登山後温泉|丹沢大野山の麓にある山北町営「さくらの湯」の紹介です

温泉

丹沢登山の帰りに立ち寄る温泉というと鶴巻温泉が有名ですが、もう少しお財布に優しい温泉施設なら、西丹沢大野山の麓にある山北町が営業する「さくらの湯」がおすすめです。

人工温泉ではありますが、入浴料が安いだけでなく、駅チカの立地で、遅い時間まで営業しているため、遠方から立ち寄るにも便利なんです。

特に、西丹沢からの帰り道に立ち寄っていくには便利なので、これらの山々にハイキングに行く予定があるなら、押さえておくと何かと都合が良いんですよ。

是非、最後まで読んでいってくださいね。

「さくらの湯」におすすめな人
  • コスパ重視な人
  • お風呂上がりにあまり歩きたくない人
  • 混雑が苦手な人
「さくらの湯」はイマイチな人
  • 天然温泉にこだわりある人
  • 事前にいろいろ調べるのが面倒な人

基本情報

まずは、基本情報です。

基本情報

施設名:さくらの湯

住所:〒258-0113 神奈川県足柄上郡山北町山北1971-2

電話:0465-75-0819

営業時間:11:00~21:00(最終受付20:30)

定休日:毎週木曜日(木曜日が休日の場合は翌日が休日となる)

湯船の種類:内風呂、露天風呂、寝湯、サウナ

無料設備:鍵付きロッカー、ドライヤー、ボディソープ、シャンプー、リンス

有料設備:てぬぐい

登山者向設備:大きなロッカー✖️、ザック置き場✖️、大きな靴入✖️、靴洗い場✖️

宿泊設備:✖️

駐車場:○

客層:単独、ファミリー

※最新情報、臨時休業については、公式HPをご確認ください。近年は、さくらの湯が入っている山北町健康福祉センターが新型コロナワクチン集団接種会場となることが多く、臨時休業になる頻度が上がっています。事前に営業日を確認してから立ち寄ることをお勧めします。

泉質情報

続いては、泉質情報です。

泉質情報

源泉名:-

泉質:人工温泉二股カルシウム温泉

水素イオン濃度(pH):-

湧出量(リットル/分):-

泉温(℃):-

飲用:×

泉質別適応症:-

※「人工温泉」のため温泉成分表の掲示はありませんでした。代わりに、人工温泉二股カルシウム温泉の効果・効能として、以下の掲示がされていました。

あせも、荒れ性、冷え性、しっしん、しもやけ、うちみ、くじき、肩こり、神経痛、腰痛、リウマチ、疲労回復、痔。

泉質の特徴

「さくらの湯」は、北海道長万部二股川にある二股温泉の石灰華原石を使用した人工温泉です。

人工温泉とは、お湯に天然の鉱物や薬剤を加えて人工的に温泉成分を含有させて、効果・効用を楽しめる入浴施設を指します。

また、これらの添加成分は、あらかじめ厚生労働省に承認されたものである必要があり、この点が市販入浴剤と異なる点となります。

そうは言っても、ここ最近では気軽にネットショップで購入できてしまうようなので、特別感は無いのかもしれません。

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それでも、町中の銭湯と変わらない価格帯で、このような効果・効能が期待できるお湯に入れるのは、お得感が高い施設ではないかと思います。

ちなみに、お湯の方は無色無臭で熱めのお湯が心地よかったです。

湯船毎の特徴

「さくらの湯」の湯船には、大きめの内風呂の他、露天風呂、寝湯、サウナがあります。

一つずつ特徴を説明します。

内風呂

「さくらの湯」の内風呂は意外と大きいです。

足を伸ばした大人が10名ほど入れる広さがあります。

深さは、胸が浸かるぐらいなので肩までしっかり温まるには、足を投げ出すように入ることになります。

そして、半身浴用の段差が設けられているので、少しのぼせたと思った時には腰掛けて湯冷ましするとよいかと思います。

洗い場の数は10組です。これだけあれば、よっぽど混雑しない限り待たされることはないでしょう。

露天風呂

続いては、露天風呂の説明です。

こちらは内風呂の1/3ぐらいの大きさで3名入るといっぱいになる大きさです。

そして、露天風呂の脇には椅子が二組ほど置いてあって、外気で熱った体を冷ますのに適しています。

おそらく、サウナ用なのかなと思います。

眺めもなかなかで柵上に少しだけではありますが、丹沢と思われる山並みを眺めることができました。

寝湯

「さくらの湯」の寝湯については、ちょっとイマイチです。

出来合いのユニットバスを後付けしたようで、周囲から浮きまくっていてちょっと試す気にはなれませんでした。

おそらく、皆同じ思いなのか、浴室に滞在した1時間ぐらいの間に浸かっている方は見かけませんでした。

次回訪れた時には、試すだけ試してみようかと思います。

サウナ

サウナはよくあるドライサウナで、5名ほど座れる椅子が設置されています。

水風呂の類をみかけなかったので、サウナ後に水風呂に入ってから外気に当たるといったルーティーンは難しいのかもしれません。

料金

気になる料金は、次のとおりです。

料金表

大人:

入館料(2時間)400円、(6時間)700円

子供(中・小学生、幼児(3歳以上)、障害者)

入館料(2時間)200円、(6時間)350円

その他:てぬぐい500円

※この料金表は2023/5/3時点のものとなります。最新情報は公式HPや直接お電話にてご確認ください。

2時間とちょっと短めですが、大人一人あたり400円という価格設定はさすが町営施設といったところです。

天然温泉では無いですが、温泉成分を含んだお湯をこのお値段で楽しめるので、コストパフォーマンスはすこぶる良いと思います。

ボディーソープやシャンプー、ドライヤーも据え置きされているので、その点も安心ですね。

鍵付きのロッカーもお金のかからないタイプなので、極力お金をかけずに汗を流したいニーズにはガッツリと刺さる施設かと思います。

お得クーポン

「さくらの湯」のお得なクーポンは見つけることができませんでした。

その代わり、回数券が購入でき11枚綴りで大人4,000円と実質一回分無料で入浴を楽しむことができます。

何度も足を運ぶようなら、回数券を購入しておくのが賢いでしょう。

アクセス方法

「さくらの湯」へのアクセス方法です。

最寄の駅やバス停から公共交通機関を使ったアクセス方法、クルマでのアクセス方法の順に説明します。

公共交通機関でのアクセス方法

まずは、電車、バスを使ったアクセス方法です。

最寄りのバス停、駅それぞれからのアクセス方法について載せていきます。

また、近隣まで高速バスが出ているようなら、そちらについても載せておきます。

最寄りバス停からのアクセス方法

「さくらの湯」は、山北駅の真後ろにあるので、路線バスを乗り継ぐ必要はありません。

厳密には、「山北駅停留所」が最寄りのバス停となりますが、これだと駅から直接向かうのと変わりませんので、この項目は空欄とさせていただきます。

最寄り駅からのアクセス方法

「さくらの湯」の最寄駅はJR御殿場線「山北駅」になります。

駅からの距離は徒歩1分とほぼ駅直結みたいな感じとなってます。

最寄り駅からのアクセス方法

最寄り駅からのアクセスマップ

ギャラリー

高速バスでのアクセス方法

「さくらの湯」に高速バスで向かう場合、東名高速道路上にある東名山北停留所が一番近く、徒歩17分の距離となります。

同停留所にはJR東名ハイウェイバスや小田急ハイウェイバスが全線止まります。

30分ほど歩く必要はありますが、乗り継ぎ無しに新宿まで戻れるのは楽ちんかもしれません。

最寄りバス停からのアクセス方法

最寄りバス停からのアクセスマップ

関連リンク

公共交通期間の時刻、運行状況、運賃の確認に役立つリンクを掲載しておきます。プランニングの際にご活用ください。

車でのアクセス方法

続いては、車を使ったアクセス方法です。

わたしは非マイカー組なので、実際に車でアクセスしたことはありませんが、需要があるかもしれませんので、調べた内容を載せておきます。

「さくらの湯」への最寄りインターチェンジは東名高速道路「大井松田インターチェンジ(以降IC)」とのことなので、以下のようなルートとなります。

最寄りICからのアクセス方法

最寄りICからのアクセスマップ

「さくらの湯」を利用してよかった点3つ

「さくらの湯」がどんな施設なのか大体わかったところで、実際に利用してみて、よかったなと感じた点3つを紹介します。

「さくらの湯」を利用してよかった点3つ
  • 入浴料が安い
  • 駅から徒歩圏内
  • 利用者のほとんどが地元民の素朴な雰囲気

入浴料が安い

「さくらの湯」を利用してよかった点の一つ目は「入浴料が安い」という点です。

時間制限があるものの大人一人400円で広いお風呂に入れるのは、お財布に大変助かります。

また、こういう格安の入浴施設によくみられがちなシャンプー、石鹸は別料金といったことも無く、ロッカーも無料で鍵がかかるので、ほんとに400円ポッキリで汗を流せるのは魅力的です。

天然の温泉ではありませんが、お家のユニットバスとは違って、手足を投げ出して入れるでっかい湯船でゆっくりできるわけなので、全然アリでしょう。

特に、登山帰りに汚れた体を洗いたいという目的であれば、むしろ、天然温泉にこだわる必要が無いので、コスパ重視のこの施設の方が使い勝手が良いかと思います。

駅から徒歩圏内

「さくらの湯」を利用してよかった点の三つ目は「駅から徒歩圏内」という点です。

徒歩1分、陸橋を一つ渡ったら到着というのは、駅直結といっても過言ではないでしょう。

登山帰りは、何かと足腰にガタが来ているものです。

状況によっては、足の指に豆ができて歩くのが辛い場合もあります。

そんな時、電車で移動してきて歩くことなくお風呂へ直行できるのは、大変助かるでしょう。

陸橋を登るのも辛いようだったら、自転車用に傾斜の緩やかな坂道もあるので、そちらで登り降りすれば、大分ラクだと思います。

施設の中には、エレベーターがありますので、施設についてしまえば、ほぼ歩かずにお風呂まで到着できますよ。

利用者のほとんどが地元民の素朴な雰囲気

「さくらの湯」を利用してよかった点の二つ目は「利用者のほとんどが地元民の素朴な雰囲気」という点です。

この施設は、山北町健康福祉センター内にあるからか、利用客のほとんどが高齢の地元の方々です。

普段使いに利用している方が多いようで、概ね、手慣れた感じに黙ってサッと入って、サッと出ていく感じになります。

このため、混雑が苦手なわたしなんかからすると、すこぶる居心地のよい施設になっています。

極々たまに、親戚一同引き連れてのファミリー層や、学生グループが盛り上がっていることがありますが、30分も湯船に浸かっていれば、皆引き上げていきますので、そんなに気になることはありません。

人付き合いに疲れた時に立ち寄るには適したお風呂と言えます。

「さくらの湯」を利用してイマイチだった点2つ

どんな施設でも、よかった点もあれば、悪かった点も存在します。

ここでは、「さくらの湯」を実際に利用してみてイマイチだったなと感じた点3つを紹介します。

「さくらの湯」を利用してみてイマイチだった点2つ
  • 天然温泉では無い
  • 臨時休業が多い

天然温泉では無い

「さくらの湯」を利用してイマイチだった点の一つ目は「天然温泉では無い」という点です。

前項で説明した内容と食い違ってしまいますが、それでも、温泉ソムリエの資格を取ってしまうくらいには温泉好きなので、人工温泉というのはマイナス要因に感じます。

温泉というのは、科学的な成分や理屈といったドライな部分だけで判断はできません。

その施設の雰囲気や、その時の気分といったウィットな部分も重要になってきます。

例えば、源泉100%掛け流しの温泉と、入浴剤で成分と色付けした銭湯とでは、入った時の気分に雲泥の差が出てしまうもの仕方のないことでしょう。

そうは言っても、山北周辺で駅近の入浴施設となると沸かし湯の銭湯がばかりな状況なので、ちゃんとした温泉は次回の楽しみに取っておいて、ありがたく入らせていただくことにしましょう。

臨時休業が多い

「さくらの湯」を利用してイマイチだった点の二つ目は「臨時休業が多い」という点です。

施設の入っている、山北町健康福祉センターは町営施設なので、公のイベント事があると、臨時休業を余儀なくされる場合があります。

近年は、コロナワクチンの接種会場として定期的に使われており、都度、休業になるといった状況が続いています。

これに気が付かずに、現地に赴いてしまうと、センターの入り口まで行って引き返すことになってしまいます。

山北駅のある路線、JR御殿場線は走っている電車の数がそれほど多くは無いので、次の電車が来るまで一時間待ちといったこともザラです。

このように無駄な時間が生じるのを回避するため、この施設に赴く時は、事前に公式HPで営業カレンダーを必ずチェックするようにしてくださいね。

「さくらの湯」とセットで楽しめる山

最後に、この施設とセットで楽しめる山を紹介します。

「さくらの湯」とセットで楽しめる山
  • 大野山
  • 松田山
  • 富士山

大野山(おおのやま)

「さくらの湯」とセットで楽しめる山の一座目は「大野山おおのやま」です。

神奈川県松田町にある標高723 mの山で、山頂が広い平地となっており、富士山をはじめ、東丹沢や箱根の山々、丹沢湖への眺望を楽しむことができます。

また、山頂付近にはススキの群生地があり、秋口には金色の草原の中を歩くことができます。

実は、山頂まで車道が通っており、子供連れのファミリー層や、ペット連れのお一人様といった一般の方々もよく立ち寄っていきます。

このため、山の上というよりは、眺めの良い公園といった雰囲気があります。

そんな、誰でもお手軽に登れる「大野山」ですが、主要な登山ルートとしては

  • 山北駅から登るルート
  • 谷峨駅から登るルート

の2つとなります。

このうち、山北駅からのルートを下山路に利用することで、駅に到着して直ぐに「さくらの湯」で汗を流すことができます。

下山口から入浴施設へのアクセス方法

下山口から入浴施設へのアクセスマップ

高松山(たかまつやま)

「さくらの湯」とセットで楽しめる山の二座目は「松田山」です。

「大野山」と同じく神奈川県松田町にある山で、こちらは標高801mと「大野山」より少しだけ背の高い里山です。

山頂からの眺めは、富士山のほか、東丹沢や箱根の山々を眺めることができます。

また、山頂は草原の広がる広場となっていて、昼時にはレジャーシートを敷いてお弁当を広げている方々をたくさん見ることができます。

「大野山」と隣り合っていることから、縦走プランを考えたくなるのですが、いわゆる破線ルートしか存在しておらず、里山を登り慣れていないようなら避けておいた方が良いでしょう。

どんな感じのルートになるか、ご自身は通過できるレベルなのかは、次の記事にてご確認くださいね。

さて、「高松山」の一般的な登山ルートについては、以下の2つです。

  • 山北駅から路線バスで10分、高松山入口停留所からビリ堂を経由して登る時計回りルート
  • 同じく高松山入口停留所から、第六天を経由して登る反時計回りルート

いずれも、下山後に「高松山入口停留所」から路線バス一本で「山北駅」に戻れるので、そこから直ぐに「さくらの湯」に寄り道することができます。

最寄駅から入浴施設へのアクセス方法

最寄駅から入浴施設へのアクセスマップ

富士山(ふじさん)

「さくらの湯」とセットで楽しめる山の三座目は「富士山ふじさん」です。

富士山から神奈川県までかなりの距離があるだろうという声が聞こえてきそうですが、距離だけ考えれば、確かにかなりの距離があります。

しかし、富士山の須走口五合目、御殿場口五合目から下山するときに利用する路線バスは、JR御殿場駅へと通じています。

そして、御殿場駅から山北駅にはJR御殿場線一本で向かうことができるので、大して歩くことなく「さくらの湯」に寄り道することができてしまうんです。

また、須走口五号目からは、本数は少ないもののJR新松田駅まで行ける路線バスも出ていたりします。

JR新松田駅から山北駅も御殿場線で一駅の距離なので、こちらで向かっても良いかもしれません。

そんなわけで、富士山から下山したときの帰り道に立ち寄る入浴施設としては、ありがたい施設なんです。

臨時休業が多いのが玉に瑕ですが、特に須走口から下山する時には下山後立ち寄るお風呂として選択肢の一つに挙げておくと良いかと思います。

最寄駅から入浴施設へのアクセス方法

最寄駅から入浴施設へのアクセスマップ

まとめ

「さくらの湯」におすすめな人
  • コスパ重視な人
  • お風呂上がりにあまり歩きたくない人
  • 混雑が苦手な人
「さくらの湯」はイマイチな人
  • 天然温泉にこだわりある人
  • 事前にいろいろ調べるのが面倒な人
「さくらの湯」とセットで楽しめる山
  • 大野山
  • 松田山
  • 富士山

丹沢山塊の南西の隅っこにある神奈川県山北町営「さくらの湯」の紹介でした。

人工的に成分を添加している人工温泉ではありますが、入浴料が非常に安く、設備も整っており、汗を流すだけと考えれば非常にコスパの良い施設です。

町営施設なため、町の公のイベントに影響を受けやすく、頻繁に臨時休業してしまうので事前確認は必須ではありますが、西丹沢界隈で駅近な格安入浴施設となると、他の選択肢は限られてくるでしょう。

コロナ禍の前は、JR御殿場駅の人参湯や、小田急線東海大学駅のさざんかといった、リーズナブルで使い勝手の良い入浴施設があったのですが、いずれも2023年6月現在、閉業となっております。

町営施設ということで、事件や事故が起きなければ末長く営業してくれると思いますので、近くの山に立ち寄った際には、ありがたく利用させていただくことにしましょう。

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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