登山後温泉|富士山富士宮口五合目からバス一本で行ける「花の湯」の紹介です

温泉

富士山登山は、帰りに立ち寄れる近場の温泉が少なくて探すのに苦労します。

噴火物が大量に降り積もってできた富士山は、地表からマグマ地帯までの距離が長いので温泉を掘り当てるには、かなり深く掘り下げる必要があり、開発が敬遠されていたからなんだそうです。

そんな中、富士宮口五合目のバスチケット売り場のフロントに置いてあった割引券で存在を知ることができた「富嶽温泉 花の湯」を紹介します。

富士宮口五合目から富士宮駅行きのバスに乗って「花の湯停留所」で途中下車すれば良いだけなので、かなりお手軽に向かうことができます。

富士宮駅方面に降りるときのお風呂を探しているようなら、使い勝手は良いと思います。

是非。最後まで読んでいってくださいね。

「富嶽温泉 花の湯」におすすめな人
  • 乗り換え無しでお風呂に入りたい人
  • 大きな湯船で足を伸ばして入りたい人
  • 無料アメニティが充実しているお風呂に入りたい人
「富嶽温泉 花の湯」はイマイチな人
  • お風呂では、ゆっくり長湯を楽しみたい人
  • 小綺麗な新しい設備のお風呂に入りたい人
  • 風呂上がり後は、なるべく歩きたく無い人

基本情報

まずは、基本情報です。

基本情報

施設名:富嶽温泉 花の湯

住所:〒418-0003 静岡県富士宮市ひばりが丘805

電話:0544-28-1126

営業時間:午前10時~翌朝9時(23時間営業)

定休日:年中無休

湯船の種類:内風呂、露天風呂、塩の湯、炭酸泉、バイブラバス、打たせ湯、変わり湯、陶器風呂、サウナ

無料設備:シャンプー、リンス、ボディソープ、ドライヤー、バスタオル、歯ブラシ、カミソリ、綿棒

雄郎設備:館内着

登山者向設備:大きなロッカー○、ザック置き場✖️、大きな靴入○、靴洗い場✖️

宿泊設備:○

駐車場:○( 無料、500台)

客層:単独、グループ、ファミリー

※最新情報、臨時休業のお知らせ等は、公式HPにてご確認ください。

お湯情報

お風呂のお湯情報です。

天然温泉のようです。富士山の麓ということで、かなり深くまで掘ってるのかもしれませんね。

お湯情報

源泉名:富嶽温泉 富士宮1号(台帳番号715-001号)

泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(強張性弱アルカリ性低温泉)

水素イオン濃度(pH):8.2

湧出量(リットル/分):46.3

泉温(℃):29.4

飲用:✖️

泉質別適応症:きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症

泉質の特徴

「花の湯」は、一つ一つの湯船が大きく、種類も豊富です。

これら全ての湯船に温泉を満たすとなると、かなりの湧出量が必要なため、すべてが掛け流しとはいかないようです。

このため、ほとんどの湯船は加温、循環で回しているんだろうと思います。

それでも加水はしていないと公式HPのQ&Aには記載されていますので、成分が薄まっているということはないみたいなのはありがたいことです。

泉質名から見えてくる温泉の特徴をまるっとまとめると、次の通りとなります。

「花の湯」の特徴

  • 温まりの湯
  • 傷の湯
  • 脳卒中の湯

各成分の主な効果

  • 塩化物:殺菌効果(温まりの湯、傷の湯)
  • 硫酸塩:傷・火傷の治癒効果(傷の湯、脳卒中の湯)

これ以外にも、pH値8.2のアルカリ性を帯びており、お肌をツルツルにする美肌効果も期待できる温泉となっています。

湯船毎の特徴

泉質の特徴がわかったところで、ここでは湯船毎の特徴についてを述べていきます。

「花の湯」は、建物内外にたくさんの湯船が点在していて、長い時間お風呂場で楽しむことができます。

内風呂

内風呂は、非常に大きくて一度に30名は入れるだろう湯船になっています。

浴槽は浅く、普通にしゃがんでいると半身浴になる感じなので、長時間浸かっていてものぼせることはなさそうです。

露天風呂

露天風呂は、複数の湯船に分かれていて、季節に応じて様々あなお風呂を提供してくれています。

色のついた湯船もあったので、市販の入浴剤なんだろうと思います。

なお、大露天風呂の名前に負けない非常に大きな敷地となってはいますが、街中の温泉施設ということで高い塀に囲まれて展望は期待できません。

目を伏せて、温泉を楽しむことに専念する形となるでしょう。

塩の湯

塩の湯は、施設内にある湯船で中東にある水海、死海の塩を輸入して溶かし込んでいるそうです。

海水の10倍の塩分濃度があり、湯船に浸かっていると体が浮き上がる感覚を楽しめます。

逆に、切り傷や火傷などにはとっても染みて痛いので注意です。

わたしも、富士山でこしらえた切り傷が染みて、染みて、長湯はできませんでした。

炭酸泉

炭酸泉も施設内にある湯船です。

人工的に二酸化炭素を溶かしたお湯で、血管が広がることによる保温効果やリラックス効果が期待できます。

炭酸泉は、どこの温泉、スーパー銭湯でも人気がある湯船ですが、ここ「花の湯」でもかなり人気で、広い浴場内で、ここだけ人口密度が高くなっていました。

バイブラバス

バイブラバスは、いわゆるジェットバスの類です。

足元から噴き出す泡がマッサージの役割をしてくれて、筋肉痛や四十肩、関節の強張りなどに良いと言われています。

打たせ湯

打たせ湯は、3mほどの高さから落ちるお湯を受けることで肩こりや体の強張りをほぐす設備です。

立ってお湯を受けるタイプなので、湯船はありません。

あまり人気が無いのか、わたしが訪れたときには利用している入浴客を見かけることはありませんでした。

陶器風呂

陶器風呂は、露天風呂の一画に並ぶひとり用のお風呂です。

5つほどある湯船それぞれが薬湯風呂となっていて、様々な薬草の入ったお風呂で飽きずにリラックスして入浴してもらう意図があるんだろうなと感じました。

ただ、正直な感想を述べると、足が伸ばせるわけでも無く、入浴剤を入れた自宅のお風呂とあんま変わらない気分となってしまったので、一つ入っただけでお腹いっぱいになっちゃいました。

サウナ

サウナは、麦飯石サウナ、備長炭サウナ、ログサウナ(女湯はテントサウナだそうです)の三種類のサウナが楽しめます。

いずれもドライサウナで、熱い室内で大量の汗を流すタイプでした。

温度的にはログサウナが一番熱くて、一番長く楽しめました。

関連リンク

実際の湯船の画像は、公式HPにありました。それぞれどんな湯船なのか実際に見てみたい場合は、こちらよりご確認ください。

料金

続いて、料金表です。

なお、この料金表は2022/9/8時点のものとなります。

最新情報は公式HPの料金表にてご確認ください。

料金表

大人(中学生以上)

平日:通常1,650円、夜間1,430円、立ち寄りプラン990円

土日祝:通常2,200円、夜間1,650円、立ち寄りプラン立寄1,100円

オーバーナイト追加料金:上記にプラス2,200円

子供(5歳以上)

平日:通常770円、660円、立寄440円

土日祝:通常990円、夜間880円、立寄550円

オーバーナイト追加料金:上記にプラス1,100円

※夜間時間帯は18:00〜2:00、立ち寄りプランの制限時間は80分まで

お得クーポン

お得なクーポン情報です。

立ち寄りプランに使えるクーポンはインターネット上に見つけることができませんでした。

もし富士山帰りに立ち寄る場合は、富士宮五合目のバスチケット売り場に置いてある割引券を忘れずにゲットしてからバスに乗ってくださいね。

一日利用であれば、以下URLにクーポン情報が載っていました。

一日ゆっくりしたい場合は、こちらをご活用ください。

アクセス方法

「富嶽温泉 花の湯」へのアクセス方法です。

最寄の駅やバス停から公共交通機関を使ったアクセス方法、クルマでのアクセス方法の順に説明します。

最寄駅からのアクセス方法

「富嶽温泉 花の湯」の最寄駅はJR見延線の富士宮駅となります。

富士宮駅からのアクセス方法は、次の3つのいずれかになります。

富士急静岡バスで向かう方法

富士宮駅からのアクセス方法の一つ目は、富士急静岡バスを使う方法です。

富士宮駅バスターミナル3番のりばから、富士急静岡バス・万野団地方面行に乗って「静岡中央銀行前停留所」で下車。そこからは歩いて向かいます。

アクセス方法

静岡銀行前停留所からのアクセスマップ

関連リンク

「富士急静岡バス」の公式サイトを載せておきます。路線マップや時刻表、運賃などの確認に活用ください。

市営バス「宮バス」で向かう方法

富士宮駅からのアクセス方法の二つ目は、市営バス「宮バス」を使う方法です。

富士宮駅バスターミナル3番のりばから、宮バス・宮1中央循環(内回り)に乗って「花の湯停留所」で下車。そこからは歩いて向かいます。

アクセス方法

花の湯停留所からのアクセスマップ

関連リンク

市営バス「宮バス」の公式サイトを載せておきます。路線マップや時刻表、運賃などの確認はこちらをご活用ください。

徒歩で向かう方法

富士宮駅からのアクセス方法の三つ目は、駅から徒歩で向かう方法です。

北口のバスターミナルを通過して北方面へ歩きます。

アクセス方法

富士宮駅からのアクセスマップ

関連サイト

「駅探」サイトを載せておきます。富士宮駅発着の電車情報を調べるときに活用ください。

クルマを使ったアクセス方法

「富嶽温泉 花の湯」へクルマでアクセスする場合、最寄インターチェンジは新東名高速道路「新富士IC(インターチェンジ)」となります。

「新富士IC」を降りた後、約10分ほど走ると目的地となります。

アクセス方法

新富士ICからのアクセスマップ

関連リンク

「静岡県道路規制情報」サイトを載せておきます。周辺の道路状況の把握に活用ください。

「富嶽温泉 花の湯」を利用してよかった点3つ

「富嶽温泉 花の湯」を利用してよかった点3つ
  • 最寄のバス停から近い
  • 湯船が大きい
  • 無料のアメニティが充実している

最寄のバス停から近い

「富嶽温泉 花の湯」を利用してよかった点の一つ目は「最寄のバス停から近い」という点です。

最寄駅「富士宮駅」から二つの路線がありますが、どちらの停留所も徒歩圏内となるので、下車したらほとんど歩くことなくお風呂に入れます。

登山後は、歩き疲れていることが多いですし、アスファルトをハイカットの登山靴で歩くのも難儀するので、この点はとても助かりました。

ギャラリー

「花の湯入口停留所」「静岡中央銀行前停留所」は隣接した場所にあります。Googleマップでは、ここから徒歩4分となっていますが、実は近道があって2分ほどで向かうことができます。
大通りを道なりに進むと
大型車両専用駐車場があり、ここを突っ切ることで近道になります。こんな感じの案内が出ているので怒られたりはしないでしょう。
こんな感じで反対側に直進すると「富嶽温泉 花の湯」の裏手にショートカットできます。
こちらは宮バスの最寄停留所「花の湯停留所」です。可愛らしいイラストなのですぐ分かります。ここからなら徒歩1分です。楽ちんですね。

湯船が大きい

「富嶽温泉 花の湯」を利用してよかった点の二つ目は「湯船が大きい」という点です。

折角のお風呂です。足を投げ出してゆっくり寛ぎたいですよね。

この施設、ほとんどの湯船がビックサイズになっていて、10名程度の人数ならば、全員足を伸ばして入ってもまだ余裕があり、かなり広々と使えます。

あんまり大きな声では言えませんが、湯船のなかでストレッチしても邪魔になる気配がなかったのはちょっと感動でした。

これだけ大きいと、泳いでしまう子供なんかも出てきそうですが、みな行儀よくがよくて、ゆっくり広々と湯船に浸かれたのはとてもありがたかったです。

無料のアメニティが充実している

「富嶽温泉 花の湯」を利用してよかった点の三つ目は「無料のアメニティが充実している」という点です。

宿泊可能な施設だからなのか、無料のアメニティがとても充実している点もありがたい点でした。

ボディソープやシャンプー、ドライヤーといった設備が据え置きなのは当然で、そのほか、歯ブラシや髭剃り、綿棒、櫛も無料で使えます。

タオルも常識の範囲内で制限なく使えるので、フェイスタオル、バスタオルそれぞれの代わりに2枚使わせてもらうといったことも可能です。

あとは、使っていいものかちょっと不明でしたが、全自動洗濯機も置いてあったので、もしかすると普通に使わせてもらえるのかもしれません。さすがに洗剤は自腹のようなきはしますけどね。

なににせよ、手ぶらで来てもなんとかなってしまうくらいアメニティが充実していたのは、とても助かりました。

「富嶽温泉 花の湯」を利用してイマイチだった点3つ

「富嶽温泉 花の湯」を利用してイマイチだった点3つ
  • 立ち寄りプランの時間が短い
  • 設備が古臭い
  • 休日の最終バスが早い

立ち寄りプランの時間が短い

「富嶽温泉 花の湯」を利用してイマイチだった点の一つ目は「立ち寄りプランの時間が短い」という点です。

おそらく、通常料金をお支払いして一日ゆっくりと滞在するのが前提なのだと思いますが、立ち寄りプランの時間制限が半端に短く80分という点がイマイチでした。

なぜか90分でもなく80分なのかは不明です。

わたしの場合、お風呂に入ったらなんやかんやで1時間は入っていたいタイプなので、この時間設定だとお風呂を出てからの余裕がほぼありません。

お風呂を出て、すぐにドライヤーで頭を乾かし、綺麗なウェアに着替えた段階で時間ギリギリとなってしまい、お土産を物色する時間も取れずに施設を後にしないとダメでした。

通常料金を支払ってゆっくりすれば良いのでしょうが、土日祝日料金で2,200円です。

悪い施設ではありませんが、抜群に良いというわけでも無く、これで2,200円はちょっと厳しい値段設定かと思います。

このため、今後立ち寄ったとしても、いつも忙しない入浴になるだろうと思われるので、この点が残念でした。

設備が古臭い

「富嶽温泉 花の湯」を利用してイマイチだった点の二つ目は「設備が古臭い」という点です。

例えば、老舗旅館を彷彿とさせるようなレトロな趣というのであれば好印象なのですが、この施設の場合は、壁の端っこの塗装が剥がれていたり、スチームサウナの入り口が立て付けが悪かったりと、設備の老朽化が目立つ印象で、その点はあまりリッチな気分にはなれませんでした。

ただし、お掃除はちゃんとしてあるので、不潔というわけでは無い点は補足しておきます。

休日の最終バスが早い

「富嶽温泉 花の湯」を利用してイマイチだった点の三つ目は「休日の最終バスが早い」という点です。

平日は18時台まで「富士宮駅」方面のバスがあるのですが、土日祝日は16時台で終わってしまいます。

具体的には次のとおりです。

  • 富士急静岡バス:16:11
  • 宮バス:16:06

富士山日帰りなどしていると、市街地までもどってこれるのは夕方です。

そこから16時台のバスに間に合うようにお風呂に入るというのは、ちょっと無理があります。

そうなってしまうと、駅まで30分かけて歩いて行かねばなりません。

折角、お風呂で汗を流したはずなのに、駅についてみたら背中が汗でびっしょりというのはちょっといただけません。

この点もイマイチに感じる点でした。

「富嶽温泉 花の湯」とセットで楽しめる山

最後に、「富嶽温泉 花の湯」とセットで楽しめる山を紹介します。

「富嶽温泉 花の湯」とセットで楽しめる山
  • 富士山

富士山

この施設とセットで楽しめる山の一つ目は「富士山」です。

富士宮ルートの登下山口となる富士宮口五合目からだと、富士山駅・富士宮駅行きの路線バス一本で向かうことができてしまいます。

しかも、最寄のバス停となる「花の湯入口停留所」を下車後、徒歩2分ととても至近です。

富士山登山で疲れ切った足腰に、これは助かります。

富士山日帰り都山だと、時間的に帰りは駅まで歩きになってしまうかもしれないデメリットがありますが、それに目を瞑れば相当利便性のよい温泉施設になることでしょう。

一度、お試しくださいませ。

アクセス方法

花の湯停留所からのアクセスマップ

関連リンク

「富士急バス」の公式サイトを載せておきます。路線マップや時刻表、運賃の確認に活用ください。

まとめ

「富嶽温泉 花の湯」におすすめな人
  • 乗り換え無しでお風呂に入りたい人
  • 大きな湯船で足を伸ばして入りたい人
  • 無料アメニティが充実しているお風呂に入りたい人
「富嶽温泉 花の湯」はイマイチな人
  • お風呂では、ゆっくり長湯を楽しみたい人
  • 小綺麗な新しい設備のお風呂に入りたい人
  • 風呂上がり後は、なるべく歩きたく無い人
「富嶽温泉 花の湯」とセットで楽しめる山
  • 富士山

富士山富士宮口五合目よりバス一本で到着できる「富嶽温泉 花の湯」の紹介でした。

立ち寄りプランの制限時間が80分だけだったり、建物がちょっぴり古臭かったり、最寄の終バスが16時(土日祝のみ)に終わってしまったりと、イマイチな点もありますが、富士山富士宮口五合目からバス一本で到着できる利便性は大変助かります。

湯船も広くて種類も豊富、アメニティも充実しているので、お風呂自体はとても満足できるものでしたので、富士宮ルートから富士山登山を楽しんだ後、機会ありましたら立ち寄ってみてください。

その際、富士宮五合目のバスチケット売り場で、割引チケットを忘れずにお持ちになってくださいね。

それでは、ここまでお読みくださりありがとうございます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました