山行の記録|冬の天城山を縦走(万二郎岳~万三郎岳~八丁池~天城峠)

登山情報

伊豆半島というと東伊豆にある熱海や伊東といった海岸沿の温泉リゾートや、西伊豆にある沼津港や恋人岬といった海に絡んだ観光名所という印象が強いですよね。

わたしもそんなイメージが強かったのですが、山にも恵まれていて海や山の展望が素晴らしい山々も点在しています。

今回はそんな伊豆半島にある百名山の一つ、天城山から天城峠までの縦走の記録となります。

因みに、天城山という固有の山は存在しません。伊豆最高峰の万三郎岳を中心とした山々の総称になるようです。ご存知でしたか?

それでは、豆知識も仕入れたことで記事の内容を進めていきましょう。

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2021/02/11

天候:晴れ

エリア:伊豆エリア

コース概要:伊東駅~天城縦走登山口~万二郎岳~万三郎岳~青スズ台~天城峠~河津駅

難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆

交通機関:

(往)JR伊東駅からタクシーで40分、東海バス停留所「天城縦走登山口」からアプローチ

(帰)東海バス停留所「天城峠」より、河津行へ乗車

山行の記録

ここから、山行の記録となります。

アプローチ

都内から東海道本線の始発に乗り込み、熱海で乗り換えて伊東駅から東海バスで登山口まで向かいますが、初っ端にアクシデントが発生します。

冬季期間となる2月、バスで登れるのは天城縦走登山口の手前となるハーヴェスト天城高原ホテルまで。そこから歩くしか無いと運転手よりアドバイスいただきます。

調査不足も甚だしいですが、このときは歩く距離がどれぐらいなのか判断できずに右往左往してしまいました。結局、同じく天城登山が目的のお兄さんから折半でタクシー使う提案をいただくことができ、、スムーズに登山口まで到着できました。あのときのお兄さんありがとうございました。

ただ、運賃は7,580円。折半したとしてもなかなかの金額になります。

後から調べたところホテルから登山口は3km程度の行程ということなので、全然歩ける距離だったことがわかります。まあ、時間のロスがなかったということで今回は良しとしましょう。

ちなみに、登山口近くのトイレも冬季は閉鎖されていました。

隣接のゴルフ場でお借りできるようなので、そちらで準備すると良いようです。

東海道線東京からの始発に乗り込みます。実は伊豆の山は今回はじめて。ワクワクです。
熱海で降りて伊東線にお乗り換え。写真を取り逃してしまいましたが車窓からの眺めも絶景でした。
伊東駅着。バス停は改札を出て直ぐを左折します。
左折してすぐ目の前にバス停が並んでます。3番のりばが天城山行きバスの発着場となります。ちょうどお目当てのバスが入ってきました。
「えぇ…なにこの痛バス」とちょっと引き気味に乗り込むと、運転手の方に「途中のホテルまでしか登りませんよ」と言われ動揺しまくる結果に。
帰ってから時刻表の画像みたら、ここの赤枠に書いてありますね。確認不足甚だしい。本当にすみません。
今回は居合わせた登山者の方と折半でタクシーで移動することができました。感謝、感謝。そして到着した停留所にも張り紙がありました。天城峠から縦走してきてこれをみたら心折れるだろうな。
身繕いのため、駐車場方向に戻ってトイレ前の長椅子へ。ここのトイレも冬季期間は閉鎖されてますのでご注意を。
諸々準備できたので、改めてバス停に戻って縦走路へ。くらいむおーん。

天城縦走登山口~万二郎岳

さて、ここから天城山の中に入っていきます。まずは最初のピークとなる万二郎岳までの行程です。

一般的に山への取りつきは、尾根まで急坂となることが多いのですが、もともと登山口の標高が高いからか、天城の場合はなだらかな下りから入ります。

登山慣れしていない方にとっては、準備運動も兼ねることになってよいかもしれません。

そして、徐々に登りに変わっていき、山頂付近になると階段を伴う急坂がでてきます。ただ、急坂箇所も短くバテバテになることはなさそうです。

山頂まで上り詰めると、看板の奥に今回最初のビュースポットが現れます。

伊豆諸島や南伊豆が眼下に広がる素晴らしい眺めで、伊豆の山に対する印象が変わりました。

何事も経験が大事ですね。

そんな感じに眺望を楽しんだら伊豆で一番高い場所、万三郎岳へ向かいます。

まずはなだらかに降っていきます
ありがとうございます!
右脇にある階段を登って先へ
天城の縦走路は、全域にこのような表札が立っているので余程のことでも無い限り迷うことはなさそうですね。
歩きやすい道が続きます。どんどん先へ。
最初の分岐に到着したら
左奥の万二郎岳方面へ。このあたりから登り基調になっていきます。
天城の縦走路には、こんな野花に関する表札がちょいちょい出てきます。結構新しいっぽいので最近整備が進んだのかしらね。
少し進むと開けた場所にでます。そして足元注意の棒人間。注意しまーす。
南側に東伊豆の眺望
木々の隙間から少しだけ富士山見えました。
まだまだ序盤。先に進みます。
どんどん登っていくと階段が出てきます。
階段をのぼると平坦な道にでますが
更にすすむと短い急坂にでます。そしてこれを登り切ると
万二郎岳山頂です。そういえば万一郎さんはどこにいるんでしょうね。
山頂の表札の裏側からは伊豆諸島や南伊豆を眼下に見渡せます。こんなのとか。
こんなのとか。
これから向かう方向もばっちりです。たっぷり楽しんだところで伊豆半島で一番高い場所に向かいます。

万二郎岳~万三郎岳

この区間は、天城山の中で最も標高の高い場所を歩く主稜線歩きとなります。

残念ながら木々の中を進むことになるので、展望の広がった稜線歩きを期待していると肩透かしに合うかもしれません。

それでも、所々で木の合間から、南伊豆方面の海岸線の様子や箱根、丹沢といった山々の様子が楽しめるので満足度は高めです。

万三郎岳山頂でも状況は同じで、木々が邪魔で展望はほとんどありません。伊豆エリアの最高峰に到達したという達成感を味わったら先に進んでしまいましょう。

ただ、長椅子は多数設置されていたので休憩ポイントとしては使えそうです。

この区間での注意点として、冬季は凍結箇所が点在している点があります。

アイゼンつけるまでも無いところがほとんどですが万が一ということがありますので、念の為、軽アイゼンかチェーンアイゼンをザックに入れていくと良いかと思います。

万三郎岳は山頂表札の右手方向になります
ここから天城山の主稜歩きになります。木々に囲まれた道なので寒さは感じませんが反面、眺望もあまり良くないです。
ただ、所々開けている場所もあって素晴らしい眺望が得られます。例えば、この階段の先とか。
こんな眺めが見えるところが多々でてきます。遠くに見えるのは伊豆諸島です。島名まではちょっとわかりませんでした。
この馬の背というところでも
北側が開けて東伊豆方面の眺めが楽しめます。手前の白い建物は、冬季のバス終着点となるホテルハーヴェスト天城高原でしょうか。
更に進むと「アセビのトンネル」なる場所に出ます。
こんな感じにアセビの木々をくぐって進みます。アゼビの開花時期3~5月あたりになればいい感じになるのでしょうね。
そして、万二郎岳と万三郎岳の中間地点となる「石楠立」。これで「はなだて」と呼ぶらしいです。アマギシャクナゲ(天城石楠花)に因んだ地名なのでしょうかね。
主稜の道程も後半。このあたりから路面凍結箇所が増えてきます。
頂上直下はこんな感じでした。逆方向からだと難儀しそう。
登り切った先が、伊豆最高峰の万三郎岳山頂です。達成感は得られますが、眺望は無いので早々に先に進みます。
ただ、椅子は豊富にあるので疲れてたら、ここで休憩入れるでもいいですね。
縦走路の地図も立ってました。今回は左下の天城峠までなので、1/3まで走破といったところでしょうか。

万三郎岳~八丁池

この区間は距離がありますが、平坦な箇所が多くグングン距離が稼げます。

途中にある小岳や戸塚峠、白田峠には長椅子が設置されてますので、疲れたらこれらの椅子に座って木々を眺めつつ休憩すると良いでしょう。

特質すべき点は特に無いので、コメントもこれくらいです。

ガッツリと歩みを進めて八丁池周辺での展望に期待しましょう。

山頂を振り返りつつ、八丁池に向かって降下開始です。
と思ったのですが、少し進むと北側が開けて富士山と箱根の山々が一望できました。いつもと逆側からの眺めですが、やっぱり富士山はきれいですね。それでは改めて降下開始。
降下中の写真は取り忘れてしまったので「万三郎岳下分岐点」までワープです。ここで右手に進むと天城縦走登山口へ戻れます。今回は八丁池へ向かうので左手へゴーです。
八丁池まではブナの原生林の中を進むことになります。距離はありますがアップダウンの少ない歩きやすい道が続きます。
八丁池までの間には休憩ポイントがたくさん用意されています。まずは「片瀬峠」です。
こんな感じに長椅子が設置されています。まだまだ元気なので休まず先に進みます。
次に見えてくるのは「小岳」です。ここにも1つ長椅子が設置されています。どんどん先に進みますね。
次の休憩ポイント「戸塚峠」までは少し険しい感じの道が出てきます。写真は今回の縦走中唯一ロープの垂れ下がった場所です。実際にはロープを必要も無いくらいなだらかな場所でしたが。
そして戸塚峠です。戸塚というと「戸塚ヨットスクール事件」が頭に浮かぶのは昭和人だからですよね。
ここにも当然のように長椅子があります。当然のようにスルーして進みます。
八丁池までの間にある最後の休憩ポイント「白田峠」です。
ここは長椅子2つですね。
そして、こんな感じで木々の間を縫うように進むと
すぐそこ50mで八丁池という標識が出てきます。そのまま先に進むと
八丁池に到着です。道中ずっと木々の間を進んできたので、ここの開放感は感動モノでした。

八丁池~東海バス停留所「天城峠」

今回の山行で最後の区間となります。

まず八丁池ですが、周辺が平坦で大きく開けていて大きい机と椅子が置いてあるので、お昼の大休憩にはとても良い場所になりそうです。

そして、天城山方面からだと少し登ったところにトイレがあります。長い縦走で緊張していた場合はこちらで済ませると良いでしょう。

見晴台はこのトイレの反対側を上っていくことになります。360度遮るものがなく見渡せるので天気が良い日は必ず立ち寄ると良いです。今回の山行でも一番の展望が楽しめました。

近場に青ササ台というビューポイントもあるようだったので足を運んでみましたが、こちらはイマイチでした。北側は木々で遮られており、南側の木々の上から辛うじて南伊豆の様子が見える程度、登ってくる苦労を考えると立ち寄らなくてもよいかなあといった感じでした。もともとあったはずの椅子や机も取り壊されていて休憩にも適しておらず早々に立ち去ることとなりました。

その後、寒天駐車場方面に降って少し林道を進んだ後、コマドリ歩道という山道を辿って大見分岐点に戻ります。

3つほど分岐があったのですが、今回はアゲアゲな名前に惹かれて「上り御幸歩道」を通って天城峠に向かってみることにしましたが、途中でわさび畑に出くわす程度で特徴の無い普通の登山道でした。

次は別のルートを試してみたいと思います。

そして、天城峠。

その有名な名前には似合わずひっそりとした場所で、ただの通過点という言葉がぴったりでした。

わたしも留まらずにバス停まで降りてしまいました。

バス停は、日陰で肌寒い場所になりますので、汗冷えしないように着込んでバスを待ったほうがよさそうです。

なお、東海バスでSuica使えませんでした。大きいお札は車内で両替できないので、天城登山には小銭を多めに持ってく必要がありそうです。

トイレや展望台は、八丁池の看板の右手方向になります。
少し細くなった山道を登っていくと
立派なトイレにたどり着きます。冬季は男女兼用になるのでちょっと混雑気味でした。
トイレの対面に展望台への道が続いています。
道なりに登っていくと鉄製の階段あり。これを登った先が展望台です。
展望台からの景色は、今回の縦走で一番よかったです。まずは八丁池方面。富士山も頭だけ見えました。
こっちは、登ってきた天城山方面。
そして南伊豆方面。
冠雪している南アルプスも見えました。これって逆に考えると、南アルプス山頂からも八丁池展望台が見えているってことになりますよね。そう考えるとなんだか壮大な気持ちになってきますね。
360度の展望を楽しんだら、八丁池でのもう一つのビュースポット「青ササ台」に向かいます。トイレ前を右折して見えてくる標識を直進していきます。
こんな感じの道を進むと左手に標識が見えてきます。
ここを入って行きます。
てっぺんまで登ると表札が見えてきます。この奥がビューポイントらしいんですが
展望の方はというと、木々に遮られて思っていたほどの開放感は得られませんでした。
このまま戻るのは芸が無いかと思い寒天駐車場方面に降りてみることにしました。が、落ち葉が道を見えなくしていてGPS便りに進むことに。
なんとか降りきって休憩舎に到着しましたが、老朽化からか立ち入り禁止となっていました。少し休みたかったのですが、仕方ないので先に進みます。
ここからは林道を進みます。
林道を進んでいくと右手に表札と、Uターン気味の右折ルートがみえてくるので右折します。
こうUターン気味に折り曲がってから進みます。
このあたりも落ち葉が積もって道が不明瞭でした。足元の赤い杭を目印に進みます。
どんどん道を下るように進んでいくと、写真のような分岐に出くわすので「天城峠」方面に進みます。
もっと進むと、かなり斜めになってる分岐の標識が見えてきます。旧トンネル方面へ進みます。
進んでいくと、右手に隣の尾根がみえてきます。あっちは開けていて気持ちよさそう。次回はあっちの尾根をためそう。
もっと進むと今度はわさび畑が見えてきます。水音に癒やされます。
わさび畑からは少し登り坂となり、登りきると「向峠」に到着です。ベンチ等の設備は皆無だったので安定のスルーです。
こんな感じの急坂を降っていくと
天城峠に到着です。知名度の割にはパッとしない印象。「え?ここ?」みたいな感じでリアクションに困りました。
椅子や机、ポストが設置されてましたが、ツマラナイので早々にバス停に向かいます。
旧天城トンネル方面がバス停への道になります。
こんな感じにザレ気味のつづら坂を降っていくと
休憩所&トイレが見えてきますが、あそこがゴールではありません。
きれいなトイレです。ここは「旧天城トンネル北口園地」というところみたいです。駐車場もあるので、天城峠方面から登るときはここが起点になるんでしょうかね。
トイレをすぎるとバス停続く下り坂がみえてきます。ここを降りるとすぐがバス停です。
あと少し。
ゴール地点「天城峠」バス停に到着です。さ、温泉入って帰んべ。

立ち寄り湯

今回立ち寄った温泉は「踊り子温泉会館」という施設です。

天城峠のバス停からは、河津駅行きのバスに乗って「踊り子温泉会館」というバス停を降り、5分ほど歩けば到着できます。下山後疲れているときなので、この近さは助かります。

お値段は3時間1,000円。内風呂の他、露天やサウナ、ジャグジーと一通りの施設が揃っているので割高な感じはしませんでした。

汗を流してさっぱりしたところで、河津川の桜を眺めつつ駅まで向かいます。

玄関はこんな感じ
料金はこんな感じ

河津桜

そんな訳で、2月は河津桜の季節です。

実は今回の山行、本場の河津桜を見てみたいというので計画しました。

残念ながらコロナ禍の影響でお祭りは中止となっていましたが、人通りが少ない中でゆっくり鑑賞することができました。

情勢が落ち着いたら、今度はお祭りの様子を楽しみに来たいですね。

夕方という時間帯も手伝い、閑散としていました。
満開まであと一歩という状態でしたが、これでも全然きれいでした。
こんなのとか。
こんなのとか。癒やし効果がすごいです。
全体はこんな感じでした。
ズームするとこんな感じ。
引くとこんな感じ。
駅には伊豆の踊り子にちなんだ像が置いてありました。ちゃんとマスクしてますね。
帰りの電車がきました。これで熱海まで行き、東海道本線に乗り継いで都内に帰ります。おつかれさまでした。

まとめ

今回は、伊豆半島最高峰を内包する天城山から天城峠までの縦走の記録でした。

この行程、距離は15km程度となかなかの長さになりますが、道中の半分近くは平坦な道を歩くことになりますし、休憩地点もたくさんあるので、登山初心者が体力をつける目的に歩くのに適しているように感じました。

こんな感じのルートを多数こなせば、登山レベルもグングン上げていけそうですね。

それではここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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