登山って、やり始めこそお金が掛かるけど、一度揃えてしまえば、あとは交通費ぐらいしか出費が無いので安上がりなんて言う人がいますよね。
これって、裏を返せば初期費用がエラく掛かるってことになるかと思うんです。
そこで、この記事では初登山までに掛かる費用を抑えるためのコツについて述べていこうかと思います。
これから登山をはじめようかなと考えているあなたの出費を抑える一助になれば幸いです。
なるべく安く初登山を迎える3つのコツ
それでは早速、なるべく安く初登山を迎えるコツ3つについて解説していきます。
必要な装備だけを揃える
なるべく安く初登山を迎える1つ目のコツは「必要な装備だけを揃える」という点になります。
「登山 装備」なんてキーワードでググると多種多様な山装備についての情報が得られますが、それらを一度に揃えようとすると目が飛び出るほどのお金が必要になってしまいます。
実際に、わたしが今現在持っている山装備の総額は100万円前後となってますが、これを初回に一括で揃えるのは現実的ではないでしょう。
加えて、必要な装備は人によってまちまちなので、巷の情報そのままに一気に購入してしまうと、使わない装備が出てきてその分無駄な出費になってしまいます。
まずは、登山に必須となる装備だけを揃えて、山行を続けるなかで必要と感じたときに追加購入するスタイルにすることで、初登山にかかる費用だけでなく、全体通じての費用も抑えることができるようになるので、そのような考えで取り組んでみてください。
ちなみに、わたしが考える初登山に必須の装備は品々は次の5つです。
揃えるときの参考にしてみてください。
- ザック
- 登山靴
- 雨具
地図&コンパス - 乾きやすい服装
ザック
初登山に必要な装備の1つ目は「ザック」です。
10L未満の小さくて軽いザックでも可能ですが、わたしとしては、今後小屋泊登山にも流用できることを考えて35~40Lぐらいの中型ザックで準備することをおすすめしています。
中型ザックだと、高尾山とか筑波山といった初級者向けの登山に担いでいくにはオーバースペックで、周りから浮いてしまうのでは?と懸念するかもしれませんが、全然気にしなくて大丈夫です。
高尾山でも、長期縦走のための訓練として70L級の大型ザックを担いでる人も見ますし、長年登山している人は30~40L級の中型ザックを担いでるのがほとんどです。安心して中型ザックで挑んでみてください。
また、初級者向けの登山ならタウンユースのザックで代用することもできなくないですが、強度に不安があるので可能な限り登山用ザックの購入を検討してください。
もう一つ重要な点としてザックカバーも必ず持っていくようにしてください。
カバーをしないまま雨に打たれると、ザックの中身がびしょ濡れになって大惨事となります。最近の登山用ザックには標準的に付属していますが、もし付属してないようだったら必ず準備して持っていくようにしてください。
登山靴
初登山に必要な装備の2つ目は「登山靴」です。
靴底の厚いスニーカーでも代用できますが、安全を考慮して登山用の靴を揃えて臨むのがよいでしょう。中でも、足首までカバーしてくれるハイカットの靴をおすすめします。
山中は足元が不安定です。そして、山中での移動はほぼすべて自分の足でこなすことになります。このため、躓いて足を挫いたり、ケガして足を動かすことができなくなったら、そのまま遭難といった事態に陥るかもしれません。
登山では、靴に掛かるお金は必要経費です。他の装備はさておき、靴だけはケチらないほうが良いです。
雨具
初登山に必要な装備の3つ目は「雨具」です。
山の天候は変わりやすく、さっきまで晴れていたのにいきなり雨になるといったことはよく起こります。そんな急な雨に体を濡らすことが無いように雨具を必ず持参しましょう。
その際、上下にわかれるセパレートタイプのものを準備しましょう。
山中は風が吹きます。特に稜線や山頂はふきっ晒しの強い風になることが多いので、ポンチョタイプの雨具だと風に煽られてしまって雨具として役に立たなくなる恐れがあります。強風の中でもしっかりと全身をガードしてくれるセパレートタイプの雨具を準備するとよいです。
そして、少し値段はしますが透湿性の高いゴアテックス製の雨具をチョイスすることをおすすめします。
普通の雨具は、水滴を通さないようにするために水分を完全にシャットアウトする素材を使っています。このような素材だと、登山でかいた汗が外に抜けなくなってしまい雨具の内側が汗でびしょ濡れになってしまいます。
ゴアティックスという素材は、外側からの水滴は防ぐけど、内側からの水蒸気は外に通すという特徴をもっているので、このような状況を防ぐことができます。
大事に使えば年単位で長持ちしてくれますので、少し高額ですがゴアティックス製の雨具を準備するとよいでしょう。
地図&コンパス
初登山に必要な装備の4つ目は「地図&コンパス」です。
現在は、GPS搭載のスマートフォンが普及していて、GPSを活用した地図アプリなんかも充実しています。
これらを使えば、難しい地図読みなどしないでも、簡単に素早く現在位置が特定できるので、地図とかコンパスとかアナログな装備なんか要らないと思うかもしれませんが、その考えは危ないです。
スマートフォンは精密機器ですので、いつ故障して利用不能になるかわかりません。もし、現在位置を把握するための手段がスマートフォンだけだった場合、現在位置の特定ができずに、道迷いに発展してしまう可能性が出てきます。
里山での遭難原因の多くは道迷いです。
普段はスマホを使うにしても、保険として紙面の地図とコンパスを準備して持参するようにしてください。
乾きやすい服装
初登山に必要な装備の5つ目は「乾きやすい服装」です。
登山ではかなり汗をかきます。気候が涼しい春先や秋口でも、気が付くと背中に汗を感じたりします。このため、乾きやすい服装で臨む必要があります。
具体的には、布製の服を避けて化繊の服を準備するかたちになります。
初級者向けの登山なら、普段着の中から化繊の服をチョイスして着ていくのでも対応はできます。ただ、枝や岩にひっかいて破いてしまうかもしれませんので、大事な一張羅は避けたほうがよいでしょう。
可能でしたら、初めから登山用の服装を購入するのがやっぱり良いです。
長く使えるので、愛着が沸いてきて毎回着るときにゴキゲンになれますよ。
足りない分は現在の所持品で補う
なるべく安く初登山を迎える2つ目のコツは「足りない分は現在の所持品で補う」という点になります。
先に述べた初登山に必要な5つの装備でも、高尾山や筑波山といった登山初級者向けの登山であれば普段使いのもので補うことも可能です。
例えば、次のような感じに代用すれば初回費用を抑えることもできます。
- ザック=普段使いのリュックサックで代用(サックカバーはごみ袋)
- 登山靴=底厚のスニーカーで代用
- 雨具=自転車、バイク用の上下雨具で代用
- 地図&コンパス=代用不可
- 乾きやすい服装=化繊の敗れてもいい運動着で代用
地図とコンパスだけは代用品が思い浮かびませんが、新規購入しても5,000円前後の出費で済みます。
ただ、あくまで代用品なので緊急時の信頼度は落ちます。代用品を多く取り入れる場合は、周囲に助けを求めやすい、人通りの多い人気コースで試すようにしてください。
アウトレット品やセール品を活用する
なるべく安く初登山を迎える3つ目のコツは「アウトレット品やセール品を活用する」という点になります。
アウトドアショップやメーカーのオンラインショップでは、型落ち品をアウトレット品として安価で売り出していることがあります。
また、決算時期や季節替わりなどにはセールを開催している店舗も多いのでこのような品を狙うことで安く抑えることができます。
ただ、この場合は売れ筋のものはほとんど残っていないことが多いのでお目当てのものを発見したら、なるべく早くゲットする必要があるのでご注意ください。
まとめ
なるべく安く初登山を迎えるためということで、初期費用の抑え方のコツを解説してきました。
登山に必要な装備は十人十色です。
どんな装備の組み合わせが自分に合うかは、経験してみないとわかりません。
代用品などを活用しつつ、まずは初心者向けの人気コースをこなしてみるのが良いかなと思います。
ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
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