5月から6月にかけての初夏の時期。
太平洋側にあたる関東圏ではちょうど梅雨時期とぶつかってくるので、登山にいくときにどんな服装にするか迷いますよね。
ここでは、そんな悩ましい初夏の低山で着る服装の組み合わせについて解説していきます。
初夏の低山でのレイヤリング
先に述べましたが、関東での初夏の頃は梅雨時期とかぶってくるので、湿度が上がってムシムシしてきます。
これは、標高の低い山中にも言えることで、着ていく服装についてはムシ暑さを考慮したものにして、暑さにバテないような配慮が必要になってきます。
本章では、まず上半身部分について、どんなレイヤリング(重ね着)のパターンが適切かレイヤー毎に解説していきます。
初夏の低山でのインナーウェアの基本は半袖Tシャツ
まずは、初夏の低山でのインナーウェアについてです。
このレイヤーは半袖Tシャツが良いです。
そして、全行程通してほぼこの半袖Tシャツで過ごすことになるかと思います。そうでないと、標高2,000m未満の低山では暑すぎてバテます。
雨に打たれたら半袖はでは寒いのではないかと思われるかもしれませんが、半日ずっと振り続けるような雨でなければ、正直レインウェアも不要です。
山中を歩いているうちに、体から発する熱ですっかり乾いてしまい寒さを感じることはほぼないと思います。
万が一にも寒さを感じるようだったら、ミドルウェアを着て調節するのがよいでしょう。
そして、半袖Tシャツで活動するにあたっての注意としては、木々や岩などとの接触で肌を擦りむいたりしないようにという点です。予防策として手袋をはめるなどしておくとよいでしょう。
また、梅雨時期ではありますが日差しは強くなっていますので、事前の日焼け止めを欠かさずにしておくことも大切なポイントとなります。
初夏の低山でのミドルウェアの基本は薄手の長袖Tシャツ
続いては、初夏の低山でのミドルウェアについてです。
このレイヤーは、雨が長引いて肌寒さを感じる際にインナーの上から着れるものとして薄手の長袖Tシャツを持参するとよいでしょう。
ここでもポイントは薄手のものに抑えるという点です。このレイヤーの服は山行中に利用することがほぼありませんので、ザックに入れて嵩張らない薄手のものが最適です。
そして、可能だったら胸元はファスナーとなっているものが良いです。こまめな温度調節ができるので、脱着のストレスを軽減することができます。
初夏の低山でのアウターウェアの基本はレインウェア
最後は、初夏の低山でのアウターウェアについてです。
このレイヤーは、レインウェアとの併用で問題ありません。
各社、高性能なウィンドブレーカーやソフトシェルを販売していますが、登山始めたばかりの時期は、どういった性能が必要になるかなかなかイメージできないものです。そのような状態で焦って購入してしまうと、結局使いこなせずタンスの肥やしになってしまう場合が多いです。
まずは、必要最低限の組み合わせを試してみて、その結果、どうしても必要だなと感じたときに別のものを購入するという考えでいってみましょう。
初夏の低山でのズボンやソックス
続いては、下半身部分についての解説です。
ズボン、ソックス、アンダーウェアの順に説明していきます。
初夏の低山でのズボンの基本は薄手の長ズボン
まずは、初夏の低山でのズボンについてです。
ここはムシ暑さを考慮して薄手の長ズボンをおすすめします。
暑さ対策を考えるなら裾の短いズボンのほうが良いという意見もありますが、山道では笹薮や背の高い草などをかき分けて進む場面というのも出てきますので、足元のガードも必要になりますのであえて長ズボンとしました。
また、半ズボンにサポートタイツというトレランスタイルという手もありますが、わたしはサポートタイツを使ったことが無いのでここでの選択肢には含めてません。
サポートタイツを使わない理由は、締付けが嫌いなのと足の線がでるのが恥ずかしいという、本当に個人的感想からです。
実際にサポートタイツなど履かずとも、筋力の衰えた50歳の足でも関東の低山に限定すれば、不便を何一つ感じないのでまず不要だと思ってますが、それだけの説明だとなんだか味気ないので、SNS上での評判を掲載しておきます。参考になさってください。
まずは、ポジティブな意見です。
続いて、ネガティブな意見です。
初夏の低山でのソックスの基本は厚手のソックス
続いては、初夏の低山でのソックスについてです。
これは、外気温に関係なく厚手のソックス一択で紹介しています。
理由は、クッション性を重視しているからとなります。
ほかの記事とも被る内容ですが、山行中の登山靴と足というのは衝突や摩擦を繰り返すことになります。
歩き方を工夫すれば、軽減できる問題ではありますが、登山を始めたばかりのころはそのような技術や経験も無いのが普通なので、ソックスによるクッションで軽減するほうが良いとの考えから厚手のものをすすめています。
メリノウール素材のものを選べば、ムシ暑さも多少軽減できるのでその点も考慮するとよいでしょう。
初夏の低山でのアンダーウェアの基本は化繊のアンダーウェア
最後は、初夏の低山でのアンダーウェアについてです。
ここも季節を通して一択になってきますが、化繊のアンダーウェアで問題ありません。
寒さを感じるようになったら、もう一層外側のズボンの暑さで調整するということで十分対処可能です。
ボクサー派、フリース派どちらが良いかは好みが別れてくるのでいずれか好きなほうでよいでしょう。大差はありません。
まとめ
今回は初夏の関東圏低山での登山の服装について解説してきました。
この時期は、ムシ暑さや梅雨など登山するにはあまり適したコンディションとはいきませんが、緑葉のとてもきれいな時期にあたります。
そして、経験を積んだ登山者は信州方面に行く人が増え、関東圏の低山は空いてくるという傾向もあるので、静かな森林浴を楽しめるかもしれません。
本記事の情報を参考に、暑さ対策をした上で出向いてみてはいかがでしょうか。
ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
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