先日行きそびれてしまった西伊豆雲見崎にある烏帽子山ですが、梅雨の合間に無事に登ってくることができました。
都内から始発電車と路線バスを乗り継ぐこと五時間となかなかの長旅となりましたが、相応の眺めを楽しむことができました。
そのほか、思い出岬や千貫門、少し足を伸ばして石部棚田と観光名所を巡ってみましたが、まだオフシーズンだからか釣り人以外ほとんど人が歩いておらず、ゆっくりのんびり巡ることができました。
夏場は甲信越の高山登山が定番ですが、たまには標高0mの海岸沿いを攻めてみるのも面白いものです。
そんな、穴場的なスポットをお探しでしたら、今回の記事は結構参考になるかと思いますので、是非、最後まで読んでいって下さい。
それでは、ゆっくりしてってね。
基本情報
まずは、今回の山行についての基本情報です。
x-label block-box-label box-label”>山行の基本情報
日付:2023/6/10
天候:曇り
エリア:伊豆エリア
コース概要:
東海バス「雲見浜停留所」〜烏帽子山〜思い出岬〜千貫門ビーチ〜石部棚田展望台〜石部棚田〜石部海岸〜岩地海岸〜東海バス「一里塚停留所」
難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆
交通機関:
(往)伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺駅」から、東海バスで「松崎バスターミナル」へ。そこから下田行きに乗り換えて「雲見浜停留所」からスタート
(帰)「一里塚停留所」から、東海バスで「松崎バスターミナル」へ。そこから修善寺行きに乗り換えて終点「修善寺駅停留所」から帰路へ
概要
烏帽子山(えぼしやま)
「烏帽子山」は、静岡県賀茂郡松崎町の雲見崎にある標高162mの山です。
火山の根と呼ばれる地形で、海から聳り立つような断崖絶壁の上にあり、山頂から海面を覗き込むとその高さに眩暈がするくらい高度感を感じることのできる場所になっており、高所が好きな方には大好物な場所になっています。
加えて、遮るもののない海への展望は大変素晴らしく、西伊豆や南伊豆の入り組んだ海岸線や富士山への眺望など、いつまでも眺めていられる魅力的な展望を得ることができました。
なお、同山は雲見浅間神社の境内となっており、浅間神社には珍しく木花咲耶姫命のお姉さん磐長姫命を祭神としています。
この姉妹、揃って天尊瓊瓊杵尊に嫁入りしたものの、見た目がイマイチとの理由で石長姫命だけ親元に突き返されてしまいます。
その後、悲しみに暮れる石長姫命は、ここ雲見に隠れ住むようになり、徐々に妹に対する恨みを募らせ、いつの日からか、この地で富士山を褒めることが禁忌とされるようになったという逸話があるんだそうです。
このお話、私的にはイマイチ納得がいかなくて、話を聞く限り妹さんには落ち度は無く、お姉さんの恨みつらみは、妹じゃなくて、夫の方に向くような気がするんですけど違うのですかね。
色恋沙汰は理屈では語れないということなんでしょうか。難しいな。
関連リンク
これら逸話については、雲見浅間神社の公式HPに詳しく記載があります。興味あったら、こちらよりご確認くださいね。
雲見海岸(くもみかいがん)
「雲見海岸」は、静岡県賀茂郡松崎町の雲見崎北側に位置する小ぶりな砂浜です。
富士山への眺望に優れた景勝地で、海岸中央に位置する牛着岩越しに美しい富士山を眺めることができます。
また、スキューバーダイビングが盛んな場所で、ライセンスを持たない初心者に対して体験ダイビングサービスを実施しているお店もあり、この日もたくさんのダイバーが船に乗って沖に向かう様子を見ることができました。
そのほかにも、海に突き出た思い出岬、ミンククジラの骨格が展示されているくじら館など、面白そいな観光スポットが揃っている割に、訪れる人は少なさそうなので、ゆっくり観光を楽しみたい場所をお探しでしたら、一度、遊びに訪れてみると良いかと思います。
関連リンク
松崎町役場HPに雲見海岸について詳しい記載がありました。興味あったらこちらもご確認くださいね。
千貫門(せんがんもん)
「千貫門」は、静岡県賀茂郡松崎町の雲見崎南側にある高さ30mの奇岩の一つです。
海から聳り立つ巨岩の真ん中に真ん中に、波によって削られた15mほどの大穴が空いており、その様子が門のように見えることから、「烏帽子山」山頂に建つ雲見浅間神社の門「浅間門」と呼ばれていた時期があったそうです。
それが、いつの頃からか、値千貫の眺めという意味の「千貫門」に変わり、今に至っているのだそうです。
なお、門を正面に眺めるには「千貫門ビーチ」まで足を伸ばす必要があります。
少々アップダウンのある道程になりますが、普段から登山慣れしているようなら余裕で行き来できるかと思います。
同ビーチからは「烏帽子山」もよく見えるので、落石にだけ注意しつつ、是非、赴いてみてくださいね。
関連リンク
松崎町役場HPに千貫門について詳しい記載がありました。興味あったらこちらもご確認くださいね。
石部棚田(いしぶたなだ)
「石部棚田」は、静岡県賀茂郡松崎町にある、石を積んで作られた棚田です。
駿河湾を見下ろす高台に作られた田んぼの枚数は約370枚、広さにすると4.2haに及ぶのだそうです。
天候に恵まれれば、富士山や南アルプスの山々を望むこともできる絶景地とのことですが、今回はあいにくの曇り空でそこまでの風景を眺めることはできませんでした。
それでも、水の張られたこの時期の田んぼは情緒があり、癒されるものがありましたので、日本の良き田舎風景を楽しみたいなら、一度、足を運んでみることをお勧めします。
なお、ここより高い位置に展望台も設置されていますが、棚田から離れすぎていて、眺めとしては正直イマイチでした。
石部棚田を正しく評価するには、棚田の間に設置されている散策路「石畳の道」を歩くようにしてくださいね。
関連リンク
石部棚田公式HPがありました。歴史や近況のニュースなどが掲載されていましたので、興味ありましたら、こちらもご確認くださいね。
今回の山行上でのポイント
地図上の位置と標高
今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。
「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。
ご自由にご活用ください。
最高点の標高: 264 m
最低点の標高: 1 m
累積標高(上り): 924 m
累積標高(下り): -914 m
総所要時間: 05:23:39
歩いた軌跡
続いては、GPSデータを元にした軌跡です。
市販の地図
今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。
本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。
わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。
ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。
5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。
おすすめ展望ポイント
今回の山行ルート上の展望ポイントは、次の場所になります。
- 烏帽子山山頂
- 雲見海岸
- 千貫門ビーチ
- 岩部棚田
烏帽子山山頂
今回の山行ルート上の展望ポイントの一つ目は「烏帽子山山頂」です。
前出の通り、標高は162mと山とみなして良いのか迷う高さではありますが、数値で見る高さと実際にてっぺんに立った時の高さは別物です。
断崖絶壁、海面まで引っかかるものが無い状態の162mの高さは、腰が引ける迫力があります。
また、雲見崎から海に突き出た高台ということで、海への眺めを遮るものも無く、駿河湾を遠くまで見通すこともでき、加えて、この日曇っていたにもかかわらず、空に浮かぶような富士山を眺めることもできました。
山頂に至るには、急勾配の石階段をクリアする必要がありますが、それに見合った価値ある眺望を楽しむことができますので、是非、機会を見つけて一度は訪れてみてくださいね。
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雲見海岸
今回の山行ルート上の展望ポイントの二つ目は「雲見海岸」です。
西伊豆の侵食された入り組んだ海岸線や、牛着岩など海から生えている奇岩たちへの眺めを楽しめるスポットとなっています。
天候がよければ、駿河湾の対岸に富士山や南アルプスの山並みも見えるそうで、この日もかろうじてながら富士山を眺めることができました。
海岸の端には思い出岬という展望スポットがあり、海に向かっての眺め以外にも、砂浜や烏帽子山を見上げて楽しむこともできます。
ベンチがあるので、軽く休憩しつつ潮風を感じつつゆっくりと過ごすのには良い場所となるでしょう。
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千貫門ビーチ
今回の山行ルート上の展望ポイントの三つ目は「千貫門ビーチ」です。
ここに至るまでには、落石注意の丘を越える必要があり少し難儀しますが、相応の価値があります。
なんといっても眺め千貫の価値がある千貫門を正面から眺めることができるわけですから、行かない手はないでしょう。
ビーチは大きな石で埋め尽くされて歩きづらいですが、5分も歩けば千貫門の正面の位置に向かうことができます。
千貫門をメインとした巨大な岩礁群に、海から聳り立つ烏帽子山、海からの侵食で削られて赤茶けた地肌を見せる海岸線と、荒々しくも美しい光景を眺めることができますので、是非、値千貫の価値を感じに足を伸ばしてみてくださいね。
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岩部棚田
今回の山行ルート上の展望ポイントの四つ目は「石部棚田」です。
石部棚田には少し離れた位置に棚田全体を見通すために展望台が設置されていますが、駿河湾を眺めるのには適しているものの、棚田自体を眺めるには距離が遠すぎて正直イマイチでしたので、ここでは棚田に設置されている散策路「石畳の道」からの眺めを紹介していきます。
棚田の中を散策できるように、棚田の上部にある展望台から下部にある旧三浦小学校までの間に設置された片道30分の散策路で、石畳を敷き詰めた少々滑りやすい坂道となっています。
展望台、旧三浦小学校のどちらにも駐車場があるので、マイカー組にも訪れやすいかと思います。
今回は展望台から下部へ降るルートで訪れましたが、駿河湾まで続いて行く田園風景は、ゆったりとした時間の流れる、何か懐かしさを感じさせてくれる眺めに感じました。
都会の喧騒に疲れた時に、何も考えずにゆったりと歩いてみると良いかもしれません。
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注意した方が良さそうな区間
今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は、次の区間になります。
- 烏帽子山山頂に至る石階段
- 千貫門ビーチに向かうまでの区間
烏帽子山山頂に至る石階段
今回の山行ルート上で注意した方がよい区間の一つ目は「烏帽子山山頂に至る石階段」です。
山梨県山中湖の石割山にある石階段や、東京都奥多摩の大岳山にある石階段に比べると、長さも勾配も少々劣る印象ですが、成長して盛り上がった木の根で凸凹になった箇所や、苔が生えて滑りやすくなっている箇所があり、駆け降りるように降るのはちょっと危険なポイントとなっていました。
設置されている手すりは頑丈にできていたので、降りの際はしっかりと補助に使いつつ、ゆっくり慎重に降りてくるのようにしてくださいね。
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烏千貫門ビーチに向かうまでの区間
今回の山行ルート上で注意した方がよい区間の二つ目は「烏千貫門ビーチに向かうまでの区間」です。
この区間、崩れやすい崖下に設置された遊歩道を通過することになるので、落石に注意しつつ進む必要があります。
実際に、昨年2022年7月まで崩落により通行禁止となっていた場所のようで、今回通過した際も一部泥濘で埋まっている箇所もありました。
通路自体は開通されて間も無いこともあり、よく整備されている印象でしたが、万が一があるといけませんので、頭の上に注意しつつ速やかに通過するようにしてください。
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今回の山行での服装
今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。
同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。
山行中のコンディション
- 天候:曇り
- 気温:25〜30℃
- 活動場所:標高0〜200m
行動時の組み合わせ
- ベースレイヤー:半袖Tシャツ
- ミドルレイヤー:無し
- アウター:無し
- ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
- その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋
停滞時の組み合わせ
- ベースレイヤー:半袖Tシャツ
- ミドルレイヤー:無し
- アウター:無し
- ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
- その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋
公共機関移動時の組み合わせ
- ベースレイヤー:半袖Tシャツ
- ミドルレイヤー:無し
- アウター:無し
- ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
- その他:薄手の手袋
今回は、スタートからゴールまで半袖Tシャツで活動しました。
歩き始めに気温を測ると27℃で、この日も蒸し蒸しとした陽気の中のスタートとなりましたが、強めの潮風が体を冷やしてくれて、始終汗だくになるといった状況は回避できていました。
しかし、烏帽子山への石階段に入ったあたりからは額から汗が滴り落ちてきて、歩き終わる頃には全身汗でベタつく状態になってしまっていました。
この時期は、山行後のお風呂は必須な感じなので、そこまで事前にプランニングしておいた方が良いでしょう。
公共交通機関での移動の際も、半袖Tシャツだけで十分。周囲もほとんどの方が半袖に変わっていました。
以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。
あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。
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山行の記録
ここからは、今回の山行について述べていきます。
アプローチ
今回は、東海バス「雲見浜停留所」からのスタートとしましたので、「東京駅」からのアプローチは次の通りとなります。
- 「東京駅」から、JR東海道線沼津行きに乗り込み、「三島駅」へ
- 「三島駅」から、伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺行きに乗り込み、終点の「修善寺駅」へ
- 「修善寺駅」から、東海バス松崎行きに乗り込み、終点の「松崎バスターミナル」へ
- さらに「松崎バスターミナル」から、東海バス雲見入谷行きに乗り込み、スタート地点「雲見浜停留所」へ
「三島駅」はJR東海道の管轄で、東京方面からSuicaで改札を通過してくると、すんなり自動改札を通り抜けることができません。
有人改札で一度清算する必要があります。
混雑する前に清算を済ませることができるように、下車後はなるべく寄り道せずに南口改札に向かうようにすると良いでしょう。
駿豆線に乗り換えて終点「修善寺駅」まで到着したら、南口にあるバスターミナルに向かい松崎行きの路線バスに乗り込みます。
ここから「松崎バスターミナル」までの乗車時間は90分あります。
戸田峠を越えると西伊豆の海岸線が見えてくるので、景色を楽しんで行きたいときは、進行方向右側の窓際座席を確保しておくと良いでしょう。
「松崎バスターミナル」からは、概ね一時間毎に出ている雲見入谷行きに乗り込みます。
ここでも海岸線を眺めていきたい場合は、進行方向右側窓際に座ってください。
なお、「雲見浜停留所」周辺にはおトイレがありません。
砂浜まで降りるか、雲見神社まで向かう必要があるので、ご注意下さい。
加えて、バス停にベンチなどもないので、身支度整えるには地面に荷物を下ろして行いましょう。
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東海バス「雲見浜停留所」〜烏帽子山
身支度を整えたら「くじら館」の前を横切って、国見大橋を渡ります。
順番的には、雲見海岸に降りて「思い出岬」へ立ち寄る予定だったのですが、大橋から眺めると牛着岩のバックに富士山が見えたので、この機を逃してはいけないと烏帽子山山頂に直行することにしました。
長寿の神、磐長姫命を祀っているとの案内の先へ進み、鳥居を潜って石階段を登ります。
まずは拝殿が見えてくるので、ご挨拶してから残りの石階段を登っていきます。
案内によると320段ほどある石階段を登り切ると、中腹には中之宮が立っており、そこから山道に切り替わって登って行くことになります。
10分も登って行くと、ようやく本殿が見えてきます。
本殿前からは木々に隠れてしまい雲見の砂浜は見えませんが、民宿街はバッチリと見えています。
ここからの眺めだけでもなかなか秀逸なだけに、山頂からの絶景に期待が膨らみます。
本殿でご挨拶をすませたら、急ぎ、最後の石階段を登って山頂に到着です。
山頂からの眺めは期待の上をいく絶景で、北に富士山や西伊豆の海岸線、南に千貫門に南伊豆の海岸線、東には雲見の海岸線から民宿街、西には駿河湾の大海原を眺めることができます。
潮風も心地よい大パノラマをじっくりと堪能したら、先ほど通り過ぎた雲見海岸の「思い出岬」へ一旦逆戻りすることにします。
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烏帽子山〜思い出岬
烏帽子山山頂から、つるつると滑る石階段を慎重に降ったら、雲見大橋手前の坂から砂浜へ降りていきます。
砂浜まで降りたら、左手を進み、雲見漁港を通過します。
ここには、雲見シーサイドハウスというダイビング施設があり、この日もたくさんのダイバーが漁船に乗り込んで沖に向かっていきました。
防波堤で寛ぐ釣り人たちを横目にさらに沖へすすんでいくと、コンクリートで固めた展望台がみえてきて「思い出岬」に到着します。
ここからの眺めもなかなかのもので、正面に牛着岩と富士山、振り返ると、雲見海岸に烏帽子山を見上げることができます。
ベンチが3基あるので塩の香りを感じながらのんびり休憩するのも悪く無いでしょう。
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思い出岬〜千貫門ビーチ
「思い出岬」を後にしたら、雲見浅間神社まで戻って、その先の「千貫門ビーチ」へ向かいます。
昔ながらの民宿が立ち並ぶ、雲見温泉郷を通過して千貫門入り口の案内に沿って、千貫門遊歩道へ向かいます。
民家の合間を縫ってすすんでいくと、真新しい橋があり、その先から千貫門遊歩道となります。
落石注意の案内が不安を誘いますが、遊歩道自体は整備されて歩きやすく特に問題無く高台まで到着です。
ここから、千貫門を正面に降り坂に転じて海岸線までおりていくと「千貫門ビーチ」に到着です。
ビーチという名前ではありますが、砂浜というわけでは無く、大きめの石がゴロゴロとした荒れた海岸線となっているので、海水浴をするには少々難易度が高い場所です。
その代わり、至近に巨大な千貫門を望むことができ迫力ある眺めを楽しむことができます。
門の正面に立つには、5分ほど南へ海岸線を進む必要があるので、ゴツゴツした石に足を取られないように注意しながら進んでください。
また、足元だけでは無く、背後の崖も崩れやすいようなので、崖の真下を歩くのも極力避けた方がよいでしょう。
千貫門の巨岩を好きなだけ眺めたら、次の観光名所「石部棚田」へ向かうこととします。
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千貫門ビーチ〜石部棚田展望台
「千貫門ビーチ」より遊歩道を戻り、雲見入谷停留所が見えてきたら路線バスの通る国道136号線を南に進みます。
曲がりくねった車道を登って行くと、「石部棚田」へ向かう分岐路が見えてくるので、そちらへ曲がっていきます。
そのまま30分ほど車道を進むと、木で組まれた建物が見えてきて「石部棚田展望台」に到着です。
ここからは、眼下に棚田を見下ろしながら遠くに広がる駿河湾の眺めを楽しむことができます。
天気に恵まれていれば富士山の頭も見えるようなので、なかなか映える眺めになるんじゃないでしょうか。
また、駐車場が隣接していることもあり、思いの外立ち寄って行く観光客が多かったのが印象的でした。
ただし、棚田の中心まで降りて行くような方々はいらっしゃらず、展望台で写真を撮ったら立ち去ってしまうのがほとんでした。
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石部棚田展望台〜石部棚田
展望台から足早に立ち去る観光客を横目に、棚田の中心地へ向かって降ります。
来た道の反対方向へ進んでいくと「石部棚田」への分岐路が見えてくるので、そちらへ降ります。
しばらく作業道を進んでいくと、用水路の脇に石畳の道へ入る道標が出ているので、そこから遊歩道に入って進みます。
転倒注意な石畳の道を5分ほど降ると、石積みで作られた段々な田園地帯に到着します。
ここから「石部棚田」の中心を散策していくことになります。
最初のうちこそ、泥んこ田んぼが目立っていましたが、段々を下るにつれて、水を湛えた水田が増えてきて、鏡を敷き詰めた高台のような見た目にも楽しい風景を眺めることができました。
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石部棚田〜石部海岸〜岩地海岸〜東海バス「一里塚停留所」
棚田の敷地内を抜けたら、石部海岸まで降っていきます。
水路に沿って村落の中心を降っていくと、バス停が見えてきて「石部海岸」の手前まで降りてくるこことができました。
路線バスの時間をみてみると、次便まで一時間あったので、「石部海岸」、「岩地海岸」と巡ってみることにします。
「岩部海岸」の漁港から「岩地海岸」の砂浜を眺めたら、高台へ進んで「一理塚停留所」に到着です。
そして、タイミングよくオレンジの東海バスが来てくれたので、バスに乗り込んで「松崎バスターミナル」まで帰りました。
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おまけ
今回は、時間が少し余ったので、帰り道に堂ヶ島にも寄り道していくことにしました。
残念ながら、遊覧船は終了時刻を過ぎてしまっていましたが、遊歩道を一周する時間があったので、亀岩、トンボロ現象、天窓洞とビュースポットを一通り楽しんでいくことができました。
その後は、伊豆市市営の温泉施設、湯の国会館に立ち寄って、汗と潮風でベタつく体をさっぱりしてから帰路につきました。
市営ということもあり、価格は大人一人880円とリーズナブル。(2023年6月10日現在)
内風呂に露天風呂、サウナに低温風呂と湯船の種類も一通り揃っており、しっかりと体を洗ってから、疲れた足腰を休ませることができました。
お疲れ様でした。
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Instagramにこの地のプチ動画あげてますので、こっちもみてってくださいね。
まとめ
西伊豆の烏帽子山をメインに雲見崎周辺の観光スポットを巡ったときの様子でした。
今回は登山と言うには少々緩い感じの道中となりましたが、下手な里山にも引けを取らない素晴らしい眺望を得ることができました。
特に烏帽子山山頂からの眺めは別格で、ここを眺めるだけに半日電車に揺られても損は無いなと思わせてくれる絶景地であることが良くわかりました。
少々お金と時間がかかりますが、今度は空気の澄み切った冬場に訪れてみたいなと思います。
それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
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