山行の記録|越前岳の初心者向け登山路「十里木ルート」を下山路に使ったところ、わりと骨がありました

山行

富士山の南に位置する9つの山の集合体「愛鷹山塊」。

その中の最高峰、越前岳に登るルートの一つに「十里木ルート」というのがあります。

越前岳に登るのに一番距離が短いことから初心者向けとして紹介されることが多いルートですが、今回の山行で下山路に使ってみたところ、わりと骨のある道であることがわかりました。

今回は、そんなちょっとだけ意外な結果だった越前岳登山の様子です。

もしあなたが、越前岳に登ってみようかなと思っているようでしたら、ちょっとだけ参考になるかもしれません。ちょっとだけでも読んでいって下さいね。

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2021/09/25

天候:曇り

エリア:愛鷹山塊エリア

コース概要:「愛鷹登山口」停留所~山の神駐車場〜石割峠~呼子岳~越前岳~十里木高原~「十里木」停留所

難易度:体力☆ 、技術 ☆ 、危険

交通機関:

(往)JR「三島駅」から、富士急バスで「愛鷹登山口」停留所へ

(帰)「十里木」停留所から富士急バスで、JR「御殿場駅」へ

概要

愛鷹山塊

愛鷹山塊の概要は、過去の山行記事でまとめています。気になったら、こちらの記事をお読み下さい。

十里木ルート

十里木ルートは、越前岳の北面の尾根を登っていく登山路です。

標準コースタイムが、登り2時間35分、降り1時間40分と、越前岳に至る道の中では一番短時間で往復できることから、初心者向け登山路として通年多くの登山者が訪れる人気のルートになっています。

道中の様子は、麓はススキ広がる高原地帯、中腹は緑豊かな森林地帯、そして山頂に近づくにつれて赤土の滑りやすい急坂となり山頂に至るといった道程となります。

途中には、十里木高原展望台、馬の背見晴台、平坦地といった展望スポットがあり、天候に恵まれれば、富士山や南アルプス、富士宮市街地への眺めなどを楽しむことができます。

ギャラリー

十里木登山口からの眺め。ススキの絨毯がモフモフしてます。
十里木高原展望台からの眺め。天候が良ければ正面に大きく富士山を眺めることができます。
馬ノ背展望台からの眺め。ここには机とベンチが設置されているので食事場所に適してそうでした。
平坦地からの眺め。虚無感抜群になってしまってますが、天気がよければ富士山が良く見える場所のようです。

Instagramにも動画を上げてますので、現場の雰囲気楽しんでもらえたら幸いです。

まずは、十里木高原展望台からの様子ですが、残念ながらこの日の富士山は雲の中。それでも、十里木の別荘地やゴルフコースの様子を見ることができました。

続いては、もう1段標高が高い馬ノ背見晴台からの様子です。

今回の山行ルートと注意が必要と感じた区間

地図上での位置や標高は次のとおりです。

実際に歩いた軌跡は次のとおりです。

今回の注意したほうがよさそうな区間については次の点でした。

今回注意の必要を感じた区間
  • 越前岳山頂から平坦地までの区間:区間は短いですが、赤土の滑りやすい道が続きます。そして、踏み跡が入り組んでいて初見だとルート取りに時間を取られると思うので、活動時間に余裕を持って取り掛かったほうが良さそうでした。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

今回は、のっけからやらかしてしまいます。

この日は三島方面が晴れの予報だったので、十里木ルートから登って、越前岳、位牌岳と南下しながら、三島方面の眺めを楽しむつもりだったのですが、JR東海道本線で寝過ごしてしまい、三島駅付近まできてしまいました。

十里木登山口の最寄り「十里木」停留所に向かうのであれば、国府津駅で御殿場線に乗り換えて御殿場駅から富士急バスで十里木行きに乗り込むのが正しいルートです。

仕方がないので、三島駅から富士急バスで「愛鷹登山口」停留所に向かい、そこから北上することにしました。

三島駅構内でおトイレを済ませて、のりば2番でバスを待ちます。

到着したバスに乗って一時間ほどすると「愛鷹登山口」停留所に到着です。

この登山口から先、ベンチなどは存在しないので停留所の前で見繕いして出発することになります。

ギャラリー

東京から東海道本線で「国府津駅」へというつもりでしたが「三島駅」まで行っちゃいました。
うつら、うつらとしていたら、いつの間にか沼津アルプスの山々が目の前に。やらかしたなーと思いつつも、気を取り直して「三島駅」からバスで「愛鷹山登山口」に向かうことにします。
「三島駅」で降車して、駅構内のおトイレに寄り道です。構外に出てしまうと公共トイレが遠いので、ここで済ませるのが賢いです。
「三島駅」はJR東海の管轄なので、都心からSuicaで乗車した場合は自動改札通れません。有人改札で清算してもらいましょう。
南口正面を出たら、あとはまっすぐです。
「のりば2番」に到着です。「愛鷹登山口」停留所へのバスはここからでます。
バスを待っていたら、なんだかバス勢揃いな様子に遭遇です。左から富士急シティバス、東海バス、伊豆箱根バスですかね。一番右の白いヤツは、どこの子ですかね。
そして、愛鷹登山口までワープ。ここまで1時間くらいの乗車時間です。
この先ベンチとか無いので、ここで見繕いをしてしまって、出発することにします。

「愛鷹登山口」停留所~山の神駐車場〜石割峠

登山口から山の神駐車場までは林道を歩きます。

平坦で歩きやすいのですが、車やバイクがちょくちょく通過しますので注意しつつ進みます。

山の神駐車場にも簡易トイレはありますので、万が一のときにはお借りしましょう。

駐車場を過ぎて、直ぐに黒岳方面への分岐があります。

黒岳は愛鷹山塊の中で一番、富士山に近いピークで、山頂から迫力ある富士山を眺めることができます。山の神駐車場からなら片道1時間ほどで登れるので、初めてこの山塊に赴いたならば是非、立ち寄ると良いです。

黒岳に興味持たれたら、過去の山行記事も読んでみてくださいね。

山行の記録|愛鷹山の最高峰!越前岳登山(春先編)
沼津や三島から富士山を見上げると、富士の足元に東西に低く広がる山塊が目につきます。愛鷹山と呼ばれる山塊ですが、あれだけ近いと富士山の眺めもさぞかし大きくて迫力あるのではと気になってきますよね。そこで、今回は春先の天候穏やか...

今回の山行では、直進し大沢を遡って石割峠に至るルートに向かいます。

暫し山道を進むと、大沢の渡河地点に到着します。

なるべく靴をぬらさないように通過したら、登山道も本番です。

沢筋特有のガレた山道を登っていくと、前岳への分岐手前で丸太が道を通せんぼしているシーンに出くわしました。

半年前に通過したときには無かった気がしたので、周囲を見渡してみると、真新しい赤テープが見つかります。

迂回路の印だろうと、そちらの方へ進んでみると正解でした。

先の山道が崩落していたらしく、その場所を迂回するための道を示すテープだったようです。

少し遠回りになりますが、迂回路をたどり正規ルートに戻って更に進んでいきます。

何度か、石橋を渡り蛇行しつつ大沢をたどり、最後のガレ場を登り切ると石割峠に到着です。

名前の由来となっている大石の隙間から覗く駿河湾方面の眺めを楽しんだのち、呼子岳への急坂に向かうことにします。

ギャラリー

それでは出発です。最初のポイント石割峠まで2時間30分。結構歩きそうですね。
まずは林道を進みます。この先には山の神駐車場があるので、登山客の車やバイクがちょいちょい通りますので注意しましょう。
途中、左手に分岐するところがありますが直進が正解です。
道なりに歩いていくと、駐車場が見えてきました。
駐車場の端っこにある簡易トイレ。緊急事態の時にはありがたく使わせてもらいましょう。
登山届のポストはここです。最近はスマホから「コンパス」経由で届け出してしまうので、使わなくなりました。
石割峠には、山神社の前を直進していきます。
こんな林道を歩いていくと
大沢の渡河ポイントに到着です。
いつもはチョロチョロなのですが、この日は前日の雨で水嵩が結構ありました。
大沢を渡ったら、ガレ気味の道を登っていきます。
こんな防水壁の横を歩きます。
半年前に来た時と変わってたポイント。迂回路が設置されていました。
本道だった方向には通行止めを示す木々があったので迂回します。
こんな感じのテープに沿って進んでいきました。
愛鷹山はしっかり整備されているので安心感がありますね。
そして、崩落地と思われる横を登ります。写真ではわかりづらいですが、なかなかの勾配です。
崖の方に目を向けると、正面に登山道と思われる道がみえます。さっきの通行止めを越えていくと、反対側で立ち往生でした。あぶない。あぶない。
本道に戻ったので、また進み始めます。
前岳方面の分岐を通り過ぎて
石橋を越えていきます。
この辺りは、木々から漏れる木漏れ日が気持ち良いです。
沢沿いを進むので、川の流れる音が耳に心地よいです。
苔むした山道を登っていくと
何か書いてある岩がありました。
勝田三平石碑だそうです。須山に貢献した有名人ぽいんですが、良くわかりません。
そして、大杉です。
奥多摩御岳山の「天狗の腰掛」みたいなかたちの枝ですね。
この日はほとんど雲の中の山行でしたが、逆に緑が映えてキレイでした。
沢沿いの道も後半戦となるガレ場に突入です。
こんな石だらけの道を登っていきます。
雨の日のあとは滑りやすいので慎重に
そうこうするうちに、石割峠に到着しました。
顔を上げると、地名の由来となっている大石の隙間からの展望が目に飛び込んできます。暫し、眺めを楽しみつつ休憩すると良いですよ。

石割峠 ~呼子岳~越前岳

石割峠から呼子岳までの区間は、意外と急坂です。

ところどころに補助となるロープが貼ってあり、1mほどの小ぶりなハシゴなんかも掛かっています。滑りやすい赤土でもあるので、少し注意しつつ慎重に進むと良いでしょう。

呼子岳山頂からは、駿河湾方面の眺望が楽しめますが、2、3名が休めるぐらいのスペースしかありませんので、長居はしないで先に進みます。

呼子岳から越前岳までの区間も最初のうちは滑りやすい降り坂が続きます。

補助のロープを活用しつつ、転倒しないように少し慎重に進みましょう。

呼子岳から越前岳までの区間、中間まで進んでくると、展望ある尾根歩きを楽しめるようになります。

この日は残念ながら雲の中の山行となってしまいましたが、天候に恵まれれば、愛鷹山塊でも指折りの好展望が楽しめますので、お天気良いときに歩いてみることおすすめします。

越前岳山頂まで到着すると相変わらずの賑わいです。

ごはん時だったこともあり、多くの登山客がバーナー持参で調理していました。

この山頂は南西方面に大きく展望が開けており、天候に恵まれれば駿河湾沿岸や富士宮市街地を眼下に眺めることができます。

前述の通り、この日は雲の中で大した眺めが得られなかったので、停滞すること無く素通りでした。

ギャラリー

越前岳に進む前に、呼子岳に寄り道していきます。
小さな梯子を登って
ロープの貼った登り坂を登ると
呼子岳山頂に到着です。山頂碑を越えて奥まで行くと
駿河湾を一望できるビュースポットがあります。丁度、雲が晴れて良い眺めです。
二倍ズームで見てみましょう。
二倍ズームでみてみましょう。その2です。
呼子岳は狭いので、停滞せずに先に進むことにします。お地蔵さん、また来ますね。
滑りやすい降り坂を慎重に降って
尾根っぽい道をすすんでいきます。
一部、赤く色づいている木々もありましたが、見頃はまだ先。10月中旬ごろまで待つのがよさそうです。
徐々に登り坂に転じてきたところで
越前岳に到着です。この日は雲の中で真っ白だったのですが、20人近くの登山者で大賑わい。お昼時だったからか、皆さん、思い思いの食材を調理して、お食事を楽しんでいました。最近の登山者はグルメになりましたね。
うっすらと駿河湾がみえましたが、雲がかかってしまうといまいち感動に欠けますね。
展望楽しめそうに無いので、おいしそうな匂いに後ろ髪を引かれつつ下山します。

越前岳~十里木高原~「十里木」停留所

さて、ここからは山頂北側の道を降って行くのですが、踏み跡が網の目のように続いていてちょっと面食らってしまいました。

道の状況も風化が進み深くえぐれた滑りやすい状態で、ルート取りを間違えると木々を掴みながら段差を降りる必要もあります。

何度か歩いて慣れてこれば、スムーズに通過できると思うのですが、初見だったからか行ったり来たりしてしまい、最終的には赤土の崩落地点に降下してきてしまいました。

ズルズル滑る赤土の坂をそのまま降下してしまうと十里木では無い方向に向かってしまいそうだったので、一旦、横移動して本道だろうと思われる山道に戻り、改めて降っていくことにします。

ここからも滑りやすく深く抉れた山道を進んでいくと、ようやく「平坦地」に出ることができました。

ここもビュースポットのようだったのですが、雲の中ということで素通りです。

そのまま、似たような道を降っていくと、今度はベンチ着きの開けた空間に到着です。

案内を見ると「馬ノ背展望台」と書いてあります。

欧文社の地図には無い地名でしたが、雲を抜けて展望も広がっていたので、ここで小休止を入れた後に、更に降下していきます。

「馬ノ背展望台」 から下は、一変して歩きやすいなだらかな山道に変わっていきます。

ススキの合間から十里木高原の様子を見ながら降下していくと、通信塔や反射板が見えてきて、これらを通過すると、木の枠組みで出来た「十里木高原展望台」に到着です。

ここからの眺めも素晴らしく、十里木高原の別荘地帯、ゴルフ場といった眺めを楽しむことができました。また、時期が良かったのかススキの穂が垂れて、サワサワと気持ちよく揺れていました。

展望台から十里木登山口はもう目と鼻の先、10分ほど降下したら十里木高原登山口に到着です。

おトイレの前にあった靴洗い場で泥を落として「十里木」停留所まで移動して帰路につきました。

ギャラリー

十里木ルートの山頂直下は、複数の踏み後が網の目のように入り組んでいて、どの道を降っていいのやら迷いまくりです。慣れてこれば違うのかな。
ところどころ、こんな感じに深くえぐれて滑りやすい箇所もあるので注意です。
迷いつつ降りていくと、崩壊して滑りやすい箇所に出てしまいました。このまま降ると違う方向みたいなので、横移動して十里木方面の道へ戻ります。
歩きづらいえぐれた道を降っていくと
最初のビュースポット「平坦地」に到着です。
残念ながら雲の中で展望は期待できなかったので、停滞せずに通過します。
「平坦地」を過ぎると勾配もなだらかになり歩きやすくなっていきます。
順調に降っていくと、次のビュースポット「馬ノ背展望台」に到着です。この辺りから雲を下抜けして、徐々に展望が開けてきます。
富士宮方面の眺め。この日は眺望よりも風になびくススキが印象的でした。
箱根仙石原に比べちゃうと規模は小さいですが、なかなかの眺めです。
富士山はやっぱり見えません。残念です。
更に降っていきます。
ススキの草原を降っていく感じで、気持ちの良い道です。
何かのアンテナ塔を通り過ぎて
反射板を通過すると
木組みの展望台が見えてきます。「十里木高原展望台」でした。
展望台の周囲は芝生が敷き詰められていて、昼寝するには良さそうな場所です。
相変わらず富士山は顔を出してくれませんが、そこそこの展望が楽しめました。
気のすむまでゆっくりしたので、あとは登山口まで降っていきます。
「十里木高原展望台」からなら10分程度で降れるので、この階段ものんびりと降ります。
登山口に立つ案内です。
振り返ると、歓迎の大きな看板が建ってました。
綺麗なおトイレの脇には、靴を洗う場所も完備。至れり尽くせりですね。
十里木の登山口から一番近いバス停は「十里木」停留所となります。通路を渡って東方面に10分ほどで到着できます。
目の前にも「十里木高原」停留所があるのですが、長期運休になっているようでした。
車道の脇の細い歩道を歩いていきます。
めちゃめちゃ浮いている鳥居を通過すると
十里木停留所に到着です。
看板が洒落ていますね。さすが別荘地。
バスは停留所前には止まらずに、脇の駐車場に一角に停車しますので、乗りそびれること無いようにしてください。
今回は終点までなので寝過ごすこともなく「御殿場駅」に到着です。
御殿場線がきました。今回は早めに下山できたので、少し足を延ばして行きつけの温泉施設に向かうことにします。

おまけ

今回の立ち寄り湯は、小田急線「東海大学前駅」より向かう「さざんかの湯」です。

塔の岳をはじめとした丹沢山行のときに好んで立ち寄っている入浴施設ですが、今回は午後早い時間に下山できたので、御殿場線から小田急線と足を延ばして立ち寄ってみました。

大きな内風呂に露天風呂、20人くらいは入れるサウナなど、どちらかというとスーパー銭湯的な施設なのですが、お湯は源泉かけ流し、時間制限無しで、850円という良心的な価格設定。(2021年9月現在)

駅からの道が急勾配なのが唯一の欠点ですが、それを差し引いても非常におすすめできるお風呂場です。

丹沢登山の帰りにはもちろんのこと、近くを通った際にも立ち寄ってさっぱりしてってくださいね。

まとめ

愛鷹山塊の最高峰、越前岳から十里木へ降るルートの様子でした。

越前岳は山頂からは北側への展望が薄く、富士山への眺望を得るには東に20分ほど下った展望地に赴く必要がありましたが、十里木ルート使うことで、十里木高原展望台、馬ノ背見晴台、平坦地とほぼすべてのビュースポットで富士山への眺望を得ることができるようになります。

また、歩行距離が短く初心者向けルートの位置づけではありますが、山頂付近には急勾配な坂道も出てきて、他の初心者向け登山道よりは、少し骨のある山行を楽しめます。

登山デビューして数回の山行をこなしたあたりに挑戦してみると、いい塩梅の刺激なると思いますので、一度、試してみて下さいね。

それではここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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