山行の記録|強風の三つ峠で初日の出を拝んできました

山行

新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い申し上げます。

山屋ならば、

「元旦はどこかの山頂から初日の出を拝みたい。あわよくば、朝焼けの富士山も一緒に眺められたら最高」

などと思うのも別段変わった考えではないですよね。

そのような訳で、2021年から2022年にかけての年越しを三つ峠で迎えてきました。

開運山からの初日の出、朝焼けに染まった富士山、氷瀑間際の母の白滝と素晴らしい眺めを満喫できた反面、初めて歩くコースを2箇所含めてしまいペース配分が乱れたまま歩いたことで、夕暮れ間際の非常識なタイミングに山小屋に到着するという失態を演じてしまいました。

今回は、そんな反省も踏まえた山での年越しの様子についてまとめてみました。

何座か山をやって、自分の登山スタイルが固まりつつあるだろうあなたにとっても、色々と参考になるところがあるのではと思いますので、是非、最後まで読んでいってくださいね。

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2021/12/31〜2022/1/1

天候:曇りのち晴れ

エリア:御坂山地エリア

コース概要:

(1日目)JR「初狩駅」〜高川山〜JR「初狩駅」〜鶴ヶ鳥屋山〜本社ヶ丸〜清八山〜御巣鷹山〜開運山〜三つ峠山荘

(2日目)三つ峠山荘〜開運山(空身ピストン)〜木無山〜母の白滝〜河口浅間神社遥拝所〜河口浅間神社本殿〜富士急バス「河口局前停留所」

難易度:体力☆☆、技術☆☆、危険☆

交通機関:

(往) JR中央線「初狩駅」 からスタート

(帰)富士急バス「河口局前停留所」から、徒歩で「富士急ハイランド高速バス乗降場」へ

概要

三つ峠

三つ峠は、御坂山地に属する開運山、御巣鷹山、木無山の3つの山の総称です。

詳しくは過去の山行記事で述べているので、そちらを参考にしてみてください。

母の白滝

母の白滝は、河口浅間神社から三つ峠ピークの一角「木無山」に至る山道の途中にある落差15mほど滝です。

幅広でふくよかな流れは女性的で、優しく包み込んでくれるお母さん的な風貌をしており、これが呼び名の由来になっているのだろうと最初は考えて居ましたが、本当の由来は、お隣に建つ「母の白滝神社」に起因しているようです。

この神社、祀られているのが富士山の神「木花開耶姫(このはなさくやひめ)」の姑神「栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)」であり、そこから「母」の白滝と呼ばれるようになったというのが正しいようです。

なお、ここまで車で上がってくることができるため、近隣に立つ「河口浅間神社遥拝所」と一緒に観光に訪れる方が結構いらっしゃるので、少し賑やかな場所ではあります。

そして、「母」がいるなら「父」もいるのかと思われたあなた、正解です。

この母の白滝の上流10分ほどに、規模は小降りながら力強い水流で滝壺に流れ込んでいる滝があり、この滝のことを「父の白滝」と呼ぶようです。

ギャラリー

母の白滝の脇に建つ、母の白滝神社の案内です。昔の富士登山者は、ここで身祓してから登山に赴いたそうです。
凍ってない時の母の白滝と、その脇に建つ母の白滝神社の様子です。昔の富士登山者はここで身祓したそうです。寒そうですね。
こちらは凍ったときの様子です。流石にここでの身祓は死んでしまいますね。
こちらは、母の白滝の上流にある、父の白滝の脇にある神社の石碑です。ちょっと何書いてあるかわかんないので、読める人教えてください。
こちらは、父の白滝と呼ばれる上流の滝と、その脇に建つ社です。
冬になるとこんな感じになります。こっちも寒そうですね。

河口浅間神社遥拝所

河口浅間神社本殿から30分ほど車道を登ると到達できる場所にある、同社の遥拝所です。

車で上がってこれるので、河口浅間神社神社の本殿参拝と併せて、ここまで登って来られる方が多数いらっしゃって、辺鄙なところではあるものの、思いのほか賑やかな場所となっています。

遥拝所(ようはいじょ)というのは、遠くから神様仏様を拝する場所という意味で、河口浅間神社の御本尊「木花開耶姫(このはなさくやひめ)」を祭神とする富士山を拝する場所として、2019年の3月にこの場所を整備し鳥居を建てたのがはじまりのようです。

周辺には、さまざまな桜の木を植えてあり、春先にはお花見の名所としても名前が通っていくかもしれません。

なお、スマホ以外のカメラ撮影は有料のようです。混雑防止策か何かなのでしょうが、ご注意ください。

ギャラリー

遥拝所に建つ、唯一のメインコンテンツ「天空の鳥居」です。
これしか無いので、皆さん、いろんなパターンで撮ってました。これは、富士山を潜らせたバージョン。
これは横っちょから撮ったバージョン。遥拝所なので、鳥居以外目ぼしいものはありません。当たり前と言えば当たり前ですね。

今回の山行ルートと注意が必要と感じた区間

地図上の位置と標高

今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。

「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。

ご自由にご活用ください。

合計距離: 27895 m
最高点の標高: 1781 m
最低点の標高: 455 m
累積標高(上り): 3148 m
累積標高(下り): -2764 m
総所要時間: 03:32:24
Download file: climbing-record-20211231.gpx

歩いた軌跡

続いては、GPSデータを元にした軌跡です。

市販の地図

今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。

本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。

わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。

ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。

5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。

注意した方が良さそうな区間

今回の注意したほうがよさそうな区間については次の点でした。

今回注意の必要を感じた区間

林道横切り〜鶴ヶ鳥屋山までの区間:初狩方面から鶴ヶ鳥屋山へ向かうと、途中で林道を横切ることになるのですが、この林道から鶴ヶ鳥屋山山頂まで、なかなか傾斜のある急坂を登っていくことになります。細尾根では無いので滑落の危険は少ないですが、思いの他に体力を削られるのでロングルートに汲み入れる場合は、そのつもりで余裕を持ったプランニングを心掛けてください。

露岩〜御巣鷹山までの区間:清八山からググッと高度を下げて露岩から御巣鷹山までの登り返しを行う区間ですが、こちらもかなりの急坂です。3回ほど踊り場があるので一息つくことはできますが、1時間ほどアキレス腱が伸びっぱなしのような状態が続きます。前者区間と同じく、ロングルートに組み入れる場合は、時間に余裕を持たせておくよう心がけてください。

今回の山行での服装

今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。

同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。

  • ベースレイヤー:薄手の長袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:厚手のフリース
  • アウター:ソフトシェル、レインウェア、ダウンジャケット
  • ボトムス:中厚手の長ズボン、厚手のソックス、ダウンズボン、ダウンシューズ(未使用)
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、毛糸の手袋、ニットの帽子

今回は、小屋泊を想定してダウンズボンとダウンシューズ、初日の出待ち用にニットの帽子を追加しました。

その他は、この時期の日帰り登山の時の服装と同じ格好で赴きました。

出だしは、長袖Tシャツに風避けのソフトシェルで活動していましたが、本社ヶ丸に登頂した時を境に、北方向からの強風が止まることなく吹き始めたため、体に震えが来る前にフリースを追加しました。これが功を奏して、体の震えが止まらなくなるようなことは起こることなく宿泊地までたどり着くことができました。

二日目の早朝、初日の出を待つ間は、ソフトシェルをレインコートの上下に替えて全身への強風を防ぎつつ、ニットの帽子で額と耳をカバー、ネックゲーターで顔と首元を隠しながら防寒を試みましたが、日の出前の停滞はこれでも寒く、もう一手対策を講じる必要を感じました。

交通機関利用時はコロナ禍窓全開走行対策として、長袖Tシャツに厚手フリース、ダウンジャケットのフル装備。

山荘宿泊中は、このフル装備にダウンズボンを加えることで、足元まで暖かく過ごすことが出来ました。実は、ダウンシューズまで持参して行ったのですが、こちらは使うことなく済ませることが出来ましたので、次回は装備から外そうと思います。

もし具体的なウェアの名前などが知りたい場合は、次の記事にわたしが冬場の低山に持参するウェアについてまとめてますので、併せてお読みください。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

1日目

アプローチ

今回は、以前から一度登ってみたいと思っていた「鶴ヶ鳥屋山」に登り、尾根筋を通って本社ヶ丸、清八山を通過、御巣鷹山の急登をパスして、予約済みの三つ峠山荘まで歩くというプランで挑むつもりでした。

しかし、三つ峠山荘までの歩行距離を算出してみたところ概ね13km。まだまだ余裕があるだろうとの判断で、もう一つの登ってみたかった山「高川山」も追加してリプライニングをして挑むことにしました。

このことが、当日1日目のペース配分に大きく響いてくるとは、この時には露程も思いませんでした。

そして、大晦日早朝、中央線始発でJR「初狩駅」へ向かいます。

今年の大晦日は、寒さ厳しい予報だったからか山行に赴く人影も少なく、JR「初狩駅」で下車した登山客はわたしを含めて2名のみ。

前回訪れた時は、もう少し下車する人が居た記憶がありましたが、気にせずにおトイレを済ませて、改札出てすぐにある待合所で見繕いをし、早速、最初のピーク高川山へ向けてスタートすることとしました。

ギャラリー

東京駅から中央線で高尾駅まで向かい、松本行きに乗り換えます。この時、乗車する車両は3号車より後ろをおすすめします。高尾駅の隣ホームに停まっている松本行きは、短い6両編成なので、1号車、2号車の前に乗り換え車両が無いのです。乗り換え後も座りたい場合は、3号車以降に乗車。覚えておいてくださいね。
高尾駅で松本行きにお乗り換え。大晦日だからか、いつもは数分しか乗り換え時間がないのに、この日は5分以上停車していました。
初狩駅につきました。ホームから階段を降りて改札に向かいます。
線路を渡って改札へ。改札前を左折するとおトイレがありますので、まずはそっちに寄り道しておきましょう。
改札出てすぐに待合スペースがあります。ここで見繕いさせてもらうと良いですよ。
初狩駅前です。左奥に見えるのが高川山でしょうか。まずは、そちらへ向かってみましょう。

JR「初狩駅」〜高川山〜JR「初狩駅」

初狩駅から高川山までは、次の3つのコースがあります。

  • 男坂コース:距離は短いけれど勾配がキツめのコース
  • 女坂コース:距離は少し長めだけれど勾配が緩めのコース
  • 沢コース:距離的には一番長い沢筋を進むコース

今回は、男坂コースを登り、女坂コースを降って駅まで戻ってくるルートを辿ることにします。

勾配がキツめとは言いますが、正直、前週に登っている丹沢の大倉尾根に比べたら規模も勾配も段違いに優しいです。整備されて歩きやすい登り坂を90分ぐらい登れば、すぐに山頂に到着します。

山頂はとても見晴らしがよく、流石は秀麗富嶽十二景に選ばれる山といったところでしたが、残念なことに富士山の頭には雲が掛かってしまってました。

1時間くらい待っていれば雲も移動してキレイな末広がりが見えたかもしれませんが、まだまだ出だし、早々に下山して次に向かうこととしました。

下山路は勾配の穏やかな女坂コースを使って、膝への負担を少なくして、これからのロングハイクに備えることしました。

結局、2時間ほどで往復でき、ここまでは順調な滑り出しのように思えましたが、やっぱりこの一座の追加が後々のペース遅延を引き起こす要因になってました。

ギャラリー

初狩駅北口を出たら右折して進みます。
道なりにまっすぐ進みます。
少し進むと電車の高架下が見えてくるので、下へ向かいます。
高架下を潜って先へ進みます。
反対側に出たら左折です。
案内と地図があるので間違えることはほぼないでしょう。
進んでいったら、救急車が止まってました。車1台ギリギリの幅なので、これ、車のすれ違いの時はどうするのでしょうね。バック地獄でしょうか。
救急車をパスして先に進むと、真ん中に高川山への案内が立っている分岐に出ます。ここは案内に合わせて左折します。
お墓の横を通って山方向へ進んでいきます。
ハンターさん向けの看板が立っていました。この辺ハンターが多いのでしょうか。わたしには出来ないこと。害獣駆除。感謝。感謝です。
そのまま道なりに進んでいくと登山口に到着です。
登山口には簡易トイレも立っていました。駅で逃した方はここで済ませるといいのかもしれません。
新ルートだそうです。旧ルートはどこでしょうね。
お風呂もあるようです。一人1,000円徴収となると、結構いい感じな入浴施設なのですかね。
どんどん歩いていくと、三叉路が見えてきました。
今回進むのは男坂コースなので上ですね。
こっち、こっち。
柵の脇を登っていきます。
急坂そうに見えますが、さほどでもありません。もりもり登っていきましょう。
男坂、女坂の分岐です。男坂へ。
流石、男坂。手を使うような場所は皆無ですが、なかなかの勾配です。
女坂からの合流ポイントです。富士山が見えそうで、見えない。残念です。
ササ原の道に変化しました。
そのまま無心に登っていくと、山頂が見えてきました。
高川山に到着です。このピークは秀麗富嶽十二景の11番目なんだそうです。
これから向かう、三つ峠は残念なが雲が掛かってしまってますね。
こちらは大月の市街地と思うのですが、合ってますかね。次回は、富士山がちゃんと見えるタイミングに来てみたいと思います。
またまだ先は長いということで、停滞することなく下山です。降りは女坂コースを行ってみます。
勾配がなだらかと聞いてましたが、あくまで男坂コースと比べてというところでしょうか。ロープの補助がついているところもあったりして、言うほどなだらかでは無いように感じます。
そんな中、沢コースとの分岐まで降りてきました。そのまま、女坂コースを降ります。
ここは元来た道ですね。どっかで男坂との合流ポイントを見落としたみたいです。
最初の三叉路まで戻ってきちゃいました。呆気ない距離です。
そして登山口に到着です。車が一台増えてますね。後から登ってきた方のかな。マイカー便利そうなのですが、ピストン登山以外だと駐車場まで戻るのが面倒臭そうですよね。それと、疲れ切って下山した時。皆、どうしてるのでしょうか。代行頼んでいるのかな。気合いで帰ってるんでしょうか。
墓地の脇を降っていくと、先日登った滝子山が見えてきました。一度登った山って、なんだかわかりやすいですよね。
高架線まで戻りましたが、今度は突っ切っていきます。
そうすると、駅の南側から西方面へショートカットして向かうことができます。少しずつ距離を稼いでいきましょう。

JR「初狩駅」〜鶴ヶ鳥屋山

正確には初狩駅まで戻ってはいませんが、駅が目前に見える南側の道を辿っているので「初狩駅まで戻って」という表現にさせてもらいます。

駅まで戻ったら、次のピーク「鶴ヶ鳥屋山」に向かいます。

「高川山」が比較的優しい山だったので、鶴ヶ鳥屋山」もそれほど難敵とはならないだろうと、この時は高を括っていましたが、登頂後の今になって思えば、結構な難敵だったと事前調査不足を反省してます。

初狩駅から、鶴ヶ鳥屋山へのルートは次の2つがあります。

  • 大幡初雁線を道なりに進み、丸田沢を遡って尾根筋へ登り詰めていくルート
  • 甲州街道を道なりに進み、唐沢橋というところから波線ルートを越えて尾根筋へ登り詰めていくルート

今回は、すでに三つ峠山荘を予約している状況だったので、道迷い撤退のリスクのある波線ルートを嫌い、前者ルートを取ることにします。

登山靴で概ね1時間の車道歩きが地味にキツいですが、歩道が並走していて歩行中の危険も少なく、アップダウンも少ない散歩道のような道なので、左程の疲れも感じずに登山口まで到着します。

ここから、丸田沢の脇を走る山道を進み、林道を横切ってから様子が一変します。

取り付きから鎖の補助のついた急勾配の階段を登り、多少、九十九折りにされて登りやすく配慮されているだろう急坂を登って行くことになります。

この急坂は砂地混じりでズルズルと滑りやすく、地味に神経を削られます。

尾根筋に乗ってからは、多少、歩きやすくはなるものの、徐々に勾配も増していき、今度はジワジワと体力を削られていきます。

そして、最後の急坂の登りでガッツリと体力を持って行かれたところで鶴ヶ鳥屋山の山頂に到着です。

高川山のピストンがなければ、案外きつかったな程度で済んだように思いますが、この日は、ちょっと余裕無い感じにまで消耗してしまいました。

山頂からは、四方木々に囲まれてしまい気持ち良い展望は得られませんでしたが、隙間からこの日のゴール三つ峠の鉄塔群を確認することは出来ました。

ギャラリー

初狩駅の南側を通過したら、市街地を蛇行していきます。
ここは左へ
ここも左へ
道なりに進んでいくと、かまぼこみたいな高架線が見えてきました。確かリニアの試験用線路だったはずです。
かまぼこの下を潜っていきます。
太い車道ですが歩道がついているので安心ですね。
道なりに進んでいくと、二手に分かれる場所がありますが、本道をそのまま進みます。
もりもりと進んで、グリーンセンターと書いてある分岐が見えてきましたが、ガン無視で直進です。
しばらく進んでいくと、右手の見落としやすそうなところに登山口を示す案内が立っているので、見逃さないように入っていきます。
鶴ヶ鳥屋山としっかり書いてあります。見落とさないように。
少し林道っぽい道を進むと
ビニールテープで通行禁止になっているように見えますが、ただのトラップでした。直進しちゃいましょう。
案内に従って右折します。
浅い沢を渡って反対側へ
沢の反対側から山頂に向かって登っていきます。
この辺りも勾配があってキツいですが、登りの本番はもう少し先です。
林道との交差ポイント手前の分岐は、降る方向へ。まっすぐ登っていくと行き止まりになってしまいます。
林道に出たら右手に進みます。
林道を少しだけ進むと、反対側に階段が見えてきますので、登ります。
登るのですが、ここの階段がなかなかキツいんです。補助の鎖も使って全開バリバリで登ってください。
階段を登ったら、尾根筋に向かって緩い九十九坂を登ります。正直、直登と大差無い感じするのですが、どうなんでしょう。
さらに勾配がキツくなっていきます。
この辺の勾配が一番キツいですが、距離が短いのでなんとか登り切れるでしょう。
山頂までの最後のひと登りです。
山頂到着です。ひと息つきたいところですが、まだ先は残っているので進むことにします。
展望の無い山頂でしたが、三つ峠と思しき山頂の鉄塔がありました。直線距離だと2時間くらいの距離に見えますが、道が無いので遠回りするしかありません。ゴールが見えて少しテンション上がったところで、先に進めることにします。

鶴ヶ鳥屋山〜本社ヶ丸〜清八山

鶴ヶ鳥屋山山頂の案内によると、本社ヶ丸までの歩行時間は160分、その先の清八山に至っては200分とのこと。

最近のわたしの山行ペースだと標準タイム4割減の時間で走破出来ているので、本社ヶ丸まで90分、清八山は120分ほどでしょうか。

これぐらいの時間配分だったら三つ峠山荘まで15時台には着けるだろうと目算して進みます。

しかし、ここからの細尾根のアップダウンが思っていたほどペースを上げることが出来ません。

その焦りからか、更に疲れが溜まっていくこととなります。

実際には、細かなアップダウンが数度続きますが、一つ一つの高低差は左程では無いので、落ち着いて丁寧にパスしていけば、それほどの難所とはならないでしょう。

やっぱり、よく知らない山2座も追加したのがいけなかったのだと思います。

笹子駅から合流するポイントを越えて、見覚えのある道に出た後もペースは伸びずに、本社ヶ丸まで120分、清八山は150分掛かることとなりました。

結果、清八山の到着時間は14時30分。

いつものペースで行ければ、開運山まで90分なので16時ごろの到着になる算段ですが、そううまくことは運ばないだろうなという予感のまま、先に進むことにします。

ギャラリー

まずは、笹子駅から登ってくる山道との合流地点まで降下していきます。
うっすら雪が積もってきましたが、この辺りはアイゼン不要で行ける程度でした。
少し降ったら
降った分登ります
そんなアップダウンを繰り返していくと
笹子駅から登ってくる山道との合流地点に到着です。ここまでで結構、消耗してしまいましたが、あとは知っている道ということで、いつもの調子で先に進もうとするも、足がなかなか前に出なくて難儀してきます。
それでも地味に進んでヤグラの残骸を通過して
展望皆無な角研山山頂に到着です。
すぐ隣に、もう一本、笹子駅から上がってくる道との合流ポイントがあるので、まとめてパスしていきます。
なるべく足を止めないように、半歩ずつゆっくり先に進むと
本社ヶ丸との中間地点となる鉄塔下に到着しました。
鉄塔脇の階段を登って
展望ポイントに立って見渡してみましたが、南アルプスは軒並み雲の中のようで白い尾根筋はかけらも見ることができません。
大菩薩連嶺は、お隣さんということもあり、なんとか確認できました。
通ってきた道を振り返ると鶴ヶ鳥屋山と思しきとんがったピークが確認できました。
あまり停滞している余裕もなく、先に進むことにします。
この辺りから空気がひんやりとしてきて強風の冷たさが一段と強くなってきます。
それでも陽射しを浴びれば暖かさは感じられるので、ウェアの追加無しに登っていきます。
からかさ岩へのバリエーションルートへの分岐を越えて
正面に見えてきたピークに向かって登っていくと
本社ヶ丸山頂に到着できました。残念ながら富士山は雲に隠れており、強風もすごいのですぐに山頂からは降りることにします。
山頂の案内だけ写真に収めたら、細い降り口を降って、清八山へ向かって進みます。
少し進んで風が穏やかになったところで、念の為、フリースを追加しておきます。
フリースを着込んだことで、風の冷たさが軽減されたところで、相変わらずの牛歩並みの鈍さで進みます。
こじんまりとしたロープ場を抜けていくと
次の展望ポイントが見えてきました。
ここからは富士山と三つ峠のコラボが最高に良かったのですが、三つ峠だけで我慢です。
反対方向も、南アルプスと甲府平野のコラボが最高だったのですが、甲府盆地のみとなってしまいました。
そのようなわけで、各方向の写真を撮ったら、清八山に向けてゆっくりペースで進みます。
歩みを止めることなく進んだことで、清八山まであとひと登りといったところまで来ることができました。
ここからも半歩ずつ徐々に登り詰めることで
なんとか清八山まで到着できました。ここで、ザックを下ろして少し休憩を入れるつもりだったのですが、風が強すぎたために留まるのはやめて、さっさと山荘まで行ってしまうことにしました。
シンボルとなっている松の木も強風で枝が大きく揺れて、揺れて、そのうち折れてしまうのではと心配になりつつも先を急ぐことにしました。

清八山〜御巣鷹山〜開運山

実はここで大きな判断ミスをしています。

この時点で、チョコレート一粒でも良いので何か口に含んでおくべきだった点です。

この日は、本社ヶ丸か清八山のどちらかで昼食を摂るつもりで居たのですが、エラく強い風が吹いていたので体温が急激に奪われることを嫌って先を急ぐ判断をしました。これで、この日昼食を摂るタイミングを逸してしまい、シャリバテとまではいかないまでも、始終ペースが上がらないままゴールすることを強いられてしまいました。

清八山から開運山までの間は、御巣鷹山直下の露岩まで深く降下していき、そこから降った分の急坂を登り返していく、ハードな道程になっています。

むしろ、この途中で長時間足を止めてしまうと、動き始めるとき主に精神面でエラくパワーを使うことになるので、結果的に足を止めずに半歩ずつでも先に進んだ方が楽になります。

少なくとも御巣鷹山直下の急坂を越えてしまわないと、歩いては止まり、また歩いては止まりという状況に陥ってしまい、いつまで経っても登頂できないといった事態に陥りがちです。

夕刻も迫った中で、その状態に陥ってしまうと日暮れまでに山荘に辿り着けなくなるので、ペースダウンしつつも御巣鷹山直下の急坂を越えて開運山まで一気に歩き切りました。

そうして強風の中、疲労でフラつきながら時間を確認すると16時。

なんとか日の入りまでには山荘に入れそうで安堵のため息を漏らしつつ山荘方面へ降っていくこととしました。

ギャラリー

清八山のピークを降りたら、ひと山降りるレベルで降下を続けていきます。
御坂黒岳方面への分岐をスルーして
三つ峠の一角、御巣鷹山山頂の電波塔を望みながら、更に高度を下げていきます。
大幡八丁峠の案内を抜けて
もっともっと、高度を下げていくと
鉄塔下まで到着しました。
都留市市街地と思しき街並みを横目に
ひと登りすると
大幡山山頂に到着です。到着ですが、展望皆無なので止まらずにパスしていきます。
下げ止まりまで高度を下げたら
日陰の道を進み
垂れたロープが印象的な露岩に到着です。ここからが最後の難関、御巣鷹山直下の三段急坂地帯です。
アキレス腱が伸び切りそうな急坂を一つ、二つと登っていくと
木々の間から山頂のアンテナ等が見え隠れしてきました。
更に登っていくと、急坂終盤の目印となる大岩が見えてきました。これを通過したら、山頂は目と鼻の先といったところです。
山頂が見えてきました。
御巣鷹山山頂に到着です。ここの山頂は、電波塔敷地内になるので一般人は立ち入れません。この建物の前を山頂と見立てて、この日の最終ピーク開運山へ向かいます。
ここから鞍部に向けて一旦降ります。
降っている最中に富士山の裾野だけが見えました。チラリズムと言うやつですね。
凍ってガリガリの雪道に、横から体勢を崩しにかかる強風と悪コンディションの中を進みます。
鞍部を通過したら開運山方面へ少し登り返します。
かなりへばってしまい、この程度の登り坂もヒーヒー言いながら登ります。なお、カラムーチョのおばあちゃんはヒーばあちゃんとヒーヒーばあちゃんと言います。覚えておくと良いことがあるので、覚えておきましょう。
NTTの建物を通過して
最後の鉄塔をパスしたら
裏側の道から山頂に向かいます。
やっと、やっと、この日の最高峰「開運山」まで昇り詰めました。相変わらずの強風の中にいきなりドンと背中を押される感じに突風が混じり始めて、しっかりスマホ握って撮影しないと風で吹っ飛ばされそうになる強さになってきました。
突風が原因か疲労が原因か足もとふらついてきたので、早々に山荘まで撤退することとします。

開運山〜三つ峠山荘

開運山から、三つ峠山荘は目視できるほどの近隣です。

あとは余裕と思いきや、夕暮れ時に更に強さを増した風と時折の突風とで、体をもっていかれつつ、凍結した階段を下ることとなり、思っていた以上に時間がかかりました。

結果的に山荘に到着したのは16時20分ぐらい。

山荘に入ると、夕食の準備の真っ最中でスタッフの方々は気にする風も無かったですが、個人的には肩身の狭い受付となりました。

当日のスタッフの方々、大変お手数をおかけしました。

その後、年越しそば付きの夕食をいただき、そのまま直ぐに床に入って熟睡。

そのまま年越しのカウントダウンも確認しないまま、いつも目が覚める3時に起きて本を読みつつ初日の出を待つこととなりました。

ギャラリー

この階段の降りが、常に吹く強風と、時折体をふらつかせる突風で駆け降りることができずに、ちょっと手間取りました。
ここまで降ってしまえば木々が風よけになってくれて、大分マシになってきました。
そして、以前止まったことのある四季楽園の前を通過して
テント泊禁止の丘を登ると
甲府盆地と南アルプスにかかる大きな雲を眺めることができました。
振り返ると、先ほど立ち止まっていた開運山の山頂もしっかりと見えていました。
16時を少しオーバーして三つ峠山荘に到着です。炊事中のスタッフの方々にはお手間とらせてしまいましたが、何事も無く到着して一安心でした。
受付の記帳を済ませて、ザックを置いて外に出るとすっかり夕暮れ時といった感じです。危ない。危ない。
しばし、ベンチで富士山の裾野を眺めてから山荘に戻ると、夕食の準備が整っていて、美味しくいただくことができました。メインは竜田揚げで、サブが出汁がしみしみの大根の煮物、大晦日にちなんで年越し蕎麦もつけてくれました。ありがたいですね。
夕食を摂ったら、眠くなってきたので、眠気覚ましの夜景鑑賞です。こちらは富士吉田市方面の夜景。左奥明るいのは関東平野から漏れてくる明かりだと思います。
こちらは、富士山方面の夜景。手前は河口湖界隈の市街地で、肉眼だと奥にうっすらと富士山の裾野が見えて居ました。写真でも見えますかね。
夜空に目を向けると星も満開で、初日の出に期待が持てる空模様でした。星座よくわからないので、唯一知っているオリオン座を撮ってみましたが映ってそうですかね。
強風からは外れた場所でしたが、いい加減に寒くなってきたので、部屋に戻って毛布にくるまりつつこたつに足を突っ込んで横になってたら、いつの間にか寝てしまいました。あまりお行儀が良いとは言い難いですが、大晦日ということで大目に見てやってください。

2日目

三つ峠山荘〜開運山(空身ピストン)

山の朝は早いですが、わたしの朝も、案外早い方だと思います。

3時に目が覚めてからは、備え付けの電気コタツに足を突っ込んでスマホ版Kindleで「デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場」なる書籍を眺めます。

暇つぶしには良い内容だったみたいで、ダラダラと読み進めていくうちに時間も夜明け近くの6時となります。

相変わらず外界は強い風音がしていましたが、今年の初日の出はこの日しか見れないということで、身支度をして開運山山頂に向か居ます。山頂では、体を持っていかれるほどの強風が吹いて居ましたが、物陰に隠れて日が登るのを待つことにしました。

そして、続々と初日の出狙いの登山者の方々が登ってくる中、無事に初日の出を拝むことが出来ました。

昨日は雲に隠れて裾野しか見えなかった富士山も、この時は頭から裾野までしっかりと全身を現してくれました。本当にありがたいことです。

そうこうするうちに、日も登り切ったので山荘で朝食をいただき、あとは下山することとしました。

ギャラリー

普段の習慣で3時起きして布団の中でゴロゴロしてましたが、夜明け30分前になったので開運山の山頂に向けて出発です。
昨日の状況で顔出してくれるか不安だった富士山ですが、心配不要だったようです。
強風は変わらず。荷物が無い分、更に体をもっていかれる感じです。
まだ人の少ないうちに、山頂の様子を撮っておきます。あとは、日の出まで待機です。
うっすらと日が登ってきました。
ちょっと雲が被さってますが、頭の先っちょが見えてきて
無事に初日の出を迎えることができました。今年も良き年でありますように。
富士山も朝焼けで赤くなってます。きれい。きれい。
風が強くて寒すぎるので、ミッションコンプリート後は、余韻に浸ることもなく山荘に戻ります。他の方々もそんな感じでした。
御坂山地の山々も朝焼けで綺麗に赤く染まってました。
再度の富士山。やっぱりキレイ。
甲府盆地と南アルプスは、少しだけ雲が晴れて、白い山並みがうっすら見えました。
山荘に戻ると朝食をご用意いただけていたので、ありがたくいただきます。元旦ということで、おせちっぽいおかずに、お雑煮もついてました。
朝食を美味しくいただいたあとは、見繕いをして出発です。昨晩1日お世話になりました。
山荘正面から富士山にも改めてご挨拶。今年もよろしくお願いいたします。

三つ峠山荘〜木無山〜母の白滝

以前、三つ峠に登ったときに宿題にしていたことがあります。

河口浅間神社遥拝所にある所謂「天空の鳥居」を富士山をバックに眺めること。

この日は快晴。早朝から降っていけば午前中に遥拝所に辿り着けます。

流石に半日で雲に覆われることは無いだろうということで、急ぎ「河口浅間神社」方面を降っていくことにしました。

山荘スタッフの方々にご挨拶した後、木無山方面へ降って行きます。

木無山山頂は、天上山方面と河口浅間神社方面との分岐地点となっています。

天上山方面に向かえば、富士山と五重塔のコラボが世界的に有名な新倉富士浅間神社やカチカチ山のモデルとなった天上山へ到達することが出来ます。

こちらもとても魅力的なのですが、この日は逆方面に降ります。

天上山へのルートに比べて、勾配が急で滑りやすい道なので慎重さを要する降り坂なのですが、この日は雪が積もっていて、チェーンスパイク装着済みなため、全く滑る心配無く足早に降って行きます。

そして何度かの林道との交差を経て、まずは父の白滝と呼ばれる小規模ながら勢いの強い滝の前に到着します。

お隣の社で新年のご挨拶をした後、しっかりとした階段を降っていくと、数分道程で母の白滝前に到着です。

この日は8割ほど凍りついていて、2月に入れば完全な氷瀑になるだろう状態でした。

何枚か写真を撮って、お隣の母の白滝神社で新年のご挨拶をしていると、車で登ってきただろうご家族やカップルが数組現れたので、邪魔にならないようにその場を後にしました。

ギャラリー

山頂を出たら、建物横の凍った坂を慎重に降ります。
凍った雪と泥濘で、凸凹の道を進みます。
木無山の山頂を示す分岐地点が見えてきました。
木無山山頂に到着です。ここが山頂なんだといつも疑問に思うのですが、三角点が見えないので、本当はもう少しズレた場所にあるのかもしれません。時間できた時に散策してみますね。
それはそれとして、歩みを進めていきます。ザクザクの急坂を降っていきます。
15分ほど急坂を離、凍った雪が無くなってきた頃に
林道が見えてきたので、林道に降りつつ左折します。
左折後すぐの車止めを抜けます。
車止めを抜けたところからの眺め。何の整備地なのか不明ですが、周囲の木々は大きく伐採されて、富士山や河口湖への展望が素晴らしいです。
展望地抜けると、再度、林間の道に戻ります。
こんな案内も立っているので、迷いづらいです。助かりますね。
鉄塔が見えてきました。富士五湖界隈の里山は、鉄塔横を通ることが多いですね。
鉄塔横の足元を通過します。
しばらく林間の道を降ると、階段が見えてきます。
階段を渡ると真新しい橋があって
さらに、鉄パイプ製の頑丈な階段を降りていくと
下の方に赤い鳥居と、半分凍った滝が見えてきました。
父の白滝に到着です。
まだまだ、流れは激しいですが、周囲は綺麗に凍っていました。
滝の周辺って、凍るとこんな風なブドウみたいになりますよね。不思議な形です。
でっかい氷柱もいっぱいぶら下がってました。小学生の頃はアイスキャンディーとか言って食べてましたが、この年になるともう無理ですね。
さらにガッチリとした階段を下ると
もっと規模の大きい凍った滝が見えてきました。
母の白滝です。凍るとまた違った趣がありますね。
滝の手前まで近づいてみました。まだ、完全に凍ったわけでは無いですが、なかなかの眺めです。
静止画なのでわかりませんが、氷の下を水が流れていく様がみれました。これはこれで綺麗でしたよ。
凍った滝の様子もいっぱいみれたので、次は、本日のメインディッシュ「遥拝所」にある「天空の鳥居」を見に行ってみます。

河口浅間神社遥拝所〜河口浅間神社本殿〜富士急バス「河口局前停留所」

母の白滝を後にしたら、この日の目的「河口浅間神社遥拝所」に向かいます。

遥拝所は、母の白滝神社入口の鳥居をまっすぐに通過、そのまま車道に出て道なりに降りていくことで10分程度で到着できます。

途中、ショートカットできそうな山道っぽい入口がありますが、繋がっているのかは定かではありません。

遥拝所は建ってから3年経過していますが、まだ整備途中のような殺風景な場所です。

車道を使って登ってこれるので参拝客は多いのですが、鳥居以外に見るべきものが無く、これからの進展に期待しつつ、念願の頭から裾野まで広がる富士山をバックに鳥居の写真を撮って、その場を後にしました。

その後は、車道を道なりに降って「河口浅間神社本殿」に赴き、初詣をしてから最寄りバス停「河口局前停留所」でゴールとしました。

大晦日は散々やらかしたものの、続く元旦には、初日の出や富士山、天空の鳥居などステキなもの多数目にすることができて、幸先の良いスタートを切れたかなと思います。

ギャラリー

母の白滝から遥拝所までは、歩きで10分程度の距離です。
途中にキャンプ場の駐車場を通過します。
元旦だからか、隣接のカフェは閉まってました。
車道に向けて歩いていきます。
車道に出てきました。この辺は桜の群生地なのでしょうか。春先に一度きてみますかね。
車道を数分降ると
手作り感満載の看板に、赤い鳥居が見えてきました。河口浅間神社遥拝所に到着です。
仮説なんだろうなと思われる休憩施設と、鳥居のみのシンプルな場所です。
売店も併設してましたので、簡単なお土産も売ってるみたいです。
鳥居を見下ろすとこんな感じです。
富士山ぽい石が飾ってありました。富士山ぽいですよね。
元旦で天気が良いので、撮影待ちの方々がたくさんです。並ばせてもらって、何枚か撮影してから、この場を後にしました。ありがとうございます。
遥拝所で、富士山を拝んだら、浅間神社本殿まで降って初詣です。
途中のキャンプ場も大盛況でした。
このキャンプ場、一度、泊まってみたいのですが陰キャラには敷居が高そうです。
どんどん車道を降りていくと
河口浅間神社の裏手にある山宮社への入り口が見えてきました。ここは、山宮社を山頂とした富士登山に見立てて、麓の本殿脇からの道程に一合目から九合目の立て札が立っています。ここからだと八合目から登っていく感じです。
山頂の山宮社です。
中には、ガラス製のような丸い置物が置いてあります。ここからさらに登ると、富士山への展望台があるそうですが、疲れちゃったので今回はパスです。
ささっと降って
大きな栃の木を眺めます。
やっぱ理、でかいです。
裏門から河口浅間神社へご訪問です。おじゃまします。
神社内には大杉が七本立っています。何度も見ているので、スルーしてしまいますが、かなり立派な大杉なので、立ち寄る機会があったら、是非見上げてみてくださいね。
いつもは物静かな本殿前も元旦ともなると全然違います。登山の格好はわたし一人だけでしたが、気にせずに並んで初詣してきました。
本殿の中では、厄祓いを受ける方々も多数いらっしゃいました。
初詣終わって振り返ると、更に行列が増えてました。いやこれは凄い。
人酔いしてきたので、早々に立ち去ることにします。
正面の大鳥居です。ここまで出てきて、なんとか一息つけました。
大鳥居を潜って、目の前の車道を左折してまっすぐ進むと
郵便局の前にバス停があります。
ひとまず、ここをゴールとしましょうか。お疲れ様でした。

おまけ

バス停に着いたものの、次のバスまで1時間近く待ち時間があるようなので、近場で立ち寄り温泉をやっている場所を探して歩いてみることにしました。

調べていると、何度かご厄介になっている河口湖北側に建つ「ホテル美富士園」のお風呂は正月もやっているとのこと、喜んでそちらに向かって歩いて行きます。

富士山と河口湖を横に見ながら、同ホテルまで赴いたところ、立ち寄り温泉の入浴時間は13時からで1時間以上待つことになりそうだったので、別の施設を探すと「溶岩温泉」なるヘンテコな名前の入浴施設を見つけました。

「河口湖駅」を越えて、富士ハイランドパーク方向に突っ切って行く形になりましたが、それなら、帰りは富士ハイランドパーク前から高速バスに乗ってしまえば楽だろうということで、歩いて向かうことにします。

到着してみると、内風呂のみの5人も入れば一杯になってしまうようなこじんまりとした入浴施設でした。

溶岩から切り出した石で浴槽を作っていて、保温性がとても良いとのこと、備え付けの石けんも溶岩石鹸なる溶岩成分を含んだ石鹸で、あまり嗅いだことのない香りの石鹸が置いてありました。

入浴料は、小さな内風呂のみで大人一人1,000円。コロナ禍ということで滞在時間も2時間に制限されていました。元々宿泊がメインな施設なだけに、入りたければどうぞといったスタンスの値段設定なのでしょうが、正直、再訪は無いなと思ってしまいました。

ただ、保温性が高い点は確かで、高速バス乗り場までの30分、強風の中を歩きましたが、寒さを感じることなくバスで帰ってくることが出来ました。

お値段が500円ぐらいだったら、喜んでリピーターになっていそうな施設でした。

ギャラリー

バス停から更に歩いていきます。
河口大橋の手前で、橋の下を潜ります。
この橋、近くで見るとやっぱり大きいですね。
橋の間際に立つ産屋ヶ崎神社にも訪れて見ました。
真新しい案内も立っていました。山彦と乙姫というと海彦山彦の昔話のアレですかね。アニキに借りた釣り針無くしたことがきっかけで、竜宮城みたいなところに行った弟さんのお話。まんが日本昔ばなしだったかで見た記憶があります。
湖畔に降りてみました。湖面が静かなら逆さ富士が見えるスポットでしたが、この日の風では無理でした。また、別の機会を待ちます。
富士山と大橋と遊覧船。のんびりな感じでいいですね。
ホテル美富士園。ここの展望風呂は、富士山が正面に見えてこんな日には絶好の場所だったのですが、立ち寄り湯は午後13時からとのこと。1時間以上待つのは流石に嫌だったので、またの機会にしました。
河口湖駅に向かって歩いていくと、天上山ロープウェイが見えてきました。いっぱい人が乗ってて大盛況のようでした。
ひとまず、河口湖駅まで到着です。ここからも富士山が綺麗に見えますね。通過して、溶岩温泉なる施設に向かいます。
ブレーメン音楽隊の子供たちには、笑門の前掛けがついてました。あけましておめでとー(笑)。今年もよろしくねー(笑)。
富士山船津口方面へ30分ほど歩くと、溶岩温泉の看板が見えてきました。本来は旅館なんですね。
入り口です。こじんまりしてます。溶岩成分で確かに身体が温まった気がしましたが、ちょっと割高感がありました。土地柄仕方がないのかもですが、先に訪れようとしていたホテル美富士園も入浴料は同じ1,000円なんですよね。片や、溶岩でできた湯船とはいえ沸かし湯の内風呂が一つだけの施設。片や、天然の温泉で、小さいながら露天も付いていて、大浴場からは末広がりな富士山の眺望が楽しめる施設。同じ値段ならどっちとりますかという話。正直、再訪は難しいかなと思いました。

まとめ

三つ峠での年越しの様子でした。

大晦日でのやらかしは、油断だったと思います。

ここ最近は、山行の難易度を歩行距離と高低差だけで判断してしまっていて、日帰り20kmオーバーの山行をいくつもこなして居たことで油断してしまったのだと思います。

山中は、地図だけでは分からない様々な状況が隠れています。

一度も登ったことが無いルートは、そのような細かな点が抜け落ちてしまう可能性があるので、例え、いつもよりも距離的には短いかもしれないルートでも余裕を持ってプランニングしておくべきでした。

初歩の初歩と思われる点をやらかしてしまったのは、非常に恥ずかしい限りではありますが、遭難することなく教訓にできるのは、まだまだツキが残っているということだろうと思うので、今年も積極的に関東の里山に足を向けようと思います。

あなたも山に慣れてきたあたりで、油断から同じことをやらかさないように注意しつつ、楽しんでくださいね。

なんて、偉そうに講釈を垂れてしまいましたが、元旦ということで大目に見てもらうことにして、今年もよろしくお願いいたします。

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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