少し暖かくなってきた2月の半ば。
沼津アルプスなる登山道があることを発見しました。
沼津といったら沼津港を始めとする海の街。港で揚がる魚介類を使った新鮮なお寿司やかきあげを目当に足を運ぶ場所といったイメージが強いですよね。
わたしも「沼津で登山?」という感じであまり期待もせずに出向いてみたのですが、意外とガッツリと山遊びを楽しめました。
今回の記事は、そんな海の街での縦走の記録となります。
基本情報
まずは今回の山行の基本情報です。
概要
沼津アルプスは、JR沼津駅からバスで10分のところに登山口のある香貫山という低山から入り、南方面へ横山、徳倉山、志下山、小鷲頭山、鷲頭山、大平山とつなげる縦走路です。
標高は400m以下の低山の連なりですが、急坂の上り下りが続くなかなか骨のある登山が楽しめるコースになっています。
そして、大平山から更に東方面へ伸びる奥沼津アルプスという縦走路に乗り入れることで、もう1段上の登山を楽しむこともできます。
山行の記録
ここから、山行の記録となります。
アプローチ
まずは、スタート地点となる香久山登山口へ都内からアプローチする道のりです。
JR東海道本線の沼津行きに乗り込み、終点の沼津駅へ向かいます。
沼津駅に到着したら南口からロータリーに出て4番のバスのりばからバスに乗って10分、黒瀬という停留所が最寄りのバス停になります。
今回は初回ということもあり時間配分がわかっていなかったのでバスを使いましたが、駅から歩いてしまっても全然行けそうでした。
また、香久山登山口から10分ほど登るとトイレのある公園に着くので、身支度はそこですると捗ります。
実際に地元の縦走仲間らしきお父さんたちもこの公園で待ち合わせしつつ準備していましたので間違い無いと思います。
香貫山~横山
まずは最初のピーク香貫山までの道のりと、2番目のピーク横山までの道のりです。
香貫山山頂までは、分岐が多くどこから進むのがよいか迷いますが、どのルートを辿っても頂上に到着できます。
香貫山山頂は開けてはいませんが、表札の奥に少し眺望がありますので忘れずに立ち寄るとよいでしょう。
香貫山から横山までのルートは、一度、舗道に出ることになります。
この舗道歩きが思った以上に長いので不安になって戻ったりしないように注意が必要です。
横山登山口からは、いきなりロープの張ってある急坂になります。
ここから先は、頻繁にロープ張りの急坂を登り降りすることになるので気合を入れて行くとよいです。
横山山頂は展望0なのでスルー。ささっと徳倉山へ向かってしまいましょう。
横山~徳倉山~志下山~小鷲頭山~鷲頭山
ようやくこのあたりから展望も楽しめるようになってきます。
進行方向にして右側、方位としては南側の駿河湾の眺めを楽しみつつ標高を上げていくことになります。
相変わらず、ロープの張った急坂は続きますが1つ1つの長さは短いので、一息つきながら焦らず歩を進めていけば問題無いです。
また、下山ルートが至るところにあるので、万が一の際はエスケープルートに使えます。反面、間違えて下山してしまうとタイムロス著しいので表札しっかり確認する必要ありですね。
鷲頭山~大平山~大嵐山
鷲頭山から先は、様変わりして岩場や細尾根といった少し緊張を伴う地帯に入っていきます。
岩場の半分以上はセメントでガッチリ固めてあり足場としては安定していますが、万が一があるといけません。ここまでのアップダウンで疲労が溜まってるようなら、無理せずに一息入れてから進むのが良いかもしれません。
特に、大平山と大嵐山の間の道は今回の核心部にあたります。滑落したら、死ぬことは無いまでも大怪我を負うことになるかもしれません。慎重にゆっくり進むと良いです。
大嵐山~伊豆箱根鉄道駿豆線「原木駅」
大嵐山からの眺めを堪能したので、今回最後のピークになる茶臼山を目指そうとしたところ1枚の看板に遮られます。
「ここから先は公園エリア外になります。立ち入りには所有者の許可が必要です。函南役場」
いままでの手書きの看板とは異なり、しっかりとした作りの看板で行政のものっぽいですし、事前に通行許可が必要なんて話も初耳だったので、今回は立ち入ることはせずに公園入口側から下山することにしました。完全な情報収集不足で今回の反省点ですね。
仕方がないので公園入口までの下山路を使って降りることとしましたが、こちらは公園の敷地内ということでお花畑を楽しめつつ降りられたので、これはこれでよかったかもしれません。
公園を出た後は、河川敷に沿って駅まで向かい今回の山行は終了となりました。
2021年3月10日時点のお話ですが、エリアの通行許可について函南町役場に直接問い合わせてみたところ「お問い合わせ地域の所有者からはお断りの意向が示されました」という内容の回答がありました。
そのときのツイートを載せておきます。
立ち寄り湯
今回は、三島広小路で途中下車して「極楽湯」というスーパー銭湯へ。
本当は伊豆長岡の日帰り温泉に立ち寄る予定でしたが、長期休業に入ってしまったのでここにしてみました。
設備は悪くなかったのですが、休日の混雑でゆっくりできずに体洗ったらすぐに出てきてしまいました。空いているタイミングなら悪くない施設かなと思います。
まとめ
伊豆のローカル縦走路、沼津アルプス縦走の記録でした。
標高の低さから、鎌倉アルプス的なウォーキングレベルの遊歩道かと思ったのですが、始終ロープ張りのアップダウンが続く骨太の縦走路でした。
奥沼津アルプスまで繋げれば、かなりの満足度が得られるのではないでしょうか。
最近の山行に物足りなさを感じているようでしたら、ぜひチャレンジしてみてください。
ちなみに、大嵐山から茶臼山への立ち入り禁止の件、念のため館南町役場に問い合わせてみましたが電話は繋がらず、メールでの問い合わせには数日経っても返信無しでした。ここまで完全無視されるということは、看板はただの建前だったという判断でよさそうですね。
次回、行く機会あったら完全縦走を目指します。
それではここまでお読みくださり、ありがとうございます。
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