「さわんど」といえば、上高地に向かう際の駐車場所であったり、松本から上高地に公共交通機関で向う際の路線バスの中継場所であったりと交通の要として有名ですが、ここにも温泉が沸いていることご存知でしょうか。
今回は、交通の便がとてもよい「さわんど温泉」の中で、梓川への景観がとても良い日帰り温泉施設「梓湖畔の湯」を紹介します。
さわんど大橋駐車場隣接ということで、混雑しやすい立地ではありますが、リーズナブルな価格で温泉に入れて、とても景観の良い露天風呂でゆっくりできるのはポイント高いかと思います。
上高地方面に赴いたあとの汗を流すのに最適なお風呂の一つなので、是非、本記事を読んで立ち寄ってみてくださいね。
- 露天からの眺めを楽しみたい人
- お安く温泉に入りたい人
- お風呂から上がった後もゆっくりしたい人
- 静かにお風呂に入りたい人
- いろんなタイプの湯船を楽しみたい人
- サッと入ってサッと帰りたい人
基本情報
まずは、基本情報です。
施設名:さわんど温泉 梓湖畔の湯
住所:〒390-1520長野県松本市安曇4159-14
電話:0263-93-2380
営業時間:平日10:00~18:30(受付18:00まで)、土日10:00〜19:00(受付18:30まで)
※10月24日からは全日土日のみの営業:10:00~18:30(受付17:45まで)
定休日:無休
湯船の種類:内風呂、露天風呂
無料設備:シャンプー、リンス、ボディソープ、ドライヤー
有料設備:貸タオル、貸バスタオル、コインロッカー
登山者向設備:大きなロッカー✖️、ザック置き場✖️、大きな靴入○、靴洗い場✖️
宿泊設備:✖️
駐車場:○(さわんど大橋駐車場併用)
客層:単独、グループ
※最新情報、臨時休業については公式HPをご確認ください。
泉質情報
そして、一番知りたい泉質情報です。
源泉名:さわんど温泉(中の湯1号井と中の湯2号井の混合泉)
泉質:単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
水素イオン濃度(pH):8.2
湧出量(リットル/分):-
泉温(℃):66.7
飲用:✖️
泉質別適応症:-
※「単純温泉」には含有成分による適応症は期待できませんが、すべての温泉に期待できる一般的適応症として、以下の項目の改善には期待できます。
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回 復期、疲労回復、健康増進。
泉質の特徴
「梓湖畔の湯」のお風呂は内風呂、露天風呂の2つだけです。どちらも「源泉掛け流し」となっていますが、公式HPに「浴槽については塩素剤を入れております」との記載があります。
確かに、わたしが入った時にもお湯は循環させてはおらず、湯船から流しっぱなしにはなっていましたので「源泉掛け流し」であることには間違い無いようでした。
しかし、お湯の量がチョロチョロとしか出ておらず、常に湯船のお湯が入れ替わっている状況では無いので、消毒剤を入れて消毒しなければいけない状態なんだろうと思います。
わたしの個人的なイメージだと「源泉掛け流し」としている温泉は、消毒剤を入れずに自然のあるがままの成分のお湯が楽しめるものと思っていたので、こういう形の「源泉掛け流し」も有りなんだと勉強になりました。
温泉の定義は奥深いですね。
だからといって、悪いお風呂というわけではありません。
透明で硫黄臭のするお湯に浸かれますし、何より露天風呂からの景観が良いので気持ちよくお風呂に入ることができるのはとても素敵な点でした。
そして、泉質名から見えてくる特徴としては、弱アルカリ性の温泉ということで、まるっと以下のように表せます。
「梓湖畔の湯」の特徴
- 美肌の湯
各成分の主な効果
- 規定値に達する成分は含まれていないため、特別な効果は無し。但し、弱アルカリ性のお湯はお肌をツルツルにする美肌効果が期待できる。
湯船毎の特徴
泉質の特徴がわかったところで、ここでは湯船毎の特徴についてを述べていきます。
内風呂
脱衣所から出てすぐが内風呂です。
大人3人入ったら定員オーバーというくらいのこじんまりした湯船となっています。
内風呂の横には洗い場があり、5名まで一度に使うことができます。
内風呂の正面は大きなガラス窓になっているので、ここからも下を流れる梓川の様子を楽しむことができます。
露天風呂
露天風呂は、この温泉のウリとなっているだけに、開放感のある眺望を楽しめる湯船となっています。
正面を流れる梓川や、川を挟んで連なる山々の様子を楽しむことができます。
収容人数は、7名から8名といった大きさで、一度に入れる人数がそれほど多くは無いため、混雑しているときの長湯は控えた方がよさそうです。
また、梓川の湖畔や川に掛かっている橋からは丸見えの作りなので、裸をみられることに抵抗があるようでしたら、あまり身を乗り出さないようご注意ください。
関連リンク
公式HPに各湯船の写真が乗っていました。お風呂の様子を知りたい方は次のURLよりご確認ください。
また、効能などはさわんど温泉観光案内所HPをご確認ください。
料金
続いて、料金表です。
入浴料は、平日も祝祭日も変わらないのは嬉しいところです。
コインロッカーも返却式なので、あらかじめ100円玉を準備しておく必要はありますが実質無料です。
大人:
入浴料730円
子供(3歳から小学6年生まで):
入浴料360円
その他:
貸タオル未確認、バスタオル未確認、コインロッカー100円(返却有)
※この料金表は2022/10/21時点のものとなります。最新情報は公式HPや直接お電話にてご確認ください。
お得クーポン(なし)
お得なクーポン情報は見つけることできませんでした。
ご存じの方いらっしゃいましたら、わたしも使いたいので、是非、情報提供お願いします。
アクセス方法
「梓湖畔の湯」へのアクセス方法です。
最寄の駅やバス停から公共交通機関を使ったアクセス方法、クルマでのアクセス方法の順に説明します。
最寄バス停からのアクセス方法
「梓湖畔の湯」の最寄バス停は「さわんど大橋停留所」となります。
ただし、この停留所には「さわんど駐車場~上高地行きシャトルバス」でしか停車しません。
このため、松本方面から向かう場合は「さわんどバスターミナル」で下車して歩くことになります。
降りる停留所が異なる点ご注意ください。
さわんど駐車場~上高地行きのシャトルバスで向かう方法
上高地から向かう場合は、さわんど駐車場に向かうシャトルバスに乗って「さわんど大橋停留所」で下車できます。
「さわんどバスターミナル」よりも近い場所に降りることができるので、上高地から向かう場合は「さわんど大橋停留所」までの切符を購入するようご注意ください。
アクセス方法
さわんど大橋停留所からのアクセスマップ
関連リンク
「アルピコ交通」の公式サイトを載せておきます。上高地〜さわんど駐車場を行き来するシャトルバスの時刻や運賃の確認にご活用ください。
都内から高速バスで直接向かう方法
都内から高速バスで向かう場合は、「さわんど大橋停留所」には停車しません。「さわんどバスターミナル」で下車することになります。ご注意ください。
「さわんどバスターミナル」からは少し歩きますが、6分程度なので十分有効範囲かと思います。
アクセス方法
さわんどバスターミナルからのアクセスマップ
関連リンク
「ハイウェイバス」の公式サイトを載せておきます。新宿〜上高地線で調べると時刻や運賃の確認、予約ができますのでご活用ください。
電車で向かう方法
電車で向かう場合は、JR中央線「松本駅」で下車後、次のいずれかのルートで向かうことになります。タイミングが良い方法を選択してください。
- JR中央線「松本駅」で下車し、徒歩圏内にある「松本バスターミナル」から松本~新島々~上高地行きの路線バスに乗り換えて「さわんどバスターミナル」へ向かう方法
- JR中央線「松本駅」から上高地線に乗り換えて「新島々駅」で下車、新島々~上高地行きの路線バスを使って「さわんどバスターミナル」へ向かう方法
アクセス方法
さわんどバスターミナルからのアクセスマップ
関連リンク
「駅探」「アルピコ交通」の公式サイトを載せておきます。電車や路線バスの時刻、運賃の確認にご活用ください。
クルマを使ったアクセス方法
「梓湖畔の湯」へクルマでアクセスする場合、最寄インターチェンジは長野自動車道「松本IC(インターチェンジ)」となります。
松本ICから向かう方法
長野自動車道「松本IC」から向かう場合、ICを降りた後、一般道を1時間ほど進むと目的となります。
アクセス方法
松本ICからのアクセスマップ
関連リンク
最寄の交通状況は次のURLを参考にして下さい。
「梓湖畔の湯」を利用してよかった点3つ
「梓湖畔の湯」がどんな施設なのか大体わかったところで、実際に利用してみてよかったなと感じた点3つを紹介します。
- 露天風呂からの景観が良い
- 入浴料がリーズナブル
- 休憩室が広くてゆっくりできる
露天風呂からの景観
「梓湖畔の湯」を利用してよかった点の一つ目は「露天風呂からの景観が良い」という点です。
女風呂には簾が掛かっているようなのでそうでもないかもしれませんが、男風呂の露天は正面直ぐ下を梓川が蛇行して走っており、とても開放感のある景観が楽しめます。
山々も近いので、紅葉時期や降雪があった時に訪れることができれば、更に素晴らしくなりそうな予感がひしひしとする良所でした。
その分、周囲からも丸見えなので、そういった意味でも更に開放感を味わえるかもしれませんが、気になるようなら腰にタオルを巻いてから楽しむようにしてくださいね。
入浴料がリーズナブル
「梓湖畔の湯」を利用してよかった点の二つ目は「入浴料がリーズナブル」という点です。
公共浴場となっているくらいなので、リーズナブルなんだろうと思いましたが、確かにお安くまとまっていました。
コインロッカーも返却方式なので、追加の料金も発生しないですし、土日や繁忙期だからと割増料金を取られることも無い点はとても良心的でした。
滞在時間にも上限は無く、長風呂した後に休憩室で落ち着いて寛げるのも山行の後には助かります。
その分、混雑しやすいのが玉に瑕ですが、午前中などまだ人が集まっていないタイミングに訪れればお安くそして快適に過ごせるかもしれません。
休憩室が広くてゆっくりできる
「梓湖畔の湯」を利用してよかった点の三つ目は「休憩室が広くてゆっくりできる」という点です。
受付の手前に広いお座敷の休憩室があり、まるで旅館の一室にいるような感覚で足を広げて寛ぐことができました。
意外なことに、お風呂から出るとすぐに車に乗って帰ってしまう方が多くて、お風呂ほど混み合ってなかったのは助かるところでした。
もしかすると、大所帯のグループが訪れていると占有されてしまうかもしれませんが、その時は縁側の方にも座席があるので、そちらで寛げるかと思います。
このため、バスで帰宅する場合は少し余裕のある時間設定をしておくことをお勧めします。
「梓湖畔の湯」を利用してイマイチだった点3つ
続いて「梓湖畔の湯」を実際に利用してみてイマイチだったなと感じた点3つを紹介します。
- グループ層が多くてちょっとうるさい
- 内風呂が小さく、実質楽しめるのは露天風呂のみ
- 脱衣所、洗い場がこじんまりしていて待たされる
グループ層が多くてちょっとうるさい
「梓湖畔の湯」を利用してイマイチだった点の一つ目は「グループ層が多くてちょっとうるさい」という点です。
大きな駐車場に隣接しているからか、登山帰りのグループ層が多く、山行の話に花が咲いて結構
賑やかなシーンが多かったなと感じました。
こればかりは仕方無いことですが、静かに景観を楽しみながら湯船に浸かりたいようだと、訪れる時間を早いタイミングにするなどの工夫は必要かなと思いました。
ただ、非マイカー組はあまり時間に融通が効かないのでこの点は難しいかもしれませんね。
内風呂が小さく、実質楽しめるのは露天風呂のみ
「梓湖畔の湯」を利用してイマイチだった点の二つ目は「内風呂が小さく、実質楽しめるのは露天風呂のみ」という点です。
確かに露天風呂は眺めが良いので、そこだけでも十分かもしれませんが、ちょっとお湯がぬるいので、長湯してても肌寒く感じてしまうことがあります。
また、一つところに一時間、二時間とじっとしているのも、場合によっては堪えるので、気分転換に内風呂にも入りたくなるだろうと思います。
しかし、内風呂は2人入ったら満員とこじんまりしているので、誰かしら入っていることが多かった印象でした。
しかも、空いていないからと露天に戻ってみると、そちらもいっぱいになっていたりとなかなか辛い状況に陥ったことがあったので、この点は厳しいかなと感じました。
脱衣所、洗い場がこじんまりしていて待たされる
「梓湖畔の湯」を利用してイマイチだった点の三つ目は「脱衣所、洗い場がこじんまりしていて待たされる」という点です。
おそらく3名程度の人数だったら、スムーズに回るはずですが、登山シーズン中など人がひっきりなしに訪れるタイミングだと、湯船に浸かる前の洗い場で待たされて、湯船から出た後の脱衣所で待たされてと、肌寒くなってしまうことが続いた点はマイナスポイントかなと思いました。
これも仕方ないことではありますが、やっぱりお風呂に入ったらポカポカした状態で休憩所などで寛ぎたいという思いがあるので、着替えて外に出たら肌が冷たかったとかはちょっと避けたいなと感じてしまいました。
「梓湖畔の湯」とセットで楽しめる山
最後に、この施設とセットで楽しめる山を紹介します。
- 槍ヶ岳
- 奥穂高岳
槍ヶ岳
「梓湖畔の湯」とセットで楽しめる山の一座目は「槍ヶ岳」です。
「槍ヶ岳」は槍の穂先のようにトンがったピークが特徴的で、北アルプスのマッターホルンなんて呼ばれ方もする日本で五番目に高い山です。
まあ、実際にそんなふうに呼んだらちょっと恥ずかしいんですけれど、いずれにせよ、一目見たら忘れない、登ってみたくなる山の一つだと思います。
ここから下山してくる場合は、おおむね次の2つのどちらかになるかと思います。
- 上高地に降る
- 新穂高温泉に降る
そして、この2つの下山ルートどちらをとっても、「さわんどバスターミナル」行きの路線バスが存在しており、「梓湖畔の湯」に立ち寄っていくにはとても交通の便が良いです。
また、お風呂に入ったあとは、「さわんどバスターミナル」から新宿直通の高速バスにも乗れるので、乗り換えのゴタゴタ不要に帰路につけるのも大変助かる点です。
難点を言えば、「さわんどバスターミナル」から出る高速バスは便数が少なく、インターネットで事前予約が必須な点でしょうか。
予約が取れないと、松本駅まで降ってから帰ることになるので、ちょっと煩雑です。
可能でしたら「さわんどバスターミナル」に向かう前、上高地や新穂高の時点で帰りの便を抑えてから向かった方が良いでしょう。
アクセス方法
さわんど大橋停留所からのアクセスマップ
さわんどバスターミナルからのアクセスマップ
奥穂高岳
「梓湖畔の湯」とセットで楽しめる山の二座目は「奥穂高岳」です。
北アルプスの南部、槍・穂高連峰で最高峰となる一座で、標高3,190mと日本で四番目に高い山です。
裾野に紅葉の名所として有名な涸沢があり、秋季は多くの登山客が登頂するピークとなっております。
こちらの下山ルートも、槍ヶ岳と同じく
- 上高地に降る
- 新穂高温泉に降る
2つのルートであることがほとんどなので、「さわんどバスターミナル」「さわんど大橋」どちらかで下車して寄り道していくには、とても便が良いのでお勧めです。
アクセス方法
さわんど大橋停留所からのアクセスマップ
さわんどバスターミナルからのアクセスマップ
まとめ
- 露天からの眺めを楽しみたい人
- お安く温泉に入りたい人
- お風呂から上がった後もゆっくりしたい人
- 静かにお風呂に入りたい人
- いろんなタイプの湯船を楽しみたい人
- サッと入ってサッと帰りたい人
- 槍ヶ岳
- 奥穂高岳
上高地、新穂高温泉からバス一本で来れる公共浴場「梓湖畔の湯」の紹介でした。
とてもリーズナブルな価格設定で、お財布にとても優しいのに、景観は抜群という人気の温泉なので上高地の山々から下山してきた途中に立ち寄るにはもってこいの温泉です。
ただ、その分混雑しやすく、特に駐車場の目の前という立地は、マイカー組が殺到して湯船にゆっくり浸かれないタイミングも出てきてしまいます。
午前中はそれほど混み合わないようなので、早い時間に下山できたときに立ち寄るようにして時間調整することで対応はできると思います。
露天からの景観は本当に良いので、うまく、プランニングして、一度は立ち寄ってみてくださいね。
それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
コメント
コメント一覧 (2件)
とても詳しい紹介ですね。上高地が閉山以降週末営業になりますので、その点お休み無いと思ってこられる方がいたら困ると思ってお知らせしました。
まつしょうさま
コメント、ご指摘大変ありがとうございます。
梓湖畔の湯、閉山後は週末のみということだったのですね。
勘違いしておりました。ご指摘ありがとうございます。
訂正いたします。
また、お気づきの点ございましたらコメントいただけますと幸いです。
ありがとうございます。