山行の記録|早春の沼津アルプス縦走

山行

少し暖かくなってきた2月の半ば。

沼津アルプスなる登山道があることを発見しました。

沼津といったら沼津港を始めとする海の街。港で揚がる魚介類を使った新鮮なお寿司やかきあげを目当に足を運ぶ場所といったイメージが強いですよね。

わたしも「沼津で登山?」という感じであまり期待もせずに出向いてみたのですが、意外とガッツリと山遊びを楽しめました。

今回の記事は、そんな海の街での縦走の記録となります。

基本情報

まずは今回の山行の基本情報です。

山行の基本情報

日付:2021/02/14

天候:曇り

エリア:伊豆エリア

コース概要:沼津駅~黒瀬~香貫山~横山~徳倉山~鷲頭山~大平山~日守山(大嵐山)~原木駅

難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆

交通機関:

(往)JR沼津駅から「沼商・大平車庫」行の東海バスで10分、バス停「黒瀬」下車徒歩5分の香貫山登山口からアプローチ

(帰)伊豆箱根鉄道駿豆線「原木駅」より、三島方面行へ乗車

概要

沼津アルプスは、JR沼津駅からバスで10分のところに登山口のある香貫山という低山から入り、南方面へ横山、徳倉山、志下山、小鷲頭山、鷲頭山、大平山とつなげる縦走路です。

標高は400m以下の低山の連なりですが、急坂の上り下りが続くなかなか骨のある登山が楽しめるコースになっています。

そして、大平山から更に東方面へ伸びる奥沼津アルプスという縦走路に乗り入れることで、もう1段上の登山を楽しむこともできます。

山行の記録

ここから、山行の記録となります。

アプローチ

まずは、スタート地点となる香久山登山口へ都内からアプローチする道のりです。

JR東海道本線の沼津行きに乗り込み、終点の沼津駅へ向かいます。

沼津駅に到着したら南口からロータリーに出て4番のバスのりばからバスに乗って10分、黒瀬という停留所が最寄りのバス停になります。

今回は初回ということもあり時間配分がわかっていなかったのでバスを使いましたが、駅から歩いてしまっても全然行けそうでした。

また、香久山登山口から10分ほど登るとトイレのある公園に着くので、身支度はそこですると捗ります。

実際に地元の縦走仲間らしきお父さんたちもこの公園で待ち合わせしつつ準備していましたので間違い無いと思います。

沼津には東京から東海道線一本でいけます。時間にして2時間程度。お手軽ですね。
沼津駅についたら、南口改札へ向かいます。
改札を抜けたら直進して駅を出ます。なお、東京からSuicaで入った場合、精算が必要になるので注意です。
駅を出るとすぐがバスのロータリーになってます。そのまま歩道橋を渡ります。
2つ目の歩道橋を渡ったら左折。そして突き当りが4番のりばです。
沼商行きというのに乗ります。因みに「沼商」は「沼津商業高校」の略です。
バスで10分ほど行くと到着する「黒瀬」というバス停が最寄りの停留所です。言うのを忘れてましたが、東海バスではICカード使えませんので注意です。
近くに登山口の案内が出てます。今回は「登口(黒瀬)」から行こうと思います。
歩道橋を渡ってから直進します。
5分ほど歩いていくと右側に「香貫山登口」の看板がみえるので直ぐを右折します。
立派な看板ですね。まずは五重塔まで登ってしまいましょう。
登ってくと歩道の先に五重塔がみえてきますので、そちらに向かいます。
五重塔の前が公園になっています。奥に直進して階段を登ると山の中へ入っていけますが、一旦、右手にある長椅子で身支度しましょう。
こんな感じに沼津港を見渡せる位置に長椅子があるので、ここで身支度すると捗りますよ。
先程の階段を登って左手にはトイレもあります。公園が登山口だとホント便利。
準備万端ととのったら、登山開始です。それでは、いってきます。

香貫山~横山

まずは最初のピーク香貫山までの道のりと、2番目のピーク横山までの道のりです。

香貫山山頂までは、分岐が多くどこから進むのがよいか迷いますが、どのルートを辿っても頂上に到着できます。

香貫山山頂は開けてはいませんが、表札の奥に少し眺望がありますので忘れずに立ち寄るとよいでしょう。

香貫山から横山までのルートは、一度、舗道に出ることになります。

この舗道歩きが思った以上に長いので不安になって戻ったりしないように注意が必要です。

横山登山口からは、いきなりロープの張ってある急坂になります。

ここから先は、頻繁にロープ張りの急坂を登り降りすることになるので気合を入れて行くとよいです。

横山山頂は展望0なのでスルー。ささっと徳倉山へ向かってしまいましょう。

こんな道を上っていきます。
途中に水飲み場がありますので、ここで飲水補給でもいいかもしれません。
夫婦岩なる看板発見。
こいつらしい。どの辺が夫婦なのだろう。独り身には解らない何かがあるのでしょう。
山頂の看板が見えてきたら
直ぐ山頂です。この奥がちょっと展望あります。
曇りだとどんよりですね。もう少し天候に恵まれてればなあ。
気を取り直して先に進みましょう。木の階段を降って少し進むと
桜鯛という公園がみえてきます。
右側が開けていて沼津港が一望できます。山頂よりこっちのがいいですね。ここは桜鯛という公園で、名前の通り桜の時期には満開の桜も楽しめるようです。今回はちょっと時期が早かったですね。
公園を過ぎて、傾斜のある階段を降っていくと林道にぶつかるのでUターン気味に曲がっていきます。
道なりに降りていきます。
進んでくと舗道にでます。
そのまま進んでいくと、左手に表札が見えてきますが、ここは入らずに直進します。
水道関連の施設でしょうか。ちょっと開けたところを抜けていくと
2つ目の表札が見えてきます。ここを左折して入っていきます。
どんどん降っていくと、写真のような案内板が見えてきて車道とぶつかります。
車道に降りたら、ちゃんと横断歩道を通って反対側に渡っていきます。
この車道を10分ぐらい進みます。ちょっと長く感じますが根気よくあるきましょう。
途中、右側に階段が見えてきますがここは違いますので注意です。
どんどん進みます。
右側に石垣が見えてきて、それが途絶えたところに横山への登山口があります。
「いのしし注意」が目印です。ここから急坂の連続になっていきます。
こんな感じでロープの張った急坂が続きますが、一つ一つは短いので、ゆっくり落ち着いて登ればそれほどキツさは感じないと思います。
なんどか登り降りを繰り返すと横山山頂が見えてきます。全く展望が無く面白みに欠けるのでささっと先に行ってしまいましょう。進む方向は「鷲頭・徳倉山」方面です。

横山~徳倉山~志下山~小鷲頭山~鷲頭山

ようやくこのあたりから展望も楽しめるようになってきます。

進行方向にして右側、方位としては南側の駿河湾の眺めを楽しみつつ標高を上げていくことになります。

相変わらず、ロープの張った急坂は続きますが1つ1つの長さは短いので、一息つきながら焦らず歩を進めていけば問題無いです。

また、下山ルートが至るところにあるので、万が一の際はエスケープルートに使えます。反面、間違えて下山してしまうとタイムロス著しいので表札しっかり確認する必要ありですね。

そんなわけで横山を降っていきます。
ロープ着きの急坂を降っていくと
右手方向が開けてきて、駿河湾が一瞬みえます。
その後、高度を下げていくと、右手に隠れ気味な表札が見えてくるので、ここを右へ折れます。
右折したらすぐに左折。シケインみたい。
つづら坂を登っていきます。
2月だとまだ花付きが少ないですが、途中、河津桜がお出迎えしてくれました。
桜を過ぎて更に登っていくと、祠が並んでいる場所にでます。
さらに登っていくと、前方の景色が変わってきて
ススキの丘を進めば
徳倉山山頂に到着です。
この日の富士山は裾のだけ。手前の愛鷹山の眺望で我慢して先へ進みます。
もうお馴染みな感じになってきましたが、ロープ張りの急坂を下っていきます。
下りが人団らkすると、右手に看板らしきものが
戦争の影響がこんなとこにも。駿河湾上陸阻止のためらしいです。
暫し思いに耽つつ歩いていくと広場に出ます。、
昔はさつまいも畑だったようです。
更に進むと、前方が明るくなってきて駿河湾に飛び出ます。
丸い島は淡島。沼津のリゾート地らしいです。
そして、沼津湾。いきなり開けるので「おお!」ってなりました。
沼津湾を眼下に降って行くと十字路にぶつかります。ここを右方面に降りると湾に着くらしいです。今回はまっすぐです。
十字路を抜けて平坦な山道を進んでいくと
さざなみ展望台というところにつきます。ここが志下山山頂になります。
少しずれたところに山頂n看板。
ここでは、本州方面の眺めが楽しめます。かもめがいっぱい飛んでました。
少しの間、右側が開けた気持ち位稜線歩きが続きます。
途中にパノラマ台。
そして、展望無いのにきらら展望台。星空がキレイってことかな。
きらら展望台を過ぎると、また山林の中に入っていきます。
ぼたもち岩。んーぼたもちかなあ。
更に進むと
中将岩。あくまで個人的感想ですが、赤ペンキで岩に直接書くのはどうかと思いました。あくまで個人的感想ですが。
このあと、キツめの急坂を越えると
小鷲頭山山頂らしいです。仙丈ヶ岳に対する小仙丈みたいなものか。
小鷲頭までの急坂に比べると楽な感じに登っていくと
沼津アルプス最高峰鷲頭山に到着です。標高392mなので、最高峰ではありますがびっくりするような展望は期待しないように。

鷲頭山~大平山~大嵐山

鷲頭山から先は、様変わりして岩場や細尾根といった少し緊張を伴う地帯に入っていきます。

岩場の半分以上はセメントでガッチリ固めてあり足場としては安定していますが、万が一があるといけません。ここまでのアップダウンで疲労が溜まってるようなら、無理せずに一息入れてから進むのが良いかもしれません。

特に、大平山と大嵐山の間の道は今回の核心部にあたります。滑落したら、死ぬことは無いまでも大怪我を負うことになるかもしれません。慎重にゆっくり進むと良いです。

灯籠の脇から降っていきます。
ロープの張ってない急坂の降り。
こっちはロープありの急坂の降り。どっちも急なので注意です。
正面にピークがみえてきます。次の目的地、大平山でしょうか。
この表札を右折です。まっすぐ行くと大平バス停に降りられます。足にきてたらここで下山でもいいかもですね。
このあたりから岩場と細尾根が続くようになります。
ただ、こんな感じでセメントで固められてるので必要以上にビビらなくてもOK。
木々の隙間から泡島がみえたりしますが、余所見し過ぎると危ないです。
ここは直進して
続く急坂を登りきると
大平山山頂に到着です。ここもあまり展望は無いのでささっと次へ向かいます。
こんな感じで、木々の間から少し見える程度でした。
そして、ここからは奥沼図アルプスという縦走路となり、更に危険度があがります。
長い急坂の降り。
梯子が普通の脚立なのが手作り感満載ですが、気を抜かずに通過します。
短いですが、よじ登る系の岩場。
この特徴的な大岩の直下が一番危険を感じました。くれぶれも慎重に。
ここにも脚立あり。
危険地帯を抜けるとT字路が見えてくるので右折します。
途中、開けた場所に木の長椅子があったりします。安定のスルーでしたが
長椅子からは眺めが良いので一服してもいいかもです。
長椅子を過ぎたら大嵐山山頂まで登るだけです。
登るだけ。
登るだk
登りきると柵がみえてきます。
ここはメタボを殺しにきてますね。細い間を抜けて右へ。
少し歩くと山頂です。山頂は公園になっていました。
山頂からの眺め。今回の山行で一番の展望でした。
富士山方面の眺め。
こっちは東伊豆方面。
今まで歩いてきた沼図アルプスの山々。
昭文社の地図では大嵐山なのですが、山頂の表札は日守山となっていました。なんで名前違うんでしょうね。

大嵐山~伊豆箱根鉄道駿豆線「原木駅」

大嵐山からの眺めを堪能したので、今回最後のピークになる茶臼山を目指そうとしたところ1枚の看板に遮られます。

「ここから先は公園エリア外になります。立ち入りには所有者の許可が必要です。函南役場」

いままでの手書きの看板とは異なり、しっかりとした作りの看板で行政のものっぽいですし、事前に通行許可が必要なんて話も初耳だったので、今回は立ち入ることはせずに公園入口側から下山することにしました。完全な情報収集不足で今回の反省点ですね。

仕方がないので公園入口までの下山路を使って降りることとしましたが、こちらは公園の敷地内ということでお花畑を楽しめつつ降りられたので、これはこれでよかったかもしれません。

公園を出た後は、河川敷に沿って駅まで向かい今回の山行は終了となりました。

しょういち
しょういち

2021年3月10日時点のお話ですが、エリアの通行許可について函南町役場に直接問い合わせてみたところ「お問い合わせ地域の所有者からはお断りの意向が示されました」という内容の回答がありました。

そのときのツイートを載せておきます。

最後のピーク茶臼山への山道を遮る看板。立ち入りには許可が必要とのこと。
当然許可なんて取ってないので、公園入口方面のルートで下山します。
こっちはお花畑の中を進みます。もう春の様相ですね。
春だなあ。
こっちにも春。
バラは春だったかしらね。
緩やかな階段道を下っていくと眼下に大きな橋が見えてきます。
更に降ると公園入口です。ここからバスで沼津駅まで戻ることも可能。
今回は直進して河川敷から最寄り駅「原木駅」へ。
この河川敷も眺めが良くて心地よかったです。
こんな橋が見えてきたら
渡っていきます。
橋を渡ったら左折して河川敷を降り、住宅街を直進します。
車の通りの多い道とぶつかったら右へ。
一つ目の交差点を渡って直進すると
駅に到着です。

立ち寄り湯

今回は、三島広小路で途中下車して「極楽湯」というスーパー銭湯へ。

本当は伊豆長岡の日帰り温泉に立ち寄る予定でしたが、長期休業に入ってしまったのでここにしてみました。

設備は悪くなかったのですが、休日の混雑でゆっくりできずに体洗ったらすぐに出てきてしまいました。空いているタイミングなら悪くない施設かなと思います。

可もなく不可もなく。よくあるスーパー銭湯でした。
三島広小路駅から三島駅に戻って、東海道線で帰路につきました。おつかれさまでした。

まとめ

伊豆のローカル縦走路、沼津アルプス縦走の記録でした。

標高の低さから、鎌倉アルプス的なウォーキングレベルの遊歩道かと思ったのですが、始終ロープ張りのアップダウンが続く骨太の縦走路でした。

奥沼津アルプスまで繋げれば、かなりの満足度が得られるのではないでしょうか。

最近の山行に物足りなさを感じているようでしたら、ぜひチャレンジしてみてください。

ちなみに、大嵐山から茶臼山への立ち入り禁止の件、念のため館南町役場に問い合わせてみましたが電話は繋がらず、メールでの問い合わせには数日経っても返信無しでした。ここまで完全無視されるということは、看板はただの建前だったという判断でよさそうですね。

次回、行く機会あったら完全縦走を目指します。

それではここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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