもSuicaは利用不可なので、自動改札で切符を購入します。なお、一日乗り放題切符もあるのですが、お値段は修善寺往復の運賃1,100円と同じなので、どちらを購入しても大差ありません。有人窓口で購入しないといけない分、急いでいる時には不利になるので、TPOで使い分けてください。
今回もどノーマルの車両で向かいます。でもなんかこの子、デコッパチな見た目で可愛らしくて好きなんですよね。
駿豆線は、田んぼのど真ん中を走っているので、直線なシーンが多いのが特徴的です。
30分ほどの乗車で、終点の修善寺駅に到着です。ここから、バス乗り換え場所の松崎ターミナルまで90分あるので、念の為、おトイレに立ち寄っておきます。
おトイレは、西口にあります。綺麗なおトイレなので綺麗に使いましょう。
おトイレを済ませたら、南口にあるバスターミナルへ向かいます。
乗り場案内を確認すると、松崎行きは4番のりばでした。
ここから乗り込みます。
たまには正面から撮ってみます。iPhoneのカメラはシャッタースピードが早すぎるのか、電光掲示板がウネウネしちゃうのが困ります。回避策ご存知の方教えて下さい。
そうそう、それと、西伊豆に向かう際は、東海バスフリーきっぷ「全線」を使うとかなりお安く済ませることができます。2日間全線乗り放題で大人3,900円と結構なお値段ですが、修善寺から松崎まで片道 2,190円なので全然お得になるんです。EMOTというアプリをインストールして購入するかたちになるので、移動中にでも済ませておくとよいと思います。詳しくはこちらをご覧ください。あ、案件じゃないですよ。むしろ、案件ください。東海バスさま。
さて、切なる希望もちゃんと書いたところで、東海バスの車窓からの風景に移ります。戸田峠を経て、戸田港フェリー乗り場まできました。前回もそうだったのですが、バスと入れ替わりでフェリーが出発してしまうんです。うまく連携すればいいのにね。調整難しいのかな。
フェリー乗り場からは海岸線を南へ進みます。恋人岬の前を通過して
宇久須の港を通過します。
ちょっと行き過ぎちゃいましたが、堂ヶ島の島々を通過。ここから30分かからずに
松崎バスターミナルに到着しました。
雲見入谷行きのバスが車で15分ほど時間があったので、待合室をのぞいてみました。ちょっとこじんまりな感じかな。
バス乗り場にもベンチがあるので、バスを待つならこっちの方がよさそうです。
おトイレは待合所の裏側、ここになります。
ぶらぶらしていたらバスが到着したので乗り込みます。
室岩洞の入り口を通過して
岩地歩道の入り口も通過して
岩地海岸を過ぎたあたりで、富士山を見つけたところで
雲見浜停留所に到着しました。
ちなみにこの子は、松崎から一日一本だけ出ている下田駅行きだったみたいです。この子で、さらに南側にもいけそうですね。

東海バス「雲見浜停留所」〜烏帽子山

身支度を整えたら「くじら館」の前を横切って、国見大橋を渡ります。

順番的には、雲見海岸に降りて「思い出岬」へ立ち寄る予定だったのですが、大橋から眺めると牛着岩のバックに富士山が見えたので、この機を逃してはいけないと烏帽子山山頂に直行することにしました。

長寿の神、磐長姫命を祀っているとの案内の先へ進み、鳥居を潜って石階段を登ります。

まずは拝殿が見えてくるので、ご挨拶してから残りの石階段を登っていきます。

案内によると320段ほどある石階段を登り切ると、中腹には中之宮が立っており、そこから山道に切り替わって登って行くことになります。

10分も登って行くと、ようやく本殿が見えてきます。

本殿前からは木々に隠れてしまい雲見の砂浜は見えませんが、民宿街はバッチリと見えています。

ここからの眺めだけでもなかなか秀逸なだけに、山頂からの絶景に期待が膨らみます。

本殿でご挨拶をすませたら、急ぎ、最後の石階段を登って山頂に到着です。

山頂からの眺めは期待の上をいく絶景で、北に富士山や西伊豆の海岸線、南に千貫門に南伊豆の海岸線、東には雲見の海岸線から民宿街、西には駿河湾の大海原を眺めることができます。

潮風も心地よい大パノラマをじっくりと堪能したら、先ほど通り過ぎた雲見海岸の「思い出岬」へ一旦逆戻りすることにします。

ギャラリー

雲見浜停留所の前に掲げてある地図から位置関係を把握しておきます。
まずは、富士山が隠れてしまう前に山頂に登ってしまいましょう。
雲見大橋を渡っていきます。
海岸線から見える富士山を横目に進んでいくと
雲見浅間神社の正面に到着です。
由来が掲載されていました。木挽こびきというのは、木こりさんのことみたいです。
おトイレの前を通過して
その前に地図を見ておきましょうか。この地図だと烏帽子山の高さは164mになってますね。松崎町HPだと162mなんですが、どっちが正解なのかな。
姉妹の物語はここに書いてありますので、お時間あったら読んでみてください。
でっかい木の横を登っていくと
拝殿に到着です。帰りに立ち寄ることにして山頂へと向かいます。
奥に展望所があるみたいなので、そっちに寄り道してからにしましょう。
こんな案内が立っていて
富士山を正面に海への展望が開けていました。
ここから烏帽子山の山頂を見上げると、断崖絶壁なのがわかります。
続いて320段の石階段をクリアしていきます。
踊り場からは、さらに勾配がキツくなり
ゴールがみえてきたあたりから、さらにキツくなります。
ようやく、中間地点の中之宮に到着です。
拝殿の奥よりも高度が上がって、さらに見通しが良くなりました。
牛着岩の裏に船が泊まっていて釣りでもしているのだろうと思っていたのですが、後々確認したところ、あのあたりは絶好のダイビングスポットになっているのだそうです。
見上げるっと堂ヶ島の変な形の島や
萩谷崎が見えたりしました。
中之宮からは山道を登っていくことになりますが、その途中に相思の根なる案内がありました。
多分、この二股に分かれた木なんだろうと思います。木の表面には、いっぱい名前が彫ってあるのは、相思という名前に肖った恋愛成就のおまじないといったところでしょうか。個人的には、こんな感じに無理矢理植物を傷つける行為は好きではないかなあ。
そうこうしているうちに、石垣がみえてきて
本殿に到着しました。
手水舎の先には、わちゃわちゃとした雲見温泉郷を眺めることができます。
そして、ここにも伊豆ジオパークの案内板がありました。
扉を開けて良いみたいなので、開けてみます。
なかは土足厳禁のようで、床はピッカピカです。
神額しんがくには、御嶽浅間宮おんたけせんげんぐうと掲げてありました。
ご挨拶をしたら、脇っちょの階段を登って山頂へ向かいます。
山頂に到着すると、雲に隠れずに富士山が待っていてくれました。直行してきてよかったなー。

烏帽子山〜思い出岬

烏帽子山山頂から、つるつると滑る石階段を慎重に降ったら、雲見大橋手前の坂から砂浜へ降りていきます。

砂浜まで降りたら、左手を進み、雲見漁港を通過します。

ここには、雲見シーサイドハウスというダイビング施設があり、この日もたくさんのダイバーが漁船に乗り込んで沖に向かっていきました。

防波堤で寛ぐ釣り人たちを横目にさらに沖へすすんでいくと、コンクリートで固めた展望台がみえてきて「思い出岬」に到着します。

ここからの眺めもなかなかのもので、正面に牛着岩と富士山、振り返ると、雲見海岸に烏帽子山を見上げることができます。

ベンチが3基あるので塩の香りを感じながらのんびり休憩するのも悪く無いでしょう。

ギャラリー

狭い山頂を独り占めにぐるぐると気が済むまで眺めたところで降りることにします。
急勾配な石階段なので、転げ落ちないように。
本殿の前を通過して、山道に入ります。
登りでは意識しませんでしたが、この辺りの岩も火山岩なんですよね。
九十九坂をぐるぐる降りていくと
長い階段の降りに入ります。
ビブラム底でも、何度か滑りつつ拝殿まで降りてきました。
ここも内部に入ってご挨拶ができるみたい。
登山靴を脱ぐのが面倒だったので、入り口で手を合わせて引き上げました。なお、御朱印は書き置きのものが置いてありました。
最後の石階段をくだったら
神社正面から砂浜へ降ります。
浜まで降ってきたら
漁港の前を通過して、思い出岬へと向かいます。
ダイビングな人々が出航するところを眺めながら港へ向かいます。
ここの施設は、お試しダイビングもやらせてくれるみたい。今度、お泊まりで遊びに来た時に体験してみようかな。
堤防を超えて
濡れたコンクリの道を進むと
波に侵食された岩が見えてきました。
表面はこんな感じにゴツゴツでした。
思い出岬に到着です。まだ富士山がみえていたので、ちょっとだけ滞在していきました。

思い出岬〜千貫門ビーチ

「思い出岬」を後にしたら、雲見浅間神社まで戻って、その先の「千貫門ビーチ」へ向かいます。

昔ながらの民宿が立ち並ぶ、雲見温泉郷を通過して千貫門入り口の案内に沿って、千貫門遊歩道へ向かいます。

民家の合間を縫ってすすんでいくと、真新しい橋があり、その先から千貫門遊歩道となります。

落石注意の案内が不安を誘いますが、遊歩道自体は整備されて歩きやすく特に問題無く高台まで到着です。

ここから、千貫門を正面に降り坂に転じて海岸線までおりていくと「千貫門ビーチ」に到着です。

ビーチという名前ではありますが、砂浜というわけでは無く、大きめの石がゴロゴロとした荒れた海岸線となっているので、海水浴をするには少々難易度が高い場所です。

その代わり、至近に巨大な千貫門を望むことができ迫力ある眺めを楽しむことができます。

門の正面に立つには、5分ほど南へ海岸線を進む必要があるので、ゴツゴツした石に足を取られないように注意しながら進んでください。

また、足元だけでは無く、背後の崖も崩れやすいようなので、崖の真下を歩くのも極力避けた方がよいでしょう。

千貫門の巨岩を好きなだけ眺めたら、次の観光名所「石部棚田」へ向かうこととします。

ギャラリー

ダイビングチームを乗せた漁船の往来をぼんやり眺めたら、次の目的地の千貫門ビーチへ向かいます。
途中に、デカデカと禁漁区と書いてありました。
英文付きの真新しい警告文も貼ってありました。畑だけでなく漁港も物騒になってきたんですかね。
漁港を通過して
神社絵の階段を登ります。
神社正面まで戻ってきたら、反対側の南方向へ降ってきます。
道路のいたるところに紫陽花の花が咲いていて、華やかな気持ちで進んでいきます。
民宿の駐車場付近にもいっぱい咲いていて
ガクアジサイなんかもいっぱい咲いてました。
温泉郷の駐車場を横目に、どんどん進みます。
雲見温泉停留所を通過します。ここの待合所もなまこ壁なところに、西伊豆らしさが出ていました。
波勝崎はがちざきモンキーベイの看板がありました。南伊豆方面も未踏エリアなので、西伊豆の次に行ってみたいな。
千貫門入口の案内がありました。これに沿って進めばよかったのですが、ぼんやりしてて通過していまいました。
この歩道橋を渡って右折すれば千貫門遊歩道なのですが、見落として通過した結果
雲見入谷停留所まで進んでしまいました。
停留所前の地図を確認しましたが、戻るしかなさそうです。
しばし戻ってから、路地に入ります。
集落の合間を進むと
出来立ての橋があり
千貫門歩道橋が見えてきました。
ここにも伊豆ジオパークの案内がありました。伊豆ジオは検定もあるらしいですね。受けてみようかな。
コンクリで固めた階段を登っていくと
千貫門を見下ろす丘に到着して、ここからビーチまで降ります。
降り道の途中に、土砂崩れがありました。通過できないほどでは無いですが、今年開通したばかりでこれって、かなり不安定な地盤なのかしらね。
ちなみに、烏帽子山山頂からも土砂崩れの跡がみえてました。
靴が泥まみれになりながら、千貫門ビーチに到着です。さすが大きさ30m、ここまで近寄ると千貫門がどれだけ大きいかがわかります。
残念なのが、流れ着いた生活ゴミや投棄したと思われるペットボトルや空き缶が大量産卵していた点でしょうか。
打ち上げられた海藻に足を滑らせながら、なんとか門の正面に到着です。侵食によって出来上がった穴が思った以上に大きくて圧倒されます。ちっちゃいボートなら通過できるんじゃないかな。別の世界軸に行っちゃいそうだけど。
奥に広がる海岸線。この日は波が高くてザブンザブンしていました。
南伊豆方面の海岸も入り組んでいて迫力ある感じ。西伊豆だなあって気分になる場所でした。

千貫門ビーチ〜石部棚田展望台

「千貫門ビーチ」より遊歩道を戻り、雲見入谷停留所が見えてきたら路線バスの通る国道136号線を南に進みます。

曲がりくねった車道を登って行くと、「石部棚田」へ向かう分岐路が見えてくるので、そちらへ曲がっていきます。

そのまま30分ほど車道を進むと、木で組まれた建物が見えてきて「石部棚田展望台」に到着です。

ここからは、眼下に棚田を見下ろしながら遠くに広がる駿河湾の眺めを楽しむことができます。

天気に恵まれていれば富士山の頭も見えるようなので、なかなか映える眺めになるんじゃないでしょうか。

また、駐車場が隣接していることもあり、思いの外立ち寄って行く観光客が多かったのが印象的でした。

ただし、棚田の中心まで降りて行くような方々はいらっしゃらず、展望台で写真を撮ったら立ち去ってしまうのがほとんでした。

ギャラリー

次の目的地、石部稲田へ向かいます。
去り際に、烏帽子山山頂を15倍ズームで確認。抜群の最果て感です。
生い茂った草の道進んでいると
ここにもガクアジサイの群生地がありました。梅雨ですねえ。
橋を渡って
国道136号線を南方向へ進みます。
雲見入谷への入口を通過して
蛇行する車道を登っていきます。
途中に烏帽子山が見えてきました。
改めて15倍ズームしてみました。南方向から見ると、千貫門ビーチ方面へ突き出ているのがわかりますね。
アジサイが目について、ちょいちょい立ち止まってしまいながら登っていきます。
もうひとつウネウネを超えると
石部棚田への分岐がみえてきました。
ここまで路線バスで来れるみたいです。
通過するバスは、一日二便だけみたいですけどね。
ぐいんと曲がって
アミアミな道を通過すると
ミョーにでかい駐車場が見えてきて
展望台に到着しました。車を停めやすいからなんでしょうか。ひっきりなしに人が入ってきていたのが印象的でした。
展望台の足元には、説明文がありました。ここの棚田は江戸時代後期1820年代に発展したんだそうで、その後一旦廃れて、平成12年に復元させたとかなんとか書いてあります。オーナー制度があるみたいなので、自分で田植えとか稲刈りとかできそうですね。本業にすると大変だけど、こういう形で農業に携わるのもいいかもしれないですね。
展望台からの眺め。とってもいいんですけど、肝心の棚田がちっこいんですよねえ。
3倍ズームにしてみました。ここまで寄せると段々がみえて、目に楽しい風景になりますね。
石部の温泉街を抜けて、石部海岸まで続いているのもみてとれました。この後は、ここを降っていきます。

石部棚田展望台〜石部棚田

展望台から足早に立ち去る観光客を横目に、棚田の中心地へ向かって降ります。

来た道の反対方向へ進んでいくと「石部棚田」への分岐路が見えてくるので、そちらへ降ります。

しばらく作業道を進んでいくと、用水路の脇に石畳の道へ入る道標が出ているので、そこから遊歩道に入って進みます。

転倒注意な石畳の道を5分ほど降ると、石積みで作られた段々な田園地帯に到着します。

ここから「石部棚田」の中心を散策していくことになります。

最初のうちこそ、泥んこ田んぼが目立っていましたが、段々を下るにつれて、水を湛えた水田が増えてきて、鏡を敷き詰めた高台のような見た目にも楽しい風景を眺めることができました。

ギャラリー

展望台を降りたら
逆方面に進みます。
長者ヶ原への分岐を通過
石部棚田の道標が見えてきたらググッと曲がって分岐に入ります。
道なりに進んでいくと
用水路が見えてきて
石畳の道へ入ります。
苔の生えた滑りやすい石畳を降ると
棚田エリアに到着です。
至る所に名札が立っていて、ひとつひとつにオーナーがついているのがわかります。
脇っちょの道をタラタラと降りていきます。
少し時期が遅かったか、半分ほどはすでに干上がっていました。
振り返ると、しっかりとした石積みを確認できます。
棚田の手前には獣避けの電線が張り巡らされていて、常時電気が通っています。
至る所にこんな警告が立っているので、触らないように注意しましょう。
中間地点にはおトイレや交流館が立っていました。ベンチもあるので、小休止するならここで。
年会費35,000円で、農作業を体験できて収穫時に20kgのお米が受け取れるとか。家族で楽しむのには良いかもですね。
引き続き降っていきます。
藁葺き屋根の水車小屋は、保全のためなのかビニールシートが被せてありました。
途中から車道を進みます。
段々がいい感じ
十字路までおりてきました。ほんとはここまで石畳の道を降りてこれたのですね。どこで間違えたやら。
段々と民家が増えていくなか降っていきます。
ここをまっすぐ行くと、学校跡地の駐車場になるみたいですが、徒歩なのでショートカットです。
ここから、用水路脇の作業道を降っていきます。

石部棚田〜石部海岸〜岩地海岸〜東海バス「一里塚停留所」

棚田の敷地内を抜けたら、石部海岸まで降っていきます。

水路に沿って村落の中心を降っていくと、バス停が見えてきて「石部海岸」の手前まで降りてくるこことができました。

路線バスの時間をみてみると、次便まで一時間あったので、「石部海岸」、「岩地海岸」と巡ってみることにします。

「岩部海岸」の漁港から「岩地海岸」の砂浜を眺めたら、高台へ進んで「一理塚停留所」に到着です。

そして、タイミングよくオレンジの東海バスが来てくれたので、バスに乗り込んで「松崎バスターミナル」まで帰りました。

ギャラリー

引き続き作業道を降ります。
獣道っぽくみえますが、アスファルトが敷いてあるので、歩き安くはあります。
磯カニを発見しました。ちょこまかとしていたので、ピンボケになっちゃいました。
一部ぬかるんだ道を通過します。
ヌルヌルな滑る坂道を降っていくと
村落の中心に到着です。
ド直球なマンホールを通過して
海岸線に向かって降ります。
郵便局跡地を通過
お花屋さんみたいなところを右へ
そのまま道なりに降ると、石部海岸まで降ってこれました。
石部温泉停留所で時刻表を確認すると一時間近く時間があったので、もう一つ先の岩地海岸まで進むことにしました。
その前に、砂浜に出てみます。
だいぶ曇ってしまったので、見晴らしはあんまり良く無いですが
まーまー良い景色です。
水着必須の露天風呂がありました。
一旦、スルーして堤防へ向かいます。
ここの端っこから階段を登って
狭い道を進むと
プライベートビーチっぽい海岸に到着です。
穴ボコの空いた海岸線が特徴てきですよね。
露天風呂の方まで戻ってきました。
石部平六地蔵露天風呂という名前のようです。
あの赤い帽子をかぶっているのが平六地蔵さまなのかな。ここは水着着用しつつ入る場所のようでした。
車道まで戻って、岩地方面へ進みます。
車道を登って
松崎三浦温泉株式会社の前を通過
さらに進んでいくと30分もかからずに、子浦浜停留所がみえてきました。ここから海岸線に降りていくことにします。
なかなかの急階段を降って
集落を抜けると
岩地漁港が見えてきました。
この先に日和山遊歩道が設置されているようなのですが、そこまで時間に余裕がなかったので今回はスルーです。
漁船の先に洞窟みたいなところがあって、そこから岬の先っちょに出られるみたい。再訪したときに通ってみようかな。
漁港まで戻ったら、海岸線を北へ向かいます。
堤防をぐるっと巻いて進みます。
砂浜に出れる場所があったので、少しだけ覗いていきます。
海水浴場として賑わいそうな場所ですね。
石積みに説明文が掲載されていました。
松崎で取れた長磯石で組まれたものなんだそうです。室岩洞で採掘していた伊豆石みたいなものかな。
ごみや空き缶の投げ捨てはやめましょう。ごもっとも。ごもっとも。
諸石神社への入口があったので曲がってみます。
狭い路地を進むと
真っ赤な鳥居が見えてきて
諸石神社の拝殿に到着です。さらに本殿まで石階段が通じてましたが、時間が押していたのでバス停に向かうことにします。
鳥居の横っちょから作業道に出て
丘を登る道へ
草ぼうぼうの階段を登ると
路線バスの通じている車道に出ることができました。
そのまま車道をすすんで
一里塚停留所に到着です。路線バス到着まで10分前といったところでしょうか。ナイスタイミングです。
しばらくすると、村落の先にオレンジのバスが近づいてきて、その子で松崎方面へ帰りました。

おまけ

今回は、時間が少し余ったので、帰り道に堂ヶ島にも寄り道していくことにしました。

残念ながら、遊覧船は終了時刻を過ぎてしまっていましたが、遊歩道を一周する時間があったので、亀岩、トンボロ現象、天窓洞とビュースポットを一通り楽しんでいくことができました。

その後は、伊豆市市営の温泉施設、湯の国会館に立ち寄って、汗と潮風でベタつく体をさっぱりしてから帰路につきました。

市営ということもあり、価格は大人一人880円とリーズナブル。(2023年6月10日現在)

内風呂に露天風呂、サウナに低温風呂と湯船の種類も一通り揃っており、しっかりと体を洗ってから、疲れた足腰を休ませることができました。

お疲れ様でした。

ギャラリー

松崎バスターミナルから、修善寺まで帰る途中に堂ヶ島でちょっとだけ観光していくことにしました。
痛車発見。
ゆるキャンって人気ありますよね。読んでみようかな。
観光船乗り場に向かってみましたが、16時で終わってしまっていたので、遊歩道から島々を眺めることにしました。
グインと進んでいきます。
整備された石畳を登って
一つ目の展望台に到着です。
ここから亀岩の頭まで出られるみたいです。
縞々模様がきれいな海岸です。
さらに一段上の展望台からは、三四郎島がよく見えました。
長い木の階段を降ると
トンボロを見る展望台がありました。ちょうど、陸と繋がっているタイミングらしく、人が通過しているのも確認できました。一度は歩いてみたいですよね。

Instagramにこの地のプチ動画あげてますので、こっちもみてってくださいね。

どんどん降っていくと
天窓洞の天井部分に到着です。
ぽっかりと空いた穴から海面が見えています。ここに観光船が入ってくるんですね。興味深いです。
一周回って、観光船乗り場まで戻ってきました。30分くらいの距離でした。
堂ヶ島周辺は、まだまだ観光スポットがあるみたい。今度はこっち側を重点的に歩いてみましょうかね。
修善寺方面のバスが来たので乗り込みます。
そして、今回は湯の国会館で途中下車してひと風呂浴びていくことにしました。
最近は共同浴場ばかりで入浴料200円とか300円だったので、少々お高く感じましたが800円という価格もリーズナブルではあるんですよね。しっかり汗を流してさっぱりできました。
すっかり暗くなってしまったので、あとは寄り道せずに帰ろうとバスに乗り込んだのですが
修善寺駅に着いてみると、かなりざわついています。
伊豆箱根鉄道には珍しく人身事故が発生したようで、復旧の目処が立たないとか。
発券機も停止していて、いつまでかかるかわからないと駅員さんがアナウンスしていました。後日ニュースを見てみたら、踏切で電車に跳ねられて亡くなった方がいたようです。ご冥福をお祈りします。
30分ほど待機していましたが、埒が明かないのでタクシーで三島駅まで帰ることにしました。バイパスを通って貰って運賃7,000円でした。復旧まで二時間ほど掛かったようなので、あのまま佇んでいたら確実に東京には帰れなくなっていました。痛い出費ですがしゃーない。しゃーない。
三島駅まで戻ってみると、JR線は通常運行。
現れたのが、宇都宮線乗り入れの便だったので安心して爆睡しながら帰りました。お疲れ様でした。

まとめ

西伊豆の烏帽子山をメインに雲見崎周辺の観光スポットを巡ったときの様子でした。

今回は登山と言うには少々緩い感じの道中となりましたが、下手な里山にも引けを取らない素晴らしい眺望を得ることができました。

特に烏帽子山山頂からの眺めは別格で、ここを眺めるだけに半日電車に揺られても損は無いなと思わせてくれる絶景地であることが良くわかりました。

少々お金と時間がかかりますが、今度は空気の澄み切った冬場に訪れてみたいなと思います。

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次