山行の記録|風車たちのミョーな存在感!春の三筋山登山

山行

天城山の万次郎岳から南方面を眺めると、尾根筋に風力発電設備が乱立している様が見て取れます。

景観を損ねるとの声もありますが、わたし的には沢山の風車がクルクル回っている様子はいつまで観ていても飽きないという感覚です。

今回は、そんな風車たちをもっと近くで観ようと天城峠から三筋山の稜線を南下するルートを歩いてみたときの記録です。

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2021/03/20

天候:曇り

エリア:天城山エリア

コース概要:JR「三島駅」~伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺駅」~バス停「水生地下」~八丁池~~三筋山~バス停「入谷口」

難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆

交通機関:

(往)伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺駅」から東海バスで40分、バス停「水生地下」からアプローチ

(帰)バス停「入谷口」から「稲取温泉」に寄り道した後、徒歩で「伊豆稲取駅」へ

概要

三筋山は、標高821mの東伊豆にある低山です。

山頂が草原のように開けていて全方位に見晴らしが良く、パラグライダーの滑空場所にも利用されています。秋になると一帯の芝生やススキが紅葉して黄金色の絨毯のようになるということで、多くの観光客が訪れるようです。

山頂へのアプローチには2つのルートがあります。

1つ目が伊豆稲取駅か今井浜海岸駅から北上してくるルート、2つ目が天城峠から南下してくるルートとなります。

北上ルートについては、細野高原第一駐車場という山頂まで歩いて1時間30分の位置に駐車場があり、ここまで車で登ってこれます。山頂までは整備された舗道なのでお散歩気分に空身で登頂可能です。

山登りのつもりで登ると肩透かしを食らうので、天城峠からの南下するか、駅から徒歩で登るくらいが丁度良いでしょう。

今回の山行ルート

地図上の位置と標高

地図上での位置や標高は次のとおりです。

歩いた軌跡

実際に歩いた軌跡は次のとおりです。

市販の地図

今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。

本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。

わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。

ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。

5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

天城峠までは東海バスで向かうこととなります。

河津駅から北上する便、修善寺駅から南下する便、それぞれの始発便を見比べると後者の方が到着時間が若干早いようですので、修善寺経由で向かうことにしました。

東海道本線で三島駅まで向かい、そこから伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り継いで終点の修善寺駅で下車します。2021年3月のダイヤだと、修善寺駅から天城峠に向かうバスの乗り継ぎ時間は5分程度なので、おトイレは素早く済まして早足で5番のりばから乗車します。

今回は、下り御幸歩道から八丁池に向かうので「水生地下」というバス停で下車しました。

停留所付近は何も無いので、氷室まで進んでから身繕いすると良いです。

ギャラリー

東海道本線の沼津行き始発で向かいます。今回は早朝とは思えない人が並んでました。
青春18きっぷの利用機関内だったので使ってみました。
三島駅到着です。いっぱい降りるなあ。
南口の有人改札から出て外側から伊豆箱根線へ
道順は、改札でて直ぐを右折し
まっすぐ突き当りです。
終点までのきっぷを購入して改札を入ります。
丁度電車が入ってきました。これで行きましょう。
車窓の風景。伊豆三山が見えました。
修善寺駅到着。トイレはまっすく進んで左手です。
急いで用を済ませて、南口出口を左折し
まっすぐ進むとバスのりばです。
天城峠に行くには、5番のりばからのります。
東海バスはバックで入ってくるんですよね。都庁駐車場の夜間バスのりばを思い出しました。
天城峠の一つ手前、水生地下バス停で下車です。
橋のある方に進んで左折です。
左折して脇道を道なりに進みます。
途中に碑石がありました。伊豆の踊り子関連のようでした。
氷室到着です。椅子があるのでここで見繕いするのが良い感じです。

氷室~八丁池

氷室からは、林道を使って下り御幸歩道起点に向かいます。

なまこ岩というのを観て行きたかったのですが、通行禁止のテープがびっしりと張り巡らされていたので、今回は諦めました。

この林道ですが、ミツマタの群生地になっていて今回は満開の中歩くことができました。

下り御幸歩道に入ると、平坦で遊歩道のようにしっかりとした山道をあるくことになります。とても歩きやすく、ほぼ消耗せずに八丁池に到着できてしまうので物足りなさを感じるかもしれません。

八丁池にある展望台からの展望は残念ながら真っ白。また天気が良いときに訪れることにして先に進むことにします。

ギャラリー

身繕いできたら左手を進んでいきます。
なめこ岩も寄り道したかったのですが、立ち入り禁止になっていました。
ここも立ち入り禁止??
車両だけ止めてるようです。あいだをくぐって先へ進みます。
林道入ってすぐからミツマタがすごい。
足が止まる止まる。
まだまだ先があるので、先に進みます。
下り御幸歩道への入り口はスルーします。
看板あるので従いましょ。
もう一度見えてきたところから山道に入っていきます。
ここから登り本番です。
と思ったら、このあたりも群生地でした。ちょっと目の保養。
改めて進んでいくと、林道との分岐に出ます。直進です。
机と椅子がありましたが、スルーです。
分岐です。ここは奥を左折。
アセビの回廊を進みます。つぼみも出てないので、この区間の見頃はまだまだ先になりそうです。
八丁池直前の分岐。右へ。
雲の中なので、どんより暗いです。
まだ新し目なトイレが見えてきます。
水洗トイレでした。
念の為、展望台にも寄っていきましょう。
さて、どうでしょうか。
予想どおり真っ白ですね。
こっちが南方面かな。
こっちは天城山方面かな。白過ぎてわかんなくなりました。
つまらないので、さっさと先に進みましょう。

八丁池~風力発電管理区間ゲート

八丁池からゲートまでの道のりは半分が林道歩きです。

眺望は望めない青スズ台は巻いてしまい、先に進んでいきます。

この区間は全然期待していなかったのですが、実はアセビの群生地になっていてサプライズ的に目の保養になりました。

ギャラリー

まずは天城峠方面へ降っていきます。
寒天駐車場への分岐が見えてきたら、そちらへ。
少し開けたところにでます。まっすぐです。
このあたりのアゼビ。早咲きしているのがちらほら出てきました。
天気悪いので、青スズ台はスルーしていきます。
林道を進んでいくと
近道の入り口がみえるので左折します。
短いですが、傾斜のある山道を降ると林道に再合流します。
道なりに進みます。
三筋山への分岐が見えてくるので左折して向かいます。
ここからアゼビの群生地に入ります。
赤っぽいのとか
白っぽいの
結構な数生えていて癒やされます。
林道から山道に切り替わって進んでいくと、看板が見えてきます。
案内図が天城三筋山遊歩道に変わりました。
ここから登りに入ります。
登りきったところに椅子がありました。
東猿山というピークだったようです。
1本道を降っていきます。
途中、南方面に開けた場所に出ます。天気良ければ、ここからの眺めも良いのでしょう。
1時間ほど降りていくと、看板が見えてきます。
ゲート前だったようです。
ここからは風車ゾーンに入っていきます。楽しみですね。

風力発電管理区間ゲート~三筋山

今回の山行でのメインと考えていた区間です。

ゲート正面、いきなりサイズ感のバグる人工物がお目見えです。

直前まで山林の中を進んでいたこともあり、なかなかインパクトある光景をみることができます。

この区間もアップダウンは厳しくないので、都度立ち止まって鑑賞しながら進むでも良いでしょう。

三筋山山頂直下までくると流石に多少傾斜は出てきますが、距離も無くあっけなく到着してしまうかと思います。

山頂は、全方向に視界の開けており開放感抜群です。パラグライダーの滑空場所でもあるので当然といえば当然ですね。

標高も1,000mに届かない低山なので雲の中に入ることも無く、眼下の海岸沿いの様子を眺めることができました。残念ながら遠く伊豆諸島までは見渡せなかったので、次回の楽しみとしておきます。

ギャラリー

ゲート目の前の休憩所です。
表札の通り左折していくと
いきなりこんなのが出てきて、ちょっとビビります。
その後も進むにつれてワラワラと増えていきます。写真だと伝わるか微妙ですが、ちょっと笑っちゃうレベルです。
道は明瞭なのですが、この先の一箇所だけ迷ったので上げておきます。
こんな標識を過ぎると
赤い目印があるけど、木木で立ち入り禁止しているような箇所が出てきます。これは目印が正解で、直進です。
少し歩くとこんな感じに先に進めます。ご注意を。
ここも直進すると行き止まりなので右折して降ってください。
あとはこんな感じに舗道が続きます。
真下からの図。デカイ十字架みたい。
こんな階段がでてきたので登っていくと
展望良さげな場所に出てきます。天気よかったらなあ。
展望台風のところを降りて行くと、正面に頂上っぽいのが見えてきます。
ここを左折して
道なりに進んで
稜線ぽいところを更に進むと
展望台が見えてきます。あそこが頂上ですね。
展望台の上に表札ありました。やっぱり頂上でした。ホントはこの正面に伊豆諸島がバーンと広がるようです。残念。残念。
こちらは天城山方面。驚きの白さですね。
南方面。車が止まってました。工事車両ですかね。

三筋山~バス停「入谷口」

三筋山からの下山ルートは、更に尾根道を進んで今井浜海岸方面に降るか、細野高原に降りそこから稲取方面に降るかの2つがあります。

今回は、稲取温泉に立ち寄りたいので後者のルートで降ります。

細野高原までのルートは遊歩道化されており、多岐に渡る分岐がありますが全てに表札が出ているので確認しながら進めば迷ったり遠回りすることは無いでしょう。

1時間も歩けば細野高原第一駐車場という駐車場に到着します。

水洗トイレが併設されているので、ここで一息ついてもよいかもしれません。

駐車場を過ぎたら、ここから先は車道歩きです。

1時間~1時間30分の長丁場になりますので靴底の硬い靴で歩く場合は足を傷めないように、ガツガツ降らないように注意したほうがよいでしょう。

ゴールとしているバス停「入谷口」ですが、稲取温泉方面に進みたくてこちらに降りました。

直ぐに帰路に着きたい場合は、直接伊豆稲取駅に向かうようにしましょう。

ギャラリー

それでは駅に向けて下山です。
絶景ポイントとかありました。
あの先のほうらしい。
正面。伊豆大島がうっすら見えます。
南方面もうっすらです。
あの入り江っぽい市街地が稲取でしょうか。
うっすら過ぎるので、今回は早々に立ち去ります。
階段を降りきるとトイレの看板。
ひっそりとトイレが立っていました。寄りませんでしたけど。
細野高原はハイキングコースが整備されていて楽ちんです。現在位置が⑤で、①に向けて進みます。
⑤です。
こんな感じに辿るコースが見渡せます。あちこち焦げてるのは野焼きの後でしょうか。
⑧まで降ってきました。ここを左折して少し行けば①到着です。
右側の建物付近が目的地です。
細野公園第一駐車場です。ここも草原になっていてハングライダーの着陸場所になってました。
この日も一人飛んでました。ちょっと寒そう。
ここまで来るとすっかり外界です。水洗トイレも併設されています。
どんどん降ります。
貸しロッジを左折して
道なりにすすみます。
民家が増えてきました。
レモンはこの時期に実がなるのですね。
山海料理、どんなのか気になりました。入らないですけど。
駅に向かうには左折ですが、今回は稲取温泉に寄り道するので右折していきます。
道なりに降って
突き当たったら、コンビニの逆となる右に向かうとすぐにバス停です。
お疲れさまでした。

立ち寄り湯

さて、今回の温泉施設は「石花海」と書いて「せんおうみ」です。

本来は宿泊施設なのですが日帰り湯も受け付けてくれていて、2021年3月時点でお値段は大人一名1,500円。

最上階にある露天風呂からの眺めがびっくりするほど良くて、遮るものの無い海岸線を眺めながらゆっくりとお湯に浸かることができました。

また、機会を作って立ち寄りたいですね。

【公式】伊豆稲取温泉 石花海 | 東伊豆の自然に身をゆだね、寛ぐ大人の味覚宿。
伊豆稲取温泉 石花海には、稲取では外せない金目鯛をはじめ、新鮮で美味しい魚介が集まります。館内はすべて畳敷きですので、素足でゆっくりとお過ごしください。

ギャラリー

公式HPに日帰り温泉プラン書いてなかったですが、フロントで聞いたら快く受け付けてくれました。
入り口です。シャレオツですね。
折角なので、海を眺めてから帰ります。
最寄り駅です。すっかり暗いです。
文の切れ目がミョーな気がしますが、こちらこそ、ありがとうございました。
電車が来ましたので帰ります。それではお疲れさまでした。

まとめ

東伊豆の三筋山を歩いたときの様子でした。

三筋山は山頂からの展望がとてもよく、天候に恵まれれば伊豆諸島の島々と天城の山々を一緒に楽しめる良山です。

海を眺めてノンビリしたくなったら、天候の良い日を選んで赴いてみると良いでしょう。

今回は海岸線に向かって降っていきましたが、海抜0mから登っていく逆ルートを取るのもおもしろいかもしれませんね。

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

天城峠より先の山行もありますので、気になったらこちらもどうぞ。

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