山行の記録|今年の元旦は富士山七合目で初日の出をお迎えしてきました

山行

毎年、元旦は関東周辺の山に泊まって初日の出と一緒に紅富士を楽しんでいました。

2023年の元旦は、今までとは趣向を変えて、富士山から周辺の山を眺めてみようと思い立ち、富士山五合目にある佐藤小屋で一泊して、山中で初日の出をお迎えしてきました。

厳冬期の富士山は初めてでしたが、運良く天候に恵まれて七合目まで登ってそこから初日の出を迎えることができました。

もし、冬の富士山がどんな感じになっているか、興味あるようでしたらこの記事で七合目の様子ならお伝えできるかと思います。

是非、最後まで読んでいってくださいね。

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2022/12/31〜2023/1/1

天候:曇りのち晴れ

エリア:富士山エリア

コース概要:

(1日目)富士山駅〜北口本宮冨士浅間神社〜一合目「馬返し」〜二合目「御室浅間神社」〜三合目「見晴茶屋」〜四合五勺「御座石」〜五合目「佐藤小屋」

(2日目)五合目「佐藤小屋」〜六合目〜七合目〜五合目「佐藤小屋」〜スバルライン五合目〜スバルライン四合目「大沢駐車場」

難易度:体力☆☆、技術☆☆、危険☆☆

交通機関:

(往)富士急行線「富士山駅」からスタート

(帰)スバルライン四合目「大沢駐車場泉駅」から富士急バスで富士急行線「富士山駅」へ向かい、そこから帰路へ

概要

富士山(ふじさん)

富士山は、静岡県と山梨県に跨る標高3,776mの日本一高い山です。

大変人気の高い山で、毎年7月〜9月初旬の開山期間に訪れる登山客は、コロナ禍前で20万〜30万人、コロナ禍後でも7万人にもなるようです。

そのため、主要な四つのルートすべてにおいて、登山道や山小屋が良く整備されており、とても登りやすい山でもあります。

以下、夏場の富士山についてのまとめ記事です。詳しくはこちらをご確認ください。

ただし、厳冬期の富士山は夏場とは全く別物となります。

特に森林限界を超える高さまで登ると

  • アイゼンの刃が通らないアイスバーンが広がっている
  • 大の大人でも体が浮き上がるほどの突風が吹く
  • 滑落してしまうと1,000m以上滑り落ち続ける可能性がある

といった非常に厄介な山になるようです。

今回の山行上でのポイント

地図上の位置と標高

今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。

「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。

ご自由にご活用ください。

合計距離: 28541 m
最高点の標高: 2700 m
最低点の標高: 809 m
累積標高(上り): 2632 m
累積標高(下り): -1418 m
総所要時間: 02:49:50
Download file: climbing-record-20221231.gpx

歩いた軌跡

続いては、GPSデータを元にした軌跡です。

市販の地図

今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。

本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。

わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。

ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。

5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。

おすすめ展望ポイント

今回の山行ルート上の展望ポイントは、次の通りです。

展望の楽しめたポイント
  • 佐藤小屋前
  • 六合目
  • 七合目
佐藤小屋前

今回の山行ルート上の展望ポイントの一つ目は「佐藤小屋前」です。

佐藤小屋入り口前は、喫煙所兼展望所になっていて、河口湖界隈の市街地や御坂山地の山々を見渡すことができます。

夜になると、その市街地達が輝いてきれいな夜景も楽しむことができます。

六合目に向かう坂の前まで進めば、ギリギリ山中湖も見えるので、小屋にお泊まりの際は少し広く歩き回ってみると色々楽しいかと思います。

ギャラリー

佐藤小屋前から、日の入り間際の様子です。正面奥の山塊は八ヶ岳だと思います。
こちらは河口湖とその周辺ですね。
右手前の広い空間が陸自の訓練場で、その奥、山腹が禿げてるのが杓子山、高座山で、その麓は忍野八海で有名な忍野の街並みになります。
小屋から少しだけ離れて、六合目に向かう坂のあたりまでこれば、山中湖もかろうじて見ることができました。
午前0時の夜景はこんな感じです。中央奥が甲府盆地の市街地で、右に行くにつれて河口湖周辺の市街地になっていきます。
こちらが河口湖周辺の市街地。丁度真ん中がかすかに眩しいのは、富士ハイランドパークで開催された年越し花火だったみたいです。この距離で花火をはっきり捉えるのはiPhoneじゃ無理っぽいですね。
そして、忍野の街並みといったところでした。
六合目

今回の山行ルート上の展望ポイントの二つ目は「六合目」です。

吉田ルートは、この辺りから森林限界を越えて見通しが良くなっていきます。

ここからは、河口湖や山中湖周辺の市街地や山岳地帯の他、南アルプスの一部や八ヶ岳も見通すことができました。

富士山山頂への眺望にも恵まれているので、より安全に初日の出を迎えたいようでしたら、六合目で迎えると良いかもしれません。

ギャラリー

六合目からの朝日です。七合目から降りてくるうちにかなり昇ってしまいました。
佐藤小屋の前からは、端っこだけが見えていた山中湖もこの高さまでくると全貌が見えます。
こちらは河口湖界隈です。
この位置からだと、スバルライン五合目の奥に、南アルプスの一部も見えました。位置的に甲斐駒ヶ岳や白峰三山といったところでしょうか。
富士山山頂も小屋に邪魔されずにみることができます。ここからなら山頂のモルゲンロートもバッチリ見えたことでしょう。
七合目

今回の山行ルート上の展望ポイントの三つ目は「七合目」です。

今回の最高到達地点となる場所で、かろうじて初日の出が見える位置でしたが、朝焼けに染まっていく山中湖や河口湖界隈の山々と合わせて、今年最初の日の出を迎えることができました。

山頂への眺望は、本八合目まで続く山小屋達に半分くらい遮られてしまったので、そこのところは少し残念でした。

ここまで登るのであれば、もう少し頑張って本八合目まで登ってしまったほうが満足のいく初日の出を迎えることができそうです。

ギャラリー

今回の山行での最高到達地点です。今年はここから初日の出を迎えることができました。
ただ、Twitterに載せた動画を撮影した時点で満足して降ってきてしまったので、少し標高の下がったところからの映像を載せておきます。こちらは山中湖方面ですが、朝日で湖水が温められたからか、湖面の部分だけに霧が覆っているという面白い状態を眺めることができました。
こちらは河口湖周辺です。流石に午前7時にもなると街灯は消えてますね。
中央奥に、うっすらと八ヶ岳も見えてました。今年は八ヶ岳でもバッチリな初日の出を迎えることができたことでしょう。
山頂を見上げてみましたが、七合目から本八合目まで連立している山小屋に遮られてちょびっとしか確認できませんでした。次回は本八合目まで昇ってみたいものです。50過ぎにはキツいかなあ。

注意した方が良さそうな区間

今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は、次の通りです。

注意した方が良さそうな区間
  • 泉ヶ滝からスバルライン五合目までの区間
泉ヶ滝からスバルライン五合目までの区間

今回の山行ルート上の注意した方が良さそうな区間は「泉ヶ滝からスバルライン五合目までの区間」です。

夏場であれば、山中湖や河口湖を眺めつつのんびり歩ける遊歩道なのですが、冬場はかなり毛色が違ってきます。

谷側に傾くように降り積もった雪の表面が凍りつき、チェーンスパイクの短い刃がうまく刺さらない区間が続くようになります。

このため、転倒したら滑落事故に繋がる恐れがありますので、積雪の残る時期には通過しないことをお勧めします。

どうしても、通過したい場合は、チェーンスパイクより刃が長い、6本刃や10本刃のアイゼンを履いて、転倒時に備えピッケルも持参しておくと良いかと思います。

ギャラリー

今回歩いた中で唯一、ちょっと危ないなと感じたところは、この閉鎖された泉ヶ滝からスバルライン五合目までの遊歩道になります。
前半はまだサクサクな感じの雪でチェーンスパイクも効いていたのですが
スバルライン五合目に近づくにつれて日が差し始めたあたりから、表面が氷付いて固くなってきました。
試しに2度、3度表面を蹴ってみたんですが
ガッチリと刃が食い込んでくれているような感触が無く、ちょっと不安定な感じでした。
傾斜もある場所なので、転んでしまうと滑り落ちる危険はありますが、数十mほど降ると森林地帯に入るので、おそらくその辺りで止まってくれるはずなので、一発昇天にはならないとは思います。それでも、打ちどころが悪ければ骨折や打ち身になりそうな高さでしたので、冬場の通過はやめておくのが得策です。強い理由が無いならば「馬返し」にピストン下山するのをお勧めします。

今回の山行での服装

今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。

同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。

日中

  • ベースレイヤー:中厚手の長袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:なし
  • アウター:ソフトシェル
  • ボトムス:中厚手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、中厚手の手袋

日の出前

  • ベースレイヤー:中厚手の長袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:厚手のフリース
  • アウター:薄手のダウンジャケット
  • ボトムス:中厚手の長ズボン、ダウンズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、中厚手の手袋、チェーンスパイク

今回の山行のコンディションは次の通りでした。

  • 天候曇りのち晴れ
  • 気温:日中の時間帯で-1〜5℃、日の出前の時間帯で-15℃前後
  • 活動場所:標高2,300〜2,700m未満

今回は、日中と日の出前でかなり気温差があったので、二つに分けてみました。

日中の気温は、登り始めから氷点下でそのまま佐藤小屋に到着するまでほぼ同じ気温をキープ。

森林限界をまだ抜けていないこともあり風も穏やかで、それほど着込まずとも問題無い状態で歩けました。

日の出前のタイミングでは、氷点下-15℃となかなかの寒さだったのでいつも以上に着込んでみましたが、正直着込みすぎて若干暑苦しさを感じる結果となりました。

アウターは上下ダウンではなく、レインウェアでも十分だったかもしれません。

以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。

あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。

ギャラリー

歩き始めの写真撮り忘れたので、佐藤小屋到着時の気温です。-1℃ですが、風も無くほとんど寒さは感じませんでした。
初日の出を迎えようと午前4時に出発した際の気温です。流石に-15℃まで下がってました。
今回のゴール「大沢駐車場」での気温です。日差しがあって結構暖かく感じたのですが、そこは標高2,000mの世界といったところでしょうか。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

今回は、吉田ルートの一合目から登り始めるため富士急行線「富士山駅」からスタートすることとしました。

「富士山駅」までのアプローチは、次のとおりです。

  • 「東京駅」から、JR中央線で「高尾駅」へ
  • 「高尾駅」から、さらにJR中央線松本行きに乗り換えて「大月駅」へ
  • 「大月駅」から、富士急行線に乗り換えて終点の「富士山駅」へ

途中のおトイレは「大月駅」「富士山駅」それぞれにあります。

場所的に、「富士山駅」の構内トイレをお借りするのが便利かと思います。

なお、夏場に設置されていた「馬返し」の簡易トイレは撤去されていましたので、いずれにせよ「富士山駅」で一旦はおトイレに入っておきましょう。

身支度は「富士山駅」改札出てすぐの待合室をお借りすると良いでしょう。

準備ができたら、最初の目的地「北口本宮冨士浅間神社」へと進んでいきます。

ちなみに、「馬返し」に向かう乗り合いバスは出ていませんでしたので、この時期はマイカー持ちでも無い限り「馬返し」までは徒歩かタクシーの二択になりますので、ご注意ください。

ギャラリー

東京駅から中央線高尾行きに乗って行きます。高尾での乗り換えを考慮して、ここでは前より三号車両に乗っておきます。しかし、流石は大晦日です。ほとんど人が乗っていなくてびっくりです。
それでも、ビルのビジネスフロアには電気が付いているところもありますね。20代から30代前半にかけては、わたしもあっち側だったなあ。懐かしくも戻りたくは無い過去ですね。
そして高尾駅での乗り換えです。ここから先も乗り換える乗客は一部飲みで、この日はボックスシート占有で移動できました。楽チン。楽チン。
そして、大月駅に到着です。富士急行線は1番線、2番線になります。
おトイレの前を通過します。富士急行線は車内にトイレが無いので、不安な時な立ち寄っておきましょう。
乗り換え改札を抜けていきます。
ホームで振り返って岩殿山の様子をチェック。こっち側は快晴ですね。
しかし、富士山駅に到着してみると、背後にデーンと見えるはずの富士山は雲の中でした。夜にかけて晴れてくれますように。
富士山駅は構内、構外どちらにもおトイレあります。構外はバスのチケット売り場まで向かわないといけないので、今回はこちらのおトイレで済ませます。
その後は、改札を通ってすぐの待合室をお借りして身支度を整えます。あ、でも、もし混雑しているようならご遠慮くださいね。
身支度整えたら、構外へ。
外に出たら正面の坂を降りて、最初の信号を右へ向かいます。
その前に振り返って、玄関の鳥居を一枚。さて、出発しましょう。

1日目

富士山駅〜北口本宮冨士浅間神社

富士山駅にておトイレ、身支度を済ませたら駅正面の道を進みます。

そのまま車道脇の歩道を進んで、金鳥居(かなとりい)を潜って御師町を通過します。

大通りと交差する交差点に差し掛かったら左折してしばらく進むと「北口本宮冨士浅間神社」に到着です。

大きな鳥居を二つ潜って拝殿でご挨拶を済ませたら、拝殿右手から富士山方面へ向かって進んでいきます。

ギャラリー

駅をでたら正面の坂を降って最初の交差点を右折します。
道なりにまっすぐ進むと
金鳥居の交差点が見えてくるので、ここを右折します。
右折して直ぐに、巨大な金鳥居が立っているので初見では驚きますが、ここをまっすぐ進みます。ちなみに、天気が良いと鳥居の先に富士山が見えてなかなか素敵な構図になるんですよ。
ここの通りは、御師町を横切るように伸びているので、至る所に御師の家があります。
旧宅は記念館になっていたりしています。
こんな普通っぽい家で世界文化遺産を公開していたりと、なかなかカオスな通りで、通過するだけでも結構楽しいです。
大通りまで突っ切ったら、交差点を渡って左折します。
後はまっすぐ進めば
北口本宮冨士浅間神社の鳥居がみえてきます。
正面で一礼したら、年代物の大杉の足元を進みます。
大杉の道を進むと、今度は赤い大鳥居が見えてきました。これは日本最大の木造鳥居で18mにもなるそうです。確かにでっかいんですよね。流石に永遠と建ってるのでは無く、六十年毎に建て替えしているんだとか。
そして、大鳥居に掲げられている額「扁額」(へんがく)には「三国第一山」と書いてあります。ここで言う三国とは「日本・中国・印度」という説と「日本・中国・朝鮮」という説があるようです。
大鳥居を潜った先に拝殿があります。祭神は「木花咲耶姫命」(このはなさくやひめのみこと)に、その旦那様「天孫彦火瓊瓊杵尊」(てんそんひこほのににぎのみこと)、そして姫様のお父様の「大山祇神」(おおやまつみのかみ)です。そんなわけで、ヒメさま今日も富士山で遊んできますねー。
ヒメさまご家族にご挨拶したら、拝殿を右手に進んで、吉田口の起点となる登山門に向かいます。
ここの鳥居が吉田口登山道のスタート地点となる登山門です。
扁額には「冨士山」という文字が掲げてありました。場所によって「富士山」だったり「冨士山」だったりでなかなか悩ましいところですが、「北口本宮冨士浅間神社」は、冠の点が無い後者が正式名のようです。

北口本宮冨士浅間神社〜一合目「馬返し」

「北口本宮冨士浅間神社」を裏から出ると5分ほどの位置に大塚丘という「北口本宮冨士浅間神社」発祥の地があります。

なんでも、日本武尊が東征の折に立ち寄って富士山を遥拝していった丘なんだそうです。

小さなお社が建っているので時間に余裕があるようでしたら立ち寄っていくのも良いでしょう。

ただ、今では木々が生い茂って富士山を眺めることはできません。

大塚丘を通過して数分のところに「吉田口遊歩道」の入り口がありますが、凸凹して歩きづらいので、このまま車道を進んで「馬返し」まで向かうことにします。

以外と交通量がある車道なので、行き交う車に注意して進みましょう。

ほぼ中間地点に、中の茶屋がありますが10月末で営業を終えていますので、立ち止まることなく通過していくと、だいたい1時間30分ぐらいで「馬返し」に到着できます。

秋口までは設置されていた簡易トイレも撤去されて、大文字屋という茶屋も営業を終えています。

特に立ち止まるべきものはありませんので、そのまま登山道に進んでいきましょう。

ギャラリー

登山門を潜って登山道に入ったら、まず北口本宮冨士浅間神社の発祥の地となった遥拝所、大塚丘のお社に向かいます。
ここが「北口本宮冨士浅間神社」の発祥の地となった遥拝所、大塚丘です。
入り口には、その由来を示した説明文が掲げてありました。この大塚丘ですが、(おおつかおか)と呼ばせたり(おおつかやま)と呼ばせたり、様々らしいです。次回「北口本宮冨士浅間神社」に立ち寄った時に聞いてみようと思います。
そして、ここが大塚丘のお社です。その昔、日本武尊がこの場所から富士山を仰ぎ見て拝んだのだとか。現在は木々が生い茂っていて何も見えないんですけどね。
大塚丘を通過すると、右手に吉田口遊歩道への入り口が開いていますが、遊歩道とは名ばかり、ところどころ地面が抉れて歩きづらいので車道脇を進んでいきます。
歩道に入って
交差点を通過します。
続いて、スバルラインへ乗っかる三叉路が見えてきますが、ここもまっすぐ通過です。
そうすると、正面に中の茶屋の建物が見えてきました。この地点「北口本宮冨士浅間神社」の登山門から「馬返し」までの丁度中間地点になります。あ、だから、中の茶屋なのかな。
中の茶屋前を通って先に進みます。
ここから五合目まで3時間40分となってますが、3時間ぐらいと見ておけば良いかと思います。
残念ながら中の茶屋は10月末で営業終了です。4月に営業開始のようなので、気になるようなら4月以降に訪れてみてくださいね。
この辺りから凍結した箇所が増えてきます。
こんな感じですね。歩いている分には全く気になりませんが、車だとちょっと嫌な道になるんじゃないかなと思います。ペーパードライバーなので全然わかっちゃいませんけど。
30分ほど歩くと、大石茶屋の跡地となるレンゲツツジの群生地に到着します。レンゲツツジの開花は毎年6月のようなので、ささっとスルーしていきます。
追加で30分ほど進むと、五合目まで続いている滝沢林道への分岐が左手に見えてきますが、そちらには入らずに右手をまっすぐ進みます。
分岐から10分。ようやく一合目「馬返し」に到着です。
乗り合いバス停の時刻表を見ると、年末年始は運休期間のようですね。
駐車場を見ると、結構な車が止まっていました。コロナ禍前はここがいっぱいになるほど車が止まっていて、景観やら報道やらが待ち構えていたこともあったようですが、今年はそんなこともなく静かで平和なスタートとなりました。

一合目「馬返し」〜二合目「御室浅間神社」

一合目の「馬返し」から本格的な登山道に入っていきます。

途中、凍りついている箇所もあるものの、まだまだ素の登山靴でも十分に登れる感じでした。

途中、崩れそうに傾いた鈴原神社を通過、30分ほど登っていくと二合目の案内が出ています。

左に目を向けると崩れ落ちた神社があり、向かい側に小さなお社となった「御室浅間神社」の山宮があります。

大して歩く距離では無いので、休憩ついでにご挨拶していくと良いでしょう。

ギャラリー

「馬返し」からは本格的な登山道に入ります。
足元のコンディションはあまり良く無く、凍った足跡がデコボコしてて、少々歩きづらいです。
茶屋、大文司屋は当然閉まってました。
先に進むと、鳥居が立っていて、狛犬の代わりにお猿さんが両脇を固めています。
このお猿さんですが、ちょっと目が怖いんですよね。夕暮れ時とかにはあまり会いたく無いかもしれません。
反対側も同じように、ちょっと怖い感じなので、ご挨拶をしたらササっと進んでしまいます。
鳥居を潜った正面は、昔、登山前に禊をした禊所跡地があります。
この空き地の左手に登山道が伸びているので、そちらへ向かって進みましょう。
なお、ここから振り返ると通ってきた街並みを見ることができます。葉の落ちた冬場限定なんですけどね。
ここからも、一部凍っている道を進みますが、チェーンスパイクやアイゼンを装着するほどでは無いので、そのままノーマルの登山靴で進んでしまいましょう。
10分ほど進むと、だいぶ傾いた鈴原天照神社前に到着します。いますぐ倒壊することは無いでしょうが、万が一があるといけないので遠巻きに通過して行きましょう。
その後も変わらぬ登山道を登り
ところどころ滑りやすい石畳を通過していくと
T字路に突き当たります。
ここが二合目となります。ここを左に進むと
鳥居だけが健在な倒壊した神社が見えてきて
その向かいに、以前は建っていた「御室浅間神社 山宮」の替わりとなる小さなお社があります。
目の前の案内文はこんな感じです。折角なのでご挨拶してから先に進むと良いでしょう。

二合目「御室浅間神社」〜三合目「見晴茶屋」

二合目からも変わらず登山道が続きます。

林道細尾野線と交差してさらに登っていくと三合目「見晴茶屋」の跡地が見えてきます。

看板だけの空き地ですが、茶屋正面と思われる方向は一部のみ木々が開けており、河口湖界隈の様子を眺めることができます。

少し休憩を入れたいようでしたら、ここで下界を眺めつつ休憩していくのも悪くはありません。

ただし、大展望というわけでは無いので、少し休憩したら先を進んだ方が良いでしょう。

ギャラリー

二合目のT字路を反対に進み、御室浅間橋を通過します。
段差のある木の階段を登っていくと
細野林道と交差するので、一旦、林道に乗り入れます。
直ぐ対角線上に山道への入り口があるので、改めて山道に入って登って行きます。
20〜30分も登れば
三合目「見晴茶屋」の跡地に到着です。
ここの正面だけ視界が開けていて、正面に河口湖の一部と御坂山地最高峰の黒岳を眺めることができます。もし疲れが出てきているようなら、ここで一服入れていくのが良いでしょう。

三合目「見晴茶屋」〜四合五勺「御座石」

三合目「見晴茶屋」跡地を通過して山道を登っていくと、徐々に積雪量が増えてきます。

雪道になれていないようなら、そろそろチェーンスパイクやアイゼンを装着しても良いかもしれません。

また、踏み固められた山道から一歩足を踏み外すと、登山靴が埋まるくらい足が埋まってしまうのでご注意ください。

30分も進むと四合五勺「御座石」に到着です。

山小屋跡地の左側にある大きな岩壁が「御座石」のようで、昔は岩の上に祠が祀られていたそうです。

意外と周囲への眺望が悪い場所なので、岩を眺めたらそのまま通過してしまいましょう。

ギャラリー

三合目で一服入れたら、先へ進みます。
ここからも段差の大きな木の階段を登っていくことになります。
30分ほど進むと、まず、四号目の大黒小屋跡地があり
さらに進むと
上方に大きめの家屋が見えてきます。
ここが四合五芍「御座石」の山小屋の廃屋となります。
左隣には、ここの地名となっている岩壁がそそり立っています。
足元の説明文です。昔は、この岩壁の上に祠が祀られていたようです。今はもう無いみたいでした。
正面、少しだけ視界が開けてますが、見るべきほどの眺望では無いのでササっと先に進んでしまいましょう。

四合五勺「御座石」〜五合目「佐藤小屋」

四合五勺「御座石」を通過すると、雪道にトレースが付き歩きやすくなっていきます。

おそらく「佐藤小屋」のスタッフが整備してくれているのだと思います。

感謝しつつ歩かせていただきましょう。

一度、林道に出て、登山道に戻ったら、「佐藤小屋」まで後少しです。

少し勾配の急な坂道を登り詰めると「佐藤小屋」正面に到着です。

小屋の向かいが、喫煙所兼展望所になっているので、小屋でチェックインを済ませたら外に出て眺望を楽しむと良いでしょう。

夜景もなかなかのものですよ。

ギャラリー

「御座石」から徐々に積雪が深くなっていきますが
小屋のスタッフが付けてくれたと思われるトレースを辿れるので、ここからの方が歩きやすい感じです。
たったか登っていくと、旧五合目の山小屋集落跡地に突入です。
タバコ屋跡地を通過して
不動小屋跡地も通過すると
馬返し手前から分岐した滝沢林道に乗り入れます。
ひとカーブだけ歩くと
右手に鳥居が見えてくるので、そこからショートカットします。
もう一段上の林道と交差したら
対角線上にある山道にもう一度入って
短いながらも、なかなかの急坂を登れば
五合目「佐藤小屋」に到着です。1日目はここで宿泊して、明朝の初日の出に向かうこととしました。
夕食は、大広間で宴会が催されました。お刺身におでん、すき焼きを振る舞ってもらい、ドリンクは飲み放題と太っ腹な設定で、明朝は六合目で初日の出を迎える人々が変わる時間までだいぶ盛り上がっていたようです。
夜半に空模様をチェック。日の出方面は海上に雲があるものの、この程度なら問題無く初日の出は迎えられそうです。
山頂方面も穏やかな感じで、午前1時の時点では無風状態にみえました。
星空も素晴らしく、色々ながめていたら北斗七星をみつけることができました。ちなみに写真の赤丸をつけた部分、右下の小さな星アルコルというのが、北斗の拳の死兆星のモデルになった星なんだとか。ヤバいわー。肉眼で見えちゃったんだけど、わたしの人生もあと僅かってことなのかしら。あべしだわー。

2日目

五合目「佐藤小屋」〜六合目

2023年元旦の富士山の日の出時間は午前6時54分です。

六合目で初日の出を迎えるのであれば午前6時に小屋を出ても十分間に合いますが、いつも通り午前3時に目が覚めてしまったので、夜景でもみながら日の出を待とうと午前4時に小屋を出ることとしました。

六合目へ向かう山道もスタッフの方によりトレースがつけられており、チェーンスパイクでも問題無く行き来できるようになっています。

ところどころ枝が邪魔で進みづらいところもありますが、30分ほど登れば「六合目」に到着できます。

ここからは東側に広がる、抜群に綺麗な夜景を眺めることができます。

このまま日の出までの1時間、明るくなりつつある東の空を眺めて待つこともできましたが、折角ならば、できるだけ高いところから初日の出を迎えたいと、更に上へ登ってみることとしました。

ギャラリー

六合目に向かうにはだいぶ早い午前4時過ぎに小屋を出発、小屋横の山道を登って行きます。
直ぐ上にある星観荘という山小屋の前を通過すると
黄色い板で登山道が閉鎖されています。
初日の出限定なのか、右横にトレースが続いているので、ここから板の奥へ進みます。
低くなった木々が邪魔ではありますが、ここから先もトレース続きで迷わずに先に進めるようになっていました。ありがたいことです。
そしてぼんやりと浮かび上がった六角堂の脇をすり抜けて、さらに上に登って行きます。
ここですね。ここをスルッと通過していきます。
六角堂から10分ほど登っていくと、目の前の視界が開けて、山頂の様子が見えるようになりました。「六合目」に到着です。
振り返って夜景を眺めます。こちらは小田原の市街地の様子です。その先の相模湾から徐々に明るんできました。
こちらは山中湖方面です。湖畔に沿って光が灯っているのでわかり安いですね。
こちらは河口湖方面です。一番近いこともあり、一番明るく見えていました。
そして、甲府盆地の灯りです。こうして見ると、甲府の市街地ってかなり大きいんですね。
そして、六合目の大きな地図の前に到着です。冬場はブルーシートで覆われてますが、この大きさなので見間違えることはありません。ここで初日の出まで待ってもよかったのですが、1時間近く時間が余ったのでもう一段上の「七合目」を目指すこととしました。

六合目〜七合目

「六合目」を過ぎたあたりから森林限界を抜けて風を遮るものが無くなります。

このため、夜中に冷え切った空気が麓に向かって降り始めることで発生する強い風をもろに受けることになります。

この日は非常に穏やかな気候でしたが、それでも体を押されるような強風が吹くタイミングが何度かありました。

この強風によって積雪は吹き飛ばされてしまうのか「七合目」までの山道にはほぼ雪は無く、砂利道の中をチェーンスパイクで歩くという、なかなか体力を消耗する登りとなりました。

そんなキツめの登り坂を1時間ほど登り詰めて「七合目」に到着してみると、丁度よいタイミングで、東の空が輝きだし、この場所で2023年の初日の出を迎えることができました。

「六合目」よりは視界が狭いとは云え、標高2,700mから見下ろす景色は素晴らしく、赤く染まった下界に感動しつつ、元旦から最高の眺めを満喫できました。

ギャラリー

「六合目」から上に向かう道は、積雪はほとんどありません。チェーンスパイクだと逆に歩きづらいコンディションでしたが、日の出も近いのでどんどん登ります。
一段上にある、雲海荘別館を通過して
砂防壁の張り巡らされた九十九坂を登って行きます。
1時間ほど上り詰めると、火山岩の岩場となり
七合目「花小屋」の前に到着しました。
先のコンディションを見てみましたが、積雪がほとんどない状態が続いているようでした。しかし、日の出の時間まで10分ほどだったので今回はここで初日の出を待つことにします。
下界の様子を見ながらしばし佇みます。山中湖、湖面の上だけに霧がかかった面白い状態です。
でも、河口湖はそんなことないようで、同じ富士五湖でも違うものだなあと感じました。
そうこうしているうちに、雲の隙間から朝日が漏れ出して
ようやく、頭が顔を出してくれました。
ここまで来ると早いもので、物の数分で初日の出を迎えることとなりました。それでは、あけましておめでとうございます。
山頂を見上げてみましたが、上の小屋たちが赤く染まっているのは確認できましたが、山肌はあまり赤くはみえません。次回はもう少し上の方まで登ってみようと新たな目標ができたところで「佐藤小屋」まで戻ることとしました。

七合目〜五合目「佐藤小屋」

「七合目」での初日の出を楽しんだら、小屋の朝食に間に合うよう速やかに降っていきます。

「六合目」までは、ほぼ雪の無い道なため、ささっと駆け降りることができました。

「六合目」以降も、これと言って問題無く小屋まで戻り、無事に朝食には間に合うことができました。

ギャラリー

無事に富士山での初日の出を迎えることができたので、あとはササっと「佐藤小屋」へ戻って朝食をいただくことにします。
徐々に朝焼けに染まっていく山道を降ります。多分、関東方面からは見事な紅富士に見えるのだろうなあと思いながら明るくなった九十九坂を降ります。
日の出から10分ほどしか経っていないはずですが、だいぶ日も登って暖かくなってきました。
そして、六合目に到着すると小屋に帰り始めた宿泊客と合流してのんびり降りていきました。
六合目から山頂を見上げると、モルゲンロートは終わってしまいましたが青天の中にはっきりと山頂を眺めることができました。
スバルライン五合目方向に目を向けると、南アルプスの北部にあたる山々、甲斐駒ヶ岳や白峰三山や
八ヶ岳の様子も眺めることができました。
その後は、林の中をのんびりと降り
通行止めの板の横をすり抜けて
無事に「佐藤小屋」まで戻ってきました。
小屋の前から山頂を見上げると、すっかり明るくなった山頂が綺麗に見え
正面には、河口湖周辺の様子も楽しむことができました。
そして、小屋での朝食はお正月にちなんだお節料理。
ちょっと箸を付けてしまいましたが、お餅2枚入りのお雑煮も美味しくいただくことができました。一人暮らしだと、お正月料理なんてほとんど食べないので、これにはホントにありがたかったです。

五合目「佐藤小屋」〜スバルライン五合目

小屋での朝食を済ませた後、そのまま「馬返し」までピストン下山するのは単調だと思い、スバルライン五合目へ向かうことにしました。

途中、ガチガチに凍った道を辿ってスバルライン五合目へ到着してみると、店も道もすべて閉鎖されています。

事前に調べた富士急バスのサイトには、運休の案内は見つけることができなかったので、あわよくば、「スバルライン五合目」から路線バスで帰れたらと思っていたのですが、どうやら、当てが外れてしまったようです。

回れ右して「佐藤小屋」に戻るのも面倒なので、どうせならスバルラインを歩いて降ってみることとしました。

ギャラリー

朝食を済ませたら、午前9時から開始の餅つき大会を辞退して「スバルライン五合目」方面へ進みます。
タイヤの跡がついたトラバース道を進み
林の中を進むと
泉ヶ滝にある登り口に到着です。奥の黄色い板まで行ってみようと思ったのですが
トレースを外れた途端、膝下まで踏み抜いてしまったので諦めて先に進むことにしました。
最初のうちは、見晴らしの良い気持ち良い道で
振り返ると、こんな感じに山中湖が見えたり
正面に河口湖が見えたり
スバルライン五合目の奥に八ヶ岳が見えたりとはしゃいでいたのですが
途中から、表面が凍りついた道に変わってしまい、へっぴり腰のガニ股でビクビクしながら進むこととなりました。
凍結部分をクリアすると、ようやく「スバルライン五合目」の建物たちが見えてきたのですが、ここも板で閉鎖されていたため、柵の外側から回り込んで進むこととなりました。
「スバルライン五合目」の広場について見ると、中央部分こそ雪で埋もれていましたが、店の前などは除雪されてアスファルトが見えています。
それでも、人一人、車一台無いことから、お正月は閉鎖されていることがわかりました。
試しに小御岳神社も覗いてみましたが、しっかりシャッターがしまっており元旦のお参りという雰囲気でもありません。
帰り際にでっかい富士山が見えてテンションが上がったものの
バス停留所は除雪がされておらず、お正月はここまで路線バスが通っていないこともわかりました。
御中道も見事に閉鎖されているので、このままスバルラインを降って下山することとしました。

スバルライン五合目〜スバルライン四合目「大沢駐車場」

スバルラインの車道は、ほぼ雪かきがされていて普通に車道を歩いているのと変わりません。

結構良いペースで、御庭の駐車場を抜けて先へ進んでいきます。

大きく右に左に大回りしながら1時間ほど降っていくと、正面が賑やかになってきます。

スバルライン四号目「大沢駐車場」に到着です。

「スバルライン五合目」は閉鎖されていましたが、「大沢駐車場」までの道は開通しているようで、沢山のマイカーや観光バスが停車して大賑わいになっていました。

流石に登山格好をしているのは一人しかおらず、元から目立っていたのでしょう。

更に車道を下へ降ろうとしたところで、警備員の方に呼び止められてどこから来たのか質問されます。

「馬返し」から登って、こちらに降りてきた旨を伝えたところ、閉鎖中のスバルラインは歩いて通ってはダメと怒られてしまいました。

厳冬期の富士山で登山できるのは、吉田ルートのみなので後は路線バスで降るように言われたので、30分ほど周辺をブラブラしてからバスで「富士山駅」まで下山しました。

元旦から怒られてしまいましたが、良い勉強になりました。

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スバルラインを四合目まで降って行きます。
途中、南アルプスの山々を見通せる場所が何箇所かあり
反対側からは見えなかった西湖の様子や
逆方向から見た甲府盆地や八ヶ岳も眺めることができました。
30分ほど進むと、御庭の駐車場に到着しましたが
おトイレは閉鎖されていて、遊歩道もトレースがはっきりとはついて居なかったのでスルーして先へ進みます。
さすがに日陰の部分はアイスバーンとなっていましたが
車道の大部分は除雪されてチェーンスパイク不要で歩くことができました。
そして、四合目の案内が出たあたりから自動車のエンジン音が大きくなってきて
大沢駐車場に到着してみると、観光客でごった返しており、すっかり下界の雰囲気に様変わりします。
車止めの脇っちょをすり抜けて、さらに車道を降りていこうとしたとき、警備の方に呼び止められて「スバルラインは歩いてはダメ。ここからは路線バスで帰るように」と注意を受けてしまいました。
路線バスの時間を確認したところ、30分後に出発するようだったので、それまで展望台に登ったりして待つことにしました。
これが展望台からの眺めになります。まずは南方面、駿河湾がかろうじて見えてました。
そして北へ少しずつ視線を向けて行きます。富士宮市街地と西の名も知らない山々
さらに北方向に目を向けると、木々の間から田貫湖が見え、その背後には天子山地の山々が連なっています。更に奥には数段高い南アルプスの山々が聳え経っていました。
もっと北に視点を移すと、手前の背の低い山脈は毛無山、雨ケ岳と伸びて行き、奥の南アルプスは赤石岳や荒川岳などの中央部に移って行きます。
そして、本栖湖の青い湖面が見えたところで、南アルプスも北の外れ白峰三山、駒ヶ岳と進んで甲府盆地へと標高を落として行きます。
外界に向けての展望は素晴らしいものがありましたが、富士山山頂方面はほとんど見ることができず、この点だけは少々残念ではありました。
そんな感じにプラプラとしていたところ、路線バスの行き先掲示板が「回送」から「富士山駅」と変わったので、すぐに乗り込んで下山することができました。

おまけ

前日はお風呂に入っていないので、是非とも温泉に立ち寄ってから帰りたいと思っていたので、この日は都留市駅から徒歩1分の「より道の湯」により道していきました。

以前立ち寄ったときには、ガラガラな状況だったのですが、行動制限無しのお正月ということで、結構な賑わいを見せていました。

それでも、広い施設がギュウギュウになるほどではなく、山での汚れを洗い流して、足を伸ばして湯船でゆっくりとしてきました。

元旦価格で1,200円となっていましたが、十分元を取って帰ってきました。

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今回は都留市駅でおりて「より道の湯」に寄り道していくことにしました。
ここを訪れるときは、いつも日が落ちてからだったので、建物の外装を初めてちゃんと見ることができました。まあ、真っ黒なので印象はあんまり変わりませんでしたが。
お風呂の方も、いつもと変わらず、足を伸ばしてゆっくりと寛ぐことができました。ありがとうございました。

まとめ

2023年、富士山山中で迎えた元旦の様子でした。

冬の富士山というと、非常に危険なイメージがありましたが、天候に恵まれれば一般的な冬山とあまり変わらずに登れることがわかりました。

ただし、冬の富士山の厳しさは本八合目から上が本番とも聞きます。

アイゼンワークやピッケルによる滑落停止をおさらいした上で、次回はもっと標高を上げたところまで登ってみたいと思います。

なお、お正月のスバルラインは車も人も侵入禁止のようですので、年越しを富士山でとお考えの際は、馬返しからのピストン登山でプランニングしてくださいね。

最後に、同じルートを無積雪時期に登った時の様子を載せておきます。

興味ありましたら、次の記事も読んでいってもらって、比較してみてくださいね。

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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