登山で使うクッカーの選び方3つのポイント

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登山を続けていくと、山頂とかでいい匂いをさせながら料理している人に目がいっちゃいますよね。

わたしも登山を初めて間もない頃、山頂でカレーうどん作っているお父さんに遭遇して自分もやってみたいと思ったものです。

そこで、今回は登山で使うクッカーの選び方についてご紹介していきます。

登山で使うクッカーの選び方3つのポイント

早速ですが、登山で使うクッカーを選ぶ際は、次の3つのポイントを抑えると良いです。

クッカーを選ぶときの3つのポイント
  • 利用人数にあったサイズのものを選ぶ
  • 調理方法にあった素材のものを選ぶ
  • 収納しやすい形のものを選ぶ

利用人数にあったサイズのものを選ぶ

まずは、利用人数にあったサイズのものを選ぶことです。

大は小を兼ねるといった言葉もありますが、大きければ大きいほど重量も増していきます。快適な山行にするためには、持ち物の重量を抑えることは重要項目の一つです。

単独登山の場合は、800〜1,000mlぐらいのサイズで十分事足りますし、グループ登山の場合でも、それぞれでこのサイズのクッカーを持ち寄れば大概の料理は作ることができます。重さも分散できますしね。

山中で大鍋を使った鍋料理とか憧れますが、まず最初はソロ用サイズを選ぶようにして、山での料理に慣れてきたら1,000mlより大きいサイズを検討すると良いです。

調理方法にあった素材のものを選ぶ

登山用クッカーの素材には、大きく次の2種類があります。

  • チタン製
  • アルミ製

それぞれ得意分野があるので調理する料理によって使い分けると良いです。

湯沸かしメインならチタン製クッカーが最適

カップ麺や暖かい飲み物を飲むための湯沸かしがメインになるようならチタン製クッカーを選ぶと良いです。

チタンは、軽くて丈夫なので重量を気にする登山の時に持っていくクッカーの素材にはとても向いています。

弱点としては、熱伝導率が悪く、一箇所に熱が集中し安い特徴があります。このため、炊飯などしっかり熱を全体に循環させる必要がある料理に使うのには向いていません。逆に火からおろすとクッカー全体の熱がすぐに冷めるので、そのまま口をつけても火傷しづらいので食事の時間が短くて済むようになります。

炊飯するならアルミ製クッカーが最適

山中でご飯を炊くならアルミ製クッカー一択です。熱伝導率が良いので熱が全体に循環してふっくら芯のないご飯に炊き上げられます。

同じく、全体に熱を入れると美味しく仕上がる煮物や鍋物、汁物を作る時にも向いています。

本格的に山中で料理をするならアルミ製のクッカーを持っていくのが良いです。

弱点としては重量が増す点です。チタン製と比べるとどうしても重くなってしまいます。選ぶときのサイズには注意しておくと良いです。

しょういち
しょういち

クッカーの重さは重要な点ではあるのですが、山中で本格的に料理をし始めると、持っていく食材の重さの方が気になってくるので、数グラムの違い程度なら気にしなくても大丈夫です。

収納しやすい形のものを選ぶ

最近のクッカーは、丸型、筒形、四角型と形のバリエーションが豊富になってきてます。

自分が登山に持っていく装備やザックの容量などを考慮してパッキングしやすい形のクッカーを選ぶと良いです。

登山で10年使っているクッカーの紹介

ここでは、わたしが10年ほど前から使い続けて、今でも現役のクッカーについて紹介していきます。

単独登山用

単特登山用には、EPIgas社のATSチタンクッカーTYPE-2Sを使っています。

このクッカーの特徴として、熱伝導率を上げるために底面にアルミ材が吹き付けてある点が挙げられます。しかし、使ってく中で実感として感じたことはありません。むしろ焦げ付きやすくなって洗う時に難儀してます。

それでも、容量800mlで一人分のお湯を沸かすには十分なサイズで、チタン製なので熱が冷めるのも早く、使ってすぐに片付けることができるところが気に入ってます。

また、鍋型なので、ラーメンやパスタなどを作ったらそのまま器として食事ができて、そう言った点でも便利です。

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グループ登山用

グループ登山用には、コールマン社パックアウェイクッカーセットを使ってます。

焦げ付かないよう全面にノンスティック加工の施された、取手のオレンジが印象的な大きめの鍋です。

そのデカさでパッキングが面倒になるので、年に数回のグループ登山の時以外は使ってません。また、収納袋が小ぶりなので片付ける時にいつも苦労してます。

それでも、1,700mlの大容量は2〜3名のカレーやシチューを作るに最適なサイズで、素材もアルミ製で熱伝導がよく、すき焼きなどのお鍋料理を作るのに重宝してます。

そして、ここが一番気に入っているのですが、蓋を裏返しにするとフライパンとしても使うことができる点です。このフライパンがとても便利で、炒め物だけでなく、パンやお餅を焼いたりすることもできて、料理のレパートリーが広がりました。

単独登山の時は、蓋だけフライパンとして持っていくこともあるくらいです。

こちらのクッカーも長く使えてオススメです。

炊飯用

炊飯用にトランギア社メスティンを使ってます。

まずはじめに焦げ付かないようシーズニングを施す必要があること、手を切らないようにバリ取りをしなければいけないことなど、買ってきてそのまま使えない点が難点ですが、これでご飯を炊くとなぜかご飯が美味しく感じます。

独特の長方形の形が熱の対流にあっているのでしょうか。よくわかりません。

そのため、山でご飯を炊いて食べたい時には必ず持っていくようにしています。

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登山でクッカーを使うときにあると便利なアイテム

ここでは、クッカーを使う時に一緒にあると役に立つアイテムについて紹介します。

トイレットペーパー

トイレットペーパーがあると、食事後に食器を拭ってきれいにすることができます。

食後にクッカーにお湯を入れて食べ残しを飲み干したとしても、油分などは落とせません。

少しお湯を入れたあと、少量のトイレットペーパーでしっかり拭き取っておくと家に帰ったあとの後片付けも簡単に終わります。

トイレットペーパーは様々なシーンで活躍します。クッカーを使う使わないに限らず、登山にいく場合は必ず1つ持っていくと良いでしょう。

わたしは、ウォシュレット用のトイレットペーパーを持っていくようにしています。このタイプは水に溶けづらいので、湿らせても千切れないのでクッカーを拭く時に便利です。

ジップロック

ジップロックもクッカーを使う時に持っていくと活躍することが多いです。

炊飯すると、食材の皮とか食べかすなどの生ゴミが出てきます。コンビニの袋に入れて持って帰っても良いのですが、破けてザックの中に生ゴミが散乱すると大変です。特に水分を含んだ生ゴミは臭いの元になり、いつまでも臭いままのザックになってしまいます。

山で出た生ゴミはジップロックに入れて持ち帰るようにすると良いでしょう。

しょういち
しょういち

以前、グループ登山の時に、テント場で天ぷら揚げた時に、使用後の油を固めるテンプルで固めてジップロックに入れて持ち帰ったことがあります。そんな使い方もできるので何かのときの保険に各サイズ1枚ずつジップロックを持参すると良いですよ。

小型テーブル

アウトドア用の小型テーブルもあると便利です。

食材を切るときやバーナー使う場合の台座に使うと足場が安定して安心です。

また、食事するときに料理やお酒を載せて使うとなんだかリッチな気分になります。

重さを気にする山行では自粛しますが、単独のテント泊の時には多少重くなっても持っていくようにしています。

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登山でクッカーを使うときの注意点

クッカーを使うときの注意点です。長くクッカーを使う上でも気をつけると良いです。

使用後はしっかり拭く

料理や湯沸かしに使ったクッカーはしっかりと拭き取るようにするのが良いです。

最後に空焚きして水分を飛ばしても良いのですが、食べかすが焦げ付いてこびりついたりするので、トイレットペーパーなどで拭き取る方が良いです。

使用後はちゃんとしまう

使ったあとのクッカーは、面倒くさがらずに毎回収納袋にしまう習慣をつけると良いです。単独テント泊など、他人の目が気にならないところでは、食べたら食べっぱなしにしてそのまま寝てしまう人もいますが、わたしはおすすめしません。

テント内でものが無くなったり、寝返り打った時にぶつけて体を痛めたりする原因になります。第一、テント内にものが散乱している状態は見た目が美しくありません。

クッカーに限りませんが、何かモノを使ったら片付ける習慣をつけるのが良いです。

焦げたり、へこんでも気にしない

クッカーを使っているとどうしても焦げや凹み、キズができてしまいます。

長年使って愛着のある品だと、傷つくと悲しくなりますが、そういった汚れやキズを気にしていると精神衛生上よく無いのであまり気にしないようにすると良いです。

人によっては、使い込んだ味のある品と言ってくれる人もいるかもしれませんよ。

まとめ

  • 登山で使うクッカーを選ぶポイント1つ目は、利用人数にあったサイズのものを選ぶこと
  • ポイントの2つ目は、調理方法にあった素材のものを選ぶこと
  • ポイントの3つ目は、収納しやすい形のものを選ぶこと
  • クッカーと一緒に持っていくと便利アイテムは、トイレットペーパー、ジップロック、小型テーブル
  • クッカーを使うときの注意点は、使用後しっかり拭いて、片付ける。焦げたり凹んでも気にしない。

クッカーがあると山中で暖かくて美味しいご飯が食べられるようになり、登山の楽しみが何倍にも増えます。一人用で十分ですので一つ揃えて山中料理楽しんでみてください。結構ハマりますよ。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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