登山後温泉|伊豆伊東の格安共同浴場「湯川弁天の湯」の紹介です

温泉

中伊豆の温泉街、伊東温泉といえばハトヤのCM。

「電話は4126ヨイフロ」という語呂合わせを懐かしく感じる昭和人はわたし以外にも多いことでしょう。

そんな、大型の温泉旅館やホテルが立ち並んでいるイメージの伊東温泉郷ですが、地元の方々が管理する共同浴場も多数存在しているようです。

今回は、その中でも駅から徒歩5分と好立地に存在している七福神の名前を冠した共同浴場「湯川弁天の湯」に立ち寄ってみたので、泉質や良い点、悪い点まとめて紹介していきます。

伊東駅周辺は巣雲山や大平山といった展望に優れた里山が近いだけでなく、天城山登山口へ向かう路線バスの発着場にもなっています。

これらの山々の帰りに立ち寄るにはとっても便利で、しかも格安な入浴施設となっていますので、覚えておいて損はないかと思います。

是非、最後まで読んでいってくださいね。

「湯川弁天の湯」におすすめな人
  • コスパ重視な人
  • お風呂上がりにあまり歩きたくない人
  • 地元の素朴な雰囲気が好きな人
「湯川弁天の湯」はイマイチな人
  • 眺めの良い露天風呂に入りたい人
  • いろんな種類の湯船を楽しみたい人
  • 髪が長い人

基本情報

まずは、基本情報です。

基本情報

施設名:湯川弁天の湯

住所:〒414-0002 静岡県伊東市湯川

電話:なし

営業時間:14:00~22:00

定休日:毎週水曜日

湯船の種類:内風呂

無料設備:鍵付きロッカー

有料設備:てぬぐい、石鹸、リンスインシャンプー

登山者向設備:大きなロッカー✖️、ザック置き場✖️、大きな靴入✖️、靴洗い場✖️

宿泊設備:✖️

駐車場:✖️(近くに有料コインパーキングがありました)

客層:単独

※最新情報、臨時休業については、公式HPをご確認ください。公式Twitterもあるようなので、こちらの方が新しい情報が得られるかもしれません。

泉質情報

そして、一番気になるお湯情報です。

お湯情報

源泉名:混合泉(岡221号、湯川1号)

泉質:単純温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)

水素イオン濃度(pH):8.4

湧出量(リットル/分):184(岡221号)、200(湯川1号)

泉温(℃):42.3

飲用:×

泉質別適応症:-

※「単純温泉」には含有成分による適応症は期待できませんが、すべての温泉に期待できる一般的適応症として、以下の項目の改善には期待できます。

神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回 復期、疲労回復、健康増進。

泉質の特徴

「湯川弁天の湯」は、湯川共同浴場組合が温泉を管理していて、地元の方々の憩いの場として親しまれているそうです。

実際に、立ち寄ったときには、ご近所のお父さんたちしかおらず、非常にゆっくりとした時間の流れる場所となっていました。

さて、泉質ですが「単純温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)」ということで、この温泉の特徴となるような固有の適応症は持っておりませんが、豊富な泉量を掛け流しにした新鮮でクセの無いお湯は、とてもリラックスできるものでした。

その他、水素イオン濃度はpH8.4と弱アルカリ性を指しており、お肌の余計な油脂を溶かして綺麗にしてくれる「美肌の湯」としての効果が期待できます。

このことから、「湯川弁天の湯」は以下のような特徴を持つ温泉とみなすことができます。

「湯川弁天の湯」の特徴

  • 美肌の湯

各成分の主な効果

  • アルカリ性のお湯:無駄な角質や油分を落とすクレンジング効果(美肌の湯)

湯船毎の特徴

「湯川弁天の湯」の湯船は、内風呂のみです。

四方に分散配置された洗い場の中央に大きな湯船が一つある形です。

内風呂

先に述べた通り、「湯川弁天の湯」の湯船は、内風呂1つのみです。

大きさは大人6人が足を伸ばして入れる程度の大きさで、昔の銭湯にあった青い小さなタイル張りになっています。

深さは、胸が浸かるくらいの深さなので、肩までしっかり温まるには、少し足を投げ出すように入る必要があります。

少し熱めのお湯なので、半身浴のスタイルでゆったり入ることをお勧めします。

洗い場ですが、湯船の周囲に10ほど配置されていましたが、どれもシャワーは付いていないため、洗髪の際は、桶を使うか、直接お湯の出る蛇口の下に頭を寄せて行う必要がありました。

なお、湯船が熱いときは周囲のお父さんたちに一声掛けてから水で薄めるようにしたほうが良いかなと感じます。

この施設、あくまで主役は地元民だと思うので、そのあたりの配慮はしておいた方が無用なトラブルは避けられるでしょう。

料金

そして、次に気になる料金についてです。

料金表

大人:

入館料(時間制限無)250円

中人(小学生)

入館料(時間制限無)100円

子供(小学校以下)

入館料(時間制限無)50円

その他:てぬぐい500円、石鹸30円、シャンプー30円

※この料金表は2023/5/3時点のものとなります。最新情報は公式HPや直接お電話にてご確認ください。

入浴料250円は破格です。これで温泉に入れるというのは、他ではあまり無いのではと思います。

しかも、石鹸やシャンプー各々30円なので、全て合わせても310円で済んでしまいます。

ロッカーも一応鍵が付いていてお金入れるタイプでは無いので、この点もお財布には優しいのではないでしょうか。

ただし、このロッカーは古い木造のものなので、強度的い絶対に安全とは言い切れません。

雰囲気的に盗みを働けるような場所ではありませんが、どうしても気になるようでしたら、貴重品ロッカーが別にあるので、番頭さんにお願いして利用させてもらうのが良いでしょう。

お得クーポン

「湯川弁天の湯」のお得なクーポンは見つけることができませんでした。

その代わり、回数券が購入でき12枚綴りで大人2,500円と実質250円引きで入浴することができます。

何度も足を運ぶようなら、回数券を購入しておくのが賢いでしょう。

アクセス方法

「湯川弁天の湯」へのアクセス方法です。

最寄の駅やバス停から公共交通機関を使ったアクセス方法、クルマでのアクセス方法の順に説明します。

公共交通機関でのアクセス方法

まずは、電車、バスを使ったアクセス方法です。

最寄りのバス停、駅それぞれからのアクセス方法について載せていきます。

また、近隣まで高速バスが出ているようなら、そちらについても載せておきます。

最寄りバス停からのアクセス方法

「湯川弁天の湯」は、駅から徒歩5分の距離なので、バスを使うほどではありません。

このため、この項目は空欄です。

最寄り駅からのアクセス方法

「湯川弁天の湯」の最寄駅はJR伊東線「伊東駅」になります。

駅からの距離は、徒歩で5分となります。

住宅街にポツンと存在しているので、初見だと少々分かりづらいかもしれません。

「伊東駅」からの画像を撮ってきているので、そちらの写真も参考にしてみてください。

最寄り駅からのアクセス方法

最寄り駅からのアクセスマップ

ギャラリー

伊東駅からの道順を写真で説明してきます。
改札を出たら、左折してバスターミナル方面へ向かいます。
バスターミナル手前で右折、横断歩道を渡ったら左折します。
バスの駐車場を横切ったら
最初の枝道に入ります。
ここからしばらく真っ直ぐすすみます。
電信柱に「滝川2-16」と書いてある分岐を通過して
次のT字路まで進んで左折します。
左折してまっすぐ進むと、右手に「温泉共同浴場」の案内が見えてきます。
その案内の手前にある細い道を入っていくと
弁店様の石像が見えてきて
「湯川弁天の湯」に到着できます。
高速バスでのアクセス方法

「湯川弁天の湯」に直行できるような高速バスはありませんでしたので、この項目は空欄です。

関連リンク

公共交通期間の時刻、運行状況、運賃の確認に役立つリンクを掲載しておきます。プランニングの際にご活用ください。

車でのアクセス方法

続いては、車を使ったアクセス方法です。

わたしは非マイカー組なので、実際に車でアクセスしたことはありませんが、需要があるかもしれませんので、調べた内容を載せておきます。

「湯川弁天の湯」への最寄りインターチェンジは東名高速道路「厚木インターチェンジ(以降IC)」とのことなので、以下のようなルートとなります。

最寄りICからのアクセス方法

最寄りICからのアクセスマップ

「湯川弁天の湯」を利用してよかった点3つ

「湯川弁天の湯」がどんな施設なのか大体わかったところで、実際に利用してみて、よかったなと感じた点3つを紹介します。

「湯川弁天の湯」を利用してよかった点3つ
  • 入浴料が安い
  • 駅から徒歩圏内
  • 利用者のほとんどが地元民の素朴な雰囲気

入浴料が安い

「湯川弁天の湯」を利用してよかった点の一つ目は「入浴料が安い」という点です。

大人一人250円は、沸かし湯の銭湯でも破格の部類です。

シャンプーや石鹸をプラスしても合計で310円で済んでしまいます。

よくあるパターンとして、地元民のみ割引されることがありますが、「湯川弁天の湯」は観光客に対しても一律でこの値段なので、本当に驚きます。

日本でも有数の湧出量を誇る伊東温泉ならではの親切設定なのでしょうね。

少々建物は古いですが、浴室内はとても明るくて清潔な感じがしますし、なによりお湯が気持ち良いので、素晴らしくコスパの良い温泉施設と言えるでしょう。

駅から徒歩圏内

「湯川弁天の湯」を利用してよかった点の三つ目は「駅から徒歩圏内」という点です。

山行や観光で歩き疲れた後は、なるべく速やかにお風呂に入りたいですよね。

「湯川弁天の湯」はJR伊東線「伊東駅」から徒歩4分の距離なので、ちょっと近くのコンビニまでといった感覚で向かうことができます。

しかも、海岸に近い伊東は平坦な道ばかりで歩きやすく、より疲れないのは好印象でした。

難点としては、住宅街の一画にあるので初見だと迷い易いところでしょうか。

この点も、一度訪れればクリアできるので大したデメリットにはならないと思います。

利用者のほとんどが地元民の素朴な雰囲気

「湯川弁天の湯」を利用してよかった点の二つ目は「利用者のほとんどが地元民の素朴な雰囲気」という点です。

立地が住宅街ということもあり、近所のお父さん達がステテコ、セッタに手ぬぐい片手で入ってくるので、福島の田舎出身の私には懐かしくものんびりとした良い雰囲気を味わうことができました。

東京に住んでいると、こういったゆっくり時間の流れる場所というのはあまりないため、仕事や勉学、人間関係等に疲れた時、ちょっと遠出して訪れると良いリラックス効果が得られるのではと感じました。

「湯川弁天の湯」を利用してイマイチだった点3つ

どんな施設でも、よかった点もあれば、悪かった点も存在します。

ここでは、「湯川弁天の湯」を実際に利用してみてイマイチだったなと感じた点3つを紹介します。

「湯川弁天の湯」を利用してみてイマイチだった点3つ
  • 眺めは全く期待できない
  • 内風呂一つしかない
  • シャワーが無い

眺めは全く期待できない

「湯川弁天の湯」を利用してイマイチだった点の一つ目は「眺めは全く期待できない」という点です。

立地が住宅街のど真ん中ということで、浴室からの眺めは全くありません。

せっかく、海に近い伊東温泉に来たのだから、海を眺めながらお風呂に入りたいという思いもあったのですが、浴室はおろか脱衣所からも海は見えることが無く、この点は諦めるしかありませんでした。

この点は、コスパを取るか、眺めを取るかという二択になるということなのでしょうね。

内風呂一つしかない

「湯川弁天の湯」を利用してイマイチだった点の二つ目は「内風呂一つしかない」という点です。

この入浴料を考えたら仕方ない点ではあるのですが、伊東まで来たことを考えると、海を眺めながら露天風呂に入りたい気持ちはどうしても消せなくて、その点の物足りなさは消すことができませんでした。

こればかりは致し方ないので、どうしても海を眺めてお風呂に入りたいという場合は、オーシャンビューが自慢の温泉旅館を物色するのが良いでしょう。

わたしも、自分にご褒美をあげたくなった時に奮発してみたいと思います。

シャワーが無い

「湯川弁天の湯」を利用してイマイチだった点の三つ目は「シャワーが無い」という点です。

このため、洗髪したときにとても不便を感じてしまいました。

最初のうちは、桶にお湯を汲んで髪を洗い流してを交互に行っていたのですが、そのうち面倒臭くなってしまい、蛇口の下に頭を潜り込ませて直接洗い流してみたところ、なかなか具合良く洗い流すことができました。

ちょっと行儀が悪いですが、この方法とった方が変に時間がかからなくて良いかもしれません。

そもそも、普通の銭湯よりも高い位置に蛇口が設定されていて違和感があったのですが、もしかするとこのように髪を洗うことへの配慮なのかもしれません。考え過ぎかもしれませんけどね。

「湯川弁天の湯」とセットで楽しめる山

最後に、この施設とセットで楽しめる山を紹介します。

「湯川弁天の湯」とセットで楽しめる山
  • 天城山
  • 大平山
  • 巣雲山

天城山(あまぎさん)

「湯川弁天の湯」とセットで楽しめる山の一座目は「天城山あまぎさん」です。

「天城山」は、伊豆半島で一番高い山域を指す名前で、一つの山の呼称ではありません。

海への眺望に優れていて、特に南方面への眺めが秀逸な特徴があります。

逆に富士山方面は局所的にしか視界が開けておらず、開放感を持って富士山を眺めるといった楽しみ方は期待しない方が良いでしょう。

そして、ブナやスギ、ヒメシャラなどによって作られた樹林帯での森林浴や、季節の花々を愛でるような山行にはとても適しています。

特に5月は、伊豆にしか生息していないアマギシャクナゲをはじめ、アザミやツツジ、マメザクラといった花々を楽しむことができます。

そんな「天城山」ですが、天城縦走登山口側に下山すれば伊東駅までの帰れる路線バス乗り場があります。

このため、伊東駅から徒歩4分の「湯川弁天の湯」に寄り道するにはとても適しています。

是非、ご検討くださいね。

下山口から入浴施設へのアクセス方法

下山口から入浴施設へのアクセスマップ

大平山(おおひらやま)

「湯川弁天の湯」とセットで楽しめる山の二座目は「大平山おおひらやま」です。

「大平山」は、伊東駅から2時間ほどで登ることのできる標高578mの里山です。

山頂からの眺望はゼロなのですが、少しズレた位置にある展望所から富士山を眺めることができたり、周回ルートの途中にある展望地、柏嶺かしわみねから伊東市街地から初島や伊豆大島への眺望を楽しむことができます。

ゴール地点は伊東駅となることから、帰りにちょっと「湯川弁天の湯」に寄り道して汗を流すといったプランが取り易い里山となっています。

非常に登り易いお手軽な里山なので、お気軽に登ってみてくださいね。

最寄駅から入浴施設へのアクセス方法

最寄駅から入浴施設へのアクセスマップ

巣雲山(すくもやま)

「湯川弁天の湯」とセットで楽しめる山の三座目は「巣雲山すくもやま」です。

「巣雲山」は、伊東駅から一つ熱海よりとなる宇佐美駅を起点に登る、標高581mの里山です。

大きな芝生の広場となっている山頂は、北方面への眺望に優れていて、富士山を中心に、近くには沼津アルプス、遠くには南アルプスの山並みを眺めることができます。

また、山頂に建つ円柱型の展望台に登ることで、さらに360度の展望を楽しむこともできます。

そして、登山ルートの中で、巣雲山(阿原田)コースもしくは、巣雲山(峰)コースで下山した際のゴール地点が宇佐美駅となることから、一駅となりにある「湯川弁天の湯」に立ち寄るのが比較的容易な山となっています。

特に難所となる場所の無い割に、すこぶる展望の良い山なので、快晴のときを狙って登ってみてください

最寄駅から入浴施設へのアクセス方法

最寄駅から入浴施設へのアクセスマップ

まとめ

「湯川弁天の湯」におすすめな人
  • コスパ重視な人
  • お風呂上がりにあまり歩きたくない人
  • 地元の素朴な雰囲気が好きな人
「湯川弁天の湯」はイマイチな人
  • 眺めの良い露天風呂に入りたい人
  • いろんな種類の湯船を楽しみたい人
  • 髪が長い人
「湯川弁天の湯」とセットで楽しめる山
  • 天城山
  • 大平山
  • 巣雲山

中伊豆の有名温泉街、伊東温泉にある公営温泉施設「湯川弁天の湯」の紹介でした。

伊東温泉というと、大型の温泉旅館やホテルの立ち並ぶ場所といったイメージがありますが、地元民の管理している破格の公営温泉施設が数ヶ所存在しています。

設備的な面で見てしまうと、どうしても見劣りしてしまうものの、泉質には変わりなく、また、素朴な雰囲気のなか気持ちの良い入浴を楽しめるかと思います。

中伊豆以南の山行に出かけた際には、伊東駅に寄り道して、立ち寄ってみてくださいね。

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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