伊豆半島屈指の好展望を得られる縦走路として大人気の伊豆山稜歩道。
1,000m前後のアップダウン少ない縦走路で、主にトレランの方々が日帰りで走破している高速コースです。
残念ながら、わたしの走る機能は随分と前から退化してしまっているので、日帰りというわけには行かず、2回に分けて歩いてきました。
今回は、そのうち南側の様子となります。
海を眼下にお散歩したいと思っているあなたにぴったりの縦走路なので、是非、立ち寄っていってくださいね。
基本情報
まずは、今回の山行についての基本情報です。
概要
伊豆山稜歩道北側の様子
伊豆山稜歩道の北側の様子は、次のブログにまとめてます。
伊豆山稜歩道の概要についても載せているので、是非、御覧くださいね。
今回の山行ルートと注意が必要と感じた区間
地図上の位置と標高
今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。
「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。
ご自由にご活用ください。
最高点の標高: 1036 m
最低点の標高: 401 m
累積標高(上り): 1943 m
累積標高(下り): -2228 m
総所要時間: 07:45:41
歩いた軌跡
続いては、GPSデータを元にした軌跡です。
市販の地図
今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。
本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。
わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。
ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。
5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。
注意した方が良さそうな区間
今回の注意したほうがよさそうな区間については次の点でした。
山行の記録
ここからは、今回の山行について述べていきます。
アプローチ
今回は、東海バスの「天城峠」停留所よりスタートです。
東京駅からJR東海道本線沼津行きで「三島駅」まで向かいます。「三島駅」からは伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り換え「修善寺駅」に向かいます。
「修善寺駅」に到着したら、バスターミナルは改札を出て左方面です。セブンイレブンの前を通るのでわかりやすいかもしれません。
改札直進するとキレイなおトイレがありますが、この日はバスの乗換え時間が5分しか無かったので、直接「のりば5番」に向かいます。
バスの乗車時間は45分ぐらいでしょうか。
「天城峠」停留所には何もありませんが、そこから10分ほど登ったところにある「旧天城トンネル北口園地」にベンチとトイレが併設されていますので、こちらで見繕いするのも良いでしょう。
ただし、同園地までの道程はしっかり登山道なので、靴紐はしっかり締めてから向かってくださいね。
ギャラリー
「天城峠」停留所~旧天城トンネル北口園地~二本杉峠
先にも述べたとおり、「天城峠」停留所からは「旧天城トンネル北口園地」 に向けて登っていきます。
苔で滑りやすい階段を10分ほど登っていくと、旧天城トンネルが見えてきます。ベンチやおトイレが併設されているのに合わせて、駐車場にもなっているようなので入ってくる車に注意する必要がありそうです。「旧天城トンネル北口園地」から先は、よくある登山道を進みます。
30分も進むと「天城峠」の看板がみえてきます。ここが本当の「天城峠」になるんですね。ベンチやポストが併設されていますが、別段目につくものは無いので「仁科峠」への案内に沿って進みます。
案内にある「仁科峠まで14.7km、320分」という道程にゲンナリしますが、ここから「二本杉峠」までの道中は快適な林間の道です。
道幅が広く、アップダウンも少ないので、不安に感じるところは皆無でしょう。
広葉樹が多いので紅葉の時期に歩くと良いかもしれません。
「二本杉峠」には机やベンチが併設されていますので、休憩に適していますが、まだまだ序盤、素通りしていきます。
ギャラリー
二本杉峠~三蓋山〜猫越岳~後藤山~仁科峠展望台
二本杉峠から猫越岳までの区間は、今回歩いた区間の中では、唯一、慎重さが必要な区間です。
全体的には歩きやすい道が続いているのですが、場所によって谷側に傾斜した山腹の道を通過する必要があったり、倒木を回避するために迂回路を進む必要があったりと、万が一に備えつつ通過するようにしてください。
猫越岳を越えて少し行くと、モリアオガエル産卵地「猫越岳山頂の池」への分岐があります。1分で着くので、折角なので立ち寄りましょう。
猫越岳を越えたあたりから、徐々に頭上の木々も取り払われてきて道中が明るくなってきますが、展望の道はもう少し先です。
展望皆無な後藤山山頂を過ぎて、眼下に草原地帯が見えてきたら仁科峠展望台も後少しです。
車道との交差地点に注意しつつ、最後の一踏ん張り、登りきってしまいましょう。
仁科峠展望台は、伊豆山稜歩道随一と言っても良い展望を誇る場所です。
標高は1,000mに満たない場所ですが、360度至近に遮るものの無い眺めには、あなたも十分に満足できるものになるでしょう。
是非、立ち止まって堪能してくださいね。
ギャラリー
Instagramにアップした沼の様子を載せておきます。
Instagramにアップした展望台の様子はこんな感じです。
ここからの眺めもよかったのでInstagramにアップした動画を載せておきますね。
ぐるぐるしている映像も載せておきますね。
仁科峠展望台~風早峠~宇久須峠~魂の山
仁科峠展望台から魂の山までの稜線も素晴らしい展望を見せてくれます。
これから歩いて挑む遥か遠くまで連なる山稜の道や、眼下に広がる駿河湾と起伏に富んだ西伊豆の海岸線が高揚感を掻き立ててくれます。
並走する車道と、そこを走る車やバイクの爆音が無粋ではありますが、彼らもこの眺めを楽しむ仲間。受け入れていけるといいですね。
魂の山は、名前がとても格好が良いのですが、別段特徴の無いピークです。
山頂からの眺めも、仁科峠展望台の眺めを経験してしまうと平凡な感じですので、記念の写真を撮ったら先に進んでしまいましょう。
因みに、読み方は「こんのやま」なんだそうです。「たましいのやま」と読ませたほうがカッコいいと思うのですが、いかかでしょうかね。
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魂の山~土肥峠~南明無妙峠~棚場山~船原峠~「大曲茶屋」停留所
魂の山を過ぎると、展望の道とはお別れして、林間の道に戻ることとなります。
後ろ髪をひかれますが、致し方ありません。
古稀山まで北上すれば、また展望の道に入りますが、徒歩での活動だと、そこまで進むのには時間的に厳しい印象です。
実際に私の速力では、バスの時間に間に合わないため、手前の船原峠から稜線を降りて「大曲茶屋」停留所からバスに乗るプランとしました。
木々の間を車道と並走する形で進んでいきます。
展望が無い単調な道ということもありますが、細かいアップダウンが続くため、意外と体力を削られます。
適宜、一息入れながら通過すると良いです。
船原峠まで到着したら、修善寺温泉方面に向けて車道を降っていきます。
この車道ですが、車やバイクの往来が盛んです。歩道の幅も狭いので、はみ出す事無いように注意しつつ降っていきましょう。
「大曲茶屋」停留所にはベンチなどありませんので、目の前を通過する車に注意しながら時間まで待つようにしてください。
なお、修善寺行きバスの最終時間ですが、2021年10月時点で土日祝日18時10分です。18時45分の便は平日限定のようなので間違えないようにプラン検討してくださいね。
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おまけ
今回の立ち寄り湯も修善寺温泉の「筥屋」にしました。
「大曲茶屋」停留所からだと、最寄りのバス停は「修善寺温泉入口」となるので、30分ほど歩く必要があります。
すっかり日の短くなった車道脇を歩いて到着してみると時計は18時。
丁度、混雑する時間帯だったのか、地元の方々で盛況でした。
この施設、入浴料350円と破格なのですが、せっけんやシャンプーの備え付けが無くそれぞれ50円で購入するか持ち込む必要があります。
加えて、洗い場が3つしか無いので、混雑時には待たされるという不便があるので注意が必要です。
それでも、まだまだ真新しい施設なので、コスパはかなりいい部類です。
日中の空いている時間帯に合わせて訪れてみてくださいね。
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まとめ
伊豆山稜歩道の未踏区間、「天城峠」から「船原峠」まで北上してみました。
以前歩いた北側の一画、「古稀山」から「金冠山」までの区間でも素晴らしい眺めを楽しめましたが、個人的には「仁科峠」から「魂の山」までの区間のほうが好きになりました。
10月後半からは紅葉も期待できる時期に入ってきます。
更に気温が下がって空気も澄んで眺めも冴えてくると思いますので、天候の良い秋の週末を狙って赴いてみると幸せになれるかもしれませんね。
それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
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