山行の記録|南伊豆あいあい岬で奥石廊崎の荒れ味な絶景を眺めてきました

以前、訪れたことのある石廊崎いろうざき

その日は天候に恵まれずに、青い海と白い雲だけを眺めるだけで帰ってきてしまいました。

今回はそのリベンジということで再訪してきた様子になります。

快晴とまではいかなかったものの、青く広がる水平線に点在する島々や、岩礁にぶつかり白い飛沫をあげる荒波を眺めることができました。

その後は、石廊崎よりも更に西へ歩みを進めて、奥石廊崎おくいろうざきエリアより秘境感溢れる絶景を楽しんでから、反転して弓ヶ浜までの海岸線を歩いて帰ってきました。

石廊崎、奥石廊崎共に、日本の本州に居ながら絶海の孤島の雰囲気を味わうことができる面白いエリアとなっています。

是非、本記事を最後まで読んで、その面白さを味わっていってくださいね。

https://twitter.com/syo1_yamanoblog/status/1687764650509885440

目次

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2023/8/5

天候:晴れ

エリア:伊豆エリア

コース概要:東海バス「石廊崎オーシャンパーク停留所」〜石廊崎〜石廊崎灯台〜石廊崎オーシャンパーク〜ユウスゲ公園〜あいあい岬〜石廊崎港〜手石港〜弓ヶ浜大橋〜湊区営公衆浴場「みなと湯」

難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆

交通機関:

(往)伊豆急行線「下田駅」から、東海バスで「石廊崎オーシャンパーク停留所」へ向かい、そこからスタート

(帰)「弓ヶ浜温泉停留所」から、東海バスで伊豆急行線「下田駅」へ向かい、そこから帰路へ

概要

石廊崎(いろうざき)

石廊崎いろうざき」は、静岡県賀茂郡南伊豆町にある伊豆半島最南端の岬です。

太平洋に突き出た最突端から、北を除いた三方に向かって広大な太平洋への眺めを楽しめます。

天候に恵まれれば、伊豆七島や神子元島などを見渡すことができ、且つ、タイミングが合えば赤青黄緑4色に塗られた楽しい見た目の遊覧船が眼下をのんびり通過していく様子も観察できます。

その他、最突端には縁結びに御利益があると言われている「熊野神社」に、岩の中にめり込んだように建っている「石室神社」、白亜の塔よろしく岬の高台に建つ「石廊崎灯台」と見所満載で、しっかりみてまわれば1時間はかかるだろう観光スポットとなっています。

岬の玄関口「石廊崎オーシャンパーク」には、伊豆半島ジオガイド協会認定のガイドさんが詰めており、当日受付OKでガイドしてくれるようです。

ガイド同伴でないと入ることのできない特別コースもあるらしいので、お時間に余裕があれば頼んでみるのも面白いかもしれませんね。

関連リンク

南伊豆町営施設「石廊崎オーシャンパーク」公式HPのURLを載せておきます。詳しくは、こちらを合わせてご確認ください。

奥石廊崎(おくいろうざき)

奥石廊崎おくいろうざき」は、石廊崎から西へ徒歩で30分、車なら5分ほど進んだ先のエリアで、ユウスゲ公園、あいあい岬といった展望スポットを持つ場所です。

ここからは、中木から入間に向かっての荒々しい岩礁や島々の様子や、ヒリゾ浜と大根島おおねじまに挟まれた狭い海峡の様子を眺めることができます。

また、6月末〜8月中旬にかけての期間は、ユウスゲという花の咲く丘となるようで、夕暮れ時の午後18時あたりから翌日午前9時ぐらいまでの時間帯に訪れることができれば、淡い黄色の花々と一緒に、奥石廊崎の絶景を楽しむことができるようです。

なお、最寄りのバス停として「愛逢岬あいあいみさき停留所」がありますが、一日に数本しか止まらず、午前9時から午後13時と限定的な時間帯となっているのでご注意ください。

関連リンク

南伊豆町公式HPの奥石廊崎を説明しているページのURLを載せておきます。こちらも、合わせてご覧ください。

今回の山行上でのポイント

地図上の位置と標高

今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。

「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。

ご自由にご活用ください。

合計距離: 16699 m
最高点の標高: 110 m
最低点の標高: 0 m
累積標高(上り): 908 m
累積標高(下り): -948 m
総所要時間: 05:56:38
Download file: climbing-record-20230805.gpx

歩いた軌跡

続いては、GPSデータを元にした軌跡です。

市販の地図

今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。

本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。

わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。

ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。

5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。

おすすめ展望ポイント

今回の山行ルート上の展望ポイントは、次の場所になります。

展望の楽しめたポイント
  • 石廊崎
  • ユウスゲ公園
  • あいあい岬
展望の楽しめたポイント
  • 石廊崎
  • ユウスゲ公園
  • あいあい岬
石廊崎

今回の山行ルート上の展望ポイントの一つ目は「石廊崎」です。

北を除いた、東西南と太平洋が広がり、東西の両岸には南伊豆特有の急峻で複雑に入り組んだ海岸線を覗き見ることができます。

正面にあたる南には、伊豆七島が見えるようでしたが、お天気に恵まれずこの日は雲に覆われて、大海だけが広がっていました。

手前にある「石廊崎灯台」足下からも類似する展望を望めますが、海面への近さが違いますので、是非、最突端まで降りてみることをお勧めします。

ギャラリー

石廊崎根元の石室神社から、更に突端にあるので石廊岬の展望台です。
突端に設置されている展望図。お天気に恵まれると、ここまで見えるようです。
石廊崎港のある入江からスライドしてみてきます。
まずは、蓑掛島と周辺の岩礁たち。
少し沖に目をずらすと伊豆大島の姿が浮かび上がってきます。
更に沖に視線をずらしていくと、ちょっと崩れた三角形の利島、そして手前の神子元島
少し離れて、新島の平べったい姿が見えて
一番離れたところに神津島といった配置になっていました。残念ならが、三宅島や式根島は雲の中のようでした。
西側は太平洋からの荒波を一身に浴びる岩壁たちのあるエリア。この日は始終高波が押し寄せて迫力ある眺めを楽しめました。写真中央左の波飛沫、5〜6mぐらいまで飛沫が上がってたように見えます。見ていて飽きないので、是非、眺めにきてみてくださいね。

Instagamにアップしたプチ動画も一緒に見ていってくださいね。

ユウスゲ公園

今回の山行ルート上の展望ポイントの二つ目は「ユウスゲ公園」です。

あいあい岬より徒歩で5分ほど東へ向かったところにある小高い良い丘で、てっぺんにある展望台からは、あいあい岬を見下ろすことができます。

その奥に続く、中木から入間に向かっての荒々しい岩礁たちへの眺めもバッチリです。

反対側にも展望台があり、こちらからは石廊崎方面に広がる太平洋や伊豆諸島たちを眺めることができました。

どちらの展望台にもベンチが備え付けられているので、展望を眺めつつ一息入れるにはもってこいの場所です。

気をつけたい点としては、海からの潮風が直接噴き上げてくるため、結構風が強い点でしょうか。

帽子やタオルを飛ばされると、回収が絶望的になる可能性があるので、そのあたりはしっかりと管理するようにしてくださいね。

ギャラリー

ユウスゲ公園の入り口です。4台ほどの駐車スペースがあります。
5分ほど登り坂を登ると、一つ目の展望台に到着です。
記念撮影ようのオブジェのバックに広がる奥石廊崎の眺めが気持ち良いです。
海に近寄るとこんな感じ。右の車道沿いにある建物があいあい岬にあるカフェです。あそこの駐車場からの眺めもいい感じなんですよ。
大根島への眺めは、手前の丘に遮られてあまり良くないです。このあたりは、あいあい岬の方から眺めた方が良いかもしれません。
もう一つの展望台です。ベンチがあるので休むには良いです。
こちらからは、風力発電機群や伊豆諸島が見えます。
これは伊豆大島。
こっちは、利島に神子元島、新島と並んでます。
手前にはカツオ島というのが見えました。お隣のカップルが釣り人が居るとはしゃいでいましたが、老眼のわたしにはちょっと確認できませんでした。若いモンはいいねえ。

Instagamにアップしたプチ動画も一緒に見ていってくださいね。

あいあい岬

今回の山行ルート上の展望ポイントの三つ目は「あいあい岬」です。

岬という名前が付いてはいますが、石廊崎のように海に出っ張っているわけではないので孤島感は全くありません。

その地に立っているカフェの駐車場の端っこから、海への展望を楽しむ形となります。

この場所も大きく二つ展望に優れたポイントがあり、それぞれ、次のようなものとなっています。

  • カフェの真後ろからの大根島とヒリゾ浜への眺め
  • 駐車場端っこからの中木・入間への眺め

上記の大根島やヒリゾ浜への眺めについては、正直、ユウスゲ公園からの道中で眺めた方が秘境感マシマシで更に良い感じでしたが、中木・入間方面への眺めは距離が近いこともあり、荒波までしっかりと見ることができて大満足な展望でした。

ギャラリー

あいあい岬に建つカフェです。白くて綺麗な南国風です。
隣接するバス停の形がハート形なところにこだわりを感じます。
建物奥の足元にはCAPE AIAIのシンボルがありました。
ここからヒリゾ浜、大根島を眺めることができます。
たぶんおそらくヒリゾ浜エリアと思われる場所です。渡し船が欠航で遊んでいる人々が居なくよくわかりませんでした。
こっちは駐車場の端っこにある展望台です。ベンチがあるので座って眺めていられるのがいいですね。ひっきりなしに通過するエンジン音がちょっと無粋ですがガマン。ガマンです。
眺めはとても良くて、中木から入間にかけての海岸線や
大きく広がる太平洋を見渡すことができます。
そして、路線バスの本数がヤバいのでほとんどの方がマイカーでした。
中木方面に目を向けると、漁村がチラッとみえてます。
現在閉鎖中のトガイ浜と思われる海岸線なんかも見えてました。柱状節理の岩壁や海からの侵食に穿った大穴たちが冒険心をくすぐってきます。通過できるようになったら訪れてみたいエリアですね。
遠くには、火山岩による断崖絶壁が目を引く、三ツ石岬が見えていました。
15倍までズームすると足元の入間千畳敷の石畳も健在です。大地の不思議を感じさせてくれるとっても惹かれる場所です。涼しくなったらまた再訪してみます。

Instagamにアップしたプチ動画も一緒に見ていってくださいね。

注意した方が良さそうな区間

今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は、特にありません。

強いてあげれば、車道を行き来する車に注意するといったところになります。

注意した方が良さそうな区間
  • 特に無し

今回の山行での服装

今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。

同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。

山行中のコンディション

  • 天候晴れ
  • 気温:34〜35℃
  • 活動場所:標高0〜80m

行動時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

停滞時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

公共機関移動時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:無し

今回は、家から出るときから家に帰るまでずっと半袖Tシャツで過ごしました。

この日は蜃気楼が見える炎天下。頭に巻いた手拭いも吸い取りきれないほどの汗となってしまい、道中、目に染みて困りました。

こういう時は、素直に帽子をかぶっておいた方がよかったかもしれません。

それと、車道歩きがメインになるなら半ズボンという選択肢も悪く無いかもしれません。

わたしの場合は、フラッと草むらを通過してしまうことがあるので、葉っぱで足元を切らないように長ズボンにしてますが、そういう道を通らないなら短パンでもイケのかもしれません。

周囲からしてみれば、おっさんのナマ足はちょっと勘弁と思われるかもしれませんけどね。

以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。

あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。

ギャラリー

石廊崎オーシャンパーク到着時、午前9時30分ごろの気温は35℃でした。もうこの時点で暑いです。東海バスは空調いっぱい効かせてくれるので、なおさら温度差が激しい感じです。
あいあい岬付近、午後12時ごろの気温も35℃。数時間歩いているので、体も慣れてくるかと思いましたが、始終、滝のような汗が吹き出してました。
お風呂上がりの午後17時ごろの気温は30℃まで下がりました。快適まではいきませんが、汗まみれといった状況は終了したようです。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

今回は、東海バス「石廊崎オーシャンパーク停留所」からの歩いてスタートすることとしましたので、「東京駅」からのアプローチは次の通りとなります。

  • 「東京駅」から、JR東海道本線沼津行きに乗り込み、「熱海駅」へ
  • 「熱海駅」から、JR伊東線伊東行きに乗り込み、終点の「伊東駅」へ
  • 「伊東駅」から、伊豆急行線下田行きに乗り込み、終点の「下田駅」へ
  • 「下田駅」から、東海バス石廊崎オーシャンパーク行きに乗り込み、終点の「石廊崎オーシャンパーク停留所」へ

スタート地点となる、石廊崎オーシャンパークにはおトイレ完備なので、出発直後はそちらをお借りすることにして、道中のおトイレタイミングはあまりシビアに考えずに移動していました。

必要により、東海道本線や伊東線の車内おトイレ、各乗り換え駅の構内おトイレをお借りする感じで問題ないでしょう。

身支度についても、オーシャンパーク備え付けのベンチの一つをお借りすると良いかと思います。

念の為、ガイドの方に利用させてもらう確認はしておくと良いかもしれません。

諸々、準備が整ったらスタートしていきます。

ギャラリー

東京駅から、JR東海道本線沼津行きの始発に乗っていきます。
今回は熱海駅で乗り換えとなります。ホームの階段の位置は8号車付近なので後ろよりの車量に乗っておきます。
熱海駅に到着です。階段を降りて1番のりば伊東線へと向かいます。
おトイレに立ち寄っても良いですが、座席確保を優先して先に車両の方へ
前よりの車量が空いていることが多いので、そちらで窓際を確保してのんびり出発です。
途中の宇佐美駅でリゾート21の通過待ちがあったので、ホームに出て撮影です。この日は金目鯛のやつでした。
伊東駅では、反対側に停まっている伊豆急行線に乗り換えます。ここも、座席争いがアツいのでご注意ください。
日差しが強くて眩しいものの、海を眺めて終点までくつろぎます。
片瀬白田駅を通過したあたりで伊豆七島の展望ポイントに到達です。伊豆大島や利島、神津島といった代表的な島々がみえました。
終点の下田駅へと近づいてきました。下田富士は相変わらずとんがってますね。
下田駅到着です。改札を出てすぐ右におトイレあります。
この関所を出る手前ですね。意外と混み合うので、バスの時間によっては諦めてバスターミナルへ向かいましょう。
ようこそ下田市を左へ
バス案内の右手から外にでます。
朝市を開いている休憩場所を突っ切ると
バスターミナルに到着です。4番のりばの石廊崎オーシャンパーク行きに乗り込みます。
乗車時間30分ほどで「石廊崎オーシャンパーク停留所」に到着です。
この日は、観光客たくさんだったので、ささっと進んで空いているうちに撮影してしまうことにします。

東海バス「石廊崎オーシャンパーク停留所」〜石廊崎

石廊崎オーシャンパークのウッドデッキを奥に歩いていきます。

ここからは一本道なので迷うことは無いでしょう。

石廊崎特別地域観測所、石室神社の鳥居、石廊崎灯台と通過していくと石廊崎の突端に到着です。

ここには縁結びにご利益のある熊野神社があるので、良縁を望むようでしたらお参りしていくと良いでしょう。

突端部分は5人ぐらいが詰められる展望台となっていて、断崖絶壁の上から伊豆最南端の絶景を楽しむことができます。

人気の観光スポットということで、かなりの人数が行き来するので、接触事故には注意して眺めをたのしむようにしてください。

一通り楽しんだら、石室神社にてご挨拶をして、一段上にある石廊崎灯台へと向かいます。

ギャラリー

石廊崎への遊歩道は一本道です。途中にある破線ルートは私有地を通過するので通行禁止です。例外として、オーシャンパークに詰めている伊豆ジオガイドにガイドをお願いすると連れてってくれるみたいです。料金は大人一人2,000円だそうです。
ウッドデッキのテラスには、石廊崎港からの観覧船のステータスが貼られていました。海の状態によって「A石廊崎コース」「Bみのかけ岩コース」「欠航」の3つが張り出されるみたい。この日は欠航になってますね。
ウッドデッキを通過していきます。
ここからの眺めもなかなか良いんですよね。
赤いゴムっぽい道を進んでいくと
石廊崎特別地域気象観測所がありました。
さらに石畳を進みます。
鳥居と公衆トイレを通過
パッと視界が開けて、「石廊崎灯台」がみえてきました。
どちらを先にするか迷いましたが、まずは先っちょまで行ってみることにしました。
なだらかな降り坂を降りていくと
岬の先端を見下ろす階段につきました。なかなかにワクワクする場所です。
階段を降りる途中に、石室神社の前を通過します。この神社、岩に埋まっているのですが、どうやって作ったんでしょうね。
降りてきた階段を見上げると、破裂したような形に抉れた大岩であることが見て取れます。海に流れた溶岩が急激に冷やされて砕けたてしまうことでできた、水冷破砕溶岩すいれいはさいようがんというやつだと思います。
神社へのご挨拶は後にして、先っちょへ向かいます。ちなみに、ここは右回り、左回りどっちが正しいんでしょうね。両方から人が帰ってきて進退に困りました。
神社まで人が戻ってくるのを見送ってから、先端の熊野神社にお参りです。ぴちぴちギャルとパフパフできますよーに。
切実なお願いをしたので、海を眺めて落ち着きます。
海外の方が増えてきたので、場所を譲って石室神社へと戻ります。
言い伝えにある、千石船の帆柱を除いた後に、ご挨拶です。
言い伝えの詳しいところは、神社の壁に掲げてあるので、読んでみてくださいね。嵐にあった商船が、帆柱を納めるので、無事に航海させてくださいと願ったところ、無事に江戸に到着できたんだそうです。やっぱり相応のものを納めないとお願いは聞き入れてもらえないのかもですね。五円じゃあ、ぴちぴちギャルとのご縁は難しいかなー。

石廊崎〜石廊崎灯台〜石廊崎オーシャンパーク

石廊崎の突端から来た道を戻り、石廊崎灯台へと向かいます。

白亜の綺麗な灯台ですが、高さはそれほどではなく、三階建ぐらいの小ぶりな灯台です。

それでも、見通しの効く岬の上に立っているので、かなり遠方からも目につくんだろうなと思います。

なお、灯台に登ることはできないようなので、その足元から海を見下ろすといった楽しみ方となります。

石廊崎の先端部分から離れていないため、見える方位は同じものになりますが、こちらの方が目線が高く、より遠くまで見通せるのがポイントになるでしょうか。

特に、石廊崎港から出てくる遊覧船を眺めるには最適な場所になっているので、遊覧船が出航している日は、出航時間に合わせて待機していると船を含めた写真を撮ることができるかもしれません。

チャレンジしてみてくださいね。

ギャラリー

階段を登って一つ上の石廊崎灯台へのと向かいます。
石畳を進んで
灯台入り口の案内まで戻ってきました。
ここだけ石廊崎の「埼」が違う文字なんですよね。
開放時間が決まっているようなので、訪れす際はご注意ください。
まずは、灯台手前の高台からこんな感じに灯台を撮影できます。
こっちは反対側、こちら側の方が海の面積が大きくていいかもですね。
反対を向くと、石廊崎港へと向かう入江側がみえました。遠くに蓑掛岩もみえます。
灯台足元に向かってみます。ここは時計回りの道順みたいです。
危険があぶない看板が出ていたのですが、子供が寄りかかっててヒヤヒヤしました。下手に手を出して変な事例になるのも嫌だと思っていたら、すぐに母親が気づいて叱ってたのでホッとしました。
ホッとしたところで、伊豆諸島への眺めを楽しみます。
西側の眺めは、突端からの方がダイナミックでよかったかもしれません。
一通り巡ったら、オーシャンパークへ戻ります。
裏口から中へ。
ここも夕方までのようですね。おトイレがあったり売店があったり、ガイドによるジオパークの説明ブースがあったりとなかなかの充実ぶりでした。

石廊崎オーシャンパーク〜ユウスゲ公園

オーシャンパークの駐車場を通過して車道を進むと、行楽施設と思われる廃墟が見えてきます。

2003年に閉鎖されたレジャーパーク、石廊崎ジャングルパークの跡地なんだそうで、放置された建物がいくつか廃墟として残っていました。

そんな中を通過していくと、石廊崎オーシャンパークの入り口にあたる石廊崎上停留所が見えてきます。

ここを西伊豆方面へと進むことになります。

30分ほど黙々とすすんでいくと、長津呂歩道への入り口が見えてきますが、スルーして直進するとユウスゲ公園の入り口に到着です。

5分ほど坂道を登ることで、奥石廊崎を一望できる展望台に到着です。

ベンチもあるので、海への展望をつまみにちょっと長めの休憩を入れると良いでしょう。

ギャラリー

オーシャンパークの駐車場から車道を進みます。
振り向くと、灯台の先っちょがみえました。
石廊崎港へ降りる道を横目に車道を進みます。
どんどん進むと、たくさんの廃墟がみえてきます。
石廊崎ジャングルパークという観光地だったようですが、今は潰れてしまったみたいです。
何かの待合室とか
おトイレも残ってました。
大きな駐車場はアスファルトにヒビが入っていて
雑草がたくましく伸びていました。
ゲートっぽい建物を通過すると
オーシャンパークの入り口に到着です。
ここから西伊豆方面へ進みます。
廃墟を通過して
大きい風車を眺めて進みます。
この辺りは人が歩く前提の車道になっていないので、行き交う車には十分ご注意ください。
NTTのアンテナを横目に進むと
長津呂歩道の入り口があるので、ここもスルーします。
心持ち降っている道を進んでいくと
小さな駐車場が見えてきて
「ユウスゲ公園」の入り口に到着です。
案内板によると、海底火山の記憶を一望する天然のテラスだそうです。
案内版の横っちょから
階段を登ります。
歩道を進むと
展望台に到着です。
撮影するときのスタンドがあるので、うまく使うとよいでしょう。つか、いろう男爵。衝撃のデザインですよね。
反対側に伸びる歩道を進みます。
階段をさらに登って
歩道を進むと
反対側の展望台に到着です。
こっち側からは伊豆諸島がうっすら見えるので、忘れずに立ち寄りましょう。

ユウスゲ公園〜あいあい岬

「ユウスゲ公園」から降りてきてたら、そのまままっすぐ「あいあい岬」へと進みます。

大根島の横目に5分ほど進むと、「あいあい岬」に到着です。

白いカフェが立っており、駐車場の端っこから海への展望を楽しめる場所となっていて、主にというかほぼ全員マイカーで訪れている方々でした。

お土産スペースもあり、伊豆にちなんだ民芸品的な何かが売ってましたが、賑わう店内にデカいザックで入店するのは邪魔になりそうだったので自重しました。

このまま車道を進むことで中木まで降りられるみたいでしたが、今回はここで引き返して、弓ヶ浜まで戻ることにしました。

ギャラリー

階段を降りてきたら、そのまま車道を進みます。
南国風の植物が植えられた歩道を進みます。
この辺り、大根島への眺めが秀逸ですね。
5分ほど歩くと白い建物が見えてきて、あいあい岬に到着です。
おトイレもあって安心ですね。
駐車場を挟んで海側に展望所があります。
ヒリゾ浜を見下ろすもの
そして、奥石廊崎を眺めるものの二箇所になっています。
駐車場にはタロットカード占いの案内なんかが立っていて、なにやら華やかな雰囲気がありました。
お値段は10分1,000円。時給6,000円ですか。いい商売ですね。タロット占い師始めようかしら。
反対側出口にはハート型の停留所が立っていていました。
幸せカップルが多くて、なんかちょっと落ち着かないので、そそくさと戻ることにしました。

あいあい岬〜石廊崎港

「あいあい岬」を後にして、来た道を戻ります。

「ユウスゲ公園」の前を通過して、緩い登り坂を登っていくと、30分ほどで石廊崎オーシャンパークへの入り口に到着します。

ここから、更に反対側へ降っていきます。

村落の合間を進んでくと、トンネルが見えてくるので通過してすぐを右折します。

そのまま、坂道を降った先が「石廊崎港」になります。

漁港なので、泳げるようなスペースは無く、基本は船着上になっているみたいでした。

この日はここから出航する観光船は終日欠航。

特に見るものが無いので、更に先に進んでいくことにしました。

ギャラリー

南国チックな眺めを楽しみつつ、来た道を戻ります。
遠目には未踏の地に見える眺めも、ところどころ人工物が見え隠れしています。こんな船着場や
こんな階段もあったので、細部まで楽しめました。
のんびり眺めを楽しみがら「ユウスゲ公園」を通過して
長津呂歩道の入り口も通過します。
遠くにチラッとオーシャンパークが見えたところで
石廊崎オーシャンパーク入り口まで到着です。そのまままっすぐに通過します。
これもジャングルパークの廃墟なのか、崩壊した建物を通過して
村落の中を大きく蛇行して降りていくと
トンネルが見えてきました。
どうもトンネルは苦手なのでスルスルと通過していき
抜けたところを右折します。
なんかいっぱい看板が出ている道を降ります。
定食屋さんの前を通過すると
駐車場が見えてきて
長津路歩道の起終点を表す案内図が立っていました。
港なので泳ぐ場所はなさそうです。
観覧線のりばも無人で見るところがなかったので、早々に引き上げることにしました。
帰り際にでっかいおじさんの像が立っていたのですが
役の行者の像だったみたいです。この人も全国飛び回っててすごいですよね。

石廊崎港〜手石港〜弓ヶ浜大橋〜湊区営公衆浴場「みなと湯」

「石廊崎港」を後にしたら、あとは淡々と車道を進んでいきます。

大瀬、下流と海岸線を進み、弥陀山トンネルを潜れば、弓ヶ浜海岸の見える手石港に到着です。

このまま弓ヶ浜海岸まで直進できれば楽なのですが、青野川を渡る必要があるので、橋のある場所まで内陸を進みます。

水産センターを通過して、川沿いを進んでいくと弓ヶ浜大橋が見えてくるので渡ります。

そのまま、弓ヶ浜海岸方向に村落を抜けていくと、湊区営公衆浴場「みなと湯」に到着です。

ここから弓ヶ浜海岸までは徒歩5分というところでしたが、汗まみれの体を綺麗にしたかったので、今回はここをゴールとしました。

ギャラリー

ひとまず、大通りまで戻ります。
梅干し干してました。
大通りに出たので、右折していきます。
バス停を通過。
駐在所も通過です。
水産技術研究所なるものがありました。
鳥居が隣接している珍しい神社もありました。王子神社と八幡神社だそうです。ご挨拶して先に進みます。
大瀬という地区に入ります。
南国気分な道を進むと
南国気分なオートキャンプ場の看板が出てました。蓑掛岩を見るならここから海岸に出たほうが良いかもしれません。
アロエセンターを通過
遠く海岸線には、蓑掛岩らしきデカい岩礁が見えてます。
大瀬の停留所がありました。ここが大瀬区の中心かしらね。
海岸線を進んでいきます。
近くでバーンという音がしたので見てみたら、岩礁に波が当たる音でした。
荒れてる海岸線を眺めながらひたすら歩きます。
学校へと続く陸橋を潜っていくと
下流という地区に入りました。つか、これで「したる」と呼ばせるんですね。下流国民なので「かりゅう」と呼んでました。
赤穂浦停留所だそうです。この辺の海岸線がそんな名前なのでしょう。
区役所っぽい建物を通過
灼熱のアスファルト道にふらつきながら進みます。
小稲停留所を通過
石廊崎港から3時間ぐらいで、ようやく弥陀山トンネルまでくることができました。
トンネルを抜けると、手石地区でした。
弓ヶ浜が見えたので、港へ降りてみます。
端っこに穴ボコが見えたので寄ってみます。
コンクリで固められているのもありましたが、こんな人工の穴がいっぱい空いてました。
堤防の先にも無数に穴ボコがあいています。これ、戦中に掘られた特攻船の発進場所なんだそうです。ちょっと感慨深いですね。
港を出てすぐのところ、青野川の河口に戻ってくる船舶を眺めます。
シュノーケルな人々のようで、若い男女のグループが楽しく談笑しつつ通過していきました。べつに。寂しく無いし。
涙を拭きつつ水産センターを通過です。
青野川を遡行するように進んでいくと
道標が立っていて
弓ヶ浜大橋に到着しました。
スルッと渡って右折です。
この辺が弓ヶ浜温泉になるんですね。
川沿いを進んで
おもむろに左折します。
住宅街を抜けていきます。
近道になるかなと思いましたが、対して変わらないかもな道を進みます。
ところどころに道標が立ってるので迷わないとは思います。面倒臭いようなら大通りを進んでしまっても問題無いでしょう。
最後の角を曲がると
みなと湯の目の前に出ました。
腕から塩が出てきたので、ここをゴールにしてしまい、お風呂に入っていくことにしました。

おまけ

今回は前出の通り、湊区営公衆浴場「みなと湯」に寄り道して汗を流してきました。

弓ヶ浜海水浴場から歩いて5分の距離なので、海水浴帰りの方が多く立ち寄っている印象がありました。

内風呂一つだけなので、長風呂して楽しむといった類の施設ではありませんが、シャンプー、リンス、ドライヤーと汗を流すには十分なアメニティが揃っていて、大人一人600円の価格はさすが公営施設といったところです。

湯船のそこに少し砂があるのは、場所柄仕方ないところでしょうか。

バス停から近いのも地味に助かるところでしょう。

この辺りは、路線バスの間隔が概ね1時間と余裕があるので、サッとひと風呂浴びてから帰るという使い方ができそうですね。

ギャラリー

公営の温泉施設なので、リーズナブルで助かりました。近くに来たら再訪したいと思います。
バスの時間を間違えて30分近く時間に余裕ができてしまったので、弓ヶ浜まで歩いて来てみました。
17時近くだったので、閑散としています。
砂浜まで降りてみました。引いていく海岸線に空が映ってとっても綺麗でしたよ。
しばらく波と戯れたところでバスで下田駅まで帰ります。
駅に到着。
ジオパーク車両で帰路につきました。

おまけ2

帰路にちょっとしたアクシデントがありました。

東海道本線で一つ前を行く車両が電線と絡まり、その拍子で倒れた電柱と激突したとのことで全線運行中止となり、線路内を歩くこととなりました。

JR職員の方々にハシゴを出してもらい線路に下ろしてもらいましたが、電車の車高は結構高いんだなというのを実感することができました。

幸運にも、停車していた位置が藤沢駅から出てすぐの距離だったので、線路内を歩いた時間は5分程度、

小田急線の停車駅だったこともあり、乗り換えもスムーズに帰宅することができました。

JR職員の方々、アクシデントに巻き込まれた方々、皆様お疲れ様でした。

ギャラリー

熱海駅でのお乗り換え。これで、最寄り駅の赤羽駅まで一本で帰れるなあと安心しきっていたのですが、まさかの緊急停止。しかも、車内停電のまま1時間ほど待機を強いられました。皆、蒸し風呂の中なのに騒ぐことなく待機しているので、わたしも我慢です。
結局、運転再開は不可能とのことで、JR職員の方々がハシゴを設置してくれて、最寄駅まで歩くこととなりました。
ちゃんと並んで降りていきます。
線路内の砂利って歩きづらいんですね。駅の至近でよかった。
駅のホームから振り返ります。登山靴でも歩きづらかったので、サンダルの方とか大変だったろうなあ。
運良く、最寄り駅が藤沢だったので、小田急線に振替輸送してそのまま帰宅できました。

まとめ

南伊豆の「あいあい岬」「ユウスゲ公園」で、奥石廊崎の荒れ味な絶景を眺めてきた様子でした。

石廊崎と中木の丁度中間地点となる奥石廊崎エリアは、路線バスが少なくマイカー組以外は訪れる機会がほとんど無いだろうと思います。

確かに、石廊崎の絶景だけでも十分に満足できる景観なのですが、少しだけ足を伸ばすことで更にグッとくる眺めが楽しめるので、ウォーキングついでに赴いてみてくださいね。

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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